GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

銀魂 実写版

2017-07-30 23:51:24 | MUSIC/TV/MOVIE
銀魂の実写版映画を見た。
まずは結論から。
面白いよ。
シン・ゴジラのような傑作!とは言わないが、娯楽映画として見る分には笑えるし、ハラハラするし、楽しめるよ。

銀魂を読んでない人には全くわからんネタで、読んでる人には「そうかなぁ?」アニメファンには「それはないでしょ」って突っ込まれるのを承知で書くが、面白かったよ。
毎回のことだがネタバレとかもあるんでまだ見ていない人、これから見に行く人、DVDになったら見ようと思ってる人はここから先は読まないように。

まず、長澤まさみがいい。
長澤まさみは「ラストフレンズ」とかの頃はあんまり好きじゃなかったんだけど、「真田丸」や「山田孝之のカンヌ映画祭」あたりで「やるなぁ」と。なぜ上から目線なのかは無視してくれて結構だが、とにかく最近の長澤まさみはいい。
今回の映画でも、志村新八(菅田将暉)のお姉さん役・妙を演じてるのだが、これがまたいいのだ。
傷ついた銀さん(小栗旬)を看病するシーンで、ドラゴンボールを朗読する長澤まさみ。すべて擬音。こんなコミカルな演技を平気で平然とやってのける。すごいなぁ。

ムロツヨシがいい。
天才科学者・平賀源外を演じてるのだが、武器を調達にしに来た銀さんの前にやばいアイテムが満載。ガ●ダムやあのジ●リ作品まで登場。許可は取ってるのかとか後で揉めないか?とかそっちの方が心配になってしまうほどだが、その時の小栗とのやりとりがこれまた息が合っている。
ペチペチと叩く小栗にやめてようって感じだったけど、本当は痛かったんだろうね。ムキになってポカスカ殴り返してた。あれってアドリブだろうなぁ。
ムロツヨシといえば、漫画実写TVドラマの名作「ウロボロス」でヤクザの組長である小栗旬のNo2を演じてたのが印象的。副音声でも小栗とは息が合ってたから仲がいいんだろうね。

佐藤二朗がいい。
武市半平太をもじった武市変平太役なんだけど、めっちゃいい。
原作漫画の空地英秋さんは、アテ書き(俳優に合わせてキャラ設定)したわけじゃないはずだけど、今回の実写映画で一番キャラがハマってたのはこの佐藤二朗さんだ。演じてるのか素のままなのかはわからないが、めっちゃ笑ってしまったよ。このキャラで一本映画作って欲しいくらいだ。
「ロリコンではありません、フェミニストなんです」「私はいたいけな少女に手を出してるのではない、差しのべてるのです」って言い訳セリフがこれほど似合う俳優はいないなぁ。ちなみにこれは単行本62巻のネタだけどね。



安田顕がいい。
今回のテーマになる妖刀を作り出した鍛冶職人・村田鉄矢を演じてるんだけど、相変わらず濃いいなぁ。ウザいくらい。これもアテ書きしたのかってくらいはまってるし、小栗旬とのやりとりも絶妙の間だ。
この人ってバカリズム原作/竹野内豊主演の「素敵な選タクシー」でありゃ、凄い俳優がいたもんだって思った。(功名が辻とか泣くな、はらちゃんの頃はスルーしてた)、その後の真木よう子主演ドラマ「問題のあるレストラン」でのゲイパティシエ役や黒木華主演ドラマ「重版出来」で凄いなぁ、うまいなぁって思った。
阿部寛主演の「下町ロケット」や長谷川博巳主演の「小さな巨人」での顔芸は、なんともいえない味がある。


人気漫画の実写化はいつも賛否両論ある。
「これはアリだな」と思わせるのもあれば、「これはやめとけばよかったのにな」って思うのもある。
漫画のイメージが強ければ強いほど、実写化には拒絶反応が起こる。
今回の銀魂でも、見始めはヤッパリ違和感だらけ。

神楽は橋本環奈ではなく清野菜名の方がいいなぁとか、定春の作り物感とか、エリザベスのハリボテ感とか、近未来CGがちゃちいなぁとか。
柳楽優弥が真選組の鬼の副長、ヘビースモーカーでマヨラーの土方十四郎を演じてるのだが、決戦前にマヨ丼を食べるシーンはいらないよなぁとか。
それでも、どんどんテンポよくこれでもかとたたみ込まれる映像や演技に、どんどんハマっていける。
漫画は漫画、アニメはアニメ、実写は実写で楽しめばいい。

まぁそうはいっても、もう直ぐ公開のジョジョや、つい最近ハリウッドで連続ドラマ化が決まったワンピースなんかは不安しか感じないけどね。

話はあっちゃこっちゃ飛んで申し訳ないが、今回の銀魂の監督は『勇者ヨシヒコ』シリーズを手掛けた福田雄一だからか、以前の福田作品に出てる人がかなり多い。
福田監督が手がけた島本和彦の実在とフィクションが混在する自伝的漫画「アオイホノオ」の実写ドラマ。
柳楽優弥(ちなみずっと「やぎら」を「やぐら」と読み間違いしてた)が主人公の焔モユルを演じてる。大阪芸術大学を舞台にしたこのドラマで、安田顕は庵野ヒデアキ(後にエヴァやシン・ゴジラ)、ムロツヨシは山賀ヒロユキ(後にGAINAXを作る)を演じてる。
80年代当時の漫画やアニメがビシバシ出てくるこのドラマ。著作権とか使用権とか許可は取ってるのかと不安になってしまうほど実名実写で出てくるこのドラマも、是非この銀魂を見た人は見てほしいな。

東京五輪と浮かれる前に観光客のマナー教育を

2017-07-27 09:11:40 | Talk is Cheap
東京人以外は全く興味のない2020東京オリンピック。
連日何かにつけて、「2020年の東京オリンピックに向けて」といろんな案件が報道されてる。
でもそのほとんどが
「それってただの便乗じゃないの?」
とか
「それってダシに使ってるだけじゃないの?」
って思ってしまうものばかり。

道路を整備するとか、マナーやルールを広めるとかならわかる。
それならどんどんやってくれ。
「この機会に普段知らない外国の文化を知ろう」ってのなら歓迎だな。
Wカップとかあれだけ騒ぐのに、スペインを世界地図で指差せなかったり、ドイツの位置を知らなかったりする。
スーダンだ、リトアニアだ、ボスニア・・・。名前は内戦とか紛争のニュースで知ってても、それがどこの場所にあって、どんな民族で、どんな歴史があるのかも知らない人が多い。
これでよく「グローバルだ」とか「世界水準では」とか言えるもんだ。

ましてや2020東京オリンピック。
たかが陸上競技の祭典やるくらい(アスリートの方たちすいません)で、日本のルールや風習をなぜ変えたがる。
飲食店を全店禁煙にしようとか、エスカレーター歩くの禁止にしようとか。さらには標識変えるとか、地図マークまで変えようとしたりしている。
今でさえいろんな国から観光客が来てるが、奴らは不便を感じてるのか?不満だらけで帰国してるのか?
なぜ奴らのためにこっちがいろいろ合わせなければならないのか全くわからん。

その前に冬季五輪・ソチオリンピックがあるが、奴らは「ソチに日本からの観光客が好きないなら、東京オリンピックには韓国人を行かさん」とまで言ってる。
なぜ彼らがそこまで強気の発言ができるのかは不明だが、訪日観光客のご機嫌取りのようにいろいろ変えようとする日本よりマシだな。

そして今日、国立競技場のオリンピック後の使い方がニュースで流れてきた。
2020東京オリンピックのメイン会場。
老巧化が進んでるからと全建て替えすることになったが。設計デザインとか、経費の不透明とかいろいろ問題になって、デザインから全部やり直した。
で、その国立競技場はオリンピック終わった後は、球技泉温の競技場にするらしい。
なんじゃ、そりゃ?
えっ?オリンピックの後はサブトラックが確保できないから陸上競技場にはできないって?
そんなのデザインや設計段階からわかってただろうさ。何を今更言ってるんだ?確信犯だろ?

それなら建て替えする必要あったの?改築・改装・メンテナンスで何とかなったんじゃないの?
加計や森友どころの話じゃないな。相変わらず裏で利権が蠢いてるからこんなことが平気で行われる。
週刊誌とかにすっぱ抜かれてから説明すると叩かれるから、今のうちに、先に言っちゃえ!ってところだろう。
しかも、オリンピック終了後は民間に売却・運営を委託するらしい。どうせ天下り財団とか法人が請け負うのだろうが、それならますます疑問だ。なぜここまで金をかけて作った?なぜデザインや工事費であんなにもめた?それなら木造とか和のデザインである必要が何であったんだ?

だいたい球技場として需要があるのか?
野球場には不向きだろう。サッカーのチームでここを本拠にしたいチームがあるのか?ラグビーじゃー採算取れないだろう。アメリカからアメフトチーム呼んでくる気かな?
陸上競技場として使えないなら、アジア大会や世界陸上を日本でやるとかって場合はまた、新たにどっかに作るのか?

このまま行くと全く盛り上がらずに失敗することになりそうだ。
いや、もう失敗してくれていいから、これ以上オリンピックにかこつけていろんなことをしないでくれ。
観光客のために何かをするたびに日本らしさは失われ、近隣住民が迷惑し、外人に嫌悪感を感じていくばかりだ。

百貨店が「アジア観光客のおかげで儲かった!」なんて浮かれてたら、日本人買い物客が愛想尽かして行かなくなった。金余り富裕層じゃなく一般外国人に取って代わられたから、今じゃ閑古鳥が鳴いている。

観光地もひどいもんだ。
京都は年間のべ5000万人がおとずれる日本最大の観光都市だが、今の京都に日本の風情はもう無い。
四条通りも寺町通も京極通も外人だらけ。路地には横文字・中国語・ハングルの看板が並び、カオスのようになっている。
神社仏閣の駐車場は朝から満杯で、清水寺も金閣寺も東寺も外人だらけ。大原も嵐山も百万遍も北山も外人だらけ。
どこでもかしこでもお土産屋が並び、異国人と修学旅行生で賑わってるが、もはや風情のかけらも無い。

京都とか奈良とか昔から観光客を受け入れてたところでも、あまりに増えすぎた観光客のマナーの悪さに辟易してるのに、地方都市で対応できるわけが無い。だいたい住民人口の何倍もの観光客を受け入れられるわけがない。
奴らは日本人みたいに歴史建造物を崇めたり、自然を敬ったりしない。マナーの悪さ、ゴミをそこらに捨てる、ルールを守らない。あげくに破壊したりパクったり。落書きしたりするバカもいる。そんな奴らのために日本人観光客は減り、住民はイライラが募るばかり。

世界遺産が一番多いイタリアでは、観光客のトランクやピギーバックのせいで、石畳がボロボロだそうだ。
ローマのトレビの泉も、あまりの観光客のマナーの悪さに、座るの禁止とか立ち止まるの禁止とかにしたらしい。

日本でも、観光客のマナーの悪さに耐えかね、そろそろ住民が怒りの限界を超えてるみたいだ。
京都の市バスは、観光客だらけのせいで住民が乗れないとクレームが多発してる。
干潮の時に海に道が現れる島の持ち主は、ついに島への立ち入りを禁止にした。
沖縄のパワースポット、備瀬のワルミは住民(所有者)が立ち入り禁止にして金網と有刺鉄線でガードした。

人気アイドルグループの出演するCMやドラマなどで使われた場所は、すぐバレて一時的に観光客が増える。
しかし、風情や歴史を楽しむのではなく、写真を撮ってSNSなどで発信することだけに夢中。
立ち入り禁止の場所、私有地への侵入など当たり前。
写真を撮るのに邪魔だから洗濯物を引っ込めろとか言われたり、ごみ箱隠されたり、自転車を勝手に移動させられたり。
嵐のCMで使われた5本の樹のところも、私有地なのにどんどん勝手に侵入してくるから、持ち主は腹を立てて、それならもう一本植えてやる!と六本にしたらしい。

笑い事じゃ無い。
今後、ウケ狙いで清水の舞台から飛び降りるバカも出てくるだろう。富士山の登山道で偽の誘導標識を立てたバカも出てきてるご時世だからな。日本各地の神社に油を撒いてすぐ自国に戻った奴もいるからな。
小笠原諸島だって知床だってヤバいかもしれない。白川郷の集落で火事を起こすかもしれない。熊野古道でバーバキューしだすかもしれない。現に屋久島では問題になってるくらいだ。立ち入り禁止のはずの沖ノ島の上陸写真がSNSに出回る日も近い。

さぁ、それでも東京オリンピックのどうたらこうたらって名目で、外国人観光客のためにルールを変えていくのかい?
そしてそれが終わった後のことも考えてるのかい?
祭りの後の静けさって言葉があるが、祭りの後はゴミだらけが現実だぞ。



天神祭が好きじゃない

2017-07-25 02:52:06 | Talk is Cheap
今日と明日は大阪の夏を彩る天神祭だ。
大阪天満宮24日が宵宮で25日本宮だ。
おかげで今夜の梅田はガラガラだった。歩いてるのは中国人と韓国人の旅行者ばかり。みんな天神祭に出向いてるのかな。

カレーが食いたくていつもの三番街のインディアンカレーに行ったのだが、隣に座った中国人観光客の家族連れ(夫婦と男の子二人)と喧嘩した。
母親は出てきたカレーも食わず写メばっかり撮ってるし、子供は辛いのかツンツンするだけで立ち上がったりごそごそしたり。そのうち自撮りしようと俺の頭にスマホはぶつけるわ、俺の領域にまで乗り出してくるわ。
我慢してたんだけど、ごめんね、そんなに気が長くないの。勘違いしないでね、あなた方が中国人でも台湾人でも韓国人でもインド人でも日本人でも同じこと言うからね。
「邪魔やねん、ええ加減にセェよ」と。

自撮りに夢中で俺に体をぶつけてきた中国人母親は、俺に怒鳴られキョトンとしてた。言われた言葉は分からないが、俺が嫌悪丸だしで言ったのは通じたみたいだ。
しかしそのあと、子供二人を挟んだ向こうにいる旦那に何か文句を言ってる。中国語は全くわからないので何を言ってるのかわからないが想像はつく。多分「なぜ私はこの日本人にこんな侮辱な言葉を言われたのか」とか、「なぜ写真を撮ってるだけで怒られなきゃいけないんだ」だろう。不満を言ってるのは、雰囲気で何となくわかったよ。さすが謝らない国の人。人の迷惑より自分が全ての国民性。
だが悪い俺はそこらへんの、まぁ仕方がないかと見て見ぬ振りする日本人とはちょっと違う。嫌なもんは嫌、失礼なもんは注意する。日本人であろうと外国人であろうとね。
君たち中国人観光客の傍若無人の振る舞いは、あちこちで目にするが、誰も注意しないし文句も言わない。だから奴らはそれが日本では通じないことがわからない。まぁ最近は日本の子供も親が叱らない、じいちゃんばあぁちゃんが叱らない、先生が叱らない、近所の人も見て見ぬ振りだから、似たようなもんだけどな。

いきなり話が逸れたが天神祭。俺はこのお祭りがあまり好きではない。
千年の由緒ある祭りだとか、京都の祇園祭や東京の神田祭と並んで日本三大祭りなどと言われてるが(日本って何でも三大とかつけるの好きね)、最近は一体何を祀ってるのか?って疑いたくなるほど本質がぶれぶれになってるように感じるから。

特に嫌いなのがギャルみこしってやつ。何なのあれ。ギャルみこしって。これももうかれこれ35年以上続いてるんだけど、毎年このニュースが流れるたびにげんなりする。

ええ歳こいたおっさんどもが、祭祀にかこつけて大阪のお調子乗りの女を集めて、クダらねぇ審査をして神聖な神輿を担がせる。毎回選ばれるのはヤンキー上がりとか飲み屋の女とかが多い。(もちろんそうじゃない人もいるのだが)
神聖なものだと大義名分で、そこらへんの商店街のおっさんとか商工会のおっさんが、下心丸出しで選んでるの丸わかり。
このギャルみこしに選ばれた女の人は、すでにギャルというには無理がある人が多いのだが、おばさんの集まりでも女子会と平気で言う大阪の女にとっては永遠のギャルなのかもしれない。
この女性たちはそのうちアニマル柄を着て、アメちゃんをポケットに忍ばして、傍若無人で大声で喋る大阪のおばちゃんと呼ばれるようになる。いつ彼女らがおばちゃんに変化するのかは永遠の謎だ。

この選ばれた(基準がよくわからないが)女の人が神輿を担ぐってのがどうもダメなの。男尊女卑だとか男女平等だとか言わないでくれよ。俺はそんな狭い考えは持ってない。職業柄女性が多い仕事だしね。だけど神事や祭祀というなら客集めとか話題作りのためにやってるギャルみこしはどうも賛成できないのよ。

だいたい菅原道真自体の伝説もよくわからない。
すげぇ才能があった人で朝廷でも頭角をあらわしたが、政権闘争に敗れて太宰府に左遷され、数年後に死んだ。道真が死んだあと京都では不慮の事故や変死が相次ぎ、「これは道真の怨念だ」ということで北野天満宮を造り、道真は天神様と呼ばれた。
簡単にざぁっとまとめるとこんな感じなのだが、大阪の天神祭が始まったのは秀吉が大阪城建てた1600年頃。つまり道真の死後700年くらい経ってから始まったものだ。それがなぜ1000年の歴史を誇るお祭りになってるかがわからない。道真は西暦900年頃だからそれから数えりゃ1200年だが、秀吉からなら600年弱だ。

全国各地に菅原道真伝説がある。

京都から太宰府まで落ちていく際に各地に立ち寄ったとされ、いろんなところで「道真公が」ってのがある。おいおい、そんなにのんびり10何年もかけて太宰府に行ったのじゃないのに、なんでこんなとこまで立ち寄ったと言われてるんだ?って場所や伝説がいっぱいある。
そりゃ大阪の淡路や菅原などの地名が、道真が京から淀川を下って海まで出る際に、阿波(現・徳島)と間違えたからとか言われてるのはわかる。これは通り道だからな。
コロンブスがアメリカ大陸をインドと間違えて、それから原住民がインディアンと呼ばれたのと同じだ。
でも明らかに「そこには行ってないだろう」とか、「どんだけ遠回りしてんねん!そんなに嫌だったのか?」って突っ込みたくなるような地方伝説がいっぱいある。和歌山とか日本海側とかね。
空海の伝説と一緒。今と違って牛車とか手漕ぎ船とか徒歩で移動してるのに、そんなにあちこち行けるかよ。

天神祭が嫌いになったのは20歳の頃。
当時美容学校に行ってた俺は学校の紹介で天神橋筋5丁目の美容室でバイトしてた。
バイトと言っても見習いで使用人で下僕のような扱い。時間給340円でこき使われてた。ちなみにその前にバイトしてたチェーンレストランは時給五百円だったがそれより安い。弁当代は400円(自腹)。つまり土日など学校のない日に朝から終日働くと、弁当代で一時間以上の給料が消えるのだ。
勘違いしないでくれよ、戦後間もなくの頃の話じゃないぞ。昭和末期、世の中がバブルとはしゃいでた頃の話だ。今、ちょっときついとブラックだとか、時間給900円以上もらっててごちゃごちゃ言ってる奴が大嫌いなのはこの時のこともある。

その天五の美容室で天神祭の日、飲み屋のママが来店した。
そしてシャンプー後に俺に言った。「タクシー止めてきといて」
外は土砂降りの雨。都島本通りも京阪通りも大渋滞。タクシーなど停まってくれないし止める場所もない。それでも雨の中、必死に止めようとしたが玉砕。10数分後店に戻ってお客様に成果を伝えると「なんや役に立たへんなぁ」と冷たく言われ、店のオーナーには「あんたそんな根性ないんやったらこの先美容師とか無理やで」と言われる。
その瞬間キレてしまい「へぇ、根性無しなんで、辞めますわ」と告げ、それでもごちゃごちゃ言ってる店長に「明日給料取りに来ますんでよろしく。ほなこれでサイナラ」って荷物まとめて帰った。天神祭が嫌いなのはこの時のトラウマも原因だろう。

そして時は流れて、梅田に店を持ち会社を立ち上げた頃、天神橋筋6丁目に事務所を開いた。梅田から10分くらいなのだが家賃などはべらぼうに安いからね。
天神祭の前、いたるところから寄付の依頼がくる。最初は付き合いも大事だよなと何口か払ってたんだがあまりにも依頼が多い。
そのうち提灯を買えだの、奉納何ちゃらの寄付をしろとか、パンフレットに名前を載せないか?載せるるならこの枠はいくらだとか。
おいおい、祭りやイベントが寄付や善意で成り立ってるのはわかるよ。でもあまりにもひどすぎるな。

そして当時付き合ってたスッチー(死語/現・CA)から聞いた話。
天神祭をオーストラリアで披露してくれと招待され、天神祭のメンバーが乗ったオーストラリア行きの飛行機に同乗してたCAの話。
関空を飛び立ってから2時間後には機内のアルコールが空になったらしい。気圧の低い上空を飛ぶ飛行機で酒を飲めば酔いも早い。で、オーストラリア(多分シドニーだったと思う)についたときはみんなへべれけ。イミグレーションでもまともに答えられない、ホテルに行くバスでは空港で買ったのかまた酒を飲んでる、ホテルでも浴衣でうろつく、そこらへんの観光客に声をかけると、日本人の恥さらし状態だったらしい。
さすがに今時は、海外のホテルで浴衣でうろついたり朝食ビュッフェに並ぶ奴はいないと思うが、当時の天神祭実行委員会とやらは平気でこれをしてた。
だから余計に天神祭が嫌いなのかもしれない。だって運営してるのがこんなやつなんだろ?

25日には奉納花火が上がる。
大阪は水都祭がなくなり、くらわんかの花火大会もなくなった。PLの花火大会と淀川花火大会は未だに頑張ってるが、この天神祭の花火がちゃちい。
1500発程度しか上がらないのではないかな。
花火がメインでは無いにしろ、あまりにもちゃちいのさ。
あれだけ毎年執拗に集める寄付金はどこに消えてるんだ?屋台の売り上げとかでもかなりの額になるだろうし、テラ銭・ショバ代も結構な額になるだろう。奴らの酒代か?

以上、かなりごちゃごちゃ書いたが、天神祭は俺は嫌いだ。
こんだけ近くでやってるのだが、もう20年以上行っていない。

ただし、菅原公の飛梅伝説だけは好きだ。真贋は別にしてね。
この伝説をモチーフに書かれたさだまさしの「飛梅」は名曲だ。
ロック大好きな俺がフォークソングを好きだというのは変かもしれないが、いい曲はいい曲。心に沁みる名曲なのだ。
この曲は機会があればぜひ聴いてください。

いつにも増して支離滅裂な文章で御免。

平尾昌晃さん死去

2017-07-23 07:27:09 | MUSIC/TV/MOVIE
平尾昌晃さんが亡くなられた。
ウェスタンカーニバルの頃とかは知らないが、この人の作った歌はかなり知ってる。
今回あらためて探してみたら、シングルレコードとか数枚持っててちょっとびっくり。ロッカーとしては隠しておきたいとこだが、俺の音楽歴史の何%かに平尾昌晃は放ってたんだ。

小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」
アグネス・チャン「草原の輝き」

水谷豊「カリフォルニア・コネクション」
梓みちよ「二人でお酒を」

中条きよし「うそ」
五木ひろしの「よこはま・たそがれ」「長崎から船に乗って」「ふるさと」


ドリフターズの「ミヨちゃん」までこの人の作品だったとは・・・。

数ある曲の中でもやっぱり平尾昌晃といえば畑中葉子とデュエットした「カナダからの手紙」
ラーブレターフロームカナーダー
一時期ラジオでずーっとこの曲が流れてた。このフレーズは耳に残る。要は男に振られた女がカナダに行って、あなたが横にいたらなぁって曲なんだが、よくよく考えると怖い歌だ。
結局この女はカナダを一人旅しながら「何を見てもあなたのことを思い出すわ」って、未練タラタラの手紙を執拗にエアメールとして送ってきてたのだ。小坂明子の「あなた」と同じくらい結構怖い曲だ。


当時の曲はやたら外国が出てきた。
庄野真代の「飛んでイスタンブール」
久保田早紀の「異邦人」

八神純子の「パープルタウン」
沢田研二の「巴里に一人」
ジュディオングの「エーゲ海に捧ぐ」
大瀧詠一・太田裕美「さらばシベリア鉄道」

外国がまだまだ憧れの場所だったからかな。

ある人は恋に破れて、ある人は恋を再認識するため、ある人は彷徨い、見知らぬ土地を一人旅する。
これが日本海側の田舎町(特に東北地方がベスト)ならど演歌だが、歌謡曲の場合は海外だ。同じことをしてるのに海外だとお洒落に思えるから不思議。
怨恨ドロドロの感情も日本の港町だと日本酒の匂いだが、海外ならコーヒーや紅茶の香りだ。不思議なものだ。

平尾昌晃が作った平尾昌晃音楽学校の生徒も豪華。
狩人、畑中葉子、川島なお美、石野真子、松田聖子、川崎麻世、大沢逸美、森口博子、芳本美代子、倖田來未、後藤真希・・・など昭和から平成にかけて知ってる名前がずらりと。

畑中葉子はこの「カナダからの手紙」のあと、平尾昌晃との不倫がどうたらとかでどんどん堕ちていって、エロ映画でヌードになったりしてた。
その時出した歌が「後ろから前から」
今なら絶対ネットで「不謹慎だ!」糾弾されるようなこのタイトルの曲は売れた。まぁ山口百恵の「ひと夏の経験」にしろ、西川峰子の「あなたにあげる」にしろ、まだ未成年の学生に際どい歌詞を歌わせてたんだから、当時の人は何を考えてたのかよくわからん。


ちなみにこの曲の作詞は豊兵衛となっているが、これは「四季の歌」の作詞・作曲者の荒木とよひさ氏の別名。
「春を愛する人は〜」から始まるこの曲(芹洋子さんのバージョンが有名ね)は当時の音楽教科書とかに載ってるから、これはちょっとまずいとかで名前変えさせられたらしい。今も昔もクレーム対策は必至だ。

話はカナダどころかあっちゃこっちゃへ飛んでしまったが、平尾昌晃さん。ご冥福をお祈りします。
また一つ昭和が終わった気がします。

ガラス細工の様な若者の恋。

2017-07-20 06:15:15 | MUSIC/TV/MOVIE
ちょっと気になるニュースが流れてきた。
19日にさいたま地裁であった判決。

交際相手の少女の母から「ろくでなし」「ふさわしい学力の子とお付き合いしてもらう」とメールを送られた少年(当時15)。
その後少年は自殺した。
この少年の遺族が、少女の母に計3千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決。

少年は中学3年の頃この同級生の少女と交際し、別々の高校に進学。
少女の母から、交際に反対されて別れた数日後に「大事な娘を傷つけて」「娘も今の学校の生徒と良い感じなので、もう姿を見せないで」「娘と付き合おうとするのが大間違い!」などとメールが入ったそうだ。
少年はこのメールが届いた日に飛び降り自殺した。
裁判長はこのメールの内容について「許されない人格非難」と人格権の侵害を認め、少女の母に慰謝料計440万円の支払いを命じた。

このニュースの内容を見て「ヒデえぇなこの親」と思うとともに、「なんか納得いかないなぁ」って思ってしまった。
いや、死者を冒涜する気も、判決に不満があるとかじゃないのよ。
何故この男の子はこれしきのことで自殺したんだ?って思ったの。

一年に30万人が自殺する国・日本。
ある人は会社経営がうまくいかず、ある人は人間関係の煩わしさ、ある人は男女関係、ある人は鬱、ある人は仕事のことで、ある人は衝動的に。
他人かりゃ見りゃ些細なことでも、本人にとっては世の中全てが真っ暗で、絶望を感じてってのがあるのもわかる。

女(男)に振られた。
人間関係がうまくいかない。
親や家族が疎ましい。
勉強が、仕事がついていけない。
将来に不安を感じる。
自分が劣ってるように感じる。
仲間外れにされてる。いじめらてれる。疎外感がある。
世の中全てが嫌になる。

自殺してしまいたくなるような嫌なことが日常にある。
自分が否定されたような気になって、存在する意味を見失しなう。
でも、俺には何故自殺するのかがわからない。

今回の件は、付き合ってた女の母親から「あんたは娘にふさわしくない」って(メールで)言われたから自殺した。
これくらいで簡単に死ぬのか?
そしてその自殺した少年の親が、そのメールを送った相手の親に対して、「あんたのせいだ」と裁判を起こすことに対しても疑問を感じる。どこまで過保護やねん。


俺は中学生の頃、付き合ってた彼女の父親に呼び出されたことがある。
「娘にはそれ相応の家柄と学歴の人と付き合って欲しいので」
一般中流家庭に育ち、公立中学に通ってる俺では娘にはふさわしくないから、身を引けと奴は言う。娘も同じ公立中学で中流家庭に育ってるはずなのに。
その時俺が思ったのは「死にたい」ではなく「見てろよ、後悔させてやる」だった。

喫茶店で喋ってたのは覚えてるが、話の途中からは何も覚えていない。
「娘を傷つけないように、君の方から別れを切り出してくれ」と都合のいいことを言う父親に対し、悔しいとか、何故?とかの前に、いつか見てろよこのクソジジイとしか思ってなかった。頭の中では井上陽水の「断絶」が流れてた。



高校生の頃にもあった。
この時は彼女の父親とさらに兄とか言う奴まで同席してた。
「〇〇(娘の名前)は将来があるので、身を引いてくれ」
いちびってヤンキー気取りで、変形学ランを着て、髪を染めて、ダブりでバンドをやってる俺には未来がないと奴らは言う。
その通りだろうな。今なら同感だ。
さらに言われる。
「娘を傷つけないように、君の方からうまく別れを切り出してくれ」
いつだって大人は自分の都合で話す。

この時も思った。いつか見てろよ、あとで絶対後悔させてやるからなと。
頭の中では、ARBの「ユニオンロッカー」とMODSの「崩れ落ちる前に」が流れてた。




社会人になってからもあった
彼女の家に呼ばれ、食事をしてる際に俺の家族構成や今の年収や将来の夢など根掘り葉掘り聞かれた。
数日後に彼女の両親から呼び出された。
「君と娘では住む世界が違う」「娘には幸せになってほしい」「君では不相応だ」
またかと思っただけで、別になんとも思わない。あんたの娘の身体が目的で愛なんかねぇよと思うっただけだ。
その両親は言う。
「娘を傷つけないように、君の方からうまく別れを切り出してくれ」
どいつもこいつもこればっかり。
頭の中ではBOOWYの「Oh My July」が流れてた。



松任谷由実の曲に「ツバメのように」(アルバム:OLIVE)という曲がある。
悲観して飛び降り自殺した女のことを唄った歌だ。
ユーミンには失恋の歌も数多くあるが、他にも「ひこうき雲」や「コンパートメント」(アルバム:時のないホテル)など自殺を歌った曲も多い。しかし自ら選ぶ死は綺麗なもの、尊いもの、潔いことなど、自殺賛美は一切ない。



名曲「翳りゆく部屋」では去っていく男に対し「輝きは戻らない たとえ今、私が死んでも」と淡々と歌ってる。



女に振られる。男に振られる。突然の別れを告げられる。他に好きな人ができたとかもう無理だとか。
これもかなりショックだろうが、交際相手の両親から「ふさわしくない」「別れてくれ」と言われるのもかなりのダメージだ。
それはわからなくはないのだが、それで死ぬのか?見返してやろう、いつか見てろよとか思えないのか?

そりゃすぐには立ち直れないだろう。そんなに強くないし、誰もがタフなハートを持ってるわけじゃないからな。

「君と付き合えないくらいなら僕は死ぬ」なんて、純愛の思い込みができる人が羨ましい。
「女なんて、金と身体だけ」って言える人が羨ましい。
いつだって真実の愛が欲しくて、でもどこにもなくて。
遊び人を演じてごまかして、ダメージを最小限に抑えるように予防したり、先のことなど考えないようにして逃げてる。
そうやって逃げてきた俺がとやかく言うのはおかしな話かもしれないが、死んでどうする。

死んでアピールしたいのか?
死んだら相手の心に残るとでも?
愛する人のためにと思うのなら、そんな姑息な手段をとらずに、潔く身をひけよ。
悪口雑言まくしたてられて別れるより、静かに笑って別れた方が、絶対相手の心に残ってしまうのだからさ。
親になんか言われたくらいで死ぬな。
見返してやろうと奮起を何故しない。負けたままでいいのか。それこそみっともないぞ。

なんか支離滅裂になってしまったが、今回の件について言えば、親がしゃしゃりでるとろくなことにならないということだ。
過保護なのはいい。心配するのも予防線を張るのもわかる。子供の将来を考え、先に手を打ちたい、助言したい、ってのもわかる。
だけどさ、何が幸せなのか、何が子供にとってベストなのかは、本人にしかわからない。
今回の事件はどちらの親も過保護だったことによって起こった事件だと思う。
子供の考えは親にはわからないところもあることだけは理解してほしい。

恋はいつだってガラス細工の様なものだ。
ちょっと扱いを間違えたら粉々に砕けてしまうほど脆いものだ。
そんな恋ができる若者に羨ましさと嫉妬を感じる。

忍びの国 MOVIEをようやく見る

2017-07-17 23:32:47 | MUSIC/TV/MOVIE
ようやく忍びの国を観ることができた。
和田竜さんの原作がメッチャ面白くて、これが嵐の大野くん主演で映画化されると聞いた時に「これは観なくっちゃ」とブログにも書いたのだが、なんかバタバタしてて行けなかった。

映画って公開直後は人が多いし、土日は人が多いしなんて考えてると、ついつい延び延びになっちゃって、気づいた時には終わってたってパターンがよくある。危うく今回も映画館で見損ねるところだった。
原作を読んで「これ実写化本当にできるの?」とも思ったくらいアクションスケールのでかい話なので、見るなら是非映画館でって思ってたの。DVDやBDで家でゆっくり見るのもいいけどやっぱり映画は映画館で観るのがいい。

ネットで調べると梅田のナビオ(TOHOシネマズ)でレイトショーやってる。
20:00〜のレイトショーって料金が1300円なのね。ちょっとお得だ。
しかも座席は指定予約できる。これなら土日だろうが連休だろうが混んでようが関係ないな。いい席がまだ空いてる。っていうか全然座席が埋まっていない。もう大野くんファンとかは観ちゃったのかななんて思いながら予約する。

で、当日(日曜日)に近くのファミマでポップコーンとビールを買い(映画館で買えよと思うが、高いんだもの)8階に上る。
最近はハイテクだねぇ。チケット発券も全部機械だ。昔みたいに窓口で「大人一枚」とか言わなくていいのだね。

話はそれるが、昔やってたバンドのボーカルのMCネタに、田舎から出てきた婆さんが都会に戸惑う「おたね婆さんの話」ってのがあって、その中の一つに映画館ネタがあった。どうやってチケットを買ったらいいのかわからない婆さんが、若い人が窓口で「学生一枚」って言ってるのを聞いて「ははぁ、職業を言うのだな」と勘違い。真似して窓口で「農業一枚」って言うってネタなんだけど、機会発券に慣れた今の若い人には全くわからないネタだな。なんて思いながら操作する。

ガラガラなのかなって思ってたけど、フロアや発券機の前には結構人がいる。
今は予約も当日も全席座席指定なのね。「うわぁ、席が無いわぁ」とか「こんな前の席ってしんどくない?」なんて言ってるカップルを尻目に自分の発券を済ます。今日は海賊のあの映画とかはレイトやってないから、このフロアにいる人は忍びの国目当ての客なんだろう。やっぱりまだ人気あるのね。

映画の内容は以前にも書いたが、原作を読んだ人やすでに映画観た人はいいけど、今から観る人、DVD化されたら観ようと思ってる人はここから先はネタバレになるから読まないでね。

映画はかなり面白かったよ。
アクションがすごいわ。目がついていかないくらい。
どこがCGでどこが実演なのかもう今の映画はわからないね。
この映画は海外でウケるんじゃないかな。「Oh!NINJA!サイコーね」って。タランティーノあたりが絶賛してくれそうだ。

大野くんも主人公無門をいい感じで演じてる。
っていうより凄腕なのに普段はやる気が無く、向上心も無く、飄々としてるが、いざ戦うとヤツの前に門などあってないようなものだと評される主人公。大野くんのイメージとかぶりすぎ。素のまま演技してるんじゃないかってくらい。妻(石原さとみ)に頭が上がらないとか弱いとことか、ちょっと

鈴木亮平はすごいなぁ。「天皇の料理番」で肺を患う病人を演じたすぐ後に、筋肉もりもりパワー全開の「俺物語」を演じ、先日の「東京タラレバ娘」では冴えない人のいいプロデューサー。そして今回の忍びの国では弟(満島真之介)を殺され伊賀を裏切り織田信雄側につく凄腕の忍者を演じてる。大野くんとのバトルはまばたきを忘れるほど激しい。目が疲れるほどだ。

伊瀬谷友介はいい役者だなぁ。「ハチミツとクローバー」や「あしたのジョー」なんかはちょっとって感じだが、NHK大河「龍馬伝」の高杉晋作役や「るろうに剣心」の
御庭番衆最後の御頭・四乃森蒼紫などはすごかった。今回のこの忍びの国での最強武将・日置大膳役もピッタリ。

よくここまで実写化できたなぁとか、役者がいいなぁって、すごく面白い映画で是非オススメなのだが、ちょっと気になったのは、原作とちょっと違って、今の現代社会に対してのメッセージが込められてる(足されてる)こと。

和田竜さんの原作は、伊勢・北畠に強引に次男・織田信雄(実際は当時の名は信意)を養子縁組を結んで送り込んだ、当時向かう所敵なしだった織田信長でさえ、最強最悪、孤高の軍団と手出しを禁じてた伊賀。散々言っていたにもかかわらず信雄は、そそのかされたのか父に認めてもらいたかったのか、自己顕示欲かはわからないが、信長に無断で伊賀に攻め入るが、迎え撃つ伊賀忍軍に大敗を喫する。のちにこの失策で信長に「親子の縁を切る」とまで書状で脅され、叱責されたこの天正伊賀の乱(実話)をもとに書かれている。
約1万の軍勢で攻める信勝軍を、少数の伊賀忍軍が知恵と工夫で追い払う話だ。

「のぼうの城」では、当時破竹の勢いで天下統一を進めていた秀吉が小田原征伐直前に、北条側についた忍城に石田三成に「武功を立てよ」と命じ攻め入らす。普段はボーとしてて「のぼう様」って領民に比喩されてた当主成田長親が、たった3千の兵で石田三成2万の兵に勝つ話。

「村上海賊の娘」では、織田信長の石山本願寺攻めに対抗し、毛利に味方する村上水軍の当主・村上武吉の娘・景が戦う話だ。

和田竜さんの話は、当時の圧倒的な力(権力)に対して、少数でも戦うっていうところがメインの話で、そこに政治的な思想や文化的な背景ほとんどない。

なのにこの映画では、人の死を何とも思わない上層部(上忍)やそれを当たり前と思ってる同僚(下忍)に対して、「人として間違ってる」ってメッセージが演出されてる。最後の方で、他人のことに無関心で自分のことしか考えてない現代人とシンクロするシーンも挿入されてる。
確かに、会社や組織のために社員が酷使されようがなんとも思わない現代の上司や上層部と、部下が死んでも屁とも思わない当時の封建社会は似てるかもしれない。
金のためにしか動かない、金のためならなんだってする伊賀忍者と、金のことしか言わない現代社会の若者は似てるかもしれない。
だから、金ももらえないのに部族や国のために働くかと逃げ出そうとする伊賀忍者と、会社や国のために働こうとしない現代人も似てるとは思う。

劇中で、石原さとみが「国のために命を捧げよう(戦おう)と思わないなんて恥ずかしく無いのですか」と言うシーン。
それを受けて大野智が一人で戦おうとするが、手に入れた「小茄子」を元手に「雑兵首には十文、兜首には十貫、信雄が首には五千貫を払う」と結局金で忍者を動かす。
仲間のためにとか国のためにではなく、金のため。主人公無門の大野君でさえ愛する女・お国のためだけに戦っているのだから。
さらに弟を無下に殺され、部下の死を何とも思わない父や組織に対して疑問を感じ、伊賀忍軍を裏切り、最後に無門と死闘をする下山平兵衛(鈴木亮平)も、結局は大義ではなく私怨でしかない。

国や組織、上の人のために動いてるのが劇中では日置大膳(伊瀬谷友介)だけ。
幹部会の決定にも大義がなければ賛同しないし、元の上司(北畠具教=國村隼)も組織(国)のためなら斬る。上司(織田信雄=知念侑李)にも諭すためには平気で文句を言い、殴ったりするが最後は上司や国のために粉骨砕心の働きをする。こんな社員は今の会社ではほとんどいないだろう。

この辺りをかなり前面に打ち出してるところがちょっと疑問なのよね。
組織のために働こうとしない、他人の事には全く興味がない、金にならないことはしようともしない。
そんな現代の若者・社会人を風刺してたりするところがちょっと「?」って思ってしまった。
このメッセージをなぜ入れたのだろう。
総合プロデュース(製作総指揮)が藤島ジュリー景子だからかなぁ。ちょっと考えさせられる。

この映画はまるで今のジャニーズ事務所の内紛、SMAPの解散やメンバーの退所などを風刺してるかのようだ。

国や民のことより、自分のプライドを優先。
偉大な父に比較されることに対してもがき苦しみ苦悩する織田信雄をHey! Say! JUMPの知念侑李くんは上手く演じてるが、これだってただの親の七光りの無能って感じで良かったのに、最後の方では民や兵のことをことを考えるいい武将として描かれてる。

織田信雄は、本能寺の変の際に二条城で死んだ兄・信忠亡き後、織田家の後継者になろうとするが人望もなく、三法師を織田家当主として擁立した清洲会議によって、尾張・伊勢100万石の当主となるが、間違っても兵のことや領民のことを考えたいい武将ではない。
弟・信孝とは仲が悪く、賤ヶ岳の戦いでは柴田勝家についた信孝を秀吉と共に攻め自害させた。織田信孝は山崎の戦いでは羽柴秀吉軍の総大将だったのだがね。
で、その信雄は小牧・長久手の戦いでは徳川家康と組み、秀吉と戦う。もう昨日の敵は今日の友どころか、一寸先は闇って状態なのが戦国時代。そんな時代だもの仕方がない。でも、織田信長の直系で最後まで生き残ったのはこの信雄だけなのよね。

そしてついでに言えば、伊賀はこの戦いの後に本気で攻めてきた織田信長にあっけなく滅ぼされる。
その際に「これで伊賀の国は壊滅ですなぁ」って台詞に対し
「いや、分散しただけで、各地に散らばっただけだ」と答えるシーンがある。

トルコによるイスラム国の拠点の徹底攻撃があり、壊滅しかのように報道されてるが、これもメンバーは各地に散らばり、命令系統がないからそれぞれゲリラになったり、他国の組織に傭兵として雇われたりするんだろうな。
この忍びの国はそんな、現代社会の風刺やメッセージが入ってる映画だったのです。

まぁ、そんなこと抜きにして気楽に見れば、とても面白い映画なんだけどね。


クレーム天国・日本-2

2017-07-15 23:46:08 | Talk is Cheap
クレーマーを最近よく見かける。
駅の改札で、スーパーで、電気量販店で。
ヒステリックにまくし立ててる。
店員の態度や対応についてだったり、製品についてのことだったり、お金のことだったり。
周りの人に聞こえるようにわざと言ってるのか、エキサイトしてて分別なんてどっかに飛んで行ってしまってるのかわからないが、とにかく文句をつけてる。
そのクレーム内容がほとんど、実に陳腐でしょうもない内容なんだけどさ。

クレーマー対策は簡単だ。
実はこの手順と方法論で対応すれば、ほぼ80%以上のクレーマーは撃退できるってやり方がある。
残念ながらここではそれを明記できないのだが(うちのコンサル業務の一つだし、これが広まると逆手に取ったクレーマーが出てくるから)、大手メーカーにクレーム入れてみたらわかると思う。ほぼどこもこの手段・手法を採用してるから。

でもちょっとだけここでバラす。
クレーマーは大きく分ければ4種類いる。
もっと細かく分類すれば16種類くらいになるのだが、ここでは大きくだけ分類する。
このタイプ分析を間違えて対応すると後々エライことになる。

Aタイプ:とにかく文句が言いたい、謝罪をさせて自己満足したいタイプ。
Bタイプ:ケチなタイプ。文句をつけてマケさせたりタダにさせたり、見返りを求めるタイプ。
Cタイプ:理屈で攻めるタイプ。自分の知識をひけらかせて、相手の言うことは一切聞かないタイプ。
Dタイプ:自尊心の強いタイプ。上のものを呼べ、責任者を呼べ、社長を出せという傲慢タイプ。

Aタイプのとにかく文句が言いたい、謝罪をさせたいタイプが一番多い。
会社や家、普段の生活で、人にぺこぺこしてる人が多いな。
人が謝る姿を見る=屈服させたと思う=自己優越感。
ただの鬱憤ばらしをしてるだけなんだが、家で旦那(奥様)や子供に文句を言われてる人や、会社で上司にネチネチ言われてる人、飲み屋のママとか飲食店勤務してる人にこのタイプが多いな。
若い人のクレーマーはほとんどこのタイプだな。ヘタレヤンキー上がりのやつもこのクレーマータイプが多い。

Bタイプのクレーマーは、とりあえず製品の欠陥や店員の対応の不備に対して、なぜかお金に冠山したがるタイプ。
支払ったお金を返金させたり、値段をマケさせたり。言葉ではそうは直接言わないがとにかくお金にせこいタイプに多い。金持ち貧乏人に限らず金で解決できてしまうのだからこのタイプは、最後に商品はタダにしてあげるとか、返金するなり、商品券渡すなりすれば解決してしまうので、意外と楽なクレーマーだ。
大阪のおばちゃんにもこのタイプは多いが、長びかないので結構楽だね。

Cタイプの理屈並べて責めた立ててくるタイプは厄介だ。
自分の知識が豊富だということ、自分はこれだけ知ってるんだとひけらかしたいタイプ。
このタイプは浅はかな知識で法律がどうとか条例ではとか言ってくるが、実は六報全誌なんて読んだことがなく、どこかに書いてあった知識を鵜呑みにしてるだけ。自分の知識をひけらかして満足してるのだから、下手に突っ込んではダメだ。相手の言うことは一切聞かないタイプで、自分が賢いと勘違いしてる馬鹿に多い。
このクレーマータイプの欠点は、論点がずれていくこと。
初めは商品のクレームだったのがそのうち店員の応対に変わったり、果ては会社の営業方針や先行きまで心配してくれる。最悪何が一体不満だったのかわからないところまで行ってしまう支離滅裂自滅もこのタイプには多い。

Dタイプの自尊心の強いタイプは最近のジジイに多いクレームタイプだ。
以前は会社で地位があったのかもしれないが、定年退職したらただの年金生活者でしかないし、給料を持って帰るわけじゃないから家でも地位がない。
会社で偉そうにふんぞりかえることや、下のモノに偉そうに小言いうのに慣れてしまってるから、自分を未だに偉い人と勘違いしてる。
若い店員やパートに文句を言うだけ言って、そのうち「お前じゃダメだもっと上のものを呼べ」とか、責任者を呼べ、社長を出せと言う。自分はそのクラスに対応してもらえるだけの人だと勘違いしてる。
が、ここで間違っても責任者とか上のものを出してはいけない。そこらへんのキャリアの長いアルバイトやパートを責任者に仕立てて対応すればいい。自分を未だ何か偉い人と勘違いしてる馬鹿なのだから、上の人が出てきたと勘違いしたら、それで満足するのだから。

これらの対応方法対処方法のやり方は先にも述べたようにここでは書けないが、クレーマーを目の当たりにするたびに「あぁ、その対応では火に油注ぐよ」とか「あっちゃぁ、それを言ったらさらにエスカレートするだけなのに」ってヒヤヒヤしたりする。
その場で教えてあげたり助言してあげたいが、お金ももらってないのに入らないおせっかいをしてあげる義理もないから黙ってその場を去ることが多い。
ただしあまりにもうるさく、耳障りの場合はキレて、店員に成り代わりそのクレーマーを一気にまくしたてあげ黙らす事はタマにする。別に店のためや店員のためにしてあげるわけじゃない。ただ自分が鬱陶しいからだけなのだ。クレーマ−に対してのクレーマー。名付けてクレーマー・クレーマー。昔のダスティン・ホフマン主演映画のタイトルみたいだな(この名作はクレーマーの映画ではありません、念のため)。

そしてこの4タイプの中に入らないクレーマーが、本当に製品のトラブルや店や会社の対応のことについて静かにクレームを入れてくる人。
このクレーマーは企業や店は大事にしなければいけない。
このクレーム対応を間違える店や会社はダメだ。せっかく消費者の目線で言ってくれた大事な意見や見解を、他のクレーマーの言葉と同じにして、「なんか文句言ってるぜ」とか「はいはい、それで?」って聞き流してるようでは、何の対策もしないってことだ。その結果同じようなクレームがそこらで多発し、口コミで評判がどんどん悪くなり、客足が遠のき、そのまま潰れる。
クレーマーの見極めを間違えると、企業や店の存続は危ういのだ。

でも昨今、テレビ番組やCMに対してのクレーマーは多いね。
ほぼ聞き流していいようなクレームやこじつけクレームばかりなんだけどさ。
さすがにBタイプはいないけどね。
Aタイプの「謝罪しろ」は多いな。芸能人の不祥事や不倫なんて、関係者に迷惑かけたから謝るのはまだわかるが、不特定多数の視聴者に謝ることじゃないのにね。

Cタイプの理屈こねて人を見下すのはネットクレーマーに多いな。
「もっと勉強してからコメント書け」「これが真実です、知らないんですか?」とかはまだ可愛い方だ。
「小学校からやり直してこい」「馬鹿でワロタ」とか、自分が何様なのかわからないが、とにかく上から目線でケチをつけたいタイプはネットにはびこってる。
俺はYahoo!の記事のコメント欄に、二つのアカウント名でそれぞれコメント入れて、反応や動向を探ったりしてるのだが、まぁひどいコメントが入れられることが多い。あんなものは便所の落書きと一緒だからそんなに気にもしないけど、たまにその反論コメントに反論をわざと入れてみたりすると、まぁ思った通り炎上。ヒステリックになるのはこのCタイプが一番多いってことだな。

Dタイプの年長者に多いクレームは、最近厄介だ。
自分が若いつもりだからか、若者文化にまでクレーム入れだしてる。
「わしらの頃は」っていうのならまだわかるし、ほっとけばいいのだが、「これはおかしい」とかわかってないくせに断言してしゃしゃり出てくるから鬱陶しい。曲がった社会を正す、社会の闇を暴く、将来を憂う、そんな勘違いのベクトルでクレームを入れるジジイほど厄介なものはない。

松居一代とか泰葉もある意味この厄介なクレーマーだ。
被害妄想、闇を暴く、巨大な権力には負けない、弱者の代弁者、私こそが正義で勇者だ。
まるで中二病(厨二病)だ。
こんな人はほっとけばいいのにマスコミは面白がって取り上げるから余計タチが悪い。

中居くんが司会をした長時間音楽番組特番で、カールスモーキー石井が松居一代をネタにしてパロッたことに対してクレームがかなり入ったらしいが、クレームを入れる先が間違ってるだろうさ。所長者も戦う相手を間違ってるから怖い。松居一代の動画なんてものはギャグにして笑い飛ばしておくに限るのにね。

同じようなクレーム言うのが大好き人間に蓮舫、辻元清美、福島瑞穂などがいるが、この人たちは一応国会議員なのでまだマシだ。自分たちも逆に一般人や議員からクレームが寄せられるからな。
蓮舫は台湾籍離脱の証明(公開)をすることを表明したが、あれだって「人種差別につながる」って良識者とやらのわけのわかんないクレームが入ってる。戸籍の公開をしなければしないでまたクレームが入る。泥沼ってやつだね。

そこらの店でしょうもないクレーム入れてる人、テレビ番組やCMに対してクレーム入れてる暇人は、ミサイルを平気でバカスカ撃ってきてる北朝鮮や、領海を平気で侵入してきてる中国、サンマ漁の魚獲量制限を受け入れないロシア、未だに勘違いした慰安婦問題でお金をせびる韓国、暴走してるトランプ政権などにクレーム入れたらいいのにね。それはしないのね。
不思議だ。
旭日旗に文句をつけてくるやつらに対して、クレーム入れてくれよ。それなら応援するんだけどな。


ラーメン屋さんの店員は会話が通じないのは何故?

2017-07-14 22:11:33 | FOOD&DRINK
話が通じない人が増えた。
SNSとかメールのせいか?
短文でやり取りするのに慣れてるからか、その言葉の真意が読み取れない人が増えた気がする。
それが特に顕著なのがここ最近のラーメン屋。二連発でげんなりしてしまった。

ラーメン屋Aでの出来事。
煮干しの出汁が売りの店みたいで、表には思いっきり無化調ってアピールしてる店だ。
入り口には「この店はタバコをお楽しみいただけます」と貼ってある。
嬉しいねぇ。わざわざこんなものを貼らないといけないくらい、最近どこもかしこも禁煙の店ばかりだからな。
入ってみる。

お、券売機の店じゃない。
あれは嫌なのよね。初めて入った店で何が美味しいのかわからないまま、券売機でメニューを決めろってのは。
ちょっと期待できそうだ。

ラーメンは二種類。ひとつはしょうゆ味でひとつは塩味。どちらも煮干しのダシが決め手らしい。
カウンター越しに店員(店長?)に聞く。
「どちらがオススメですか?」
店員(店長?)が答える。
『醤油ラーメンを頼む人が多いですねぇ』

あれ?おかしくない?俺が聞いたのはこの店のおすすめはどちら?であって、どっちが売れてますか?ではないのだけど。
どうも質問の真意がわからないみたいだ。もう一度聞く
「どちらがオススメなんですか?」
もう一度答えられる
『それはお客様の好みですからねぇ』
店のおすすめ云々より、味の捉え方はお客様の味覚次第だよってか?どうも会話がかみ合わない。

埒があかないので諦めて醤油ラーメンを頼む。
出てきたラーメンは・・・。

いろいろこだわりが書いてる張り紙がしてあるので期待はしてなかったが(わざわざ書いてる店ってなんか胡散臭いのよね)やっぱり美味しくないや。

ラーメン屋Bでの出来事。
いつ前を通ってもシャッターが半開きで、いつ空いてるのかよくわからない店。店の前に看板も無いし、シャッターにも営業時間とか書いていない。
ようやく今回開いてたので入った。
食券売機は無い。期待できそうだ。
壁のメニューを見てみるとラーメンはスープ三種類あるみたいだ。

「どれがオススメですか?」
店員が答える。
『Aはコッテリ、Bはアッサリ、Cは出汁が違います』
俺が聞いたのはどれがオススメか?であって、ラーメンの種類の説明を聞いてるのでは無いのだが・・・。
もう一度聞く
「どれがこの店のオススメなのですか?」
店員は答える。自信満々に。
『Aは濃厚コッテリ、Bはアッサリなんですけど?』

なんでラーメン屋って会話が通じないんだろう。なぜおすすめはこれだ!って断言できないんだ?っていうより会話が噛み合ってないことに気づいてないのが怖い。
不毛な会話を続けても仕方ないのでコッテリを頼む。
カウンターに置かれたメニューをじっくり見てみると、ありゃ?麺も基本は細麺だが中太麺(数量限定)で選べるらしい。それならコッテリにはスープが絡みつく中太麺の方が良かったのでは無いかい?まぁ今更遅いなぁ。

ラーメンが出てくるまでにまた店員に尋ねてみる。
「この店っていつ前を通ってもしまってるから気になってたんだけど、何時から?」
店員は答える
『11:00からです』
あれ?それなら2時とか3時に通った時にはなぜ閉まってたんだ?あぁそうか、ランチタイムやって次は夜営業の準備のため閉めてるのだな。
質問をちょっと変え聞いてみる。
「昼下がりに前を通っても閉まってたんだけど、昼の営業は何時までなの?」
店員は答える
『夜12時までです』
おいおい、それなら夕方とかに店が閉まってることの答えになってないやん。
もう一度質問を変えて再度聞く。
「夜の営業は何時からなの?」
店員は答える。
『年中無休です』
だめだこりゃ。

出てきたラーメンはなんやかんやこだわりが立て札に書いてある割には、やっぱり大したことなかった。

コッテリとか言っても天下一品のように500円玉が浮くくらい濃厚なわけでなく、スープの味も普通。かといって麺が喉越しがいいとかモッチリしてるとかでも無い。良くも悪くもなんの特徴も無い味だ。
もひとつおまけに言えば、店員同士の私語がうるさい。

そして極め付けはレジでのこと。
『700円のお預かりになります』
文法間違っていないか?
『700円です』でいいやん。
それで俺が1000円札出したになら『1000円お預かりします』ならわかるよ、それがなぜいきなり『700円のお預かりになります』なんだ?

飲食店できになる言葉のひとつにこの「なりまーす」がある。
『こちら何々でございます』では無く、『こちら何々になりまーす』。
いつもこの言葉を聞くたびに、「ははぁ、今はまだ未完成でそのうちに何々に変わるのだな」なんてボケをしたりするのだが、決して後で変化したり成長したりしない。
お勘定の際に『いくらいくらになりまーす』でも違和感があるのに、「いくらお預かりしまーす」って精算金額をお金も出していないうちに言われるとは・・・。

親からまともな敬語や謙譲語の使い方を習ってないのはまだいいとして、店長や先輩とかは指導できないのか?
肝心の店長や先輩がそもそも知らないのか?
接客マニュアルがダメなのか?
ファストフードやコンビニに慣れてしまってるからか?(コンビニもファストフードも接客用語はかなり無茶苦茶だ)

もちろん味が全てなんだけど、接客次第で味は変わるのよ。
言語能力以前にコミニュケーション能力や、言葉の読解力をもう少し上げてほしいなぁ。
あぁそうか、スタッフに喋らすとろくな会話にならないから、だから会話しなくていいように食券売機入れたりするのね。やっとわかった。

美味しいラーメンを食べたくていつも彷徨ってるのだが、次に行く店はせめて会話がまともにできる店であってくれと祈ってる。

Yuming No Sideと感動の大安売り

2017-07-12 05:45:49 | MUSIC/TV/MOVIE
ドキュメンタリー番組が好きだ。
「情熱大陸」とか、もう終わっちゃったけど「プロジェクトX」とか「そのとき歴史が動いた」とかね。
実はあのとき裏ではこんなことやあんなことが・・・ってのを知ると、すごいなぁ、やるなぁ、頑張ったんだなぁなんて感心してしまう。
裏話、裏事情ってやつね。

でもさ、最近この裏事情とかを自分で暴露したり語ったり、無理やり周りがすぐ美談にしたりって多くない?
あとでエピソードを知るから感動するのであって、現在進行形でつてられてもなぁ。

高校野球の地区予選が始まって、各地で熱戦が繰り広げられてるが、やたら被災地とか災害のあった地域の高校が取り上げられる。アクシデントに負けず頑張ってる球児に対して何も思わないのだが、それを美談仕立てにして感動の押し売りをされるとちょっと嫌。
被災地に少しでも恩返しができたらとか、被災地のみんなから勇気をもらった・・・。もうドラゴンボールのようにみんなの気持ちを元気玉に込めてって世界。まぁ最近じゃどこかのバンドマンが、昔の古傷で満身創痍だのみんなの勇気を分けてくれなんて言ってるから、それが時代なのかもしれないけどね。

最近は奮闘する女子マネっていう美談仕立てもある。中学まで陸上やソフトやってたけど高校では裏方へとか、ノックを打つ女子マネージャーとか、おにぎり握る女子マネージャーとか、もう何が何だかよくわからないくらい。
定番の亡くなった父に捧げる、片親で育ててくれた母に感謝、怪我で断念した元チームメイトのために、たった一人の三年生、廃校が決まってて最後の地区予選とか。

わかるよ。頑張ってるんだね。頑張ったんだね。
でも、さぁ、それって軽々しく報道するものなの?今しなきゃいけないの?

高校野球だけじゃない、インターハイや全国大会に出てくるような学校の生徒はみんな頑張ってる。地方大会で負けてしまった学校の生徒も頑張ってる。それぞれなんかいろいろ抱えてたりするだろう。朝早くからクソ暑い中だろうが寒い雪の舞う中だろうが、勝つために、少しでも記録を伸ばすためにトレーニングや練習している。
その頑張ってる集大成・結果として、甲子園で、花園で、国立で脚光を浴びたり名声を得たりする。
その裏には何万もの挫折と屈辱がある。栄冠を手に入れれるのはほんの一握りなのだから。

松任谷由実の名曲に「NO SIDE(ノーサイド)」という曲がある。
ラグビーの試合。最後のフリーキック。それがポストを外れた時、彼は何を思ったのか。何を得て何を犠牲にしたのか。
傍観者(観客)の目からアスリートを捉えた名曲だと思う。

周りがいくらアレヤコレヤ言っても、頑張ってきた本人にしか気持ちはわからない。
努力は報われるというけど、ほとんどの努力は報われないのが現実だ。中途半端な努力や努力をしたつもり、頑張ったよな俺(私)といったところで、栄光のスポットライトを浴びれる人はごく一部だ。
本人や周りの充実感や満足感は別にして、記録や記憶の中ではその他大勢の中に埋もれてしまう。

この曲は頂点に立てなかったその他大勢、歓喜に踊る勝者の影に必ずいる敗者に向けたレクイエム。
情景溢れるこの曲は、間違いなくユーミンの傑作で後世に残る名曲の一つだと思ってる。

その真逆の曲に、槇原敬之と言うよりSMAPのヒット曲に「世界で一つだけの花」ってのがある。
俺はこの歌が苦手だ。
この曲は歌う。一番じゃなくていいじゃないか、と。周りがなんと言おうがそれぞれが本当は唯一無比の一番なんだと。自分を他人と比べるなんておかしいよと。

なんじゃそりゃ?ゆとりか?共産主義か?
頑張らなくていいよとメッセージを送るこの歌が、巷に流れ始めた時から(確か草なぎ君のドラマの主題歌だった)ずーーーーと嫌いだ。勝負もしないで初めから諦めてる奴の言い訳にしか思えない。まぁファンが好きならそれでいいんだけどさ。この曲は300万枚以上売れてるんだからな。頑張ってるのを応援したいのか、頑張らない人を応援したいのか、世の中は不思議だ。
本当はどっちが好きなんだろう。

誰だって一番になれるわけじゃないし、自分に向いてるものに出会えるわけじゃないからな。自分が頑張る当事者になれた人は幸せだ。ほとんどの人は傍観者になるしかない。
だけど寄ってたかってそうぐに美談に仕立て上げ、三流のドキュメンタリーにされるとすごく嫌なのよ。

先に述べたようにドキュメンタリーとかエピソードっていうのは、後から「え〜!?あの時こんなことがあったんだ」「嘘!?当時そんな状態でやってたんだ」っていうのだから感心や感動するんであって、すぐに語られても感動もクソもない。
スポーツの世界に限らず文化・文芸の世界でもそうだ。後で当時の現場を知ってる誰かが事実を語ることで、あらためてその偉業に感心したり感動するのだ。

以前も書いたがサッカーのWカップで、日本初のゴールを決め一矢報いた中山(ゴン)さんが、帰国した時松葉杖をついていた。
その後インタビューで、実は彼が試合途中ですでに足が折れていたと知って、マスコミも一般人もびっくりした。それまで、一勝もできなかった日本代表を責めてたマスコミは方向転換し、これを一気に美談仕立てにした。「足が折れながらゴールを決めた」と褒め称えた。

その逆がマラソンの高橋尚子。
彼女はオリンピック最後の挑戦だったマラソン大会で勝てなかった。たしか18位とかそこらへんで平凡な記録だった。そのあとすぐのインタビューで彼女は「実は足が疲労骨折してる」と自分で言ってしまった。なぜ自分で言ってしまったんだろう。本当はそれはすごいことなんだけど、負けた言い訳にしか聞こえなかった。
もう少し黙っておいて、監督やコーチ、関係者があとで「実はあの日彼女はもう走れる状態じゃなかったんだ」って語らせれば美談になったのに。まぁ、彼女はそういった美談仕立てが嫌いだったのかもしれないが。

今は「頑張ってる俺」「充実してる私」ってやつをSNSに常に上げてる人が多い。せっかちなのかもしれない。それに「羨ましいです」「頑張ってください」「さすがです」なんてリプ入れてる人もせっかちなのかもしれない。本当はそんな話は誰も聞きたくないはずなのにね。なのに彼女・彼らは勝手に語ってる。のちに誰も語ってくれないからかな。今すぐ認めて欲しいのかな。今すぐ感動したいのかな。

「こんな美味しいものを食べてる俺」
「辛いけどこれから残業を頑張る俺」
「休みなしで働いた私へ、私からのご褒美」
「こんな綺麗な景色で疲れた心身共にフレッシュさせてる私」

どうだいいだろう、ほら感動しろよ、羨ましいだろう、称えろよ、尊敬しろよ・・・SNSの世界にはリア充(本当に充実してるかどうかは不明だ)がいっぱいだ。

だからマスコミやメディアも、頑張ってる話、裏話なんかを速攻公開して感動させたがるのかもしれない。

俺も、あの頃は「飯も食わずに働いてる俺」「夜も寝ないで遊んでた俺」「休みもなく働いて常にナチュラルハイになってる俺」「労働基準法はどこに行ったんだと心の中で叫ぶ俺」「それでも頑張ってた俺」って自分で語ろうかな。誰も語ってくれなさそうだからね。
でもさ、そのうちネタがなくなって、「吟味した材料を簡単調理でぱぱっとキャラ弁作った俺」とか「お風呂のカビと奮闘する俺」といった感じで、なんか変な方向に行きそうだ。(すでに虫対策で近いようなことを書いてるなぁ、反省)
褒めて〜すごいでしょ〜って。うわぁダメだ。気落ち悪い。俺には無理だ。

世の中に溢れてる似非ドキュメンタリー。
感動の大安売りの時代なのかもしれないが、世の中頑張ってる人はいっぱいいる。誰も気づかないだけでね。
それぞれが自分のドキュメンタリーやエピソードを抱えてる。クローズアップされたり脚光を浴びないだけでね。
無理やり感動させなくても、そこらへんに感動はいっぱい落ちてるんだけどなぁ。

2020年東京オリンピックが近づけばもっと巷に感動話が溢れるんだろうな。





ババアの暑い夏

2017-07-10 02:00:10 | MUSIC/TV/MOVIE
暑い夏がそこまで来てる
みんなが海に繰り出して行く
人気のないところで泳いだら 原子力発電所が建っていた
全くわからねぇ なんのため
狭い日本のサマータイムブルース

RCサクセションの「SUMMER TIME BLUES」がハマる季節。
梅雨が明けたのかと思ったら豪雨。九州は大変だなぁなんて油断してたら、今日大阪もえらい雨。そうかと思ったら岐阜の多治見とかでは最高気温観測とか言ってるし。猛暑で熱中症になった人があちこちで倒れてる。

夏は好きだ。
黒ずくめの俺に夏は似合わないと、友達にはよく言われるが俺もそう思ってる。
別に似合わなくていい。ただ夏が好きなだけだ。
ロハスとかカジュアルとかサマーファッションとか、短パンにアロハ、麦わら帽子にサンダルなんて田舎モンみたいなスタイルをするくらいなら、黒ずくめの格好でエアコンガンガンに効いた部屋でビール飲んでる方がマシだ。

さて、7月でこんなのだったら8月はどないなんねんって突っ込みたくなるくらい暑い夏。
今日のテーマは原発反対とか、最近の猛暑対策についてとかではない。そんなものはテレビの情報番組で嫌ほどやっている。この暑い夏に原発停止してまた節電とか言われたくないし。
今日のテーマは世間を賑わせてる暑いババア。名付けて「ババアの暑い夏」。

ジジイの時も書いたが勘違いしないでくれ。ここでいうババアというのはおばさんとかおばちゃんとかのことではない。いい年こいて何やってんだかって人のことだ。初対面なのに飴ちゃんくれたりしようが、ナレナレしかろうが、お節介だろうが、ヒョウ柄アニマル柄が似合おうが、それはオバちゃんであってババアではない。

松居一代ってババアが暑い。
わけわかんない。
行方くらましたかと思えば、もう何年も追われてると言ってみたりする。被害妄想だけならまだいいのだが、今度は旦那の船越英一郎の悪口三昧。
夫婦喧嘩は犬も食わないというが、なぜかブログやSNS、さらにはYouTubeまで駆使して旦那の悪口や悪漢雑言をさらけ出す。
全くワカンねぇ。なんのため?

泰葉が暑い。
松居一代が出てきたおかげでさっぱり目立たなくなったが、この人も旦那の悪口雑言まくしたててた。夫婦(元?)のことは身内で解決してくれ。和田アキ子やメディアまで悪口言って一気に飽きられてしまったが、この人の言動も全くワカンねぇ。

豊田真由子衆議院議員も暑い。
こんな暴言を吐く人が東大出てハーバードまで出てて、元官僚だとは信じがたいが事実だ。
まぁこの人の学歴から見れば、周りはバカばっかりだと思うのも仕方がないのだが、それでもバカとかアホとか死んでしまえなんて言葉は、そこらのババアでさえ家とか陰口では言っても公では言わんわな。

元祖おばちゃんであるはずの上沼恵美子や野村沙知代なんて目じゃないこの暑いババア達。これに対抗できるおばちゃんやおばさんは今の所いない。
ちょっと前にも森友学園の籠池夫人とかいたが、これ以上暑くするようなババアが出てこないことを祈る。

ちなみにタイトルにも使ってる「ババアの暑い夏」は野沢直子さんの言葉をそのまま使わせてもらってる。
海外在住の野沢さんがWEBでつぶやいた言葉。ババアの暑い夏。名言だ。今年の流行語大賞に是非選ばれてほしい。

そんなババアの暑い夏。
SUMMER SONG&MUSICを聴いて乗り切ろう。


夏休み/吉田拓郎
夏まつり/井上陽水
あたいの夏休み/中島みゆき
真夏の夜の夢/松任谷由実
さよなら夏の日/山下達郎
カナリヤ諸島にて/大瀧詠一

ひと夏の体験/山口百恵
渚のシンドバッド/ピンクレディ
常夏娘/小泉今日子
ハッピー・サマー・ウエディング/モーニング娘。
夏休みプロトタイプ/PUFFY
パレオはエメラルド/SKE48
ポニーテールとシュシュ/AKB48

真夏のストレート/甲本ヒロト
台風/THE BLUE HEARTS
夏なんだな/THE HIGH-LOWS
夏の魔物/鶴
夏の日、残像/ASIAN KUNG-FU GENERATION
渚/SPITZ

7月7日、腫れ/DREAMS COME TRUE
夏が来る/大黒摩季
夏色惑星/いきものがかり
SUMMER SONG/YUI

夏の終わりのハーモニー/井上陽水&安全地帯
夏女ソニア/もんたよしのり
シーズン・イン・ザ・サン/佐野元春
DEAR SUMMER DAYS/世良公則
真夏の果実/Southern All Stars
波乗りジョニー/桑田佳祐

SUMMER TOUR/RC SUCCESSION
夏が終わる/Mr.Children
SUMMER GAME/氷室京介
DIRTY HERO/DIAMOND☆YUKAI

SUMMER NIGHT CITY/ABBA
SUMMER TIME/Janis Joplin
Summer Of '69/Bryan Adams
Summer Time Blues/The Who,Brian Setzer,

Sugar Baby Love/The Rubettes
Volare/Gipsy Kings
Rockaway Beach/Ramones
Ice Cream Summer/Hanoi Rocks

BLUE RAGUNE/高中正義
島唄/THE BOOM
ふがらっさ/吉俣良
 

ACの動画と頂の動画とクレーム社会

2017-07-09 13:49:56 | Talk is Cheap
くだらぬ足らぬことで騒ぎ立てる人がいる。何をそんなにムキになってるんだか。
暇なの?仲間に入れて欲しいの?寂しいの?言いたいだけなの?
なんのことかというとネットとかで騒ぎ立てたり炎上させて喜んでたりする人のこと。

SNSのコメントや画像だけじゃなくテレビドラマの内容とかCMの演出とかまで、いちいち大げさに過敏に反応する人。
正義の使者か弱者の代弁者かわからないが、関係ないのにしゃしゃり出て好き勝手文句を言う人。

一時期のバカッターと呼ばれるおふざけ画像や映像にクレームを入れるってのはわかるのよ。
子供に車運転させたりタバコ吸わせたり、ショーケースの中に入ってみたり、住宅地を暴走してみたり、コンビニで無茶苦茶言ってみたり。
そんなことをtwitterやFacebook、インスタやYouTubeに投稿してるおバカに対し、文句を言ったり諭したり責めたりするのはまだわかる。そりゃ子供の躾と一緒で、悪いことやいけないことを知らない・理解できてないやつに対しては注意してやるとか、怒ってやるとかするのは大人や先人の務めだからね。

だけどさ、ほとんどの場合はそんなのじゃなく、ただ自分が思うままに、不満をぶちまけてたりするだけ。
「そんなことをしたら子供が真似するじゃないか」
「不愉快だ、気分が悪い」
「何々の気持ちも考えろ」
侮辱だ、差別だ、蔑視だ、ハラスメントだ、名誉毀損だ・・・。
さらにはモラルもなんもない奴が「モラル欠如だ」なんて本末転倒なことまで書き込みんでたりする。

これらを風刺したACの広告動画が秀逸だ。
動画では、川上からどんぶらこと流れてきた大きな桃を拾うお婆さん。
その途端に画面には2ちゃんねるのように書き込みが入る。

「それ泥棒です」「警察に届けないの」「通報しなくちゃ」から「炎上案件キターー」「謝罪しろ」「謝っても許されないけどね」。次々と入るコメントに戸惑う婆さん。
「桃の気持ちになってみろ」とか「桃農家のためにも抗議だ」「子供が真似したらどうする」って大きなお世話な書き込みにどうしたらいいかパニクる婆さん。
「旦那は山で芝刈りしてるらしいよ」と個人情報もさらされ、「っていうか川で洗濯するなよ」とかモラルの押し付けまで入ってる。

いやぁこの動画作った人すごいなぁ。今のネットでのクレーム社会を見事に風刺してるよな。
是非その後の桃太郎バージョンも作って欲しいな「報酬がきびだんごだけって、どんだけブラックだよ」とか「鬼が可哀想」とかね。
金太郎バージョンで「熊の気持ちを考えろ」とか、浦島太郎で「これで年金生活突入」ってのとかどうだ。
一字違いでauさんとコラボして三太郎シリーズで作って欲しいな。かぐや姫なんて「結婚詐欺」とか言われるんだろうな。

このACの動画は、今ネットとかで溢れてる悪意のある書き込みや無責任に攻撃することに対する警告や、ネットモラル啓蒙の動画なんだけど、これ見てる人のほとんどが「だから何?」とか「ワロタ」とか他人事なんだろうな。

その証拠にこの動画公開されて数日後にサントリーの頂って新製品のCMが、「下品だ」「下ネタだ」「気分が悪い」「女性をないがしろにしてる」って炎上した。

唐沢寿明さんがメインキャラを務めるこの新ビールのCM、WEB版の広告動画では各地の美味ものを美女が食べそして新ビールで喉を潤すって内容。
全部で6種類。北海道・東京・大阪・愛知・神奈川・福岡バージョンそれぞれ違うグラビアアイドルが登場し、舌鼓を打つ。
その際のセリフが
「肉汁いっぱい出ました」
「暑くないと?もう、元気よすぎやん」
「(お酒飲みながら)しゃぶるのがうみゃぁ」
など。
ちょっとHな事、妄想をイメージさせ、勘違いさせるような内容がメーカーや制作側の狙いなのでしょうが、このCMに真正面から文句を入れる人がいるから不思議なのだよ。まんまと炎上商法に引っかかってるとしか思えないのだが、クレーム入れてる人たちは真面目に(?)文句言ってるんだろうね。

「AVかよ」
「サントリーも落ちたな」
「気持ち悪い」
「女性蔑視だ」
「企業倫理を見直せ」

この動画を見て「いやらしい」と感じた人はいやらしい目線で見てたってことだろ?こんな人はソーセージを加える映像でもよからぬ妄想したり、ソフトクリーム舐める映像でも興奮したりするんじゃないか?
女性が男性の目の前でシャツをはだけて「暑いねぇ」ってバタパタ仰いだだけでも「この女は俺を挑発してる」と勘違いしたりする男がいる。それを見かけた女性でも「同じ女としてみっともなくて醜悪だ」と陰口言ったりする人がいる。そこまではまだわかるがそれをわざわざネットに投稿したりコメント入れたりするの?

真面目すぎるのかバカなのかよくわからない。
だいたいサントリーのCMなんて昔からちょっと皮肉られてたりウィット入れてたり、誇張してたりするのに、何を今更?って感じなのだが。BOSSのCMなんか、矢沢の時代から今のトミーリージョーンズを使ったCMまで、それぞれ時代や社会をかなり風刺してるけど?DAKARAのデビュー時なんて小便小僧使ってたぞ。

金麦のCMで、檀れいが演じる主婦像が炎上したこともある。

「あんなに暇してる主婦はいない」
「昼間っからビールを飲んで不謹慎」
「女性のアル中問題を軽視してる」
「真似する人が増えたらどうするんだ」
もう何が何だか。

これらを本気で言ってたり、クレームを入れてるとしたら、この人たちの頭の中はどうなっているのだろうと思ってしまう。

カップヌードルのCMも炎上した。矢口真里とかゴースト作曲家の新垣さんとかが出たやつね。「不謹慎だ」「不愉快だ」「矢口を許したわけじゃない」って、スポンサーでもないのに好き勝手。
企業名は忘れたが女性社員が男性社員になんか嫌味を言われて「女子力を上げよう」なんてCMも大炎上した。
「セクハラだ」「いやパワハラだ」「女性蔑視だ」って、企業の狙いや糸なんか御構い無しに騒ぐ。
これも企業名は何だたか忘れたがトランペトを吹いてる女の子の背中に男が当たるシーンがあって、「あんなことされたら唇が切れる」「危ない」「子供が真似したらどうする」って、だからどうしたってクレームのもある。
吹奏楽をやってる人は絶対しないだろうし、危ないと分かってるなら自分がしなければいいだけだ。

一番わけがわからんクレーム、いや、卑怯なクレームは
「子供が真似したらどうする」
って奴。
子供をダシに使うな。原発反対とか沖縄基地問題で騒いでる奴らと変わらん。尾木とかいう偽おかまの教育評論家もよくこの手を使う。

子供が真似しようとしたら、その時に自分が子供に注意したり怒ったり諭したらいいだけやん。
そんなこと言う人は普段から、電車のマナー奴に注意、公衆道徳やモラルかけてる人に文句、挨拶できない人に指導とかしてるんだろうか。普段から模範や規範となるような行動や態度を意識して生活してるのかな。
言っちゃなんだが、子供は真似をして育つもんだ。子供を見れば親がわかるというくらい、子供は親や周りの真似をして大きくなる。行動も言葉も字を書くことも、もちろんルールやマナーもね。
「子供が真似したら」って書き込む人が、スマホ片手にご飯食べてたり、姿勢が悪かったり、箸の持ち方がちゃんとできなかったりしたら笑ってしまう。そっちの方がよっぽど「子供が真似したらどうする」なんだがな。

漫画家の江川達也さんも
「いろんなものを読むことで人は大人になるのだ」
とFaceBookでコメントされてる。
「クソな漫画やアニメで子供に悪い影響を与えるものはあるけど」って前置きした上で「そういうものは見るなとか作るなとは言わない」「大事なことは子供に自分で考えさせることだ」

いやぁ、その通りだ。
昨今のネット暴力や書き込みは、結局甘やかされて育った過保護な子供のまま大人になってしまった人たちなんだろうね。
今までならまず自分で体験して覚えてたことも、お膳立てされ排除され無菌室状態でわがままし放題に育った人にはわからない。
普通なら親に注意されたり、叱られたり、諭されたり。そんなことされてないから何が良くて何が悪いことなのか分別できてない。
だから子供のように自分の我をいつまでも押し通せると思ってる。そして子供のように弱者に対して攻撃する残忍さを持ったままの大人になっている。

そうやって出来上がってしまったピーターパンのような子供大人が、とりあえず何でもかんでも見つけて、こじつけて、クレームを入れて鬱憤を晴らしてるんだろう。
そして不思議なのは、その子供らを作った無責任な親世代も、便乗してクレーム入れてたりする。
いったいなんなんでしょうね。まぁ昔もジジイが新聞に投書してたり、テレビ局にクレーム入れてたりしてたけどさ。

小栗旬がダウンタウンの番組で
「このままじゃテレビ全体がヤバイ」
って言ってたけど、マジでヤバイかもしれないね。
どこからもクレームが出ないように気をつけて、当たり障りのないCMや、普通の内容のドラマとかばかりになりそうだ。

まぁそれでも文句を言う奴、クレームを入れる奴は出てくるんだろうからさ。
開き直って、クレーム上等!この面白さがわからないわけないよね?とか、このストーリーに隠された本当の意味がわからないとか言わないよねって挑戦的なものを作っていいんじゃないの。
奴らはプライドだけは一丁前だからさ。
それの方が「俺はわかるんだけどさ、他の人が見たら誤解しないかなぁ」って感じになると思うんだけどさ。

ところであのグッドマーク「いいね」の反対側にあるブーイングマークはなんて呼ぶんだ?
「ダメね」?「悪いね」?「アカンね」?
まさか「地獄へ堕ちろ(Go to Hell)」じゃないよな。誰か教えてください。



虫が嫌いだ

2017-07-07 05:46:44 | Talk is Cheap
最近虫が苦手だ。
引っ越ししたマンションが一階だからか虫が多い。気付いたら部屋に進入してやがる。
高層階に住んでる時はほとんど気にならなかったのだが(高いところを飛ぶと鳥に食べられるかららしい)一回というロケーションは結構厄介だ。
ベランダの向こうにちょっとした庭があるのだが、そこに生えてる草木や花のせいで余計に虫が寄ってきやがる。おかげでなんやかんや虫対策のグッズを買い揃えてしまった。

玄関やベランダにはKINCHO虫コナーズを設置。
網戸や窓ガラスには虫を寄せ付けないアースのスプレーを噴射。網戸には貼るタイプを設置。
部屋は置き型タイプのアースノーマットで、蚊やハエ対策。
そしてスプレータイプのアースノーマットやコバエコロリ、フマキラーのおすだけベープなどを毎日噴射。


さらに直接噴射で蚊やハエを殺すアースジェット(ゴキブリやダニにも効く)も準備。
ムカデやクモにも効く虫コロリアースも用意。こいつはゲジゲジや蛾とか蜂とか部屋アブやクモにまで効くらしい。
畳や布団、カーテンなどにダニを寄せ付けない天然ハーブ配合の、アースのダニよけスプレーは消臭芳香のファブリーズのように噴射。


さて、これらは俺の体への影響はないのかどうかは不安なのだが・・・。

でも、虫が嫌いなのだ。
子供の頃は苦手じゃなかったのに・・・。

いつからだろう、虫が苦手になったのは。
高校時代にカメムシが窓から飛び込んでくるようになってからか?いや違うなぁ、蚊とかハエが一気に少なくなってからだ。

子供の頃は外に出れば蚊に刺されてた。商店街の店先にはハエ取り紙がぶら下がってた。ゴキブリホイホイってのを家に設置してた。あれって今売ってるのかしら。見ないなぁ。専門学校時代にバイトしてた炉端では、休日前にゴキブリホイホイを多量に仕掛けて帰るのだが、休日明けは触るのも嫌なくらいとんでもない重さになってた。
子供の頃は夏になるとカブトムシとかクワガタとかカナブンとか捕まえに行った。セミや蝶もバッタもコウロギもカミキリムシも。ファーブル昆虫記も好きだった。
そこらへんの石を退ければいろんな虫がゴチャッといたし、田んぼにはゲンゴロウやミズスマシやタニシとかがいた。
それがいなくなった。下水道や浄化槽の衛生が向上し、街中の溝や水路が整備され、空き地がなくなり、駆除され虫がどんどんいなくなった。今やクワガタやカブトムシは高額でスーパーで売られてる時代だ。

身の回りに虫がいなくなったからか、たまに出会うと恐怖を感じてしまう。
まだ六本足は大丈夫だ。俗に言われる昆虫ってやつね。
コガネムシもゴキブリも似たようなもんだから恐怖は感じない。
蝶も蛾も似たようなもんだから、まだ大丈夫だ。
蚊やハエも昔に比べりゃ小さくなった。
蟻も昔みたいに大型のやつ(黒蟻)はあまり見ないなぁ。地方に行ったらいるのかな。

蟻といえば神戸で見つかった外来種のヒアリが恐怖だ。
大阪や尼崎で見つかり、今日また東京でも見つかった。
全て死骸なんだけど、生き残ってる奴がいてどんどん繁殖していきそうで嫌だな。HUNTER×HUNTERで蟻の変異種との戦いが描かれてるが、蟻って結構厄介なのよ。
イソップ童話の蟻とキリギリスではいいもの扱いで書かれてるけどね。シロアリなんて何の役にも立たない。

今、テニスのメジャー4大会の一つ、ウィンブルドンでも羽アリが大発生してプレーの邪魔をしてるらしい。錦織選手もラリー中に2度くらい顔に当たったらしい。
アースさんや金鳥さんは今こそスポンサーになってあげてほしい。
ラケットタイプの虫コナーズなんてどうだ。往年の名選手コナーズの名前と一緒だから結構浸透しやすそうだ。虫にはマッケンロー(負けないぞう)なんて陳腐な商品名はやめてくれよな。外国では通じないだろうからさ。

話を戻すが苦手なのは、足がいっぱいあるやつ、
うじゃうじゃいるやつとか、もぞもぞ動くやつとか。
ダンゴムシなんて昔は平気で触って丸めて遊んでたんだが・・・。風の谷のナウシカのオームでもダメだし、どこかの水族館のほとんど餌を食わないなんとか象虫ってやつもダメだ。
毛虫ももう触れない。さっさと蝶になってくれ。
ゲジゲジやムカデなんてゾワッとする。蜘蛛なんてもう大変。奴らには殺虫剤攻撃を執拗にしてしまう。

足がいっぱいあってもぞもぞ動くのがダメなら、エビもシャコもカニダメなはずだが、食用は大丈夫なのが変。
でもこれらも漢字で書くとエビは日本では海老だが中国漢字では蝦だ。シャコも蝦蛄、カニは蟹。お気付きのように全てやつらは虫なのだ。中国人にとってはいくら美味しかろうが、魚以外は全て虫扱いだったのだろうか。蜆(シジミ)サザエ(栄螺)アサリ(浅蜊)ハマグリ(蛤)タニシ(田螺)など貝類も全て虫偏だもの。だからかな、本格的な中華料理屋さんでメニューを見ると、食欲が失せるのは。
ザリガニとかヤドカリと言われると食べるのを躊躇するが、オマール海老とかタラバガニと言われると美味そうだと思ってしまうのは何故?ルーツは一緒なのにね。

虫との戦いはまだまだ続く。
最近全ての設置が完了してからは、今のところ防衛線は破られてない。
各種スプレーが無用であればそれに越したことはない。
いつでも見つけたらやっつけてやる。

あれ?なんか北朝鮮のミサイル対策みたいだなぁ。

ぞば屋でキレる 器の大事さ

2017-07-06 05:35:22 | FOOD&DRINK
久々にキレた。しかも蕎麦屋で。
不味いからだとかではない。海原雄山じゃないんだから。
原因は器だ。

最近蕎麦に凝ってる。
麺はラーメン、うどん、パスタとなんでも好きなのだが、蕎麦はあまり今まで食べてなかった。大阪といえばうどん。蕎麦は関東のものだって感じだったのだが、最近そばが好きになった。

蕎麦はざるそばが一番好きだ。麺のうまさがダイレクトにわかる。出汁のうまさもよくわかる。
熱い出汁に入ってるそばならごまかしも効くだろうが、ざるそばは直球勝負だ。ざるそばともりそばとセイロとの違いはよくわからんが、とりあえずざるそばだ。

今日入ったお店での出来事。
レンタルビデオ屋の近くにある店で、手打ちそばと暖簾やのぼりに書いてあるので気になっていた。

表の手書きの看板には今日の定食として「ざる定食」って書いてある。ざるそばとご飯と味噌汁?そばとご飯って合いますか?いなり寿司とかならわかるんだけど・・・。蕎麦とご飯は合わんと思うんだけどなぁ。そうめんとか冷麦も同じくご飯は合わんと思う。味噌汁付きってのも微妙だなぁ。味噌煮込みうどんとか味噌ラーメンはあるけど、味噌蕎麦ってあるの?

まぁ、単品でざるそば頼めばいいやって店に入る。
3時くらいだからアイドルタイムなのか、店には客は一人だけ。静かでいいや。BGMは流れていない。最近蕎麦屋でJAZZとか流す店があるけど、蕎麦屋に音楽は似合わないと思う。TVがつけられてたりラジオが流れてたり、そんな店もあんまり好きじゃない。なんか安っぽい。蕎麦屋もうどん屋もBGMなんてなけりゃないほうがいいのよ。

ここまでは期待してたんだけどね。
出てくるまで結構時間かかってる。湯の火を落としてたのかもしれない。まぁそれは仕方ない。まさか今蕎麦を打ってるんじゃないだろう。その気配はない。

いきなり女将に「胡麻は?」と聞かれる。
胡麻?
何でそんなもんがいるんだ?そんなものかけたら蕎麦の風味が台無しだろうよ。
『要らない』と答える。
女将は怪訝そうに持ってた胡麻の容器を戻した。

ざるそばが出てきた。美味しそうだ。

あれ?出汁を入れる器はどれだ?あるのは摺鉢みたいな容器だけ。
これに入れるのか?
仕方がないのでその容器に出汁を入れて蕎麦をたぐってみる。

何じゃこりゃ!?

蕎麦はキンキンに冷やした水で洗いされてるが、出汁を入れる容器がこんな摺鉢のせいで、蕎麦が全く美味しく感じられない。蕎麦の風味なんて全く感じられない。薬味を入れてみるが、やっぱり味もそっけもない。だいたい持ちにくいんだよ。置いたまま食えってか?っていうか摺鉢は調理器具であって器じゃねぇだろ。



女将に声をかけ『悪いけど蕎麦猪口とかもらえませんか』と依頼する。
女将は言う。
「うちはその容器でゴマをすって食べるんだ」と。
その上から目線の偉そうな態度と言葉を聞いた瞬間にブチ切れてしまう。

『お前らのそんなルールなんて今日初めて来た俺が知るか』
『っていうか、俺はゴマは要らんて言ったやん、なのに摺鉢っておかしいやろ』
『だいたい摺鉢は調理器具やろ。それで蕎麦をつけて食う方がおかしいやろ』

女将はなんか言いたそうだったが、続けてまくし立てる。

『蕎麦猪口ないんやったら、湯のみでもお椀でもええから持って来い』

女将は嫌そうに面倒くさそうに容器を持ってきた。
プラスティック・・?
漆のお椀を持って来いとは言わないが、せめて陶器か磁器だろうよ。
安物のいかにも100均で売ってますって容器をここで出されるとは。なんだこの店は。

仕方がないのでそれに出汁を入れて食ってみる。
だめだ。
全然味がしない。風味も感じられない。美味しく感じられないのよ。
薬味(ネギ)を入れてみる。だめだ。
ワサビを入れてみる。ダメだ、チューブっていうか業務用のわさびか。
っていうか出汁が冷たすぎる。香りもクソもない。ってどんどん割るところばっかりが気になる。

この出汁を入れる容器が陶器なら多分何も気にせず食えたはずだ。
だって蕎麦自体は結構美味しいのに。(多分)

5/4くらい残して店を出る。あぁ、もったいないな。でも食う気が起こらんのよ。
たかがざるそばごときで何をごちゃごちゃ言ってるんだと思うが、せっかくの一食。どうせなら美味しく食べたいのよ。

器は大事だ。
最近は100均で買ったような容器でご飯食べる人が増えてるらしいが、できるだけ器はいいのを使ってほしい。
それだけで味は絶対変わる。
以前入院した時に「病院食は最近美味しくなってる」って思ったが、あれだってあの無機質なプラスティック容器でなければもっと美味しく食べれたはずだ。
給食も、容器が違えばもっと美味しく食べれるはずだ。ほか弁とかスーパーの弁当や惣菜だって、家にある皿とかに移したら全然違ってくると思う。
吉野家の牛丼の器は有田焼だ。値段の数倍美味しく感じるのはそのせいだと思ってる。

皿とかお椀とかコップとか、ちょっと変えるだけで味も変わる。
コンビニやカフェスタンドの紙コップやプラ容器で飲むコーヒーや紅茶も、ちゃんとしたカップに移しかえれば絶対美味い。
ワインだって、紙コップで飲んだら台無しだろう?リーデルのグラスとかで飲んだら、安いワインだって格段にグレードアップするよ。
日本酒だってお猪口や盃で飲めば美味しさ違うだろ?
ウィスキーだって、バカラとかまではいかなくても、分厚いショットグラスとかで飲んだら違うよ。カクテルだってそうだろ?
インスタントの味噌汁だって、漆塗りの椀に入れてお湯を注いでごらんよ。それだけで数倍美味しくなるよ。

それと、調理器具は食器ではない。
計量カップでジュース飲んで美味しいか?この店の摺鉢で蕎麦を食えっていうのはそれと一緒だ。
日本酒を升で飲ませる店も嫌いだ。升は軽量容器であって酒器ではない。樽酒を直接升に入れられても飲みにくいだけだ。日本酒を飲むのは盃やお猪口でいい。
インスタントラーメンを鍋のまま直接食う友達がいたが、辟易してしまった。丼を洗うのが面倒なだけだろ?せっかくのラーメンが台無しだ。最近袋入りのインスタントラーメンが売れなく、カップ入りのばっかりになってしまったのはそのせいもあるのか。

俺はグラタンとかアヒージョとかも嫌いなのだ。あれも調理器具のまま食うからだ。
調理器具から直接食うのは、鍋とかもそうじゃないかと言われたことがあるが、取り皿に移すやん。
バーベキューも調理しながら食うけど、あれだって一度皿に入れないか?紙皿だけどさ、外では仕方ないかな。

西洋料理はスープも前菜もサラダもメインも白い無機質の容器で出てくるのがちょっと嫌。
マイセンとかロイヤルコペンハーゲンとか、西洋の容器もいいのはいっぱいあるがあれは観賞用で実用には向かないと思ってる。
その点日本料理は漆の椀、瀬戸物の茶碗、焼き物の皿や器が料理に合わせて使われる。

例えるなら、料理は絵で器は額縁だ。

ぜひ、器を変えてみてくれ。
食生活は数段豊かになるはずだ。




クリエイションと80年代前後のドラマ

2017-07-05 04:43:58 | MUSIC/TV/MOVIE
ドラマーの樋口さんが亡くなったというニュースが流れてきた。
ドラマーで樋口といえばラウドネスの樋口宗孝を思い浮かべたのだが、彼はもうすでに亡くなられてるはず。
おかしいなぁとよく記事を見てみたら、お亡くなりになられたのは樋口晶之さん。

名前ではわからなかったのだが、調べるとクリエイションのドラマーだった人。クリエイションというバンド名は知ってるが、ドラムの人の名前は知らなかった。

クリエイションといえば「スピニング・トー・ホールド」だ。
プロレスのザ・ファンクス(ドリー&テリー)の入場テーマ曲だ。
実は当時結構プロレスファンだった。深夜にやってたのをイヤフォン着けて観てた。

当時のプロレスは入場テーマ曲がかっこよかったのよ。
ブルーザー・ブロディはLED ZEPPELINの「immigrant Song(移民の歌)」を使ってたし、スタン・ハンセンはスペクトラムの「SUNRISE」を使ってた。凶悪兄弟ロードウォーリアーズのテーマ曲はブラックサバスの「Iron Man」だった。黒い呪術師なんてキャチフレーズのついてたアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲は「吹けよ風、呼べよ嵐」ってタイトルだったが、これはPink Floydの「One of These Days」って曲ということを後から知った。
空中戦と多彩な技を持ち、100の顔を持つ男と呼ばれたミル・マスカラスのテーマ曲はスカイ・ハイだ。これは誰の曲か知らない。長州力のテーマ曲もかっこよかったなぁ。あれは誰の曲だったんだろう。タイトルはパワーホールだったのは覚えてるが・・・。どちらもwikiで調べたらわかるのだろうが別にいいや。

話がだいぶ逸れちゃった。
クリエイションと言うバンドは、もう一曲かっこいい曲がある。(他にもいっぱいいい曲あるのかもしれないがこの二曲しか知らないの)
ドラマ「プロハンター」のテーマ曲「ロンリー・ハート」。
藤竜也と草刈正雄が主演の探偵物のドラマで、主題歌がこのクリエイションの曲だった。
宍戸錠や小林稔侍とか、名取裕子や柴田恭兵も出てたオシャレで痛快なドラマだったな。



似たようなドラマでは「ベイシティ刑事(コップ)」ってのもあった。
こちらは藤竜也と世良公則主演の刑事ドラマだ。
確か第1話のゲストは高樹沙耶だった気がする。例の大麻騒動でお蔵入りになっているのかな。
このドラマで世良公則は銃マニアになったのか、この後Vシネマで「クライムハンター」って名作を出した。
クライムハンターシリーズにも出てる竹内力や又野誠治(故人)は、ベイシティ刑事にも出てたからそれ繋がりかな。



80年代前後の刑事ドラマや探偵物は傑作が多いね。そしてBGMやテーマ曲がいい

「太陽にほえろ」
誰もが知ってるこのドラマのテーマ曲は大野克夫作曲で演奏は井上尭之バンド。萩原健一や沢田研二、PYGのドラマーとして有名ね。
この曲を聴くとなぜか走り出したくなるのは俺だけじゃないだろう。

「傷だらけの天使たち」
ショーケン主演のこのドラマのテーマ曲も大野克夫&井上尭之バンドだ。
この曲を聴くと牛乳を飲みトマトをむしゃぶりたくなる。水谷豊のとぼけた感じがいい。今の「相棒」の右京さんとは180度違うがね。



「探偵物語」
松田優作主演のこのドラマの主題歌はSHOGUNの「BAD CITY」。この曲を聴くとコーヒーをこだわって入れたくなる。(最後に吹きだあないといけないがね)エンディングもSHOGUNの「Lonly Man」だ。クリエーションの「ロンリーハート」、YESの「LONLY HEART」などと混同してはいけない。これもいい曲だ。
探偵物語の最終話はダウンタウンブギウギバンドの「身も心も」って曲がラストに流れるのだが、これは俺の中でドラマ最終回史上ベスト10に入るほどのいいラストシーンになってる。長渕剛のクソみたいなドラマのラストで、これをモチーフ(リスペクト?いえいえこれはパクリでしょ)してたのはちょっとムカついた。



「俺たちは天使だ」
沖雅也の代表作とも言える痛快探偵ドラマの主題歌もSHOGUN。「男たちのメロディ」。このドラマで初めて柴田恭兵を知った。ダーツってニックネームだったな。後のあぶない刑事に通じるとぼけた感じがこのころからもう出てた。「キャリアが違うよ」ってセリフがかっこよかったな。神田正輝や多岐川裕美も出てたな。



またもや話が逸れてしまったが、70-80年代のドラマの主題歌は実力派バンドが請け負ってた。
クリエーションもそんなバンドの一つだ。
ドラムの名前は今日まで知らなかったが・・・。

80年代後半から90年代にかけて、実力派バンドやオリジナルサウンドトラックから、J-POPにとって変わられた。
レコードやカセットからCDに移り変わる時だったからかもしれないが、一気に変革しちゃった。
ドラマの主題歌になればヒットするって図式ね。
実際このころ100万枚突破、ミリオン突破した曲のほとんどはテレビの主題歌だ。
そして今もドラマの主題歌でヒットする曲はあるが、稀だ。テレビ離れしてるからか、思い入れがないとか、ドラマとリンクしてないかとかか。
平井堅の「小さな巨人」のテーマ曲や、パフュームの「東京タラレバ娘」や映画「ちはやふる」のテーマ曲は良かったけどね。

名前さえ知らなかったが、クリエイションのドラマー、樋口晶之さん、ご冥福をお祈りします。

ジジイの言うことを信じるな

2017-07-02 04:26:29 | Talk is Cheap
暑い夏。
エアコンが大活躍。
地球温暖化?Co2削減?ごめん、エアコンはつけさせてくれ。
Co2排出の60%を担う中国とアメリカが調印しない今、日本の家庭でいくら気を遣っても無駄でしょう。

さて、そのエアコン。
エアコンは体に悪いとか言って、夏でもエアコンつけないで熱中症で倒れるジジイがいる。
悪いけど馬鹿としか思えない。
いや、奴らは何か勘違いしてるのかもしれない。

数年前、99歳で大往生した祖父の初盆の時にそれを痛感した。

もちろん盆だから真夏だ。
山口県岩国市、はっきり言って田舎です。祖父の家の周りは緑はいっぱい。錦帯橋まですぐそこの場所だが、その錦川は歩いて渡れるんじゃないかってくらい水が少ない。猛暑のせいか、治水のせいかわからん。鵜飼いはできるのだろうか。そんな季節にそんな場所で行われた初盆。参列者も当然お年寄りが多い。

奴らが言った。「エアコンは体に悪い」と。
外はカンカン照り、風は無風、蝉の声がうるさい中、エアコンなしで扇風機一台のみ虚しく動いてる。だだっ広い広間に首振り扇風機一台だけ。何の役にも立っちゃぁいねぇ。マジか。キムタクのようにつぶやいたことを覚えてる。
しかしこの人たちの年齢の半分もいっていない俺が口をはさめる雰囲気じゃない。
「早く終わってくれ、そうじゃないと熱中症で俺が死んでしまうぞ」って式の間ずーっと思ってた。ありがたいお経もお言葉も「いや、もうショートバージョンでいいから早く終わってくれ」としか思えなかった。罰当たり。

ようやく式が終わって、一服どうぞってお茶が運ばれてきた。

「暑い時は熱いお茶ですなぁ」

殺意って簡単に芽生えるんだとその時思ったよ。

熱いお茶だと?いじめか?なんかの我慢大会か?
キンキンに冷えた麦茶でも2リットルは飲めそうなこの状態で、熱いお茶だと。

俺は鳴ってもいない携帯電話を持ち、いかにも急用の電話がかかってきたフリをして外に出た。
黒の礼服は紫外線をどんどん吸収する。上着を脱いで自動販売機を探す。
田舎は嫌いだ。見渡す限り自動販売機の影も形も見えない。
コンビニなどない。
てくてくと、いや、とぼとぼと灼熱の道路をさまよい歩く。

陽炎のように揺らぐ遥か彼方に自動販売機らしきものが見える。
砂漠をさまよってる旅人が蜃気楼で泉や湖を見つけたようなものとか、幻覚とかじゃないよな。
電池とか新聞の自動販売機だったら、蹴りをいれてしまうだろうななんて思いながら近づく。パックのジュースの自動販売機だ、よかった。

ここで小銭を持っていなかったとかいうオチではない。
もっと悲惨だ。
ポケットからジャリ銭をもどかしくコイン投入口に投入し、ウーロン茶のサンプルパッケージの下のボタンを押す。
そして取り出し口から取り出す。
ヨーグルトドリンク?
なんでだ?
直射日光でもはや朦朧とする意識の中で、もう一度販売機を見る。

パッケージサンプルの上がその商品のボタンかよ・・・。

薄れゆく意識の中でヨーグルトドリンクを飲みながら「おしることか甘酒じゃなかっただけよかったと思おう」と自分を慰めた。

で、祖父の家に戻ると親戚の人が車の分配をしてる。
お墓でももう一度儀式があるんだと。
え〜!?もう勘弁してくれよ。今度は正真正銘灼熱の太陽の下だ。

でも仕方がない、車に分乗させてもらう。
運転手は親戚の姪。
彼女は言う。
「エアコンは体に悪いけぇつけんよ。暑かったら窓空けんさいね」
殺意は簡単に生まれるんだなとまたもや思った。

お墓のところでの読経を我慢大会のように耐える。
汗はもう出ない。出尽くしてすでに潮を吹いてる。
もういい。これさえ終わったらあとは宴会だ。冷えたビールが俺を待ってる。そのための儀式だと思えば、この日差しもこの湿度もサウナのようなもんだ。もうどうとでもなりやがれ。

やっと終わって、またもや車に分乗して宴会場に行く。(もちろんエアコンはつけてくれなかった)
そういやお墓では、さっきのジジイたちの姿が見えなかった。
暑さで倒れたのか?って思って尋ねたら、「爺さんや婆さんには体に悪いから先に会場に行ってもらった」とのこと。
それなら俺もお墓に行かずに会場に直行させてくれよと、心の中でつぶやく。

で、会場に着く。
冷え冷えとしたロビー。エアコンが効いている。うん、これだよこれ。これが文明人の夏のあるべき姿だ。
宴会場に案内されて入る。
そこには顔を真っ赤にしてすでに出来上がったジジイが。
もうだいぶ飲んでるな。
ちょっと待て、この部屋めっちゃエアコン効いてないか。寒いくらいだぞ。

お前たち、さっきなんて言ってた?
エアコンは体に悪いとかなんとか言ってたよな。あれはなんだったんだ?
昼の最中からそのエアコン効きまくったこの部屋で、ビール飲んで出来上がってるお前らのさっき言ったセリフをを録音しておくべきだった。

年の功より亀の甲
この格言の通り、ジジイの言うことを間に受けちゃいけない。
奴らの言うことは、思い込みや、なんかそんなことをテレビで言ってたからとか、何の根拠も裏づけもないことが多い。

その証拠に、普段は「減塩」とか「塩分は1日10gまで」とか言ってるくせに、寿司は醤油にダバダバつける。
熱中症対策とか言って塩入りの飴を舐める。
言ってることとやってることが一致しない。
それがジジイ。

奴らの言うことは信じるな。