エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

没後100年 青木繁展

2011-06-08 07:19:04 | おでかけ
京都国立近代美術館での催し物です。

没後100年 青木繁展 ~よみがえる神話と芸術~

青木繁の名を知ったのは、多分、中学一年生。
美術の教科書に、彼の代表作『海の幸』が載っていた。

裸体の男たちが大きな魚を重そうに担いで歩いている、横長の絵。
裸体の男たちというのが中学生になったばかりの私にとって、興味津々だったというのもあるけれど(笑)それ以上に気になっていたのが、みんな前を向いて歩いているのに、中にひとりだけ白い顔をした後ろから4番目の男だけこちらを向いている。
顔もその男だけ割にきっちり描きこまれていて、印象に残ってしまった。
そうそう、同じ時期に見たムンクの『叫び』もそう(笑)
私、この頃、、、かなり情緒不安定だったとか? 

院展とか日展とか、、、そういうのを除いて、あまり日本人画家の絵って観ていないような気がします。
佐川美術館は、美術館そのものが好きなので割にちょくちょく訪れては、平山郁夫さんの絵は繰り返し観てますが。

で、近代美術館で青木繁展があると知ってから、彼の作品も生い立ち?そういうのも全然知らずに、ただただ『海の幸』を観たいと思っていて、昨日、やっと観に行くことができました。

鉛筆やコンテによるスケッチ、水彩画も多くありましたが、やはり海の幸を書いていた1904~7年ごろの油絵が好きですねぇ。
海の絵が数点あるんですが、点描だったりで、岩肌のごつごつした海岸べりは日本の風景なのに、描き方は洋画そのもので、私の大好きな印象派の時代の洋画家ともタッチが似てる。

宗教にもいろいろと興味を持っていたようで、宗教を題材にした絵も多いし、かと思うと水彩でかるた絵なんかも書いている。
天才と呼ばれるのがよく分かるような、多岐にわたる絵画の数々でした。
展示されている作品も多いし、見ごたえありました。

彼の息子が、福田蘭童という名の作曲家なんですね。 名前だけ記憶にあって調べたら、笛吹童子の曲を作った人とかで、、、クレージー・キャッツの石橋エータローさんは孫にあたる人だったとか。
ちょっとそのあたりの人はあまりよく分かりませんが(笑)絵画にせよ音楽にせよ、やっぱり何やら芸術関係の血は繋がっているのね、なんて思いました。
残っている作品も多いから、勝手にすごい大御所で、年配の人を想像してたんだけど、28歳で亡くなっているんですねぇ。

それと、多くの作品を石橋財団の石橋美術館やブリジストン美術館が持ってるんですねぇ。
石橋って、どんだけお金持ちやねん!! ってね(笑) そりゃあもう、とっぽい御仁も出るわけで(笑)


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (楽母)
2011-06-08 17:21:17
さとぽん君
この絵、鮫をかついでるみたいなんだけど、裸だとヤバイよね(笑)

ポンチちゃん
今日ね、大変な事が起こった(笑)
詳しくは明日のブログで!
返信する
おはよう (ポンチ姫)
2011-06-08 08:29:13
良いのです、芸術はね\(^-^)/さて、雨もあがり、身体を動かしましょう、じっとしてると、黴が生えるし、身体が重くなるからね…どっこいしょ
返信する
おは (さとぽん)
2011-06-08 07:54:57
せめて海パンはいてほしいU+3F5( 'Θ' )U+3F6
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