朝青龍引退。

今朝の情報番組は朝青龍引退のニュースで持ち切りだった。

事実上の解雇と言える引退表明とその後の会見では、途中涙ぐむ場面もあったけど、最後まで憮然とした態度は変わらなかったように思う。

最後まで品格を問われた横綱だった。

まずは強くあるべしという姿勢がスピード出世という結果に表れ、早過ぎる出世が強ければ良いという考えに変わってしまったように思う。

強くなければ横綱にはなれない。

今現在、番付の上位に名を連ねている日本人力士に、未来の横綱を期待出来るほどの強さを感じられる力士がいないという事実は、ことのほか大きいと思う。

品格がなければ横綱として認められない。

確かにその通りではあるし、朝青龍の素行の悪さは横綱としての品格を著しく貶めたと感じられた。しかし、強かったという事実は揺るがない。

昨日の会見を見る限り、朝青龍は相撲協会に残らないのだろう。品格を問われ続けた横綱はもういないのだ。

横綱の品格というものは、これからも大きな意味を持つのだろう。今はただ、一人横綱となったしまった白鵬を脅かすような、次なる横綱（候補）が現れることを願いたい。