谷 瑞恵 著 集英社文庫 2016年5月25日 第一刷
このシリーズも4作目にして完結。
先日読んだ『ハート・ブレイクレストラン』同様におしまいかぁ。
いい歳した私がこういった感想書くのもナンだけど、人と人の出会いってやっぱりとても運命的だし、大切に思う人を大事に大事に思い続けるってとてもエネルギーのいることなんだなぁって。
皮肉屋の母が聞いたら、(こめかみに人差し指をあてて)「あんた、ここがちょっと足りへんのとちゃう?」って言われそうだけど(苦笑)
でもさ、この小説は適齢期の男女の恋愛も織り交ぜつつの物語だけど、つらつら自分の若いころを思い出すにつけても、当時の決して楽しい、嬉しい、幸せばかりじゃない恋愛期間中に、ここまで真剣に相手のことを思いやっていたか?と問われると私の場合は全然違うし(笑) すごく世界が狭かったって感じるのよね。
今、この歳になって甘ったるい?恋愛小説を読むと、恋する女性の気持ちが俯瞰できる。
さすがに、恋愛から恋が抜けて、愛を知る歳だから(笑) 最終巻で二人が見せた相手への深い思いやりや信頼、それと正直な不安が、とても好ましく感じつつ、大泣きした
対象はもっと若い人向けだと思うけれど、素敵なシリーズだったと思う。
神田法子さんによる解説もgoodでした。
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