誉田哲也 著 光文社文庫 2018年 8月20日 5刷
姫川玲子シリーズの5作目。
著者の誉田氏なのか、出版社の意向なのかは不明ながら、なんていうか、実に賢いやり方だなーと思う。
『ストロベリーナイト』と『ソウルケイジ』でそれはもう血腥くてゲロゲロな2作が続いたかと思うと、3作目の『シンメトリー』では短編の、それほど血腥くないものを出し、4作目の『インビジブルレイン』はまた長編にもどり、最初2作ほどではないにしてもそれなりにグロくて湿った内容を出した。
この5作目はまた短編ながら、主人公が姫川玲子ではなく、天敵?のガンテツだったり、かつて姫川班に所属していた若くて優秀な部下や、シンメトリーで出てきた元刑事だったりで、各々連作のような形で紡がれている。
ことに二人目の主人公である元刑事の倉田は、3作目のシンメトリーに出てきた当時の続きっぽいので、このシリーズはちゃんと出版順に読むべきものなんだなーと改めて、、、これって、構想の段階から考えていた順番なんだとしたら、作家ってすごい!と思う。
行き当たりばったりではこうはいかないだろうし、数々の伏線(だとしたら)が回収できなくなるだろから。
しかしなんていうか、怖い世の中になってきたんだと感じる。
インターネットの普及は、タイトルにあるように、ひとりの悪意を多数に感染させる力を持ってしまった。
ミステリーに興味を持ったころ(大昔)は、せいぜい交換殺人ぐらいで、被害者と加害者の間には一見なんの関係もない、という設定で物語を混乱させている程度だったのが、インターネットの掲示板なんかだと、もっと大勢がなんの関係、、、脈絡もなくひとつの目的に集結されることが起きるんだもんね。 気をつけなきゃ。
さて。 雨読にぴったりの今日、6作目の『ブルーマーダー』に引き込まれようか。
姫川玲子シリーズの5作目。
著者の誉田氏なのか、出版社の意向なのかは不明ながら、なんていうか、実に賢いやり方だなーと思う。
『ストロベリーナイト』と『ソウルケイジ』でそれはもう血腥くてゲロゲロな2作が続いたかと思うと、3作目の『シンメトリー』では短編の、それほど血腥くないものを出し、4作目の『インビジブルレイン』はまた長編にもどり、最初2作ほどではないにしてもそれなりにグロくて湿った内容を出した。
この5作目はまた短編ながら、主人公が姫川玲子ではなく、天敵?のガンテツだったり、かつて姫川班に所属していた若くて優秀な部下や、シンメトリーで出てきた元刑事だったりで、各々連作のような形で紡がれている。
ことに二人目の主人公である元刑事の倉田は、3作目のシンメトリーに出てきた当時の続きっぽいので、このシリーズはちゃんと出版順に読むべきものなんだなーと改めて、、、これって、構想の段階から考えていた順番なんだとしたら、作家ってすごい!と思う。
行き当たりばったりではこうはいかないだろうし、数々の伏線(だとしたら)が回収できなくなるだろから。
しかしなんていうか、怖い世の中になってきたんだと感じる。
インターネットの普及は、タイトルにあるように、ひとりの悪意を多数に感染させる力を持ってしまった。
ミステリーに興味を持ったころ(大昔)は、せいぜい交換殺人ぐらいで、被害者と加害者の間には一見なんの関係もない、という設定で物語を混乱させている程度だったのが、インターネットの掲示板なんかだと、もっと大勢がなんの関係、、、脈絡もなくひとつの目的に集結されることが起きるんだもんね。 気をつけなきゃ。
さて。 雨読にぴったりの今日、6作目の『ブルーマーダー』に引き込まれようか。
そうなんだ。商売上手やね~(笑)
最新刊までと、ルージュは買ってあるんですが、ノアールがないなーと思っていたら、光文社文庫ではなく中公文庫から出てるんですね。
どうしよう。姫川玲子シリーズを読み終えたら、疾風ガールのほうに行こうかと思ってるけど、わたしもまんまと釣られるんだろうか(笑)
この作者、別のシリーズとも繋いでくれたりしてるんですよね。
「ルージュ」には別角度(別の刑事が主役)の「ノワール」というのがあって、この刑事は「ジウ」シリーズや「新宿セブン」シリーズに出てくるんですよ。
まんまと全部読みました(笑)