現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

葛西紀明意地の8位入賞(大会第9日)

2010年02月21日 | バンクーバー五輪
バンクーバー五輪9日目。

まずはノルディックジャンプラージヒルから。試合前のトライアルでシモン・アマン選手が13番のスタート台で飛んでヒルサイズを超えたということで一回目のスタート台は12番に。これは予選が行われたときより6つ低い?のかな。厳しい条件になってしまった。

結局、予選での懸念通り、調子の上がらない栃本選手、竹内選手は二本目に進めず、葛西選手は21位、伊東選手は30位と何とか上位30人に残ったという状況だった。そんな中、アマン選手は当然のようにヒルサイズの140mを飛んで1位だった。

迎えた二本目はさらにスタート台が下げられて11番に。より厳しい条件かと思いきや、風の状況が良く、下位の選手が確実にK点付近を飛んでいた。二本目の2番目に飛んだ伊東選手も128.5mと良い結果だった。そして葛西選手が飛ぶときにはさらに好条件に。タイミングも上手く合わせて135mというビッグジャンプを見せてくれた。
以降、記録を伸ばしてくる選手がなかなかおらず、一本目2位のアダム・マリシュ選手が飛ぶ前で、葛西選手は6位。8位以内が確定した。

優勝はヒルサイズのジャンプを二本揃えたアマン選手。マリシュ選手が2位、シュリレンツァウアー選手が3位となり、ノーマルヒルと同じ顔ぶれがメダルを獲得した。葛西選手は8位入賞で、アルベールビル五輪以来続いているジャンプ個人の入賞記録を次へ繋げた。

それにしてもあの低いスタート台設定でヒルサイズのジャンプを二本揃えたアマン選手は凄い。何だか次元が違う。長野五輪の頃は日本選手がそう思われていたのかな、と思うとちょっと寂しくなった。今は良いジャンプを二本揃えることが難しくなっている状態だからなぁ…。

それから、このラージヒルの前までに3個の金メダルを持っているアマン選手について、実況が「ノーマルヒルで金メダルを獲得しハットトリック達成」と表現していたのが非常に気になった。

ジャンプ競技でそんな表現使うの?
“ハットトリック”と実況が言うたび、首をかしげてしまった。

… …

続いてショートトラック男子1000m、女子1500mを観戦。そういえば、今大会でショートトラックを見るのはこれが初めて。日本勢があまり良い成績を残せていなかったので、やや気合い薄での観戦となった。

結局、日本勢は思うような結果が残せず、女子1500mの9位から12位の順位決定戦に貞包(さだかね)選手が進出したのが最高で、結果は12位だった。

放送では、「氷上の競輪」と表現していたけど、確かに駆け引きが非常に重要な競技。特に1000m、1500mという距離は最初から仕掛けると後半にバテるということで、誰が最初に仕掛けるかと探っている展開はまさに競輪だなと思った。

かつて長野五輪では男子500mで金と銅を取った競技だけに、日本勢が活躍する姿を見たいところ。その男子500mは25日に予選、27日に決勝が行われる。まずは予選をしっかりと突破して欲しい。
コメント
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