銀幕大帝α

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ノルウェイの森

2011年07月01日 20時00分15秒 | 邦画ロマンス
NORWEGIAN WOOD/10年/日本/133分/青春ロマンス・ドラマ/PG12/劇場公開
監督:トラン・アン・ユン
原作:村上春樹
脚本:トラン・アン・ユン
主題歌:ザ・ビートルズ『ノルウェーの森』

出演:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、高良健吾、霧島れいか、糸井重里、高橋幸宏、玉山鉄二

<ストーリー>
学生運動が盛んな昭和40年代を舞台に、対照的なふたりの女性の間で揺れる青年の姿を描く。
<感想>
セリフ回しが面白いというか綺麗なので、聴覚で楽しむ作品だと感じました。

濡れる、マスターベーション、セックスなど卑猥な単語が出てきますが、俳優たちがゆっくりと自然体に発するのでいやらしいという印象は受けませんね。
随所に濡れ場が用意されているけれど、これも男女が求めあう姿を美しく撮っているので、一種の芸術映像として引き込まれるものがありました。

幸せそうなのに何の説明もなく排気ガス自殺するキズキや、いきなりワタナベに「そうするべきだと思う」と、セックスを求めるレイコなど、ストーリー上良く分からない描写には疑問が起こりますけれど、死を介して人生を見つめ直す各々の男女たちの喜びや悲しみ、切なさなんかをセリフを主に、演技からしても上手く表現し得る事が出来ているので、物語に深みがなくても、それを補うかのような演技の妙、映像の美、セリフの優しさが光っている作品と言えるでしょうね。

モデルの水原希子に演技力を求めるのは酷かと思っていましたが、いやいや、ワタナベが魅了させられる小悪魔的な女性を可愛らしく演じていて好印象でした。

それと、『バベル』での気持ち悪いヌード(笑)が強烈だった菊地凛子ですが、精神が壊れていく女性という難役を表情力豊かに演じていて、これには上手さを感じると共に、愛おしさまで抱かされちゃったんだから、自分でも驚いちゃったなぁ。

オフィシャル・サイト

評価:★★★
11/07/01DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-06-22
メーカー:アスミック

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