薄荷キャンディ

映画に行った翌日、朝起きたら喉がからからで、鼻も粘膜が？乾燥しているようだった。

前日の大酒飲みがたたって、大口開けて寝ていたせいではない(多分)。
映画館まで行く地下鉄の中で、盛大に咳き込んでいるおばちゃん、がいたのだ。

おばちゃんがおばちゃん・・・というのもナンだが、のびたパーマ頭にコートではなく、ブルゾン？　ジャンパー？　で、おそらくゴム入りのパンツにスーパーの袋と、斜め掛けしている小さなポシェット。　うん・・・別にいいのだ。その人の好みだから・・・。

でも、これは私のちっぽけなこだわりとは一線を画す。　チャリンコで近所のスーパーにいくならともかく、一応、公共の乗り物なんぞに乗るとき、私はジーンズであってもコート、と呼ばれる種類のものを羽織って、足元も皮製のウォーキングシューズに替える。

まあ、そんな私のこだわりなど、誰も知りはしないし、はっきり言って、誰も私の事など見てはいない。だから・・・そんなのもどうでもいいのだけれど、おばちゃんよ！　咳き込む時は、せめて口元に手を添えるとか、ちょっとは申し訳ないという顔をしても罰は当たらんやろ？

うへぇ～と思ったものの、露骨に席を移動することもできない心優しい？私は、できるだけ呼吸をとめて、同じ空気を吸わないようにするのが精一杯だった。
でも、無駄だったのね？

風邪ひかないんです、と書いたばかりだったのに・・・。どうせうつるならおばちゃん風邪ではなく、見目麗しき男前風邪なら、ほいほいうつってあげるのに。

この程度なら、食い止める自信はある。今までも？？？と思いながら翌日は風邪菌をねじ伏せて、完全復活果たすのが常だ。
喉がスースーして気持ちいいから、大好きなミント・キャンディ(kinki kidsの歌ではこれが一番好き)。

喉の痛みも、鼻の乾きも治まった。でも、キシリトール配合のせいで、すっかりおなかが・・・でした。　やっぱりこの世には『二つよい事はない』と呟く。