Jolie☆Madame

近江八幡でお昼をいただいた日。

となりの４人がけのテーブルに、お歳を召した女性がひとり。
短い白髪をあわいピンクに染めてらっしゃる。

で、とても優雅にナイフ、フォークを扱って、じゅうじゅういいそうなハンバーグを、それはそれは美味しそうに口に運んでらした。

多分、お歳のころは75才ぐらい。
私の勝手な思い込みなんだけど、そのぐらいの年齢になっちゃったら、こういうお肉のお店に入らない、ぐらいに感じていたから。
なんとなく和食というか、お蕎麦屋さんみたいなイメージを持っていて。

鉄板に乗ってきているから最後までハンバーグは熱々。
添えのお野菜もひと口大に切って、優雅に召し上がっている。
多分、お店の人への要望もあるのか、洋食でもカトラリー入れには割り箸も入っている。　でも、最後まで使わなかった。

私もおひとり様デビューして、５年は経つけれど、慣れたとはいえ、ほんとはちょっと挙動不審になったり（もも殿、ご安心めされ）どことなく自意識過剰にもなるものだけど、そのマダムは、いかにも慣れてますという感じで、堂々と落ち着いて美味しそうで。

食べ終わったら、大きなリュックサックを背に、さっさと出て行かれました。
なんか・・・すごい！って思ってしまいました。

私があと２０年ほどのち、独りであれだけ優雅にハンバーグを食べられるだろうか？　気の毒がられたり、不審な目で見られないだろうか？
連れひとりもいず、大きなリュックを背負って、多分・・・見知らぬ街の観光だろうね。　あんなに自然にできるだろうか。

そんな風な事を思ってました。
まだまだ素敵なお手本となる大人の女性っているんだろうね。

私、強くなりたい。　
なんの気負いもなくまっすぐ前を見てひとりで歩けたり、ひとりで優雅にご飯を食べられたりするって、最高じゃない？