銀幕大帝α

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レスラー

2011年06月21日 23時55分04秒 | 洋画ドラマ
THE WRESTLER/08年/米/109分/ドラマ/R-15/劇場公開
監督:ダーレン・アロノフスキー
製作:ダーレン・アロノフスキー
主題歌:ブルース・スプリングスティーン

出演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド

<ストーリー>
家族、金、名声を失った元人気プロレスラー・ランディは、ある日、心臓発作を起こして医師から引退勧告をされてしまい…。
<感想>
実生活でもどん底まで落ちたミッキーと、プロレスラー・ランディの生き様が見事にオーバーラップした奇跡の一本。

愛する娘に縁を切られ、恋する女性にもフラれ、生きる喜びを失ったランディが自暴自棄に陥り、職場のスーパーで大暴れ。
重い心臓病を患いながらも、自分を解放出来る場所はもうリングの上しかないと、体に鞭打って花道を歩き出す。

人生も痛々しいが、リング上で胸を押さえ苦しむ姿も痛々しい。
しかし、全てを失い全てがボロボロとなったレスラーが、身を心配して駆け付けてくれた愛する女の姿が会場から消えた事で完全に吹っ切れて、死のリングポストダイブを決行するラストシーンが切なくもあり清々しくもあり。

どうせ死ぬなら、人生を費やした好きな場所で死にたい

これは一度地獄を味わったミッキー自身にも大きく反映されているんじゃないだろうか。
自虐とも取れるこの作品だが、出演した事が大事で、新たなミッキー・ロークというものをスクリーンに叩きだした感がある。
そう思わざるを得ない、見事な演技でした。
魂がこもった熱演とはこういうものを言うんだろうね。

「80年代最高!ニルヴァーナがブチ壊しやがったがな」
ニルヴァーナ世代の私としてはこのセリフには苦笑い。

ストリッパーを演じたマリサ・トメイも凄く良かった。
40代とは思えない、美し過ぎる裸体にうっとり。
ランディに時折見せる笑顔がまた可愛い。
決して私は熟女派ではないが、妙に甘えたくなるようなチャーミングさが彼女にはあり、それが魅力的でもあり、作品に華を添えている。
素晴らしい。

受賞履歴:
2008年 第66回 ゴールデン・グローブ賞主演男優賞<ドラマ部門>ミッキー・ローク
2008年 第65回 ヴェネチア国際映画祭金獅子賞 ダーレン・アロノフスキー

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★★
11/06/21DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2010-01-15
メーカー:日活
コメント (8)
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怪盗グルーの月泥棒

2011年06月21日 01時53分22秒 | アニメ(国外)

DESPICABLE ME/10年/米/95分/ファンタジー・コメディ/劇場公開
監督:クリス・ルノー、ピアー・コフィン
声の出演:スティーヴ・カレル、ジェイソン・シーゲル、ラッセル・ブランド
声の出演(日本語吹替版):笑福亭鶴瓶、山寺宏一、伊井篤史、矢島晶子、芦田愛菜

<ストーリー>
月を盗む計画を立てた怪盗グルー。その計画を実現するため、ライバルであるベクター家に出入りする身寄りのない3姉妹を養女として引き取るが…。
<感想>
やべ。
ちょっとウルッてなっちゃったんですけど。

こてこてのコメディ・アニメじゃねぇんだもん。
家族愛をテーマにしたちょっぴり泣ける仄々アニメ。

家族っつうても、グルーと3姉妹に血の繋がりは無し。
スモールライトを奪うべく、グルーが孤児の3姉妹を利用する目的で里親として引き取るんだけれど、徐々に情が移ってくる。
最初こそは月泥棒計画優先で3姉妹に冷たくしていたグルーだが、遊園地に連れて行った辺りから彼の心に変化が起こり始める。

≪ワシどうしちゃったんだ?こんなガキたちにかまっている場合じゃない。でもなんだろう、妙にあの子たちが愛おしい・・・。≫

今一つ前に踏み出せないグルーの背中をポンっと押すのが、バナナ軍団ミニオン!

いや~ミニオン最高っすわww
動き一つ一つが可愛過ぎ。
ミニオン軍団の内3匹が、3姉妹の夜の寝床にやってきておもちゃをそっと渡す場面はキュンとさせられちゃう。
さり気にグルーのポケットにチケットを入れる所も良い。

キュンとさせられちゃうと言えば、3姉妹の末っ子アグネスちゃん。
もうこの子が可愛いのなんのって。
おねだりする時の表情・眼がチャーミング過ぎて目尻が下がっちゃう。
もし我が子にこんな顔されたら迷わずギュッて抱きしめちゃうやろなぁ。
声もキャラクターに合っていたのが良かったね。
って、芦田愛菜たんやんか!
声優やらしても上手いって、どんだけ天才子役やねん。

笑える箇所もしっかり用意されているんだけれど、なんかそれらが薄く感じる位、心が温かくなる話になっていて、何度も胸打たされました。
特に以下2シーン。

長女のマーゴが飛空挺から落下してグルーが決死のダイブ。
流石に万事休すか。
否、ここぞのミニオン軍団参上!
yes!Goodjob!!

そして・・・
ラストでのお休みのキス。
3姉妹に、そして最高の仲間ミニオンに。
I LOVE you。。。

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『ミニオンズ(2015)』(スピンオフ)
『怪盗グルーの月泥棒 3D(2010)』(第1作)
『ミニオンのバナナ争奪ゲーム!(2010)』(スピンオフ短編)
『怪盗グルーのミニオン危機一発(2013)』(第2作)
『怪盗グルーのミニオン大脱走(2017)』(第3作)

『ミニオンズ フィーバー(2020)』(長編)

評価:★★★☆アグネスとミニオンには★5つ!
11/06/20DVD鑑賞(準新作)
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レンタル開始日:2011-03-02
メーカー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

コメント (6)
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パラノーマル・ビギニング

2011年06月21日 00時50分56秒 | 洋画ホラー
THE CRADLE/07年/加/108分/ホラー/劇場未公開
監督:ティム・J・ブラウン
出演:ルーカス・ハース、エミリー・ハンプシャー、アマンダ・スミス

<ストーリー>
自然に囲まれた家に越して来た若い夫婦と赤ん坊。産後鬱に苦しむ妻のジュリーに代わり息子・サムの面倒を見る夫のフランクは、ある日息子に異変を感じ、寝室にビデオモニターをセットするが…。

<感想>
はい、きましたよ~パラノーマルなんとか。
全然P.O.V.映画じゃないけどね。

結論から言うと、何が何やら分からんストーリーだ。

産後のうつ病で我が子を怖がるおっかさん。

代わりに我が子を抱き抱えて走り回るおとっつぁん。

異様に他人を遠ざける近所のばあさん。

この3人を中心にチンプンカンプンな話を特にこれといった見せ場も無く108分!

恐怖描写?
んなもん、ねぇ!

幻覚見ては錯乱するフランク。
怖い夢を見ては飛び起きて慌てふためくフランク。

我が子を近付けたら叫び出すジュリー。
食事の用意をさせたらミスをしまくり益々自己嫌悪に陥るジュリー。
だから寝てばっか。

そして、なんじゃこりゃと思っている内に、家中の戸窓がバタバタ勝手に動き出して

フランクがうあぁあああああ!!ってなって
ばあさんがギャーってなって
ジュリーが「た~す~け~て~」と血まみれになって

終わり。

うわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ超つまんなさすぎてこわい。

評価:
11/06/20DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2011-02-02
メーカー:トランスワールドアソシエイツ

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