GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

大谷翔平はメジャーに早く行かせよう

2016-09-29 16:00:44 | Talk is Cheap
プロ野球パ・リーグ。
日本ハムが優勝したね。4年ぶりだって。
そのせいか、なんとなくシャウエッセン入りのソーセージドッグとやらを買って食う。
日本ハムのシャウエッセンは、伊藤ハムのアルトバイエルンと甲乙つけがたい美味しいソーセージだ。
ソーセージとウィンナーとの違いがいまいちわかっていないのだが、細かいことはどうでもいい。
普通に焼いて(茹で派も多い)そのまま食ったほうが美味いなぁ。

それにしてもすごいのは大谷翔平くん。
投手で10勝あげて打者として3割100安打20本塁打だと。
相手チーム嫌だろうなぁ。
普通ならピッチャーがバッターボックスに入るって、サービスカウントみたいなもんだ。続投の場合は体力温存のためにピッチャーは打たないは知らないが原則だもの。それを安打は打つわ、ホームランは打つわ、走るわだし、投げさせたら球界最速のストレート投げてくるわだよ。
誰だよ、入団当時ボロカスに批判してたやつ。
「どちらかに専念しないとどっちつかずの平凡な成績しか出せない」とか「両方しようなんて無理だ」とか「すぐ潰れる」とか。
ピッチャーとしても打者としても記録(成績)が出せないって騒いでた。好きにさせてやりゃいいのにね。

それが今では絶賛に次ぐ絶賛。
投手としても打者としてもこれだけ結果出せたらそら誰も何も言えんわな。
高校時代はピッチャーだったのに、プロに入った途端どちらかに選択させられる選手は多い。
王貞治もそうだね。まぁピッチャー兼任してたらあんだけの本塁打は打てなかったあろうけど。、桑田なんてバッターとしてもかなりの打撃センスあった。あの清原とPL時代3,4番入れ替わってたくらいだからね。
大谷君は、金田正一(400勝投手)が持ってる投手通算ホームラン記録を今シーズンだけで塗り替えちゃったが、金やんは「ピッチャーとして打席に入って打ってたワシと、DHとか打者として出場してるやつを比べんといてくれ」って。張本が、イチローの日本とメジャーの合算での通算安打数世界記録を、日本記録として認めたくないのと一緒かね。まぁこれは別物だと思ってるし、イチロー本人がそう言ってるんだから問題なし。大谷君も自分で言ってるわけじゃなくて周りが勝手に言ってるだけだものね。

野球界は特に解説者とかにOBが多いからか、前例のないこと嫌うねぇ。
野茂が大リーグ(今でこそメジャーリーグって呼ぶが当時は大リーグと呼んでた)に行った時も
「ピッチャーは向こうでは通用しない」とか「あの程度の速さのピッチャーは向こうにごまんといる」とか「あの投げ方は大リーグではボークを採られる」とか。
結局ドジャースでいきなり鮮烈デビューし、全米でトルネード旋風が巻き起こった途端、メディ全部が掌返しした。
「いやぁさすがですねぇ」って。
野茂のフォークはどこがすごいか云々解説したりして。「お前ら当初ボロカス言ってたやないかぃ!」って突っ込みたくなるくらい。
あげくには「野茂が開拓したスピリッツは今後受け継がれていくでしょうねぇ」だって。二枚舌もここまできたら政治家も真っ青さ。

新庄がイチローと同時期に渡米した時も同じようなこと言ってたなぁ。「イチローはともかく新庄クラスはごまんといるからねぇ」って。
それがオープン戦もシーズン当初も新庄はいきなりバカスカ撃ってレギュラー出場。イチローより打率がよく目立ってた。当時新庄が発っした「記録はイチロー、記憶はシンジョー」は名言だ。
5月中旬からようやく打率が3割に戻って(それまで4割打ってた)、OBや解説者はスポーツニュースとかで「まぁここからどんどん打てなくなるでしょうねぇ」なんて嫌味なことを言ってた。当時コメンテーターとして出演してた田尾さん(その後楽天初代監督)が「あのねぇ、日本で2割5部くらいのアベレージヒッターが、大リーグで3割打ってるんですよ。もっと褒めましょうよ」って言ってたのが印象的だった。

そういや日本ハムファイターズって新庄が日本に戻ってきて入った球団だ。
北海道に本拠地移して、新庄のおかげでかなりイメージアップした。それまではどちらかというと弱小球団のイメージだったもんね。ダルビッシュ有のおかげもあるかな。
セ・パ交流戦もこの辺で始まったと思うんだが、阪神との交流戦で新庄が阪神のユニフォーム着たのにはびっくり!そういう型破りなところが彼の人気の秘密で、それを許す球団が今の強さに繋がってるのかな。
だから大谷も日本ハムが採ってくれて良かったのかもしれない。確かドラフト1巡目で4球団競合になったんだよね。ドラフト前に「日本球界には入らずメジャーに挑戦する」って言ってたから4球団しか指名しなかったけど、本来なら菊池雄星(8球団指名)を超える指名受けたんじゃないかな。あれ?藤波(大阪桐蔭/阪神)もいたから分散されてたか。

メジャー行かなくて日本の球界は助かったけど、早めにメジャーに行って欲しい。
イチローが今更「もっと早くに行ってたら」なんて言われてるけど、当時はあれでも裏技みたいなもの。
日本の球界のバカなルールで、10年経たないと自由に遺跡表示もできない。だからイチローはオリックス在籍選手としてメジャー行ったんだものね。
松井稼頭央も松井秀喜も松坂大輔も城島も福留ももう少し早く行かせてあげられてたらなぁって思う。

野球賭博や清原の覚せい剤問題とか、暗いニュースから始まった今年の日本プロ野球。
セ・リーグは広島が優勝してカープ女子(この言い方嫌いだけど)とかカープ芸人(これもどうなの?)が騒いでる。いいことだ。
パ・リーグは日本ハムで、北海道の人たちの反応はどうなんあろう。
このまま日本シリーズやってくれたらいいのに、なぜかCSっていうルールが出来たからなぁ。メジャーと違って12球団しかなく、1リーグ6球団しかないのになぁ。ボールカウントの言い方もメジャー風に変わったし、満塁ホームランはグランドスラム、猛打賞はマルチヒット、抑えの投手はクローザー、守護神はストッパー・・・。どこまで猿真似したら気がすむんだろう。

まぁ、何はともあれ日本ハム優勝おめでとう。
ぜひ優勝記念でハムとかソーセージを安売りしてくれ。




水樹奈々スタッフは甲子園球場破壊したのに他人事

2016-09-28 02:38:51 | Talk is Cheap

甲子園球場の芝がボロボロ。
芝は変色し、格子状にはげ、深い溝もあり、茶色い水が浮いている。特に右翼と左翼はボコボコ。
熱戦のせいではない。豪雨のせいともいえるがこれは人災だ。
そう、水樹奈々コンサートのせいだ。
誤解を招くといけないが水樹奈々のせいではない。運営スタッフと企画会社。会場設営会社のせいだ。

甲子園球場での女性アーティスト(声優でもアーティスト扱いなんだ)の単独ライブは初となる、水樹奈々のライブ“NANA MIZUKI LIVE PARK 2016”。
これ自体は問題がない。ただしこの日が大雨でなければね。

新聞記事によると9月20日の巨人戦が雨天中止になった時から、コンサート運営スタッフと設営会社はコンサート会場設営に動いたらしい。
右翼から左翼にかけてステージを作るための養生を施したらしいが、これを雨のなかで作業したらしい。ってことは養生の下の芝は雨に濡れてやわらかくなってるってことだ。しかも巨人戦を中止にしたくらいだからかなりの雨だったんだろう。いくら水はけの良い甲子園の芝でもこの上に養生シートひかれて会場作られたらちょっとヤバいだろ。そんなことは会場設営のプロである会社や運営スタッフは知ってるはずだろ?
球場でのコンサート会場の設営できるのは、ごく数社の限られた会社しかないんだから。

さらに当日も豪雨。9月22日は大雨だった。
17:00すぎに開演。その時点では雨はやんで降ってなかったそうだ。
ステージセットは“PARK=公園”というライブタイトルにちなみ、鉄の骨組みをベースにしたジャングルジムのようなイメージ。
これだけでも前日の雨でやわらかくなった芝にはかなりの負担がかかっているだろう。
さらにバックダンサーやバックバンドのメンバーが鉄の枠内をそれぞれ移動していく演出を、雨の中やりやがったらしい。
もうこうなると確信犯だな。
さらに中盤で水樹奈々が乗って出てきたのは、大きさ12mという恐竜の骨格。これで甲子園のグラウンド外周を歩き回ったそうだ。
もう無茶苦茶。前日の水を吸った芝がどうなるかくらい、くどいようだが設営会社はわかっていただろうに。運営会社や企画会社がストップや変更出せなかったのかね。

21曲めで大雨が降ってきて豪雨になったらしい。
それでもうやめりゃいいのに、まだ続けたらしい。
先ほど水樹奈々には罪がないと言ったが、ちょっと今調べてたら、この豪雨が降り始めた際水樹奈々は「大丈夫?いろんな甲子園が味わえて、気持ちいいー!なんか…これもすごい演出。天の恵みよ!だって水樹奈々だもん!」と語ったらしい。まったく意味不明だがテンション上がってたんだろうか。彼女のコンサートはアドレナリンが全開になるくらいの熱狂コンサートなのか?行ったこともないし興味もないから知らん。ただの声優のコンサートじゃないのね。

豪雨が続く中、アンコールまでしやがったらしい。水樹奈々のファンは嬉しかっただろうが、阪神園芸(甲子園の芝とか管理する凄腕職人集団)の職人たちは悲鳴をあげてたに違いない。水樹奈々ファンは知らないだろうが阪神ファンなら誰でも知ってる阪神園芸さんは、甲子園の芝とか管理する凄腕職人集団だ。
アンコールでは自らアルトサックスを吹いて「六甲おろし」を奏でたらしい。
水樹奈々って阪神ファンだったの?それなら甲子園球場を労われよ。ファンを名乗る資格なし。

さらにサファリバス型のフロートに乗って、再びグラウンド外周ぐるぐる回ったらしい。ファンは喜んだだろうが阪神園芸さんは・・・。

しかも、コンサート終了後すぐ撤去作業はしなかったらしい。
撤去は23日から足場の撤去を開始したらしい。雨が降ってたから嫌だったのか、コンサート打ち上げで飲みに行ってたのか?
夜中も降り続いた雨でグラウンドは悲惨な状況となった。それがこの写真

さすがにデイリースポーツもサンケイスポーツも(どちらも阪神贔屓のスポーツ新聞)これはちょっと許せなかったらしく、この写真を取り上げた。
最初の記事では「某アーティストのコンサートがあったから」くらいで書いてたが、ネットでもう騒がれたからか、次は実名で書いてた。

これを受けて所属レーベルや公演の主催者らが連名コメントを発表。
これがまた他人事なんだ。
「多くの野球ファンの皆さまならびに関係各所の皆さまにご心配をおかけいたしました」
だってさ。
ご迷惑かけたじゃなくてご心配かけたんだって。アホかこいつら。
しかも連名でコメントって、責任の所在を曖昧にする常套手段。

さらに
「コンサート機材設営には関係各所と打ち合わせを重ね、芝生にも充分な配慮をして養生・設営をさせていただきましたが、ライブ当日を含めた3日間に渡る荒天・豪雨により、残念ながら想定以上の負荷が芝生にかかるという結果となってしまいました」
と、あくまでも天候のせいにしてる。
確かに雨のせいだが、演出を変えるとか、被害を防ぎきれなかったことの説明にも何にもなってない。
お前らは豊洲の築地移転先市場を建てて、その下に盛り土しなかった奴らと一緒かよ。

一番腹たつのはこの後。
(今後については)「ライブ・コンサート開催にあたってはなお一層細心の注意を払い、よりよい時間を提供できますよう、引き続き努力邁進してまいります」
おいおい、お前らのコンサートが今後どうなろうとこっちは知ったこっちゃないんだ。
これで野球の試合ができるのかってことだ。下手すりゃ賠償金問題だぞ。甲子園の芝をあんだけボロボロにした謝罪はないのか?

これじゃまるでどこかの政治家のしょうもない釈明会見とか、不祥事起こした企業の謝罪会見のようなもんだ。
俺は不倫とか不祥事とか、何でもかんでも「謝罪しろ!」って糾弾して騒いでる人は嫌い。電車で肩ぶつかってきた人や、頓珍漢なことを俺にしてくる奴に対しては「謝らんかい!」ってリー即ですぐ対応してるが、芸能界などの不祥事などで「ちゃんと謝罪しろ!」思うことはまずない。
俺に直接被害が被らないことや関係ないことに俺は興味はないんだ。ベッキーだってファンキーだってカールスモーキーだって俺の身内に手を出したんじゃないからどうでもいいし、あの歌舞伎役者だって謝罪って誰に向けてしてるのかよくわからんなぁって見てるくらい。ましてや不倫された奥さんの会見をを褒めてる人の気持ちがわからん。

でも、このどこか他人事の水樹奈々コンサート運営会社並びに主催者、レーベル関係者はちょっと許せん。
こいつらはちゃんと謝罪すべきじゃないのか?なんで謝らないんだ?

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」じゃないけれど、これで水樹奈々が大嫌いになった。
紅白とかで歌ってても「なんでこの人出てるんだろう?」ってくらいでしか見てなかったけどね、今後は見ないようになるだろう。
声優のちょっと歌の上手い人くらいの認識だったが、阪神ファンのくせに阪神の聖地をボロボロにして平気な人のレッテルを貼らしてもらおう。

ちなみに神業の阪神園芸さんでも27日のヤクルト戦には芝の張り替えは間に合わないらしい。
取り合えず砂や土を入れる応急処置で対応し、10月1日の巨人戦で全日程が終了したら、その後張り替える予定だそうだ。
その際、水樹奈々のコンサートスタッフは張り替え作業を責任を持って手伝いに来い。

アイドルオタク+声優オタクと阪神オタク(ファン)。どちらが強いか試そうか。
しょうもないこと言ってたら、兵庫・大阪の町でどんどん水樹奈々の評判悪くなるだけだぞ。


久住真之が好きになれない理由

2016-09-27 04:32:36 | BOOK/COMICS
グルメ漫画。
どこまでをそのジャンルと言っていいのかわからんが食をテーマに書かれた漫画。
先日、今の本屋さんに同じようなジャンルの本がいっぱい出てると書いたが、実は漫画の世界でもこのグルメ漫画というのが大流行り。

昔からグルメ漫画というのはある。
王道は4パターン。別に決まっていないが俺が勝手に今決めた。

一つは主人公が家などで料理する系漫画。
先日連載終了したこちら葛飾区亀有公園前派出署に匹敵するロングセラー漫画クッキングパパ(うえやまとち/1984年連載開始/現在138巻)をはじめ、
南紀の台所(元町夏央)
くーねるマルタ(高尾じんぐ)
高杉さんちのお弁当(柳原望)
パパと親父のウチご飯(豊田悠)
ひよっこ料理人(魚戸おさむ)
これら系の漫画には料理レシピが丁寧に掲載されてる。自分でも作ってみろってか?材料の切り方や調味料の配合まで詳しく書いてある。
最近はこの手の漫画が増えている。自炊が流行ってるのか?

一つは料理人が修行したりバトルしたりする漫画。古くは包丁人味平(牛次郎/ビック錠)から受け継がれるジャンルね。
鉄鍋のジャン(西条真二)
中華一番(小川悦司)
きららの仕事(早川光/橋本孤蔵)
ミスター味っ子/将太の寿司(寺沢大介)
ラーメン発見伝/らーめん才遊記(久部緑郎/河合単)
食戟のソーマ(佐伯俊/森崎友紀)

これもレシピが紹介されてたり主人公や登場人物(または審査員)がコツや技を語ったりするんだが、これ系の作中で描かれる料理を家でも作ってみようなんて物好きはまぁいないだろう。ちょっと本格的すぎる。ウンチクはいっぱい知識として入るけどね。

一つは料理店を舞台にした人情系漫画。深夜食堂(安倍夜郎)とかどちらかというとこのジャンルは料理の味がどうこうとかより、ドラマストーリーや心情に趣をおいてある。
Heaven?(佐々木倫子)
おせん(きくち正太)
江戸前の旬(九十九森/さとう輝)
味いちもんめ(倉田よしみ)
大使閣下の料理人(西村ミツル/かわすみひろし)
信長のシェフ(梶川卓郎)
蒼太の包丁(本庄敬)
最後のレストラン(藤栄道彦)
ザ・シェフ(剣名舞/加藤唯史)

結構ドラマ化されるのもこのジャンルが多い。視聴者に伝えやすいからかな。

そしてもう一つは食べ歩き系漫画。実在する店の場合もあるし架空の店だったりする。ウンチクが多かったり郷土料理紹介みたいになってるのもある。
ワカコ酒(新久千映)
酒のほそ道(ラズウェル細木)
駅弁ひとり旅(はやせ淳)
ラーメン大好き小泉さん(鳴見なる)

このジャンルの漫画は、登場人物が外食を美味そうに食べたり楽しむ姿が多く、読んでると腹が減ってくるのが難点。

孤独のグルメ(久住昌之/谷口ジロー)という食べ歩き漫画ある。
実はこの漫画発表時はたいして話題になっていない。1994年から1996年にかけて連載されてたが、連載誌の月刊PANJA誌自体知ってる人は少ないだろう。
この漫画を一躍有名にしたのは深夜テレビ枠で松重豊さん主演の実写ドラマが放映されてからだ。
飯テロとかいう新語までできるほど、深夜にこのドラマを見ると腹が減って仕方がない。松重豊さんの食いっぷりがいいのだ。現在シーズン5まで続いてる。

この漫画のすごいところは、食べて美味いとか不味いとか言う前に、「今日は何を食べよう」から始まるところだ。主人公が「俺は今何を食べたいんだ?」とか悩む。「今日はこれに決めてるのさ」と揺るぎない決意の時もあるが、基本毎回自問自答。
ラーメン?洋食?定食屋?カレーもいいなぁ。この店はどうだ?もう少し先にまだあるんじゃないか?この店は当たりの気がする。
店に入ったらまたメニューで悩む。定番もいいがオススメがやっぱりいいのでは、いやまてよなんだこのメニューは?チャレンジするか。
誰もが本来やってしまう飲食店選び、何を食べるかの迷いを美穂とに描いてるが、俺は漫画よりドラマ派。なかなか実写版が原作よりいいってないんだけどね。

この孤独のグルメの主人公は漫画では下戸。酒が飲めない設定だから食べることに熱中。しかしドラマ版の松重さんは飲んでる。しかも実に美味そうに飲む。サラリーマンの飲み食い、昼食は兎も角夕食中途半端な時間食にビールとかチューハイがないのはちょっとねぇ。焼肉、中華料理、おでん、焼き鳥、鍋。ご飯もいいけどやっぱ酒類は重要でしょう。
だから漫画としてはこの孤独のグルメより、主人公を酒飲みにした「食の軍師」(泉昌之名義)の方がおもしろい。

こちらも毎回店選びで悩んだり、メニューで悩む。まずはビールで小鉢で進んで、次に日本酒でこの料理、そして何々を追加してフィニッシュはって、主人公が自分を軍師諸葛孔明のように戦略(?)をアレヤコレヤ考える(でも毎回策士策に溺れるパターンだけどね)。これも共感できる。一人飯、一人酒は基本毎回このパターンだ。

他にも野武士のグルメ(土山しげる画)とかもあってこれも同じようなパターン。

主人公を女にして外食ではなく手抜き家料理にしたのが「花のズボラ飯」(水沢悦子画)なんかもあるのだが、どうもこの孤独のグルメの作者久住昌之がイマイチ好きになれない。内容は共感できるところも多く、庶民的だし、専門的薀蓄ゴタゴタ書いてないし、笑いのツボも外してない。
なのになんで好きになれないのかよく分からなかったんだが、最近この人のエッセイというか旅日記を読んでようやくわかった。
野武士西へ

散歩しようと思いたった作者が、どうせなら東海道を西へ歩こうと。この本はその内容のエッセイっていうか旅日記みたいなんだが、全然面白くないの。
散歩しようという最初の主旨はどこへいったのか?ってくらい本末転倒。ただのジョギングのようなトレッキングのような西への徒歩での旅。
毎回帰りはJRで、次の回は前回電車に乗った駅まで電車で行き、また西へ歩く。
その土地土地で飲食店を見つけては入るんだが、ほとんどハズレ。当たりは値段の高い店の時の方が多い。散歩なのかグルメ旅なのかわからんが、嫌なのは随所に挟まれるシモの話。食い物の話の後になぜってくらい多い。久住よ、胃腸が弱いのか?それわざわざ紙面に書かなくてはいけないのか?読む人のこと考えてるか?

そしてこの人は東京生まれの東京育ちかどうかわからんが、地方の食を舐めすぎ。あまりにもモノを知らなすぎ。ピークは名古屋あたりから。
イタリアンってナンジャラホイって?関西人から言わせてもらえばナポリタンって何?だ。関西と関東では食の呼び名や形や形状が違うのさえも知らない原作者。そして知ろうとも理解しようともしない。
東京中心の思考が随所に出てる。どっか下に見下してるっていうかバカにしてる。(気がする)だからか、漫画で紹介する店も東京近郊ばかりだったのは。濃口醤油と中濃ソースに慣れた舌ね。薄口醤油とポン酢とウスターソースの関西人とは相慣れないはずやわね。
そうだ。ようやくわかった。なぜ久住が好きになれないか。こんなところがイマイチ好きになれないんだ。

はっきり言っておこう、孤独のグルメが売れたのは松重豊さんの演技とテレビ制作スタッフの努力だ。
もし原作者のくせにドラマ版を見てないなら、一度じっくり見ておいたほうがいい。きっと足を向けて寝られないはずだから。
まぁいいか、俺が嫌いでも世の中には好きな人いっぱいいるんやろうから。食の軍師はまぁまぁ面白いし。

ちなみに話は変わるが、これら食漫画、グルメ漫画の王道4パターンを全て取り入れた漫画が美味しんぼ(雁屋哲/花咲アキラ/1983年連載開始/現在111巻)だ。
美味しんぼは、地方色を大事にし、郷土食を尊重してる内容だよ。

少数派を大多数と煽るメディア

2016-09-26 21:25:56 | Talk is Cheap
誰もが評論家のようにSNSなどでつぶやける時代。
お節介なのか、しゃしゃり出たいのか、暇なのかよくわからんが、自分の生活には特に関係ないことや、別に興味のないことまでいっちょかみ。
最近はテレビも「今ネットではこんな話題が盛り上がってます」とか伝えてたりする。
素人の戯言なんて無視しとけけばいいのに、なぜわざわざ取り上げるのかわからんかった。
メディア記者や制作は、自分の足で取材するより手っ取り早いし、自分たちの意見や見解で書いたり作ると炎上した時大変だからかね。それなら「●●さんはこう言ってます」とか「世間ではこう言った意見になってます」って伝えたほうが楽なんだろう。責任逃れもしやすいからか。まるで小学生の言い訳だな。「だって●●ちゃんが言ってたもん」ってね。

だいたいこういう時に使われる世間とか世論って、めっちゃ少数派だったりする。
ネットで騒いでたり批判ばっかりしてたりする人も実は少数。その少数派がいかにも世間とか世論のように伝えるのが今のメディア。なぜって?その方が楽だから。

実は今の若者は昔みたいに簡単に踊らされないよ。興味ないことには首突っ込まないし、意味なく同調して騒ぐ元気もないし。さらにネットをスマホやPCやタブレットを駆使して情報を集める。一部の単純な思考回路の人や、物事を読み取れないリテラシー意識の低い人は別として、これは自分に関係あるか?これは今問題にすべきことか?とちゃんと読み分け分別する。それが今の若者。
みんなが見てるぞ〜って煽っても真田丸もとと姉ちゃんも観ない。月9が以前面白かったんだろうが、松嶋菜々子が視聴率取れてた過去があろうが、武井咲が旬だろうが興味がなければ観ない。そんなメディアの煽りや番宣にひきづられるのは中年以降の世代。シン・ゴジラや君の名はがヒットしてるのを分析することはできてもメディアは理解できてない。
赤信号をみんなで渡れば怖くないって世代はすぐ騙されて同調するが、今の若者で同調して騒ぐのは一部だけ。その大多数がおっさんおばさんジジイとババア。
なのにメディアでは未だに、若者を含めいかにも国民全員がその方向を向いてるかのように取り上げる。

オリンピックはみんなが金メダルを期待してるかのように放映する。だからメダルを取れなかった選手は「せっかくの期待を裏切ってごめんなさい」とか言わなければならない。頑張った結果だからしょうがないのにね。
障害者ドラマはみんなが涙を流し感動をできるように作る。ほら悲しいでしょ。こんなにも頑張っている人たちがいるんですよって。うーん他人事なんだけどなぁ。それよりはこの道路は車椅子が通りやすいように広くなだらかにすべきだとか、ここにはエレベーターが必要だとか取り上げた方がいいんじゃないの?
誰かの不倫問題は大袈裟にさも大事に、当事者以外はすべて部外者なのに騒ぐ。あげくに謝罪させたりしてね。いったい誰に何のために謝っているのか、当の本人もよくわかってなかったりするんじゃないか。
どこかの強姦未遂事件は容疑者段階で異常性欲を前から持っていた犯罪者扱い。で、みんな許せませんよね、彼は以前からこんな行動してたんですよって大騒ぎ。事件の真相はすべて憶測。結局不起訴で無罪放免だったけど誰も謝らない。
結婚記者会見すれば「あの服はふさわしくなかった」とかケチつける。謝罪会見すれば「いいタイミングでいい謝罪会見でしたね」と褒めてたりする。
どれもこれもネットでこう言われてる、ネットではこんな意見が多数って。少数民の意見がさも大多数の意見のようにされ公共の電波で広まる。

少数の人間がお節介かヤキモチか嫉妬かわからんが、鬱憤ばらしのようにギャーギャー騒いでるのを、面白がってるのならいいのだがね。それをさも大問題とかのように扱うのはなんとかならないか。
少数派のマイノリティは、メディアやネットで取り上げられてもらえると、嬉しくてたまらない。ましてやメディアが世間の声のように報道してしまうと、すぐ勘違いする。俺たち私たちの意見は正しい。みんな私たちと同じ意見だと。もっと頑張らなくっちゃって。大きな勘違い。

1万人も集まらないデモしかできないのに、「これが民主主義だ」って毎回騒いでたSEALDsはようやく解散してくれた。こんな世間知らずのバカは、まるで自分たちこそが正義だとか勘違いしてるうちはいいんだが、実は支持者が少ないという現実を知った途端「今、声を上げることが大事なんだ」とか「私たちの活動が次世代への礎に成る」とか方向転換してごまかそうとするから嫌い。だからじゃないだろうが、一部の新聞やメディアは「彼らみたいに声を上げることが大事なんですよね」とか「若者たちの声は今の政権には届いてるのでしょうか」なんて書き方してたりする。どこが若者だ?それこそ一部であとはおっさんばっかりじゃないか。
こいつらを無意味に煽った朝日新聞と毎日新聞、そして共産党や民主党、社会党のバカ党首どもは、どう責任取るんだ?
こんな勘違いしたバカは、「このまま灯を消しちゃダメだ」とかさらに勘違いして、違う形でまた団体組むぞ。どうせなら政治団体としてちゃんと登録して選挙戦戦ってくれ。

全然支持増えないし得票も集まらないのに「市民連合」とか「こっちが国民の声」みたいに言ってる野党連合とかと一緒。
総選挙で負けて、東京都知事戦でも負けて、散々な目にあってるのに、「それなりの結果が出てる」とか「手応えを感じてる」とか「これからも共闘していく」とか。
新聞がちゃんと「惨敗」とか「支持得れず」って報道してあげないから、変に期待する。まだ負けていない。これからだってね。大事次世界大戦後半、アジア各地の海域で海軍も陸軍も負け続けてるのに、国内では「今日も勝った」って嘘ばっかり報道してた頃の新聞みたい。

蓮舫代表なんてすごいね。
東京都知事戦であれほど鳥越氏を応援してたくせに、100万票以上差をつけられて落選したらもう見向きもせず、今度は小池百合子知事にすり寄って「尊敬できる先輩で〜す」って言ってる。この変わり身の早さ、節操の無さは彼女がやはり台湾の血をひくからだろうか。
勘違いしないで欲しいが別に彼女が台湾籍が抜けてなかったのに「私は生まれた時から日本人」って言ってたとかどうでもいいのよ。本人がそう思ってたんだろうからね。誰もデーモン閣下のことは誰も突っ込まないだろう?それと一緒だ。
ましてやこの蓮舫氏が本人自身がいつもギャースカ騒ぐ人だから、イマイチみんな騒げないような気がする。逆襲されたら怖いなぁ。
新聞もメディアもどう扱っていいかわからないから。国籍問題っていうちょっとデリケートな問題絡んでるからとか、別に台湾籍が残ってても法律違反じゃないしって言い訳してたりするしね。
普段は徹底的に騒ぐネット住民(ただし一部だ)も、自称ジャーナリストも、日和見なコメンテーターも普段のようにイマイチ騒げない。
それってみんなが一緒に煽ってくれるかどうか、みんなが同調してくれるか不安だからだろ。ネットでもそんなに「蓮舫は民主党党首にふさわしくない」とか騒がれてないし。ましてやゴシップ誌のように「蓮舫代表は実は中国のスパイだ」とか「コミンテルが送り込んだ工作員だ」とか言ったところで誰も乗っかってくれそうにないし。

沖縄基地移転問題でデモしてるやつも、ヘリパット移設問題で妨害工作してるやつも少数。なのに沖縄県民相違のように報道される。
韓国で慰安婦像撤去反対を騒いでるやつや、アメリカで慰安婦像設置しようとしてるやつとかも一部なのに、韓国国民全員が反日で慰安婦問題を謝罪しろっと喚いてるかのように報道される。
TPPに反対してる農家、原発再稼働に反対してる扇動家、ヘイトスピーチ法に反対してヘイトスピーチなデモして衝突してる馬鹿。LGBTにもっと理解をするべきだと騒ぐ人、役所が作成したキャラクターが女性蔑視だとわめく人、粗探しのように女性差別だ人権侵害だって騒ぐ被害妄想著しい人。
すべてマイノリティなのに、相変わらず紙面や電波ではマジリティと勘違いさせる報道。

いったいどこに向かわさせたいのか、いったい何のために不安や危機感を煽ってるのか、いったい誰に媚を売ってるのか全くわからん。
実はメディアももうわけがわかんなくなってしまってるのかもしれない。大丈夫かこの国。

心が元気になる?自己啓発本にはまる人々

2016-09-25 23:09:09 | BOOK/COMICS
本屋さんに行くとびっくりするくらい同じような本が並んでる。
柳の下のドジョウ狙いか、二番煎じか、便乗かわからないが、似たような本がいっぱい。

ノウハウ本、ハウツー本、自己啓発とか啓蒙本も多いね。
「デキる上司になるための」とか「ゆとり世代とモーレツどうたら」とか「部下は褒めて育てろ」とか。
こんなのは本当にデキる上司は読んでないと言っていい。そしてこの本を書いた奴にはデキる部下はいないと言いきっていいがこんだけ出版されてるってことは、仕事場のことで悩んでる人が多いってことか?
「これを読まないとみんなにそっぽ向かれますよ〜」って危機感煽ってるのかね。

子育て本も多いね。
「叱らないで育てる子育て」「0歳からの英才教育」「枠にはめない自由な育て方」とか。
なんなんだ?子供によって教育方針なんか違っていいし、正解はない。両親(もしくは片親)が自信持ってやりゃあいいのに、なぜこんな子育てしたことないような奴が書いた指南書が売れる?みんな不安なのか?他の人はどうやってるのか気にしないと子育てできないのか?
結婚時にはマリッジ・ブルー、妊娠出産時はマタニティ・ブルー、そして子育ての時は何ブルーだ。

言っとく、こんな本をいくら呼んでも無駄だ。
なぜなら読んで解決することができるのなら、もうすでにその本はベストセラーで、今もその本が売れ続けてるはずだから。
しかし、どれも中途半端な効果しかないから、次々とあの手この手でタイトルを変え出てくるんじゃないのか。
ダイエットとかと一緒だね。なんとかダイエット、なんとか健康法って一時的にはやるけど、次々出てくるってことはどれもこれも効果が無い&持続性がないってことでしょ。

でも、不安だから次々と買うんだろうね。
で、読んだらその時は「よし、明日から実践ダァ!頑張るぞう〜」なんて思ったりするのかな。ちょっと不気味。
でも、またしばらくしたら戻っちゃって、また本屋で新しい本を見かけたり、平積みで出てるとつい手に取って買ってしまうのか。
まるで悪魔の白い粉みたいだな。
「何万部の大ヒット!」とか「今最も売れてる」とか「本屋さんが選んだなんとかベスト3」とか本屋も煽ってたりするしね。
「次こそは間違いなし」って。
それじゃぁギャンブルにはまってる人と変わらないじゃん。

それならまだ又吉さんの「火花」が売れてるらしい、って言えば飛びついて買い、村上春樹の新作が出たと煽られたら買ってる人の方がまだマシ。
実写映画化や、テレビドラマ化される原作小説を読んでる人でもいい。
湊かなえさんの「みかんの花」(広末涼子主演でドラマ化)でも、百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」とか司馬遼太郎の「関ヶ原」(共に岡田准一主演で映画化)でもいい。
これら小説は少なくとも、読んだ人に感銘を与える。そして生き方を変えてしまうまでの強烈なインパクトを与えてくれるかもしれない。
しかし、なんかありがたそうな話が、センテンスに分かれて書き連ねられてるだけのノウハウ本や啓発本はダメだ。
こんな本はいくら読んでも自分の中には蓄積されません。
薬で言えばビタミン剤や栄養ドリンクみたいなもんかね。
読んだ時は「そうか、こうやればいいんだ」とか「俺(私)の方法は間違ってなかった」とか思えて奮発剤になるんだろうけど、時間が経つと効果消えちゃう。

そういや、昔女の子の一人暮らしの部屋に入って、本棚にこの手の啓発本が並んでた時「ヤバイ!とっとと帰ろう」って思ったことがあること思い出した。
なんか怖くってね。
常に不安を抱えてるって感じがしたのよ。
アムウェイとか宗教とかにはまってる人の方がまだマシのような気がする。

こういった本が次々と出版されるってことはそれだけニーズが多いんだろう。
自分の生き方やり方を誰かに教えてもらいたい人、自分の背中を誰かに押してもらいたい人、自分は間違ってないよねって確かめたい人が多いのか。
それはそれでちょっと怖いな。

心が元気になる本。そんな本を買うくらいなら美味しいもの食べるか、いい景色を見に旅に出ましょう。

白いご飯とふりかけの関係

2016-09-24 02:22:19 | FOOD&DRINK
ご飯が好きだ。
江戸時代の人は1日に五合の白飯を食べてたらしいが、今の現代人はそれほど食わない。
それでもご飯は毎日炊く。世間では炭水化物抜きダイエットなどというわけのわからないものが流行ってたりするが気にしない。
プリン体や塩分と同じく気にしない。
病気で制限されてるならともかく、好きなものを食えるのにわざわざ気にして食わないって荒業をしてる人は不思議。明日ゴジラが現れて踏み潰されちゃうかもしれないのに。(しつこいなぁ俺も)

うどんやラーメンも好きだし、パンやパスタだって好きだ。でもご飯がやっぱり一番好きだ。
ご飯のいいところは基本なんでも合うってところだ。
肉に合う。
分厚いステーキだろうが、バラ肉だろうが、鉄板焼きだろうがホルモンだろうが、肉とご飯。焼肉屋でも最近はご飯を先に頼む様になってしまった。
魚に合う。
刺身でも焼き魚でも煮付けでもなめろうでもご飯に合う。カニや貝はあんまり合わない。っていうか多分身をほじるのが忙しいから合わないんだろう。しじみの佃煮とかなら合うから。
炭水化物と炭水化物だって合う。
うどんとご飯は鉄板だ。ざるそばの場合は白飯はちょっときついから稲荷寿司を食う。ラーメンの場合はチャーハンだ。パスタの場合はパエリアとかリゾットだ。

いくら炭水化物の相乗効果が好きな関西人でも、世間で言われてるお好み焼きをおかずにご飯を食うってのはしない。俺の身の回りの人間でしてるやつは皆無だ。誰がこれ言い出したんだ?ギャグのつもりで言ったのをマジに取られてしもたんやろな。「もうかりまっか」『ぼちぼちでんなぁ』って会話と同じく皆無だ。若い奴らは箸でお好み焼き食べながらご飯食べるやつもいるらしいけどね。視界に入らない様にしてる。説教垂れそうだから。
もちろんたこやきとご飯もダメだ。ただし新大阪駅新幹線ホームで売ってるたこむす(天むすのたこやき版)は食える。家でたこ焼きパーティやってもそういう食い方しようとは絶対思わないがね。
たこ焼きソースやお好み焼きソースとご飯は合わないのだ。
っていうか、お好み焼きはテコで鉄板から、たこ焼きは発泡スチロールの皿から爪楊枝で食うもんだ。どうやって一緒にご飯を食えと?ちなみにたこ焼きに爪楊枝が二本ついてるが、あれは折れた時の予備とかではなく、二本使って食べるものだ。中のタコが動かないからね。

同じソースでも焼きそばソースは合う。したがって焼きそばとご飯は有りだ。
トンカツソースとご飯なんて最強の組み合わせだ。ソースのかかったトンカツをご飯にまぶしながら食う。キャベツにもソース絡めてご飯と一緒に食う。だからキャベツに変なドレッシングがかかってたらダメ。一切食わない。
ウスターソースも最強のご飯の伴侶だ。コロッケやアジフライにドバドバかけてそれをまたご飯に絡めて食う。

そう考えたら、白いご飯にソースや醤油の染みたのを(関西弁では「しゅんでる」と言う)食べるのが好きなんだな。
だから絡められない時はガッカリ。そうめんにはご飯合わないと思ってるのもそのせいだね。
白く無いご飯も好きじゃ無い。
栗ご飯、松茸ご飯、炊き込みご飯(混ぜご飯/かやくご飯)はそのまま食べるのならいいが、おかずと一緒ならきつい。すでに味がついてるから。だからリゾットやパエリアとかも特に好きでは無い。チャーハンは別。あれはまだウスターソースや醤油をかけられる余裕がある。餃子のタレなんか最強。
おじや&雑炊はいい。鍋の締めの雑炊はポン酢を更に後で絡めて食えるから。
でも、をやはり白飯が好きだ。白飯に醤油やソースを絡めて食べさせてくれ。

しかし「うーん今日はしんどい、おかず作るの面倒だ」という日がある。食いたいものが無い日もね。
そんな時に重宝するのがふりかけ。
これさえあればご飯が食べれる。ら抜き言葉が最近またうるさく言われてるから食べられるだな。
もちろん明太子があればおかずなしでもいいし、卵かけ御飯にしてもいいし、醤油を浸した海苔や鰹節、ちりめんじゃこなんかをおかずに食べてもいい。
でも、都合よく冷蔵庫に明太子やちりめんじゃこなんか常備してない。なめ茸や佃煮のりでもいいんだけどね。
ふりかけはさっとひと振りでこれらを可能にする。

シンプルなごま塩から始まり、のりたま、たらこ、ちりめん、かつお、鮭、梅、野沢菜、山菜、わかめ、そして海苔といろいろバリエーション。
さらに組み合わせてちりめん山椒とか、かつおわさびとか明太海苔とかいろいろある。すき焼きとか昔からあるし、最近ではカツ丼とかもあったりする。
定番の丸美屋は安くてバリエーションも豊富。
大人のふりかけってシリーズでガキの頃ふりかけで育った世代をまた引き戻した永谷園。

俺のイチ推しかつおみりんや瀬戸風味のある広島のメーカー三島食品。

広島には田中食品って老舗メーカーもあって、ここの旅行の友は定番。ファン多し。

海苔で有名な大阪の大森屋は海苔を使ったふりかけが充実してるし、

出汁で有名な東京のニンベンも色々出してる。

ソフトタイプからしっとりタイプ。そのままかけてもいいし、おにぎりにしてもいい。
茹で上げたうどんの上にふりかけをかけて混ぜて食ってもうまかったりするが、やはりふりかけはご飯の最強の友だ。

で、実際スーパーとかにみにいくとこれがまたすごい量売ってるのね。種類やバリエーション豊富。どれにしようか迷った末いっつも二、三袋買ってしまう。100円〜350円くらいでいろいろあるからね。
でも成城石井とかイカリとかだと全然種類が少ないのね。こういう店を利用する客は「ご飯にふりかけて食べるなんて下品だわ」などという種族なのだろうか。
こういう店のふりかけは「保存料一切不使用」とか「化学調味料不使用」「国産」ってのを売りにしててちょっと高い。

ふりかけなんてジャンクフードなんだからそんなに気にしなくていいと思うのだが。
元々はいっぱい撮れたイワシとかを「毎回佃煮にするのもなぁ」とか、鰹節の破片、海苔の切れ端なんかを「もったいないなぁ」って組み合わせて作られたんじゃないかな。違ったらごめん。(カルシウム不足の日本人の為に考えたって説もある)

でも最近、減塩ブームだからかね。あんまり塩辛い味のとか、醤油が全然効いてないものとか増えたよね。
お客様に聞いた話によると、今はふりかけはキャラ弁を作る為にカラフルになってるんだとさ。子供さんの弁当用ならマイルド風味だね。
大人はわさび入りとか七味入り、山椒入りを食べてろってか。
それはそれで好きだし、いいんだけどね。でもやっぱりご飯に醤油を染み込ませたり、ソースが絡んでるのを食うように、ふりかけにもそれを求めてしまうのよね。

いい年こいてふりかけでご飯を食べるのどうだかと思ったりもするのだが、簡単便利でさらにうまかったりするから、いきなり夜中に食ったりする。
しかも箸と茶碗しか汚れないから洗い物も楽。
難点は色々買い込みすぎると毎回「どれをかけて食べよう」って悩んでしまうことだ。


シン・ゴジラ-3 映画の楽しみ方

2016-09-23 03:34:21 | MUSIC/TV/MOVIE
世の中にはお節介な人が多いね。
わざわざ人のブログのコメント欄に、悪口入れたり文句を入れたり助言してくれたり。
中でも、ネットに氾濫してる情報を平気で人のブログにコメントする人ってどうなのかしら。
「俺はこんなにも知ってるぜ!」って自慢したいのだろうか。それとも情報を共有したいのだろうか?
それなら自分のブログやSNSで書きゃいいのにね。

今回シンゴジラのことを書いたが、わざわざご丁寧にいろいろなことを教えてくれる。
でもさどれも、マニアックなのね。好き勝手書いてるんだからほっておいて。

今回のシン・ゴジラは観る前にあえてネットの情報などを一切入れず観た。そして一切ネット情報などは調べずに書いた。
劇場でパンフレットさえ買っていない。
帰りに買おうかな?って思ったが、あえて買わなかった。
だから今回一度観た記憶だけを頼りに書いたから、役名や台詞など細かいところは間違ってるかもしれない。

マニアックな情報はあえて書かないようにした。自分がすでに知ってる庵野情報も抑えて書いた。
エヴァは見ていないとか、もうすぐ新作ができることは知ってるとかくらい。
島本和彦のアオイホノオで、彼(庵野)が大学時代に撮ったフィルムの話が出てくるが、それは全て観た。

安野モヨコさんの監督不行き届でも描いてた庵野ウルトラマンも観た。

俺の周りはマニアックな人が多い。どこでどうやって入手したんだろうか未だ不明なのだが。

だから、庵野監督が岡本喜八監督に影響を受けたとか、このシーンに写真が使われてたとか、このシーンはこんな映画を参考にしたのではとか、この作品のオマージュをこのシーンに込めてるとか、昔の伊福部昭の音楽がそのまま使われてるとか、画面色も彩度を控えてあえて昭和映画のような雰囲気を出してるとか、それは知ってる人が自分で楽しめばいいことだ。
閣僚会議のシーンは日本の一番長い日を参考に作ったとか、長谷川博巳と石原さとみが最後に語り合うシーンは太陽を盗んだ男で使われた場所だとか、そんな細かいマニアックなことは普通の人はどうでもいいのよ。
多分こんな事はすでにwikiにも載ってるだろう。
そしてその情報は同じくマニアックなファンやネット住民によって拡散され、さらにググられ、もはや誰でも知れる情報だろう。
それを人のブログのコメントに書く人ってどうなのかしら?

事前にそれら情報を念入りに調べてから観た方が好きな人もいるだろう。知ってることを教えたい人もいるだろう。
それがダメだとは言わない。人によってそれぞれ楽しみ方があるからね。
情報誌を見てからイベントに行く人や、ぐるなびとか食べログの評価を見てから飲食店に行く人とかと一緒で、事前情報が無いと不安な人もいれば、先に情報を収集してより充実したライフをおくりたい人もいる。
旅行でもそうだろう、ブラブラと気の向くままに行く人もいれば、電車の乗り継ぎから宿、現地観光情報や店まで事前情報を収集して行く人もいるだろう。
自分一人で行くときは綿密だが、誰かと行くときはお任せって人もいるだろう。

映画や本も一緒。事前情報を全く入れず読んだり観て、「あれ?これってもしかして」ってニヤっとしたり、「俺はこの監督の意図や仕掛けに気付いたぜ!」って自己満足してみたり、「気づいた俺ってすごい!」って誇ってみたりするのもいい。
わかる人だけがわかるってのは気持ちがいい。
マニアックに「ちょっと待て!これってどうやって撮ったんだ?」って目線で観るもよし、「さすがなんとかってカメラマンだ、構図が独特だ」とか、「さすがいつものなんとかってチームの作品だ」ってマニア目線で観るもよしだ。「うわぁ、やられたぁ〜」とか「この手があったか」とか打ちのめされるのもいいだろう。
逆に事前情報を収集して「はは〜このシーンが例のあれだな」とか「事前に知らないと見逃してたよ」とか「あれ?あのシーンはまだなのか?」とか観る人がいてもいいと思うよ。

でも俺は、TVとかの「CMのあといよいよなんとかが」とか後半のハイライトシーンがスポンサーCMのバックに流れたりするのでさえちょっと嫌。
なんで「このあとこんなのがあるんだよ」って。なんで事前に教えられなきゃいけないんだ?誕生日会の食事の後に「この後ケーキもあるよ」って言われるのとはちょっと違うぞ。チャンネル変えられるのが怖いからか?確かにリモコンになってからザッピングは楽になったからなぁ。それならCMは少なくするとかまとめるとか(「題名のない音楽会」は最初と最後しかCMが流れ無い)、昔みたいにお色気シーンで繋ぐとかすりゃいいやん。相変わらずテロップで「CMのあとはいよいよなんとかかんとか」ってやってるなぁ。ってうんざりしてしまう。

今回の庵野秀明監督のシンゴジラは、メディアでの事前告知がかなり少なかったんじゃないか。
見所はどこだ、ストーリーはこうだ、この辺りが苦労したところだ、そんなくだらない事前情報、いわゆる番宣がメディアでは流れなかった。
流れてくるのは「何々らしい」「なんとかという噂」「何々って言われてるが本当か?」って未確認情報みたいなものばかり。
いわゆるネタバレが少なかったような気がする。これも庵野サイドや東宝の作戦かな。だからこそ観ようと思ったんだけどね。
公開されてから小出しに、ゴジラの歩き方は野村萬斎の動きだとか、小池百合子や枝野さんも協力してたとか情報が出てきた。

だから、その程度の情報で観た。あえてネットで検索してとかはせず、事前情報はなるべく知らないままにして観た。
二回書くが、俺は一度しか観てない映画の感想をそのまま書いた。
だから、マニアックな情報はほとんど書いてないと思う。ネットで調べて補足とかもしていない。

一度しか観てないから、細かな部分は見落としてるところもあるだろう。
たいていの映画やドラマは、一度真剣に見たら大体覚えてるんだが、さすがに今回のスピーディな展開で次々と繰り出されるセリフや、テロップで出される役職名や対策本部名などは覚えきれない。
市川実日子さん演じるクールで冷静に分析する尾頭ヒロミ。役職名は環境省自然環境局野生生物課長補佐。これは今ネットで調べた。こんなのさすがに覚えられっこない。

閣僚会議のセリフも早すぎて覚えきれない。聞き取るのが精一杯。実際これくらいのスピードで会話してるんだそうだ。
劇中で長谷川博巳演じる内閣官房副長官がエレベーターの中で言う
「大臣、先の戦争では旧日本軍の希望的観測、机上の空論、こうあってほしいという発想などにしがみついたために、国民に300万人以上の犠牲者が出ています。根拠のない楽観は禁物です。」というセリフとか、
役に立たない有識者に見切りをつけ独自で集めた対策チームの面々に、津田寛治演じる厚労省医政局研究開発振興課長が
「ま、便宜上私が仕切るが、そもそも出世に無縁な霞ヶ関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児、そういった人間の集まりだ。気にせず好きにやってくれ。」ってセリフとか、長いんだけどリズミカルで好きだが、こんなのいちいち覚えてられない。
でもネットにはちゃんと出てたりする。
すごいね。これを書いた人は瞬間記憶能力のある人かね?ボイスレコーダーでも持ち込んでたのだろうか。そりゃ違法だろ。

シン・ゴジラは
鉄道ファン、兵器マニア、特撮好き、アニメオタク、政治家、官僚、災害被災者、原発反対運動してる人、安保関連法案反対デモしてる奴、そしてゴジラファン、庵野ファン色々な人が見て楽しめたり考えさせられる映画だと思う。
俺はこう観た。俺はこのシーンが良いと思った。俺はこのセリフがグッときた。俺はこう感じた。
俺のブログだ。好きに書かしてくれ。
過去のこの作品を観ろとか、わざわざ教えてくれなくていいです。大きなお世話です。
映画の楽しみ方は人それぞれだ。

校閲ガール石原さとみ

2016-09-22 02:28:42 | BOOK/COMICS
バリバリ働く女はかっこいい?
なんか最近って、仕事をバリバリこなして一生懸命働く女性が主人公のドラマが増えてきてる。
女性活用とか、女性をもっと社会登用とかスローガンあげてる風潮のせいか?
最近のドラマでも北川景子が「Go!」とダメ社員に喝を入れ、「私に売れない家はない」と豪語し、不動産の販売をバリバリこなすドラマがヒットした。
ちょっと伏線の恋愛のどうたらこうたらが邪魔だったが、武井咲がティファニーで必死に働くドラマなんかもあった。
松嶋菜々子がバリバリ働く編集長を演じたドラマもあった。視聴率は知らないが、女性がバリバリ働くドラマが多い。

次のクールから始まる石原さとみ主演の「地味に凄い!校閲ガール・河野悦子」もそんなドラマになりそうだ。
ファッション編集部希望なのになぜか校閲部で働くことになったおしゃれ大好き主人公が、慣れない仕事をバイタリティでガンガンこなしていくドラマだそうだ。
原作は宮木あや子さんの本「校閲ガール」。

なぜドラマ化にあたって「地味に凄い!」って言葉をタイトルにわざわざつけたのか不明。
「無駄に綺麗」とかと同じか?それこそ校閲に引っかかりそうだが。

この校閲、本や出版物にはかなり重要。
誤字脱字、差別用語や誤解を招かないかとか、文章的に文法的に間違ってないかとか。
あまり触りすぎると作者の意図を壊しかねないから、作家と結構もめることも多いらしい。

あるときちょっと原稿を書くことがあって、それがファックスでゲラが送り返されてきたんだが、原稿に朱書きであちこちに校正入れられると「あぁ、俺って語彙知らないなぁ」とか「二重表現(熱いお湯みたいなことね)多いなぁ」って凹む。
でもさこのドラマ、最近の意味不明言葉となんでも短縮、ボキャブラリーと語彙の少ない若者に受けるんだろうか。

シン・ゴジラで日系3世役の石原さとみが流暢に英語喋ったりしてた。日本語でしゃべる時もカタカナ語(外来語)の部分は英語発音。見事だった。
その石原さとみが、自分の中の日本人のアイデンティティを(のが3回続くのも本来ダメ)を表すシーンが印象的。それまでアメリカ読みで呼んでた「ガッジーラ、いえ、ゴジラが・・・」これだけで見事に表現してた。こんな台本も全て今は校閲が入る。
大変だっただろうな。
シン・ゴジラの台本は長谷川博己が「台本見たときこれって3話分じゃないですか?」って言ったくらい分厚かったらしい。台本は基本1ページが一分だからね。それを二時間で収めるからか、政治家や官僚が話すときやたらと早口で簡潔に喋ってた。実際の政治家や役人の会話って早口だものね。時間がないからとか無駄にしたくないからだろう。これも庵野秀明監督のこだわりか。

おっといけないまたシン・ゴジラネタになってしまった。話を戻そう。
そういや庵野秀明監督の奥様は漫画家の安野モヨコさん。「監督不行き届」ってエッセイ漫画も書いてる。

この安野モヨコさんの名作が「働きマン」。編集部で働く女性を描いた名作で、菅野美穂主演でドラマ化もされた。

この主人公の女性もバリバリ働いてたから、そう考えると以前から働く女性を描いた作品はあるのだなぁ。

編集部が舞台の漫画といえば、黒木華主演でドラマ化された「重版出来」も面白かった。

学生時代柔道ばっかりしてた女が、なぜか漫画編集部に入社。慣れない職場をバイタリティあふれる行動と熱意でバリバリ働いてたな。
どちらもダメなやる気のない男性若手社員が出てくるが、バリバリこなすベテラン男性社員も描かれてる。バランスの問題よね。

そういや北川景子の「家売る女」ってドラマでも校閲部の女性が登場した回があった。
これが前ふりだとしたら、地味に凄いのかも。
そういや、重版出来でも小日向さん演じるベテラン漫画家がいきなり長期連載を終了する話があった。引退か?って周りが思ったが実は新しい話が描きたいからロングランのこの漫画は終わらすって。
これも、少年マガジンで40年間という長期連載されてて前人未到の単行本200巻発売と同時に連載を終了された秋本治先生のこち亀と通じるものがあるなぁ。

地味に凄いぞ。出版業界。

ちなみに同じ出版業界を舞台にした小説で、ダメな本も一冊紹介。
五十嵐貴久の「編集ガール」。

「校閲ガール」とタイトルが似てるからひょっとして同じ作者の違う本かな?なんて期待して読んだんだが(校閲ガールの作者は宮木あや子さん)、これはダメ。
全然面白くない。くだらん。時間の無駄。

主人公の経理事務やってる女の子が、気楽に出した企画が社長の目に留まり、ファッション誌の編集長に抜擢される。
新編集部に集められた4人と一緒に新雑誌を立ち上げるストーリーなんだが、これがまた全然面白くない。
主人公の女が本の半分くらいまで「なんで私がぁ」とか「もう嫌ダァ」って言ってるのうざいし、頑張ってなんとか出版までこぎつける苦労がそのあと書いてあるんだが、こんなものはそこらの編集部で毎月のように行われてることだろうし、一癖も二癖もありそうなスタッフは全然クセがないし、彼は上から目線でうざいし、なんで社長がこのメンバー集めたのかとか、なぜど素人の経理事務の女をファッション誌の編集長に抜擢したのか最後まで意味不明だし、最後は無理やりまとめた感じだし。

この本は「校閲ガール」と間違えて買ったり借りたりしないように。きっとがっかりします。
この本に1600円(税込1728円)出すのなら、あと72円出してシンゴジラを映画館で見た方がかなりのお値打ちです。
または安野モヨコさんの働きマン1−4巻完結セット2220円をamazonで買った方がいいです。

シン・ゴジラを観た-2 庵野監督のリアル描写

2016-09-21 23:35:09 | MUSIC/TV/MOVIE
前回に引き続きシン・ゴジラ。
庵野監督ファンからは「お前は庵野監督の作品をどれぐらい見たんだ?全部見てから語れ」とか言われそうだが、すまん、全然見ていないんだ。エヴァファンからは「なんだと?エヴァもガンダムも観てないだと?」とか怒られそうだが、すまん、世代が違うのでね。庵野監督や島本和彦と同世代なんだがね、エヴァ世代じゃないってことだよ。
それでも庵野監督シンゴジラを語らずにいられない。それくらい久々に感動してしまった映画だ。

何と言ってもリアルなんだ。
まるで現実社会、今の日本でもし謎の巨大生物(脅威)が迫ってきた時、日本はどう対処するんだ、ってところがこれでもかというほどリアルに描かれてる。
政府の対応や国民の反応については前回書いたが、今回は映像について。
このシン・ゴジラはアニメの絵コンテをそのまま実写化したのではないかというくらい、アニメでしか表現できなかった描写を実写で水戸に映像化してる。

ガキの頃に夢中になったのはアニメではなく、ウルトラQ、ウルトラマン、仮面ライダー、キカイダーなどの特撮物。もちろんゴジラも映画館で観た。
あれから数十年。映像の進歩は著しい。どこからが特撮でどこからがCGでってもうわからない。
昔のウルトラマンとかは、ぶっ壊されるビルがいかにもミニチュアセット丸わかりだったが、今回のシンゴジラ、本物のビルを壊してるのかと思ってしまうほどリアル。
ゴジラが歩くその振動で一般住宅の瓦がずり落ちるシーンや、橋桁がひしゃげ落ちるシーン、流されるボートや船、吹っ飛ばされる橋や欄干。どれを取ってもどこCGなの?ってわからない。

昔のウルトラシリーズとかで怪獣がビルを破壊するシーンは「あぁ中で電灯点滅させてるなぁ」、ビルが倒壊するシーンでは「せっかく作ったのに大変ねぇ」、怪獣が攻撃されるシーンでも「火薬で火花散らしてるなぁ」とか「後で編集で光線付け足したな」って感じだったが、このシンゴジラ、全てがリアル。
車が吹っ飛ぶシーンも、ビルがなぎ倒されるシーンも、踏み潰されるシーンも、尻尾で跳ね飛ばされるシーンも、全てリアル。
吹き飛ぶ地面の描写では、実際にはそんなストップモーションのように浮き上がったりすることはないはずだが、まるでそこに自分がいるみたいな錯覚になってしまうほどだ。

そうカメラが普通の実社会ではありえない角度だったり、構図からだったりするんだ。
だけど、それがリアリティ満載になる。ゴジラの尻尾が頭の上を旋回していくシーンなんて、思わず首をすくめてしまいそうになった。
この映画を3Dで見たら大変なことになってしまいそうだ。

適切な言葉が浮かばないが、重量感があるのよ。それぞれの重さが計算されてて「この建物ならこの力でブチ当てられたらこんな風に吹っ飛ぶだろうなぁ」とか「こんなものはゴジラにとっては草みたいなもんだろうなぁ」とか。実際の重さを計算し尽くしてるからか、傍若無人に街を破壊し突き進むシーンがリアリティあるのよ。

ゴジラ自体も重量感とか質感あるのよ。
最初に出てきたゴジラはなんかヌメヌメとしてて「えっ?これがゴジラ?」って感じなんだが、爬虫類(海から出てきたんだから両生類か」ならではのぬめり感と重量感があった。それからどんどん形態を変化(進化)させていくにつれて、だんだん皮膚など硬化していくの。
一度海に戻って再登場したゴジラは体も二倍近く大きくなり、宣伝で見たあの体内のエネルギーの赤が見え隠れする最終形態。
あっという間に進化したゴジラの皮膚はまるでゴーヤのように模様が入ったゴツゴツ感。初代ゴジラファンもこのゴジラ最終形態(まだ進化して究極生物になりつつあるそうだが)に「フリーザかお前は!」って突っ込みたくなるほど、恐怖感と威圧感を醸し出してる。

自衛隊の戦闘ヘリや戦車などもリアル。実際のヘリや車両を借りたのか?撃ってるのは実弾か?富士の演習場とかで撮影したのをCGで合成してないか?ってくらいリアル。横並びの装甲車(戦車)からの一斉砲撃や迫撃砲の迫力などは戦争映画ファンでも満足するだろう。
でもね、ゴジラの皮膚を貫通できないのよ。跳ね返される弾、って言っても拳銃の弾じゃないよバルカン砲の弾だよ。それが無情にも跳ね返される。戦闘機からのミサイル攻撃からの爆炎と煙で見えなくなる。でも全く効いてなく怒ったゴジラに炎を吐かれ、さらに高熱レーザー噴射されて全滅するシーンは、絶望感さえ漂う。
ナメック星でフリーザーに攻撃が全く効かなかった時のベジータの気分はこんな感じかもしれない。

映像だけじゃなく、台詞もリアル。
一度海に戻って消えたゴジラの再上陸に備え、東京近郊の防衛に力を入れる決定に、若手の記者が「なんで東京ばっかり優先するんでしょうね」と言ったののに対し東京の人口、GNP,予算、小さな国の国家予算より多い。さらに関東周辺で日本の四分の一を賄ってる現実を語る。その内容がまたリアルな数字。
動きを停止したゴジラ。その間に対策を練る政府。総理大臣も官房長官も防衛大臣も閣僚は全て死んでしまった(行方不明って映画で入ってるところもリアル)ので、臨時政府、暫定の総理大臣を任命する。

脅威の進化を遂げる巨大生物ゴジラという脅威を撲滅するためにアメリカおよび国連は核兵器の使用を決定。日本の決断を迫る。これも現実社会とリンクしててハラハラする。
「あの国は日本がどうなっても構わないというのか」という言葉にに、竹野内豊が言う「あの国は本気だ。たとえここがN.Y.でも彼らは同じ決定をする」。
ちなみに竹野内豊は「この国のいいところはトップが変わっても無理なくすぐ機能するところにある」とまで言ってる。
その臨時の暫定総理大臣が国連の核兵器使用を決断する際に言う「こんなことで名前を残したくなかったなぁ」。
米国特使として日本とアメリカの橋渡しをする日系3世役の石原さとみが言う「おばあちゃんの国に三度も原爆は落とさせない」。
どうしてもあと1日の猶予が欲しい長谷川博巳が言う「フランスにお願いして引き伸ばし提案をしてもらおう。代償はゴジラデーターの共有だ」。
特使石原さとみに対し大使(補佐官かも?)が言う「驚いたよ。あの国にこんな腹芸が出来るなんて」。
そんな、あれ?これってこの現実と一緒だよなぁ、とかこれってこのことにも通じるなぁってセリフがバンバン出てくる。

攻撃好きのアメリカに対し、フランスは上杉謙信のように気のない攻撃はしない。あの国の軍隊はほとんど傭兵だからね。無駄な戦いは1円の特にもならないから。
映画では、日米安保を含めたアメリカとの関係や、国連安保理事会での日本の立場、中国やロシアが虎視眈眈と入り込もうとするのを防御したり、いろんな意味でリアル。
自衛隊の立場や武器使用許可も、普段の行政の縦割りも、非常時の情報伝達組織の一本化も、全てがこの映画に描かれてる。

他にももっと色々見所、面白いところはあるんだが、買い尽くしてたらネタバレどころじゃない、wikiみたいになってしまうのでこの辺で。
とにかく劇場で見てほしい。あの迫力は映画館で見てほしい。
レンタルされるまで待ってTSUTAYAで借りてきて、彼女と二人でイチャイチャしながら観ようなんてしないほうがいい。
怖いよ。黙ってしまうよ。
もし50inch以上の画面のテレビで、サラウンド音響を配置したホームシアターで観るなら、覚悟したほうがいい。
それくらいすごい映画だ。観ればわかる。


シン・ゴジラを観た 庵野監督のリアル

2016-09-20 21:32:50 | MUSIC/TV/MOVIE
参った。
庵野秀明さん。あなたは天才です。
年々歳を重ねるごとに、映画でもドラマでもなんかケチをつけたくなってしまうのだが、今回のシンゴジラ(正式には間に中黒が入る「シン・ゴジラ」が正しいけど打つのがめんどくさいので以下「シンゴジラ」と表記する)は、一切文句つけるところなし。
文句つけるどころか「あぁよくぞここままで作れたもんだ」って感心してしまったよ。
っというか、「よくぞここまで作ってくれた。ありがとう。」と言いたい。

最近は、これでもかってくらい意味なく豪華キャストの無駄使いしてたり、心情を描いてるんだろうがただ暗くて全く盛り上がりのないものとか、なんかそんな映画とかドラマばかりで辟易してた。
やれカンヌなんとかに出品とか、ベルリンなんとかで賞をもらったとか、レッドカーペットがどうしたこうしたとか。
外人に受けて喜ぶ前に、日本人が見て面白い映画撮ってくれよってね。
なんて思ってたんだが、このシンゴジラ、文句なしに面白いのよ。

現代の日本で、もし脅威が迫った時、どう対処するのか、どう反応するのかっていうテーマが、これでもかってところまできっちり描かれてる。
ストーリー展開、演出、構成、映像、台詞、CG、音楽・・・。すべてパーフェクト。

ゴジラは何と言っても第1作目が圧倒的に面白く、そのあとのゴジラ映画はただの怪獣映画になっている。
ジュラシックパークやインペデンスデイという名作を作れるハリウッドでさえ、ゴジラはただの巨大生物VS人間の戦いがテーマでしかない。
日本の1作目のゴジラで描かれてたのは、未知の生物への恐怖、一般人、科学者、国の役人官僚の対応。太平洋戦争敗戦後の武力放棄〜ベトナム戦争によ利設立された自衛隊の力、核兵器と核問題、そして最新科学力による新技術の武器への使用への懸念。そして自己犠牲精神。
この庵野監督版シン・ゴジラでもちゃんとその辺りをきっちり抑えて描かれてる。
っていうかリアルすぎるくらいきっちり描かれてる。

よくぞここまで盛り込んで二時間完結で作れたなぁ。予算がふんだんにあったら三部作とかでも十分作れたんじゃないか?
いや、あえて二時間一話完結で納めたから贅肉が削ぎ落とされ、リアルでスピーディーな展開が楽しめたのか。
かなり色々なメッセージや皮肉、オマージュもこめてある。

平和ボケした一般市民、逃げりゃいいのにスマホで撮影してたりする。現場からネットにアップされる情報。非常時のパニックでもなぜか自分だけは大丈夫と思ってたり、避難指示を無視してたりするところなんかも描いてる。
動物保護団体が未知生物を保護しろなんて政府に言ってきたり、なんかわけわからずラップデモしてる奴らも描かれてる。
しかし大部分の人は避難指示に対し冷静に対処してるところなんて、阪神大震災や東北震災などの映像を思い浮かべる人は多いんじゃないかな。
このエキストラたちの逃げ方がまたリアル。ただ単にキャーキャー言って逃げるんじゃないの。振り返ったり、こけたり、どっちに逃げるか迷ったり、スマホ取り出して撮りたいんだけど逃げなきゃいけない、っていろんな人がいる。その辺りがまたリアルなんだわ。どういった指示書出したんだろうか。

政府の対応ってのがかなり描かれてるんだが、これもまたリアル。
内閣府や政府は会議に次ぐ会議。机上の理論。有事がそこまで迫ってるのに楽観的思想。想定外だからと言い訳。現場のことがわかってない大臣や閣僚なんて何の役にも立たない。
ただそれだけなら他のドラマや映画でも描かれてるが、庵野ゴジラのすごいところは、そんな政治家の裏で官僚や行政の役人が、情報収集分析報告を次々に上げてくることまでも描いてる。その度に二転三転右往左右、文句や愚痴を言うする政治家もいれば、役所役人の報告を信じて信頼してる政治家もいる。
官僚は出世のためには下手に政治家を怒らせる苦言はしないほうがいいと、内閣補佐官役の竹野内豊が、内閣副官房長官役の長谷川博巳に忠告する。これもリアルだ。

何かと天下りだ、税金泥棒だと言われるが、実は日本を支えてるのはこの官僚役人のエリートたち。政治家(大臣)は選挙で落ちればただの人になり、閣僚人事でコロコロ担当相が変わってしまうが、官庁の役人は違う。この国を支えてる意識を持って裏方に徹している官僚や役人が居ることをもっとわかってほしいって思ってたんだが、この映画を見れば言わなくてもわかるだろう。

自分の見識の範囲を超える事には当たり障りのことしか言わない保身がすべての有識者も描かれてる。
現実でもいつも災害とかどこかの国がテロにあった時だけ偉そうに出てくる有識者とか専門家。こいつらは事前には絶対言わない。そのくせ有事のあった際に後出しジャンケンのように「私はかねがねから懸念してた」なんて言う。奴らは今までに前例のないものを仮定では決して語らない。保身のためだ。
映画では、長谷川博巳が想像力も何もなく役に立たない名誉教授とかに見切りをつけ、変人奇人鼻つまみ者、ありとあらゆる分野で独自の分析と見解を持ってる者を集め、便宜上命令系統などの序列はあるが、自由好き勝手に研究分析発表させるチームを組む。情報はすべて共有。あらゆる角度で新しいもの、取り入れれるものを自分の知識や情報と精査してより完璧な分析を目指す。
こんなチームが速やかに招集できてたら、東北震災、福島原発事故の際、未曾有だとか想定外だとか言って、被害も楽観視し、屁理屈つけて対策もとらず対処が遅れてなんかなかっただろうな。
ただし彼ら彼女はほとんど寝ないで走り回って頭を使って体を張ってる。ただ日本の未来のために。いつ寝てるのか、おにぎりやカップラーメンだけの日々が続く。誰も文句言わず黙々と自分がやるべきことをやっていく。
バイトがきついだのちょっと残業したくらいでブーブー言ってる奴ら、ブラック企業がどうたらこうたら文句言ってる奴らはこの映画をどうみたんだろう。それでも「有給が」とか「労働基準法が」とか言ってるんだろうか。
自分にはそれだけの価値があるのか?自分はそれだけのことをやっているのか?庵野監督はこう言いたかったんだろうか。

自衛隊組織もかなりリアルに描かれてる。
防衛相役の余貴和子さんが努めて冷静。
めっちゃ甘く見て「ドローンとか飛ばしてちゃっちゃと攻撃したらいいだろ」なんていう閣僚に対して「火器の使用を含め検討しなくては」と一蹴する。
「安保があるんだから自衛隊が戦わなくてもアメリカに攻撃して貰えばいいだろう」という閣僚に「日本が自ら戦っていないのにアメリカは手助けなんかしてくれません」とこれまた一蹴。
ここら辺は安保に未だ反対してる馬鹿、9条をどう解釈してるのか安保改正法案は戦争法案と言ってる馬鹿、アメリカが要請してきたら日本の若者が戦地に行くと言ってる馬鹿、アメリカが戦ってくれるから日本は武器を放棄すべきだと言ってる馬鹿はどう観たのか。
アメリカ(国連)が要請したら日本も出動するというスタンスがあるから、アメリカも日本が要請したら一緒に戦ってくれるのであって、戦後間もなくの統治時代じゃあるまいし、アメリカは自ら戦いもしない日本人のために軍を出したりしないよ。

いつでも出動準備はできてると言い切り、攻撃指示の決断を総理大臣に迫る防衛庁長官。
自衛隊に出動命令を出し、作戦開始命令を出せるのは日本では内閣総理大臣のみ。この辺りもリアルに描かれてる。
阪神大震災時、自衛隊に対してよく思ってない(無くしてしまおうとまで言ってた)社会党村山政権だったからいつまでたっても自衛隊絵の要請がなかった。
もう一人知事も出動以来要請はできるのだが、これも土井たか子のお膝元。結局、自衛隊は自主訓練という名目で最初出動せざるをえなかった。
今ならリアルなこのシーンも、もし阪神震災時にシンゴジラを撮っていたなら、「ありえない」とか「むちゃくちゃ描いてる」って言われてたんだろうな。まぁ、建物崩壊や避難シーンとかが、震災時の記憶を呼び起こすとか被災者の心痛を考慮してとかで映画自体がお蔵入りになってただろうけどね。

この自衛隊のシーンはかなりリアルで、ゴジラに対してのファーストアッタクの際、まだ避難していない人がたった二人(歩けない親を背負っている息子か?)が見つかっただけで大杉漣演じる内閣総理大臣は攻撃中止命令を出す。
総理大臣が、「日本の自衛隊は人に対しては絶対に攻撃しない!」みたいなこというところは、思わず喝采しそうになった。
二度目のゴジラ上陸の際、今度は初めから攻撃迎撃準備。
ゴジラが放射性物質を栄養分とし、核分裂を体内で形成してることにより(これも有識者親らは信じなかったが)任務に危険が伴う。
そこで指揮官が「攻撃隊の人選はどうする?有志を募るか」と言ったら「全員訓練時からおの覚悟はできております」って言い切るところも喝采送りそうになった。
東日本大震災の福島原発事故の際、民主党がもう少し自衛隊を信じてたら、もっとスピーディーに出動、さらに彼らが鎮火鎮圧の作成実行をしてくれただろうに。
菅元総理の消防庁による放水や、ヘリによる水かけってなんだったんだろうね。さらにアメリカ軍によるトモダチ作戦(これも日本が勝手にネーミングしただけらしいが)は原発問題でどんな動きしたのかは全く知らない。数日救助活動や支援活動してくれたのは知ってるがそれで被爆したとか言ってるし。小泉元首相も何をトチ狂ったか、トモダチ作戦で被爆した人のための基金設立ってわけわからんこと始めてる。

それへの皮肉かな、このシンゴジラではアメリカ空軍が攻撃参加ししてくれて、戦略爆撃機からの貫通弾で初めてゴジラにダメージを与えられるんだが、それでゴジラが怒って口から炎を出す、さらに融点が上がりレーザービームを吐き出し、さらに背中のコブからもレーザー状に放射する。
それで飛行部隊は全滅、総理や内閣閣僚の乗ったヘリも墜落する。アメリカの爆撃機も撃墜されるんだ。だが、この機は無人戦略機。つまり人が乗ってない。ここら辺にも庵野監督のウィットが効いてる。これなら放射性物質で汚染されることはないわな。
ちなみに第1作目のゴジラでは平気でガイガーカウンター(放射能測定器)片手に現場を調査してる科学者が描かれてる。「うわ、メーターを完全に振り切ってる」とか「すごい濃度です」ってね。今だったら被爆とか大問題だけど、この当時広島や長崎へ原爆落とされた我が国自体はも放射能や放射性物質の人体への影響をまだよくわかってなかったんだろうね。
そうでなきゃ大阪万博を皮切りにした原子力発電所設立計画などが日本で成立するわけがないもの。あの頃の政府は情報公開どころかすべてブラックに隠してたんだろう。

そんなこんなでかなりリアルに描かれてる庵野秀明監督のシン・ゴジラ。
まだまだリアル描写があるのだが長くなるので第一弾はこの辺で。(第二弾書くつもり)

輪違屋糸里 浅田次郎新選組三部作

2016-09-18 03:03:26 | BOOK/COMICS
幕末ものと戦国モノは好きだ。
特に幕末モノは結構いろんな本を読んだ。
幕末は坂本龍馬を中心にしたものと新選組を中心にしたものでは全く書き方が違う。
坂本龍馬を軸に進められる話はいかに幕府が弱体化してたか、長州や薩摩がどういう動きをしていたかが描かれてる。
有名なのは司馬遼太郎の「竜馬がゆく」だね。
福山雅治主演で香川照之の怪演が光った大河ドラマの「龍馬伝」も、武田鉄矢原作小山ゆう画の「おーい竜馬」もそれほど変わりはない。

新選組を軸に話が進められる場合は、壬生浪と呼ばれた彼らが、いかに幕末という時代を生きたかが描かれる。
どちらかというと新選組は時代に殉じた悲劇のヒーローたちのように描かれる方が多い。
BLファン垂涎の「薄桜記」のようにイケメンで描かれて、終焉を迎えた幕府と共に花のように散ってしまうって感じ。

浅田次郎は新選組三部作を書かれている。
一つは「壬生義士伝」。吉村という無名の南部藩脱藩利浪人を中心に描かれ、「一刀斎夢録」では斉藤一の目線で描かれる。
このどちらも新選組ファンにはたまらない。かなりの名作だと思う。読んで損はない。

そしてずっと延び延びになっていた三部作の最後「輪違屋糸里」をようやく今回読んだ。

土方歳三の目線と、京都島原の太夫や新選組に関わる女たちの目線で新選組と幕末が描かれる。
近藤勇を中心とする、土方、沖田、山南、井上、原田、藤堂、永倉、斎藤の試衛館一派と、芹沢鴨を中心とする、新見、平山、平間、野口の水戸一派の対立。
この芹沢一派の粛清、芹沢鴨の暗殺までを描いているのだが、文章に壬生義士伝や一刀斎夢録のような迫力がない。
長い。とにかく長い。だらだらと言ったほうがいいか。
女目線で描くのはいいが、女言葉で綴られる文体がどうもしっくりこない。
読んでてこれは本当の浅田次郎が書いたのか?って思ってしまった。それくらい物語が入ってこないのよ。

土方歳三は新選組で唯一武士に憧れ武士になりたくて武士を貫き武士たらんと死んだ男。土方歳三に比べたら、近藤勇なんておだてられ出世してそこで満足してしまっただけの男だ。その土方が、弁論にかぶれていく近藤勇をそれでも立て、浪人集団の新選組を精鋭武士集団に作り上げる苦悩も描かれてるんだが、なんかダメ。読んでてこれほどつまらない浅田次郎の本は初めてだ。
浅田次郎の本は、太平洋戦争を描いた「シェエラザード・上下」「日輪の遺産」、訳ありの人が集まる「プリズンホテル・春夏秋冬」、「地下鉄に乗って」「珍妃の館」など現代ものでも時代物でも戦争ものでも長編でも短編でも、息もつかせず読ませてしまう名作をいっぱい書いてる。
しかし、初めて「うーん、これはつまらん」と思う本に出会ってしまったようだ。

俺の体調が不完全だったからかもしれないが、これなら司馬遼太郎の「燃えよ剣・上下」の方がよっぽど面白い。
司馬遼太郎お得意の伝記風の描き方で、武州多摩から京都守護職会津藩お抱えの浪士隊として京都に上り、池田屋騒動や伏見鳥羽の戦い、そして函館での死迄丁寧に描いている。この中でも芹沢鴨粛清のことは描かれてるが、30ページくらいだ。「輪違屋糸里」では上下巻で丁寧に描かれてるが、ここってそんなに重要?って思ってしまう。
そりゃ、土方が描く新選組の理想像には、傍若無人な芹沢鴨や、同じ局長格の新見錦などはいなくなってくれた方がいいだろう。それはわかるんだが、色街の女、庄屋の女、商店の女などの目線でだらだらと書かれてもねぇ。
どちらかと言えばそれより沖田総司はどれほど強かったとか、藤堂平八はなぜ伊藤甲子太郎に付いたのかとか、山南敬助はなぜ逃亡したのかとか、原田左之助の槍さばきとか書かれた方が面白いんだけどな。壬生義士伝や一刀斎夢録ではここら辺もうまく挿入されてるのに、今回の輪違屋ではなんか全然。
唯一新見錦粛清後、芹沢鴨襲撃の夜に永倉新八と斉藤一が蔵で向き合い、一触即発になるシーンのみ痛快だったが、それ以外は読んでてしんどい内容。
まぁ、描きたかったのは剣豪ものやチャンバラではなく、江戸の終わりという時代に翻弄されていくのを女の目線から書きたかったんだろうけどね。

ちょっと後味が悪かったので、池波正太郎の「近藤勇白書」も読んでみる。
近藤勇目線のこの本と、土方歳三目線の燃えよ剣、この二冊で新選組の歴史は全てわかるなぁ。

そうか、俺が新選組の歴史を知ってるから、輪違屋糸里は面白くなかったのかも。
新見や芹沢鴨がいつ殺されたのかとか、すでに知ってることだからもどかしいのかも。
ってことは新選組初心者にはこの本は面白いのかもしれない。そういうことにしておこう。

池波正太郎 鬼平犯科帳

2016-09-17 00:57:29 | BOOK/COMICS
子供の頃は時代劇をなんとなく見てた。
親が観るから仕方なしって感じ。テレビは一家に一台の頃だからね。
遠山の金さん、大岡越前、銭形平次、大江戸捜査網、必殺仕事人、水戸黄門、桃太郎侍・・・。
ほぼ一話完結のわかりやすい勧善懲悪モノ。悪代官とか越後屋とか悪い奴がいて、町民が事件に巻き込まれ、事件解決や仇を取る。
最後はチャンバラ、入れ墨見せたりお金を投げたり印籠見せたり白州で裁きしたり。

まさか自分がそんな時代劇にはまるとは、当時は想像つかなかったんだが、最近は時代小説にはまっている。
夏にダウンして寝込んでたところに、グッドタイミングで届いたお客様が貸してくれた本。
池波正太郎の鬼平犯科帳。文庫本版1-24巻全巻セット。

実はこの鬼平犯科帳はTVでもすごい人気なんだそうだが一度も見たことがない。
長谷川平蔵とか、火付盗賊改とかの名前は知ってるよ。
面白いから是非読んでみてって貸してくれた。
戦国時代や明治維新ものは好きなんだが、捕物帳や江戸庶民ものはなぁって思ってたがこの機会に読んでみた。

短編(だいたい一冊に5−6編収録)で勧善懲悪。悪い奴は徹底的にやっつける(捕まえるor殺す)、見込みある奴は更生(または部下にする)さす。
ストーリー展開も毎回面白い。息をつかせぬ展開で進む回もあれば、じっと我慢の尾行や偵察の回もある。
前回や以前出てきた人間が次々と登場してくる。キャラクター描写もいい。そしてさりげなく当時の暮らしや地理を今の時代と比較して説明してたりする。
どんどんテンポ良く描かれる池波正太郎ワールド。やばいくらい一気読み。

そしてなんといっても食の描写がたまらなく上手い。
こちとら食欲なくてダウンしてるのに読むと味噌汁やおにぎり(にぎりめし)、漬物などが無性に食いたくなる。
おかげで食欲が出て、飯だけはなんとか食えた。
夏で良かった。これが冬なら作中に何度も登場してくる鳥鍋が食べたくなるところだ。
困ったのが飲酒シーン。
江戸時代は水より酒。とにかく鬼平登場人物は昼間だろうが深夜だろうが酒を茶碗で飲む。ひや酒でも熱燗でも美味そうに飲むシーン多い。
こちとら禁酒中なので茶で我慢。

DVDを借りてきて過去のテレビドラマシリーズ一気読みしようかしら。
調べたら149回分だと。それはちょっときついなぁ。

今度のスペシャル版前後編のTV放映、通算150回でもうドラマ化は終了らしい。
人間国宝となった歌舞伎俳優の中村吉右衛門が高齢のためかなって思ったが、実は池波正太郎の遺言で「原作にないものは描かないくれ」ということで、ネタ切れが本音みたいだ。
そりゃ作者もうお亡くなりに習えてるんだから仕方がない。もう新作がないんだもんね。

と思ったら今度は初のテレビアニメ化が決定したらしい。
鬼平犯科帳はさいとう・たかをプロで漫画化されてるから、その絵でかなと思ったあ大きな間違い。
婦女子が喜びそうなイケメン8頭身の鬼平だ。

テレビアニメ化を担当するプロデューサーは、映画「時をかける少女」「サマーウォーズ」など200本以上のアニメ作品を手がけてきた丸山正雄。
長身でスタイリッシュな現代風のルックスの鬼平。旧ドラマや原作ファンに受けるかどうかは別にして、クールな色気を感じさせる鬼平も悪くないような気がする。

とりあえず最後のドラマはちゃんと見ようと。
娘婿尾上菊之助との共演もあるらしい。

真田丸は真田家目線過ぎて呆れる

2016-09-16 01:24:14 | MUSIC/TV/MOVIE
真田丸のことを書くのは桃生3回目か4回目だろうか。
戦国時代ものは好きだから見てるが、ますますひどくなるね。
三谷幸喜に戦国の脚本は無理ということがよくわかった。この人は史実ものは無理。

以前も書いたがこの人は肝心なツボを外す。
あえて期待を裏切ると言えば聞こえはいいが、他の人がすでに描いた演出を超えることができないから逃げてるんだろうな。
豪華キャストの群像劇でごまかしてる。
史実で有名なところは全部カット。
本能寺の変も山崎の戦いもナレーションだけで終了。
秀吉VS 家康&信雄の小牧・長久手の戦いも描かれず、四国長曾我部や九州大友島津などは一切描かれず、北条攻めはなんとまぁスケールの小さい描かれ方。伊達政宗の登場も完全に脇役キャラ扱い。
そのくせだらだらだらだらと秀吉編を描く。ここら辺から見た人は小日向秀吉と、山本幸治石田三成が主役かと思ってしまうのではないか?
秀次がプレッシャーから鬱のようになっていく。解釈は自由だが無理がないか?秀頼が産まれてから秀吉が置いていくシーンの適当さ。

細川ガラシャのシーン必要あったのか?長澤まさみがちょっと感化されたりしてたが、キリシタンの弾圧は秀吉の頃はそれほどでもないはずだが?異教徒が嫌いだったが貿易は許してたしね。秀吉が異教徒を嫌ったのは彼らが布教に見せかけて奴隷狩りしてたりしてたからだが?三谷幸喜はクリスチャンか?それなら高山右近などをなぜ描かん?橋本マナミを使いたかっただけか?

いつものことだが豪華キャストに任せてアテ書きするから、それなりの雰囲気にはなるがどれもこれも薄っぺらい。
役者の演技に助けられてるが内容がないからペラッペラ。それならもっと部分部分を丁寧に描けばいいのだが、興に乗ったところばかりを描くから肝心の全体像がぼやけてしまう。このシーンいるか?とか、この話いつまでやるの?が多く、ちっとも史実に忠実でもない。

唯一まともに観れたのは犬伏の別れのシーン。
あの演出、台詞、演技、どれも素晴らしい。
息子が父を超える日。
草刈正雄演じる計算高いが実は行き当たりばったりの真田昌幸、着実誠実に真田家の未来を考える大泉洋の真田信幸、秀吉の恩と石田三成に傾倒しつつも真田家の将来を考える堺雅人の真田信繁。
この三人の演技は素晴らしい。そしてこの回の演出構成は文句を誰もつけようがないくらい素晴らしい出来だった。(かなり上から目線だな)

と、思いきや翌週の徳川秀忠・真田信幸連合軍VS真田家の戦いは、あれ?これで終わりかよっていうくらいちゃちかった。
軍議に足軽クラスが参加してるのも笑えるが、一番笑えたのは戦闘シーン。
多分大河ドラマ始まって以来最低のいい加減な描き方。なんじゃこりゃ、ヤクザの出入りのシーンのほうがよっぽど臨場感あるぞ。
三谷幸喜は大人数の戦闘シーンが苦手なのか?それとも戦国時代の戦い方がよくわからないまま脚本書いてるから、合戦シーンが書けないのか?
そして衝撃の関ヶ原の合戦1日で終了は藤井隆んずるサスケの口から語られて終わり。

関ヶ原の前哨戦で伏見城攻略、関ヶ原では宇喜多秀家の軍と三成軍だけがまともに戦い島左近が奮闘したことも、毛利や吉川が動かなかったことも、片岡愛之助の大谷刑部が小早川秀秋の裏切りで殉じたことも、島津軍が中央突破で戦線離脱したことも一切描かれず。
もちろん黒田如水(黒田官兵衛)がこの隙に九州とってやろうと行動してたことも、上杉がまさかの急展開に全く動けなかったことも、上田で足止め食らった秀忠が関ヶ原に着いた時は終わってたことも一切描かれず。

いくら真田家目線での戦国時代を描いてるとはいえ、ひどすぎるだろう。
この先どうするんだ?
このまま大坂冬の陣の真田丸の出城、冬の陣での憤死を一気に描くつもりか。
まともな戦闘シーンを一切描かず最後まで乗り切るつもりか。

視聴率がいいから調子に乗ってるのかね。
まぁ、嫌なら見なきゃいいんだがね。
真田丸はもういいや。
来年の柴崎コウのドラマに早くも期待。
再来年は西郷隆盛が主役らしい。配役が誰になるのかな。これも期待。

高畑裕太 マスコミに作られた冤罪

2016-09-15 01:36:05 | Talk is Cheap
ずーと気になってることがある。
高畑裕太の強姦致傷容疑報道。
後出しジャンケンのように「私は常々言ってたんですよね」とか「実は私は懸念してたんです」なんて後で言っても仕方がないのだが、俺は報道始まった際から言ってたからね。今更だけど書かせてもらう。
あれは「マスコミが作った冤罪」だと。

最初に報道されたのは
「高畑裕太がレイプ事件を起こした。」
多分この時点では「誰それ?」くらいの知名度だったはず。
高畑純子の息子で最近TVによく出てる二世タレントだ。NHKの「まれ」って番組に出てたあいつだ。今放映してる寺尾聡主演の「仰げば尊し」や生瀬勝久主演の「侠飯」にも出てる。バラエティにもよく出てる。今回の24時間テレビのパーソナリティににも名前連ねてて、番組内ドラマにも出演してるらしい。
こっからが大変。
差し替えだ!ポスター刷り直しだ!編集しなおしだ!撮り直しだ!
なんか騒いでる。
テレビレポーターをはじめマスコミ報道の連中はいろんな人のコメントをいつものように拾い出す。ゆかりのある人、共演したことある人から関係ない人まで。どうしてこんなに騒いでるんだろうって傍観してた。

なぜって?
だってこの事件絶対強姦事件じゃないと思ってたから。
最初の報道は
どうもロケ先のビジネスホテルで従業員の女を強姦したらしい。
強姦された女性が手首にけがをしてるから強姦致傷容疑だそうだ。
強姦罪や強姦致傷は報道の通り、以前は親告罪(被害者が訴えて初めて刑事罰にできる)だったが、今はそのまま刑事罰が適用される。
だから今回強姦致傷容疑で捕まったんだが、どうもこの経緯が不自然なのよね。

警察からの公式発表なのか、記者の憶測や一部報道の拡散なのかわからない内容ばかりが報道される。

この事件が事件にならないと思ったのは、警察からの発表が全然その後なかったから。
無いのに相変わらず報道はエスカレートして高畑裕太の犯人像を作り上げる。
報道されてるのは相変わらず、変な眉唾な上乗せ報道。
高畑裕太はこんなやつだった。以前から下ネタを平気で言っていた。礼儀をわきまえてないから叱った。気持ち悪いと断った。
挙げ句の果てには「性欲を抑えきれなかった」とかまで言ってたなぁ。誰が誰に聞いたんだ?

被害者の女性のことを考えてとか、被害女性の特定できるような内容は伏せるとか、今後の社会生活のためにとか言って、全く被害女性のことも報道しない。
しかし、それもあまりにも不自然。東大生の集団レイプ訴訟報道なんて、めちゃくちゃリアルに報道してるじゃないか。どの口で被害女性のプライバシーがとか言ってんだろう。

正確な情報が足りなすぎるが今回の事件、いや事件ですらないかもしれないが、事実をまとめてみた。
まず、
1,高畑裕太は深夜に映画のロケ隊といっしょに泊まってるビジネスホテルに帰ってきた。
2,深夜に高畑裕太から「歯ブラシ持ってきて」と言われ女性従業員が持って行って
3,そのまま部屋に入れられレイプされ女性は手首にもけがをした
4,男性から警察に「レイプ事件です。犯人は高畑裕太です」と通報があった

これだけで強姦魔高畑裕太がその後作り上げられていく。
ここから先は憶測もかなり入れるが、報道されてる内容とも照らし合わせて考えてみる。

1,深夜にビジネスホテルに帰ってきた時、女性従業員はそのときロビーにいたってことだがフロントではなくロビーだろ?ってことはもう勤務時間外だったんではないのか?すでに高畑容疑者と面識があって、待ってたんじゃないのか?
2,深夜に高畑裕太から「歯ブラシ持ってきて」と言われ持って行ったとのことだが、フロントの女性従業員が部屋にわざわざ持っていくサービスしてくれるか?ましてやどんなホテルでも部屋に一人で入らないは鉄板の約束だぞ。
3,そのまま部屋に連れ込まれてレイプされたんじゃないかって?ビジネスホテルの壁の薄さを知らないのか?俺も全国各地のビジネスホテルは利用するし、どうしても飲み会に引き摺り回されるので深夜に帰ってくることがあるが、シャワー浴びるのやトイレを流すのも気を使うくらい結構隣上下の音が響く。
そんな中でレイプ?バタバタがっちゃん嫌よやめておとなしくしろなんてやってたら、一緒に泊まってるロケ隊のスタッフとかがすぐ飛んでくるわ。
しかも、スタンガンやナイフなどで脅したり、薬物で眠らせる、アルコールでベロンベロンに酔わせるとかでもしない限り、ビジネスホテルの部屋なんかで1対1でのレイプは無理。抵抗の声をあげたらすぐ誰かが来る。ましてや相手は40最大の女性。
4,男性から警察に「レイプ事件です。犯人は高畑裕太です」と通報があったとのことだが、この男性ってホテル従業員か?それとも撮影スタッフか?

以上のことから考えると、この女性従業員は連泊してる高畑と仲良くなり、深夜帰ってくるの待ってて部屋に行き(行く言い訳は歯ブラシ持っていくだ)、イチャイチャしてるところに男が怒鳴り込んでくる。この男が浮気現場を抑えようとした恋人か旦那か、それとも地元のヤクザで美人局狙いだったのか、とにかく女は「無理やり襲われた」ってことにしたんだろう。
だってレイプされたとかされかかった女性が、手首に1週間の軽いけがって。それってありえるか?

合意だったのかどうかはよくわからん。でも、素面で酔ってもいない女性で、しかも恋人でもない女性。そんな女性を1時間でその気にさせて服を脱がせてコトをいたすなんて無理。商売やプロ女性なら別だがね。素人の女性は無理。
甘く切ないセリフを連発して似合うやつだとか、フェロモンが出まくってるというのなら別だが、どうもそうは見えない。
しかもレイプ?無理無理。高畑容疑者が吉田や伊調のようなフォール技術をもってるとかなら別だが、ビジネスホテルの薄壁で近隣の部屋に聞こえないように抵抗する女性の口を塞いで音を立てないようにして服を脱がすことは無理。

案の定不起訴処分で釈放。
弁護士の腕も相当なものだ。一気に畳み込んだんだろうな。
そのあとの報道陣へのコメントが意味深だ。
「歯ブラシ持ってきてとかの報道は事実無根」
「合意だったと高畑は思ってる」
「起訴されて裁判になっても無罪主張してた内容」
デリケートな女性被害者の配慮しながらもここまで言い切るのだから、俺の推測もあながちハズレじゃないような気がする。

不起訴処分ってことは、無罪放免と一緒。
従ってもう容疑者でもないし、犯罪者でもない。
でももう高畑裕太を芸能界は使わないだろう。彼くらいのレベルの役者はなんぼでもいるのだし、あれだけ事件後にボロカス叩いたんだからね。

不起訴処分で釈放された後は報道ももう知らんぷりで、報道してても慰謝料は億かかるだろうとか、釈放時に睨んでたとか適当な事ばっかり報道してる。
しかしこれって、「やばいやばい、なんとかこのまま悪人にしとかなくっちゃ。こっちがやばい」って必死にごまかしてる気がする。
いや、犯罪と立件されなくても高畑は女性とHしたのは事実だ、話し合いとお金で解決したんだ。女性に謝罪せよ。
あれ?これってどこぞの国の慰安婦問題と一緒じゃないか?

マスコミが作り上げた冤罪。
今回の事件は今のマスコミが寄ってたかって破滅に追い込む力があることを明確にした。
そういや、24時間365時間知事の舛添さんも、公私混同ってマスコミに潰されたくらいだ。
二世タレントごとき潰すのはわけないな。

高槻多津屋の謎のメニュー

2016-09-14 01:15:29 | FOOD&DRINK
京都では100年以上続いてないと老舗とは名乗れないらしい。
とは言えこのご時世、続けるだけでも大変。
商店街は大型量販店やスーパーに負けて、あと言う間に寂れてしまったりする。
携帯ショップやチェーン店が出来たところは、以前は何の店だったか覚えてないくらい。

高槻の駅前商店街。
ここも半分は携帯ショップやカラオケ屋とかカフェとか新しい店に変わってるが、結構昔から続く店も頑張ってる。
BGMがない喫茶店。
千疋屋のごとく高価な果物しか売ってない果物屋。
鮮度とモノはいい八百屋。
つい買いそうになる豆腐屋。
老人になっときまだあれば是非通いたい囲碁クラブ。
そして食事処の多津屋。

この多津屋は今の場所に1940年代に移ってきたというからそれだけでも70年以上続くお店だ。(明治とか大正からお店はあるみたいだ)
うどん類やかき氷なんかもある食事処だが、ガキの頃からWカツカレー(店のメニュー表記はダブルカレーだが俺らはWカツカレーと呼んでる)をよく食べに行った。というよりそれ以外食べたことがない。
カツカレーじゃないよ。カツとじにカレーをかけたって代物。カツとじとカレーが両方食える。なんてお得なメニュー。
カツとじも食べたいがカレーも食べたい!どっちも食いたい。うーん悩むぜって客が店主に行って作ってもらったメニューなのか、それぞれ別々に頼んだ二人の客が、ちょっとづつシェアした結果生まれたメニューなのか。由来は知らないがとにかく美味い。

或る日突然食いたくなって行ったりする。そこに店のある有り難さ。
最近は久々に行くと店が変わってたり、あっても方針が変わったのか代替わりしたのかわからんが、以前の雰囲気が全く損なわれてしまってたりする店が多いが、この多津屋はいつも変わらず同じペースで営業してる。

食べ物屋なのにジュースはオレンジジュースくらいしか置いてない。コーラとかウーロン茶とかもなかったはずだ。子供は来るなってスタンスか。
ビールとかも置いていない。あるのかもしれないがメニュー(お品書き)には載っていない。ここはメシを食うとこだ、飲みたきゃ他に行けってスタンスかな。
カツとじを肴にビールってのも合うんだけどね。酔いどれ客は声もでかいし長居もするし、女性客が嫌がるからか。
とち狂ってちょい飲み客を拾おうとしている吉野家に見習わせてあげたいね。回転率が命のファストフードが何してんだって前に、国道沿いの吉野家でどうやってちょい飲み客が行けるというんだ?歩いて行けと?しかも深夜はアルコールは出さない?本末転倒。

その多津屋の話で高槻在住のお客様と盛り上がった。
その方は多津屋では中華そばしか食べないそうだ。そんなメニューがあることさえ知らなかったが、結構定番らしい。
その人はお餅をトッピングしてもらうそうだ。それもうまそうだね。このお店は昔からトッピングをしてくれる。卵とかね。しかもどれも100円くらい。どこまでも腹ペコ小僧に優しい店。吸い物も100円くらいだったんじゃなかったかな。あまりよく知らないけど。

中華そばが食いたくなって、それで初めてWカツカレー以外のメニューを食いに行った。
店に入りメニューを見る。
うーんやっぱりいつものWカツカレーが安心で定番だよなぁ。でもサァ先日名古屋の松岡カレーとかいうやつやべて散々な目にあったから、当分カレーはいいか。
お客様一押しの中華そばか。
とそこで目に入ってきたのはカレーヌードルというメニュー。
カレーヌードル?カレーラーメンでもなければカレーそばでもない、カレーヌードル。
まさかカップヌードルのカレーじゃないよな。なんだこれ?
中華そばにカレーをかけてみたってやつか?

店員に聞くとうどんにカレーをかけたやつとのこと。
メニューをうどんの欄に戻すとそこにはカレーうどん590円と明記されてる。でもカレーヌードルは別のページ。600円。
カレーヌードルがうどんにカレーをかけたものだとしたら、カレーうどんとの違いがわからん。
店員を呼び止め再度詳しく聞く。どうやらカレーうどんはだしにカレー粉を混ぜて小麦粉でとろみをつけた出汁、カレーヌードルは普通のうどんにカレーライスのカレールーをぶっかけたものということが判明。どっちがうまいんだ。どう違うんだ。誰かと一緒なら二つ頼んで違いを確かめられるのだが、今日は生憎一人だ。しかも病み上がりの今の俺は、2杯はよう食わん。

「今日は中華そばを食べに来たんだろ」
「悩むなら定番のWカツカレーにしときなよ」
「カレーヌードルチャレンジでしょ」
脳内でバトルすること約30秒。
店員に
「カレーヌードルで」
と頼む。
その5秒後
「すいません、やっぱりカレーうどんで」

先日のチョイスミスが未だ響いてて冒険できない自分にちょっと自己嫌悪。
店員さんも心なしか「ふっ・・ヘタレね」って思われてるように見えた。

カレーうどんのお味?美味しかったよ。普通にね。

ちくしょう。なんか負けた気分。
是非次回はカレーヌードルにチャレンジ。
大丈夫お店は無くならない。

ちなみにこの多津屋。夜は7:30までの営業だ。
これもまたアホみたいに深夜2時とか3時まで営業してるチェーン店は見習ったほうがいい。
晩御飯はそのくらいの時間に食べるもんだ。だらだら営業しても仕方がない。閉めるぜ。勿体無い?もうけ損なってる?うちは70年続いてますけど何か?って自信があるんだろうね。