一歩跨(いっぽまたぎ)
北朝鮮との国境、丹東市内から20キロ上流に行ったところに「一歩跨」がある。
川幅は数年前まで40センチほどで、簡単にまたげたことからこの名前がついた。
4年前に行った時は川まで降りていけた、
だが3年前に工事を行い川幅を拡張して現在は数メートルになっている。
残念ながら一歩で跨ぐことができなくなっている。
川沿いには金網が張られていて、簡単に脱北できないようになっている
数年前に来た時は金網はなく、この場所から川まで簡単に降りて行くことができた。
川の向こうに広い農地を見渡すことができるが人影はない。
川沿いのなにもないところをトボトボと一人が歩いている姿が見えた。
拡大してみると
監視兵でした背中に銃のようなものがみえる。
脱北がいなかい見回ってるが、広い範囲を一人で見回るのは限界がある。
トボトボと歩いている姿は痩せていて、兵士というより老人のように見える。
経済制裁の影響は大きく、国民はもちろん兵士への食料の配給が行き渡らず、
兵士が丹東側の住民を襲って食料を奪う事件が多発している
一歩跨の川もそんな理由で拡張されようだ。
丹東の人に話しによると監視兵の銃には弾が入っていないないらしい。
広い畑で働く農民の姿が見える
土地が痩せて農作物が育つような雰囲気はない。
この地域は洪水などで田畑が水に埋まることがある。
長期的な経済制裁とコロナの影響で食料が不足し国民全体が苦しんでいる。
この場所に来るといつも「日本人で良かった!」と思う。