銀幕大帝α

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ゴーン・ベイビー・ゴーン

2011年09月29日 21時30分08秒 | 洋画ドラマ
GONE BABY GONE/07年/米/114分/ミステリー・サスペンス・ドラマ/劇場未公開
監督:ベン・アフレック
原作:デニス・レヘイン『愛しき者はすべて去りゆく』
脚本:ベン・アフレック

出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、モーガン・フリーマン、エド・ハリス

<ストーリー>
下層階級が住む小さな街で起こった4歳の少女誘拐事件の捜査を依頼された私立探偵・パトリックとアンジー。だが事件の裏には予想を越えた深い闇が広がっていた…。

<感想>
その決断は本当に正しかったのか・・・。

俳優ベン・アフレックが初めて監督を務めた社会派サスペンス・ドラマ。
2作目となる『ザ・タウン』レヴュー投稿後、多くのブロガーさんから本作をお薦めして頂き、期待高めて鑑賞。

終始どんよりとした物語展開なのだが、構成に工夫を感じる。
一本筋でなく、一旦話が終わったと思いきや、新たな進展を見せる二転三転とした流れにどんどん引き込まれていく。
予想だにしない話の縺れに興味を抱いていくも、それが徐々に驚きと切なさに変わって行き、最後には「正義とは何なのか」という疑問を投げかけてくるので、果たしてパトリックの判断は正解だったのかと深く考えさせられるのだ。

子は実の母親を慕うのは当然。
その実子を愛する事に母は誘拐という事件を機に変われるのか。

結局は何も変わっていない。

自由奔放に生きてきた母親は、事件解決後のメディアへのインタヴューでこそ感涙の弁を述べていたが、時が過ぎればまた昔のぐうたらな母親に戻ってしまっている。

TVで観て私を気にいってくれた彼の所に行ってくる

家に残された幼き4歳の少女。
そっとソファに座り少女の横顔を見つめるパトリック。

「この子は母親の元に戻った事で幸せになれるのだろうか。
警察に通報しないで、あのまま他人に委ねた方が幸せになったのではないだろうか」

子は親の姿を見て育つという。
アマンダがヘリーンのような女性にだけならないように只祈るしかない。

静かに座るパトリックとアマンダの姿が映し出されるラストシーンに胸が痛くなった。

アマンダ役を演じた女の子が無茶苦茶可愛いww
それだけに、私はパトリックの選択よりも恋人アンジーの選択に一票。
真っ当な大人の女性になる事を望むならアンジーの考えが適していると思う。

でも、子を実母に返す事が正当。

う~んんんんん・・・考えれば考える程、何が良くて何が駄目なのか・・・。
何とも言い難い重い空気が私を包み込む。

オフィシャル・サイト(英語)
情報(日本語)

評価:★★★★
11/09/28DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2008-09-17
メーカー:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
コメント (10)
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