銀幕大帝α

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ヴィクター・フランケンシュタイン

2016年08月16日 21時25分36秒 | 洋画サスペンス
VICTOR FRANKENSTEIN
2015年
アメリカ
110分
SF/サスペンス/ドラマ
劇場未公開




監督:
ポール・マクギガン
『PUSH 光と闇の能力者』
出演:
ダニエル・ラドクリフイゴール・ストラウスマン
ジェームズ・マカヴォイヴィクター・フランケンシュタイン
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイローレライ
アンドリュー・スコットタービン
チャールズ・ダンスフランケンシュタイン



<ストーリー>
医科大学の学生、ヴィクター・フランケンシュタインは「命を創り出すこと」に憑りつかれていた。彼は助手のイゴールと共に、遂に生命体を創り出すことに成功するが…。

-感想-

おやおや、これ劇場未公開なんか。
まあ少しエンタメ色は弱いかもだが、普通に面白かったし物語も見応えがあったから劇場公開レベルには十分達していると思ったんだが、配給会社は一般受けしないと考えて見送ったのかな?
怪物フランケンが暴れるというよりも、創り上げる中でのヴィクターとイゴールの友情物語がメインだからね、モンスター映画を観るんじゃなくて人間ドラマを観る事を前提にして借りた方が良いかもしれない。

究極の生命体を創り出す事に全てを捧げるヴィクターと、彼のやっている事は神の意思に反する行為だと実験阻止に執念を燃やす警察との駆け引き合戦が見物。

“イゴール”は勝手に拝借した名前で、元々は名無しのサーカス団員。
通称は“せむし男”であり、医学知識を買われサーカスから救い出された後ヴィクターに背中の治療をして貰うまでは、まんませむしの姿で奇妙な歩き方をする男を、なんとダニエル・ラドクリフが演じていた。
身形を綺麗にするまで全く気付かなかったわ。
それ程一目では分からない小汚いせむし男に巧く成り切ってたって事なんやろね。

じゃあヴィクターのルームメイトである本物の“イゴール”は何処に居るのかてなってくるけど、それは追々衝撃的な形で登場するのでちょっとお待ちを。

先ずヴィクターが行っている実験はあらゆる動物の部位を縫い合わせた生命体1号。
電気を通す事で臓器と神経を刺激し動かす術を得るが、所詮野生動物の縫い合わせに過ぎないので、手に負えない位に暴れまくる。

仕方なく殺してしまうのだが、実験的には成功。
人造人間創造に向けての出資者も現れ、ヴィクターはイゴールの制止も聴かず警察の手から逃げる様にして人知れぬ場所へと移動し、そこで目指していた生命体2号の完成へと着手する。
その2号の元の体となっているのが本物のイゴールで、実は既に死んでいて密かに実験に向けて保管されていたという事実が暴かれるんです。

これだけの巨大な体を動かすにはもっと電力が必要となり、ヴィクターが考え付いたのが「雷」。
これを最大限に利用し生命体2号を再生。

だがしかし、やはりこの生命体もまた魂の無いただの凶暴な化け物に過ぎないと分かり、ヴィクターは知性の無い生命体を目の前にして絶望の淵へと落とされてしまうんですねぇ。
結局ヴィクターはやっと創り上げたこの生命体をも葬る方向で事無きを得て、新しい実験を再開するべく孤独な旅に出る事となる。

ヴィクターのお陰で人間としての人生を与えられたせむし男こと偽イゴール。
せむし男との出会いにより、一人では到底創り上げられなかった究極の生命体を生み出す所までは辿り着けたヴィクター。
今後、それぞれは別の道を進むのか、それとも再びタッグを組んで、次こそは意思疎通が出来る“フランケン”を完成させていくのか、今後の動向を気にさせる終わり方を観て、ヴィクターにとってもイゴールにとってもまだまだ出発地点からはそう遠くは進んでいないんだなと、あくまでもこれまでの経緯は先の見えぬゴールを目指した初めの1歩に過ぎないのだと感付かせてくれる。

人は失敗を積み重ねてようやく成功の道へと辿り着くものであり、ヴィクターが灯した野望の火はそう簡単には消えそうにないかもね。
是非とも彼には満足のいく生命体完成を成し遂げて欲しいものである。
それが観れる続編はないのかな?

評価:★★★☆
16/08/16DVD鑑賞(新作)
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メーカー:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

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