2007年のサイトウキネン・フェスティバルのプログラム。
この時はベルリオーズを聴いたようだ。
これは初めてサイトウキネンに行った2001年のプログラム。
この時はオペラ。
「イェヌーファ」という(私たち夫婦には)難解な演目だった。
「なんか難しいねー」
「こんな世界もあるんだねー」
「オザワはこういうのを日本で発信したいんだね」
「これが日本の松本で聞けるって、きっとすごいことなんだろうね」
なんだか分からない→きっとありがたいものだろう
こんな「おのぼりさん」的な恥ずかしい夫婦だが、松本で開かれる音楽祭を数年間楽しんだ。
クラシック音楽の好きな夫の友人が音楽祭のチケットをたくさん取り、余ったものを「行く?」と回してくれた時だけ行っていた。
街中が音楽を楽しんでいる雰囲気。
山に囲まれた松本の街で聞く、最高の音楽。
贅沢な楽しみだった。
もちろん家にはCDもたくさんある。
彼の音楽はなんというか、心が踊り出すような、勢いのあるライブ感に満ちたものだった。
フェスティバルの期間中にいつも彼の誕生日があり、オーケストラが突然ハッピーバースデーを演奏する場面に立ち会わせたこともあった。
松本に草間彌生デザインの新しいオペラハウスができた時、現地の放送局の取材を受けたこともあった。
(えっと、私がね😄)
(一応、シンプルな黒のロングドレスを着ていっていた)
(夫も黒コーデ。中身は多分ユニクロだったけど、統一感があれば背の高い夫は良さげに見える✨✨お金持ちではない夫婦には、身の丈に合ったおしゃれが一番よい)
オペラの幕間には美しいグラスがずらりと並び、赤、白、ロゼのワインサービスが🍷🍷
ワイングラスを持って、幕間にバルコニーに出ると、アルプスの山々の夕暮れが見渡せる。
風に当たりながら、誰もがそこでオペラの余韻を楽しんでいた。
心配していたが、今夜訃報が入った。
ありがとう。
小澤征爾。
あなたは音楽が楽しいものだと教えてくれた。
小学生は聴きに連れて行ってもらいました。
地元紙は何ページも割いて、悲しんでいます。
偉大な方でしたね。
小澤は長野、松本を本当に愛していたと思います。
その時期に訪れると、松本の街のどの店のウィンドウにも、小さな楽器の飾りや旗などあり、街の人たちも音楽祭を楽しんでいるのがよく分かりました。
マエストロが亡くなったのは寂しいですが、その音楽はみんなの心にずっと残り続けると確信します。音楽ってそういうものだと思います。