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バーボングラス片手のロックな毎日

裁判ブーム? どいつもこいつも自己主張

2018-11-30 07:29:07 | Talk is Cheap
最近裁判ブームである。
何かやたらと裁判や判決のことがニュースで飛び込んでくる。

アメリカで、マクドナルドのドライブスルーで買ったコーヒーがこぼれて火傷したとか、ハンバーガーを食べ過ぎたから肥満になったのはメーカーのせいだなんて訴訟があった。当時それを聞いた日本人は「アメリカは訴訟の国だからねぇ」なんてのんきなことを言っていたのは昔のこと。

ところがどうだい、最近じゃ、何でもかんでも裁判だ。
違法だ!越権だ!強制だ!苦痛を受けた、差別だって言いたい放題。もはや言ったもん勝ちの世界が繰り広げられている。

TVドラマでも裁判もの弁護士もの大流行り。

海外ドラマが原作のせいか、やたらのアメリカナイズされたセリフとオーバーアクションがオンパレードの【SUITS/スーツ】(織田裕二/中島裕翔/鈴木保奈美/小手伸也)。裁判ネタだけでは不安だったのか毎回いろいろ盛り込みすぎて焦点がずれてるのが残念。

初期設定の鉄道ネタはどこに行ったのだという声を受けたのか、無理やり鉄道ネタを入れなおしてきた【リーガルV】(米倉涼子/林遣都/安達祐実/三浦翔平/ 勝村政信/向井理)

裁判モノではないが、随所に裁判が盛り込まれるのが見所の【下町ロケット】(阿部寛/安田顕/立川談春/竹内涼真/土屋太鳳/吉川晃司/神田正輝)

こちらも裁判モノではないが、車内で起こるパワハラやセクハラなど社内コンプライアンスを描く【ハラスメントゲーム】(唐沢寿明/滝藤賢一/佐野史郎/広瀬アリス/高嶋政宏)

など人気のあるドラマは裁判もの弁護士もの大盛況。
来年2019年1月クールでも裁判もの弁護士ものは大盛況。

日本テレビ系では、冤罪を晴らすために執念・情熱、そして科学を駆使する弁護士を坂口健太郎が演じる【イノセンス 冤罪弁護士】(藤木直人/川口春奈)



フジテレビ系では、法廷ではなく様々なジャンルで起こるスキャンダルを緻密な戦略で戦う女性弁護士を竹内祐子が演じる【スキャンダル専門弁護士 QUEEN】(水川あさみ/バカリズム/斉藤由貴)



TBS系では、リドリー・スコット総指揮の海外ドラマのリメイクで、夫が汚職容疑で逮捕されたことをきっかけに現場復帰する弁護士を常盤貴子が演じる【グッドワイフ】(小泉孝太郎/滝藤賢一/吉田鋼太郎)

そしてWOWOW連続ドラマWで、角田光代原作の【坂の途中の家】にて、柴咲コウが陪審員として法廷に立つヒロインを演じる。

これだけ最近法廷ものが多いのは、それだけ裁判が身近になったってことだろうか。
確かにSNSの普及で、誰もがクレームをすぐつぶやき、役所や行政の企画、テレビの内容やCMのちょっとしたことでもクレームが入れられる時代。だからみんな関心あるのかなぁ。

確かに訴えやクレームなどは、ピックアップされたものだけでもけっこう毎日出てくる。
でも中には「ちょっと、それってどうなの?」ってのもある。

警視庁が公式サイトで公開してる「飲酒して電動車いすを利用巣売るのはやめましょう」に対して、DPI日本会議とかいう団体が「障害者への差別だ」とクレームを入れた。
2012年から公開されてるこのマニュアルになぜ今頃クレームを入れたのかわからないが、とにかくこれは「障害者の差別」だとさ。



こんなヤクザの因縁としか思えないような、被害妄想や過大解釈でクレーム入れる人(団体)の気持ちがわからん。
車輪のついてる乗り物は車だから、自転車だろうとトラクターだろうと戦車だろうと公道を走る際、飲酒運転は許されない。それが障害者であろうと高齢者であろうと一緒だ。それを障害者差別だってあえてクレーム言うのは、何か思惑でもあるのかな。
障害者権利条約(2014)とか、障害者差別解消法(2016)なんか持ち出して「明らかに差別だ」「おかしい」って言ってる人達の方がおかしいと思う。

さらに「同性同士が結婚できないのは憲法に違反してる」と同性カップルが2019年に一斉に訴訟を起こすらしい。
奴らの言い分は「同性婚が結婚できないのは違憲だ」そうだ。

これも全く理解できない。LGBTのデリケートな問題はさておき、ここまで調子に乗られると、おいおいちょっと待てよって言いたくなる。
第一、憲法が定めてるのは異性同士の結婚であって、同性での結婚など想定していない。日本の歴史の中で同性婚など認められたことがないからな。
したがって「同性でも結婚を法的に認めてほしい」と憲法改正を訴するならまだわかるのだよ。なのにこいつらは「違憲だ」と騒ぐ。

どこかの議員が彼ら彼女らを「生産性がない」と書いただけでクレームが殺到し、掲載した雑誌が廃刊に追い込まれた。
何か自分たちは迫害されてる被害者とか勘違いしていないか?

同性しか愛せない、異性にはそういう感情にはならないんだぁというのはわかる。同性が好きだ、一緒になりたい、二人の仲をを認めてくれというのもわかる。だけどそれは身内や友人の範囲でやってくれ。お前らのために法律を変えろとか違憲だとか訴えるその神経が俺には全くわからん。
そのうち「ランドセル持ってる女の子しか愛せないんだから」とか言う奴や、「二次元の政界の彼女との結婚を認めろ」とか言い出すやつが出てくるかもしれない。それも認めろというのか。奴らが違憲だと言っても憲法改正するべきなのか。

それとは次元が違うんだ、なんてLGBTの方々及びそれを支援する人たちは言うのかもしれないが、悪いけどまだLGBはそんなもんだ。(トランスジェンダーはもう一つデリケートな問題なのでここでは省かせてもらう)
有史以来同性婚が認められてきたことはこの国ではない。動物や植物でも、生命のあるものは後世に自分の種を残す繋ぐというのが本能だからな。武将がわっぱを戦場に連れて行ったとか、坊主がとか言い出すなよ。表向きはなかったことになってるんだからな。

裁判とか法廷もの、弁護士や検事主役のドラマや映画、漫画などがどんどん出てくることによって、さらにエスカレートして誰もが裁判や訴えを起こすようになってきた気がする。
それっていいことなのか、それとも面倒なことなのか。

自分(及び意見)を認めろ、今までの社会がおかしいから変えろ、これは差別だ許せない、自分の意志は曲げずに社会の方が帰るべきだと自己主張を押し通そうという人が増えたんだろう。

なんか嫌な時代になったなぁ。



しつこい韓国 徴用工裁判判決

2018-11-30 01:21:55 | Talk is Cheap
最近裁判ブームである。
何かやたらと裁判や判決のことがニュースで飛び込んでくる。
今回は韓国の徴用工裁判の判決について。

愚の骨頂としか言えないが、10月31日に新日鉄住金に賠償を命じる判決を下された。
そして先日、三菱重工に対してまたもや賠償を命じる判決を下した。
これこそ言ったもん勝ちの世界。もちろん日本がこれを履行するわけもなく、かと言って無視するわけにもいかず。困ったもんだ。

何をいつまでも被害者ぶってるのかわからない。日本の司法では敗訴してるのに、何度もしつこく韓国で裁判してるが笑い事ではない。
今後まだまだ訴えられる日本企業は増えるだろう。不二越をはじめ15件、約273社くらいあるというからな。韓国国内からの撤退は考えておいたほうがいいかもしれない。

1965年の国交正常化の際の取り決め(協定)で、徴用工や慰安婦、挺身隊の方々への補償は韓国がすると言ったから日本はお金だけを韓国に払った。だから遺族だの被害者だの言ってる人達は韓国国家を訴えなさい。それをなぜ日本の民間企業を訴えるんだ?ほこ先間違ってるやろ。
この裁判で個人に対する請求は協定には含まれていないと判決を下した裁判官は、歴史をひん曲げて解釈してるか、洗脳されてるのか、それとも何かわけのわからない愛国心に燃えてる人なのかもしれない。

以前にも何度も書いたが1965年の合意で払った金額は、当時の韓国の国家予算の2.5倍。しかもその金は払わなければいけないものではなく、あくまでも善意だ。さらに日本が現地で建てた施設、設備、インフラなどすべて置いて行っている。中国は戦後満州にあった日本のインフラすべてと引き換えに一切の補償請求はしていない。

それをまたわけわからん判決を下す韓国裁判所司法は狂ってるのか、何かに突き動かされてるのかわからん。
何度取り決めてもダメ。2015年の合意でさえ約束を履行しない、財団は解散する、それでも金は返さん。まるで盗人の開き直り。

自らは歴史を勉強してないのか、洗脳教育のせいなのか、被害妄想と日本批判ばかりしてる。日本を仮想敵国にして批判してれば人気が取れるのか?金が生み出せられると思ってるのか?よくわからん。せめて国家間の取り決めくらいは守って欲しいのだがね。

旭日旗に対してのアレルギーがひどく、何かとこじつけて騒ぐ。
ディズニー映画のダンボのポスターにまで文句をつける。

そのくせ、自国のアイドルグループがありえない行動してたのは擁護する。日本人はBTSが謝罪しなくても(日本のコンサートでファンには騒動で迷惑をかけたとは言ったが、原発T着用のことを謝罪したわけではない)もはや追求もしないのにね。ほんとどうでもいいんだよ、そんなこたぁ。ただ、もう来んなよとか、それでもまだ日本にようこれるなぁとか、一体何がしたいねんこいつらは?善悪の判断できへんただのガキか?とは思うけどな。
そしてあいつらのあの行為を擁護する日本人の気持ちはちょと理解に苦しむけどな。

慰安婦像バカスカあちこちに建てるせいで、大阪市はサンフランシスコ市との姉妹都市を取りやめることになった。韓国からしたらしてやったりって感じだろうな。まんまと乗せられてしまった。吉村市長よ。決断は間違ってはいなけど、相手の思う壺だぞ。

韓国江原道江陵市と姉妹都市を結んでた埼玉県秩父市がの職員派遣交流が停止になった。35年前から結ばれてた姉妹都市との交流は、慰安婦像設置と徴用工裁判の理不尽な判決などで騒ぐ奴らによって消滅した。それほどヒステリックに騒ぐことかね。もはや呆れて物が言えない。

それでも日本には相変わらず大勢の韓国からの訪日観光客が来てるし、韓流アーティストのライブは大盛況だったりするので不思議。
12月12日には「韓日パートナーシップ共同宣言」の20周年を記念して「韓日共感コンサート」なんてものがソウルで開かれたりするくらいだ。

日本のゴルフ、女子ツアー(JLPGAツアー)は9年韓国人プレイヤーに席巻されてる。
2010年にアン・ソンジュが賞金王になってから9年で7回韓国人選手が賞金王になっている。これこそジャパンマネーの流出ね。
イ・ボミ、キム・ハヌル、アン・シネ・・・。福嶋や不動、宮里藍や横峯さくらがいなくなった後、韓流ゴルファーに優勝を持って行かれてる。がんばれ鈴木。

韓国の反日は「日本は反省しない」「日本は裁判の結果に何故か怒ってる」「日本は謝る気がない」なんて言ってる。
その一方日本の嫌韓は「もう日韓関係なんて消滅させよう」とか「早く縁を切ろう」って意見が飛び交ってる。
実際嫌韓じゃなくても「国交など無くしてもいいよ」って諦めにも似た意識が一般人にも蔓延してる。

韓国を批判してる人間を見つけては「ネトウヨは黙れ」なんてパヨクが言う。
韓国をかばう人間を見つけては「非国民」「売国奴」とネトウヨが言う。
誰かが煽って仲違いさせようとしてるのか、それともこれは必然のことなのか。

対立したりしてもいいが勘違いしてはいけない。本当にしなければならないことはなんだ?どうあるべきなんだ。それには何をどうすりゃいいんだ。解決策の提案のない言い合いはもはや会議ではなく子供の喧嘩と一緒だ。

俺だって徴用工裁判の件に関しては韓国司法機関に疑問を感じるが、ただ短絡的に騒いでる人は全否定したい。
自身の友人知人の韓国人や在日朝鮮人(お客様含む)とは今後も仲良くやっていきたいが、この先はちょっと周りがうるさそうだ。気にはしないがあっちが気にしそうだ。嫌だなぁ。

アメリカでは中国人や日本人に比べて韓国人の地位は低い。特に黒人たちから嫌悪されてる。
1992年から始まったロス暴動の際には韓国人の経営する店や家、地区が軒並み狙われた。このとき日本ではほとんどそのような報道はされていなかったが、現地に行ってみてびっくり。焼け落ちたり壊されたり燃やされたりしてるのはどこもかしこも韓国の人の家や店。現地の友人に「韓国人に間違えられないように日本語を入れて喋れ」とまで言われたくらいだ。黒人が白人警官に暴行を受けたことにより発展した暴動であるが、この根本にはアメリカでの黒人とコーリャンの根深い問題がある。

ちなみに今でも黒人による嫌韓は続いていて、2015年メリーランド州で起きた黒人暴動の際にも韓国人の経営する店が100件以上襲われた。これも日本ではあまり報道されなかった。何に気遣ってんだか。
韓国が今、世界的な北朝鮮に対しての制裁をかいくぐって仲良く近づこうとしてるのは、こうした背景によるアメリカに見切りをつけ、北と南の分裂をなくして対抗していこうとしてるのかもしれない。孫悟空とベジータが合体するのなら強くなるが、せいぜいサタンとヤムチャだぞ。

日本に来る観光客(訪日観光客)が日本の観光地において悪さしたり騒いだり、地域住民の迷惑になる行為をマスコミ(報道機関)が「観光公害」と記載するのは今後やめてくれと言ってる奴らがいる。
「訪日客の増加に伴う課題はあるが、経済効果は多いのだから『公害』っていうのはおかしい」だって。
バカじゃないかな自民党の観光立国調査会。
「今後は『観光公害』じゃなく、『オーバーツーリズム』と呼ぼうじゃありませんか」などとアホなこと言ってる。

金儲けしか頭になく、ただ目先の数字だけで一喜一憂する議員。脳みそ腐ってるとしか思えないこんな奴ら(団体)が乞食を浮浪者お言い換え、基地外を精神薄弱者と言い換え、片親をシングルマザーと言い換え、ボケ老人を認知症と言い換えさせてきた。言葉が変わるだけで実態は変わらない。この言葉を変えて見えなくすることが、結果的に邪魔をしてることにそろそろ気がつけよ。
言葉を変えたって何も問題は解決しないだろう?違うか?

日本の中で韓国や中国に媚を売ることによって票や寄付が集まる議員や団体がいて、韓国や中国には日本を蔑むことによって票や寄付が集まる議員や団体がいる。これらが元凶なんだが、しばらくは奴らの思いのままに進みそうだ。いっそベトナムに頼んで慰安婦像を韓国大使館前に建ててもらうか。

11月26日にはまたもや竹島に上陸したアホな韓国議員たちがいた。10月22日にも上陸して喜んでる馬鹿な議員たちに対して、日本は「遺憾だ」「受け入れることはできない」って言ってるだけ。
今回の竹島上陸も、今回の徴用工裁判もそうだ。
もはや泥沼。

こんな状態で外国人労働者の受け入れとか法案決めるなよ。安倍総理よ、焦らないでくれ。
そのうちクーデター起こるぞ。
2020東京オリンピックも2025大阪万博も韓国が参加しなくたって何とかなるんだからさ。

徳利のビジネスマナー

2018-11-29 07:28:55 | Talk is Cheap
いやぁびっくりした。
及川光博と檀れいの離婚の事とかではない。大塚愛や元貴乃花と同じく、まぁ離婚は好きにしてくれたまえ。俺の生活には何の関係もないもんね。

びっくりしたのは
「そそぎ口のついた徳利からお酒を注ぐ時に、そそぎ口のついたところから注ぐのはマナー違反」
最近ネットを賑わせてるこのマナーの件。

まぁ、くだらないニュースではあるんだが、誰だ、こんなの言い出したのは。
酒席でのマナーとして、そそぎ口の方から酒を注ぐと
「そそぎ口は円の切れ目だから縁が切れることに通じる」だと。

元ネタは今年8月のくりーむしちゅーの番組で紹介されたらしい。この時に日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会というまた胡散臭いどこにあるのか何の活動をしてるのかわからん団体の専務とやらが出てきて(VTR)で上記に書いた「徳利の注ぎ口から注ぐと縁が切れるに通じるから縁起が悪い。冠婚葬祭時は避けたほうがいい」だと言ったらしい。

しかもこれが怖いことに、他の専門家とかいうやつもこぞって「このマナーは聞いたことありますねえ(どこでだったか曖昧ですが)」ってまたいい加減なこと言い出してるのだわ。
インタビューを受けた酒造メーカーの人も、徳利作ってる窯元の人も、「どこかで聞いたことある」ってなんとまぁ曖昧なこと。
「どこで聞いたか忘れた」なんて、汚職政治家の言い訳答弁や、「〜らしいなぁ、よう知らんけど」って噂を言う大阪のおばちゃんじゃあるまいし。

こんなマナーは聞いたこともない。っていうか存在しない。
テレビ(特にバラエティ)なんかやらせでも演出でも、面白けりゃ何でもいいのだがこんなんはアカンと思う。
文献もソース(出どころ)も曖昧なのに、どいつもこいつも「なんか聞いたことがある」って。こんな番組をなんとなく見た人間の中には鵜呑みにしてしまう人もいるだろう。それこそ誤解を招く恐れのある内容ってやつだ。テレビ朝日よ、またやっちまったな。

通夜や結婚式など冠婚葬祭の宴、上司や取引先の飲み会の際にこんな注ぎ方をしたら「こいつ馬鹿じゃないか?何のために徳利にはそそぎ口がついてると思ってんだ?」って思われるだけだ。いくらTVで得た知識(間違ってるけど)で「へへ、俺ってモノ知ってるでしょ」とできる系を気取ったところで、周りの評価は「酒もろくに注げない奴」という最低評価(レッテル)を得るだけだ。

挙句には「戦国時代は徳利のそそぎ口に毒を塗られてる場合があるから、武将の酒席では丸い方で注ぐようにしてた」とか言い出すバカ(これもまたお酒関係の専門家)も出てきた。
いい加減にしろよ。

もともと徳利は酒屋から酒を買うとき、樽から入れてもらう容器だ。そしてその徳利から銚子に移してから盃に酒を注いでたんだ。それが江戸時代の末期になって徳利からお猪口に注ぐようになったんだ。江戸時代末期のどこが戦国時代だ。何が毒だ。

銚子は金属や陶器で出来た注ぎ口と柄のついた酒器のことだ。

時代劇での戦国武将の酒席ではお銚子が必ず使われてるし、吉原とかで花魁に酒を注いでもらってるシーンでもお銚子のはずだ。浪人がでっかい徳利ぶら下げてそのまま浴びるように飲んだりするのもあるが、あれはそもそも間違い。それこそ酒乱を演出するために使われてるだけだ。

いちいちお銚子に移すのが面倒だと思ったからか、陶器の徳利の方が残量がわかりにくいだろうという店側の思惑かは知らんが、徳利で熱燗を飲むようになったことくらい、お酒関係者や専門家とやらなら当然知ってるだろ?
銚子と徳利をごっちゃにしてる人も多い。居酒屋や炉端でも店員どころか主人でも混同してたりするし、「お銚子お代わりね」と言いながら空になった2合徳利を振ってるおっさんを多々見かける。困ったもんだ。

そりゃ、マナーなんてもんはなんとなく出来上がったようなものが多いんだけど、縁起だのこじつけだの言い出したらもう何が何だかわからんようになるよ。

以前どこかのマナー教室の先生が書いた本を読んでたら「ラーメンの食べ方のマナー」てのがあって、そこには「麺を少量すくってレンゲに一度移して、冷ましながら音を立てないように啜るのがマナー」なんてアホなことを真面目に書いてあってびっくりしたことがある。ラーメンなんてガボッととってズルズル音を立てて一気に食うのがマナーだろうよ。
パスタの食べ方で、未だにスプーンの上でくるくる回して食べるのがマナーなんて勘違いしてる人がいる。(本にの載ってたりする)
イタリアじゃフォークがうまく使えない子供が練習のためにやってる食べ方のどこがマナーだ。

もはやこの徳利の注ぎ口マナー違反はネタ化され、ネットではハッシュタグつけていろんな想像(架空)マナー違反警告が飛び交ってる。

■PCの電源を切る時「シャットダウン」を押してませんか?「シャットダウン」には「関係を絶って落とす」という意味があり、ビジネスシーンではマナー違反です。取引先との関係が長続きするために電源ボタンを長押しして切りましょう。

■パソコンでデーターを共有する時「クラウド」を使用していませんか?「クラウド」の語源は雲で今後の関係に陰りが出る意味があり、ビジネスシーンではマナー違反です。取引先との関係が長続きするためにフロッピーディスクを手渡ししましょう。

といった感じで、何かとこじつけてそれは「ビジネスシーンではマナー違反です」と注意喚起。そして「取引先との関係が長続きするためにはこうしなさい」とオチにつなげた秀作が多数出回ってる。

他にも
■エンジンを切る時キルスイッチを押したらキル=殺すになり、ビジネスマナー。クラッチ繋げてエンストしてエンジンを切れ(クラッチが破損するかエンジンが痛むだけだ)
とか
■印刷屋にデータを送る時、高解像度データーはダメ。高解=後悔に繋がるから低解像度jpgで送りましょう。(印刷データとしては何の役にも立たない)
とか
■判子は反故に繋がるから拇印を押せとか、服を着ることも福を切るに繋がるから裸でいろとか、通勤で電車を使うと鉄道=金を失う道だから縁起悪いぞとか、まぁよくもまぁおろいろ出てくるもんだね。
その道の専門家のくせして、「そんな聞いたことないわ」と言わず、自分は知らないけどひょっとしたら本当はそれがマナーだったら大変だって、「聞いたことがあるけどどこだったっけ?」って曖昧に答えてる人よりよっぽど素晴らしいや。

ルールやモラルと同じく、マナーなんていうのは人間関係において相手に不快を与えない、周りに迷惑をかけないための気遣いと心遣いと所作だろう。
決してこじつけて無理やり作法にするもではない。

徳利の使い方一つのことだけど、こんな感じでフェイクなニュースが広まっていくのかと思うと、ビックリ。
メディアを信じて疑わない短絡思考の人達ばかりではないと思うが、適当なことしか言えない専門家とやらにはガッカリだ。

ちなみにハイネックセーターのことを以前はとっくりと呼んでいたのだが、今はもう死語なのかね。


平成最後の

2018-11-27 06:10:38 | Talk is Cheap
気がつけば11月ももう終わり、あっという間に年の瀬だ。
もうすぐ「今年の10大ニュース」をはじめ「今年のなんちゃらかんちゃら」ってのがメディアを賑わすだろう。

それに加えて今、マスコミがこぞって使う言葉がある。
「平成最後の」だ。

「平成最後のクリスマス」
「平成最後の紅白歌合戦」
何でもかんでも「平成最後の」をつければいいと思っている。
この枕詞をつければ、どんな普通のこともなんか大事件のように思えるだろ的な思惑が見え隠れする。さらに、みんな哀愁を感じるでしょ的な押し付けがましさが感じてすごく嫌。

明治から大正、大正から昭和、昭和から平成。
天皇陛下崩御によって突然行われる元号の改定ではなく、今回はあらかじめ変わる日が決まっているからか、何かとこの「平成最後」をつけたがる。

「来年のことを言うと鬼が笑う」なんて格言はどこに行ったのだろう。
まぁ、かなり先のことだと思ってたらゴタゴタ続きで全然進まなくてバタバタしてる2020年の東京オリンピックや、2025に大阪での開催が決まった万博で今からこれくらいの経済効果があるとか騒いでるくらいだ。来年のことなんて近い未来なんだろう。

「○○最後の」っていうのはメディア・マスコミがよく使う手だ。
老舗デパートが閉店する日、ローカル線が廃止になる日、有名無名にかかわらず、この「○○最後の」をつけば記事になる。それまでほったらかしだったのにね。そして集まった客の声を拾ってるんだけど、ほぼお決まりの「ずーと利用してたのでなくなると寂しいです」「思い出がいっぱいあります」「残念です」「ありがとう」ってのばっかり。これが結詞なんだろうか。

豊洲に移転するのがすったもんだで長引いた築地最後のセリとか、吹奏楽の聖地と言われ東日本大震災で耐震上問題があると閉鎖されてて来月ようやく取り壊される普門館の一般公開など。関係者以外はどうでもいいようなことまでまるで大事件のように報道されてた。そういやUSJのクリスマスイルミネーションもなんか「今年で最後」って謳ってたな。

ましてや「平成最後の」。
「平成最後の大阪マラソン」
「平成最後の大河ドラマ」
何でもかんでも「平成最後の」をつけりゃ、毎年行われてる行事でも一大イベントに早変わりさ。

他にも
「平成で最も何ちゃら」
っていうのもある。

「今年最もカラオケで歌われた歌」は米津玄帥の「Lemon」だが、それよりも大きな記事で「平成で最も歌われたカラオケ」の方がクローズアップされてた。一位は一青窈の「ハナミズキ」、2位はモンゴル800の「小さな恋の歌」、3位は高橋陽子の「残酷な天使のテーゼ」だそうだ。

「平成で最も売れたCD」は安室奈美恵の「Finally」で、2位と3位がSMAP、4位6位7位がMr.Children、5位がDreams Come Trueで8位松任谷由実、9位桑田佳祐。3位の「世界で一つだけの花」と5位の「(an imitation)bloode orange」以外はベスト盤。これが平成文化なのかね。


これから本格的に今年最後のと平成最後がどんどん出てくるだろう。今年最も何ちゃらと平成で最も何たらも出てくるだろう。
そんなニュースや報道を見つつ平成最後の大晦日を迎えたら、平成最後の紅白歌合戦見ながら平成最後の年越し蕎麦を食べ、平成最後の除夜の鐘を聞いて平成最後のうたた寝。そして平成最後の初日の出を見れたら平成最後のおせちを食べて平成最後の初詣に出かけるのだろう。
何じゃそりゃ。


勤労感謝の日 下町ロケットと農作物

2018-11-24 04:35:21 | FOOD&DRINK
11月23日は勤労感謝の日。
以前も書いたがこの日は元々新嘗祭と呼ばれる祭日。農作物の恵みを感謝する収穫祭でもある。
それが戦後、農家の人に感謝をする日というわけではないだろうが、働いてる人に感謝する(働けることに感謝する日か?)勤労感謝の日というわけわからん祝日になった。

俺が子供の頃は、ごはん粒が茶碗に付いてたりすると「お米はお百姓さんが88日かけて作ってくれてるんだ」と言われ、「お米には100人の神様がおられるんだ」と説教された。
なんでも食べる好き嫌いはほとんどない子供だったが、煮物とか炊いたんはちょっと苦手だった。(大人になってからでしょ、こんなのが好きになるのって)だからといって食べないとまた「世の中には食べられない人もいるのに」と説教された。

母親がたの実家が農家だったせいで「いただきます」って言葉は、美味しい農作物を作ってくれてる農家の皆様に感謝する言葉だと言われて育った。
だから肉とか魚だったら言わなくていいのかというと、牛や豚や鳥を育ててくれた人や漁師さんに対する感謝の意味だと言われりした。
ある時は、料理を作ってくれた人に感謝の意味だと言われて育った。

学校の先生でも、親御さんでも勘違いしてる人が多いが、本当は「いただきます」という言葉は「あなたの命をいただきます」という感謝の意味だ。
でもまぁとりあえず、命だけではなく、畜産農家や漁師の方々、料理してくれた人皆様に感謝するのは悪いことでは無い。

とはいえ、その命の源を作ってくれたり育ててくれる日本の畜産農家はかなりやばいらしい。
高齢化が進み、跡継ぎがおらず、人手が足りず、生産性が低くリスク回避ができにくい。このままだとどんどん廃業におきこまれていく畜産農家はかなり多いという。
今放映されてる『下町ロケット』でも、この問題をストーリーの主軸に置いている。

労働基準法だ、週休二日制だ、有給だ、最低賃金だとか、公務員やサラリーマンに沿った法律をどんどん整備するからこんなことになる。
以前からこのブログでも書いているが、仕事によっては現行法律が当てはまらない職種があるのだ。職人の世界や芸能界もそうだけど、農業もアメリカみたいなファームのような大規模農場なら別だが、普通の農家ではとてもじゃないが対応できないのだ。

畑を耕し、種をまき、手入れをし、収穫する。
家庭菜園やガーデニングをされてる方ならわかるだろうが、植物を育てる手間は半端じゃない。休みがどうのとか言ってては育てられない。冬は寒いわ夏は暑いわ、虫はいるわ、キツイわ、休みはないわだから、すぐブラックだとかやりがい搾取だとか、共産党の資本主義否定論に洗脳されていう人は農家は務まらない。まず無理だと思う。



大雨や台風が来たらせっかく育った稲が倒され、収穫前の実が落とされるかもしれない。冷夏だと成長が遅いし、猛暑だと枯れてしまう。ビニールハウスも大雪や風で吹き飛ばされてしまうかもしれない。
昔に比べりゃ機械化は進んだと思う。トラクターやコンバインなどや、電動器具のおかげで昔みたいに鍬や鋤の手作業だけでってのよりはだいぶマシだろう。だけど機械が入れないような棚田や斜面などもある。
気候によって収入も安定しないし、実際種や稲を買ったり器具を買った借金を、その年できた作物収めて返済してるっていう自転車操業・借金まみれの農家も多い。これじゃぁ若者たちが農家になろうって気も起こらない。



野菜や果物ももちろん大事だが、日本人にとって米は大事だ。
輸入自由化とか今回のTPPとかの関税問題でも米だけは守ろうとする。まぁそれって農協や農民票が欲しい政治家の思惑もあるんだろうけどさ。

でも、外国産の米がいくら入ってきてもね、味が違うからそれほど売れるとは思わない。和食にはやっぱり日本のお米だろ。煮物や魚だけでなく、ハンバーグやトンカツなど(俗に言われる洋食ね)には日本の米だね。

ただ、勘違いしないでほしいのだが、外国の米が不味いと言ってるのではないよ。カレーにはタイ米などの長粒種が合うし、ジャンバラヤとかパエリアは外国の米で作った方が美味しい。ただ普段の日本人の食生活・献立においては日本の米の方が合うってこと。先人たちが品種改良に改良を重ねて今の日本の米にしたんだもんね。だから自由化とか関税をなくして外国産が入ってきても売れるとかは限らない。オレンジとみかん、さくらんぼとチェリーとかもそうだよね。

それに世界広しといえど、米の収穫高で収入を表してたってのは日本だけだ。戦国時代の大名を表すのに何万石とかって石高で権威を表すが、イギリスでもスペインでも麦何万トンの領主とかって聞いたことがない。
だが、この“石”という単位。これもはっきり説明できる日本人は少ない。こんなところも先の「いただきます」と一緒で、若い世代にも教えていかないと、伝えていかないといけないことだ。

ちょっとここからはウンチクになるのだが、
石は一人の人間が一年に食べる米の量を基準にして作られた単位。

今と違い昔の人はよく米を食べたそうだ。今みたいにおかずの種類が豊富でなかったってのもあるかもしれないが、とにかく米を食ってた。当時は1日2食(朝と夕)で、その1日に食べる米は二合五勺が平均とされてたので、そこから計算して千合=一石という単位になった。
そして一石の採れる水田の広さが一反。一反は300坪(約990㎡)。各地で結構適当だったこの水田の基準や計算方法をきっちり裁定したのが豊臣秀吉の太閤検地。それまでは一反は360坪。ってことは今も土地を表す単位で使われる坪は、人間一人の1日分の米がとれる広さってことだね。ってことは百万石ってのは、百万人の人間を一年間食べさせていけるだけの生産能力のある土地ってことだ。

ちなみに一石の米を買えるのが金一両。時代によって換金率は変動してるけど、江戸時代末は一両=約8万円〜13万円くらいだ。
更に余談だが、封禄の“禄”も食い扶持の“扶持”も米のことだ。

地方各藩が飢饉などで困ってる時でも江戸や大坂などの都市では精米された米が流通されてて結構食べてたらしい。ただ、精米した米ばかり食べるせいでビタミンB1不足で脚気になった人が多かってさ。病気で江戸を離れて田舎に帰ると精米ではなく玄米を喰うし、お米もそんなにふんだんにあるわけじゃないから粟や稗などを混ぜ炊いたのを食べると治るから、脚気って江戸患いと言われてたらしい。

ところが最近は米離れが進んでるらしく、あまり米を食べなくなったってね。だったら脚気になる人も少ないんだろうな。
米離れは一時期政府が打ち出した減反制度(及び補償)とか、農協による一括買い上げ制度による価格調整などが原因とかだって言ってる人がいるけど、それはちょっと的はずれ。
もちろんそれらも原因の一つにはあるけれど、それってただ単に今はパンとかパスタとか他にも食べるものいっぱいあるからじゃねぇの?米も食べるけど小麦も食うよってだけのことだろう。毎食米じゃなあきゃダメだってのは、昔気質の頑固な老人くらいじゃないのかね。

ただ、間違った炭水化物ダイエットとかやってる人や、糖質オフだとか血糖値がどうたらこうタラってのを鵜呑みにしてご飯(お米)を食べない人はちょっと困ったもんだ。
炭水化物は血糖値を上げ、脳の動きを活性化してくれる。パンやうどんも炭水化物だけど、粉からできているものはご飯より消化吸収が早く、血糖値がすぐ上がりそしてすぐ下がる。簡単に言うと腹持ちが悪いってことだな。それを「ヘルシー」と勘違いしてる人も多いんだよ。だからご飯っていうのは健康上でも栄養学的にも大事だと思うのだが、雑誌やテレビなどで間違った知識と見解を堂々と語ってる芸能人や専門家ってのは多い。

雑誌などでもどこどこのパン屋が美味しいとか、あそこのラーメンがどうの、ここのパスタが・・・とかよくやってるけど、ここの店の米はこだわってるぜってのはあまり紹介されてないよな。たまに紹介されてても土鍋で炊いてるとか、店主がこだわって選んでるぜってくらい。メインはおかず(料理)の紹介だ。
野菜や果物なんかも、たまに「このお店は有機野菜を使って」とかやってるけど、本当の有機野菜なんて全農作物の1%もない。全農家の数%くらいしかやれないのよ。手間もかかるし、育てにくいし、認定されるのも大変だし、近くに有機じゃない畑があったら影響も受けるし。

せっかく苦労して育てても、単価はどうしても上がるから高い。大間のマグロだとか関サバだとか、松坂や神戸の牛だとかと同じで、流通量も多くできないからどうしても高くなる。でもそうなれば一般人は手を出しづらい

そして何より問題なのは有機の物は、見栄えが悪いからと買ってもらえなかったりする。農薬まみれで大量生産されたような大きさが均一で見た目がいい野菜に慣れてしまってるとね。
でも、もう一つ問題があるのは、有機野菜って美味しくないものの方が多いことだ。もともと野菜っていうのは虫に食べられると食べられないように自分で毒素をつくる。それがトマトやキャベツなどでも「昔のはもっと苦かった」と言われる由縁だ。
だから農薬を使ったり、品種改良をして今の美味しくて虫食いのない野菜を作ったのだ。有機だけを手放しで褒め称えたりするのもどうかと思う。有機野菜は農薬を使ってないから安全っていうわけではない。有機野菜だから美味しいってものばかりでもない。



それでもちょっとでも高く売れた方が、経済的にも対価としてもいいのだからね。有機野菜ってブランドにするのはいいかもしれない。
特化して少しでも高く売れるために、懸命に品種改良したりブランド化したりしてるんだし、それに見合うほど手間をかけて丹念に育てている農家がいる。でも成功してるのって一部の農家だけなんだよね。
そこまで手間暇かけてられない。そこまで人手がない。そんなに手広くもできない。今までと違うことに取り組んで失敗したら・・・。
現実に人手不足や収入減少で廃業せざるをえない農家があり、いくつも放置された畑や休田がある。過疎化が進み、行政が力を入れても、IターンやUターンなど移住がうまくいかない村や町がある。

もっとメディアやマスコミはここら辺の報道や紹介に力を入れて欲しいのだよ。
どこどこのお店が美味しいってただタレントが騒ぐ番組や、ランキング付けたり紹介する雑誌だけじゃなく、もっと日本の農作物の危機感をやって欲しいのだ。

そんなことから考えても、今やってる『下町ロケット』は、かなり意義のあるドラマだと思う。
農家が今、抱えている問題の解決。それは今後の日本の食糧問題や食文化にも大いに関係してくること。そしてそれは別に直接農業をしなくても、違う分野からでも支えられることを描いてる。
ぜひ、観て欲しいな。



将来も安全で安心な美味しい農作物が食べられるためにも、もっと考えようよ。
インバウンドだぁ、東京オリンピックだぁ、大阪万博だぁって浮かれる前にね。
第一次産業の衰退は国が滅びる恐れがあるのだよ。


鉄道ネタはどこへ行った?リーガルV

2018-11-23 02:38:58 | BOOK/COMICS
ついにネタ切れか?
米倉涼子主演の『リーガルV』。『ドクターX』のテイストをそのまま弁護士ものに置き換えた人気ドラマだ。

米倉涼子が鉄道オタクって設定されてて、ドラマ開始当初は鉄道に乗ってはしゃいだり、駅弁食べて喜んだりとしてたのだが、回を重ねるごとに鉄ヲタネタが減ってきてた。初回こそ電車ネタが事件解明に役に立ったがその後は事件とは関係ない。まぁ西村京太郎シリーズじゃないんだからいいんだけどさ。
だんだん回を重ねるごとに鉄道ネタさえ減ってきて、島崎遥香が登場した回は「●●鉄道◯◯線に乗れる」という台詞だけで、ついに今日(22日)の放送では鉄道にも乗らず、駅弁も食べず、唯一米倉の部屋の中にある鉄道グッズが映ったのと、いつもの列車が走るバーで飲んでるシーンがちょっとだけというありさま。

ハイセンスのブランドファッションを、まるでファッションショーのように着替えまくるこのドラマの主人公に、なぜ鉄道オタクという設定を入れ込んだんだろう。毎回脚本家が鉄道ネタを入れるのが面倒くさくなったのか、それともロケに行く時間が取れないとか?何か大人の事情か?

米倉の鉄ヲタ設定にも無理があるよ。
そもそも鉄ちゃん、鉄女、鉄道オタクと言っても本来は各カテゴリーに分かれてて、全てを網羅する鉄ヲタはいない。


撮り鉄
鉄道写真を撮るのが趣味な人たち。ローカルに限らず列車、電車、貨車、機関車を高級なカメラで撮りまくる。陸橋ごと、線路ごと、背景ごと、電車のみとその被写体範囲も人それぞれ。ベスポジなどでは順番に交代して撮る人達もいるが、立ち入り禁止の場所に入ったり、撮影の邪魔と引っこ抜いたりどけたりする困った輩もいたりする。最近はアニメや映画に登場した場所でマナーやモラルを無視して危険撮影する観光客(外国人)も増えた。


車両鉄
列車の編成や所属、型などを把握し、構造や歴史まで詳しい。ヘッドマークを見ただけで即答できたり、車両の一部画像だけでどの路線のいつのどんな電車か当てれる。鉄道会社の人よりも詳しい人がいたりする。クイズ番組に出ると感心されるほど。


乗り鉄
とにかく列車に乗る。車窓からの風景を楽しむ人。カメラで景色を撮る人。全線を制覇するのを生きがいにしてる人。新型車両、臨時列車、ローカル線、様々な電車に乗りまくる。列車の中で駅弁を食べるのを楽しむ人もいるが、ただ車両に乗るのが好きなだけという、鉄道会社にしてみりゃありがたい人。


時刻表鉄
乗り鉄と共存する場合もあるが、時刻表やダイヤグラムを見てるだけで、「ここでこう乗り換えてこの駅までこれでいきこのホームまでいけたらあれに乗れて・・・」と空想(妄想)したりできる。列車旅をする際、スマホの乗り換え案内よりも完璧なプランを立ててくれる。狩人のあずさ2号の発車時刻は間違ってると指摘しても一般人にはほぼスルーされる。


駅鉄
乗り鉄と共存する場合もあるが、とにかくホーム降りたり改札を抜ける。円周率を100桁言える人のように、全国の駅名を暗記してる。全駅を制覇するのが夢って人が多い。駅舎の歴史や構造まで詳しい人もいる。路線図で駅名の読み方を間違えない。


押し鉄
駅鉄と共存する場合もあるが、降り立った駅のスタンプ、下車印、特定(記念)列車のスタンプなどを集めてる。お寺を回って御朱印を集めてる人と大差ない。マイスタンプ帳、下手すりゃマイスタンプ台まで持参する。


廃線鉄
駅鉄とも一部共存する場合もあるが、すでに廃線となった駅や線路にノスタルジーを感じる人。廃駅を訪ね、そこに何もなくても写真に収める。草が伸びた線路跡をスタンドバイミーのように歩くなどをする。


駅弁鉄
駅鉄や乗り鉄を共存する場合もあるが、駅弁をこよなく愛し、いろんな路線でいろんな駅弁を食べるのが大好きな人。百貨店やデパートの駅弁フェアでも買ったりする。弁当の掛け紙を大事に持ち帰る人もいる。その地方でしか食べられない駅弁が好きだが、基本駅弁は濃い味なので本当の食材の味は知らない。


録り鉄
列車の走行音を録音する人。インバーター音を録音、車内放送を録音、駅のアナウンスや発車メロディを録音、雑踏を録音、踏切音を録音。昔はテレビや映画撮影の際音声さんが使うような大きな機材を持ち込んで迷惑だったが、最近はICレコーダーやスマホで録音してる人が多い。ずる休みや浮気などの際、アリバイ効果音に使えるが、録り鉄が聞くとどの路線のどの駅だとかこれはどの列車の音でとかバレるので気をつけよう。


収集鉄
鉄道グッズを集める人。列車のヘッドマーク、サボ、方向幕といったようなレア物、備品、部品など鉄道関連物をせっせと収集。切符や限定グッズを集める人もいるし、エスカレートして車両や線路、踏切まで購入する人もいる。


模型鉄
鉄道模型マニア。列車模型は飾って眺めるより走らせたい人が多いが、部屋のスペース上線路を広げられないのが悩みの種。わずかなスペースでも好みの列車編成で走らせたり、コントローラーを凝ってみたりする。ジオラマを作る人もいる。最近ではNゲージを走らせてるバーや飲食店も多い。


葬式鉄
廃線が決まった駅や路線で、最後の日になるとラストラン列車に乗車したり、写真を撮るため狭いホームから溢れんばかりに駅で押し合いへし合いする。「今までは見向きもしなかったのに」とか「もっと普段に来てくれたら廃線にならなかったのに」という冷ややかな声を無視して、当日はTVカメラの前で「ありがとう」などと騒ぐ。


さて、リーガルVの米倉涼子はこのうちのどの鉄ヲタなのでしょうか。
っていうかこの鉄ヲタ設定はまだ続くのでしょうか。







ヤンキー漫画 1980年代編

2018-11-21 06:31:11 | BOOK/COMICS
今、放映されてる『今日から俺は!!』でもわかるように、1980年代はヤンキー全盛期。
携帯電話もなけりゃ、ググったりもできない。インスタやSNSなどももちろん無い。男はリーゼント、パンチパーマ、刷り込み、アメリカン。女はカーリーヘアや聖子ちゃんカット。オキシドールで脱色。スカジャン、ドカジャン、革ジャン、ピンヒール、かかと潰した靴。うんこ座りして地面に唾を吐き、そこらへんの自動販売機や公衆電話の前でたむろする。嘉門達夫の「ヤンキーのにいちゃんの唄」そのマッッマの世界がそこにはあった。
純喫茶店はグループごとに行きつけの店、たむろする店が決まってて、それを知らないデート中の純愛カップルが入ったりすると場違いだった。

さてそんな時代を反映するかのように、80年代のヤンキー漫画も70年代のものとは違い、学園・学校に巣食う軍団に立ち向かったりもしないし、政治家や国の巨悪を相手に戦うこともない。真面目な生徒会委員長(女子)は出てくるものもあるが、ヒロインが一般生徒になっているのが多い。
基本的には不良の主人公(相棒・コンビ)が仲間や後輩と共に喧嘩したりする。基本的に怠惰な日常を描いたものが多い。

中期-1980年代
【タイトル】(作者/連載開始年〜雑誌名)

【あいつとララバイ】(楠木みちはる/1981〜少年マガジン)
少女漫画の金字塔、ハイテーン・ブギにも通じるおしゃれなヤンキー漫画。横浜を舞台にバイクと彼女を愛する主人公が、不良との抗争やバイクでバトルする。ラブコメ要素もかなり強い。主人公の乗るバイクはKAWASAKI 750RS(通称Z2)で、その他登場するバイクもリアルに描かれ、バイク好きにもたまらない。この作者の【シャコタン☆ブギ】(1986〜少年マガジン)も当時ヤンキーの中で流行ったシャコタン、煙突マフラー、オバフェン、ハの字スリックなどの改造クルマ好きが納得する内容だ。ちなみに【あいつとララバイ】は少年隊主演で実写映画化されてるが、原作ファンにとっては無残な結果。ヒロインは麻生祐未が演じてた。



【夏にきいてくれ】(西尚美/1981〜別冊フレンド)
少女漫画ではこれまで【ハイティーン・ブギ】など暴走族と真面目な少女との交際って話はあったが、暴走族と不良少女の話はなかった気がする。これは読者層を考慮意識してたのかな。それまでの少女漫画って普通の学園もので、かっこいい男子生徒とグズな女の子って感じのばかりだものね(偏見か?)。この【夏にきいてくれ】の主人公は学校ではロンタイ、夜はチャイナ服着て原付バイクを乗り回す、茶髪でフルパーマ、タバコも平気で吸う不良少女。男は暴走族で金髪リーゼントのイケメン(当時はこんな言葉はなかったが)で甚兵衛着てバイクに乗ってるが、実はいいところのお坊ちゃんってところは、まぁ少女漫画のお約束みたいなもんだが、そんな不良の二人の恋の話。面白い傑作だよ。



【湘南爆走族】(吉田聡/1982〜少年キング)
第一話で手芸を愛する真面目な主人公が、警察に追われる暴走族のリーダーに見初められ湘南爆走族二代目を継ぐ。紫トサカのリーゼントと長ラン。最初はコメディ要素が強かったが、回を重ねるごとに随所にシリアスなチーム抗争が描かれる傑作。江口が乗るSUZUKI GS400、石川のHONDA SB400、丸川のKAWASAKI KH400、桜井のSUZUKI GT380など、当時暴走族に好まれた中型バイクが揃ってる。
1987年に実写映画化され、主人公江口洋助と1漢字違いという事で選ばれた江口洋介、そして織田裕二と清水美沙がこの映画でデビューしてる
OVAの主題歌は元横浜銀蝿の翔やHOUND DOG、LOUDNESS、Mr.Children、杉山清貴といった超豪華メンバー。



【ペリカンロード】(五十嵐浩一/1982〜少年キング)
こちらもバイク中心の不良漫画。真面目な主人公が友人たちとバイクチームを組み、暴走族との抗争やアメリカ不良とバトルしたりしていく。
主人公は最初は原付のHONDA MBX50に乗ってたがMVX250F、CBR400Fに乗り換える。他のメンバーもKAWASAKI Z400GPやZ400LTDにのり、他の登場人物もYAMAHA RD350LCやXJ400、SUZUKI RG250ガンマなど、当時人気のあったバイクが多々登場。不良漫画というよりはバイク漫画といった方がいいかもしれない。



【ビー・バップ・ハイスクール】(きうちかずひろ/1983〜ヤングマガジン)
この漫画はそれまでの不良・ヤンキー漫画を変えた。それまでと違い長ランではなく中ランと短ラン、仕立てのボンタンやゴクスト、ぺたんこのバック。喧嘩も数人相手でも無敵なんてことは絶対になく、大人数相手では負けるし逃げる。当時そこらにいっぱいいた不良高校生の日常風景がリアルに描かれ、実際のヤンキーの学園生活、あるある的なネタが随所に。とはいえ実際の不良はそんなに毎日ケンカばっかりしてないがね。不良漫画だが暴走族、バイクや車が全く出てこないのも特徴。
1985年には仲間トオルと清水宏次朗主演で実写映画化された。ヒロインは中山美穂。とにかく出てくるヤンキー不良が全てリアル(本物のヤンキー学生をオーディションして使ってた)。漫画の実写映画化を初めて面白いと思った映画で、走る電車の中でケンカして陸橋のあたりで窓から敵をどんどん川に投げ込むという今なら絶対NGな映像も見れます。(的場浩司もこの映画シリーズでデビューしたはず)。



【バツ&テリー】(大島やすいち/1984〜少年マガジン)
不良だが野球をさせたら超高校級の二人。まぁハーレーを乗り回してリーゼントで野球のヘルメットをかぶる学生なんているわけないが、それはそれなりに面白かった。【タッチ】みたいに甲子園目指すわけでもないし、【BE-BOP HIGHSCHOO】のようにリアルな不良でもない。ピッチャーとキャッチャーのバッテリーをもじったタイトルからしてわかるくらいの、ゆるゆるな不良漫画。



【押忍!!空手部】(高橋幸二/1986〜ヤングジャンプ)
連載当初は【嗚呼!!花の応援団】のような感じで、平凡な学生生活をなんとかしようと空手部に入たが、超強力な主将をはじめ先輩にしごかれる毎日ってドラマだった。それが主役は主将の高木(大阪魂三代目)に完全に移行し、大阪の不良高校とのバトル勃発。この辺あたりまでは【熱笑!!花沢高校】(タイトルも似てるなぁ)みたいで知ってる大阪の地名があちこちでてて面白かったのだが、神戸との喧嘩を経て今度は四国、東京〜関東との抗争へと。ジャンプ系の漫画の定番そのままにどんどん強いやつが出てきて、今までの敵が味方になりつつエスカレートしていく。最後の方は空手・拳法漫画なのか不良漫画なのかわからないくらいになってた。



【ホットロード】(紡木たく/1986〜別冊マーガレット)
この漫画を最初に読んで「ついに少女漫画にもリアルな不良の世界が描かれたな」って思った。どこにでもいる普通の女子高生が、なんとなく反抗期になり髪を脱色し、暴走族の集会で出会った男の子に恋をする。ただそれだけの話なんだけど、実際の普通の学生の生活ってこんな感じ。クラブ活動に熱中するわけでもなく、大学受験のために予備校と塾通いするわけでもなく、退屈な毎日を過ごしてる学生。今みたいにスマホでライン連絡取り合ったり、インスタとかSNSするわけでもない。そんな退屈な毎日をヘッドライトと集合管の音が響く夜の街は変えてくれる。そんな世界を描いた名作。
2014年に能年玲奈(現:のん)主演で実写映画化されたらしいが、観ていないのでなんとも言えない。ちなみにこの漫画のせいで俺は牡蠣を食べるたびにビビってる(読んでない人にはわからないネタでごめんなさい)。



【ヤンキー烈風隊】(もとはしまさひで/1986〜月刊少年マガジン)
痛快な暴走族漫画。喧嘩をさせたら無敵の主人公率いる烈風隊。精鋭のメンバーも喧嘩が強く気合が入ってるやつばかり。お約束の他のチームとの抗争、ヤクザや愚連隊も絡んでしっちゃかめっちゃか。これでもかと弄られたバイクや改造車(しかも全部高級車)。リアルさとは正反対だけど、面白いよ。



【BADBOYS】(田中宏/1988〜ヤングキング)
広島を舞台に繰り広げられる暴走族漫画。お坊ちゃん育ちの主人公が不良になる。名門だが今は少数しかメンバーのいない弱小チーム極楽蝶の10代目リーダーになって、仲間とともに抗争を繰り広げ、広島TOP3に認められるほどに。全編広島弁が飛び交い、バイク勝負より喧嘩の多い漫画。登場キャラクターもそれぞれ個性があって、ヤンキー漫画には珍しくそれぞれ彼女(しかもどの子も可愛い)がいる。その後【グレアー】【KIPPO】と継承される世界観のある漫画。



【ろくでなしBLUES】(森田まさのり/1988〜少年ジャンプ)
東京の吉祥寺をメイン舞台にした学園ヤンキー漫画。テイストは【ビー・バップ・ハイスクール】と良く似ているが、こちらはボクシングも絡めたストーリー。登場人物の名前はボクシングや格闘家の名前をもじったのが多い。この作者は【Rookies】でも登場キャラクターに阪神をはじめプロ野球選手の選手名をもじった名前をつけていたから、こういうのが好きなんだろうね。
浅草の薬師寺、池袋の葛西、極東の川島などとの集団乱闘や喧嘩シーンは特にリアルに描かれてる。



【今日から俺は!!】(西森博之/1988〜少年サンデー)
これは今まで散々書いたし、今実写ドラマやってるから端折る。



こうやって羅列するとバイクが登場する漫画が多いな。不良=バイク乗ってる=暴走族ってイメージがあったのかな。
制服も学ランとセーラー服が圧倒的に多くて、ブレザーなんて真面目な進学校くらいだったもんな。
時代は変わったよな。

不良・ヤンキー漫画 1970年代

2018-11-21 01:25:36 | BOOK/COMICS
前回ヤンキー漫画の実写化について書いたが、今回は歴代のヤンキー漫画を羅列してみようかなと。

ヤンキーって言葉は俺らの頃はまだ新しくて、不良と呼ばれてた(と思う)。その後ツッパリね。これでさえ横浜銀蝿とかなめ猫が出てくるまではそれほどポピュラーじゃなかった気がする。

初期-1970年代
【タイトル】(作者/連載開始年〜雑誌名)

少年漫画雑誌での不良を題材にした漫画の初期は、謎のある転校生が学園に巣食う悪と戦ったり、裏には政治的な背景が絡んでたりって感じでスケールがでかかったのが多かったな。

【男一匹ガキ大将】(本宮ひろ志/1968〜少年ジャンプ)が不良漫画のルーツだと思う。他にもあるのかもしれないが俺は知らないので許してくれ。
山口県のただの悪たれ小僧(=ガキ大将)がいろんな地区の不良や番長と戦い、喧嘩によってどんどん子分が増え、そのうち全国制覇するのだが株取引までしたりする。今なら即炎上するであろうメッカチ(片目)だの、コジキ(浮浪者)だのという言葉がガンガン飛び交ってるのは時代だな。【硬派銀次郎】も面白かったな。



【愛と誠】(梶原一騎/ながやす巧/1973〜少年マガジン)は、金持ちの令嬢が通う高校に、昔スキー場で助けてくれた男が転校してきて、学園を仕切るスケバンや番長グループと戦い、最後は政治家も絡んで・・・って内容。分厚いハードカバー本に投げナイフを隠したり、ゴーゴーで踊ろうぜなんてセリフが時代を感じる。真面目な岩清水くんの「君のためになら死ねる」は漫画史上に残る名言。西城秀樹と早乙女愛で映画化もされた不巧の名作(妻夫木聡と武井咲版もある)。



【男組】(雁屋哲/池上遼一/1974〜少年サンデー)も、少年院から手錠をしたまま送り込まれた男が、財閥の息子が仕切る悪の高校に転校してきて戦う。政治家の思惑に翻弄されたり、途中では拳法まで絡んでくるもう何が何だかってスケールのでかさだ。1980年から連載された【男大空】と内容がかぶってる気がするのは俺だけかな。



【750ライダー】(石井いさみ/1975〜少年チャンピオン)は一応不良漫画なんだが、バイクを愛する主人公とその仲間の話。不良漫画のお約束となる品行方正な委員長(女子)や、学校サボって喫茶店で一服という定番路線を作った漫画。最初の頃こそ暴走族との抗争があったが、途中からはあだち充の漫画ようなほのぼの路線になってしまったのは残念。HONDA DREAM CB 750 Fourが毎回綺麗に描かれてて憧れた。



【暴力大将】(どおくまん/1975〜月刊少年チャンピオン)は不良というよりは愚連隊だな。戦前戦後の大阪の混沌とした街を舞台に暴れまくる。同時期に漫画アクションで連載されてた【嗚呼!!花の応援団】は大阪の大学応援団の漫画で、1980年から少年チャンピオンで連載された【熱笑!!花沢高校】は大阪の気弱な学生がどんどん大阪の不良と戦っていき大阪制覇する漫画だ。今でこそ訪日観光客で溢れてる天王寺や京橋だが、1970-80年頃はかなり危ない場所(一般人には無縁)だった。はるき悦巳の【じゃりン子チエ】と一緒に読むと当時のディープな大阪が感じられるよ。



【私立極道高校】(宮下あきら/1979〜少年ジャンプ)は、それまでの不良漫画を一新する「こんな学生いねぇよ(いるわけねぇよ)」ってくらいのスケール。学園を仕切る奴はいるが、定番とも言えるヒロイン、美しき品行方正な女性委員長は出てこないし(それどころか女性はほとんど出てこない)、学園の裏に潜む政治がらみの巨悪も存在しない。長ランを通り越して、地面に擦れるかくらいの洋ランを着た学生のほとんどは、卒業後99%がヤクザに就職する(生徒はもちろん極道の息子が多い)。そんな学園でケンカばかりする暑苦しい漫画だが面白かった。実在の学校の名前と校章を使ってしまったがために打ち切りになってしまったのは残念だが、1980年から連載された【激!!極虎一家】で【私立極道高校】の登場人物は復活。



カールのついた髪、大きな目に星がキラキラ輝くといったのが定番だった少女漫画。
実は少女漫画でも不良・ヤンキー漫画は早くからある。

【スケバン刑事】(和田慎二/1975〜花とゆめ)はスケバンのヒロインが学生刑事になり、学校に巣喰う悪徳教師等を倒すという奇想天外なストーリー。まぁ昔は今みたいにうるさくなかったので、なんでもありの設定だったな。実写ドラマ化され、斉藤由貴、南野陽子、浅香唯などでシリーズ化されたから有名だね。



【ハイティーン・ブギ】(牧野和子/1977〜プチコミック)は、リーゼントに革ジャン(実は財閥御曹司)の翔と両親がいない桃子のラブストーリー。ロック、バイク、同棲、未成年での妊娠といった当時の不良及びカップルが憧れたエッセンスが全部詰まった漫画。当時は男子にもこの漫画のファンが多かったな。1982年に近藤真彦主演で実写映画化されたが、公開前からの原作ファンの不安を見事に的中させたとても残念な内容。当時絶大なる人気を誇ったたのきんトリオのアイドル映画だった。この後しばらくジャニーズ系のアイドルが主演する映画はジャニーズファン以外には不評だった。



1970年代だけでも結構あるなぁ。
次回は1980年代について書こう。

今日から俺は!! ヤンキードラマにまでクレーム入れる人

2018-11-20 04:36:24 | BOOK/COMICS
漫画を実写にした場合、大概こけるか不評なんだけど、ヤンキー漫画だけはそうでもないね。
仲間由紀恵の『ごくせん』、反町隆史の『G.T.O.』、佐藤隆太の『Rookies』・・・。
今放映されてる『今日から俺は!!』も結構な視聴率だ。

『今日から俺は!!』は福田雄一監督ならではの、原作ファンの「ここだけは外して欲しくない」を忠実に、そしてまるで当て書きしたかのようなキャステング。佐藤二朗にはカミカミで喋らすし、橋本環奈には白目をむかす。乃木坂46(卒業予定)の若月佑美にスケバンさせたり、ムロツヨシなんか戸田恵梨香との「大恋愛」ってドラマとのギャップが凄すぎるくらいの金八先生パクりキャラ。「そこまでさすの?」と「それやっていいの?」ってくらいのパロディの連発。自由だ。

毎回ゲストが登場するのも話題。

第1話では賀来賢人が金髪に髪型を変えるバーバーの店主で小栗旬。しかも映画『クローズZERO』の滝谷源治を彷彿させる髪型と台詞。
他にも波岡一喜(同じ時期に『大阪環状線Part4』の第1話で母思いの定食屋の店主役をしてた)や、城田優(同時期に『文学処女』で恋ができない人気小説家を演じてた)がヤクザ役で登場。

第3話では本屋の店員で柳楽優弥が登場。服装もしゃべり方もどう見ても『アオイホノオ』(島本和彦原作漫画の実写版)の焔モユル。
第4話では若月佑美のダメ彼氏役で戸塚純貴(同時期にリーガルVで旧知の友人に裏切られ被告にされた青年を演じてた)。
第5話では元AKB48の島崎遥香(同時期にリーガルVで紀州のドンファン事件を彷彿させる、亡くなる直前に資産家と結婚した女役演じてた)に竹の子族をさせ、31歳の中村倫也(同時期に『ドロ刑』で執拗に遠藤憲一を追う刑事役してる)に東京シティ派ヤンキーを演じさせてる。

そして先日の第6話では廃業する組長役で明らかにヅラとわかるかぶりモノを装着した高橋克実、ソープランド店員役で山田孝之が登場。
もはや『銀魂』なのか、『勇者ヨシヒコ』なのかわからないくらいのカオス。

相変わらずネットでは賛否両論あるらしいが、こんな娯楽ドラマを見てクレームを入れる人がいることが不思議だ。
第6話でソープランドが出てきたから「子供と一緒に見れない」とか「教育上よくない」なんて馬鹿なクレームを入れてる人がいるらしい。
はっきり言ってこいつら馬鹿か?

日曜の夜10時半から始まるドラマ。良い子は寝てる時間だろう?
だいたいこれはヤンキーもの。喧嘩のシーンはあるし、第5話では三橋に歯を折られた腹いせに開久の学生の歯を全部抜くという残酷な描写シーンもすでにある。それを今更ソープランドがどうのこうのって言ってる人ってどうなの?

倖田來未が「羊水が腐る」と深夜3時のラジオで言ったことをワーワー叫んだ馬鹿と一緒。そんな時間に妊婦さんは起きてないって。
以前マクドナルドのコールスローで食中毒が出た時にテレビのインタビューで、「子供に食べさすものだから安全には気をくばってほしい」ってしたり顔で言ってた女性がいた。「そんなに子供の健康のことを気遣うならそんなファストフードなんか食べささずに家で作れよ!」って画面に向かってツッコミ入れたことがある。
それと同じくらい、今回の今日から俺は!!でソープランドが出てきたからってワーワー言ってる奴の気がしれない。

『世界の果てまでイッテQ』のお祭り企画が「やらせだ」って叫んでるバカと同じくらいのレベル。
報道やドキュメンタリーはダメだけど、バラエティやドラマはやらせでも過激でも誇張でもパロディでも面白きゃいいのよ。
今日から俺は!!のメイン世代は1980年代に青春時代を過ごした世代だとしたら、予定調和のプロレスやローラーゲームを見てた世代じゃないのか?川口浩探検隊が「誰も入ったことがない穴に今入ります」とナレーションと共にすでにカメラが穴の中から撮ってた画像を見てた世代じゃないのか?

11PM、ウィークエンダー、2時間ドラマ・・・。昔のテレビは際どい時間に際どい猥褻なシーンがあった。昔はテレビは一家に一台の時代だから、団欒で見てた時に突然やらしいシーンになると「お風呂入りや」とか「宿題やったん?」ってなんとなく気まずくなった空気をごまかしてただろ?

何でもかんでも清廉潔癖にしようとする世の中。世知辛くなったもんだ。
そんなに清く正しく美しく、曲がったことは許さないって生活を送ってるのかね。息苦しくないか?

刑事ドラマではカーチェイスもなければ、拳銃ぶっ放すシーンもない。暴力シーンもライトを顔に当てて白状させる取り調べシーンもない。もちろんカツ丼も出ない。
やれコンプライアンスがどうととか、教育上どうだとか騒ぐ奴ら。暇なのか?粗探ししてるのか?欲求不満の捌け口か?
こんな奴らのせいでどんどんドラマがつまらなくなっていく。そして奴らはこう言う、「最近のドラマは面白くない」と。誰のせいでそうなんったんだ?

不良・ヤンキーが主役のドラマだけは生き残って欲しいなぁ。
今日から俺は!!でも、学生がタバコを吸うシーンやシンナー吸ってるシーンなんかは無いし、ゲームセンターで飛んでみろってカツアゲしてるシーンも無い。でも乱闘シーン、喧嘩のシーンは結構マジだ。だから面白い。ギャグやパロディもいいけどやっぱり不良者は喧嘩シーンだね。すぐクレーム入れたがる人たちよ、勘違いしないでくれ。ヤンキーの喧嘩なんて、時代劇のチャンバラシーンみたいなもんなんだからさ。大目に見ろよ。許してくれよ。

ちなみにこのドラマに登場した栃木県のソープランド(ドラマの設定は千葉県だが)は、ドラマ放映記念に「今日から俺は!割引」を開催するらしいぞ。
これぞメディアミックスってやつか?違うか。


忘却のサチコ 高畑充希が苦手だ

2018-11-18 04:51:53 | MUSIC/TV/MOVIE
高畑充希がよくわからない。
最近は演技がうまいとも思わない若手の女優がなぜかドラマの主役を張ることが多いが、そのほとんどは消えていく。
高畑充希もその一人かなと思ってた。
彼女は演技が上手いのか、下手なのか、いや、そもそも演技なのか素なのかさえわからないのだ。

吉田鋼太郎主演ドラマ『東京センチメンタル』ではなんとも思わなかった。東京の下町で自分勝手好き勝手に生きている和菓子屋の主人吉田鋼太郎に振り回されることなく、そつなくこなすアルバイト役。片桐仁や小栗旬など、アクの強いアクターに混じって可もなく不可もなく。

真木よう子主演ドラマ『問題のあるレストラン』でもそう。別に良くも悪くもない。なのになぜかテレビジョンドラマアカデミー賞ってので助演女優賞をもらってる。この時は二階堂ふみや安田顕(彼は女装癖のゲイの役だった)の方がすごかったのにね。これはホリプロの力か。

『過保護のカホコ』での演技は全くダメで、セッカク面白そうな脚本だったのに途中で見るのをやめてしまった。これは高畑充希が悪いわけでもなんでもなくて、俺がただ単に世間知らずの嬢様とお節介焼きの過保護な親が大嫌いだから見ててイライラするだけだったってこと。

今クールでは『忘却のサチコ』というドラマで主演をしている。
最近は漫画を実写化したドラマが多々あるが、これもそうで阿部潤さん原作の漫画。
私生活でも仕事でも、何もかもきっちりしてなくては気が済まず、四角四面な性格の出版社編集者の役。
作家に電話するときは椅子の上で正座してしゃべる。
どんな冗談も真摯に受け止め実行する。
歩くときは直進して曲がるときは直角に。
仕事用のスーツも日替わりでクローゼット用意してるほど。

この無表情な堅物の役を高畑充希が演じてるのだが、高畑充希の無表情な演技が俺は全くダメ。
『家政婦のミタ』の松嶋菜々子、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』での杏、『家売る女』の北川景子、『義母と娘のブルース』の綾瀬はるか、『科捜研の女』の沢口靖子などなど、今までに無表情な女が主役なドラマは数多くあれど、高畑充希の無表情演技はなんか作られた感がすごくって。

結婚式当日に新郎に逃げられたことのダメージを、食べる時だけは忘れられるということでいろんなところで食べまくる。
原作漫画で描かれたのと同じく、高畑充希も光悦に浸りながら食するのだが、この食べるシーンが全然美味しそうじゃないのだ。
すき焼きを食べても、おにぎりをほうばっても、刀削麺とか温玉カレーとかを汗を流しながら食べても、マグロに舌鼓を打ってもダメ。
原作に忠実に食べながら美味しさの解説をするのだが、いかんせん美味しそうじゃないからセリフも空回り。

同じく漫画原作のドラマ『孤独のグルメ』で、松重豊さんがガツガツ食べながら心の声を語る。


飯テロと称されるほどの松重豊さんの見事な食いっぷり。見事な食レポ(心の声)。見てるだけで腹が減り、同じものが食べたくなる。
これに比べて今回の高畑充希の食事シーン及び心の声は、かなり見劣りしてると思ってしまう。演技力の差か?脚本の差か?この忘却のサチコもシリーズ化されたらちょっとはマシになるのかな?
でも、それならいっそのこと阿部潤さんの傑作漫画『ラーメン王子』をドラマ化してほしいな。


高畑充希はCMで『紅』を歌ってた時も苦手だった。
うるさいだけ。
本家のYOSHIKIがあれを褒めてたのがちょっと理解に苦しむ。

ドラマは今、宮崎編で、温水さんが高畑に振り回されるタクシーの運転手役で出ている。次もまだ宮崎編。
だが、もう見ないと思う。


新米の季節

2018-11-13 06:24:38 | FOOD&DRINK
新米の季節だ。
食欲の秋というだけあってこの時期、米が美味い。

炭水化物ダイエットという栄養学を全く無視したようなことをしてる人には悪いが、俺はご飯が美味しければそれで幸せだ。
もちろんお好み焼きやたこ焼きなども、粉もん食文化圏在住だから大好きだ。ラーメンもパスタもうどんも好きだが、やっぱり新米の出るこの時期は小麦よりもやっぱり飯だ。熱く語るほどのことではないけど。

米って同じ品種でも水田の場所や作る人によって味が違うのよね。
同じコシヒカリでも新潟や兵庫、滋賀や福井などそれぞれで味が違う。同じ新潟でも魚沼と南魚沼では味が違う。もちろん生産者(田んぼ)によっても味が違う。
ワインに似てるのかもしれない。同じボルドーのワインでも、ぶどう畑や作り手が違うだけで味が全く違うようにね。と、偉そうに書いてみたが、俺はワインの違いは全くわかってないのだがね。

米は最近はもっぱら近所の米屋さんで買ってる。今贔屓にしてるお米屋さんは、どこの産地のどこの畑で、誰が作ってるかも記載して玄米の状態で売っている。生産者のところまで毎年足繁く行って田んぼや稲の状態を見て買い付けてるみたい。なんかとても安心。



毎回選んで(またはお勧めを聞いて)1kgづつ精米をしてもらって、なくなったらまた行って精米してもらってってローテーション。決して買い置きはしない。
よく雑誌などでペットボトルに移して冷蔵庫に保管とか書いているが、あれってどうなの?米屋さんで長期保管されてる場合は冷蔵庫かもしれないが店頭では常温で売られてるぞ。

米はやっぱり精米したてが美味しい。地方に行くと、道にポツンと米の自動販売機や精米機なんかがあったりして「うわぁ、羨ましいなぁ」なんて思ったりするが、大阪では精米機ってなかなか見かけないから精米してくれる米屋さんは重宝する。

固いのが好きとか柔らかい方がいいとか、もっちりしたのが好きな人もいれば、あっさりしてるのが好きだとかいろいろ意見が分かれる。
おかずにもよって相性が合う合わないがあるので、俺は複数の米を揃えてる。常時三種類。コシヒカリ、あきたこまち、つや姫、ササニシキ、夢ぴりか・・・。どれかがなくなったらその都度、お米屋さんオススメの米を購入して補充。

平均して美味しいのはあきたこまちだな。
コシヒカリを改良して秋田で誕生したこの米はオールマイティに合うのよ。

コシヒカリもずーと食べてるなぁ。
昨年は特Aランクから落ちちゃったらしいけど(台風など異常気象のせい)、今年はどうなんどろうね。
全国的に作られてるけど、福島県産、滋賀県産、兵庫丹波産なんかが有名。その中でも新潟南魚沼産のコシヒカリは、肉で言えば松坂牛や神戸牛などのようにちょっと別格だ。ただ、この米はもっちりしてるので寿司にはあまり向かない気がする。

寿司にはやっぱり宮城のササニシキが合う。今の人はコシヒカリのもっちりさに慣れちゃったからか、人気が一気になくなったので大阪の市場にはあまり出回っていない。育てるのも結構大変らしいし、東日本大震災の影響とかもあるのかもしれない。

お客様の評判で圧倒的人気なのが、つや姫。山形県と岩手県が主流。宮城県も最近こちらが主力なのかな。
岩手と山形にはひとめぼれってのもある。こちらも美味しい。
青森の青天の霹靂や北海道のゆめぴりか、ななつぼしなども人気がある。
ミルキークィーンは美味しんぼで絶賛されたからか、かなり人気が高い。(俺はこの柔らかさがちょっと苦手)

米ってもともと東南アジアで生産されてたから、暖かい場所ではないと育たなかったのに、品種改良のおかげかな。今や圧倒的に米=北陸〜東北って感じよね。寒冷地で作られる米はアミロース値が高くて、粘りがなく、冷めると固くなってしまうって欠点があったんだけどね。農家や研究者の努力ってすごいなぁ。

でも西日本にも特Aクラスのブランド米派ある。
四国のにこまい、鳥取や岡山のきぬまい、広島のあきさかり、山口のきぬむすめ、福岡や熊本のひのひかり、佐賀のさのひかり・・・。
全国各地に特Aクラスのブランド米があるけど、どれが好きかは出身地やおかずの味付け、肉か魚か、揚げ物かにものかとかで違ってくるだろうね。

で、米はやっぱり炊き立てが美味しい。
土鍋だろうが炊飯器だろうが、炊きたての米ってのはそれだけで食欲をそそる。
本当は炊き上がったらすぐ旅館のようにおひつに移せたら本当はいいんだろうけどね。



炊飯器の保温ボタンは炊き上がったらなるべくすぐ消すようにしてる。
美味しい米は冷えても美味しい。冷えたご飯が美味しいのは弁当とか、おにぎり(おむすび)とかでも証明済みだ。



えっ?炊けたらすぐラップに一食分づつ包んで冷凍庫?
で、それを食べる際に電子レンジでチン!
この食べ方(保存方法)がなぜ広まってるかがわからない。美味しいか?
飲食店でも深夜に行くとたまにこの手のご飯が出てくるが、すぐわかるぞ。不味いぞ。(お茶漬けにしてもわかるくらいだ)

あと、テレビや雑誌はご飯の炊き方とかにうるさすぎる。
昔みたいに精米が荒かった頃や、保存方法が悪かった時代なら別だが、今の流通米ってそんなにこだわらんでもいいと思うのよ。

米を研ぐ際の最初の水はすぐ捨てる。これは正解だ。
その際の水はなるべくいい水を使う方がいい。最初のすすぎで米は一気に水を含むからね。そしてすぐ流した方がいい。
ここさえ守れば、
二回目のすすぎは「米を洗うのではなく研ぐんだ」とか、「たっぷりの水で」「いやいや水を切ってから研ぐんだ」なんてのは気にしなくていい。洗剤を入れて洗わなければそれでいい。昔の米じゃないんだから今の精米された米はあまりこだわらんでいいと思うのよ。ピラフやパエリアの場合は研がなくていい。

内釜で直接研じゃいけないってのもどうなのよ。
内釜が傷むからボウルを使ってザルで水を切って・・・。研ぐくらいで傷む内釜なら、毎回ご飯を炊くたびに傷だらけになってるわ。

そして30分は水につけて・・・なんてのもいらないよ。
土鍋で炊くのなら別だが、今の炊飯器には吸水時間が初めから考慮されて作られている。水に30分も浸した米を炊くのなら、水加減をかなり調整しとかないと絶対べちゃべちゃになってしまう。炊く前にどうしても水に浸しておきたいというのならと「早炊」ボタンを押して炊いた方がいいぞ。

炊くときは水に氷を入れればいいとか、炊けたらすぐ十字に切って蒸らせとか、何でもかんでもややこしく手間をかかるように教えるのはなぜ?そのうち茶道や華道のように飯道とか言い出すんじゃないだろうな。

コーヒーの淹れ方やお茶などもそうだけど、そんなにややこしく大変なことのように、「それをしないと味が、香りが台無しだぁ」ってなぜしたがる?
そりゃ100g1万円のお茶とか、希少なコヒーマメを職人が焙煎して挽いたコーヒー豆とかいうのだったらこだわってもいいがね。
ましてや毎日食べる米だよ。もっと気軽でいいじゃない。無洗米でもいいくらいだ。

そんなことばかり言うから、炊くのが面倒だってコンビニで弁当やおにぎり買ったり、下手すりゃ炊かれたご飯を買ったり、サトウのご飯とやらを電子レンジでチンしたりするようになるんじゃないのか。こんなんだから米離れするんじゃないのか。
昔みたいに羽釜で薪を使ってはじめちょろちょろ中ぱっぱって時代じゃないんだ。炊飯器のスイッチ一つで美味しいお米が炊ける時代になんてナンセンスんあんだろう。

と書いてたら腹が減ってきた。
さぁ今晩はどの米を食うか。
楽しみだ。




流行語大賞2018 グレイヘアがノミネート?

2018-11-12 03:56:11 | Talk is Cheap
今年の新語・流行語大賞ノミネートが発表された。
早いな、一年は。あっという間に過ぎる。

毎年書いてる気がするのだが、このユーキャンが発表するノミネート30語の中には「?」って思うものが多々存在する。
確かにこれは流行ったなとか、よく使われてたなって言葉も中には含まれてるのだが、これが新語?とかこれって流行語なの?ってのも多々含まれる。そして毎回政治的に偏った言葉が選ばれてるのもお約束。審査委員に室井滋とか、やくみつるといった偏ってる人たちがいるから仕方ないか。

流行語や新語という割には若者の間で流行ってる言葉や、SNSやネットで使われてる言葉などは入っていない。そもそもノミネートの言葉を選ぶ奴らが年寄りばかりで知らないのか、それとも理解できないのかは知らないが、とりあえずメディアやマスコミで使われた言葉だけを選んでるって感じがする。だから若者は清水寺の「今年の一字」と同じく、この新語・流行語大賞ってやつにあんまり興味がない。せいぜい騒いでるのはマスコミやメディアだけ。

「あおり運転」は今年クローズアップされ、法律も改正されたくらいの言葉だけどこれは流行語でも新語でもないよな。
「金足農旋風」とか「そだねー」とか「もぐもぐタイム」って、マスコミが使ってただけで別に流行ってもいない。
「悪質タックル」とか「奈良判定」などは、真偽も定かではないままマスコミが好き勝手に一方を悪者にして使ってた言葉。

「おっさんずラブ」とか「カメ止め」「君たちはどう生きるか」とかはもはや問題外。タイトルだろ?これって。
「筋肉は裏切らない」とか「ボーっと生きてんじゃねーよ!」なんて番組内のめっちゃコアな言葉やん。
DA PUMPの「ダサかっこいい・U.S.A.」とか「(大迫)半端ないって」「なおみ節」など、もはや流行語でもなんでもないものが・・・。

数あるドウデモイイ言葉の中ですごく気になったのが「グレイヘア」。
これは間違っても流行語でもないし、新語でもない。

このグレイヘアがノミネートされた理由は、
“白髪をあえて染めず、色合いを生かした髪形、近藤サトさんらが実践して『歳相応で素敵」と評判になった”(日刊スポーツの記事から引用)
とのこと。

アホですか?馬鹿ですか?誰ですかこんな記事書いたの。

いちいち反論するのも馬鹿らしいが、近藤サトはまだ50歳だ(1968年7月生まれ)。
50歳であのムラむらの白髪混じりのヘアのどこが「年相応」なのだ?どこが「素敵」なのだ?
草笛光子さんが「素敵」というのならならまだわかるぞ。年齢(1933年生まれ/85歳)にもふさわしいと思うよ。
でも近藤サト、50歳で同じレベルか?

俺は【自然派志向】とか【ありのままに】って言ってるナチュラル志向を公言する人が大嫌いだ。
割り箸を使うと環境破壊だ、レジ袋はダイオキシンを派生させる、合成洗剤は河川や海を汚す。いろんな考えで活動されてる方がいるが、これはまだ許容範囲。
しかしこの先の「農薬は体に悪い=有機野菜は体にいい=自然」とか「副煙流で私の健康が損なわれる」とか、さらには「原子力発電所はいらない」って叫んでるやつらと同じく、「私、自然に生きたいと思ってるんです」って人が大嫌い。

数年前に流行った「Let It Go」の歌詞じゃあるまいし「ありのままで」がいかにも正義で素晴らしい生き方のように言う。「私は自然に飾らず生きる」って。それって人間としては逆に不自然じゃないのかね。

女性が髪を染めるのが不自然というのなら、化粧をするのも不自然?
お風呂で体を洗って清潔に保つのは不自然?
服を洗濯し、アイロンでシワを伸ばしたりするのも不自然?

それが当たり前、ありのままが自然だというのなら、山にこもったり、路上生活すればいい。本来誰のものでもない土地に家賃を払ったり、ただの紙切れがお金という名前に変えられ、いろんな物と交換できるのも不自然だろ?

職業柄、よく40-50代の人に尋ねられる言葉に「今、染めるのやめたらどうなる?」っていうのがある。
その方々の本音は、染めなかったら全部白髪になって「(根元の)伸びてくる白髪をいちいち気にしなくていいようになるかなぁ」ってことなんだけど、残念ながらその年齢ではほとんどの人は、黒髪と白髪のムラムラのごま塩ヘアになるだけ。全部が白髪になるのは病気や抗がん剤でも使用していない限り60代後半にならないと全部が白髪にはならない。もちろん若くでも全部白髪になる人もいるが、まずおられない。

では、そんなごま塩状態の人が染めなくなったらどうなるか。
本人は自然にとか、ナチュラルって思ってるのだろうが、それはヨレヨレのネクタイとか、プレスしてないシャツやスラックスのように見てて醜悪なだけ。本人が良ければそれでいいじゃないって意見もあるかもしれないが、人間社会は相互に不快感を与えないってのが最低限のルールやモラルではないのかね。だから最近喫煙者に対して厳しかったり、何かにつけセクハラやパワハラ、モラハラとかいうのではなのかね。(今年の流行語大賞ノミネートの中にも“時短ハラスメント”が入ってる)

言っておく、50代で白髪を染めるのをやめたら、ほとんど人は老けるだけである。
そしてよほどの綺麗な髪質でない限り、ツヤがなく汚い。
さらに言えば服装をモードな服や和服にするとか、ブローやセットを気合い入れてしない限り、周りからは「生活に疲れた人」と思われるだけだ。下手すりゃ「どうしたの?」とか「病んでるの」と言われ、さらには「老けたねぇ、なんかあったの?」と同情されるだけだ。それがお望みなら止めないが。

近藤サトは元々美形でテレビに出てる人だということを忘れないでくれ。
素材がいい人が演出で「私、自然に生きようと思って」などという戯言を言ってるだけだ。本当に彼女が自然派なら、テレビなどには出ず山の中で畑を耕すか、島で化粧もせず暮らしてるだろう。

女性はいくつになってもメイクをばっちりして、服やバッグや靴などファションをキメて、小物までこだわって・・・それで「え〜何歳には見えない」とか「綺麗」とか「可愛い」とか言われてほしい。もちろんそれにはヘア(ヘアカラー)もかなりのウェイトを占める。

ここで男尊女卑だとか、女性に対しての偏見だとか、問題をすげ替えたようなことを言わないでほしい、これはあくまでも俺の個人的な意見で、それを生業としてきたから書いてるんだ。

男だって本来は白髪は染めるべきだと思ってる。ただ染める人が今まで少なかったせいでどうも今でも抵抗があるみたい。男の場合ごま塩ヘアでも、部分的に白髪が多くても「ロマンスグレー」などと言われる場合があるが、それはメイク以外(メイクする人もいるけど)をばっちり決めてる場合だけだ。スーツをパリッと着こなす。ウェストが引き締まってる。靴がピカピカだ。小物などのセンスがいい。
ダンディと呼ばれるか、それともおっさんくさいと呼ばれるかは紙一重なのだ。吉田鋼太郎のおっさんずラブを勘違いしてはいけない。

吉川晃司がドラマ「下町ロケット」ではグレイヘアだが、あれは年相応を演出してるのではなく、キャリア(部長職)を演出してるだけだ。(帝国重工社長の杉良太郎は染めている)
ピーターもわざと老練で狡猾な弁護士を演じるためにグレイヘアなのだ。もちろんそれはファッションをビシッとパリッと決めているからでこそ生きているがそれがヨレヨレの服ならただ単に「老けたなぁ」ってなるだけだ。作業着姿の多い佃製作所社長の阿部寛、スーツ姿の古舘伊知郎や木下ほうかなどもよく見てみてくれ。

40-50歳の男女が入り乱れるドラマ黄昏流星群を始め、ドラマやCMなんかは参考になるんじゃないかな。
染めることの大事さ。それも白髪を隠すために染めるのか、白髪など関係なしに自分に似合う色にするために染めるのか、ヘアカラーは奥が深いぞ。染めないことが自然ってのは、田舎か僻地ではわからないが、やっぱり不自然だよ。

グレイヘアを流行語、新語大賞に選んだ人よ。
そこらへんはどうなんだい?

まぁ、どうせこの言葉は大賞に選ばれはしない。

だってメディア(テレビ)やマスコミ(新聞や雑誌)のスポンサーは、白髪染めをはじめとしたヘアカラーメーカーやウィッグメーカー、化粧品メーカー(いろんなブランド)がいっぱいいるもの。それらを敵にして「グレイヘアは自然に生きる女性の言葉です」と報道することができるか?
それこそ昨年の流行語「忖度」されるだろう。
楽しみだ。



名前の読み方はムツカシイ

2018-11-11 03:01:41 | BOOK/COMICS
名前や地名は読みがわからないのが多い。
ハズキルーペの渡辺謙さんじゃないが「「最近の若いタレントや俳優の名前はなんて読むのかわからん!」と叫んでしまいたくなるくらいわからない。
なんとなくこれかな?なんて当てずっぽうで思ってて、何かの機会に「えっ?そうだったんだ」って知ることは多々ある。だから友人や知人が誰かの名前を間違えて言ってても、わざわざ「それって●●だよ」と訂正するようなことはしない。いちいち指摘するのは野暮ってやつだ。

桜田五輪相が蓮舫さんの名前を「れんぽう」と間違えて発言した。
これについてSNSや世論で騒がれてるとマスコミが報じてるが、これってそんなに騒ぐほどのことか?って思うのだよ。

公明党の幹事長が「人の名前を正確にお呼びすることは人間交流の基本」などともっともらしいことをおっしゃられてたらしいが、それを言うなら彼女は「蓮舫」ではなく「村田さん」と呼ぶのが正しいのではないのかね?
蓮舫は横山ノックなどと同じく芸名をそのまま政治家としての通名(ニックネーム?)として使ってるだけで、彼女の日本名は村田レンホウだ。正式文書では多分こちらでサインされるはずだ。村田蓮舫と漢字表記されてるのも通称名だ。それなら名前は正確に呼べというなら、彼女は「村田レンホウさん」が正しいのではないのかね。

彼女は中華民国(台湾)名だと謝蓮舫。Lien-Fangを日本語読みしてるからレンホウなのだが、別にリエン・ファングと呼んでも正しいだろう?ってことは「れんほう」だろうが「れんぽう」だろうが大した差はないのではないかね?
今、原爆Tシャツ問題で騒がれてる防弾少年団だって日本では「ぼうだんしょうねんだん」だが、地元韓国での呼びは「バンタンソニョンダン」だ。
Rolling Stonesのロン・ウッドはロニー・ウッドは正しい?とかSex Pistlesのジョニー・ロットンはジョン・ライドンだとか議論するのと同じくらい馬鹿馬鹿しい話だ。

だいたい当の本人の蓮舫議員でさえ「ある世代の方はよく『ぽう』と言われるんですよね」って言ってるくらいだ。本人でさえ大した問題には思ってないのではないかね。
黒木華さんは「相変わらず『ハナ』と読まれます」とか言ってるし、吉田羊さんも「もう別に『ひつじ』でいいですよ」って言ってるくらいだ。それくらい間違われることが多い人は「またかぁ」くらいのことなのだろう。さすがに佐藤健や二宮和也は最近読み間違いはされないと思うが、武井咲とか向井理だって以前はそう思ってたことだろうと思う。あくまでも推測だけど。
内野聖陽は「うちのまさあき」だったが、あまりにも間違われるために今は「うちのせいよう」に変えた。だが、読み方を変えたのを知らない人も多いので、結局なんて読むのかわからない人が多いのではないかね。

だいたい、この公明党幹事長(多分斉藤鉄夫氏)は偉そうに言ってるが、人の名前を間違えることはないのかね?

寺島進を「てらしま」と思ってないか?(正解は「てらじますすむ」)
西川史子を「にしかわふみこ」とか思ってないか?(正解は「にしかわあやこ)
水卜麻美は「みと」ではなく「みうら」だぞ。
沢村一樹は「さわむらいっき」で北村一輝は「きたむらかずき」だが大丈夫か?
狩野英孝「かのえいこう」や八嶋智人(やしまのりと)、長谷川博己(はせがわひろき)は間違えてないよな。

高良健吾(こうらけんご)
東出昌大(ひがしでまさひろ)
田中聖(たなかこうき)
大森南朋(おおもりなお)
小澤征悦(おざわゆきよし)
忽那汐里(くつなしおり)
森星(もりひかり)
・・・。
芸能人でもまだまだ間違えやすい名前、なんて読むのかわからない名前の人はいっぱいいる。これがスポーツ界や政界まで広げるとかなりの数ではないかね。

漢字なんてものは人名や地名では「えっ?そう読むの?」ってのはいっぱいある。

例えば、ソビエト連邦は誰もが「れんぽう」と読むが、【邦】という漢字の読み仮名は音読みなら「ホウ」訓読みなら「くに」だけである。邦人を「ぽうじん」と読む人はいないが、なぜ連邦の場合だけ「ぽう」と読むのだ?
方角とか方向の【方】の字も音読みなら「ホウ」が正しいのだが、「先方」や「一方」の場合は「ポウ」と読むぞ。
それなら蓮舫の「ホウ」を「ポウ」と読んでも大した間違いではないだろう?

島根県出身で広島1区(中部ブロック)のこの公明党幹事長は、人名でも地名でも常に「正確にお呼びすること」ができるのだね。どこで失言するのか楽しみだ。
ブーメラン食らわないように気をつけてね。


BTSのMステ出演見合わせ問題から考える

2018-11-10 06:10:59 | Talk is Cheap
2018年も残す所2か月を切った。
この時期になると毎年、今年の重大ニュースだとかいろんな統計データーが発表されるのだが、気になったのは今年度のコンサート観客動員数。
てっきり安室奈美恵だと思ってたのだが、なんと観客動員No.1は東方神起らしい。動員数は128万人らしい。

不思議なものである。
徴用工裁判判決や竹島への議員上陸、自衛隊艦の旭日旗掲載問題、相変わらず根強い慰安婦像及び合意の不履行などなど、どんどん悪化する日韓関係なのだが、相変わらず韓国からの訪日観光客は多いのと同じく東方神起には日本に根強いファンがいるみたいだ。

俺には全く良さがわからなかったのだが、ヨン様とから始まった韓流ドラマが第一次韓流ブームとしたら、少女時代やKARAなどのK-POPグループがヒットしてた頃が第二次韓流ブーム。そして今が第三次韓流ブームと言えるのかもしれない。
そのブームとは関係なく東方神起が未だに人気があるのは、メンバーの脱退(分裂?)や兵役による活動休止など乗り越え支えてくれる根強いファンを持っているのだろう。そうでなくては引退ツアーで稼ぎまくった安室奈美恵よりもコンサート観客動員数が多いなんてありえない。

iKONという男性7人組のグループがいる。
日本でも大人気なグループなのだが、こちらは本国の韓国から「売国奴」扱いされている。メンバーの一人が北野武(ビートたけし)のことを褒め尊敬してる旨をSNSでつぶやいたところ、「彼は右だ」「彼を崇拝するならがっかりだ」「韓国を売ったな」などなど一部から責められたらしい。
でも、韓国ではLOVE SCENARIOって曲がヒットしてる。新アルバム「RETURN」を9月に発売し、11月7日には日本武道館を満員(1万3千人)にしたライブをおこなっている。

一方、BTS(防弾少年団)というグループはイマイチ日本では人気がない。ビルボードチャート1位になったりと世界中で人気のあるのグループなのだが、なぜか日本ではそれほど話題に上がらない。
しかしそれでも日本のテレビは呼びたいようで紅白に出るとか出ないとか。そして今回ミュージックステーションに出るはすだったのだが、先日のメンバーが来てたTシャツ問題のせいでおじゃんになった。

メンバーの一人ジミンって奴が着てたのは原爆Tシャツ。さらにPATORIOTISM(愛国心)、OURHISTORY(我々の歴史)、LIBERATION(解放)そしてKOREAの文字が入ってる。これはどう考えても日本を挑発してるとしか思えないし、日本に対して変な感情を持ってる&変な愛国心に燃えてるとしか思えない。
日本でも以前に、欅坂46のステージ衣装がナチス推奨ハーケンクロイツをイメージさせるということで問題になった。グループがドイツでコンサートができるはずはない。同じく今回のBTSについてはテレビ出演を見合わせたってのは正解だと思う。

この件についてネトウヨやパヨクが喧々諤々言ってる。どちらも正しい。でも、ファンの言ってる「これしきのことで騒ぐな」とか「音楽と政治は関係ない」はちょっと見当違い。ファンだから、見たいから、何をやっても許すという感情は理解できなくもないし、アーティストなんだから政治批判をしようが、人種差別や戦争反対を叫ぼうがそれは一向に構わない。
だけどそれが我が国の批判だったりするのなら、到底受け入れられない日本国民はいるって事は理解してほしい。ましてや以前光節祭に「歴史を忘れた民族に・・・」ってコメントしてたメンバーもいるグループだ。いくらファンがかばおうが、これはどう考えても確信犯だろう。

少女時代やKARAが日本で人気がなくなったのは、「竹島(独島)は我が祖国」って歌を本国では平気で歌っていたのが暴露されたから。
イベンターやプロモーターの思惑で仕方なしだったのかそれとも本人たちの意思なのかはわからないが、少なくとも日本のファンはがっかりしただろう。
それでもジャパンマネーを稼ぐためにどんどん送り込んでくる。それを受け入れるファンもいる。しかし、これ以上はやめといた方がいいと思う。

そろそろ本当に勘違いをやめた方がいい。
日本で「日本は過去にアジア諸国に悪いことばかりしてきた」と言ってる輩がいるように、韓国の国内でも「韓国は日本に虐げられtきた」と煽るバカがいるからこんなことになるのだろう。

1895年の日清戦争が何のために始まったのか、そひて戦勝国である日本が清に突きつけた下関条約の第一条が「朝鮮を中国(清)からの独立を認めさせる」なのはなぜか考えてくれ。
その時韓国(朝鮮)の中国支配による屈辱の象徴でもあった迎恩門を壊して独立門を立ててあげたのだが、それがなぜか日本からの独立を記念した門として勘違いしてるのかも考えてくれ。

それまで両班に支配されてた国民を解放したのは誰なのか考えてくれ。
1940年の戸籍を新たに作成するために出した法律で、氏の創設(朝鮮名から日本名に変える)は自由としたのにそれを強制されたと誤解してるのはなぜだ?日本の総督府はその際に日本風の名前を名乗るのは禁じたのに80%以上の人が日本名を氏に選んだのに、なぜ日本に無理やり変えさせられたと言うの?
しかもその際にほとんどの人が支配者であった両班に多かった「金」「李」「朴」を使って改名した人が圧倒的に多かったのはなぜなのか考えてくれ。そして今や90%以上の韓国民が「我が家はもともとも両班だった」と答えるが、自分の家のルーツ自体が本当に正しいのか調べてくれ。

第二次世界大戦時、日本は確かに戦時徴用として朝鮮人労働者を日本国内に派遣した。しかしその期間は1944年から7か月。もちろん強制連行ではない。えっ?表向きは強制でなくても断ったら大変なことになった?あのね、その当時は日本自陣の農民でも戦争に強制徴兵されてたし、学生、いや女子学生までもが学徒動員と言って工場などで働かされてたのだよ。しかもその学生や女学生は無給の勤労奉仕。片や募集で集まった朝鮮人労働者にはきっちり正規の報酬が支払われてたのだよ。しかも労働管理の整備された場所で留守家族の収入源の保障までされてたのに、これがどこがどうなったら今の「強制連行されて、悪列な環境で長時間労働させられた」って裁判になるのかもう一度考えてくれ。

ちなみに当時日本国内にいた約61万人の在日朝鮮人のうち戦時徴用人は245人。わずか0.05%だ。
君たちは後で好き勝手に数字や記録を書き換えたりするが、日本という国はどんな小さな数字も記録もきっちりされてる。そうでなかったら予算ひとつ降りない国なのだ。それは戦時中だって一緒だ。そして今でも官僚や議員、役所の職員どころか会社でも不正や横領したらすぐバレて暴かれてしまうのはこのせいだ。もちろん今までの記録、そのどこにも強制の記録は残っていない。

日本に併合されてたのが負の歴史と思う人がまだ韓国にはいるのかもしれない。その人達の言うことを鵜呑みにしてしまってる若者もいるのかもしれない。BTSのメンバーもそうなのかもしれない。
日本にも韓国を下に見てたり、毛嫌いしてる人は未だにいる。そのほとんどが対して知識もないくせに一部の資料だけで騒いでる人だ。

何でもかんでもウリジナルと日本に対抗心を燃やすのはいいが、ちゃんと記録や歴史、データーを見ろ。
日本人には負けたくない、日本より我々は優れてる、日本より・・・。そんなつまらない対抗心を持ってる時点でダメだ。
未だに在日の方が通名を使ってるのはなぜだ?未だに日本に観光に来る人が多いのはなぜだ?未だに日本にビジネスチャンスを求めてくるアーティストがいるのはなぜだ?

せめて若者の未来は邪魔はしないであげようよ。







不思議な人、菊川怜

2018-11-07 03:44:06 | MUSIC/TV/MOVIE
朝は何かと忙しい。
ごはん食べたりシャワー浴びたり服を着替えたり化粧やひげそりしたり。
そんな朝に時計代わりや天気予報を知るため(中には今日の運勢を楽しみにしてる人もいるかも)にテレビがなんとなくついてたもんだけど、今ってそんな人ってどれくらいいるんだろうか。

NHKの『あさイチ』、テレビ朝日の『モーニングショー』、日本テレビの『スッキリ!!』、TBSの『ビビット』と人によっていろいろ分かれるところだろうけど、俺はフジテレビの『情報プレゼンター とくダネ!』(以下「とくダネ!」と記載)が好きだった。「だった」と過去形なのは、今テレビがうちにないから最近は見れてないから。世間では4Kだとか8Kだとか言ってるのに完全に取り残されてしまうな。

「とくダネ!」は1999年4月から始まり、2018年の9月で放送回数5000回を超えたロングラン情報番組だ。
司会は小倉智昭さん。人によって好き嫌いは別れる物言いの人だけど、俺は結構この人の司会は好きだ。
ニュースデスクの笠井さんもいい。気象予報士の天達さんも憎めないキャラクターだ。番宣とか来られたゲストの俳優とかが「あまたつ〜」って言う(叫ぶ)のを未だに照れくさそうに受けてるのもいい。プレゼンターの森本さやかさんも凛々しくて好きだ。コメンテーターはデーブスペクター以外はかなり変動してるが、今レギュラーの古市さんの炎上上等のコメントは大好きだ。ちなみに経歴詐称のショーンKも過去に出てた。

小倉さんは2016年に膀胱がん手術のためちょっとだけ休養されたんだけど、また再発されたのかな?10月6日から9日まで検査入院で休まれるそう。今後膀胱全摘手術されるのであれば長期休養もありえるなぁ。もう71歳だもんな。
「とくダネ!」司会の小倉さんをサポートする女性司会者(サブMC)は初代が佐々木恭子、2代目が中野美奈子、3代目が菊川怜、そして梅津弥英子が加わって菊川が抜けた後は海老原優香が加わり、そして今は山﨑夕貴(おばたのお兄さんの妻ね)と伊藤利尋が努めてる。

菊川怜以外は全てフジテレビのアナウンサーだ。(中野美奈子は現在フリー)
この菊川玲という女性は不思議な人だ。東京大学という日本最高学府から芸能界入り。いろんな高学歴なタレントや女優がいるけれど、東大を出ててここまで賢く見えない女性も珍しい。肩書きは一応モデル、女優、タレントだがどれもヒット作はない。セリフは棒読みだし、ずば抜けた美人でもないし。かもなく不可もなく。フジテレビのアナウンサーではないのに中野美奈子の後を継いで三代目MCに就任できたのはテレビ界の七不思議に入れてもおかしくないくらいだ。

その菊川怜、ここにきていきなり話題の人になっている。
それはハズキルーペのCM。

このハズキルーペという商品を知ってる人は商品の特性や購買層から考えて一部の高齢者くらいのものだっただろう。
それが2017年に広告代理店のコンテに不満を持った社長が自ら陣頭指揮を取りCM作成し、ダンディで売っていた舘ひろしにこのルーペをかけさせるという離れ業をする。舘ひろしの娘役は2016年ミス日本グランプリ受賞の松野未佳だったが、当時はそれほどまで話題には上がらなかった。

そして2018年、世界の渡辺謙が「小さすぎて読めない」と怒るCMを作成。この時の相手役が菊川怜。
観衆を入れたプレゼンテーションのステージで「世の中の文字は小さすぎて読めない〜」と新聞や企画書を放り投げて怒る謙さん。

「でもハズキルーペをかけると大きく見えちゃうんです」と迫真の演技をする謙さんとは対照的にベタな演技の菊川怜。ネイルアートがくっきり見えるので「私も世界が変わりました」と棒読みで言う。
書類を読みながら「なんて広い視野だ」と謙さん、パソコンを操作しながら「ブルーライトがカットされてる」と菊川怜。おいおい君はブルーライトが可視できるのか?

そして極め付けは謙さんが「いいですか、ちょっと見ててくださいね」と言いつつ、ハズキルーペを椅子の上に置く。菊川怜がそこに座ってお尻でこのハズキルーペを踏んづけてしまうが「すごい」と言いながら(もちろん棒読み)立ち上がる。謙さんすかさず「この強度、さすがメイドインジャパン」。
菊川怜ハズキルーペしたままウィンク、謙さんハズキルーペ外しながら「すごいぜ!ハズキルーペ」、スタンデォングオベーションで盛り上がる聴衆。スクリーンバックには菊川怜のお尻で踏んづける映像がリプレー。そして菊川怜は指でハートマークを作り渾身の棒読み「だーいすき」・・・。
なんのこっちゃって感じのCMだが、商品名前は覚えるしインパクトがある。

そして第三弾で武井咲を起用。武井咲の出産後復帰第1作目がこのCMだとメディアでも話題になった。これで一気に知名度が上がった。

武井咲に和服を着せ(黒革の手帳のパロディなのかもしれないがこれってそんなにヒットしてないドラマだよな)ハズキルーペをかけさせるという無謀なことも、相手役の小泉孝太郎が渡辺謙さんの真似をしてることよりも、ここで再燃してきたのが前作の菊川怜のベタな演技。


なんとまぁあのソフトバンクがこのCMをモチーフしたかのような(いや、してるだろ)パロディCMを作ってしまった。
堺雅人扮する名探偵に促されて椅子に座った菊川怜。そこにはハズキルーペではなくスマートフォンが・・・。思わず「きゃっ」と声を上げ立ち上がる。
さらに「もう1回」の宣言とともに、先ほどの流れを再演。「なにやってんですか」と問いかける堺に対して、スマホを持ちながら指でハート型を作り「だーいすき」と返す菊川怜。
さすがソフトバンク。やりたい放題やってるな。


しかし、これだけでは終わらない。
なんとあの天下のNHKが番宣でこのCMのパロディを作ってしまった。
ドラマでもなんでもちょっとでもメーカーが特定できないようにラベルを貼ったりするNHK。あの「Yes,高須」の裁判ニュースでもあえて「美容整形外科」と濁したNHK。

そのNHK広報局の作成した、ビートたけし、サンドイッチマン、渡辺直美らが出演する『コントの日』という番組の宣伝用PM動画が「こりゃどう見てもハズキルーペだろ」という内容。
劇団ひとりが渡辺謙のように怒り、誰だかわからないが菊川怜をちっちゃくしたような女性が椅子に座って「きゃっ」と声を上げて立ち上がる。いいのかNHK。よく上層部は許したな。


公共放送だから企業名や商品名はタブーとされてきたが、NHK朝ドラなんて企業タイアップドラマとしか思えないような内容だものな。
今の『まんぷく』はチキンラーメンを発明した日清食品創始者の安藤百福夫妻を長谷川博巳と安藤サクラが演じるドラマだし、以前の「マッサン」はニッカウィスキー、『あさが来た』は大同生命、『べっぴんさん』はファミリア、『わろてんか』は吉本興業だ。

朝の大事な時間。このNHK朝ドラを楽しみにしてる人も多いんだろうな。
4Kとか8Kの時代。もうCMとか番組でもグローバルな時代なのかもしれない。
そういや、今週の「SUITS/スーツ」ではワンピースのネタが盛り込まれてたし、「今日から俺は」の第1話ではゲストの小栗旬が映画「クローズ」ネタ満載のヘアスタイルとセリフ、第3話では柳楽 優弥が「アオイホノオ」の焔モユル役そのままのキャラで出てきたし、もう垣根はないのかもね。

でも不思議なのはハズキルーペの耐荷重100kg~頑丈をアピールするため、CMでは松野未佳も武井咲もお尻で踏んづけてるのだが、なぜ菊川怜のバージョンだけが取りざたされるのだろうか。
やっぱり不思議だ、菊川怜。
誰かこの謎を解いてくれ。