ボーダー 二つの世界

GRANS／BORDER
２０１８年
スウェーデン／デンマーク
１１０分
サスペンス／ドラマ／ファンタジー
R18+
劇場公開（2019/10/11）



監督：
アリ・アッバシ
原作：
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『ボーダー 二つの世界』
脚本
アリ・アッバシ
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
出演：
エヴァ・メランデル：ティーナ
エーロ・ミロノフ：ヴォーレ



＜ストーリー＞
違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力を持つ税関職員のティーナ。醜い容姿から孤独な人生を送っていた彼女は、あやしい旅行者と出会い…。

わたしは心を嗅ぎ分ける

―感想―

こりゃまた個性の強い顔した女優を見付けてきたなあて驚いたけど、特殊メイクだと分かって心底安心した。
いやあマジで何時、狼人間に変身しても可笑しくはない顔してたからさ。
なるほど「トロル」を題材にした作品だったのね。
怪しい人間を臭いで嗅ぎ分けるという能力も「トロル」だからこそで、同種のヴォーレを疑った事も強ち間違いではなかったんだな。

淡々と物語を進めていくが、世界観が異様なだけに、つい見入ってしまった。
性器の部分をボカさなかった配給会社は懸命な判断。
あれを見せるか、見せないかで大分観る側の驚きも違ってくるだろうから。

フェリーの上から海に飛び込んでしまったヴォーレは無事？に逃げ切ったてことか。
只ティーナが人間の赤ちゃんではなく、トロルの赤ちゃんを腕に抱いて見せた表情はどういう意味を成していたのかねえ。
その時の彼女の感情を凄く知りたくなった。
にしても異質な作品でした。
フガフガ言いながらキスし合うティーナとヴォーレの姿なんかほんと言葉では言い表せられない程の「画」。
気味が悪いと心の隅で感じると共に、どことなく切ない気持ちで観終わってる私がおりました。

そっか、赤ちゃんをすり替える「チェンジリング」はトロルの仕業だったのか！？
また一つ、俺は（映画から）学んだ。

評価：★★★☆
２０／０５／１１ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2020-05-08
メーカー：キノフィルムズ／木下グループ

オフィシャル・サイト

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