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バーボングラス片手のロックな毎日

カップヌードルのフタとめシール

2021-06-06 16:54:49 | FOOD&DRINK

あれの正式名称をなんというのは知らない。

カップヌードルのフタを止めるシール。

あれが無くなるらしい。

 

最初はあれ、ぴちっと商品にラッピングされてるビニールパッケージを、剥がしやすくするために着いてるもんだと思ってた。実際他社のカップラーメンのパッケージは剥がしにくい。爪を切った後なんかは最悪だ。カリカリと・・・、下手すりゃ容器までちょっと凹んだりね。

しかしカップヌードルは底にあのシールが付いているおかげで、あれを剥がすと同時にパッケージフィルムをめくれるのだ。さらにそのシールはお湯を入れた後の上蓋の止め、そうフタドメシールとして使えるのだ。以前はあそこにバーコードが印刷されてた時もあった(はず)。

カップヌードルの容器に改良が施され、底部分に凹みができてパッケージが破りやすくなってもフタドメシールは付いていた。(ちなみに底の凹みは配送時の麺割れ防止とお湯を入れた時の対流を促すためにできた)

しかし6月3日のカップヌードル公式twitterで「さようなら、すべてのフタ止めシール」と6月4日に発表するよと告知された。

 

あの他社カップラーメンにはない、便利なシールがなくなってしまうのだ。

あのシールがあるおかげで、お湯を入れた後に蓋を何の細工もせず留めておけるのだ。上蓋を剥がした際に、片手でも止めやすいようにセッティングしておくというプロ技をしておけば、片手にヤカン持っていても簡単に止めれる。

シールが無くなっても「重しを載せればいいじゃないか」などというやつもいるだろう。そいつは多分少年ジャンプを重しに置いて、バランス崩してうわぁってなったことがない奴だな。

コミックスとか文庫本で重しをすると最悪。湯気でよわよわになってしまうのだよ。割り箸とか置いてもダメだ、軽すぎてふたが開くと同時にずり落ちてしまう。

「熱いヤカンの底を蓋に当てればアイロンみたいにぴちっと止めれるぞ」とウンチクたれる奴もいるかもしれない。コンビニのイートインや野外でそれできるのか?

 

シールが無くても止められるよう、今度のフタ部分は開け口の持ち手が二つになったものになるそうだ。「Wタブ」というネーミングだそうだ。

環境への配慮が目的で、このシールを廃止することでプラスチック原料使用量が年間33トン削減されるそうだ。さすが全世界80カ国、累計400億食食べられてるラーメンだ。

ここにもプラ削減の波が来るのか。その前にスーパーで売ってる肉のトレーやフィルム、惣菜コーナーのプラ容器のほうがよっぽどプラ使用してると思うのだが・・・。

 

カップヌードルは環境を考えて今までもなんやかんやしたことがある。

カップヌードルの容器自体も発泡スチロール製から紙に変えたことがある。「熱くて持てん!」と大クレームでまた戻ったがね。今の材質が何かはよく知らない。興味ある人はググって調べてくれ。

カップヌードルライトの容器の材質は紙かもしれん。

カップヌードルは容器レスも考え、中身だけ(リフィル)の販売もしてた。環境保全がどうとか割り箸は森林がとかヒステリックに言う奴は嫌いだが、俺も少しは環境のことは考えるよ。でもリフィルって計算すると割高なのさ。

マグカップヌードルとか、お椀でカップヌードルとかも一緒ね。それになんか腑に落ちないのよ。

だってカップヌードルって、チキンラーメンを海外に売り込みに行った安藤百福さんが、アメリカ人がマグカップに割って入れて食べてるの見て「これダァ〜!」ってひらめいて開発された商品だろ?カップ無くしたら本末転倒やん。

シャーペンのボディの材質がプラスチックなのは環境に悪いと木材に変え、芯が細いと折れやすく敬愛的で無いからと太くして、改良を重ねてったらそれってただの鉛筆やんってのが出来上がったってやつね。

 

まぁフタどめシールを廃止して年間33トン削減されるなら、まぁちょっとくらいの不便は我慢しよう。

ワイドナショーでこの話題を取り上げた際、松本人志が「フタ止めシール使わない」「そもそも蓋をしない」などと言ったそうだが、信じちゃいけないよ、みんな。

奴はライバル社・東洋水産の、マルちゃん「QTTA(クッタ)」のCMに出てるんだ。フタしないってのはちょっと問題がないか?浜ちゃんが「俺、出前とったことない」って言ってるようなもんだぞ。

 

1971年生まれだから今年で50周年を迎えたカップヌードル。

歩行者天国で宣伝販売をして、簡単、便利、外でも食べれるって認知された。残念ながら「歩きながら食べる」って狙いは日本人の道徳観によって見事に外れたが(って言うかそもそも歩きながら麺は食えんって)、浅間山荘事件で一気に知名度が上がって、雪山でも真夏の海でもとにかくお湯さえあればどこでも食べられるってことは認知された。

この外でも食べられるってのは、外でも気軽に音楽が楽しめる、音楽を持ち運べるというのを世間に広めた、SONYのWALKMAN(ウォークマン)と同じく画期的だったなぁ。(ウォークマンは1979年〜)

 

今やカップヌードルは家や店、街や国を飛び越し、地球を飛び出して宇宙にまで持っていける。

「スペースカップヌードル」は、JAXA公認の宇宙食(正式には宇宙日本食)で、ISS(国際宇宙ステーション)に滞在した野口さんも携行していったそうだ。ちなみにホテイのやきとり缶詰も宇宙食用に改良されたものがある(本当)。

 

 

それとカップヌードルのCMソングにはいい曲が多い。

ハウンドドッグの「ff/フォルテシモ」はヒットしたねぇ。

大友克洋の映像とコラボした宇多田ヒカルの書き下ろし「This is Love」は圧巻だったね。

Mr.Childrenの「タガタメ」もカップヌードルのCM「NO BORDER」シリーズの楽曲だ。好評だったためフルコーラス作られラジオ限定で流され、さらにフルバージョンとなってアルバム「シフクノオト」に収録された曲だ。

カップヌードルのCMには話題になるものが多い。

シュワちゃんに3口で食わせたり、ジェームスブラウンに「ミソッパ」ってシャウトさせたり、原始人にマンモスを負わせたりとコミカルなものも多いが、戦争反対や社会問題を提起したメッセージ色の強いものもある。

崩壊したベルリンの壁で食べたり、兵士が合い向かって並んでるライン(国境?)にカップヌードルあ並べられてる上記の「NO BORDER」シリーズなどね。

でも「少年兵を肯定してる」と湾曲解釈されて批判されたり、大坂なおみと錦織圭をアニメ化した時は、「大坂なおみの肌の色が意図的に変えられてる」「これは差別だ」と炎上した。

矢口真里とビートたけしが出てたCMも、なんか意味のわからない「不謹慎だ」「ふざけすぎだ」攻撃を受けて中止になった。

 

文句を言う前に3分待て。ちょっと考えろ。

そう、カップヌードルにお湯を注いで、ちょうどいい食べごろになる時間だ。

お湯を注いでフタを止めようとして「シールが無いじゃないか、不良品だ」と慌てるなよ。間違ってもクレームは入れるなよ。今度のは「Wタブ」だ。しっかり二つ折れよ。そして3分待て。

あとは一気に食え。スマホ触らずに食え。麺をすすれ、謎肉つまめ、知るを飲み干せ。腹がいっぱいになったら、しょうもないことなんかどうでもいいやって思えるさ。

 

ありがとうカップヌードル。これからも宜しくだ。



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