ガルパン劇場版に登場した、島田邸です。島田流家元の島田千代が住んでおり、西住しほが訪れて対面するシーンもありました。ガルパンに登場する建物の例にもれず、これも実在の建築を参考にしてデザインされています。
この建物のシーンを初めて見た瞬間、漫画「藍より青し」の桜庭館によく似てるなあ、と思いました。そこで桜庭館の画像を調べてみたところ、似ているどころか、細部意匠などはそっくりでした。それで元ネタの建物がすぐに分かりました。
ただ、ガルパンの島田邸のほうは、屋根上にカニ眼鏡付きの望楼を追加したり、建物の形状をあちこち変更したりしているため、一見しただけでは元ネタの建物が分かりにくいかもしれません。
元ネタの建物は、福岡県北九州市に所在する国重要文化財の「旧松本家住宅」です。現在は「西日本工業倶楽部」が管理運営にあたっており、その「倶楽部館」として利用されています。ガルパン劇場版にて西住しほと島田千代が対面していた部屋は、実際には式場として使用されています。毎年2回、春と秋に一日のみ一般公開(無料・要事前申込)されています。
「西日本工業倶楽部」の公式サイトはこちら。