「けいおん」シリーズの主役、桜ヶ丘女子高校軽音部のバンドといえば、HHTこと「放課後ティータイム」がよく知られますが、原作コミックスにおいては、「わかばガールズ」の活動も生き生きと描かれています。上図の「けいおん!highschool」 編1巻が、「わかばガールズ」の実質的な活動日誌にあたります。
平沢唯、田井中律、秋山澪、琴吹紬らが卒業し、三年生に進級した中野梓がただ一人残されましたが、その同級生の平沢憂、鈴木純がかねての約束通りに入部しました。次いで、一年生の斉藤菫、奥田直が参入して5人となり、ここに廃部を再びまぬがれた軽音部は、新たなスタートをきったわけです。
上図は、コミックス「けいおん!highschool」の25ページ上段を飾る新生軽音部の面々です。このときはまだバンドの名前は決まっていませんでしたが、三日後の部活動の席上にて、顧問の山中さわ子先生が、思いつきで決めてしまいました。
部長の中野梓です。HTTから継続して活動する唯一のメンバーです。パートは、HTTではリズムギターおよびサブコーラスでしたが、「わかばガールス」では、ボーカルおよびリードギターとなっています。
中野梓のパートが実質上決まったのが、上掲のコミックスの27ページのコマでした。このときは鈴木純もギターをやりたいと言い出しましたが・・・・。
鈴木純です。中野梓のクラスメイトとしてアニメ本編にも登場しています。二年生までジャズ研究部に属してベースを担当していました。初心者の多い「わかばガールズ」においては貴重な戦力であり、パートはベースです。
鈴木純のパートが決まったのが、上掲のコミックスの28ページのコマでした。ギターが難しいと悟った時点で、あっさりと梓にベースをお願いされています。
平沢唯の再来を思わせる、妹の平沢憂てす。二年生までは部活動をせず、姉をサポートしてHTTの実質的支援者になっていましたが、姉の卒業を機に、軽音部に参加して同級生の中野梓を支えます。パートはギターです。
平沢憂のパートが決まったのが、上掲のコミックスの38ページのコマでした。姉が弾いていた「ギー太」を弾いた経験があるため、ギターに関心があったようで、自主的にギターも購入していました。
琴吹家の執事を務める斉藤家の娘、斉藤菫です。新一年生メンバーの一人です。琴吹紬とは姉妹同然に育ち、桜高軽音部においても実質的に「ムギちゃん」の再来を思わせる活躍をみせてくれます。パートはドラムスです。
斉藤菫のパートが決まったのが、上掲のコミックスの38ページのコマでした。楽器屋さんで叩いたら楽しかった、日頃のストレスを解消できそう、というのがドラムスを選んだ理由でした。
同じく新一年生メンバーの一人、奥田直です。斉藤菫とはクラスメイトで、全ての部活に体験入部し、一番出来そうだからという理由で軽音部に入部しました。楽器が出来ないことを悟って退部しようとするも、山中さわ子先生の勧めでパソコンソフトの「DTM」を知り、これに関心を持って退部を思いとどまり、以後は作詞作曲、PAなどを担当しています。
奥田直のパートが決まったのが、上掲のコミックスの40ページのコマでした。楽器はダメだがパソコンなら出来るため、「DTM」に活路を見出して、以後は作詞作曲を積極的に展開します。
コミックス上では学祭の演奏曲を担当するシーンがありますが、「わかばガールズ」の曲は全て奥田直の作になるのでしょう。
この二日後に、顧問の山中さわ子先生がボーカルをどうするのかと聞き、その席上で思いつきでバンド名を「わかばガールズ」と決めてしまうわけです。
部長の中野梓は一応抗議しますが、一年生の二人が気に入ってしまったようなので、そのまま「わかばガールズ」が正式名称になりました。実質的には梓以外はバンド初心者ばかりでしたから、うまいネーミングでありました。
かくして、ほぼ一年間の活動の軌跡が、この5人によってしるされることになります。原作コミックスのストーリーは、「けいおん!highschool」で終了していますが、その後は、二年に進級した斉藤菫と奥田直が、新入生を迎えて活動を継続しているであろう、と思います。 (続く)
京都土産の"け・い・お・ん・ぶ"のキーホルダーは、"け"を梓が受け継いだのでしょう。
2期「お留守番!」で憂がオルガンを弾いているので、ひょっとしたらキーボード担当になるのかな、と思った人がいたようです。
ホシノさんが再現される、わかばガールズ、楽しみにしています!
平沢憂は、アニメ本編でも姉のギター練習に付き合っていた旨を話しているので、姉の真似をしてギターやるんじゃないか、と思いましたが、本当にそうなりました。
キーボードは、斉藤菫が琴吹紬の後を継いで担当するかな、と予想していたのですが、外れました。ドラムになったのは意外でしたね。