山本彩香:著 沖縄タイムス社
若い頃は琉球舞踊の名手で、今は那覇の料理店経営者である山本彩香さんが、沖縄タイムスに連載していたものをまとめた、琉球料理の本です。「てぃーあんだ」は、直訳すると「手の油」ですが、手をかけた料理の意味だそうです。
どなたかのブログに「レシピを期待して買ったが、載ってなくて残念」というようなことが書いてあったので、そちらの方は期待していなかったのですが、ちゃんと作り方は書いてあります。それも、とても丁寧な説明で、これを読んで作れなかったら、たぶん何を見ても作れないだろうとすら思います。
以前に、とても美味しいお店の料理人が書いたレシピを見て、まったく同じように作ってみたことがあります。でも、どうしても同じ味にならず、何か隠しているのではないかと、ご本人に聞いてみました。
そしたら、一言。「センスでしょう」
ガーン
撃沈です
ファッションでもそうですよね。
センスの良い人が着ると素敵な服でも、自分が試着してみるとガッカリすることがよくあります。
きっと、服を“着こなす”のと同じような、料理のセンスというものがあるに違いありません。
食べ物屋さんに詳しい方にも、同じレシピで美味しい料理を作る人とそうでない人がいるのは何故でしょう、と聞いてみたら、
一言。「知性だね」
再び、ガーン
それ以来、“知性”の方は難しいので、“感性”を磨くべく努力しております。この本はそんな“知性と感性”を磨くためのとても良い教則本だと思います。
高価な本なので、買おうかどうしようか迷ったけど、買ってよかった~、と思ったのもつかの間。
ここで全部、読めるよ~
「
てぃーあんだ」
【大根のアカバナー漬け】
うちの犬が
ハイビスカスを食べて困るということを前に書きましたが、ハイビスカスは、人間でも食べて良いし、殺菌作用もあるんだって。もともと中国では、梅干はシソじゃなくてハイビスカスで色付けしてたなんてビックリ
中国、韓国、沖縄、精進のそれぞれの料理を4人のエキスパートが紹介する。「モンスーンの食卓」
沖縄代表は、もちろん山本彩香選手。