被災地の熊本で空き巣や泥棒が多発し始めてる。
先日は空き巣が初めて捕まった。こんな時にこんなことする奴は極刑罰にしてほしい。
ずっと避難所にいたり倒壊家屋なんかで、まだ確認できていないものを含めると、すでにかなりの被害が出てるかもしれない。
「戸締りをきちんと」なんて言われても、地震でドアや窓が閉まらないとか外れてたりしてれば無理。
壁が剥がれてたり、破損してたり、押しつぶされてたり。そうなると防ぎようもない。
警察もパトロールを強化したり、自警団が見回ってくれてるが、多分防げないだろうなぁ。こんな火事場泥棒はプロだろうから防げないかもなぁ。
TVで見たが、「どこどこの避難所に避難しています」って半壊家屋の玄関に紙が貼ってあった。多分心配してきてくれた人へのメッセージなんだろうが、これじゃぁ「家に誰もいませんよ」って言ってるようなもんだ。
フェイスブックやtwitterも注意だ。
「今避難所なう」
「スーパー●●に家族で来てるが、カップラーメン売り切れ、別のスーパーに行く」
「ガソリンスタンドで給油待ち。長蛇の列であと1時間は覚悟」
なんて入れたら「今、家にいませんよ」ってバラしてるようなもんだ。
「ボランティアがダンボールを持ってきてくれた。これで避難所の冷たい床で今夜から寝ないで済む」
「車中泊1週間目。そろそろエコノミー症候群になりそうだ」
なんてのもダメだ。これも「家にいませんよ」って言ってるのと変わりない。
もしSNSをするなら
「昼に家に戻った時、セコムの電源を切り忘れた。また鳴って呼び戻されるんだろうなぁ」
とか
「外観は大丈夫そうに見えるけど、あと一回揺れがきたら二階が落ちるだろうな」
とか、
嘘でもいいからダミーの文を入れておいたほうがいい。
本来、地方というか田舎というのは、よそ者をすぐ見分けるもんだ。
村の人は全員顔見知りだから、ちっとでもよそ者が入ってくると「誰だあれ?見かけない人がいるなぁ」って見分けて警戒する。
以前、岡山県の某山岳農村地帯に行って、人の家を探したことがある。車のナビは古いやつだったからか、無情にも広大な畑の脇の住宅地手前で「目的地周辺デス音声案内ヲ終了シマス」。で、通りがかりの人(人がまた歩いてないんだわ)に聞いても、住所を言っても「サァわからないねぁ」って。何人か聞いたが全て「よそものだろあんた、何しに来たんだ?その家を探してどうする気だ」って警戒心バリバリ。事情を話して、怪しいもんじゃないですよと語って、名刺に携帯番号書いて渡して、ようやく安心されるがまだ警戒は解いてないよって雰囲気。「本当かどうか本人に聞いてみないとなぁ」って思ってるの丸分かりの表情だもの。
それを何人か繰り返してたら派出所を見つけて、そこで聞いても無情。「サァわからないねぇ」
「そんなことあるかい!」
って突っ込みたかったが、正体不明のよそ者に住所を教えて、万が一トラブルになったら大変だもの。気持ちはわかるよ。
だって数分後に本人から電話かかってきたもの。誰かが「「変な人があんたを探してるよ」って本人に連絡したんだろうな。
だって、その本人は俺の携帯電話番号を知らないのにかかってきたんだもの。(俺もそいつの番号を知らないからこんだけ苦労して家を探してたんだ)
しかし、この大型災害の時はダメ。知らない顔がいっぱい村や街にあふれる。そうなると村や町の人も戸惑う。知らない奴がいっぱいだ。
警察・消防・自衛隊などは制服でわかる。TVなどの報道陣や取材陣もまだいい、腕章などつけてるから。
厄介なのがボランティアだ。
避難所にきて、親切に色々してくれる。だからと油断したりすると、その中に紛れ込んでたりするから気をつけて。
「おばあちゃんの代わりに家に行ってもってきてあげましょうか?」って言ってくれる親切そうな人。この人を「本当に親切で言ってくれてるのか?」って疑うことできる?
「お母さん、なんでも手伝えること言ってくださいね」「そうですか、半壊でしたか」「どこの地区ですか?あぁ、あそこはひどかったらしいですねぇ」「頑張りましょうね」「お嬢ちゃん、小さいのにえらいねぇ、お母さん助けてあげてね」
親身になって聞いてくれてる人が、コールドリーディング(誘導質問)で家を特定しようとしてるとは、まさか思わないでしょう?コールドリーディングって、された側は自分で自らしゃべったとは思ってないから、まず素人は騙される。「オレオレ詐欺に引っかかるなんて馬鹿?」って誰もが思うけど、未だに無くならないのはこのせいだもの。犯罪のプロをなめてはいけない。
倒壊家屋の瓦礫撤去を手伝ってくれてる人も、家主がいない家屋の周りをうろちょろされても、「ボランティアのものです」って言われたらむげにもできない。用意周到に水のダンボール箱とか積んでたり、スコップとか持ってたりとかするからね。本物と偽物の見分けがつかない。名刺か証明できるものって言っても「NPOナンチャラ」とか「NPO法人なんたら」って名刺やネームプレートに書かれてたら、とりあえずは信用するしかない。
まぁた偽物の方が本物っぽいんだこれが。
本当はボランティアの登録や派遣もちゃんと組織化と管理をしてから現地入りしてもらわないといけない。市町村共通で同じ腕章やバッジ(市町村名入りで色違いがベスト)とかを用意して「町の登録ボランティアの人は腕にこの色の腕章をつけてます」「県で登録認定されたボランティアは胸にこのバッジをつけてます」ってしなければいけない。それなら安心だろう?
でもそうなると、「親戚の家を手伝いに来た」とか「友達の手伝いに来た」って人たちにも、必要だな。県外から入ってくる人は最初に県庁に行って証明書をもらうか?なんか昔の関所みたいだな。
で、その役所とか公共関連の人間というのも厄介だ。
役場の人を全部覚えてるわけじゃないし、全員顔見知りの小さな村だったらなおさら、市や県から「派遣されてきた」とか言われたら、もう信じるしかない。
水道局とか電気会社、保険会社だとかなら、勝手に留守宅に入ってたり周りをうろちょろしてても、そう言われたら信じるしかない。
それっぽい格好をしてるしね。何度も書くが「偽物ほど本物っぽい」。
怪しい奴は言葉も巧みだ。消化器詐欺の奴みたいに「消防署の方から来ました」って言っても信じちゃいけない。嘘は言ってないよ。でも「消防署の者」ではない「消防署の(ある)方(向)から来ました」だもの。
かといって、人を見たら泥棒だと思えってのも寂しいよな。
一番いいのは阪神大震災の時のように、某暴力団が町の保安や防犯してくれること。
未曾有の災害と、当時の政権政党のせいで対応が全く遅れた阪神大震災で、某広域暴力団のおかげで助かった話は以前にも書いた。
自衛隊の要請や支援の手配さえしなくてあたふたしてた社民党政権の代わりに、本部の備蓄食材・水などの無料配布を始め、暴動を恐れてシャッターを閉めたりしてたコンビニや店に、防犯や警備を約束し開けさせた。
自衛隊の代わりにブルーシートの手配、がれきの撤去用のトラック・重機・器具の調達、もちろん撤去作業をしてくれた。ボランティアはまだ無い(この震災中に生まれた)から彼らの支援活動(もちろんこの言葉も当時は無い)はどれほどありがたかったか。
そして被災地での火事場泥棒が頻繁に出ると「今後被災した家での空き巣や、被災家屋や店舗からの金品強奪した者は厳重に処罰する」というおふれ発行。警察の代わりに防犯巡回もしてくれてた。さらに「被災地からのものと思われる貴金属や家電の換金禁止」っておふれ発行。換金できへんものを盗んでも無駄。警察に捕まることより、組にバレたらどうなるんだってのは最大の抑止力。見事にその後無くなった。
暴力団やヤクザを肯定するわけじゃないが、明治維新直前の江戸城開城の際に江戸の町を暴徒や暴漢から守ったのも博徒・テキ屋・ヤクザだ。
実際、フラワーロード足立宝石店なんかはもう宝石全て奪われてしまったんだが、全部戻ってきたという嘘のような本当の話。
海外から驚かれる「日本人は天災時にも落ち着いて秩序を守り暴動や強奪はしない」ってのは今後も守られるのか。
火事場泥棒、デマ、暴言、批判・・・。被災者より周りが騒いでるだけのような気もするが、是非、海外の人に誇れる日本人であってほしい。
「悪い人はいない」って、そんな願いを無下にしないでくれ。懐疑心や疑心暗鬼にさせないであげてくれ。
被災地での悪事をしたやつは、城中引き回し(今ならネットで拡散されるか)、百叩き(今ならネットでボロかす叩かれるか)、遠島島流し(今なら社会的抹殺だな)でも足りない。極刑でいいと思う。
今後は、復興支援事業詐欺、義援金詐欺、改装建替補修詐欺、保険金詐欺なども出てくるだろう。
被災家屋での廃品整理・回収業者を装った骨董品や貴重品詐欺も出てくるだろう。
気をつけてね。奴らはプロだ。あの手この手で狙ってくる。