GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

レコード大賞新人賞をiKONにあげる気前良さ

2016-12-30 23:31:52 | MUSIC/TV/MOVIE
レコード大賞の番組名から「輝く」が消えてた。
番組タイトルを変えるなら、いっその事レコード大賞ってタイトルを変えればいいのにね。レコードじゃなくデジタルだし、今や配信の方が多いんだから。でも、CD大賞とか音楽大賞とかだと威厳がないか。

今年は西野カナが受賞した。確かに彼女は歌もうまいし、人気もある。だけどなぁ、「あなたの好きなところに」って歌はそんなに流行ったのか?メロディやワンフレーズ聞いてもこの歌ってわからないや。最近はそんなのは関係ないのかな。
2016年のCDセールスベスト10は上位5位までAKB48で、あとは嵐の2曲と乃木坂46の3曲。レコード大賞は単純に売れた曲が取るとか、セールスだけじゃなくみんなが口ずさめるめるくらい流行った歌とかが取る方がいいのにね。EXILEの裏金疑惑のせいか、なんか事務所やレコード会社の思惑が裏にありそうだって感じちゃうのは仕方ないな。

それよりも新人賞が韓国のグループってのはどうなの。
iKONは確かに売れてるが、韓国のグループに賞を与えるってのはどうなんだろう。
いや、普通なら別に国籍がどうのこうのって言う気はない。しかし、朴大統領の失墜からまたもやわめきだした慰安婦問題。日本大使館前の慰安婦像を撤去するどころか、釜山の日本総領事館前にも設置する傲慢さ。先日決めた日韓合意を反故にするのならそれでいいが、それなら金は返すのかといえば返す気などさらさらない。金は返さず主張だけする輩、もはや詐欺師レベル。しかも韓国政府がそれを抑えきれないお粗末な状態。
そんな隣国のアーティストに日本の権威ある(今もあるのかは疑問だが)の賞を平気であげる。気前のいい話だなぁ。

安倍総理が先日真珠湾に慰霊に行かれた。しかもオバマ大統領と一緒にね。
オバマ大統領が原爆ドームを慰問し、安倍総理が真珠湾の慰霊をする。
双方、遺恨の残る地でお互いの現役首脳が合同で慰問。これってすごいことだよ。日米同盟が強固になるのがいいのか悪いのかの議論はさておき、これで太平洋戦争の遺恨の清算だ。まぁ、そうは言ってもハワイには多くの日本人がすでに旅行に行ってるし住んでるし、今更なんで?って現地の人は思ってるのかもしれないがね。だいたいいつまでも過去のことを言ってるのは、世界各国でも狂信的な愛国者だけだ。

それなのに日本には「真珠湾に行くのなら、韓国や中国にも行くべきだ」「アメリカに謝罪するならアジアに謝れ」などと訳のわからないことを騒ぐ奴らがいる。
いつまでも「日本はアジアに対して戦争中ひどいことをした」って歪んだ戦後教育を未だ信じてる馬鹿がいる。旧ソ連(ロシア)のコミンテル思想から抜け出せない奴がいる。中国の顔色を伺う共産主義が未だいる。南京大虐殺で一夜で30万人殺したと未だ信じてる間抜けがいる。そして朝日新聞が捏造した慰安婦問題を未だ信じてる馬鹿がいる。

安倍総理が真珠湾慰問に行ったことと、稲田防衛相の靖国神社参拝は全く別のことだ。つなげて考えるほうがおかしい。
日本のために戦った御霊(みたま)を祀っている靖国神社へ、政府関係者が参拝することに騒ぐことも意味がわからん。
そしてその騒いでる韓国の歌手に、わざわざレコード大賞新人賞をあげようとするテレビ局の気持ちがもっとわからん。

誤解なきように記載するが、音楽と政治は関係ないと思ってるし、iKONは結構いい曲を出すから嫌いじゃない。
でも、わざわざこの時期にって思ってしまうのよね。



大阪ミナミ 金龍ラーメン

2016-12-30 03:51:37 | FOOD&DRINK
年末のミナミに行く。
ありゃ?またもや中国人や韓国人観光客だらけになってるぞ。一時期少なくなってたのに、またもや復活か?ピギーバックやアタッシュケース転がしてる奴から身軽なやつまでいっぱいだ。いきなり立ち止まる、横並びで歩く、団体で溜まる。歩きにくいことこのうえない。
訪日観光客が2000万人を超えた!とか、インバウンドだぁとか言って浮かれてるが、ある一定数以上の外国人観光客は受け入れるべきじゃないと思う。京都もそうだが、日本人が行きにくい街になっていく。なんで日本人がげんなりして歩かなきゃいけないんだろう。

腹が減ったのだが、どこかの店に入る気もしない。どうせ中国語と韓国語が飛び交ってるだろう。それなら立ち食いで充分だ。御堂筋沿いの金龍にいく。
やはり混んでるねぇ。昼飯の時間はとうにすぎてるのにこの盛況ぶり。まぁ人気店だから仕方がないか。
金龍に行ったことのある人は知ってると思うが、この店は4-5人立てれるカウンターが2面、計8-10人ずつ食べれる。(詰めればもう少し立てれるかも)
食券を買ってカウンターが空くのを待ってる。で、開いたらカウンターに立って食券を出すんだが、後から来て空いた席に入ろうとして店員に注意されてる奴がいる。旅行客かな。ルール分からないんだったら、こういったお店には来なければいいのに。

カップルで食ってるのはいいが、彼氏よ、食い終わったら離れろよ。ちまちま食ってる彼女を待ちたいのはわかるが、カウンターが空くのを待ってる人がいるんだぞ。肝心の彼女は周りのことなど御構い無しだ。麺はすでに食い終わってるみたいだが、スープをちまちまとゆっくりと飲んでる。デートで立ち食いのラーメンかぁ。時代は変わったなぁ。でも、ゆっくり食事したけりゃ立ち食いのここじゃなくて、商店街の方の金龍に行けよな。彼は後ろのプレッシャーがわかっているのか、所在なさげに何度も水を給水機でお代わりしている。ようやく彼女はスープを飲み終わった。おいおい、今度はゆっくり水を飲むのか。まぁ飲め、水は日本ではタダだからな。優しいね、彼。その彼女のために給水機で水入れてあげてる。でも俺の足を踏むな。つい「痛いなぁ(怒)」と言ってしまった。すぐ謝ってくれた。日本語じゃない。でも中国人じゃないな。中国人は謝ったら負けとでも教育されてるのか絶対謝らないからな。台湾人かな。

カップルがようやく去ってくれた。ようやく俺の番だ。カウンターに立ち食券を出して注文。俺の右横にも待ってた次の人が立つ。俺のラーメンが出てきたと同時に左隣がカウンターから去った。そこに食券を三枚出した男が立つ。後ろを見るとその男の子供と思しきガキが4人くらいいる。浅黒い肌。東南アジア系だね。なぜこの大人数で立ち食いのラーメンを食おうと思うのか理解に苦しむ。しかも5人でラーメン三杯。計算が合わない。
右隣は意識してなかったが、女の子二人連れだ。あれこいつら1枚しか食券出してないよな。カウンターの上のラーメンも一杯だけだ。シェアするのか?写メを撮るのやめろよ。俺まで写るやろ。いつまで撮ってるねん、ポーズ付けてんとさっさと食え。カウンターが空くの待ってる人は次から次へ増えてるんだぞ。っていうより、付き添いのお前、ラーメン食わへんのやったらちょっと離れたところで待ってろよ。お前が退いたらそこにもう一人立てれるんじゃないのか。おいおい、今度は撮る人と食う人をチェンジするんかい。いっぱいのかけ蕎麦やないねんから・・・。よく見たら斜め前の女二人組も一人だけ食べて付き添いの女はその横に立ってる。付き添いはいいのだが後ろに良ければ次の人が食べれるのにな。

左隣の東南アジア系のやつ(大人)はラーメンが出てきた瞬間後ろに去り子供ら3にんが前に来た。子供らはうまく箸を使うし、すするのもうまい。ラーメンは東南アジアでかなり食べられてるから当たり前か。驚くほどのことじゃない。金龍はキムチ・ニラ・ニンニクが丼に入ってカウンターに置いてあって入れ放題。それをそれぞれちょっとずつ入れて食べてる。遠慮するのは珍しいなと思った。しかしそれは大間違いだった。麺をすするとキムチ、麺をすするとニラ、麺をすするとキムチと、果てしなくローテーションが繰り返されていく。そのうち麺がなくなったのか、今度は大盛りでキムチ投入、ニラも投入。もはやキムチニラスープと呼んでいい別のメニューが出来上がるほど。今度は食い手も交代、後ろに待ってた長男(?)とお父さん(食券出した人)が前に来てそのキムチニラスープを飲む。さらにキムチニラニンニク投入。前のキムチの入った丼にスープを入れたほうが早かったんじゃないってくらい。おいおい、確かにサービスだしいくら入れてもいいんだが、次の人のがなくなるくらい食べるのはどうかと思いよ。

災害時、食糧や水の配給の列を乱さず大人しく待ち、人より多く欲しがらず、ごまかして二個も三個ももらおうとしない。そんな日本人を見て海外メディアが驚くのだが、それは日本人の美徳というよりは暗黙のルール。災害時など非常時に騒ぎ立てたり、モラルのない行動をすることを恥じるっていうのは日本人の普段の生活から培われてる。同じ東南アジアでも日本だけだろうな。観光であれだけ来てる韓国人も中国人も未だにできない人が多い。人に迷惑をかけない、次の人のことを考える、そんなことを求めるのは無茶か。自分だけがよければそれでいいというのは、たぶん普段の生活から余裕がないからなんだよなって思わされた。
立ち食いのラーメンを食いながら、何を国際ジャーナリストみたいなレポート考えてるんだ、俺は。

でもさ、金龍で目を閉じてラーメン食べてたら、どっか東南アジアの屋台で食ってる気がするよ。
だって周りはすべて外国語なんだもの。

ちなみに大阪はラーメン不毛地帯だ。
粉もん・炭水化物の街だから、たこ焼きやお好み焼きをはじめ、うどん屋もパスタ屋も数多くある。もちろんラーメン屋もかなりある。しかし大阪には大阪ラーメンと呼ばれるラーメンがない。
天下の台所とか食い倒れの町と呼ばれた時代の昔から、日本全国各地様々な料理を大阪では食べれる。ラーメンも全国各地、探せば喜多方も博多も熊本も旭川も食べれる。しかしこのように、ご当地名のついたラーメン、そう、大阪ラーメンと呼ばれるご当地ラーメンは無い。

和歌山には車庫前系(丸高系)と井出商店系の和歌山ラーメン(地元民は中華そばと呼ぶが)がある。ちょっと羨ましい。梅とみかんだけじゃなく、和歌山にはうまいものが多い。和歌山ラーメンと一緒に棒寿司を食べるのもうまい。
奈良にも天理ラーメンと呼ばれるラーメンがある。彩華と天理スタミナが有名。わざわざ阪神高速や近畿道を使って食べに行くほどだ。春日大社や奈良公園など観光メッカのところにはラーメン屋は無い。あるのかもしれないが俺は入ったことが無い。

大阪と同じく京都にも京都ラーメンと呼ばれるラーメンはない。京都といえばハモ(鱧)やグジ(甘鯛)などを料亭や割烹の老舗で食べてるイメージが強いが、実はラーメン屋も多い。京都は大学も多いし学生の修学旅行も多い。観光客が年間5000万人来る街だ。そのすべてが割烹や料亭・小料理屋に行けるわけもないし、だいたい老舗は一見客お断りだ。従ってファストフードなラーメン屋は多く、繁盛している。第一旭や、500円玉が浮くくらい濃厚なスープの天下一品は京都発祥だ。朝6時には満員になる店が京都駅近くにあるし、京都駅ビルにはラーメンの屋台村みたいなのもある。お出汁の効いた吸い物やのイメージが強いが、京都人は意外とこってりした濃厚な味が好きみたいだ。王将発祥の地でもある。

大阪にラーメン屋がどれくらいあるのか知らないが、大阪ラーメンというのは無い。
とんこつだろうと醤油だろうと、味噌や塩、担々麺、創作風、家系などあらゆる種類のラーメン屋があるのに、それらはすべて他県発祥のラーメンチェーン店だ。一風堂、亀王、蘭、ずんどう屋・・・。大阪発祥の大型ラーメンチェーン店はない。金龍、神座、古譚など数店舗展開してるラーメン店はあるが、それらが大阪ラーメンと呼ばれることはない。

大阪にやってくる海外からの観光客よ。せっかく来たんだったら、大阪粉もん文化のお好み焼きやたこ焼きを食べてくれ。ラーメンよりうどんを食べてくれ。
そして、日本のルールをいい加減覚えてくれ。
日本も標識を訪日観光客にわかりやすく変えたり、街中に外国語の案内板を建てるお金と暇があったら、日本ルールブックでも作って税関やイミグレーションで配布してくれ。

スマスマ最終回 フジテレビの罪

2016-12-28 01:49:09 | MUSIC/TV/MOVIE
SMAP×SMAP最終回を見た。
リアルタイムで見て、さらにHDD録画してるのでじっくり見た。
すごく違和感があったのね。
長年オープニングに流れるロート製薬の「ロート、ロートローート・・」ってのがなかったからじゃないよ。
これってSMAP×SMAPの最終回スペシャルなんだよね。SMAPメモリアル番組じゃないよね。ファンのための番組だよね。そんな違和感。

迷走してるフジテレビらしい曖昧な作り方だったな。なんだよあのオルゴールBGMは。しんみりさせたいのか?その割にはお笑い場面もいっぱい入ってたぞ。だいたい無理やり感動させようとしないでも、これが最後だとか思えばファンは泣けてくるし、懐かしの場面や、思い出のシーンでグッとくるってもんじゃないのか。とかく無理やり感動させようと過剰な演出をするのは最近のテレビの悪いところだ。
オリンピックでも、何かと親だの恩師だの引っ張り出してドキュメンタリー風に仕上げようとする。そんなのは情熱大陸とかプロジェクトXとかだけでいいのよ。オリンピックにしても高校野球にしても駅伝でも、見てるだけで感動するんだから。ましてやSMAP最後の番組だ。下手な演出はいらなかったのではないかい。

20年9か月という長い歴史の総集編なのに、演出も編集も悪すぎてちょっとがっかり。感動させようとする演出も余計だったが、編集もひどかった。
ビストロコーナー・コントコーナー・歌のコーナー、それぞれをちゃんと整然と流してくれないかなぁ。あっちこっち飛びまくって細切れでナンノコッチャって感じ。
ビストロに来店した大物俳優、歌手、政治家、アスリート、話題の人は数知れず。
高倉健、矢沢永吉、総理大臣、元大統領、ボルト、ベッカム、マドンナ、レディガガ・・・。徹子の部屋や笑っていいともを超える顔ぶれ。それが全然生かされてないの。
歌のコーナーでもかなりの大物と一緒に共演してるはずなんだけどなぁ。コントやコーナーもいろいろ面白い企画いっぱいだったんだけどなぁ。全部ごちゃ混ぜで流してはCMに入るから見ててしんどくなってくる。

それでも、森くん脱退、稲垣くんの逮捕〜謹慎〜復帰、草彅くんの逮捕〜謹慎〜復帰などのブラックな部分も流したことはすごいと思った。SMAPとファンと共に歩んできたSMAP×SMAPならではだなって感心。

USJ〜有馬温泉の5人旅はちょっと尺が長すぎない?確かに珍道中だし面白いんだけど、あれってホテルなどの予約をしたことがないであろう稲垣くんが必死に予約してるところや、中居くんがカラオケで最後号泣するところ、そして翌朝仕事で一人抜けなきゃいけない剛くんを「みんなで早起きして・・・」とか言いながら、みんなグースか寝てるところくらいでいいんじゃないの。
27時間テレビ×SMAPのライブは圧巻だが、これも長すぎ。中居くんがフラフラで頑張ってるシーンがあるから外せなかったのかもしれないが、肝心のついに座り込んで立てなくなった時にみんながかばったり、サポートしてるシーンは省かれてたな。
さらにステージからフィナーレの会場まで歩く際に、森くんからの手紙が読み上げられるシーンも。
うーん、感動させよう、感動させようってのが丸わかりで、ちょっと嫌。
しかもこれら全部、ファンなら既に見て感動してるシーンやん。今更こんなんばっかり見せられてもなぁって思ってるんじゃないか。

それに何あれ。途中下に視聴率が出てた。この番組は当時こんな高視聴率だったんですよって。自慢?自画自賛?
これは最後に流れたエンドロールとスタッフとメンバーの写真風景と同じく余分。
メンバー最後の歌唱となった、世界で一つだけの花。中居くんの手でのメッセージ。歌い終わった後の深々とした挨拶。そして幕が降りる。
幕が閉じた後そのまま終われば「あぁ終わっちゃった・・・」っていいラストシーンの余韻に浸れたのに、その後続くんかい!中居くんが列から離れ後ろを向いてないてるのをこらえるシーンはまだいい。でもこんなのは後日談として流せば良かったのではないか。そしてエンドロールが流れる中メンバーとスタッフとの記念撮影シーン。これはほんといらなかった。俺の嫌いなディズニーアニメ映画のエンディングみたいで嫌いだ。これさえなかったらって思うよ。

これってSMAPとしての最終テレビ出演番組なのか、SMAP×SMAPスタッフの最終制作番組なのかよくわからんかった。
解散への経緯、次のステップに対してのメンバーからのメッセージはなかった。ファンは期待してたのかな?変な言い訳されるくらいなら何も聞きたくなかったかな。納得できたのかな。このスマスマの最終回でファンが満足してくれたらいいんだけどね。

でもさ、見直してみて思った。
みんなホント仲いいのね。いや、仲よかったのね。解散が決まってからの映像と見比べるとやっぱり違うのね。
若いうちから25年も一緒にやってきた。これからはそれぞれの道を行けばいい。
5人で一つの花束だったSMAPを卒業して、みんなそれぞれオンリーワンの花に旅立っていく。

SMAPが何も言わずに、最後に世界で一つだけの花を歌ったことや、中居くんの指でのメッセージを俺はそう捉えた。
ファンはどうだ。










ラストクリスマス ジョージ・マイケル死去

2016-12-26 20:06:56 | MUSIC/TV/MOVIE
クリスマスの定番ソングといえば、ワムのLast Christmas。
今年もジョン・レノンのHappy X'masやマライア・キャリーのAll I Want For Christmas Is You(邦題:恋人たちのクリスマス)、山下達郎のクリスマス・イブなどと共に、クリスマスカラーとイルミネーションで彩られた街角や店舗で流れてた。
そのクリスマスの25日、ジョージ・マイケルが亡くなられた。本当のラストクリスマスになってしまった。

死因は心不全で原因は不明だということだが、ドラッグ・薬物かな。以前に何度も捕まってるし。
ジョージマイケルはゲイだが、だからと言ってAIDSってわけじゃないだろうな。それなら悲しすぎる。
AIDSで亡くなられたQUEENのフレディ・マーキュリー。彼の追悼コンサートとして1992年4月にWembley Stadium(X-Japanがライブしたところね)で行われたThe Freddie Mercury Tribute Concert。メタリカ、デフ・レパード、U2、Guns & Rosesなどが自曲やクイーン曲を演奏したり、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンなどQUEENのメンバーが、アクセル・ローズ(Guns'n)やロバート・プラント(Led Zeppelin)、エルトンジョンなどとそれぞれ共演したりと、かなり盛りだくさんなコンサート。


そのコンサートでジョージ・マイケルが数曲歌ったのだが、特にSomebody To Love(愛にすべてを)が素晴らしいの。まるでフレディ・マーキュリーが生き返ったみたいな声。そのままクイーンのコンサートツアーができそうな勢い。これはQUEENのグレイテストヒッツ3にも収録されてるし、このコンサートのDVDなどにも収録されてるから是非聴いてほしい。できればジョージマイケルのミニアルバム「Five Love」の方がフルバージョンなのでオススメだ。


後でわかったことだがフレディとマイケルは同じボーカルコーチらしい。当時は知らなかったからその声にびっくりした。
ちなみにこのコンサートではQueenメンバーとアニー・レノックス(EURYTHMICS)+デビット・ボウイという豪華メンツで名曲「Under Pressure」を演っている。
デビット・ボウイ、プリンス、ピート・バーンズ(Dead or Alive)と80年代ポップの面々が次々と今年亡くなられてしまった。なんか不思議だ。

郷ひろみは紅白歌合戦で「Careless Whisper(ケアレス・ウィスパー)」を歌ってくれないかな。

ゆずが今年お亡くなりになられた永六輔さんを偲んで「見上げてごらん夜の星を」を歌うらしいから、いいのではないかな。誰かプリンスやデビットボウイの曲もしないかな(無理か)。不謹慎でごめん。

SMAPが紅白よりスマスマを最終に選んだ理由

2016-12-26 01:14:48 | Talk is Cheap

SMAPが紅白歌合戦に出ないことが事務所から発表された。
紅白に出ないことが決まったから、SMAPの5人が揃った姿は次のSMAP×SMAPで最終だ。最終回のスマスマは過去の映像ダイジェストだから、実質的には前回のスマスマが最終だ。

紅白辞退にも色々言う人がいる。連続何回出てたとか、トリが何回で大トリが何回、司会が何回だ、これだけ世話になったのにって。
これらを言ってる人に言いたい。
バカじゃないかしらと。大阪弁で言えば「アホぬかせ」だ。
紅白って、何度も出てたり、毎回大がかりな演出で楽しませてくれたり、無茶振りに多大な貢献をした大物歌手、司会まで務めたことのある歌手でさえ平気で落選させる番組だよ。そんな番組に何の恩義を感じろと。それこそSMAPから紅白卒業宣言したっていいんじゃないのかね。

これは完全な憶測だが、ジャニーさん(ジャニーズ事務所)はSMAPを多分クレージーキャッツやドリフターズのように売りたかったんだと思う。音楽もやるし、バラエティもやる「ゲバゲバ90分」とか「8時だよ全員集合!」みたいな番組ね。これらは当時賛否両論あっただろうけどどちらも国民的人気番組・国民的人気バンドになった。SMAPをそんな国民的スターにしたくて、冠番組のSMAP×SMAPを早々とさせたんだと思う。スマスマもSMAPもその路線で行こうと。

本来、何の実績もないアイドルが夜10時の一時間枠でバラエティするって無茶だよ。普通は深夜枠からだろさ。実際、嵐も関ジャニもKinKi Kidsも最初の冠バラエティは深夜枠だよ。しかもスマスマの月曜10時枠って、その前は桂三枝(現桂文枝)の爆笑愛ラブクリニックって人気番組だったんだもの。(余談だが当時三枝師匠は、かなりぼやいてたがスマスマを見て「悔しいけどおもしろいなぁ」って言ってた/実話)かなり強引に事務所が枠を取ってきたんだと思うよ。
そしてその思惑通り、国民的スターにSMAPはなり、スマスマは長寿人気番組になった。
だからこそ、メンバーも事務所もスマップとしての最後の番組は、紅白じゃなくSMAP×SMAPにしたかったんじゃないかな。

ちなみにクレージーキャッツもドリフも活動停止であって解散はしていない。もうメンバーがお亡くなりになってるからフルメンバーで集まることはないがね。新春書くし芸大会の顔だった堺正章や井上順の在籍してたスパイダースも解散はしてない。活動停止だったと思う。今の若い人は知らないと思うが(俺もリアルタイムは知らない)スパイダースはムッシュカマヤツや沢田研二の「勝手にしやがれ」や「太陽にほえろ」などを作曲・演奏した井上尭之や大野克夫が在籍したバンドだ。

ビートルズも事実上の解散はしてるが、メンバーから解散って言葉は出てないと思う。
バンドで演奏することに意義を見出せなくなったとも、ポールとジョンが仲が悪くなったからとも言われてるが、今もなおBEATLESというブランドネームは生きている。ジョンは早々とジョンレノンという「個人」で売ったが、ポールはソロ後もビートルズをかなり引きずってると思う。リンゴスターが「ビートルズを聴きたければwings(ポールのバンド)を聴けばいい」と言ったという逸話があるくらいだ。実際ジョンはほとんどビートルズ時代の曲はやらなかったが、ポールやジョージはビートルズの曲をソロ後も多々演奏してる。特にポールは未だにBEATLESなんだと思う。



SMAPという集合体が解散しても、SMAPというブランドネームは残る。
中居くんのラジオ番組からは消えるらしいが、木村くんのラジオ番組にはSMAPの名は残るらしい。ってことはキムタクは解散後もSMAPなんだと思う。いや、香取も稲垣も草なぎも中居もSMAPである。元SMAPと呼ばれるか、SMAPなのかは本人とファンが決めればいい。
だから本来は解散ではなく活動停止のままで事実上の解散の方が良かったんだと思うけどね

この一年、メディアはSMAPの解散報道について色々騒いでた。年頭の解散騒動のニュースからこの一年、芸能ニュースは芸能人の不倫騒動を除けばとSMAP解散のことばかりだった。どうなるのか?真相はどうなのか?って。元マネージャーに伴って独立しようと画作してたのを阻止されたとか、そのせいで木村と香取が不仲だとか。コメンテーターや芸能リポーターはさも物知りげに語ってたけど、でもさメンバーや事務所が何も発表してないんだから、すべて推測でしかないのよね。活動停止ではなく、解散になってしまったのは、こういった騒動にメンバーが嫌気がさしてしまったのもあるんじゃないかな。

この騒動で思ったのは、なぜメンバーの口から真相が聞きたいって思うんだろうってこと。
メディアはやたら「ファンの前でちゃんと釈明すべき」とか「ファンは真相を知りたがってる」って言ってたが、smapファンはそんなに経緯が知りたいのか?そんな事実がわかったところでどうだというんだ?それって本当にファンは求めてたのか?少なくとも俺の身の回りにいるsmapファンはそんなこと求めてなかったぞ。騒いでるのはニワカとか野次馬根性の一般人だけだった気がする。あとはテレビや週刊誌が勝手に騒いでるって印象。誰かの不倫騒動と一緒で、ファンより関係ない人が騒いでるだけだった気がするのよね。
解散なのか活動停止なのかは事務所の都合やそんなのもあるだろうし、もうそのSMAPという名前を捨てたかったメンバーがいるのかもしれない。そのあたりは解散に至った経緯を含め、本人や事務所たちが知ってればいいことでファンは知らない方がいいと思うんだけどね。

解散は残念だ。それはわかるよ、もうSMAPとして5人でコンサートしたりTVに出たりしないんだから。
でもさ、メンバーは芸能界を引退するわけじゃないんだからさ。そりゃ5人揃ってこそSMAPだっていう人の意見もわかるよ。でもどうなの?5人揃ってたのはSMAP×SMAP以外では、ミュージックステーションなどの歌番組かフェス形式の歌番組特番くらいだったじゃない。それもデビュー数年はCDも全然売れてなかったからほとんど無かったやん。ドラマやバラエティにはデビュー時からメンバーバラバラに出ていたし、これは今も変わらない。ってことは5人が揃った姿を見せてたのって、スマスマ除けば年に数回だろ。



年始に騒がれた独立騒動が本当だったとして、それが失敗に終わった時点で、メンバーはあの時点でSMAPという集合体にもう魅力を感じてなかったのではないかな。だからこの一年レコーディングもコンサートもしないし、歌番組や特番に揃って出ることもしなかったんだと思う。ここら辺はビートルズと一緒のような気がする。
SMAPという集合体で行動するのはもう苦痛になってたんじゃないかね。それぞれソロでやってるドラマやバラエティなどは普通にこなしてたように見えたが、キムタクだけがSMAPと言う名前を引きずってるように見えたのは気のせいかな。SMAP×FNS27時間テレビでメンバーが演じた「SMAP解散ドラマ」の時にもう答えは出してたのかもしれない。

なんか今回の騒動で騒いでた人って、「SMAPが解散するのを嫌がってる」というより「SMAPって名前が無くなるのを嫌がってる」人が多かった気がするのよ。
心配しないでも、解散してもSMAPと言う名前は残るのにね。



まるで競馬の予想屋 井上公造

2016-12-24 03:19:32 | Talk is Cheap
芸能リポーターというやつらが嫌いだ。
特に井上公造というリポーターが嫌いだ。ペーペーの頃はさほど気にならなかったんだが、最近なぜ奴がそんなに偉そうにしてるのかわからん。

芸能界のことはどんな小さな情報も僕のところに入ってくると豪語し、予想や推測、憶測を得意げに喋ってる奴を見るたびにチャンネルを変えてしまう。しかも奴の予想は千三つ。数言えばそのうちどれか当たるっていい加減さ。まるで競馬場によくいる予想屋のようだ。あっちでは「このレースは4-6で間違いない」と言い、こっちでは「3から流して買っておけば間違いない」と言ってるあの胡散臭いやつと何も変わらん。近く俳優の○○が結婚するとか言ったりしてるが、まぁほとんど当たらない。芸能人は山ほどいるし、誰のことを言ってるのか曖昧だから、たまに当たったりするが「ほんまにこの人のこと言ってたのか?」って疑いたくなる。
どうせ当たらないんだったら、星占いのような曖昧さで言ってりゃまだ可愛げがあるのにな。しかし奴は天気予報の降水確率のように断言するからタチが悪い。

芸能リポーターってやつは「国民は知りたがってるんだ」という大義名分のもとに、芸能人のプライベートをほじくり返して、迷惑がられてるのに追いかけて、傷ついてるのにマイクやカメラを向ける。そしてあることないことさらけ出して、ジャーナリストと勘違いしたような正義感。芸能人のイベントや舞台、映画やテレビ、新曲などのリポートならまだいいが、スキャンダルとか浮ついた話とかそんなのばっかり。そしてそれで食ってる奴らっていうイメージしかない。そんなに芸能人のプライベートにみなさん興味あるのかね。
そして散々プライベート、プライバシーを暴露しておきながら「スターがいなくなった」とか言いやがる。ほんまタチが悪い。

飛鳥が起訴されなかった時点で謝罪すべきなのに、曲を勝手に流したことだけを謝罪して終わり。(ミヤネ、お前もやで)
確か先々週の末くらいにもうすぐ大物俳優●●が結婚するとか言ってたが、誰かしたか?長友は芸能人じゃないぞ。
さかのぼれば今年の始め、SMAPの解散報道の際も胡散臭いこと言ってたな。そしてメンバー謝罪会見の後に言ったセリフは覚えてる?こいつはもう大丈夫と断言したんだぞ。それが8月に解散と発表されても「僕のところにはそんな情報は入ってきてなかった」なんて言ってたな。相手にされてないだけじゃないのか。紅白出場もまだ可能性はあるとかも言ってたよな。これも見事に外れたな。ちゃんと取材してるのか?

朝の情報番組スッキリで、成宮くんのことを持ち出してきて得意の独自情報とやらをご高説したらしい。
「シンガポール経由で東南アジアにいる言われてますが、僕の取材の中で有力なのはヨーロッパ。その中でもあまり日本人がいない、行かないエリアにいるということが出てきてます」誰からの情報だ?友人Aか?
そして
「一緒に行動している友人というか、知人がいるんですね。これは相当信頼関係が厚い人間であって、僕はそれはホッとしたんですよ。」だとさ。
さっき、ヨーロッパにいるらしいと「らしい」と未確認情報を言ってるのに、今度は「一緒に行動してる友人というか知人というかがいる」と友人か知人かもわからないくせに断言してる。そしてなぜお前がホッとする。なんでそんなに上から目線なんだ。あー胡散臭い。
さらに
「成宮くんは元々英語が堪能で、すごく旅行慣れしてるということもあって、今は何不自由無いというか、すごく元気にはなってる、という風に聞こえてきてます」と続く。
中学卒業して間もなく芸能界入りしたのに英語が堪能ねぇ。まぁ独自で勉強したのかな。一つ聞きたいんだがヨーロッパは英語が堪能だったら不自由ないのか?フランスとかイタリアでも英語通じるのか?ドイツでもベルギーでもポルトガルでもスペインでも一緒だと思うけどなぁ。井上公造はまさか英語がヨーロッパでは共通語だと思ってるんじゃないか?
さらに、すごく元気にはなってるというふうに聞こえてきますって、これは風の噂なのか?お前の憶測なのか?希望的観測か?
断言したり、曖昧にしたり、さすが予想屋、さすが千三つ屋。織田裕二風に言えば醜悪至極なり。(IQ246を見てなかった人にはわからんギャグで申し訳ない)

でもさ、ちょっと痛快だったのは、上記のことを一生懸命しゃべったのにスッキリMCの加藤浩次に軽くいなされたらしいな。
「成宮君もう引退してますからね」「一般の方ということですもんね、扱いとしてはね」って関心もたれなかったらしいな。さすがだ加藤浩次。それが正しいMCのあり方だ。他の番組MCも、彼が予想屋のようにしゃべりだしたら「それは警察がはっきりさせるでしょう」とか「それは当人同士のプライベートなことですからね」とか言ってやってくれないかな。そうすりゃやつらリポーターって人種もわかるんじゃないか。

芸能人のスキャンダルや惚れたの別れたのって情報が、知りたい人がいる限り芸能リポーターって職種は無くならないんだろう。ただね、マスコミ、メディは知る権利、報道の自由ばかりを叫ばずに、これは伝えていい情報か、これはどう伝えるべきなのか、そこら辺をちゃんと考えてから公表してほしい。
そして伝えるなら正しい情報を。曖昧な憶測情報はいりません。
できるだけ芸能人のプライベートは公表しなくていい。

菅田将暉くんは歌が上手い 

2016-12-23 02:46:06 | MUSIC/TV/MOVIE
知らなかった。菅田将暉くんがこんなに歌がうまかったなんて。
auの三太郎シリーズのCMで鬼ちゃんを演じてる菅田将暉。このシリーズのサッカー日本代表応援CM「au BLUE CHALLENGE」篇で流れてる曲を歌っていたのは彼だったのね。
この時ソングクレジットがされてなかったけど、てっきり曲はBUMP OF CHICKENだと思ってた。だって曲のノリもボーカルの歌い方もバンプっぽいんだもの。

このCMは桃ちゃん(松田翔太)浦ちゃん(桐谷健太)金ちゃん(濱田岳)が広場で球蹴り(サッカー)してる侍たちを見つけ、最初は「何やってんのあれ」って眺めてるんだけど、泥だらけになり白熱するゲームに応援もヒートアップするって内容。


で、今日このCMの別バージョンが解禁された。先述の侍たちのサッカー試合と実際のサッカー日本代表の試合風景(アジア最終予選時のダイジェストか?)がシンクロする。
そこに録音スタジオでマイクを前に熱唱する菅田将暉くんが。あリャまぁ、かっこいい。


菅田将暉くんは、さんまのまんまで歌ってるのを聞いたり、GReeeeNの映画『キセキ ーあの日のソビトー』でリーダーのヒデ役を演じて歌ってたりするのを聞いて、「上手いなぁ」くらいに思ってたんだが今回のauCMには参りました。これはかなり上手いです。そして曲もかなりかっこいいです。映像とマッチしています。見ていない人はYoutubeにアップされてますので、ぜひ見てください。


この曲、タイトルは「見たこともない景色」って曲らしいのだが、残念ながら今の所CD発売はされないみたい。フルバージョンが期間限定で、auの音楽配信サービス「Music Store」からダウンロード可能。しかし、auユーザー限定となっているのでdocomoユーザーやSoftBankユーザーは聞けない。
auはこういうところうまいよな。今年の最大ヒットと過言してもいい「海の声」もauCM内で桐谷健太くん(浦島太郎)が三線弾きながら歌ってた曲で、これも当初はダウンロードのみだった。
もう古い話になるが、仲間由紀恵がauのCMをしていた時に「仲間由紀恵&ダウンローズ」って架空のバンド結成し、その楽曲はダウンロード専用楽曲配信してたな。あれから味をしめたな。

レディガガの「Poker Face」も確かauのCMでブレイクした楽曲だな。恐るべしau。


話を菅田将暉くんに戻すが、彼は今年売れに売れまくってたねぇ。映画も9本出演だって。すごいなぁ。来年も銀魂実写版とか決まってる。
彼はミュージシャンじゃないよね?江口洋介や藤木直人みたいに、ミュージシャンだけど売れなかったから俳優も始めたって感じじゃないし、福山雅治や世良公則のように二足のわらじってわけでもないよね。
あれ?そういや、その福山雅治の月9ドラマ「ラブソング」で菅田将暉くんは、弾けもしないのに広島からアコースティックギターを持ってきてて、そのアコギは藤原さくらに奪われた(叩き割られた)なぁ。その後福山にギター教えてもらう設定とかあったな。ってことはもともと音楽センスはあるのよね。無けりゃ鬼ちゃんとして和太鼓を叩きまくるのは無理だわな。
天は二物を与えずって言うけど、いるんだよなぁ。
男前で、シリアス(DEATH-NOTEとか)もコメディ(地味にすごい校閲ガール)もできる俳優で、歌を唄わせたらバンプやGReeeeNのテンションで歌えるやつ。
これからも頑張ってほしいね。

訪日観光客へ、日本の年末の楽しみ方

2016-12-22 04:33:04 | Talk is Cheap
年末年始に海外から日本に遊びに来られる外国人の方へ。
もしあなたがクリスチャンなら、「あれ?日本人って無宗教じゃなかったの」と不思議がるくらい24日までは街にはジングルベルが溢れてます。でもそれは決してイエスキリストをとか、マリアとか、聖なる日って考えはなく、もはやお祭りのように賑やかに騒ぎたいだけです。これはハロウィンでも一緒です。
その証拠に肝心の25日に教会にお祈りに行ったり、家族で厳かに過ごしたりもしません。
なぜかサンクスギヴィングと勘違いしてて、七面鳥の代わりにチキンを食べます。甘ったるいソースにつけた鶏もも肉だったりします。KFCのチキンはこの日に飛ぶように売れます。日本には焼き鳥という食文化もありますので、なぜかこちらの店もおじさんたちで大流行りです。コンビニのチキンも若者に結構人気です。

以前はフランス料理屋さんでワインなど飲んでたカップルも多かったですが、最近は少なくなりました。フランス料理屋さん自体が30年前に比べるとかなり減ってると思います。夜景の綺麗なバーラウンジにもカップルはいませんので狙い目です。
以前はイブの日に高級ホテルの宿泊予約は争奪戦でしたが、現在はかなり取りやすくなってる思います。最近はアジア系観光客の皆様のおかげでビジネスホテルの予約の方がとにくくなってます。はっきり言ってビジネスマンが困ってるくらいです。
賛美歌はほとんど流れてませんが、ワムの「ラストクリスマス」や、マライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」はどこでも流れてます。山下達郎という日本のアーティストの「クリスマスイブ」という曲と並んで「定番」と言われてます。

クリスマスツリーをはじめ、街がイルミネーションに彩られます。ブティックやカフェレストラン以外にも、普通の民家や道路までライトアップや電飾まみれです。ちょっと前に「節電」とか騒いでた国とは思えないくらいきらびやかです。原子力発電所反対運動は最近下火のようです。それでも「エコ」とか「省エネ」という言葉は好きですから「電化製品コンセントプラグは使わないときは抜く」と推奨しながら、夜中でも電気がついてます。誰も通らないような道でもピカピカしていますので、治安にも糸薬買ってるみたいです。青色LED発明の国ですから、フィラメントの電球からLEDライトに変えることで省エネ・節電できてるという言い訳が存在してるらしいです。

クリスマスが終われば「年の瀬」または「歳末」と言います。アメリカやヨーロッパならクリスマスを終えた途端お休みに入るのでしょうが、日本では年末ギリギリまでやっています。百貨店や商店街は「歳末セール」というものをやっておりますので、格安で衣料や電化製品を買う方は是非ご利用ください。
ただ、この時期に商店街や百貨店に行くと、人混みで身動き取れなくなったりします。また、魚屋のおっさんに身振り手振りで進められ、勢いで「荒巻ジャケ(鮭)を一本買ってしまった」とか「マグロをコロで買ってしまった」、などという羽目にならないでください。ホテルでは調理してくれませんしね。
ただし大阪の黒門市場とかには行かないでください。普段は観光客も歓迎、というか観光客だらけなんですが、年末は一般の主婦や飲食店関係者で溢れかえってます。たぶん京都の錦商店街も同じだと思います。豊洲への移転が延びた東京の築地はどうなのかわかりません。

31日は大晦日と言います。この日はほとんどお店もやっていません。飲食店もオフィス街はほとんど閉まっていますので、気をつけてください。ただしチェーン店は開いていますのでご安心を。
この日の夜は「年越し蕎麦」を食べます。音を立てながらすするのが嫌だとか言わず、「縁起物」ですので是非食べてください。
紅白歌合戦と言う歌番組が国民放送NHKで流れてます。一時期より人気がなくなったとはいえ、日本国民の40%くらいの人が観ています。演歌と呼ばれる日本のソウルソングも聞けます。もしあなたがお笑いが好きなら裏番組の1ダウンタウンというコメディアンがやっている「ガキ使・笑ってはいけない」と言う番組がオススメです。

これが終わると窓を開けてみてください。どこかから鐘の音が聞こえてくると思います。「除夜の鐘」と言います。西欧の鐘の音と違い低く長く聞こえる日本のお寺の鐘は、108個ある「煩悩」を消してくれるのです。もちろん日本人でさえ、その煩悩一つ一つの名前は知らない人がほとんどですので、間違っても質問しないほうがいいでしょう。あなたたちの嫌いな愛想笑いをされて誤魔化されるだけです。

もし退屈なら、神社仏閣に行かれてはいかがですか。これを「初詣」とよびます。伏見稲荷や住吉大社など人気のスポットは大混雑です。油断してたらスリに遭うので、空いてる神社やお寺をお勧めします。どこでもそれほどご利益(ごりやく)は変わりません。ただし、中には「お酒の神様」とか「恋愛の神様」と特出した神様がいるところもありますので、事前に調べておいたほうがいいかもしれません。
「屋台」というものが参道には並んでいます。タイやベトナムの屋台とは違い、こちらはテキ屋とかヤクザと呼ばれるアウトローな人たちがやってる屋台です。テイクアウトして歩きながら食べるスタイルです。最近では座って食べれる屋台も出てきましたが、是非ヤンチャな兄ちゃんが威勢良く焼いてる「たこ焼き」とか「お好み焼き」という小麦粉加工物にソースをかけたジャンクフードを、歩きながら食べてみてください。座って食べるより数段美味しいですよ。つい色々買ってしまいたくなったら、「イカ焼き」とか「とうもろこし」というのがオススメです。
ただし、着物を着た女性の近くでは注意してください。日本人でも普段は滅多に着なくなった着物ですが、この日に着てる着物は「晴れ着」と呼ばれるものです。普段は温厚な日本人も晴れ着をソースで汚されたらえらい剣幕で怒ります。クリーニングは専門店でしかできないので高額な支払いを要求される場合があります。

初詣が済んで、屋台も堪能したら、朝までやってる居酒屋などでダラダラと過ごすのもいいかもしれません。混み合っていますので相席をお願いされたり時間制になってたりしますので気をつけてください。
大晦日は夜通し電車が動いていますので、最終電車を気にすることはありません。
そのまま「初日の出」を見に行ったりするのもいいかもしれません。厳かになれること間違いなしです。
夜や明け方は寒いから、暖かい格好で行ってくださいね。日本に来て風邪をひいてしまっては楽しめませんのでね。

それでは日本の年末を楽しんでください。

お前が言うな!勘違い女の上西小百合議員

2016-12-20 19:55:00 | Talk is Cheap
やっぱりあの時に辞職させておくべきだった。
誰のことかって?上西小百合衆院議員のことだよ。
国会を風邪を引いたとか言って休んで、地元に戻ったら治ったって先輩議員のお伴でゲイバーに行き、そして日本海の方まで温泉に行ったあの女だ。(この先敬称は面倒なので端折らさてもらう)そして当時維新代表を務めてた橋下徹市長から辞職を促されたのに断り、維新から除籍されてもしつこく今も国会議員をやってる。

あの時から大阪の人間は「この女はもうダメだな」と思っていた。それからは党の縛りから解き放たれ、エスカレートするばかり。
秘書が議員会館の設備(電子レンジだったかな)や書類を盗んだから訴えると騒ぎ、橋下徹市長(当時)に噛みつき、東国原宮崎県元知事/国会議員に喧嘩を売り、最近では小池百合子東京都知事を批判する。
意味不明の写真集を出したりもうやりたい放題し放題。人のことをとやかく言ってるばかりのこの女が、一体何の政策を打ち出し、何をどう改善したのかは全く聞こえてこない。こういうのを税金ドロボーと呼ぶのだろうか。

その税金ドロボーが、このたび文部科学省が給付を決めた、低所得世帯の大学生などを対象にした返済の必要がない給付型奨学金についてまたいらんこと言い出しやがった。
ツイッターで給付型奨学金についての否定的な意見を述べた。
要約すると
「給付型奨学金について大反対」「幸せの前提がお金持ちだと言うのもどうかと思う」「仮にそうだとしても大学行けばなんとかなるなんて甘い」「稼ぐなら中学から働いたって稼げる」「本当に勉強したいなら社会に出てからだってできる」そして「親の見栄で無理やり学校に行かされる事がないように」

多分このツイッターを見て「中卒で働いたことあんのか!」とか「なぜ上から目線で決めつけるんだ」って炎上して祭りになってるだろうが、それはそちらに任す。
俺もそれは思うが、根拠のない自信を持ってたり、自分をできる系と勘違いしてる女に何を言っても無駄だ。
それ以前の問題で
「こいつはやっぱり勘違いしてる」
としか思えない。

こいつは国会議員は国民に選ばれてなってるってことを、すでに数万光年先に置き忘れてるのだろう。
国会議員であろうとツイッターやブログで個人的な意見を言うのは構わない。しかし、それは自分の支援者や選んでくれた人の総意か代弁が含まれてなければいけないってことが抜けている。橋下徹さんはあの人の思いや言葉に賛同して選ばれた人だった。だから橋下徹氏は知事として、市長としてメッセージを出していた。だから府民市民はそのメッセージをちゃんと聞いた。もちろん納得いかない反対派もいた。議会/職員が受け入れられないなら自分を罷免しろと、一回辞職して再選挙までしてみせた。そんな彼だからできることだ。この女とはレベルが違う。
この女は、当時飛ぶ鳥を落とす勢いで人気絶頂だった維新塾から立候補。そう、橋下徹の名前、維新の看板で当選しただけで、この女の政策や政治理念に賛同されて当選したわけではない。なのにこの女は未だに勘違いしたまま。もしこれが勘違じゃなきゃ、シャブ後遺症のフラッシュバックで頭がイカれてるとしか思えない。それはそれで怖いが。

この女の支援者は給付型奨学金について反対してるやつばかりじゃあるまい。選挙区の町民市民国民は敗退してるとでもいうのか。なのにこいつはそんなこともわからず私見を述べる。国会議員が私見を述べていいのはそれが代弁だとか支持者へのメッセージだということすらわかっていない。
お金がないならないなりに、それでも学校行きたきゃ苦労してバイトしながらでも行けと。親が言うならともかく、お前が言うな。お前は奨学金は有利子返還義務のあるものじゃなければダメだというのか。それとも国(行政)がお金を出さなくても、自分たちで足長おじさん活動でもするとでもいうのか?

だいたい何を反対してるのか全くわからん。
大学に行きたいなら自分でバイトしてでも行けっていうのは間違いじゃない。人の金をあてにすんなって。
でもな、バイトに時間を追われて勉強や研究ができなくなる現実もあるんやで。無償の奨学金もらってバイトもせず勉強もせずって大学生がいるのなら問題だが、せっかくの才能を金稼ぎの労働によって開花させられなかったら、ゆくゆくは国家の損失やで。それも分かった上でこんな発言したんか?

何が「私は3000万の貯金があって」だ。
当時いくら持ってようが、今のお前がもらってる金は、すべて国民の税金からだ。俺はこの「国民の税金よ!」って言葉もあまり好きじゃないんだが、この女の給与や報酬、経費などが全て税金かと思うとちょっとやだな。
どうせこの女は、強気な金持ち発言で当選したトランプ時期アメリカ大統領に感化されたのかもしれないが、それこそレベルの違いをわかってくれ。

バラエティ番組に出て暴言吐いたり、こんな勘違い発言するくらいなら、悪いがそろそろ辞めてくれないか。
大阪の恥だ。本気でそう思う。

ビストロスマップ最後のゲストはタモリさん

2016-12-20 03:18:32 | MUSIC/TV/MOVIE
紅白に出るのか?何かメンバーから最後のメッセージはあるのか?それともこのままフェードアウト解散するのか?
ファンをヤキモキさせてるSMAP。
もうすでに持ってるはずの世界で一つだけの花のシングルを、あらためて買ったりするファンがあんなに多いとはビックリ!このシングルを買ったところで解散が撤回されるわけが無いことはファンが一番わかってるはずだが、何かしないと落ち着かないのかな。中にはニワカも含まれるとは思うがそれにしてもすごいなぁ。AKB48の総選挙の際に一人で何十枚と買うファンがいたが、今回のSMAPファンにもそんな人は多かったってことだな。恐るべしスマヲタ。

そのSMAPメンバーが唯一5人集まる番組、SMAP×SMAPも次回が最終回
ラス前の今回、最後のBISTRO SMAP(ビストロスマップ)のゲストはタモリさん。
さすがだなぁ、この人は。メンバーとはそれぞれ親交があったり番組で共演したりしてるからもあるんだろうけど、最後を飾るにふさわしいゲストトークだったね。
27時間テレビの際のビストロにゲストで来られた時、ビールで乾杯って時に草彅がまだ前の事件から飲酒自粛してたのを「まだやってるの?もういいよ」って言い、観客の同意を取り解禁させた。
この技を使って今回も、「解散本当にするの?止めときなよ」なんて言ってくれないかなって妄想した。もし本当に言ってくれたらメンバーはどう対応してたんだろうか。草彅は「タモさんが言うなら」って同意しそうだ。中居は「ありえないでしょ、今更」って言いそうだな。稲垣は「みんながそれでいいなら俺はいいよ」って言ってくれそうだ。キムタクは「マジで?ちょっとそれは問題が・・・」とか言いながら半分嬉しそうに同意しそうだ。香取は「無理」って言うだろう。なんてありもしないことをどこかで期待しながら見てた。

トークの最中には、タモリとスマップメンバーの懐かしの共演シーンが流された。みんな若いねぇ。キムタクや中居の19歳の頃、とがってるねぇ。稲垣は男前だねぇ。慎吾は痩せてたねぇ。森くんの映像まで出してきたのにはビックリ!本当に最後なんだなぁ。

料理はもう手慣れたもんだね。ビストロ開始の頃は、いかにも指導を受けて作ってるって感じだったなぁ。
今回のテーマはタモリさんに食べさせたい料理。
梅シャブ、食欲があまりない時でもあっさり食えそうだね。アワビの肝あえ、長い事食べてないなぁ高いもんな。餃子乗せまぜそば(油ラーメン)、美味しそうだが餃子がでかいなぁ。金華サバ、関サバと並ぶ希少なサバだけに未だ食った事がない。どれもタモリさんなら食ってるだろうものばかりだけどどうなの?香取が作ったわたあめからのスィーツは凝ってたなぁ。理科の実験をしてるみたいだ。盛りだくさんのテクニックで、これは絶対一般家庭では作れなさそうだ。

ビールで乾杯して、みんなで食べることに。そういや最初の頃はみんなで食べたり、相手チームの料理食べたりしてたなぁ。
香取がグイグイグラスを空け、勝手におかわりを何杯もしてるのにちょっとハラハラした。食べろよ、香取。飲まないとやってられないのか?って勝手にヤキモキ。中居が「おい!次から金払えよ。ただ酒だと思って」と冗談めかして(半分マジだったような気がする)注意したら、香取は「乾杯」とグラスを持って立ち上がりタモリをはじめみんなとグラス合わせた。木村はその際グラス持ってなかったので香取と乾杯してないように見えたが、どうなんだろう。テーブルに置いてあるグラスにしてるようにも見えたが。まぁどうでもいいことだけどね。不仲が言われてるから勝手に心配。最後くらいはもめて欲しくないもんでね。

勝敗は引き分け。
タモリさんらしい判定だな。最後のビストロスマップだもんね。どっちが勝ちでも遺恨が残りそうだし。「人生で判定なんてどうでもいいことだ」と思いつきなのかわからんけど名言まで言ってた。
タモリさんがすごいなぁと思ったのは、普通は勝者に渡すプレゼントをちゃんと5個用意してきたところ。しかもそれがSMAP×SMAPロゴとメンバーの名前が刻まれた星型のクリスタルガラス。メンバーも喜んでたね。
終始穏やかで笑いたっぷりの最後のビストロ。解散についての言及は一切無かったけど、このクリスタルガラスで「あぁ解散は決定的なのだなぁ」と思ってしまった。

次回は今までのSMAP×SMAP約20年間の総集編らしい。
観なくっちゃね。


真田丸最終回

2016-12-18 23:55:46 | MUSIC/TV/MOVIE
真田丸の最終回を観る。
時代考証が無茶苦茶とか、観たいシーンがほとんどナレーションで語られるだけだとか、合戦シーンがチャチイとか、ボロクソ言いながらも結局最終回まで一回も欠かさず観てしまった。

いやぁ演出とか脚本はひどかったねぇ。
最初の武田勝頼の死による武田家の崩壊からヤバイなぁと思ったが、その後の本能寺の変や山崎の戦いなどをナレ死だけで描かず、北条征伐の無茶苦茶な設定とスケールの小ささ、徳川との第一次上田城の戦いあたりで何度観るのをやめようかと思ったか。
だけど父・真田昌幸役の草刈正雄の憎めない飄々としたキャラ、それに翻弄される兄・真田信幸の大泉洋が良かったため見続けたようなもんだ。のちに裏切りがバレて殺される西村雅彦が大泉洋に向かって怒鳴る「黙れ小童!」や、忍びの頭領・寺島進も良かったしね。大坂城に入ったあたりで小日向さん演じる秀吉、山本耕史演じる石田三成、片岡愛之助演じる大谷刑部が良く、堺雅人演じる真田信繁は完全に傍に回っていい感じだった。

しかし、肝心の秀吉の天下統一からの惣無事事業(刀狩りや太閤検地)は全く描かれないから、石田三成などの奉行衆の奔走は全く伝わってこない。したがってよほどの戦国時代マニアじゃなきゃ、なぜ三成が加藤清正や福島政則など秀吉子飼いの武将と反目し溝ができたのかわからない。またそれにより秀吉死後の五奉行と五大老がなぜ対立したのかも全くわからん。ここがわからんかったら、三成と家康がなぜ対立して関ヶ原の合戦になっていくのかが全くわからん。島左近など戦国マニアにはたまらん武将は全く描かれてない。そのくせ細川ガラシャの隠れキリシタン(これって江戸時代にできた言葉なんだけどな)はくどく描かれてた。三谷幸喜はクリスチャンかなんかか?大坂五人衆のキリシタン武将・明石全登の祈りのシーンも毎回描かれてたし。

その大坂冬の陣あたりから三谷幸喜脚本の無茶苦茶さはさらにエスカレート。
城内の真田屋敷(旧千利休邸)の庭を耕したら千利休が隠して埋めてた短筒(馬上筒)が出てくるとか、もうありえないことを平気で描く。
三谷幸喜は大阪の地理がよくわかってないのだろうな。随所にそれが垣間見え大阪人の俺としては苦痛だった。戦国マニアとしても杜撰な演出や設定は気になったが、これはあくまでも娯楽ドラマなんだから多少の脚色、演出、細かいところはどうでもいいと自分に言い聞かせ見てたのだけどね。最終回で天王寺以南で戦ってるのに大阪城本丸にすぐ戻ってこれたりしてるのは、「もう最後までこれかよ」ってもううんざりするほど。御堂筋線に乗ってもそんなに早く戻れんよ。しかも最初の妻・梅(黒木華)の兄・作兵衛は幸村の盾になり全身撃たれたのに、なぜか最後は城内の真田邸(利休の短筒が出てきた庭ね)まで戻ってきて死んでるし。これって東京で言えば上野駅あたりで瀕死になった奴が東京駅まで数分で(しかも徒歩で)戻ってきてるようなもんだぞ。

予想通りというかやっぱりというか、三谷幸喜は歴史物、戦国ものの脚本はもう書かないほうがいいな。キャスト(俳優)に合わせて脚本を書くアテ書きは、役者によってはハマってるんだが、これだけ有名俳優が出てると無茶だな。片倉小十郎や直江兼続など、それほど有名じゃない俳優が演じた場合はそれなりに見えるんだが(大蔵卿なんてとても憎たらしくてよかった)、遠藤憲一演じる上杉景勝のように名の通った役者が演じた役は、歴史上の人物ではなくあくまでも役者が演じてるとしか思えなかった。哀川翔の後藤又兵衛なんて完全に浮いてしまってたもの。三谷幸喜は先の新撰組や自身の映画・清洲会議でもう懲りてると思ったんだけどなぁ。
だいたい有名俳優を使いすぎだわ。脚本のまずさも演技力でカバーしてくれるだろうってか?
予算のほとんどはキャストのギャラに消えたんじゃないかね。合戦シーンのチャチさ、合戦シーンのエキストラの少なさは大河ドラマ史上でも類を見ないほどだったな。最終回の茶臼山徳川本陣への突入シーンはなんとかまだ見れたけど、家康や秀忠の陣からの逃亡シーンは「なにこれ?」ってほどちゃちかった。家康が自害しようとするシーンなどは臨場感が溢れて良かったが、これは内野聖陽の演技がうまかっただけだ。

全五十回通じて観て、室内セットの装飾や小道具などはさすがNHKだけにしっかり作ってたと思う。
それはいいんだが、だからと言って室内シーンが多すぎるのはどうなのよ。三谷幸喜は舞台とか室内劇が得意だからか?室内シーンの会話劇はさすが三谷幸喜って感じで面白いんだが、それにしても外撮りのシーンが少なすぎるんじゃないかね。大河ドラマの醍醐味はやっぱり大人数での迫力の戦闘シーンだったりするのではないかね。

なんやかんや言っても最終回までの全五十回見たんだから、毎回いいシーンやいいセリフ、いい演技があったりしたってことだ。
最終回前の信之の「黙れ小童!」返しも良かったが、なんといってもラスト5分のきりと幸村の抱擁シーン。

幸村(このシーンでは源次郎と呼んだほうがふさわしい)から「明日私は城を出て家康に決戦を挑むことにした」と覚悟を告げられ大仕事を依頼されるきり。「終わった後、お前はどうする?沼田へ帰るか」と聞かれたきりは「いいえ、ここへ戻ってきます。こうなったらおかみさま(茶々)とご一緒しますよ。」「それに源次郎様がいない世にいてもつまらないから」と。この時に微笑む長澤まさみがとても愛おしい。こんな表情されたら堺雅人(源次郎)でなくても抱きしめてしまうだろう。
源次郎に抱きしめられたきりが言う「遅い」
源次郎「すまぬ」
もっと早くにこうしてくれたら良かったのにと「せめて10年前に・・・」と言うきりの唇を塞ぐ源次郎。
照れ隠しかキスされながらも「あの頃が一番綺麗だったんですからね」と話し続けるきり。
長澤まさみのアイデアらしいが、このシーンに今まで源次郎-信繁-幸村を見続けてきたきりの心情が全て表されててとても良かった。
抱き合って涙を流す二人に、さらに有働さんのナレーションがかぶさってくる。
「高梨内記の娘(きりの事)に関しては様々な言い伝えがある。真田信繁の側室であったとも彼の子供を宿したとも。真偽はともかく一つだけ確かなのは、信繁に関わった女性たちの中で最も長くそばにいたのは彼女だという事である」

真田丸屈指の名シーンだ。
ただしこのキスシーンは三谷幸喜の台本(脚本)には無く、長澤まさみ(きり)と堺雅人(幸村)のアドリブだったらしいがね。

このシーンがあるから最終回で、幸村から依頼された大仕事、秀頼の妻・千姫を家康のもとに連れてくきりが、家康の陣と戦ってる幸村を見つめるシーンに活きてくる。敵味方が入り乱れる戦場を駆け抜ける真田幸村。本当の別れがもうすぐ現実のものになってしまう。このシーンが真田丸ベスト2シーンだな。

エンディングはちょっと不満足。
自害を決意し走馬灯のように人生を振り返る幸村まではいい。自害したか、佐助が解釈したかも描かれていないのもいいい。
できれば最後は波の音がして、船が航海してる演出で終わってほしかった。
ルソンに逃がした秀次の娘=三番目の妻のところへ行ったのかもって思わせてくれたらなぁ。
秀次の娘を逃したり、妻にしたり、その妻が九度山に訪ねてきたりって史実には無い事を入れてたんだから、最後もいっそ三谷幸喜オリジナルの結末で良かったのでは。真田幸村は抜け道から逃げたって伝説(大阪には本当に真田の抜け道(穴)ってのがある)があるくらいだからさ。
まぁ、面白かった。

64-ロクヨン-

2016-12-14 20:08:57 | MUSIC/TV/MOVIE
いつの間にか昭和って、すごく昔のことのように語られるようになってしまった。
昭和と言っても三丁目の夕日のような時代ばかりではない。あの頃は貧しかったがみんなが夢を持って明るかったなんて、過去を美化した幻想だ。砂埃と空き地のイメージしか持ってない。
昭和の後期はバブルが破綻する前で、クリスマスにはホテルが満杯になり、トレンディドラマの影響でおしゃれなbar(プールバーってのもあったな)でシャンパンやカクテルを飲む。DINKSって結婚しないカップルが出てきて、カウチポテトでレンタルビデオって楽しみ方もあった。
パソコンだってwindows'95が出るまでは一部のマニアックな人だけが使ってるもので、一般的にはせいぜいワープロ。もちろんSNSもグーグル検索もYahoo!も一般的ではなかった時代。

64-ロクヨン-はそんな昭和最後の年、たった7日間しかなかった昭和64年に起こった誘拐事件を題材にした映画。
原作は横山秀夫の『64(ロクヨン)』。
昭和64年1月に誘拐事件があり警察のミスもあり犯人を取り逃がす。誘拐された娘は殺され、マスコミは天皇崩御のためほとんどこの事件を報道しなかった。そして平成14年、この事件を模倣した誘拐事件が起きる。事件によりそれぞれ希望を失った者たちが、犯人を昭和へ引きずり戻す。
警察の隠蔽、所轄の意地、マスコミの対応、言論の自由と報道のあり方。かなり盛りだくさんのテーマを詰め込み、重たく暗く悲しいドラマですが、前後編一気に見て損はなし。

キャストも豪華。演技派のベテランから若手までずらりと並ぶ。
主演は佐藤浩市。椎名桔平 滝藤賢一 奥田瑛二 仲村トオル 吉岡秀隆 永瀬正敏 三浦友和
赤井英和 筒井道隆 瑛太 綾野 剛 緒形直人 窪田正孝 坂口健太郎 柄本 佑
主役クラスがゴロゴロ。だけどほとんど男ばかり。
女性陣は、夏川結衣 榮倉奈々 鶴田真由 烏丸せつこ。男社会だった当時の警察、いや社会を表してる。

事件は永瀬正敏の娘が誘拐されるところから始まる。身代金要求額は2000万円。犯人は金をスーツケースに入れ、永瀬に車で運ぶことを指示。喫茶店や美容室など様々な店の電話を次の指令の受け取り場所に指定して、警察の捜査班を翻弄する。ここらへんはちょっとダーティーハリーによく似ている。実際の事件でもかなり模倣されたみたいだ。これも今みたいに携帯電話やスマホが普及してなく公衆電話や固定電話の時代だからこその手口。
橋から身代金の入ったスーツケースを指示に従って川に投下するも、後日、被害者の少女は死体となって発見される。犯人は捕まらず回収されたスーツケースからも金は紛失していた。そして昭和天皇の崩御により、ほとんど報道されず迷宮入りとなったこの少女誘拐殺人事件は、県警内部で「64(ロクヨン)」と呼ばれることになった。

64事件が時効まであと1年となった平成14年、この誘拐事件の際刑事だった佐藤浩一は今では県警の広報管理官。報道の自由を盾に実名報道を要求する記者クラブに手を焼いている。この記者クラブの主幹が瑛太。憎たらしい役なんだが、後編ではジャーナリズムを発揮する。現在の報道のあり方にも一石を投じる内容だ。
自分のことしか頭にない、県警は腰掛けくらいにしか思ってないキャリア県警本部長を演じる滝藤賢一。これがまた憎たらしいんだ。1週間後に警察庁長官による、時効が1年後に迫った「ロクヨン」担当捜査員を激励するために視察に訪れるのを、自身のキャリアアップのことしか考えてない。
その時に長官は被害者の家を慰問予定してるから、永瀬の了解を取り付けろという命令が佐藤浩一に下される。事件以来10数年ぶりに訪れた永瀬正敏のふけこみ具合がハンパない。別人かと思った。

滝藤にせっつかれて、当時の捜査員に当たるとなぜか不自然な点が出てくる。実は当日、犯人からの脅迫電話の録音に失敗してた事実を県警上層部が隠蔽してた。つまり犯人の声は電話を受けた永瀬正敏しか聞いておらず、そのため犯人を絞り込めなかったと責められた録音担当員は、そのことを自責して引きこもりになっていた。彼と同僚だった吉岡秀隆は警察をやめ警備員をしている。当時の上司はちゃっかりどこかの警察署長に収まってる。刑事部長になった奥田瑛二は隠蔽を正当化している。刑事部を警視庁出向のキャリアが仕切る計画に反発してて、それに反対・抗議した佐藤浩一を本部キャリア椎名桔平は完全に舐めた口調で追い払う。捜査一課長の三浦友和は何かと佐藤浩一の味方になってやりたいが、組織化された警察機構ではなかなか思うようにいかないし立場もある。佐藤浩一の妻夏川結衣は元警官。彼女との間に娘がいるが現在家出失踪中。
そしてまるで14年前の事件を模倣したかのような誘拐事件が起こる。64事件を知る者の犯行と踏んだ県警は匿名報道にし、ほとんど情報を報道に降ろさない。下手をすれば64事件の闇が暴かれてしまうから。ますます対立する記者クラブとの関係。

とまぁドロドロ、ゴタゴタ、いろんなことが次々と出てくるので、理解するのも大変。時系列で並べて順番に見せてくれたらわかりやすいんだが、ちょっとだけ描かれて次の場面に移ってしまったりするから「あれ?これどういう意味だ?」とか「なんだこのシーンは?」って悩んでしまう。そしてその後謎解きとか説明のように再度描かれる。
小説を実写化したから仕方がないのか、それとも脚本がそうなのか。編集の段階でわざと複雑にしているのでは?って疑いたくなるくらい全容がなかなか見えないのはちょっといらつく。
それでも、特に後半(後編)は目が離せない。

若い世代が見たら違和感だらけかもしれない。
今では部屋の中でタバコを吸うとかできないんだけど、この当時は平気で吸えたからみんなプカプカ吸ってる。
公衆電話なんて使ったこともないだろうし、位置情報サービスやGPS機能がないことが理解できないだろう。
そんな置き忘れられた昭和を感じる長編映画。
見終わった後はかなり疲れますが、是非。


ウカールとキットカット

2016-12-13 22:58:57 | Talk is Cheap
カールの受験生応援版「ウ・カール」

キットカットは「きっと勝つと」(なぜか九州弁)

トッポ(TOPPO)なんてトッパをもじってトッパ(TOPPA)

なんなんだ、このダジャレのような商品名は。これらの商品はもう毎年恒例なのだが、大事な受験シーズンを控えた受験生がこのお菓子を食べて喜ぶのか?ナーバスになってる子供に息抜きさせてあげようと親が買うのか?だいたい、いい大人が企画会議で「これで受験生や親の購買意識を上げよう」なんて真剣にかたってたりするのかと想像すると、ちょっと不気味なのだが。

関西圏ではダジャレを言う人は嫌われる。
関西においてはたまたま会話で偶然ダジャレのようになった時に「今のってダジャレのつもり?」ってネタを振られてボケたり突っ込んだりするためのものであって、ダジャレそのもので笑いを取れるものではない。よほど深夜のナチュラルハイになっている時か、酔っ払ってる時の愛想笑いなら別だが、ダジャレで笑わそうとしても無理だ。もしあなたがダジャレを言って誰も笑わなかったとしても、それはユーモアが理解できないのではなく「ダジャレで笑わそうなんて、レベル低!」とか「だから何?オチは?」っと思われてるだけなのだ。あなたが関西圏以外の人なら、ダジャレを言うたびになぜか寒い目で見られたり、「あぁまた言ってるな」くらいの扱いを受けること間違いなしなので気をつけてくれ。

したがって関西圏ではラップミュージックがあまり流行らない。
いくら韻を踏んでリリックだ、ライムだってカタカナで言ったところで所詮はダジャレと変わらない。「マッチが街でマッチ売りの少女にマッチョと間違われた」くらいのレベルだ。「坊主が屏風に上手に絵を描いた」とか「東京特許許可局の局長、今日京都から帰京せず」などの早口言葉と変わらない。ラップバトルにしても、そこら辺で日常茶飯事で行われてるおばちゃんのマシンガントークの応酬に比べりゃチャチイもんだ。「Yo!」のところを「Yan!」にしてくれて構わないくらいだ。帽子まっすぐかぶり!とかズボンちゃんと履き!と叱られるかもしれないが。
しかも関西の会話はどんだけ怒っていようと、それが政治の批判やただのご近所噂話であろうとも、最後には必ずオチがある。この言葉の文化圏でダジャレ程度で笑わそうなんて無茶もいいところだ。したがってJRのICOCAはちょっと笑えない。「ほな行こか」って関西弁でダジャレ語呂合わせにしたんだろうが、これはちょっと安直すぎる。

それでも日本人はダジャレ好きだ。特におっさんになればなるほどダジャレを言う。本人もウケようと思ってないのかもしれないが、とにかくダジャレを言おうとする。
これは多分、語呂合わせの文化のせいかもしれない。

語呂合わせとダジャレとは違うのかもしれないが、本質は一緒だと思う。
710年に平城京ができたのをなんと綺麗な平城京と覚え、794年に平安京ができたのは鳴くよウグイス平安京と覚える。いったい誰が言い出したのかわからないが、とにかく年号は語呂合わせで覚える。いい国つくりをしたかどうか不明だが、1192年の語呂合わせで覚えた鎌倉幕府設立。最近では1192年じゃなかったとか言い出して変えられたみたいだが、これを超える語呂合わせができないからか浸透しない。
化学記号(元素記号?)も水兵リーベ僕の船(H,He,Li,Be・・・)と覚える。
数学のルートも「富士山麓にオウム鳴く」とか「一夜一夜に人見頃」と呪文のような語呂合わせで覚える。世の中には円周率を覚えたりじゅげむを覚えたりする人がいるのだから、語呂合わせじゃなくても覚えられるとは思うんだが、なぜか語呂合わせで覚えようとさせる。

語呂合わせの文化。これは今に始まったことじゃない。
戦国時代にも合戦前には鮑・栗・昆布で「打ち(あわび)、勝ち(栗)、喜ぶ(昆布)」の料理を出したらしい。おせち料理だってよく似たようなもんだ。
だいたい言葉を操る作家の名前でさえダジャレみたいな語呂合わせの人が多い。
江戸川乱歩(メガネかけた少年探偵じゃないよ)もエドガー・ア・ランポーのもじりだし、半村良もイーデスハンソンのダジャレみたいなもんだ。ギャンブル作家の阿佐田哲也も「朝だ、徹夜だ」かららしいし、漫画家の大暮維人も「オー!グレイト」だ。柴門ふみもポール・サイモンからだったかな。

携帯電話やスマホの普及で電話番号を語呂合わせで覚えなくなった。だから最近は誰の電話番号も覚えちゃいないが昔、語呂合わせで覚えた電話番号は未だに覚えてるのにね。年号や元素記号も未だ覚えてるからなぁ。
ダジャレや語呂合わせは日本人のDNAに含まれてるのかな。

今クールで一番面白かったドラマは

2016-12-11 23:56:27 | MUSIC/TV/MOVIE
今期のドラマもそろそろ最終回を迎えてきたね。
世間で視聴率がいいとか悪いとかはどうでもいいのよ。面白いか面白くないか、続きを見たいか見たくないかだけで判断するから。

新垣結衣主演の「逃げるは恥だが役に立つ」は見てない。「リーガル・ハイ」や「掟上今日子の備忘録」などで、新垣結衣はコメディドラマ向きだと期待して一回目を見たんだが、がっかりしてしまって二回目からは見ていない。エンディングのダンスが取りざたされて流行ってるらしいが、見てて痛々しくて・・・。ポッキーのCMの頃から思っているが、絶対新垣結衣ってダンス苦手だろ。それに「マルモのおきて」とか「グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜」とかで使われた手を、今更また使われてもなぁ。「真田丸」で徳川秀忠を演じきれず、並み居る役者の中で浮いてしまってる星野源が嫌いなせいもあるのだがね。原作漫画の方が面白いよ。


来週最終回の天海祐希主演の「Chef~三ツ星の給食」は、結構面白かった。視聴率は悪かったらしいが、コメディタッチで見てると元気が出てくる。作られる料理も全部美味しそう。こんな給食なら是非食べたいって思わせる。ただし最近の化学調味料に慣れてしまったガキの口に合うのか?ってところは毎回疑問。子供は美味しいものを食べて「こんなの初めて」とは言うかもしれないが、「最高に美味しい」とは言わないような気がする。いや、子供だけじゃなく大人でも「最高に美味しい」っていうか?まぁいいけど。
「下町ロケット」に続き小泉孝太郎の悪役っぷりが憎たらしいの。三つ星シェフの天海祐希を食中毒疑惑騒動起こして追い出したり、その後も事あるごとに目の敵にして陥れる。だけど思惑通りにいかずイラつくと、なぜかサンドバックを出してきてどつくのが笑える。これまた来週最終回の「真田丸」で寡黙な上杉景勝を演じてた遠藤憲一が、こちらのドラマではコメディ演技を見せてるのも楽しい。最終回は地元野菜(しかも苦手なピーマンや椎茸)を使っての給食存続アピールで、それに伴い期間限定で動画が配信されてる。ドラマの中ではちょっとしか流れないらしいこの動画は必見です。遠藤憲一の棒読みセリフがめっちゃ笑えます。
このドラマ、残念なのは元ネタが『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』ってアメリカの映画。

タイトルからしてパクリ丸わかりなんだけど、料理に妥協を許さないとか、食評論家にあらぬ噂流されてレストランを追われるとか、基本設定も一緒。それでもドラマでは給食だけにテーマ絞ってたらよかったのに、屋台の店も出しちゃうからね。ちょっともったいないな。面白かったのに。

石原さとみ主演の「地味に凄い!校閲ガール」も毎回見てて元気が出てきた。最終回は「えっ?これで終わり?」ってちょっと不満足だが、まぁ全体通して面白かったからいいや。毎回の石原さとみのファッションコーディネートも楽しい。菅田将暉くんの落ち着いた演技もいい。彼は今年出まくってたなぁ。今年だけでも9本の映画に出たらしいね。嵐の大野智主演の「死神くん」で悪魔役やってた印象が強いから、DEATH-NOTEでも違和感無しだし、auのCMの鬼ちゃん役もはまり役だ。福山雅治主演の「ラブソング」でのちょっと情けないコメディタッチの役もできるし、今回のよおうな落ち着いた役もできる。幅の広い役者だね。

今クール一番人気の米倉涼子主演の「ドクターX ~外科医・大門未知子~」は見てない。医療ドラマって苦手なの。「救命病棟24時」とか「医龍」とか「チーム・バチスタ」とかも見てない。「Dr.コトー診療所」とか「JIN-仁-」のように医療シーンよりヒューマンドラマの方にウエイトがあるドラマは観れるんだけどね。あの「白い巨塔」(2003年版)でさえリアルタイムでは見てなく、DVDでようやく観たくらいだ。

その白い巨塔での「財前教授の回診です」のシーンを、最終回冒頭でパロってたLAST COP。このドラマが今クールで一番面白かった。
事件での爆発に巻き込まれ30年間寝たきりだった唐沢寿明が、斉藤由貴の「卒業」が流れてきて目覚めて刑事に復活。バディの窪田くんと毎回ハチャメチャな行動で事件を解決するドラマなんだが、この窪田くんのツッコミが銀魂の新八くんのツッコミ並みに面白い。いいコンビだ。
涸沢の時代感覚は80年代で止まってるから随所に80年代ネタが盛り込まれてるのもよかった。ハロウィンなんて当然知らないのにブルースリーの死亡遊戯の格好して盛り上がってたり、学校への潜入捜査では金八やごくせん、ぬ〜べ〜のパロディしてたり。で、今回の病院での潜入捜査では自らの白い巨塔のパロディ。とことんやってくれます。
しかも最終回は一部生放送。トチるは噛むは(藤木直人は冷静だった)。窪田くんは吹き出して笑ってるし、佐々木希なんか間違えて「唐沢さん」って呼んだりしてた。そう考えたらテレビ創世記の頃のドラマは、役者が生放送で演じてたらしいので改めてすごかったんだなぁと感心。今後は今回のLAST COPのように、視聴者が見たい結末を選択できるようになるのが定番化するかもしれないね。今はデジタル放送なんだから、もっともっとメリットを活用してほしいね。放送事故?ちょっとくらい構わないでしょ。それか見逃し配信だとかDVDでは違う結末だとかね。宇宙戦艦ヤマトもスターシアが死ぬバージョンと生きてたバージョンとあるんだしね。

パロディ盛り込んだのは今回のクルー多かったね。「逃げるは恥だが〜」でもいろんな番組のパロディをやってたらしいが、織田裕二主演の「IQ246」でも随所にパロディが入ってた。土屋太鳳が織田裕二に騙されたと気づいて振り返った時に「振り返れば奴は・・・いない」と言ったり、織田裕二が容疑者の女と部屋で怪しい雰囲気になってるのを除いて、秘書のディーン藤岡に「大変です。事件は会議室でおこってます!」とか多数。「IQ246」自体は織田裕二が金持ちにも天才にも見えないとか、事件の謎解きがいつも「なんでやねん」とか「ちょっとそれは無理がないか」ってツッコミ満載できるくらいチャチイドラマなのだが、こういった解る人だけがニヤリとすればいいってパロディの所は好きだな。第五回の犯人役に成宮くんが出てたんだけど、その結末が「友人を信じきれなかった。それがあなたの弱さです」ってのは、今じゃパロディじゃなくシャレにもならないのだが・・・。

同じく脚本や設定がむちゃくちゃな「真田丸」でも、大坂冬の陣の際に真田丸から徳川の軍勢を眺めながら「あちらにも赤揃えの軍勢がいますなぁ」の問いに、あれは井伊の軍だと答え「あの家の者たちにもいろいろな物語があるのでしょうなぁ」と次の柴咲コウ主演の「女城主・井伊直虎」の番宣を盛り込んでた。こういった遊びは三谷幸喜ならではだが、戦闘シーンのチャチさは大河ドラマ史上最低じゃないかな。後藤又兵衛の殉死シーンもいかにもセットで撮影しましたって感じだし、伊達政宗(史実では片倉小十郎の軍)と対峙するシーンも、見せ所なのに両軍人数が少なすぎて・・・。戦国バサラのファンもがっかりだな。
でも、大泉洋演じる真田信之が弟・信繁(幸村)に会いに行くシーンで、「黙れ小童!」が出たのは嬉しかった。この「黙れ小童!」は大泉洋が若い頃、軍議で何か言おうとするたびに家臣の西村雅彦に言われてたセリフ。西村雅彦が真田を裏切ったのを察した昌幸(草刈正雄)に殺された恨みで、今回その息子が大泉洋を阻止しようとわめくのだが、その大泉洋も今じゃ信州上田の10万石の大名。息子に倍返しで「黙れ小童!」というシーンは痛快。なぜこのセリフが流行語大賞に選ばれなかったのかが不思議だ。選考委員が真田丸を見てなかったのか、「保育園落ちた、日本死ね」をそれほどまでに入れたかったのかはよくわからんところだ。

さぁ、来年はどんな面白いドラマがあるかな。
楽しみだ。


報道の自由と言いながら自主規制するメディア

2016-12-10 23:45:08 | Talk is Cheap
報道の自由と言い、芸能人のプライベートを平気でさらけ出すメディア。
そのくせ芸能人が事件を起こしたり、トラブルを起こすとすぐ自主規制するメディア。

なんかトラブルがあると、すぐ過去の出演作品をお蔵入りにしたりするが、それって何の意味でやってるんだろう。ちょっとでも犯罪を犯した人は消してしまわないとダメなのか?誰かからクレームが入るのか。そのクレームは正しいのか。誰に気を使ってるのか。ただ単に揉め事を避けるために自主規制するのか。それなら揉め事の元になるスキャンダルやゴシップを取り上げることからやめたほうがいいと思うのだが。

高樹沙耶さんの大麻問題で『相棒』の再放送がどうのこうの言ってたが、成宮寛貴が引退することでまた制限されると喚いてる。この二人が出てないのはseason14以降の反町隆司さんが出てる分だけになってしまう。でも不思議なことに、今放映されてる織田裕二主演ドラマ『IQ246〜華麗なる事件簿〜』第5話に、犯人役で成宮くんが出てるんだがこれは全く話題に上がっていない。このドラマには相棒season11-13で成宮くんの恋人役を演じた真飛聖さんが刑事役でレギュラー出演しているんだが。何故だ?
成宮寛貴くんはコカイン吸入疑惑報道されただけであって、逮捕されたわけでも容疑が確定したわけでもないのだから今騒いでもしょうがないのだが、今後の展開次第では、「ごくせん」も「アキハバラ@DEEP」も「ドロップ」も「オレンジデイズ」もお蔵入りか?
高畑裕太くんなんて不起訴だったんだからもはや関係ないはずなのに、彼の出演作品全部お蔵入りになりそうな気配。同じく『IQ246〜華麗なる事件簿〜』に出てる土屋太鳳さん主演のNHKドラマ「まれ」もDVD発売ができないかもらしい。彼は生瀬勝久さん主演の「侠飯(おとこめし)」にも出てるのだが、これはもうすぐ発売される。彼の部分だけ処理されてるのか?

いったい誰に気を使ってるのか。誰がどんな文句を言ってくるというのだ。
教育上よろしくないとか、道義や道徳上好ましくないって言うのか。最近は何かにつけそんなクレーム入れるバカも多いが、ほっとけよ。そんな一部の奴らが不愉快な思いをしようが、不謹慎だと騒ごうが無視してればいいのにさ。
チャゲ&飛鳥のCDは未だに店頭から消えたままか?それなら『101回目のプロポーズ』や「振り返れば奴がいる」もお蔵入りにしろよ。酒井法子さんの「星の金貨」はどうなんだ?
勝新太郎さんや萩原健一さんの映画やドラマも全部お蔵入りにして、DVDなんかも販売しちゃダメだな。「座頭市」も「悪名」も「傷だらけの天使も」「前略おふくろさん」ももう二度と観れなくしたらいい。ストーンズやビートルズのCDも店頭から消してしまえよ。井上陽水も長渕剛お槇原敬之もお蔵入りしたら?
三島由紀夫や中島らもの本も消すか。2016年のbest-sellerは石原慎太郎氏の「天才」だそうだが、田中角栄だって犯罪者だぞ。これはいいのか。神戸の酒鬼薔薇事件の少年の手記はいいのか。どこにどんな基準を作ってるのか教えてくれよ。

カルピスのマークを変えさせ、チビクロサンボのタイトルを変え、トルコ風呂をソープランドと言い換え、だっこちゃん人形の販売を中止させる。

ビルマをミャンマー、ベニスをヴェネチア、揚子江を長江と呼称変更するのはまだ国際的なものだからわかる。ペルシャやシャムだってわかる。
だが、支那人を中国人と呼ばさせるくせに、チベット人をチベット族と属人扱いで呼ぶ。だいたいシナが俗称だと言うのなら東シナ海とかはどうなんだよ。バカチョンカメラのチョンはなんだよ。名古屋コーチンのコーチンはどこの国だ?
海人はよくて土人はダメ。乞食や浮浪者は路上生活者、ボケ老人は痴呆者、ツンボやメクラは耳の不自由な人、目の不自由な人。言い換えたところで何のメリットがあるのだろう。

夏目漱石の子孫のところに出版社から連絡があり「今度の坊ちゃんの文庫本化にあたって一部文字を訂正させてくれ」とのこと。どこかと思ったら「女中」って言葉を変えさせてくれと言われたそうだ。文化破壊も甚だしいな。(それなら販売しなくていいと断ったらしいが)女中がダメなら女給や女将はどうなんだ。丁稚は?
昭和に出版された本は初版で読むしかないな。勝手に変えられたら情緒もへったくれもない。俺が持ってる司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は初版本だが、今でいう差別用語、放送禁止用語そのままだ。これをわざわざ言い換えて書かれたらクソ面白くないだろう。池波正太郎の剣客商売も鬼平犯科帳も初版本の方が面白い。

作者の意思で「絶対変えるな」って本は注釈に「一部現代においては不適切と思われる表現がされておりますが、作者の意向によりそのまま掲載しています」ってついてる。これがないとクレームが入るのか?このままだと、そのうち丹下左膳も座頭市も森の石松も無くなるかもしれないな。

報道の自由だぁって騒ぐ割には自主規制ばっかり。
なんか世知辛い世の中になっていくなぁ。