銀幕大帝α

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THE WAVE ウェイヴ

2011年07月05日 22時51分09秒 | 洋画サスペンス
DIE WELLE/08年/独/107分/サスペンス/PG12/劇場公開
監督:デニス・ガンゼル
原作:モートン・ルー『ザ・ウェーブ』
脚本:デニス・ガンゼル

出演:ユルゲン・フォーゲル、フレデリック・ラウ、マックス・リーメルト

<ストーリー>
やる気のない生徒たちに困った教師のベンガーは、クラスを「独裁国家」に見立てた実験を開始。初めは誰もが嫌悪を示すが、やがてコントロールを失っていき…。
<感想>
授業の一環として規律を持たせた「独裁」授業を一週間行った所、生徒達が徐々に洗脳され、狂気染みていくというお話です。

先生から生徒に規されたルールは割と優しい目。
先生を様と呼ぶ。
意見を発する時は席を立つ。
白シャツを着て授業に出る。

これに生徒たちから寄せられた

集団名称「ウェーブ」
「ウェーブ」のロゴマーク
「ウェーブ」をあしらった挨拶の仕方

が付け加えられます。

初回の授業こそ、何人かは「アホらしい」と参加を拒否しますが、2日目、3日目と経つにつれ、授業の内容に感化され自ら参加希望を申し出る者が続出。

終盤の講堂での集会を観た限りでは、かなりの規模に膨らんでいるのが分かります。

二流教師として劣等感を抱くベンガーは、時たま自分が生徒を支配している事に優越感を抱くのですが、それは授業の中だけあり、教室から離れれば身を弁えています。

しかし生徒達は逆。
仲間意識が強くなり、日中問わず徐々に暴走していきます。

たった一週間のナチズム的授業により、生徒達の思考が制御不能に陥って行く様は恐ろしくもあり、人を支配するのは簡単なものだと深く考えさせられるものがあります。

これはカルト宗教団体にも通じるものがあるのかも。

支配する者がいなくなると信じてきた者はどうなるのか。
生き場を失ったある青年が起こすラストでの行動はベンガーにとっては実に予測不能ではあるが、そうさせてしまった事は教師の立場上、罪は重い。

言葉で洗脳させる。
支配で狂信させる。
これは現実的にも恐怖だ。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
11/07/05DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2010-04-28
メーカー:アット エンタテインメント
コメント (6)
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