GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

新垣結衣はまだ結婚していない

2021-05-20 20:15:29 | MUSIC/TV/MOVIE

いやぁ。驚いた。

新垣結衣が結婚したというニュース。

「あぁ、これは夢だ」と自分に言い聞かせ寝たのだが、朝目覚めても世界は何も変わってっていなかった。

掟上今日子のように記憶がすっぽり抜け落ちてくれてるわけでもない。どうやらこれは現実のようだ。

 

「晴天の霹靂」とはこういう事を言うのだね。

全く油断してた。っていうより芸能レポーターも業界関係者の「まさかね」が本音だろう。

そりゃ、「逃げるは恥だが役に立つ」での星野源とのコンビネーションは良かった。コメディタッチで笑いあり、ホロっと泣かせたり、考えさせられたり。「こういうカップルってのもいいよな」って思うような二人が描かれてた。

だからと言ってそのまま現実で恋愛に発展し、結婚するとは・・・。それこそ「まさか・・・」だ。

 

星野源。

別に驚くほどの男前でもない。歌がすごくいいわけでもない。うなるような演技をするわけでもない。(ファンの方すいません・・・)

「逃げ恥」で描かれてたそのまんま、よく言えば普通、悪く言えば特色のない人だ。

なぜ星野源なんだ。

共演者と結婚ってのなら、「リーガル・ハイ」での堺雅人は菅野美穂、映画「ミックス」での瑛太は木村カエラと結婚してるから対象外として、「空飛ぶ広報室」での綾野剛でもいいじゃないか。「掟上今日子の備忘録」での岡田将生というのアリだぞ。

 

まだ売れてない頃に出た「ドラゴン桜」や、「コード・ブルー」でも共演した山下智久っていうのもアリだぞ。(まぁ山P相手ならファンから大ブーイング受けそうけど)

 

「コード・ブルー」で共演した戸田恵梨香が松坂桃李と結婚したから、マスコミは「コード・ブルーからまた」みたいな書き方してるけど、それなら「ギャルサー」でもいいじゃないか。まぁ観てないんだろうけどな。

戸田恵梨香と言えば「大恋愛」でムロツヨシの奥様役を演じた。新垣結衣も「親バカ青春白書」でムロツヨシの奥様役(ほぼ回想)を演じた。恐るべし、ムロツヨシ・・・。何かのパワーがあるのか。

 

おっといけない、また話が脱線しかかってきた(いつものことだが)。戻そう。

 

まさか新垣結衣が生涯の伴侶に、この普通の人(まぁ実際は全然普通の人ではないんだが)を選ぶとは思わなかった。全く油断してたって話だ。

2016年末の紅白歌合戦で星野源が「恋」を歌う際、ステージ上で「恋ダンス」とやらを一緒に踊るという演出がされていた。商品名は宣伝になるからと歌詞を変えさすくせに、他局のヒットドラマはそのまま便乗するNHKの、紅白恒例うだうだ企画だが、審査員席の新垣結衣は断固として踊るのを拒否してた。

潔し。

「もう放送終わったドラマだから」と、もう私を引き込まないでオーラを放ってた。

いつまでも「ミクリ」イメージをひきづりたくない。ってのがありありと分かる光景だったのだ.

 

が・・・、柳の下のドジョウ狙いというか、二番煎じというか、安易というか、2021年「がんばれ人類!新春スペシャル!!」という続編が作られた。

これで再会して焼け木杭に火がついたのか、コロナ禍での自粛生活の影響か、それとも一時の気の迷いかわからんが、この度の結婚になったそうだ。

ほんと余計なことしてくれたな。

 

しかし、全国のガッキーファンよ、まだ希望はあるぞ。

婚姻届はまだ出していないんだろ?

結婚式あげてないよな。

同居もしていないみたいだ。

それは果たして結婚したと言えるのか?

この結婚、実は月給19万4000円の報酬で雇用契約してるんじゃないか(新垣結衣のギャラから考えたらめっちゃ格安だが)。細々な取り決めを就労規則や労働条件通知書にして交わしてないか?

 

そりゃ、確かに二人は連名で業界関係者にコメントは出したよ。

「私たち、星野源と新垣結衣は、この度結婚する運びとなりましたことをご報告させていただきます」とね。

でも「結婚する運び」、つまり「このまま(順当に)いけばふたりは結婚するという流れになったよ」ってことだよね。「結婚しました」「入籍しました」「新しい命を授かりました」とかではないのだ。「結婚する運び」になっただけなのだ。まだ結婚していないのだ。諦めてはいけない。

 

なんてね。こじつけだけどさ。

悪あがきだよ。わかってるよ、そんなこと。

 

しかし、まだわからんぞ。(しつこいな)

星野源よ、実はその新垣結衣、中身は舘ひろしかもしれんぞ。

 

そんなくだらんことを考えるくらいショックを受けている・・・。

おめでとう。

 


迷惑行為の自覚ない毎日新聞とAERA

2021-05-18 13:29:13 | Talk is Cheap

迷惑きわまりない。

多分報道の自由とか勘違いしてるんだろうなぁ。

毎日新聞と朝日新聞出版(AERA)、お前らのことだよ。

 

自衛隊による東京都と大阪府での新型コロナウイルスワクチンの大規模接種。

先日も書いたが、両会場とも接種の予約はWEBホームページかLINEでの予約。電話での受付はやっていない。

17日に24日〜30日までの予約が開始され、大阪会場は午後1時からの受付開始後26分で全2万五千人分枠が全部埋まった。東京会場の予約全5万人分も受付開始45分で2万1千件が完了し、その後すべて埋まったそうだ。

東京が大阪に比べて時間かかったのは、アクセスが集中して繋がりにくかったのと、すでに区とかで集団接種や個別接種の受付をしてる人もいたからだろう。(二重予約は危険だ)

 

こともあろうに、毎日新聞と朝日出版(AERA)の記者は、この混雑して繋がりにくくなってる専用サイトにアクセスし、架空の情報を入れて虚偽の予約をしやがった。それを記事にして喜んでる。馬鹿だ。

予約には、送られてくる接種券の番号や生年月日の入力が必要だが、架空の番号でも予約ができたみたいだ。

それを鬼の首を取ったかのように自慢げに記事にする。いや、記事にするためにわざわざアクセスしたんだろう。

それがこの記事だ。

 

「架空の数字入れても取れたぁ〜」って。

何がしたいんだ?お前ら。

システムがずさんだとか、穴があるとか、ケチつけたいのか?

本来は、ワクチンを国から各都道府県に割り当て、各市町村の高齢者から順に医療機関で集団接種や個別接種をしていきたい。

だが、大阪や東京は新規患者数も臨床者も死亡者も多い。医療機関ももうパンク寸前だ(これでオリンピックしようとしてるのが不思議だが、それは今は置いておく)。だから自衛隊に救援頼んだ。いや、殆ど丸投げだ。

台風や自然災害の救援や救助のように、今回も突貫工事みたいに迅速に動いてくれた自衛隊。急遽大型特設会場での集団接種をすることにして、予約サイトを立ち上げて予約できるようにした。

 

それが「架空の番号でも予約できるぞ」って・・・、だからどうした。

予約システムの稼働テスト、検証とかしてる暇ねぇんだけどな。迅速さを優先した結果だろ?

だいたい、不正防止システムって不正する奴がいるのを前提に作るもんだろ?

「そんなアホな真似(不正)する奴はおらんやろ」という日本特有の性善説を、報道機関が自ら破ってどうするよ。

それに架空の番号や名前で予約できたとしても、当日会場で接種券の番号が違えばワクチンは打てないようになっている。どんだけゴネても打てない。したがって予約枠に穴が開くとか、ワクチンが無駄になるだけだ。

 

したがって、お前らがやった行為は

1,ただの迷惑行為(お前らのせいで取れなかった人がいたかもしれん)

2,ただの邪魔(お前らが余計サイトに繋がりにくくしただけ)

3,ただの不正行為(威力偽計何ちゃらとかいう罪にならんか、これ)

4,悪質な嫌がらせ(「真似してみよう」ってバカを生み出すだけ)

でしかない。

 

確かにサイトの欠点を暴き出したかもしれん。

しかし、それがどうした。

それよりも、お前らのせいでどれだけの老人が「つながらねぇ」と諦めたか。わかってる?

「つながらねぇ」「つながらねぇ」「何で電話で予約できないんだ」「つながらねぇ」「面倒臭い」「つながらねぇ」「だからネットは嫌いだ」「つながらねぇ」「どうなってんだ(番号合ってるか?不安)」「つながらねぇ」「これもすべて政治が悪いんだぁ」「つながらねぇ」「ちくしょう、わしらに死ねと言うんか」「あっ繋がった」「なんじゃ、もう全部埋まっとるやないケェ」「ふざけんなぁ〜〜〜〜」

 

それを

「大規模ワクチン接種予約始まる」「アクセス集中で一時アクセス繋がりにくく」

って・・・。まるで他人事やん。繋がりにくくしたんはお前らの架空入力作業のせいやん。

「大げさな」とか言うなよ。大げさなんはおまえらだ。

 

 

緊急事態宣言の大阪や東京の繁華街にわざわざ出向いて、カメラ回して「人出は変わりません」とかやってんのと一緒。まずはお前らがSTAY HOMEしろよ。

街角でインタビューして「コロナ疲れ」とか「自粛に飽きた」とか言わせてみたり、飲食店の従業員や店主に「もう保たない」と嘆かせてみたり。二言目には「補償がぁ」だ。それこそもう飽きた。

一部のハッチャケ嬉しがり屋がしてる路上呑みとかを取材して、いかにもそこらへんあちこちで路上呑みがされてるかのようにミスリード。

お前ら何がしたいのかよくわからん。それを報道して何がどうなることを期待してるのだ?

 

今回の不正アクセス、不正入力、迷惑行為は、

「予約システムが正常に機能するかどうかを検証するため」だったとか、

「予約が完了したのを確認した後はキャンセルしたとか」書いてる。

ずる賢く切り抜けようとしても、ただの迷惑行為は正当化されへんで。

 

お前らがした行為を別のたとえにすれば、その腐った脳みそでも理解できるか。

「大型災害時に被災し崩壊した会社とか大学の女子寮。知事や自治体の長の依頼を受け自衛隊が緊急・突貫で仮設の寮建物を作った。

そこの入り口のセキュリティーキーは、試してみたら暗証番号を架空のデタラメな番号を入力しても開いた。さらに廊下伝って部屋に侵入。寝てる女の子にいたずらができる状態だった。これは問題だ。

でも安心ください。ちゃんと最後は行為はキャンセルしてパンツは元に戻しておきました。」

 

これ、許される?

ジャーナリズムとか、報道は検証して事実を発表するからとか、通用する?

お前らのやったことは、これと全く大差ない行為なんだけどなぁ。

これって。居直り強盗みたいなもんやん。落語でなんかあったな。空き巣に入った泥棒が帰ってきた家主に見つかって、戸締りとか、金品の隠し場所とか説教する話。あれみたいだ。

 

立憲民主党とかいうとこの党首とやらは、毎日新聞と朝日新聞をかばってる(防衛庁を糾弾してる)けど、それ、お門違いだろ。

お前の家の玄関の鍵を、記者が勝手に入り込んで「何を使っても空いた」とかやられたら、「なんで頼んでもないのにわざわざそんなことすんねん!」って怒らへんのか?

で記者に「セキュリティの脆弱性を検証したまでだ」とか「今後重大な犯罪行為が行われる可能性がある」とか言われて、「おう、それはありがとう」とか礼を述べるのか?

 

岸防衛相は毎日新聞と朝日新聞出版(AERA)両者に抗議するとのこと。

「不正な手段によって予約することは、貴重なワクチンを無駄にしかねない悪質な行為」

今後は法的措置も検討するとのこと。かなりお怒りだ。もっともだ。

 

今度はいつものごとく「ネットではこんな声も出てる」なんてまた逃げる気だろうな。

いつも「謝罪しろ」「責任逃れ」「ごまかすな」って騒ぐ両社。

なんか自分たち報道機関は、特別な種族と勘違いしていないか?

やったのはただの犯罪行為。

 

「言論の自由」「報道の自由」「ジャーナリズム」「真実を伝える」

自分たちの都合のいい時だけ使うこれらの言葉。

薄っぺらいなぁ。

 


ワクチンに群がる老人

2021-05-17 20:37:27 | Talk is Cheap

先に書いておく。

今回の内容は高齢者に対しての暴言などが含まれますので、怒りっぽい老人は読まないでください。血圧が上がっても責任持ちません。まぁそんな人はわざわざこんなブログ探して読まないだろうけどさ。

あと「コロナ陰謀説」とか、何かと陰謀説・黒幕説がお好きな人も読まないでね。

 

浅ましいなぁ。

早いもん勝ちじゃないんだけどなぁ。なんでそんなに焦って我先にと群がる。

限定品や数量限定の超レアものってのじゃないのにさ。転売ヤー並だな。

 

新型コロナワクチン。

防衛省が17日から開始した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの受付。

大阪会場の受付は本日17日の1時から開始されたのだが、全2万5千人分の枠が26分で埋まったそうだ。

何故そんなに焦って打ちたいのだ。家でじっとしてれば感染しないぞ。マスクして手洗いして密避けてりゃほぼ大丈夫だ。

慌てて打たなきゃいけない理由はなんだ。もしワクチン接種が有料でもこんなに群がるのか?

 

ワクチンは個別接種か集団接種のどちらかで接種できる。

大阪市では65歳以上を対象に接種券を送付。85歳以上の高齢者から順に5歳刻みで「お知らせハガキ」が送付されてる。24日から接種開始。

個別接種取り扱い医療機関は14日に、市の公式サイトで公開された。

集団接種はネットかコールセンターで予約でき、それが今日17日の1時から開始されたやつだ。

 

接種券を持ってる高齢者は、防衛省のホームページからかLINEで受付。

これに「電話予約が何故ないんだぁ」と怒る爺婆。電話回線がパンクするからだよ。考えたらわかるだろう?我先にと電話するからだよ。85歳以上は大阪市だけで11万人いるんだぞ。

コンサートチケットのチケットぴあじゃあるまいし、役所にもっと専用回線増設しろと?その予算はお前らの年金から聴取していいか?俺の税金は使うなよ。

何度もリダイヤルしても繋がらんのに、イライラしてまだかけようとするやろ。どんだけ暇なん?

そんだけ暇を持て余してるのに、なぜそんなに慌ててワクチン打ちたがるんだ。そっちの方が不思議だわ。

 

「ネットの使い方がわからんのだぁ」って怒る人もいるそうだ。そんな知らんがな。勉強しろやとかしか言えんわ。「老い先短いから今更勉強したくない」「パソコンやスマホ使えなくてもいい」って言うんなら、なぜワクチンを打とうとするんだ?

 

「LINE使ったことない」とか「アプリってなんじゃ」とか言ってる人もいるそうだが、これは・・・不安なのならちょっとわかる。

俺も長いことLINEはインストールしていなかった。

無料だよ、便利だよ、既読がどうのってみんなこぞってアプリ入れてたし、勧められたが、俺は気持ち悪くてさ。

だって親会社が韓国で、どうやって利益を出してるのか正体不明の会社だよ。そんな会社のアプリ、個人情報とか平気でスマホから抜き取っていくだろうって。

実際、中国に情報垂れ流しされてたやん。中国に委託してたとか中国人技師がどうとか言い訳してたけど、あれってどうなったん?COCOA不具合とか接触アプリ機能してないとかと同じく、有耶無耶やん。

 

このLINE情報流出事件があった頃、ある女の子は「私のスマホに入ってる個人情報なんて、盗んでも何の利用の価値もない」なんて言ってたが、それは違うぞ。

今やスマートフォンにはかなりの情報が入っている。いや、持ち主の情報だけならまだいいが、電話帳のデータから交友関係、つまり登録されてる人の情報がわかるその人がまたアプリ使ってりゃそこからも情報が取れる。そうやって複数のスマホ情報(例えばLINEやSNSなどの登録者)を繋ぎ合わせれば、かなり広範囲のネットワークができる。それがネットワーク社会だ。

 

いつどんなサイトにアクセスしたのかで、このスマホの持ち主が何歳で、どこに住んでて、どんな交友関係をもってて、どんなことに興味があるのか全部わかってしまう。

amazonや楽天で買い物したり、ページビューしただけで。次から「あなたにオススメの」とか出てこない?しまいには「こんなのに興味あるでしょ」ってね。

あれ、データマイニング機能って言うんだけど、それと同じことがスマホで簡単にできちゃう。

 

「個人情報だ」「個人情報保護法が」とか言う割には、スマホでは平気で個人情報垂れ流し。

新型コロナの緊急事態宣言下、東京や大阪の繁華街の人の流れや交通量や、前年・先週・先日比がニュースで流されてる。あれだって、膨大なスマホの位置情報(衛星利用測位システム=GPS)機能を使って出してるんだ。みんなのスマホを勝手に利用されてるんだよ。

でも、自分のデーターが使われてるとは気づかない。「個人データ」じゃなくて「みんなのデータ」になってるからね。なんとなく「自分に関係ない」「他人事」と危機感を感じずスルーしちゃう。

LINEの情報流出がわかった時もそうだ。誰も騒がない。みんなが使ってるのに、自分だけアプリ外したりしても、のけ者にされちゃうだけだからね。

 

ネットでクレジットカード使うのは危険とか怖いとか言いながら、「スマホ決済」「電子マネー」って言葉変えられたらもう油断しちゃう。

「ビットコイン」とか「仮想通貨」だと二の足踏むのに、「Pay」なら安心ってどんな理屈かよくわからん。

個人情報バンバン入れて、利用登録しちゃった電子マネーやPayで支払うたびにデータが蓄積されて、いつ、どこで、誰が、どんなものを購入したのか丸わかり。どんなものが売れて、どんなものに興味があるかに利用され、それがサーバー経由でビッグデータに蓄積されていく。そしてA.I.とかで・・・。

 

何かにこじつけて「陰謀論」とか「黒幕が」とか「仕組まれてる」と騒ぐ人がいる。あげくには「CIA」がとか「フリーメイソンが」とか言い出したりね。「誰から聞いたん?」「ネットで」って・・・信ぴょう性ないのになぜか信じ込んでる。「恒心教」とか「Qアノン」とか陶酔したりね。

そんな人らと大差ないのだが、このスマホを使ったワクチン接種予約とかは、なんかそういった裏がありそうな気がする。

 

そんな便利なものがいろいろ搭載されたスマートフォン。

使っていないのは老人世代だと言っても過言ではない。

理由は「携帯電話で充分」と「使い方がよくわからん」だ。

 

あれだけ多機能で、他国からよくもここまで他の追随を許さないほどの独自進化したと、「ガラパゴス携帯」と称された携帯電話。なのにそれを「ガラケー」と時代遅れの品みたいに自虐し、スマホにチェンジしていった日本。

着メロも待ちウタも使えず、バッテリーの保ちも悪く、誰がどこでどう利用してるのか不明なアプリを搭載したスマートフォンを推奨する。世界最高登録者数だったi-modeをあっさり捨てる意味がわからん。

 

しかしそんなスマホを使わない層が老人、高齢者層だ。

 

この世代にどうやって持たすか。

一つは携帯電話の通信ができなくすること。auは2022年、softbankは2024年、Docomoは2026年に終了する。そうなれば必然的にスマホに乗り換えるだろう。「家の固定電話だけでいい」とか「もういらない」とかいう人は別にして。

もう一つはスマホを使わないと不便にさすこと。

それが今回の「ワクチン予約はネットか無料通信アプリ(Line)で」だ。

 

これは新型コロナが蔓延しだした頃に、マイナンバー登録を推奨したのに似てる。

世界でも類を見ない戸籍制度、住民票、ほぼ100%の健康保険証や運転免許証があるのに、今更マイナンバー。

どうしても新たな国民監理システムが作りたい政府は、住民台帳制度で失敗した汚点を「マイナンバー」と名前を変え、全国民に登録させようとしたが、「面倒だ」「必要性がよくわからん」とイマイチ反応が薄い。

なら「給付金申請はマイナンバーが便利」と無理やりくっつけやがった。「マイナンバー(カード)持ってる人はスマホで申請できる」って。

この時も、老人はマイナンバー登録に我先にと役所に群がった。新型コロナでSTAY HOMEと言ってるのにだ。密でも平気だ、お構いなしだ。

待ってりゃそのうちハガキが届いて、申請した口座に振り込まれるのにね。欲深いなぁ。早くもらわないと明日には死んじゃってるかもしれないと不安なのか?

でもマイナンバー使った給付金申請はスマホからって言いながら、実はiPhone7以降のスマホじゃないと機能しないというお粗末なアプリだったことは全然報道されてない・・・。

今後は運転免許証や健康保険証もマイナンバーに組み込まれていくみたいだ。そうなると渋々でもマイナンバー登録しないとこの国では生きていけないよな。

 

顔認証システムだってそうだ。

顔認証システムで登録された顔を使えば、人混みの中から犯罪者や容疑者を探せる。どこの誰だかすぐ判明できる。

じゃぁどうやって顔認証の登録をさせるか。

運転免許証を持っている人は公安委員会に既に登録済みだ。あとは犯罪者でもない限り登録はされていない。履歴書からは個人情報保護法とかで無理だ。

そこでマイナンバー登録だ。顔写真付きだ。

他にもコンサートで「転売ヤー対策・チケット転売防止で本人確認が必要不可欠」とか言って「でも運転免許証とかじゃダメよ」と顔登録をさせてたのも、そのデータを顔認証システムに利用するためだ。(本当か?)

 

そして、スマホをもたせたり、アプリをインストールさせたり以外にも、ワクチンの安全性の検証のためってのもあると思う。

ワクチンの効果とか、副作用とかをチェックするために、まずは老人からってのかもしれない。老人なら何年か後に副作用が出ても・・・とか?

 

臨床実験が少なく、突貫で作ったワクチンだ。安全性も効果も心配だ。しかもすべて外国製。ファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製・・・。あげくに中国まで「五輪選手に提供してやろうか?」とか上から目線で言い出す始末。

この科学や医療先進国の日本が、新型コロナワクチンを作れなかったってのも、どうも引っかかるのだがね。

インフルエンザも毎年「さぁ今年もワクチン打とう」ってやるやん。そして予防接種したからってかからないわけじゃないやん。ワクチンと罹患したウイルスのタイプが違ったって。じゃぁ今のファイザー社のワクチンはどうなの?「N501Y」イギリス型とかインド型とか変異株に対応してるの?

それなのに、我先に「ワクチン打ってくれ〜」って焦るなんて異常よ。

 

そんなに慌てて老い先短いのにワクチン打たなあかんのか?

普通に考えたらまずは医療関係従事者だろう。その次は行政や役所の職員だろう。警察や消防の人らも含むぞ。

次が働き盛りの会社員や労働者だろう。85歳以上の年金受給老人より、今ガンガン働いてくれて生産と消費、そして納税してくれる者だろう。

そして次に学生や子供。未来は子供が作っていくんだからな。だけど、子供は感染しても発症しなかったり、重症化するケースは稀みたいだから後回しでいいだろう。もちろん学校・教育関係者は優先的に摂取だ。

そしてやっと最後に老人の順だろう?

 

老人は何か反対運動する時はすぐ「子供たちの未来のために」と綺麗事を言うくせに、なぜワクチン接種では「老い先短いわしらより、これからの子供達を優先してくだされ」とか言わんのや?

今の高齢者は食料やモノがない時に、親や大人に「私らより子供たちに」ってしてもらって育ってきたんと違うんか?

浅ましいなぁ。

そりゃ、コロナで死にたくないとか、長生きしたいのはわかるけど、なんか粋じゃないなぁ。

 

「基礎疾患があるんじゃぁ」って人はせいぜいこれまでと同じく自粛・自衛してくれ給え。

「わしらは新型コロナに感染したら死ぬんじゃぁ」って怖がるな。人はいずれ死ぬんだし、それにワクチンとか予防接種っていうのは、微量のウイルスを注射で身体の中に入れることだぞ。そして抗体を作らせて重症化を防ぐのだ。

言うなればワクチン摂取(予防接種)は感染してる(させてる)のと一緒だ。ワクチン摂取で死ぬ場合だってある。それがまだ検証されてない段階のワクチンを、焦って打ちたがる方が不思議だ。

 

何度も言うぞ。

焦らんでもワクチンは必ず打てる。

個別接種か集団接種のどちらかで接種できるのだから。

だから焦るな、急ぐな。

急かすな、キレるな。

それよりも自治体の個別接種を予約してるのに、集団接種の会場予約もするダブルブッキングは避けろよ。会場側ではチェックできへんぞ。それこそ自己責任でやれよ。

それに個別接種ではファイザー社のワクチンだが、集団接種ではモデルナ社のワクチンだぞ。間違えるな。

1回目は自治体の個別接種、二回目は集団接種ってのはするなよ。かなり危険だぞ。

そんなに焦ってると、便乗したワクチン優先詐欺電話とかにコロっとひっかかるぞ。

今更慌ててもしゃぁないぞ。

 

ちなみに俺は打たない。

俺の分とか順番(枠?)ってのがもしあるのなら、誰かに譲ってあげるよ。

勘違いしないで欲しいが俺は「コロナはただの風邪」とか言うバカじゃない。それは散々これまで書いてきた。接客業だし、基礎疾患あるし、肺や呼吸器系も悪いし弱い。新型コロナにかかって肺炎になったらまず間違いなくアウトだろう。

でも、ワクチンは打たない。

強がりとかじゃない。どうぞ、みなさんは遠慮せずに打ってくれ。

 

あと、このスマホアプリを無料で提供してインストールさせ悪事に利用したり、薬を安価で流通させといて、実はそれは危険な薬で解毒剤(ワクチン)欲しけりゃ高額な金銭と地位を提供しろとかって、英国の痛快スパイ映画「KINGSMAN」で描かれた世界の受け売りもちょっと入ってるので、陰謀説がお好きな方は誤解しないように。映画も是非見てくれ。

 

最新作が新型コロナのせいで、ずーっと公開延期なのさ・・・。

早く観たいのになぁ。

 


現代版遠山の金さん イチケイのカラス

2021-05-16 10:54:17 | MUSIC/TV/MOVIE

イチケイのカラス。

以前も書いたが裁判官を主人公にしたドラマだ。これが面白い。

 

原作は浅見理都の漫画。

実写化が最近大流行りだが、これは今に始まったことじゃない。「タイガーマスク」や「巨人の星」だって漫画原作のアニメ化だし、「仮面ライダー」だって漫画原作の実写化だもの。

漫画や小説を実写化すると、原作ファンから必ずと言っていいほど「イメージが違う」とか「この話を何故描かないんだ」とかいろいろ言われる。

最近は「ネタバレ歓迎」って人も多いそうで、そんな人はオリジナル脚本より原作あるものの実写ドラマ化がいいそうだ。どんな結末を迎えるのかわかってからの方が、安心して観れるってのは俺にはちょっと理解できないが、まぁそれも一つの楽しみ方なんだろう。犯人がわかってから推理小説を読むみたいなもんか。そういや「古畑任三郎」はこのパターンだもんな。

 

確かに原作があるとストーリーの大筋やキャラクターなどの設定がつかみやすい。そこらへんが昨今の実写化ブームの背景にあるのかもしれない。(ただスポンサー探しや説明が楽だからってのもありそうだが)

 

実写化にあたって一番原作ファンが戸惑うのが、原作と違ったキャラクター設定にされたり、舞台が変更さたりすることだ。これをされると原作ファンは戸惑ってしまう。

今回の「イチケイのカラス」、ドラマでは竹野内豊が演じてる入間(いるま)みちおが主人公だが、原作の主人公は坂間真平だ。坂間真平は堅物のエリートで面白みの欠片も無い融通の利かないいかにも裁判官ってキャラはそのままだが、今回のドラマで女性に変更され、坂間千鶴として黒木華が演じてる。

この主人公変更とか、キャラ変・性別変更されると、原作ファンは違和感かなり感じ戸惑う。

まぁドラマを観るのは原作を読んでる人だけとは限らんけどね。

 

筒井康隆原作の「富豪刑事」の主人公は男(神戸大助)だが、実写ドラマでは性別変更され、深田恭子が神戸実和子として演じた。アニメ化では性別変更なしだったから、深キョンを主演で起用のするために変更したんだろう。

万城目学原作の「鹿男あをによし」では、原作では男の藤原くん(妻子持ち)が実写ドラマでは、藤原道子と変更され綾瀬はるかが演じてる。まぁ、玉木宏演じる主人公・小川孝信も原作では「おれ」で、本名不明の語り部だけどな。

綾瀬はるかは、同じく万城目学原作「プリンセス・トヨトミ」の実写映画化版でも性別変更(原作:鳥居忠→映画:鳥居忠子)され、出演してる。

木村拓哉の黒歴史とも言える「宇宙戦艦ヤマト」の実写版映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。原作漫画やアニメでお馴染みの、一升瓶片手に診察する艦内おっさん医者・佐渡先生を実写映画では、性別変更し高島礼子に演じさせるという暴挙。かなり無茶だ。(映画も見事にコケた)

 

これに比べりゃ今回の「イチケイのカラス」、黒木華の性別変更キャラは許容範囲とも言える。

事務的に法律にのっとって事件を処理する、頭の固い融通きかない東大卒のエリート裁判官ってキャラ設定は変わってないもの。その黒木華が竹野内豊演じる破天荒な裁判官に振り回され、その考え方に徐々に感化され本物の裁判官になっていくって話は原作に沿ってるもの。男か女かなんてどうでもいい事だ。

そもそも竹野内豊が演じる入間みちおは、原作漫画ではデブでメガネでお菓子ばっか食ってるイケてないキャラだしね。

しかしドラマで竹野内豊が演じる入間みちおは、かっこいい。この人は「BEACH BOYS」の頃から変わっていない。この人のまわりだけ時間が止まってるのではないか。

髭を生やし、服装はカジュアル(ネルシャツの上から法衣を纏う)、ゆる〜い口調でとぼけた発言する砕けたイメージの裁判官。「BOSS」の時とちょっとかぶってるが、これはこれで良しだろう。

ふるさと納税好きって設定は、HEROのキムタクが通販好きだったってのをオマージュしてるのかな。

普段は飄々としてるが、必要とあらば事件現場現場まで出向き捜査のやり直しまでする。これも検察官が現場検証をし直す「HERO」のリスペクトかな。

 

「そんな裁判官いるわけねぇよ」

なんてのは言いっこなし。そんなこと言ったらほとんどのドラマは成り立たない。

以前も書いたが、裁判官を主人公にしたドラマは初めてだろう。

時代劇には「遠山の金さん」や「大岡越前」など奉行ものがあったけど、現代物じゃこの「イチケイのカラス」が初めてじゃないかな。

 

「遠山の金さん」は、普段は身分を隠して(っていうより元々武士なのに町人暮らししてた人だけど)町の人と触れ合い、事件が起こったところに出くわして、お白州で裁きを下すっていうパターンだ。

下手人(今でいう容疑者)がお白州(今でいう裁判所)にてシラを切る。「はて、なんのことですかねぇ」としらばっくれる悪者。「私にはなんのことかさっぱり」などとすっとぼける黒幕(悪代官や庄屋)。あげくには「金さんとかいう遊び人が・・・」などと逃げ口上を言い出す。

そこで遠山金四郎奉行、満を持して『ヤイヤイ、黙って聞いてりゃいい気になりやがって」と一喝。諸肌脱いで『この桜吹雪が目に入らぬか』ババーンと効果音とともに決めセリフ。悪人どもはへヘェ〜と平伏。『これにて一件落着』。

これが「遠山の金さん」の黄金パターンだ。

決めセリフには『この顔は忘れちまってるようだが、この桜吹雪には見覚えがあるんじゃねぇのかぃ?』ってバリエーションもあるが、基本的に毎回このパターンだ。

 

「イチケイのカラス」でもこの黄金パターンが形成されつつある。

毎回、東京地方裁判所第三支部第1刑事部(通称:イチケイ)に事件が入る。

裁判が始まり、検察(升毅・山崎育三郎)や被告、証人などの言葉から事件に疑問を感じ、掘り下げて審議したいと言い出す刑事裁判官・竹野内豊。

「職権発動します」

裁判所主導で再捜査だ。警察や検察は何してたんだとか言っちゃぁいけない。そもそもこんな事は日常的に行われはしない。基本的に裁判は検察側の起訴状の鵜吞みだ。過去の判例主義や効率最優先の慣習だ。だから起訴されたら99.9%で有罪判決が出るのだ。

これまでのドラマでは寡黙で冷静な法の番人として描かれてきた裁判官だが、竹野内豊は違うのだ。

「職権発動」するのだ。

そんな事やるから「いつまでも処理件数が減らないんだ」と嘆く刑事裁判官・黒木華。渋々言いながらも結局は協力する。

「やりましょう」とにこやかな部総括判事・小日向文世。「毎度のことだ」と諦めながらも協力してくれる書記官たち(中村梅雀・新田真剣佑)。

検察も協力的だ。本来は裁判(起訴事実)をひっくり返されたら不満に思う立場なのだが、升毅も山崎育三郎も協力的だ。なぜかいつも被告側の弁護士(国選だからか?)がやる気がない。

 

そしてラスト、衝撃の事実が明らかになり、公正な判断による正当な判決が下る。これなら再審請求や上告はされないだろう。

毎回基本はこの黄金パターン。

偉大なるワンパターンは見る側が安心できるのだ。

 

「職権発動」は、水戸黄門で言えば印籠だ。

「水戸黄門」の黄金パターンは、毎回縮緬問屋の老人一行が旅先で事件に遭遇。風車の弥七などが調べ、悪者がわかり、アジトに乗り込む一行。「懲らしめてやりなさい」という黄門様の号令で助さん格さんが立ち回り、それでもまだ歯向かう悪者に「この紋所が目に入らぬか!」と印籠登場。

この偉大なるワンパターンでかなりの長寿番組だ。一度印籠出さなかった回があったらしいが大クレームだったらしいぞ。(由美かおるの入浴シーンの無い回も)

 

時代劇は基本的に勧善懲悪が鉄板の黄金パターン。

弱気を助け強きを挫く。町人が事件に巻き込まれそれを助ける。越後屋とか悪徳商人は悪いお代官様と悪だくみをしている。羊羹の箱には小判など金子が入ってる。そこへ正義の主人公たちが現れたら決まり文句「皆のもの出あえ出あえ〜」。用心棒と大立ち回り。「先生、お願いします」と登場した剣客も、最後は切られてめでたしめでたし。

基本はこの黄金パターン。

 

現代劇でも「半沢直樹」や「下町ロケット」にしたって黄金パターンは踏襲してる。

毎回なんか事件が起こり、窮地に追いやられるが、起死回生の一発で逆転。見てる方はスッキリだ。

 

「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」でも黄金パターン。

1,怪獣が暴れる、2,地球防衛軍が戦うが手に負えない、3,ウルトラマン(セブン)が現れ戦う、4,一進一退の攻防が続き、5,カラータイマーが鳴りピンチだ。頑張れ。そして6,必殺技(スペシウム光線とかアイスラッガーとか)が炸裂しやっつける。

ただし、ウルトラマンやセブンでは戦わない回があったり、怪獣が悪者でなかったりするのもある。大人になってDVDで見返してわかったのだが、人の業やエゴが描かれてたりする回もある。子供の頃はそんなこと気にもしちゃいなかった。ただ単に怪獣をヒーローがやっつけてる黄金ワンパターンを楽しんでたのだ。

 

日本はアメリカと違って法廷ものってあんまり受けないからか、裁判所が舞台のものは少ない。

今まで裁判所は警察や弁護士ドラマの法廷シーンで出てくるくらい。そして法廷でのメインは被告人の無罪か有罪かを、弁護士と検察官が論戦を繰り広げる。裁判官はヒートアップしたところで「静粛に」と言うくらいだ。裁判官の他のセリフは「主文、被告を○○に処す」くらいだ。

しかし、この「イチケイのカラス」。裁判官が主人公のドラマだけあって、裁判所とかのセットが見事だ。机や壁紙、調度品から窓まで(裁判所に基本窓はないはずだがそこは無視して)、実に年季の入った重厚感ある雰囲気。奥行きや臨場感が見事に出てる。

美術さんや大道具さん、小道具さん、演出、見事なり。(照明や効果もね)

 

ほとんどの人が裁判所でどんなことが行われてるかは知らない。法廷に立ったことのある人も少ない。犯罪者(被疑者・容疑者)になったか、民事訴訟を起こされでもしない限り縁がないはずだ。証言台に立つこともまぁほんどないだろう。

逮捕から起訴、裁判の流れもよく知らない。

警察が捕まえ、調書をまとめ、検察に送致するかを判断し、検察はその送検書類を元に起訴するかしないかを決める。そして起訴されればようやく裁判所で司法判断が下される。

刑事事件が起訴されて裁判になれば、99.9%有罪判決が下されるのは、一人当たり250件前後の事件を担当する刑事裁判官(民事はまた別)が、迅速かつ効率的に処理をしていくがゆえに、この一連の流れがパターン化・慣習化されてるからだ。

悪く言えば警察は証拠を集められなかったり自白が取れなかったり、検察も送検された案件が裁判でヒックリ返されそうな場合は不起訴にするのだ。

だから刑事事件は起訴されたらほぼ間違いなく有罪判決が下る。だから弁護士も法廷では無罪を主張するよりも、情状酌量とかで減刑や執行猶予狙いをする。

 

今回竹野内豊が演じる主人公の裁判官・入間みちおは、そんな慣習的に行われる事務的に処理される刑事事件を掘り下げて調べていく。元弁護士だがある事件をきっかけに裁判官に転身したのも、冤罪である場合も多いそんな裁判制度に疑問を感じたからなのだ。

だから裁判の最中に法廷でいきなり「職権発動します」なんて言うのだ。

裁判官が「職権発動」する事なんて現実にはまず無い。だいたい、こんな破天荒で型破りの判事もいるわけ無いのだが、そこはドラマだ。大目に見てくれ。

それよりもこの黄金のワンパターンを楽しんで観てほしい。

そして、ちょっとでもこの国の司法制度のことを知ってもらえたら、いいなぁって思う。

 

ところで、ドラマ主題歌「Straight」。アーティスト名が、最初WGBと明記されてた。

正体は「和楽器バンド」だった。

今までの和楽器バンドのサウンドとちょっと違うからわかんなかった。デジタルサウンドがミクスチャーされ、打ち込みも多用されてる。何よりボーカルの歌い方がナチュラルだ。

でも、かっこいいぞ。

ドラマにピッタリな楽曲だ。

 

ところで、すっかり世間の話題にならなくなったが、裁判員制度ってどうなってるのかね。

お呼びがかかるの、ずっと待ってるんだけどなぁ。

 


コブクロ黒田の不倫 豚の子宮のコンビ名

2021-05-15 18:51:05 | FOOD&DRINK

コブクロの黒田俊介が不倫してたことを週刊文春にすっぱ抜かれた。

なぜバレる。

不倫なんて、よほどのことがない限り世間にはバレないはずだ。

いや、別に不倫を推奨してるわけではないぞ。できるなら一人の女性をとことん愛せ。それもまた相手はしんどいかもしれんがな。

でもたまに気の迷いとかで、他の女性(男性)と妖しい雰囲気になることもあるだろうさ。どこまではまるかだ。どこで引くかだ。それを分別という。

 

奥様が(または旦那が)「どうも怪しい」と感づくことはあるだろう。

特に女性の勘は侮れないぞ。普段は全然ほったらかしなのに、女の人と飯食ってる時に限って「今日遅い?」とか「明日早いからもう寝るね」などと、メールやLINEが入ったりしたら気をつけてくれ。第六感、危機管理能力のアンテナが働いてる証拠だ。

石鹸の匂いをさせて帰ってきた。香水の匂いがする。やたらと残業だと強調して帰りが遅い。ゴルフに行ったはずだがポロシャツが・・とか、どれだけごまかしても完全にバレてると思ってくれ。本人がいくら繕ってもそんなものはチョンバレなのだ。

素知らぬ顔してくれてるうちにやめときゃいいのに、調子に乗って逢瀬を重ね、深みにはまったら最悪。携帯チェックされたり、カマかけられ始めたら、もうかなりバレてると思え。それでも口先三寸で適当に誤魔化そうとしてたらそのうち、探偵雇割れたり慰謝料の計算を始められてしまうぞ。

 

不倫なんて火遊び。一度の過ちくらいならなんて男の方は遊びのつもりでも、女性の方は遊びじゃないかもしれない。

まぁ女性の愛人が「旦那と別れて貴方と一緒になりたい」なんて演歌みたいなセリフ、よほどのことがない限り言わないとは思うがね。中には「出会った順番が間違ってた」なんてロマンスに変えちゃう人もいるからさ。「好きになった人に奥さんがいただけ」なんてのも聞いたことがあるな。

 

基本的に浮気や不倫は、女性の方が泣きを見る方が多いんじゃないかな。男がずるいといった方が早いか。

そんな気もないくせに適当なことを言って関係続けてたら、「奥さんといつ別れてくれるの」なんて言い出されるぞ。

「私と一緒になってくれると言ったじゃない」からの「奥さんといつ別れてくれるの」。返答をしぶってたら「騙したのね」。「遊びだったのね、本気だったのに」そして「ひどい」「許せない」。この後は修羅場だ。刑事ドラマなら包丁で刺されるか、飲み物に薬物入れられるな。

 

まぁ普通はそこまで行く前に「それなら奥さんにバラす」と脅されたりするんだろうね。そんなこと言っても事態は好転はしないのだが、相手を困らせたいんだろう。愛情の裏返しは嫉妬や憎悪だからな。仕方がない。身から出た錆だ。火遊びの代償だ。

せいぜい弁護士を交えて手切れ金の準備をしたほうがいい。金の切れ目が縁の切れ目ってやつね。それで許してもらえれば、御の字だ。

 

有名人は「それなら週刊誌にバラす」と脅されたりするんだろうね。

「好きにしろ」とか「証拠はない」なんて言ってたら、Lineやメールでのやりとりや、写真なんかを平気で文春だの新潮だのに売られる。

いや、情報をリークされた瞬間から、裏をとるために、証拠集めのために、記事にするために、カメラで追われてるかもしれない。

 

コブクロの黒田俊介が不倫を週刊文春にすっぱ抜かれた。

さすが週刊文春。「バイク売るならバイク王」のように「情報売るなら週刊文春」なのか。相変わらずアンテナ張ってるねぇ。

黒田が不倫してた女性は、別れ話のもつれからややこしいことになって、自殺未遂までしてたそうだ。最悪のパターンね。

記事の鵜吞みだから真相はどうかわからないが、女性をそこまで思いつめさせたらダメだろう。いや、不倫自体がダメなんだけどさ。ミュージシャンってモテるからそこは仕方ないとは思うがね。

本当かどうかわからんが、黒田(事務所)は東京地裁に掲載号の出版差し止め請求する「仮処分命令申立書」を提出していたそうだ。マスコミ・ メディアに謝罪文を出す前にそんな姑息なことをしていたとは・・・うーん・・・。どんだけ泥沼状態だったんだろうな。

 

不倫なんて基本的に夫婦と愛人の問題だ。離婚や別居なんてことになれば身内(親族)や仕事関係者にも広がるが、他の人には全く関係ない話だ。あとファンも関係者に該当するね。

だから近藤真彦が不倫しようが一般人には関係ない。ベッキーも矢口真里もね。鈴木杏樹や斉藤由貴なんかはもうそんなことあったっけってくらいだ。ただ「へぇ、不倫してたんだぁ」って好奇な目で見るくらいだ。

だから別に記者会見や謝罪会見する必要もない。

 

ミュージシャンはモテるから仕方がないとは書いたが、それだけに不倫の代償は大きい。

今迄歌ってきた数々の曲まで否定されるからな。ファンは「今までのあのラブバラードは何だったんだ」「誰のために歌ってたんだ」って、ガッカリね。

ファンキー何とかって歌手も未だに愛想つかされてるみたいだね。

コブクロも今後同じように言われるんだろうな。仕方がない。

 

相方の小渕健太郎も2016年に不倫疑惑が報じられたよな。

二人揃って不倫かぁ。まぁ小渕健太郎は不倫よりも、君が代裏声歌唱事件の方がインパクト強かったけどね。

 

知ってるだろうけど、コブクロって豚の子宮のことだ。焼肉屋での人気メニューだね。モツやホルモンと言えば牛の内蔵が思い浮かべられるが、コブクロは基本ブタのものだ。牛のは硬い。飼育期間の短い雌ブタの子袋だから希少だよ。置いてない(扱ってない)焼肉店も多い。

そんな豚の子宮をコンビ名につけたから不倫するのか、それとも子宮が好きだからコンビ名にしたのか。

 

いやいや、ここで「コブクロは小渕健太郎の『コブ』と黒田俊介の『クロ』からだ」とかわかりきったこと一々反論するなよ。

大阪(特に堺。和泉)でコブクロと言ったら豚の子宮だ。凸凹コーラスデュオよりホルモン屋で煙モクモクさせてるあれだ。

 

この際コンビ名は変えた方がいいかもしれん。

「ハラミとツラミ」とかどうだ。

「ボンジリ」なんてのもいいかもしれんな。

大きなお世話だろうけど。

 

「築地魚河岸三代目」コミックスより引用


数原晋さんのトランペット

2021-05-13 22:34:36 | MUSIC/TV/MOVIE

トランペッターの数原晋さんがお亡くなりになられた。

まぁ名前を知らない人の方が多いと思う。「フライデー・ナイト・ファンタージー」のトランペット吹いてた人だよと言われてもピンとこないかもしれない。もっとかいつまんで「『金曜ロードSHOW』のオープニングで流れてた、夕日をバックに流れるあのメロディだよ」と言われれば「アァあれね」とわかるだろう。

「フライデー・ナイト・ファンタージー」は、フランスのピアニスト兼作曲家ピエールボルトが「金曜ロードショー」のテーマ曲として、番組のために書き下ろした曲。

真っ赤な夕日に映し出された海をバックに流れる切ないメロディ。夕陽が沈む入江に浮かぶヨット、沖に伸びる桟橋にたたずむ一人の男のシルエット。「さぁ今夜も映画の始まりだ」と期待感いっぱいにワクワクさせる映像に合わせた、哀愁を帯びたトランペットの旋律。

「金曜ロードSHOW!」1985-1997年の初代オープニングで、このドラマチックなトランペットを吹いておられるのが数原晋さんだ。

 

「必殺仕事人のテーマ」の方が知られてるか。

チャラリーチャラリラらららららら〜。闇に紛れて悪人の背後に忍び寄る仕置人たち・・・。こちらも哀愁を帯びた素晴らしい演奏だ。

「ルパン三世」や「天空の城ラピュタ」のトランペットも彼の仕事だというのは、訃報のニュースで知った。

 

昭和を彩ったベテランミュージシャンが次々と亡くなられていく。

まぁ、みなさんある程度お歳を召されてるんだから仕方がないんだけどね。

 

同じくトランペッターの近藤等則さんも昨年10月に亡くなられた。この人の『337』(IMA名義)は傑作だ。なんのコマーシャルだったかは忘れてしまったが、CMで流れてるのを聞いてすぐレコード屋に走ったことは覚えてる。

 

今年の3月にはドラマーの村上“ポンタ”秀一さんが亡くなられた。

春一番(キャンディーズ)、UFO(ピンクレディ)、プレイバックPart2(山口百恵)、勝手にしやがれ(沢田研二)など歌謡曲から、井上陽水、山下達郎、氷室京介、近藤房之助などフォーク・ロック・ブルーズ、そしてガッチャマンなどのアニメ主題歌まで、幅広いジャンルドラムを叩く人だ。

演奏曲は1万五千曲を超えるという。またどれもうまい。

ラジオから流れてきた曲のドラムを「うまいなぁこのドラム。誰が叩いてんの」と絶賛。実は村上“ポンタ”秀一さんが叩いてたってオチなのだが、誰の曲を叩いたかなんて、あまりに多すぎて本人も覚えちゃいないんだろうね、

廃盤になっていた、デビュ−25周年記念アルバム「Welcome to My Life」(1998年発売)のサイプレスが始まったようだ。参加ミュージシャンも豪華。山下達郎、矢野顕子、忌野清志郎、桑田佳祐、井上陽水、CHAR、仲井戸麗市、渡辺香津美、高中正義・・・レジェント球がこれでもかと並ぶ。

そういやポンタさんの25週年だったか30周年だったかのライブ。吉川晃司が歌った「飾りじゃないのよ涙は」はサブイボもののドラムだ。ぜひ機会あれば聴いてみてくれ。ちなみにその時のサックスは武田真治だ。

 

3月にはプリズムの和田アキラさんも亡くなられた。

フュージョンギタリストって呼べばいいのかな。「PRISM」が結成されて、「カシオペア」「スペクトラム」「T-スクエア」とかフュージョンってジャンルはどこまでが入るのかよくワカらない・・・。

中森明菜の「ミ・アモーレ」のラテンあふれるギターを弾いてる人だ。

 

4月には菊池俊輔さんが亡くなられた。

この人も数多くの名曲を作曲されてるのだが、名前だけ聞いたらわからないと思う。

「Gメン’75」ならどうだ。この曲を聴けば、世代の奴らは滑走路を横並びになって歩きたくなるはずだ。

「暴れん坊将軍」もそうだ。白い馬に乗って浜辺を駆けたくならないか。「スクール☆ウォーズ」や「スチュワーデス物語」などもそうだ。主題歌だけでなく、劇中でBGMや効果に使われるアレンジ・編曲されたのもまたいいのだよ。

何と言っても「タイガーマスク」のオープニングとエンディング曲が有名よね。

特にエンディングの「みなし児のバラード」は傑作。今ならどこかのなんちゃら保護団体とかやらがワーワー言いそうなタイトルだが、「あたたかい 人の情けも 胸をうつ あつい涙も 知らないで育った僕は〜」と哀愁バッチリ。プロレスの必殺技とかで興奮した気持ちを鎮めるのに、ぴったりのエンディング曲だった。

仮面ライダーシリーズの楽曲も菊池さんだ。初代仮面ライダーのエンディング曲も哀愁があるメロディだよね。

そうかと思えば、「ドラえもん」「Dr.スランプ アラレちゃん」「おばけのQ太郎」「ドラゴンボール」など、実に幅広い。

 

耳に残る、記憶に残る楽曲を、数多く世に送り出してくれたレジェントたち。

お亡くなりになられても、曲は受け継がれ、歌い継がれていく。

すごいことだな。

 

ご冥福をお祈りします。


コントが始まる ユーミンの歌の世界観

2021-05-09 20:43:06 | MUSIC/TV/MOVIE

これは『売れないコントグループを10年続けてきた三人と、心に傷を持った女の青春群像劇』のドラマである。

「コントが始まる」を簡単に説明するとこうなる。番宣でもそうなってる。

 

このドラマは観る人によって評価が別れると思う。人によっては「うまい作り方だなぁ、面白いぜこれ!」と絶賛する人もいれば、「なんだこれ?意味わからん」と全く共感できない人もいるだろう。

いや、それ以前にタイトルで「コント番組かぁ」と勘違いしてしまう人もいるのではないだろうか。

したがって多分視聴率は悪いと思う。いいドラマ=高視聴率とは限らんからな。世代視聴率ならともかく、子供から老人まで全世代が楽しめるドラマ(ファミリードラマ)って、今の時代不可能だと思うのよ。

 

俺はこのドラマ、めっちゃ面白いと思う。めっちゃいいドラマだと思う。脚本もいいし、演出もいいし、何より演じる役者がいい。

演じるのは、今売れに売れている菅田将暉、仲野大賀、神木隆之介、そして有村架純(奇しくもみんな1993年生まれ)という豪華メンバー。古川琴音、芳根京子、松田ゆう姫、伊武雅刀、中村倫也、鈴木浩介などが脇を固める。

菅田、仲野、神木の三人は高校の同級生で、同居(シェアハウスなんていいもんじゃない)しながら「マクベス」という売れないコントグループを10年続けてる。

有村架純は三人がネタ作りに利用してるファミレスのウェイトレスで、最近マクベスのヲタ(ファン)になった。古川琴音はボロボロになって会社辞め引きこもった姉(有村)を心配して上京〜そのまま同居している妹。

 

毎回、ドラマ冒頭でコントシーンがあり、それが伏線となって展開され、ラストで見事に回収される。

ってのがドラマ通とか言われる人(誰だ)の評価だ。ネットでもそう書いてる人が多い。半分正しく半分間違ってる。伏線は至る所に張り巡らせてあり、いろんなところで回収される。週をまたいで回収されたりする場合もある。

したがって「何だ、あれ(伏線)はここに繋がっていたのか」と気付く人、「えっ、あれってそういうことだったのぁ」と、してやられた感を楽しむ人にとってはめちゃくちゃ面白いドラマだ。

逆に最近多い「ネタバレ希望」「結末は先に教えてくれ。じゃないと落ち着いて見れない」という人には全く不向きなドラマである。

 

例えば、第一話で菅田将暉が泥酔している有村架純と初めて出会うシーンがある。これは第1話の冒頭のコントの伏線でもあるのだが、第3話のたこ焼きパーティシーンで、これは有村架純が会社を辞めた日の事だったことが判明。

そのあと彼女は引きこもるのだが、助けに来てくれた妹(古川琴音)の事は第2話と第4話でリンクしている。

ちなみにそのたこ焼きパーティの際、第1話と2話で仲野大賀が調味料を使ったらすぐに冷蔵庫に戻してたのだが、あれがここで回収される。スルーしてしまうようなキャラクターのただの癖さえも伏線として利用されてる。

他にも神木は卒業後プロゲーマーになり、途中からマクベスに参加した本当の理由や、母親(西田尚美)との不仲とか金髪の理由とかいろんな事が、第2話第3話で繋がり回収される。

 

演じるのがかなり難しい脚本だ。

この演技力に長けてる実力派が集まったからこそ成り立つドラマだ。よくスケジューリングできたなぁ)。

芳根京子が演じる仲野の彼女もいい。可愛い。小憎たらしい。こんな彼女がいたら最高だろう。そりゃ告白するときアキレス腱も伸ばすし、部屋に上がる前に足も洗うさ。

松田ゆう姫が古川がバイトしてるスナックのママを演じてるのだが、ミステリアスだねぇ。目立つ演技をしてるわけではないが華があるのはさすが。

伊武雅刀は神木がバイトしてる焼き鳥屋の大将。津川雅彦亡き今、不敵な笑いの似合う役者は彼以外いない。元祖スネークマンショーは神木に泣かせる言葉かけたり、菅田にきつい言葉かけたり、親代りみたいな役どころ。

中村倫也はマクベスのマネージャー。解散を撤回するよう説得するが「10年やって人気の無い奴に可能性なんてあります?」と言う菅田。そんな彼に『今売れてる奴らは、例外なくもう限界だなってところからもう一踏ん張りしてきてるんだよ』と説得(説教)するシーンがあるんだが、これがリアリティあってサブイボ出たわ。だってこれ、くすぶってた中村がムロツヨシに言われた言葉やん(ちょっとニュアンス違うけど)。

鈴木浩介は三人の高校の先生。グループ名マクベスの由来でもある。結成の後押しをしてくれた先生だが、解散撤回の後押しはしてくれなかった。「今までの10年とこれからの10年は意味が違う」と。これも売れない下積みの時代の長かった鈴木の言葉だけに重みがある。

 

毎回大げさな事件が起こるわけでもなく、どこにでもある、いやどこかにある若者たちの姿が描かれる。

そう、このドラマはまるで80年代全盛期の松任谷由実の歌なのだ。

「なんか懐かしい」とか「わかるわぁ」とイメージできる、いや、そう錯覚してしまうのだ。

「あの時あの夢を諦めてなかったら」「あの道を進んでたら」「ずっと夢を見続けてたら」

分岐点でこっちを選んで今の自分の生活がある。それを後悔することはないが、間違ってなかったとも思えない。

ただ時々ふっと懐かしく思えて振り返ったりすると「なぜ私は(僕は)現実に向き合ってしまたのだろう」と考えたりもする。

 

でもそれは「もしかしたら自分にもあったかもしれない」世界。

夢を一緒に追う友達と狭いアパートで同居してたこともないし、バイト生活しながら売れないまま10年経ったこともない。親に「10年好きにさせてくれ」と約束してしまった期限が来る焦りも感じたことないし、志半ばで諦めて帰ったこともない。

普通の人はそうだろう。バンドマンか劇団員かそういった類の夢老い人以外は、普通に会社に入り、普通に通勤し、普通に恋愛し、普通に家庭を持っていく。

なのに、「なんか懐かしい」とか「わかるわぁ」と感じさせるドラマなのだ。

 

このドラマかなりの秀作である。

ただ、残念なのは「コントが始まる」というタイトルのくせに、肝心のコントは全く面白くないってところだ。まぁ「だから10年間売れなかった」ってことなんだけどさ、結構苦痛よ。毎回この面白くないコントのくだり見せられるの。

視聴率は悪いだろうな。

でもいい、ドラマ自体は面白いもん。


桜の塔 イマイチ入り込めないドラマ

2021-05-08 15:00:21 | MUSIC/TV/MOVIE

面白いんだけど、わかりづらいなぁ。

それがこのドラマ「桜の塔」の印象。

 

玉木宏主演のこのドラマ、今までの警察物と違って犯人逮捕とかより、警察組織の闇に焦点を当てたドラマ。

警視庁キャリアの玉木宏は、警察官だった父が自殺した事件を探るべく、警察組織の頂点(警視総監)を目指している。そのために非合法な手段な操作や捏造も厭わないダーティな警視。

警視庁捜査一課警部補の広末涼子は、幼馴染の玉木宏の強引なやり方に抗議しつつも何かと協力する。

ってのが基本の筋なんだけど、これがまたえらいわかりにくいの。

 

警視総監に段田安則、警視監に椎名桔平・光石研・吉田鋼太郎、広末の部下に岡田健史、玉木宏をサポートするクラブのママ・高岡早紀と元警察官・橋本じゅん。そして派閥の上司である椎名桔平の娘・仲里依紗。豪華メンバー。

なのにただでさえ、警察組織の構図なんてマニアくらいしかわからないことをテーマにしてるが故に、組織の対立や上下関係を描くのだが、よくわからん。そもそも警察組織の構図がよくわからん。

そこに事件の発生から解決が、実は玉木宏が評価を得る(成り上がる)ために仕組んだ策略だったとか、警察官だった父が死んだ過去の思い出とかまで組み合わせるもんだから、もう何が何だか。

話があっちゃこっちゃ行ってよくわからんのよ。

 

もっとひとつのことに焦点当てて描いたら、このキャストだ、きっといいドラマになっただろうに。

ストーリーもそうだけど、色々アラが目立ってさ。

玉木宏のプロファイリングが「BOSS」の天海祐希よりチャチイとか、玉木宏は勤務中にスキットルで酒を飲んだりワイルドさを演じてるのだが、どうしても「竜の道」の辛気臭さがハナにつくのよね。

それを察してか、所々にコメディシーンが入るんだけどなんか空回り。いっその事「極主夫道」くらいはっちゃけてくれたらいいんだけどね。同じく「極主夫道」でお茶目な組長役だった橋本じゅんもでてることだしさ。

広末涼子に好意を抱いてる刑事を岡田健史が演じてるんだけど、橋本じゅんとコンビ組ませて「それMIU404のオマージュ?」って匂わせるとかさ。

 

だいたいまず、一般の人は警察組織の階級がよくわかっていない。組織図だってよくわかっていない。

「太陽にほえろ」とか「西部警察」とか、それまでの警察ものではそんなこと描かれなかったもんね。ただ単に刑事たちがチームワークで捜査してホシをあげる。階級社会は多分「踊る大捜査線」でようやく一般に知れ渡ったんじゃないかな。所轄とか、管理官とかね。それこそ「事件は会議室でおこってるんなじゃない」だ。

警察組織や階級を、知ったかぶりして記載してみる。ただし俺は警察マニアではないので、多少の間違いがあっても許してくれ。特に警視庁と各都道府県警では若干組織体系が異なる。

 

大きく分けて国家公安委員会と警察庁にわかれる。

警察庁には警視庁・管区警察局(道府県警察)・内部部局がある。

警視庁は東京都の警察で、ドラマで「本庁から」と言われてるのはほぼ警視庁のことを指す。「相棒」とか「捜査一課長」とかの舞台はここ警視庁だ。

管区警察局は各都道府県の警察本部のこと。神奈川県警とか大阪府警とかね。「踊る大捜査線」で出てきた「所轄」は、更にこの各都都道府県の区や市などにある警察署のこと。更に交番・派出所・駐在所などが連なる。

内部局には情報通信局・警備局・交通局・刑事局・生活安全局・長官官房などがある。更に警備局は公安課や警備課、刑事局は組織犯罪対策部・捜査第一課・捜査第二課などがある。

公安のことや機動隊やSATとか、110番通報やサイバーテロ何ちゃら、科捜研なんかがどこに所属してるとかまで書くと、これまた一冊の本が出来上がってしまうので、この先は自分で調べてくれ。

次は階級。

警察組織は全国29万人で構成されていて、警視庁だけでも4万6千人いる。

 

●警察庁長官

1人/高級官僚/警察法による階級制度が適用されない地位/警察庁すべての職員の任免権や懲戒権限を持つ

●警視総監

1人/高級官僚/警察法におけるトップ/警視庁本部長

●警視監

38人/高級官僚/警視庁副総監/各部署の部長職

●警視長

警察官全体の約0.5%/キャリアは約20年で準キャリアは定年前になれるがノンキャリアでは数名しかなれない

●警視正

警察官全体の約0.5%/国家公安委員会が任免/警察署署長/一般職国家公務員

●警視

警察官全体の約2.5%/警部実務経験や年数で考慮/空席待ち/警視以下は地方公務員

●警部

警察官全体の約6%/ノンキャリアは警部補4年の実務で昇任試験資格/キャリアは無試験で選考のみ

●警部補

警察官全体の約30%/現場監督的なポジション/キャリアはここからSTART

●巡査部長

警察組織の初級幹部/道府県警察署主任/交番所長/準キャリアはここからSTART

●巡査長

所轄署・交番・派出所・駐在所勤務/巡査の指導など

●巡査

俗に言われるおまわりさん。所轄署・交番・派出所・駐在所勤務以外にも道府県警察署での捜査や事務を行う者もいる。

 

キャリアっていうのは国家公務員試験の総合職試験・上級甲種試験またはI種試験合格者で中央省庁に採用された国家公務員。各省庁に存在する俗に言われる背広組のエリートで出世が早い人のこと。

今回「桜の塔」での玉木宏はキャリア組で、ポジションは警視から警視正に昇進したところ。広末涼子はノンキャリアの警部補で、部下の岡田健史はキャリアの警部補だから、正確には部下ではない。

警視監は光石研(警務部長)、吉田鋼太郎(警備部長)、椎名桔平(刑事部長)で、それぞれ「東大派」「薩摩派」「外様派」の派閥を持ち、警視総監の椅子を虎視眈々と狙ってる。

ここで「本部長」とか「管理官は」とか「参事官って何」とかまで言い出すと、これまた一冊本が書けるくらいになるから、自分で調べてくれ。

 

でも、これ書いてて、いろんな警察・刑事ドラマでの役職が思い浮かんだので、ついでにそれは書いておこう。どんどん「桜の塔」のレビュー(本題)からずれていっているが、まぁいつものことだ、許してくれ。

 

●警察庁長官

小野田公顕(相棒/警察庁長官官房室長/←警視監)

●警視総監

橘朝子(奥様は警視総監)

●警視監

甲斐峯明(相棒/←警察庁次長→警察庁長官官房付)

●警視長

内村完爾(相棒)

●警視正

大岩純一(警視庁・捜査一課長)/中園照生(相棒)/野立信次郎(BOSS)

●警視

室井慎次(踊る大捜査線→警視正)/岩崎白昼夢(翔んでる警視)/小早川冬彦(警視庁ゼロ係)

●警部

藤堂俊介(太陽にほえろ)/十津川省三(西村京太郎トラベルミステリー)/銭形幸一(ルパン三世)/目暮十三(名探偵コナン)/大澤絵里子(BOSS)

●警部補

杉下右京(相棒→警部)/江波敦史(駐在刑事)/糸村聡(遺留捜査)/姫川玲子(ストロベリーナイト)/加賀恭一郎(新参者)/雪平夏見(アンフェア)

●巡査部長

安浦吉之助(はぐれ刑事純情派)/青島俊作(踊る大捜査線→警部補)/大門圭介(西部警察→警部)/浅輪直樹(特捜9→警部補)

●巡査長

大下勇次・鷹山敏樹(あぶない刑事)/両津勘吉(こちら葛飾区亀有公園前派出所)

●巡査

中川圭一・秋本カトリーヌ麗子(こちら葛飾区亀有公園前派出所)

 

 

他にも調べたら誰がどんな役職だったかわかるんだろうけどいいや。

刑事とかおまわりさんとかでいいや。

 

桜の塔、とりあえず第1章完結までは観る。

お父さんを死に追いやった真犯人や事件の全貌は解明できたが、ラストは嫉妬に狂った仲里依紗に玉木宏か広末涼子のどちらかが刺されるってオチだろうな・・・。


バッハは来なくていい

2021-05-07 11:27:56 | Talk is Cheap

多分奴は来ないだろう。

なんやかんや言い訳つけて、来ないだろう。

誰のことかって?

あの無責任発言を連発する男、口を開けば炎上するトーマス・バッハだよ。IOCとかいうスポーツ団体(国際オリンピック委員会)の会長だよ。知ってるよね。

 

今月の17日にこの男が来るとか来ないとかに合わせた中途半端な緊急事態宣言。案の定、しっかり延長する羽目になってしまったね。大阪はもともと緊急事態宣言は「3週間か1か月必要だ」って言ってたし、兵庫も京都もそれに合わせてたのにな。後出しジャンケンのように出てきた東京が、バッハ来日に合わせたように「5月11日まで」って言い出すもんだからさ。迷惑千万極まりない。

新型コロナ感染は収まるどころか、ますます変異株は猛威をふるい、政府は31日まで延長を決めた。ゴールデンウィークを台無しにしても無駄だったのね。いや、無駄じゃないか、してなかったらもっと増えてるもんな。

 

福岡県や愛知県も緊急事態宣言対象になるらしい。現在まん延防止等重点措置が適用されてる埼玉、千葉、神奈川、愛媛、沖縄は継続、宮城県が外れて北海道、岐阜、三重が入った。ほらね、聖火リレーと共にウイルスが撒き散らされてるのは明白でしょ。

長崎に縁もゆかりもない佐藤浩一は辞退して正解だね。本業の仕事(TBS/ひるおび!)をサボって鹿児島までわざわざ走りに行った恵俊彰はバカか?情報番組MCのくせに何を考えてんだろう。

 

北海道は「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」って東京五輪のテスト大会を実施するためにまん延防止等重点措置を引き延ばしてたのも明白。

「イベントは自粛しろ」「越境しての旅行や帰省はやめろ」って言いながら、マラソン大会はいいのだね。橋本聖子(組織委員会会長)や山下泰裕(JOC会長)は越境するのだね。何が「安心」「安全」なんだろう。言うのはタダだけどさ。

 

そのすべての元凶となっている東京五輪を、何が何でも開催したいトーマス・バッハ。

無観客でも放送さえできれば放映権収入があると胸算用する彼は、日本人をおだて、ごますり、精神論まで持ち出して何が何でも開催させようと必死だ。

何が「日本の社会は連帯感を持ってる」だ。言い換えれば長い物には巻かれる民族とバカにしてるんだろ?

何が「精神的な粘り強さとへこたれない精神を持っている」だ。日独伊三国同盟で最後までしぶとく連合軍と戦った玉砕精神をここでも発揮しろと?

何が「歴史が証明してる。逆境を乗り越えてきている」だ。200年は草も生えないと言われた原爆跡地や、空襲で壊滅的な焼け野原のようなところから、わずか20年で復興し、東京オリンピック、その5年後には大阪万博まで開催し、その20年後には世界第二位のGNPの国になったことを言ってるのか?

何が「献身的な努力で未曾有のチャレンジをしている」だ。日本人の自己や利益を省みない奉仕精神を煽ってるのか?日本人は毎年のように台風が来て被害を受けても、いきなり大地震が来ようが津波が来ようが、原発が破壊されようが未曾有のチャレンジを献身的にしてきたじゃないか。それなら五輪だってやれるだろ?と言いたいのか。一緒にすんな。

 

とにかく彼は延期も中止も考えちゃぁいない。おだてりゃなんとかするだろうって・・・日本人をなめてるとしか思えん。

自国のドイツも新型コロナの変異株でえらいことになっているが、彼はそんなこと全く気にもしてない。

その彼が17日に来日し、広島で聖火リレーイベントに参加するとさ。どうせヒロシマ=原爆からの平和の祭典を結び付けたいんだろうけどさ、いいのか、ヒロシマも現在赤丸急上昇で新型コロナ患者増幅中だぞ。

 

もし来るなら、大阪の逼迫した医療現場をぜひ見ていってほしい。いや、ぜひ見ろ。

だが、断言していい、彼は絶対日本に来ないね。

今頃、言い訳を考えてるところだろう。

そして「日本人が新型コロナと戦っている時に邪魔しちゃ悪い」みたいなメッセージを出し、「行きたいけど行けない」にするつもりだろう。

そして「日本人は勇気と知恵と団結力でコロナを打ち負かし、開催へと導くであろう」なんてまた言うんだろうな。

もういいよ。飽きた。

 

医療現場が切迫・崩壊、限界突破してるのに、大会期間中に500人の看護師が必要だと、日本看護師会に募集したりする。

「20時以降は街灯以外の明かりは消せ」と言いながら、東京五輪のカウントダウンクロックは燦然と輝く。

5月1日には46の国や地域から225人の選手と約500人の関係者を入国させ、東京五輪のテスト大会と称して飛び込みのW杯をした。バブル方式だの、感染防止対策万全だの言ってた割には結局密が発生。コーチとハグする馬鹿、関係者しかいないのに観客席から声援送る馬鹿も発生。

 

「今後はこういうことがないようにしていきたい」とか言えば済むと思ってる。「後の祭り」って言葉知ってる?「泥縄」って言葉知ってる?

だいたいや生活文化・習慣・風習が違う国からのアスリートが、日本式のルールを守ってくれるだろうと考える方が甘い。

言わんでもわかるだろうなんてとんでもない。言ってもわからん上に、言っても権利と主張する脳みそまで筋肉で出来てるような奴だっている。現に「観光できなくて不満」「なぜ外に出れないんだ」って言ってる奴もいた。何しに来てるんだか。

 

もし東京五輪を開催したとして、ボランティアがこのわがままな外国人たちを制すことができるのか?半端な数じゃないぞ。俺たちは選ばれてきてるんだ。俺たちには権利がある。そう、自由という権利がね。なんて言われてその国の言葉とランゲージで対抗して説明論破できる日本人はどれくらいいるんだ?

プレス・報道や自称関係者を名乗る奴らは言うこと聞くのか?ルールを守るのか?

だいたい水際対策のCOCOA(新型コロナ接触確認アプリ)の不具合はどうなったんだ?機能してるのか?

 

不思議なのは、こんな超マイナーな飛び込みの大会で、1億7000万の追加費用が発生したんだと。追加費用だよ、総額じゃないよ。何にそんなにかかったんだ?

鈴木浩二大会委員長は「国に補填していただける部分もあるので」とか言ってるが、それって税金だよね。人の金だと思って気楽なもんだな。自分たちで集めるか、バッハに出してもらえよ。

 

とりあえず、バッハよ、来るな。

来んでええ。邪魔。鬱陶しい。

世界の嫌われ者、バッハ。来るなよ。


小池都知事よ、東京五輪に引導を渡してくれ

2021-05-06 20:59:53 | Talk is Cheap

もう何回目だろう。このテーマで書くのは。

何があっても五輪開催ありき。緊急事態宣言が出ても蔓延防止等重点措置が出ても、オリンピックはやるんだと息巻いてる。

 

東京はバッハ来日に合わせて緊急事態宣言を短く出す。(間違いなく延長になるだろう)

北海道は感染者が連日200人超えても、東京五輪テスト大会「札幌マラソンフェスティバル2021」を開催してから蔓延防止等重点措置の要請を出す。

不要不急の外出は避けてと言っても橋本も山下も北海道まで飛ぶ。

STAY HOMEと言いながらも聖火リレーは走る。無観客でもトボトボ手を振って走る。スポンサーの宣伝カーは大音量で走る。自粛だ、ここが辛抱どころだと報道番組で言いながらも恵俊彰は鹿児島まで行って走る。

 

世論がどんだけ開催に疑問を持っても、国民が期待してると勘違い(いや思い込んでるのか)してるかのように「中止は検討さえしていない」と言う。

「東京五輪中止」のネットでのオンライン署名があっという間に10万筆突破。多分ここ二、三日で20万筆、来週にはかなりの数になるだろう。愛知のインチキ署名とはわけが違うぞ。それでも多分「安心安全な大会を開催する」と言うだろう。

 

IOCは東京五輪・パラリンピックに参加する各国・地域の選手にファイザー社の新型コロナウイルスワクチンを提供することに決めたらしい。

JOCの山下会長は「ありがたい話」と喜びながらも「高齢者や優先接種対象者、医療関係者が先だろう」って世論を気にしてる。

丸山五輪相は「政府が契約してる枠とは別もの」と「別枠」を強調。鳩山由紀夫がマスクが買い占めなどで市場に無いのに中国に大量に送った際に言った「このマスクは独自ルート」みたいだな。

その別枠ワクチンを選手に注射する医療従事者は確保したのか?

日本看護師会に募集した看護婦500人か?それとも日本スポーツ協会に募集した協会認定スポーツドクタ−200人か?

医師免許取得後4年経過、協会の講習受講の認定スポーツドクターの東京五輪従事報酬は0。交通費は出るが、報酬や謝金は支給されない。まさにボランティアという名の搾取。誰が志願するんだ?

 

橋本聖子組織委員長や、丸川珠代五輪相、山下泰裕JOC会長が口を揃えて言う「安心、安全の大会を実現するための準備」ってなんだろう。

選手がワクチン打てば安心で安全なのか?変異株には効かないとか、副作用がどうとか、大丈夫か?

それに選手以外にも各国のコーチ、組織や団体の役員、及びそのスタッフ、用具メーカーや設備などの関係者、協賛スポンサー、プレスや報道・・・ゴマンとくるぞ。それを迎える我が国の組織や団体の役員、及びそのスタッフ・・・以下同文。

さらにボランティアや会場の運営関係者など、これらの人の分までワクチンはあるのか?全員大会開始までにうてるのか?全員検査毎日できるのか?そして陽性反応出ないんだな。出たらどうする、代わりはいるのか?

 

そりゃアスリートにとってはオリンピックは晴れ舞台。それを目標に頑張ってきた選手も多いだろう。間違ってもいつものように「楽しんできます」なんて言える雰囲気じゃない。

しかし、その頑張ってきたのは音楽や演劇の人でもそうだよな。スポーツは肉体的や年齢的な問題があるからって言われるが、それはエンタメの世界も一緒だ。エリザベートやショパン(ピアノ)や、ローザンヌ国際(バレエ)などのコンクールだってそうだろ?いつまでも待ってはくれない。

それに「今回の五輪を逃すと次は」なんて言う声も聞かれるけど、世界陸上は2022年に米オレゴンで行われるよね。

ゴルフやテニスは五輪よりメジャー大会の方が価値あるし、バレーなど球技や水泳にもW杯あるだろう?。スポーツ競技は世界大会がいっぱいある。まぁ、オリンピアン、五輪のメダリストっていうのはアカデミー賞ノミネートとか、甲子園優勝投手とかと同じくらいの価値があるのはわかるけどさ。引退後のこと考えるとオリンピック出場とかメダリストって肩書きは欲しいだろう。

 

そろそろ、オリンピックありきで話するのはやめにして、この時期までにこうだったら開催する。こうだったあ中止にするって基準出さなきゃいけないのではないかな。それさえ無い今の状況のままで、なし崩しに強引開催したらテロが起こるぞ。

この時期でこの数字なら観客制限で開催、こうだから無観客で開催って。こうなったから中止にしますとかね。

橋本聖子組織委員会長は、よう言わんだろうな。森さんの失言による失脚の貧乏くじ引いたようなもんだな。

丸山珠代五輪相も言えないだろうな。女性を登用しなきゃってことでスライド式で選ばれたような五輪相だもんな。多分競技名も全部言えないだろう。

山下保博JOC会長は口が裂けても言わ無いだろうな。モスクワの悪夢を思い出すからな。

 

そうなると期待は、あの横文字大好きな東京都知事しかいないな。

そろそろ小池東京都知事が最後のジョーカーを出してくれるような気がするんだけどな。

それはほぼ日本の誰もが、いや、橋本も丸山も山下も本当は望んでる切り札。

 

「東京五輪は中止にします」

 

IOCのバッハ以外はホッとするであろうこの言葉。

どうですか小池さん。言えば安泰ですよ。賞賛の嵐ですよ。よく言ったって喝采だ。

 

「やっちゃえ小池」(キムタク風にナレーション)


面白いぞ コタローは一人暮らし

2021-05-05 17:19:20 | MUSIC/TV/MOVIE

漫画原作を実写化にするのが流行ってる。

今クールも「イチケイのカラス」「珈琲いかがでしょう」「ドラゴン桜」「レンアイ漫画家」など、漫画原作を実写化したドラマが多い。

この「コタローは一人暮らし」もそうだ。

 

 

実写化した場合に原作ファンが「なんか違う」とか「変更しすぎ」とかアレヤコレヤ言う。設定などの多少の変更やキャスティングなどは仕方がないとはいえ、それぞれ頭の中で「もし実写化ならこのキャストは誰々だな」とか「この話は外せないでしょう」とか思ってるからね。

だから原作ファンを納得させる実写化は難しい。

でも、原作ファンが一番思うのは「世界観を変えないでほしい」だ。ここを外してしまうと「コレジャナイ感」が漂い、「ガッカリだ」「なんか違う」がSNS上に飛び交う。

 

この「コタローは一人暮らし」は見事に実写化している。

簡単に説明すると、売れない漫画家(関ジャニ∞横山裕)の住むアパート(アパートの清水)に、コタロー(瑛都くん)という5歳児が引っ越してくる。笑顔を見せず無表情なこの子には親がいないのか?なぜ一人暮らしなのか?訳ありなのか?と訝しがりながらも、何かと世話を焼いてしまう横山。

って話だ。

津村マミさんの漫画が原作なのだが、連載開始時は「あれ?安達哲さんのバカ姉妹の二番煎じ?」って思ったのだが、微妙に違う。ガキの二人暮しと一人暮らしってとこは似てるけど、ちょっと違う。多分違う。

 

毎回事件が起こるわけでもないし、警察階級社会でのし上がる野望を持ってたりもない。離婚だソロ活だと忙しくするわけでもない。

一人暮らしの漫画家が、なんか訳ありの5歳の男の子が隣に越してきたのを機会に、それまで面識もなかったアパートの住人たちともハートウォーミング(日本語に直すと心温まる)な交流をするって話だ。

津村マミさんの漫画の世界観を見事にドラマ化してるのだ。

 

横山裕がいい。

以前スピリッツの漫画賞を受賞して以来、全く鳴かず飛ばずで自堕落な生活を送ってる漫画家・狩野進を演じてるのだが、その気だるさや無気力感がいい。漫画のそのまんまだ。面倒臭がりのくせに、おせっかいで何かとコタローのことが気がかりってのも上手く演じてる。

瑛都くんがいい。

さとうコタローを演じるこの子役俳優を、俺は今まで知らなかったのだが他になんか出てるのかな?アニメ「とのさマン」の真似をして「わらわ」とか「おぬし」とか殿様言葉で話す5歳児。実際の殿様は「わらわ」なんて言わないが、あえてここは原作漫画通りに忠実に演じてる。無表情さもいいし、時折見せる子供らしさも上手い。

ちなみにこの劇中アニメ「とのさマン」の声は滝藤賢一がやっている(多分)。無駄に豪華なキャスティング。

 

山本舞香がいい。

横山裕の隣に住むキャバクラ嬢・秋友美月役。ヒモみたいな彼氏がいてあまり幸せそうじゃないけど、コタローくんの前では明るく元気を振りまいてるって役だが、ぴったりだ。

生瀬勝久がいい。

同じくアパートの清水に住む訳ありな職業の田丸勇。強面で派手なスーツを着てオラオラだけど(「ごくせん」の教頭役でしたた髪型だ)、実は子供好き。離婚した妻が子供に会わせてくれないので、用意してたぬいぐるみをコタローにあげようとするが「代わりじゃない」と拒否られ落ち込むとこなんかさすがにうまい。

しかも「コタローくん」が「コタローキュン」にしか聞こえないように発音するところなんざぁ名人芸だ。

 

百田夏菜子は・・・。

最初誰かわからなかった。1話目のラストに登場したんだけど、いきなり「下手くそだなぁ」って思った。これで「次回に続く」ってきついなぁと。第二話冒頭はその続きからだったのだが、なんじゃこれ、演技をしてるつもりか?と。誰やねんこの大根役者!ひでぇなぁって。さらにどうみても弁護士に見えない上に「こんな簡単な仕事ではなくもっと私に・・・ 」とかいうのだが、これがまた酷い棒読み。

調べたら、ももいろクローバーZの子なのね。納得。

 

最近ミュージシャンがドラマに出演することが多いんだけど、正直やめてほしいと思ってる。そりゃ中には上手い人もいるかもしれないが、ほとんどは「なぜキャスティングした」ってくらいダメ。セリフは棒読み、演技は問題外、「このバンド(ミュージシャン)のファン狙いか?」と勘ぐってしまいたくなる。

そりゃ過去にはショーケンや沢田研二、世良公則などミュージシャンなのに俳優としても認知されてる人もいたし、福山雅治とかもそうだね。アイドル出身でも松井玲奈(SKE48)や川栄李奈(AKB48)のように女優として一本立ちしてる人もいる。

ジャニーズにも多数いる。今回主演の横山裕くんだって関ジャニ∞だ。だけど彼はもう20年以上のドラマ出演経験がある。「有閑倶楽部」のあたりから演技力が増し、「絶対零度」あたりでかなりパワーアップした。

 

ももいろクローバ−Zの楽曲は好きだよ。

中島みゆき提供の「泣いてもいいんだよ」や、布袋寅泰作曲の「サラバ、愛しき悲しみたちよ」なんかはかなりハイレベルな楽曲だ。ダンス・パフォーマンスもいい。しかし、それとドラマの演技は別問題だ。

 

おっといけない、コタローは一人暮らしの世界観の話から、ももクロ百田のディスりに変わってしまったが、ついでに言うと、コタローの通う幼稚園の先生役の役者もダメだ。

棒読みと下手くそな演技(と呼べる代物でさえない)。久々にこんな学芸会レベルの演技を見た。彼はジャニーズ?横山くんのバーター出演かな?どうでもいいけど、ドラマの世界観は壊さないでくれ。

 

先ほどのももクロ・百田が演じる弁護士が所属する事務所で、所長を務めるのは光石研。今クール、かなりの頻度で登場。玉木宏主演の「桜の塔」では東大卒の警視庁警務部長を演じ、「珈琲いかがでしょう」ではチンピラ時代の中村倫也にコーヒーの世界を教える浮浪者役だ。

生瀬勝久とか、光石研などこんないぶし銀の役者をバイプレイヤーとして使うドラマ。面白くないわけがない。イッセー尾形も一人2役で出てるぞ。

 

ゆる〜い世界観。

みんなそれぞれなんやかんや抱えてたりするけど、今日もまた平穏無事に過ぎていく。

たまにはこんなドラマもいいんじゃない?

まぁ、百聞は一見にしかず。

とりあえず観てくれ。


ドラゴン桜 第二話は圧巻のバドミントンシーン

2021-05-03 20:20:41 | MUSIC/TV/MOVIE

先日ドラゴン桜の続編について書いた。

「コレジャナイ感」満載だとか「半沢直樹とGTO」みたいだとかなんやかんや書いたが、第2話を見て「なるほど、こうきたか」と感心してしまった。なぜ上から目線なのかはほっといてくれ。

 

第二話は将来が嘱望されるバトミントン部のスター選手(平手友梨奈)がメインのストーリー。

平手はオリンピック候補になるだろうと将来を嘱望されるプレイヤー。両親が叶わなかったオリンピック出場の夢を背負わされた彼女は、ハードな練習を続けるが膝を故障しかかってる。名門大学の推薦がかかった試合でついに倒れる彼女。しかし怪我の悪化は、推薦枠を横取りするためコーチと吉田が結託して仕組んだ事だった・・・。

ってな感じのゴタゴタ・騒動が今回の話なのだが、これが実に上手く描かれてた。いや、マジで。

 

まずバドミントンシーンが見事なり。

もちろん練習もしただろうし、元々の運動神経や反射神経の良さとかもあるんだろうけど、どう見てもバトミントン選手。実際にプレーしてる人が見たらどうなのかはわからないが、素人目では違和感全くなし。いや、かなりすごいハードな動き。

それを映すカメラワークと編集が見事なり。

高速で打ち返されるシャトルの応酬、ロブ、ドライブ、ブッシュ、ドロップなど多彩なショットをそれぞれ効果的に映し、プレイヤーの躍動を追うカメラ、カット割り、構図、すべて見事なり。これでスポ根ドラマが一本撮れるんじゃないかってぐらいのハイレベル。

欅坂46時代から別格だった平手友梨奈が放つオーラのせいかもしれないが、迫力満点でついつい見入ってしまったよ。

パートナー役の吉田三月喜も負けじといい動きをする。バド経験者か?サイドステップがサマになってる。スマッシュするシーンでのジャンプはちょっとバスケットぽいが、遜色ない。関係ないがクラブ活動の練習シーンでシャトルを次々と放ってた女性もすごいぞ。プロかな?明らかに別格だったぞ。

 

今回の話は学校のクラブ活動のあり方が描かれてた。

クラブ活動はあくまでも学校教育の一環と言いながらも、サッカー部、野球部、バレー部などの強豪校は別格扱いだ。設備も充実している(もちろんそうでない学校もあるが)し、コーチや監督、トレーナーなんかも招聘する。

クラブが全国大会出場すれば知名度も上がるし、入学希望者も増える。それこそ東大合格者を出すのと変わりないからね。学校も力を入れるのもわからんでもない。

強豪校や名門と呼ばれる学校のクラブは、練習量も多いしハードだ。

そりゃ昭和の時代みたいに「水飲むな」「血反吐出してもへこたれるな」「根性見せろ」「甘っちょろい考えは捨てろ」など、時代遅れの精神論や根性論の練習方法してるところは少ないだろうけど、まぁそれでもハードだ。

逆を言えばそれゆえに強いのだがね。才能があるものが集まって切磋琢磨し、ハードな練習とトレーニングして努力までしてるんだ。「楽しんで」とか「自分らしく」なんて言ってるような奴はかないっこないのだ。

 

卒業後にプロを目指してたりすると、全国大会に出場することをまず通過点とする。野球なら甲子園、ラグビーなら花園(タグビー)などね。そこでスカウトや協会の目に留まり、さらに選抜やオリンピック候補に選ばれる事を目標とする。

したがって全国大会常連校は入学希望者も集まるし、当然推薦枠で入学する生徒もいる。今回のドラゴン桜では、この名門大学の推薦枠をめぐって、平手友梨奈に嫉妬心を燃やす吉田三月喜がコーチとともに画策する話。実際にもこんなことはそこらであるんだろうなぁ。「エースをねらえ」の頃のように、シューズに画鋲仕込んだりラケット壊したりってレベルじゃないのね。

 

吉田三月喜の演技も悪くない。

彼女は平手とペアを組むくらいの実力・才能があるのに、ちやほやされたり話題にされるのはいつも平手。「平手友梨奈さえいなければ・・・」からの画策した悪巧み。それがバレた後の試合で、裏方に回った平手が励ます言葉をかけてるのに素直に聞けない。No.2に甘んじてた嫉妬と、今はtopの重責。

今回も相変わらず半沢風アングルが多用され、顔面アップで血走る目。彼女の目力込めた演技はなかなかのものでした。今後も期待。

 

そして今回はもう一つ、毒親が描かれてた。

平手友梨奈の両親は、自分たちが叶わなかったオリンピック出場の夢を彼女に背負わさす。それがまるで決められた運命のように。試合中に倒れたのは、すでに膝の半月板が無理な練習量と疲労のせいなのに、それを全て無能なコーチのせいにする。

安静とか休養とかの前に次の練習のことを言う。なぜ彼女がそんなに悪化するまで無理をしたか、なぜ黙って他のかは一切聞かずに。そんな親を駿河太郎が見事に演じてた。

 

「あなたのためを思って」「あなたの為に言ってるのよ」という、悪魔の呪文。

そりゃ、中にはガキの頃からそればかりさせて、勉強なんてしなくていいからって親がマネージャー代わりにあれこれ世話焼いて、それでプロになったり五輪でメダル取ったりするアスリートもたまにいるよ。イチローとか松井秀喜ってそうだよね。でも、その他のほとんどの凡人は潰れてるんじゃないかな。

勉強ばかりさす親もいる。いい大学入ること、いい会社に入ること、それが勝ち組と呼ばれる人になるということ。それ以外は認めない。

どちらにしても殺し文句は「親の言うことを聞いてれば大丈夫だ」。

勉強なら大学受験に失敗したり、一流商社に入った途端燃え尽き症候群になったり、アスリートなら、肩壊したり選抜に選ばれなかったり、世の中の引きこもり予備軍はこうして作られていくんじゃないのかね。

 

まぁ俺らの時代は、子供が何かをしたいと言っても「無理」とか「あんたにそんな才能ない」と決めつける親の時代だけどね。口癖は「そんなことやっても将来食えへん」ね。サッカーやっても、絵を描いても、ギターを弾いても、何をやっても認めん。

そんな親が主流だった頃に比べりゃ、今のステージママのような過保護な親のほうがまだマシか。どっちも嫌だけど。

 

いろいろ盛りだくさんだったけど、それらをうまくテンポよく描いてくれたので、めっちゃ面白かった。

観るのやめなくてよかった。

 

そして余談だが、第一話で桜木(阿部寛)に追い詰められたクソみたいなハンチク不良の二人が、今回、舎弟(手下)のように動いてたのが傑作。

江口のりこは二人が登校してないのは、阿部寛にやられたせいで登校拒否になったと勘違いしてたが、実は二人は阿部寛に頼まれてバド部のこといろ探ってたのね。

バイク(もちろん前回と同じくファンティック・キャバレロ・スクランブラー)で登場、阿部寛に「遅いぞ〜」とか言われてんの。ちゃんとタンデム用に平手のヘルメットまで用意してるマメさ。見送る時に手を振るって・・・、ちっとやりすぎ感はあるがまぁ良い。

モブキャラじゃなかったのね。次週予告でもきっちり桜の木を植えるシーンで出てたし。レギュラーメンバー入りね。

 

高橋海人にもちょっと諭したりするんだけど、相変わらずタバコを吸うシーンがある。

昨今すぐ「子供が真似したらどうする」ってクレーマーが出てくるから(そん時はお前が「あれはダメなことだよ」と教えりゃいいだけなのにね)、コンプライアンス大丈夫か?っていらん心配してしまう。

 

長澤まさみが放火に関する刑罰や少年法など法律的解釈を述べる演技は、「そうだ、この子は東大行って弁護士になったんだ」とわからせるに充分なシーンでした。うまいね、さすがに。

 

こうなってくると、もちろん次週も見る。

次回はいよいよ桜木式メゾット登場か?

 


バナナはおやつ?レベル 少しは自分で考えろ

2021-05-02 15:39:33 | Talk is Cheap

ggks.

ググレカス。一時期ネットスラングで使われた言葉だ。

人に聞く前、言葉に出す前に、まず自分でググるなりして情報集めて調べろ。そして自分の頭で考えろ。それでもわからんかったら人に聞け。批判や文句を言うのはそれからだ。

まさに今の緊急事態宣言に対しての批判がそう。ggks.だ。

 

大阪・兵庫・京都、東京で緊急事態宣言が出され、その他各地でも次々とまん延防止など重点措置が出されている。

大型商業施設の休業要請や、営業時間の短縮、酒類の提供自粛依頼・・・これがよほど不満なのか、やたらアホみたいな質問がSNSに書き込まれ、またそれをいつものごとくマスコミ・メディアが取り上げるんだ。

 

「テーマパークや寄席で『無観客開催』って意味不明」

少しは考えろ。テーマパークや遊園地の無観客開催は閉園ってことだ。一般人は来るな、行くなってことだ。じゃぁ何で『無観客開催』ってわざわざ示したのか。一般客は入場して遊んだりできないけど、PR動画撮ったり、テレビや映画などの撮影で使ったりするのはいいよってことだ。

劇場や寄席の無観客開催もそうだ。配信したり稽古やリハーサルで使う分にはいいよってことだ。

 

「ゴルフ練習場で無観客って・・・元々観客いないんですけど(笑)」などとマウント取ったようなバカも散見される。一人で黙々とボール打つのは構わないけど、後ろで腕組んで偉そうに教えたりするおっさんや、仲間(同伴者)がビデオ撮ったりするのはダメやでってことや。もっとわかりやすく言ったら、松山英樹や石川遼がもし打ちっ放し場にいたとしても、後ろで見たりすんなよ(邪魔すんな)ってことだ。

これくらい、ちょっと考えたらわかるだろ?

 

それを鬼の首を取ったかのように偉そうに書き込んだり、それを報道したりして恥ずかしくないのかね?

いちゃもんつけてるとか、重箱の隅つついてあげ足とってるようにしか思えん。

「規模が何平米以上の店舗は」とか「生活必需品以外の小売店は」とか、「線引きが曖昧だ」とか騒ぐ奴とかほんと大嫌い。そんなにがんじがらめにルール設定で縛られたいのか?マゾか?それとも一から十まで説明されないと理解でけん、動けんってやつか?マニュアル社会の弊害だな。

 

俺がガキの頃、遠足前に先生が「おやつは300円以内で」と言ったのに対し、『バナナはおやつに入りますか?』って聞く生徒というパターンがあった。ただしこれはネタでしかない。本気でバナナをおやつにしようとしてるわけでもないし、そもそも300円なんて目安でしかない。先生もいちいちチェックなどしない。(ただ、あまりにも大量のお菓子を持ち込んでるとバスの中でチクられる)

それと同じで「化粧品は生活必需品ですか?」とかいちいち聞いてどうする。

「映画は私にとって生活必需品ですけど、何か?」だって、その人がそう思うならそれでいい。ライブでも演劇でもアイドルイベントでも、それは主催者とファンが考えればいい。それだけのことだ。

ただし都、府、県や市町村など、緊急事態宣言やまん延防止など重点措置を出した以上、大型娯楽施設、レジャー会場、百貨店、ショッピングモールなどには休業要請しないといけない。ただし線引きはわざと曖昧にしてるんだよ。それとも行政側がきっちりこれは良い、これはダメって決めなきゃいけないのか?それはそれで文句言うだろ?権利のなんちゃらとか、法律違反だとか。

 

時短営業守らない店や、隠れて深夜営業してる店とかに対して罰則をつけろとか営業許可取り消せとか、まぁ好き勝手言うわね。

マスクしない奴は入店禁止を条例で制定しろとかから、さらにエスカレートして公園飲みしてる奴を取り締まれとかまぁ言いたい放題。

今時マスクしないで公共施設や店に入ろうとする奴の気持ちは全くわからんが、酒を提供するお店(いわゆる飲み屋ね)が閉まってしまうから、じゃぁコンビニで酒買って近くの公園でもうちょっとだけ飲もうかって気持ちはわからんでもない。(おっさんの集団ならはよ帰れと思うが、リーチ手前のカップルとかならね)

路上飲みってのはただ単に「アル中じゃないんやったらそんな飲み方みっともないで」としか思わんし「中学生が塾帰りにたむろってるのと違って、大人ははよ帰れ。飲みたきゃ家でゆっくり飲め」としか思わん。

でも問題は、外で飲むことではなく、ゴミや空き缶をそのままにしたりすることやろ?なら「ゴミは持ち帰りましょう」「ついでに気づいたゴミも拾いましょう」ってすりゃいいだけやん。徹底すりゃ町も綺麗になるやん。

最近はキャンプやBBQでもシレッとゴミを置いて帰ったりする不届き者がいるらしいが、親の教育が悪かったんやろうな。家でも「ゴミは自分でゴミ箱に入れろ」ってしつけられてないのかね。

学校も「強制は禁止」とか「自主性に任せる」とか甘っちょろくなったから、遠足の際「来た時よりも美しく」なんて言えてないんだろうな。

 

大声出してうるさい?

そやな、ただでさえ深夜の公園って声響くもんな、さらに酒飲んでたら大声になるし、うるさいわな。

文句言いたくなる気持ちはわからんでもないが、でもそれって「子供の遊ぶ声がうるさい」って行政に文句言ってる年金老人たちと変わらんレベルだぞ。「夜は声が響くから小声で」と立て看板でも作るか?所詮モラルの問題やろ。でも、酒飲み(酔っ払い)に理屈通じへんのはわかってるよな・・・。

 

法規制しろとか条例作れとか、罰金制にしろよって言い出す奴出てきてるけど、お前らそれ喫煙者に対してすでにやってるんだぞ。

路上喫煙禁止地区作れ、条例作れ、罰金とれ、店ではタバコ吸えへんようにしろってね。理由は受動喫煙や副流煙で私の体が〜、子供の体がぁ〜って。

それが今度は喫煙者から酒呑みに変わっただけ。副流煙が新型コロナウイルスに変わっただけ。「私に煙を向けるな」が「私にコロナを伝染すな」ってなっただけ。

それがなぜ罰金とか規制まで発想が広がるのかわからん。こいつらの言い分通りに法規制していったら、これから先どんな健全な社会になるんだろうか。楽しみだな。

タバコ税に続き酒税まで取れなくなったら、所得税、消費税、住民税などが上がることになるけど、多分そんなことは1mmも考えちゃいないだろうな。そういうことまで考えて「外飲みやめさせろ」って騒いでる奴どれだけいるんだろうな。

 

そもそも飲食店の時短だとか自粛要請だとかは、新型コロナウイルスの感染防止が、マスク会食推奨しようが、4人以下で会食とかでとか言おうが、防ぎきれないから出されたんやろ。

こんな時期に宴会やったり、飲み会やったり、酒飲んで大声出したりするから飲み屋が目の敵にされたんやけど、そいつらを入れたのは飲食店。なのに被害者ぶって「また緊急事態宣言」「もうやってられない」とか言ってんの。ほとんどの小型飲食店は時短協力金や休業補償の方が儲かるのにね。

だから「まず補償が先だ」とか言ったりしてんのに、マスコミとかはいかにも行政の指示に振り回される哀れな飲食店経営者って図を流す。

「繁華街では人の流れが前年比に比べそれほど減っていない」とか報道されてるけど、去年の今頃はロックダウン同然だったんだぞ。それよりも変わらんとか、それよりちょっと多いくらい当然やろ。ミスリードさせて何の得があるねん。

でもそんなマスコミに踊らされ「あぁ、みんな我慢できずに飲みに行ってるんだぁ」「みんなコロナ疲れでしんどいねんなぁ」って。じゃぁ俺も、私も、ちょっとくらいいいよねって。考えろよ、自分の頭で。

 

それで街に出てみたら、当然どこも開いてなかったり、早く閉まってたりするもんだから、飲食店難民になったりして。店が閉まってるから公園や道路で飲むしかないなって。考えたらわかるやん。踊らされたそいつがアホなだけやん。

または時短や休業の要請を無視して営業してる飲食店に人が集まる。インタビューで「こっちも死活問題ですからね」とかおなーとか従業員が言ってたりする。コロナが店内で伝染され、クラスターが発生して公表されたらそれこそ死活問題なのだがね。

まぁ俺にはこんな時期になぜ人が集まるとこに行きたいのか、わざわざ店で酒を飲みたいのかわからん。

ネオンが誘うのか?それなら小池知事の「街灯以外の明かりを消せ」要請も理にかなってるわな。東京オリンピックカウントダウンタイマーのライトは「街灯以外の明かり」に含まれないのかってのはさておき、灯りにつられるなら呑んべえは虫と同じなんだな。

そこ(飲み屋)に人がいるから行きたいのかね。人とのふれあいがないと不安なのかね。一人だと、寂しいと死んじゃうのかな?うさぎみたいだな。だからオリンピックやりたいのかな。

 

マスコミやメディアは「緊急事態宣言効果なし」って報道したいだけなんだろうね。吉村知事や小池知事叩きに利用したいんだろう。

繁華街や行楽地にわざわざ行って、人通りや混み具合をいちいち教えてくれる。主観がめっちゃ入ってるので放送局によって「人出は変わらない」だったり「めっきり人通りがなく」だったりする。自分で考えてくれ、行楽地の旅館やホテルを予約してた客がいきなりの緊急事態宣言やまん延防止なんちゃらでキャンセルするかどうかを。

 

関西テレビが近くにあるもんだから、大阪の映像でよく天神橋筋商店街が映されるが、あそこは地元民の商店街だ。したがって観光客がいようがいまいがある程度の人出はあるのだ。扇町から南森町の方を映せばガラガラなんだけどなぁ。そっちは映さない。

大阪の梅田や難波もそうだけど、東京駅や新宿駅なら普段の半分の人しか通勤してなくても、地方から出てきてすぐの人は「人がこんなに!!」と思うだろう。渋谷なんかだと「思った以上に人が多い」とか言うだろう。

 

不要不急の外出するな。

ソーシャルディスタンス守って三密避けろ。

マスク着用・手洗いうがい・消毒してね。

基本に戻りましょう。

マスコミやメディアはそう報道すりゃいいだけだ。一般人はそれを守ればいいだけだ。

もう少し自分の頭で考えてから批判や非難しましょう。行動しましょう。

 

今日は忌野清志郎の命日だ。


ドラゴン桜 続編の難しさ2-脚本と演出

2021-04-26 20:57:13 | MUSIC/TV/MOVIE

ドラゴン桜が始まった。

2005年に放送された「ドラゴン桜」の続編。

暴走族上がりの弁護士・阿部寛が倒産寸前・低偏差値の高校にやってきて、落ちこぼれたちを東大受験させ合格させる、いわゆる痛快お受験ドラマの続編が15年ぶりに制作された。コロナによる放送の延期で16年ぶりになってしまったが待たされた分だけ期待が高まる。

続編となると「前作は良かった」などと言う奴が必ず出てくることや、キャスティングについてあれこれ言われることを前回に書いたが、今回は演出や脚本について。

 

「続編ならここは外さないでほしい」ってのが、前作ファンなら必ずある。

前作の「ドラゴン桜」の醍醐味は、暴走族上がりの破天荒な弁護士が、無気力な生徒達を奮起させ、東大合格のための奇想天外な勉強法や受験テクニックを教えるところだ。

卓球しながら勉強したり、ビートルズで英単語覚えたり。どんどん偏差値が上がっていく落ちこぼれ生徒たち。生徒たちそれぞれには家庭事情や悩みがあるのだが、そんなこんなも全部東大受験勉強で吹き飛ばす痛快さね。ここは外さないでほしい。

 

しかし、第1話では全くその気配すら感じさせなく、いきなり「半沢直樹か?」って感じで始まった。

偏差値32で年々生徒数が減り、経営破綻しかかってる学校を東京大学合格者を出して再建するってのは前作と同じテーマだが、ちょっと学園再建の部分を描くのに偏りすぎ。

会議室では「伝説の桜木(阿部寛)先生を招致してこの学校から東大合格者を出す」と再建案を出す教頭・及川光博の姿が。親から継いだ学校を自由な校風のままでいいと及川の提案を一蹴する理事長・江口のりこ。「現実を見たまえ!現実を」と机を叩きながら剣幕まくしたてる校長・山崎銀之丞。固唾をのんでた教師陣も喧々諤々論争を始める。

なんだこれ?

及川光博、江口のりこ、山崎銀之丞で会議室ときたら、まるで半沢直樹。いや、阿部寛だから下町ロケットなのか?

いくら演出に福澤克雄が入っているとはいえ、これはちょっと偏りすぎでは。

 

いきなり「コレジャナイ感」が漂う。期待してたのは、見たいのはこんなのじゃない。

学校再建や派閥闘争がメインではなく、奇想天外な痛快受験テクニックで落ちこぼれ生徒がやる気を出していく姿が見たいのだがね。

 

それに三田紀房の原作漫画を弄りすぎ。

もちろん前作でも、受験テクニック中心だった原作漫画を、生徒たちの成長を描くヒューマンドラマにしていた。

ドラマ化にあたって視聴者にわかりやすくしたり、あちこち変えたりするのは仕方がない。漫画や小説など原作のある作品が実写化された際、必ず賛否両論出てくる。特に東大という日本最高府の受験勉強をわかりやすく描くのは難しいもんな。

だけど原作漫画の続編では、阿部寛が教え東大合格者を出たおかげで入学者が増え進学校になったが、今は東大進学者が0になってしまった龍山高校。理事になった阿部寛は元教え子で、今は弁護士として自分の事務所で活躍してる長澤まさみに東大クラスを受けもたせるって話なのだが、大幅に設定が変えられてる。そもそも舞台になる学校・龍山高校がドラマ続編では龍海学園と別学校になっているし。

 

冒頭の会議室のシーンの江口のりこは、「半沢直樹」で堺雅人と対立する憎たらしい代議士を彷彿させるような演技。だが、このドラゴン桜の続編も本来なら2020年の夏期に放送される予定だった(コロナ禍で延期)。同時期に撮影してたはず(半沢は2020年夏期放送)だからキャラがかぶってても仕方がないのだ。

今年に入って「その女、ジルバ」や「俺の家の話」などで一気に評価が高まっている彼女が今回演じる理事長は、自由な校風を理想に掲げ、勉強や押し付けを嫌う。

「自由でのびのびと生徒の自主性に任せるのが一番」と教育方針を熱弁する。

教頭・校長・理事長そして教師陣の討論が行われてる会議室に入ったきたのは、前理事長・木場勝己。現理事長・江口のりこの父親だが、方針の違いや反発心から二人の間には確執がある。

なんか某大手家具会社の父娘騒動みたいだなぁって思って観てたのだが、エンドロール見てびっくり。大塚家具(あっ!実名出しちゃった)が美術協力してるじゃないか。多分重厚な応接セットやインテリアなどは大塚家具の提供だろうが、いいのかこれ。テレ東じゃないんだぞ。

 

「1週間後の理事会の採決で方針を決める」とか、現在の賛成派は誰で反対派は誰で、誰をどう寝返らせるかと画策するところなんかは、完全に福澤克雄ワールド。太陽が沈むシーンがあれば文句なしだ。

でも、見たいのはそれじゃない。

学校の経営破綻や再建はともかく、権力闘争、派閥などはどうでもいいのだよ。

 

設定も原作とは違い、阿部寛は弁護士事務所を畳んでるし、行方不明になった阿部寛の事務所をさっさと解散し、自分の新設する弁護士事務所に長澤まさみを引き抜こうとした早霧せいなとか出てくる。

そのたたむ原因となったのは2年前の東大受験絡みとか、行方不明になった阿部寛を探すのを手助けする長澤まさみの後輩で東大同期のIT企業経営者・林遣都とか、その会社で原因となった生徒・佐野勇斗は働いてる。

そんなあれこれドラマ用の設定を詰め込まんでも・・・。

見たいのは暴走族上がりの破天荒な弁護士が、無気力な生徒達を奮起させ、東大合格のための奇想天外な勉強法や受験テクニックを教えるドラマだ。

 

長澤まさみを嵌めたクソみたいな不良生徒二人を、阿部寛が元暴走族らしく(本人曰く今でも現役)バイクで追うシーンは良かった。

荒くれKNIGHTの善波七五十のごとく、鉄パイプを地面にこすりながら追いかけ、学校に逃げても校舎内をバイクで追っていき、最後は追い詰め鉄パイプで殴ると思いきや寸止め。

痛快なのはいいのだが、これじゃぁまるでGTOだ。

しかもその不良生徒は、姉思いで親の遺したラーメン屋を継ぐとか言ってた高橋海人にそそのかされて今回の騒動を引き起こしたって・・・。そんなややこしくしないでも・・・。

 

前作で江口のりこも暴走族役で登場してたが、今回それは引き継がれてるのか?とかいらないことまで考えるが、落ちこぼれを東大受験という目標をもたせて奮闘させるのが見たいのであって、不良が厚生するドラマが見たいわけじゃない。

「ルーズベルトゲーム」を演出した福澤克雄だから、このままでは落ちこぼれ生徒を熱血教師がラグビーで更生させるドラマになってもおかしくない。それは「スクールウォーズ」だ。それは山下真司だ。阿部寛じゃないぞ。

そういや「スクールウォーズ」も続編は低評価だったな。主役の山下真司は一緒だが、学校など設定を変えちゃったせいだな。今回のドラゴン桜もその二の舞にならないことを祈る。

 

阿部寛の人気作と言えば、仲間由紀恵との「TRICK」。人気が出てシリーズ化されたが、故・野際陽子(前作のドラゴン桜で理事長を演じてた)さんや生瀬勝久さんというメインキャストは変えなかったからだな。映画化もされたが、ゴールデン進出となった「3」はちょっとね。深夜帯で放送されてた時の方が自由だったんだろうな。

同じく阿部寛の人気作「結婚しない男」も、続編「まだ結婚しない男」が13年ぶりに制作された。これは前作の世界観が全く引き継がれてなくてダメだった。キャストも塚本高史以外ほぼ一新され、肝心のメイン女の人三人が全然魅力的じゃなかったせいもあるが、独身を謳歌する阿部寛ってところが中途半端に描かれてたからだ。

 

続編ってのはキャスティングもそうだが、演出や脚本が前作とあまりにも違うと、前作ファンは付いていけなくなる。

そりゃ時代は変わるんだから、以前は許された描写が、今はコンプライアンスに引っかかったり、クレーム入ったり、炎上したりする。なんとも世知辛い世の中である。

今回も不良学生二人が喫茶店でタバコを吸ってるシーンがあるが、そこに乗り込んできた阿部寛が「条例違反だ」とか「注意しなかった店にも問題がある」とかいうシーンがある。バイクで追いかける時もちゃんとヘルメット確かめてるし。対向車線にはみ出したり鉄パイプ持ってたり、校舎内を走ったりするのに今更ヘルメット?って感じなのだがね。

でも、ドラマなんだから大目にみてよ。

「子供が真似したらどうする」とか言うのなら見せるな。それかその時に教えろ。「こんなことしたらダメだよ」って。指導のチャンスを放棄するな。自分の教育ミスを誰かのせいにするな。

それこそ江口のりこ演じる理事長の「自由でのびのびと自主性に任せて」ってのだな。それは言い換えれば無責任・無関心・教育放棄ともいうのだよ。

最近はこういった勘違い親が多いからわざわざ描いたのかな。

 

「バカとブスほど東大へ行け」も今では差別とかなんとかかんとか言われるのだろうか。

先生が喋ってるのにスマホ弄ったり喋ったり、「自由でのびのびと自主性に任せて」たせいで、学級崩壊どころか学園崩壊してる生徒の前で「いいかお前ら東大になんか絶対行くな」と壇上から言う阿部寛。

東大なんか受験テクニックとそれにのとって勉強すれば誰でも入れると豪語し、続いて「お前らにそんな価値などない」「東大の方からお断りだ」と言う。

バイクで不良を追い詰めた時も「大人が子供に何もしないと思ったら大間違いだぞ」と凄み、囲む生徒たちにも「一日中、スマホだゲームだ。毎日なんとなくボケーとした日々を送ってる」「人を叩き、罵り、そのくせ自分の権利ばかり主張する」「真面目に生きてる人間の足を引っ張る、クズみたいな大人に成り下がる」と熱弁を振るう。

そうなんだ、こういうのが見たいのだ。

 

いろいろ「コレジャナイ感」は漂うが、今回のシン・ドラゴン桜。

とりあえず第2週も見るべし。

 


ドラゴン桜 続編の難しさ1-キャスト

2021-04-26 19:32:52 | MUSIC/TV/MOVIE

ドラゴン桜が始まった。

本来2020年の夏期に放送される予定だったのに、コロナのせいで延期になった。学園ものは教室とかで学生が密集するシーンが多いから撮影も大変だ。ディスタンスや感染防止しながらの撮影になるもんね。同じく受験もの、柳楽優弥主演の「二月の勝者〜絶対合格の教室」もまだだもんね。

 

さて、すでに番宣で告知されてるように、この作品は2005年に放送された「ドラゴン桜」の続編である。

暴走族上がりの弁護士・阿部寛が倒産寸前・低偏差値の高校にやってきて、落ちこぼれたちを東大受験させ合格させる、いわゆる痛快お受験ドラマ。その続編が15年ぶり(放送の延期で16年ぶりになってしまった)に登場ってことで期待が高まる。

 

続編となると「前作は良かった」「前作のキャスティングに比べて」「前作に良さが今回は・・・」などと言う奴が必ず出てくる。

良くても悪くても出てくる。ほとんどの奴は前作の内容をうろ覚えくらいにか覚えてなかったり、あるいは見てなかったりするのだがね。

「白い巨塔」なら「田宮二郎バージョンの方が良かった」とか「唐沢寿明ではなぁ」とか言い出す奴が必ずいる。これに岡田准一バージョンまで出したらもうカオスで何が何やら。「GTO」でも反町バージョンとの比較がされる。もう続編作るなら「渡る世間は鬼ばかり」とか「北の国から」みたいに、ほぼ同じキャスト、ほぼ同じ展開じゃないとダメかのように。

なぜ比較する?同じじゃないとダメなのか?それとも通ぶりたいのか?「以前に比べ味が落ちた」とか「新規が増えて雰囲気が悪くなった」とかグルマンみたいに、上から目線でなんかケチをつけないと気が済まないのか。まぁ好きにつぶやいてくれ。

 

学園ものの続編だと主演が同じでも「前作に比べて生徒役が・・・」ってのが多い。

前作には今をときめく俳優が出てたとか言うのだろうが、当時はまだ駆け出しの役者たちで、その後(ドラマ放送後)人気俳優になっていったってだけなのにね。

 

仲間由紀恵のヒット作「ごくせん」の生徒役もそうだ。

2002年の第1シリーズでは松本潤、小栗旬、成宮寛貴とか出てて、他にも松山ケンイチ、上地雄輔、ウエンツ瑛士(引きこもり)なんかも出てた。塚本高史が退学になった元生徒役でも出てたりしたもんだから後に「神キャストだった」とか言われるが、本来は「この作品がブレイクのきっかけ」になり「この作品のあと売れっ子俳優になった」だけなんだけどね。

続編の2005年版(ちなみにシーズン2とか3とかは便宜上ついてるだけで正式ではないぞ)の放送が始まった時も赤西仁と亀梨和也以外は誰?って扱いだった。いや、その頃はこの二人だってジャニオタ以外には認知度はまだ低かった。速水もこみち、小池徹平、小出恵介なんかも、このドラマに出演時はまだ無名だったからね。2008年版でも同じように三浦春馬以外は「誰?」だった。三浦翔平もこの後ブレイクしたのだからな。

 

だから今回のドラゴン桜の15年ぶりの復活も「前作に比べて生徒役が・・・」なんて言われる。

前作では山下智久、新垣結衣、長澤まさみ、紗栄子、小池徹平、中尾明慶・・・。まぁ今考えたら豪華キャストだ。

長澤まさみは今作にも登場。前作では東大受験を家庭事情で諦めたが翌年合格し、阿部寛の法律事務所で働いていたが・・・って設定のメインキャストだ。第1話では紗栄子も登場。ちなみに理事長役の江口のりこも前作では暴走族役で登場してたが、それは今回引き継がれてるかは不明。

今回の生徒役は子供店長の加藤清史郎、元欅坂46平手友梨奈、king&Prince高橋海人、南沙良、鈴鹿央士・・・知ってる人は知ってるって感じの若手役者だ。

「前作に比べて・・・」なんて言ってみたところでしょうがない。そもそも若い役者なんだからまだ知名度は低くて当たり前。演技力も未知数だ。それは「今をときめく役者がこんなに出演していた」と必ず言われる「金八先生」でも同じことだろ?

 

俺はちょっと前のドラマや映画を見るのが好きだ。

「相棒」とかみたいに20年近く続く番組だと、それこそ「今をときめく役者がこんな役で出演していた」のオンパレードだ。まだ売れてない頃のムロツヨシや滝藤賢一、正名僕蔵、平岩紙、甲本雅裕なんかが出てるのを見るとちょっと嬉しくなる。染谷翔太、葵わかな、北村匠海なんかがまだ駆け出しの頃に初々しい演技を見せてたりもする。

阿部寛主演の新参者シリーズ映画化第一弾「麒麟の翼」では、松坂桃李、菅田将暉、山崎賢人なんかが出てるぞ。(新垣結衣もヒロインで出てるよ)

 

今回1000人近くのオーディションを勝ち抜いた生徒役の中には、まだまだ未知数の新鋭が潜んでる。

第1話で長澤まさみを嵌めるクソみたいな生徒役を演じた二人、西山潤と西垣匠のW西コンビ。東大戦かに志願してきたと思えば裏があって、自分たちから「心入れ替えるためには見た目から」とバリカンで坊主にした。長澤まさみが「世界の中心で愛をさけぶ」で実際に丸坊主にしたオマージュか?

この二人のクズっぷりは見てて気持ちがいい。

「先生(長澤まさみ)に無理やり坊主にされた」とネットに投稿したり、バイクで阿部寛を襲撃したり。しかし結局は元暴走族・阿部寛の反撃に遭い、学校に逃げてもバイク(うわっキャバレロ・スクランブラーだ)で追ってこられ、最後は追い詰められて鉄パイプで殴られそうになり失禁。

いいねぇ、このクズっぷり。汚れ役は売れっ子になったら敬遠しちゃうもんね。事務所がうるさかったりもする。

 

学園ドラマの第1話は大体、メイン生徒の簡単紹介風になる。

子供店長の加藤清史郎は弟にバカにされてるみたいで、有望なバトミントン選手として期待されてる平手友梨奈は万引きする。高橋海人は姉思いで親の遺したラーメン屋を継ぐ意志の一見いいやつだけど実は今回の騒動を裏で糸引いてた奴。

今時の高校生女子のテンプレみたいな南沙良。成績優秀だが受験に興味がない志田彩良。同じく成績優秀だがそれゆえに周りを見下してる鈴鹿央士。

注目は細田佳央太。発達障害なのか自閉症なのかわからん難しい役を演じる彼は、まだ若き頃の香取慎吾が「未成年」というドラマで見せた姿に通じる。

 

と、いかにもテレビドラマ通、評論家風っぽく書いてみたが、今後が楽しみな若手役者がいっぱいだ。

学生役の若手とは違うところで「コレジャナイ感」は漂うが、それはこの後また別に書く。いつものごとく長くなるからな。

 

今回のドラゴン桜。とりあえず第2週も見るべし。