垣谷美雨 著 幻冬舎文庫 平成28年 7月30日 7版
高齢者が国民の3割を超えて、医療費や年金等々、日本政府は破綻寸前の経済立て直しの為に『七十歳死亡法案』を可決する。
なんともセンセーショナルなタイトルだけど、内容は暗くない。
著者の作品を網羅したわけでもないので偉そうに言えないが、この作品も他のと同様、家族の描き方がうまいなーと思う。
リアルに迫ってくる。
寝たきりになった義母の介護を一手に引き受けていた宝田家の主婦、東洋子の奮闘ぶりと、その夫の関係には膝を打つところもあった。
世の夫族は、妻の一日を本当に分かっていないな、と思う。
自分は仕事をしているのだから専業主婦の妻が自分の母親の面倒を見るのは当たり前だし、娘や息子らとのかかわりも任せきり。
家の中は綺麗になっていて当然だし、食事の支度もできていて当たり前。
ゴミの分別方法も分からなければ、ゴミ出し日すら曖昧。 町内会行事もノータッチ。
東洋子がキレるのも無理はない。
東洋子も、専業主婦であり続けたゆえに、世間から取り残されている部分もあって、これは私も耳が痛い(笑)
家族それぞれの立場、考え、今風な意見、いちいち納得して読み終えた。
高齢化社会を背景にした家族の物語。 お勧め。
高齢者が国民の3割を超えて、医療費や年金等々、日本政府は破綻寸前の経済立て直しの為に『七十歳死亡法案』を可決する。
なんともセンセーショナルなタイトルだけど、内容は暗くない。
著者の作品を網羅したわけでもないので偉そうに言えないが、この作品も他のと同様、家族の描き方がうまいなーと思う。
リアルに迫ってくる。
寝たきりになった義母の介護を一手に引き受けていた宝田家の主婦、東洋子の奮闘ぶりと、その夫の関係には膝を打つところもあった。
世の夫族は、妻の一日を本当に分かっていないな、と思う。
自分は仕事をしているのだから専業主婦の妻が自分の母親の面倒を見るのは当たり前だし、娘や息子らとのかかわりも任せきり。
家の中は綺麗になっていて当然だし、食事の支度もできていて当たり前。
ゴミの分別方法も分からなければ、ゴミ出し日すら曖昧。 町内会行事もノータッチ。
東洋子がキレるのも無理はない。
東洋子も、専業主婦であり続けたゆえに、世間から取り残されている部分もあって、これは私も耳が痛い(笑)
家族それぞれの立場、考え、今風な意見、いちいち納得して読み終えた。
高齢化社会を背景にした家族の物語。 お勧め。
うちは、両方の親がすでに逝ってしまったので、介護とかそういう問題は無いものの、自分たちの問題が目の前に・・・。
そんなことを考えていたら、暗くなってしまいます。
うちも親はいないので親の介護はないんですが、自分たちの事を思うとね。。。
お風呂も狭くて浴槽が割に深いので、これはもっと歳取ったら大変だからリフォームが必要だろうか・・・とか、2階に上がれない日を考えて、ダイニングテーブルは取っ払って折り畳み式のちゃぶ台にしようか、とか(笑)
タイトルが過激で、おちおち生きてられへん・・と思いましたが、内容は面白くもあり切なくもありですよね。
この方の本は、身近なテーマを扱ってて、会話部分が多く読み易く、後味が良いのです。
先日読んだのは「四十歳、未婚出産」
図書館予約5人待ちしてるのは「姑の遺品整理は迷惑です」・・・ギョッとするタイトルですが、きっと面白いと思います。
垣谷さんのもの、面白いですねー。
私はkettyさんほどたくさん読んでませんが、それでも
何冊か読んで外れがありません。
今はシリーズで読んでいる榎田ユウリのものと、知念実希人のものと、久しぶりに桜木紫乃さんのがあるので、読み終えたらまた探します。