冬の祭典、北京オリンピックが終わりましたね。
ジャンプにスノボ、スピードスケート、
そしてフィギュアにも、競技以外のことでゴタゴタした感が残った大会。
個人的にフィギュアLOVEなので、
ここから先はフィギュアスケートの話ばかりになりますが、
まず、ワリエワ選手のドーピング問題。
ロシアは組織的なドーピング問題で国際大会から除外されているが、
クリーンと認められた選手は個人資格で五輪に出場が認められている。
言わば、今は執行猶予の身。
WADAは
・ワリエワが16歳未満のため、処分が軽減される保護対象であること
・五輪期間中に陽性反応を示していない選手への考慮
・今回出場を認めなければワリエワに取り返しのつかない損害を与えること
などの理由から出場を認めたわけですが、
体内から禁止薬物が検出されたこと自体が重大な違反であり、
年齢や検査、結果のタイミングに関係なく処分すべきでした。
他の選手への配慮というのなら、
選手の健康と競技の公平性を保つ観点からも
なおさら、ワリエワ選手の出場を認めてはいけない。
今回は出場を取り消し、
クリーンな状態で4年後を目指す方向にもっていく方が、
よっぽどワリエワ選手のためだった。
（ロシアの場合、4年後はないものかもしれないけど）
ワリエワ選手は、どこまで知っていたのかは分からないけれど、
コーチは絶対に関与しているし、
これまでロシアの選手は（過去のメダリストも含めて）
バレていないだけで、うまくすりぬけてきたのでしょう。
国際スケート連盟が国際大会に出場できる年齢制限を
段階的に引き上げる検討を正式に開始した。
16歳未満が保護対象というのなら、
国際大会のシニアは16歳以上にすべきですし、
そのためにユースがある。
薬で思春期を遅らせたり、
身体が軽い選手が有利なジャンプ大会だけにもなってほしくはない。
そもそもフィギュアスケートは、
ジャンプなどのスポーツの観点と芸術性の融合が魅力のスポーツ。
ただ、スポーツである以上、
より速く、より高く、より遠くにという要素も必要。
これを機に、ジャンプの基礎点も正しく評価していただきたい。
現行のルールでは、
4回転ジャンプで最も難易度が高いとされるルッツの11.5点に対し、
4回転半は12.5点と1点しか差がない。
これは羽生選手が4回転半を飛ぶと言い出したころに出された基礎点。
これでは4回転半の価値を全然反映していないし、
まるで羽生選手を封じ込めるかのようなルール。
演技構成を落とした方が点数が高いというのは間違っている。
過去にも、浅田選手のトリプルアクセルより、
他の選手の質の良い（？）3回転の方が点数が高く出たこともありましたが、
トリプルアクセルはトリプルアクセル！
3回転とは雲泥の差がある。
採点競技には必ずバイアスがかかる。
だからこそ、公正で厳格なジャッジが求められる。
ＡＩ判定もあっていい。
いろいろあったにせよ、オリンピックを通じて、
やっぱりスポーツっていいな、フィギュアっていいなぁ
って思う。
いろんなシーンで感動したけど、
ペアのりくりゅう組のフリー、
演技が進んでいくごとに二人の笑顔の輝きが増し、
私もウルウル。
昨日のエキシビションは、ペア5組、アイスダンス8組なら、
りくりゅう組も出してほしかった。
彼らは4年後も8年後も目指してくれるそうなので、
もし2030年のオリンピックが札幌開催なら、
自国開催でメダル～な～んて今から楽しみになってきてる。
それから、トップアスリートの精神性にも大いに感動
羽生選手がいう努力というのは、そんじょそこらの努力じゃないし、
男子金メダルに輝いたチェン選手の人間性も素晴らしい。
我が家にも、男の子がいるけれど、
どういう風に育てればいいのか、聞いてみたい。
（メダリストにしたいという意味ではない）
また、チェン選手は名門大学に在籍し、
今後は医師を目指すとのこと。
いつも思うのだけど、
アメリカなどは勉強とスポーツの両立が可能。
（もちろん本人の努力も素晴らしい）
対して、日本はスポーツバカという言葉があるような環境。
3人の子どもを育てる親としても、いろいろ考えさせられました。
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