GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

とにかく家にいろ。STAY AT HOME

2021-06-13 04:22:56 | Talk is Cheap

STAY HOMEでもSTAY AT HOMEでもいいけどさ。

最近コロナで暇なのか、しょうもないコメント入れてくる奴が多い。今回はそんなやつの話。

 

まぁ、普段はあんまりコメントとか気にはしていないんだが、知ったかぶりの知識をひけらかしたようなコメントはちょっとムカつく。ごめんね、人間ができてないもんで。

さも「俺は知ってますよ、だから無知なあなたに教えてあげますよ」と、マウント取る気満々のコメント。

でもたいがい、「それ、どこ知識?」「誰知識?」とかなのよね。

 

ずいぶん前の話だが、石田純一が沖縄に旅行してコロナに感染した事についてこのブログで書いた。「家にいろ」「不要不急の外出は避けろ」って言ってるのにねって内容のブログだ。

石田純一はやっぱりバカだった

このブログの中で「STAY at HOME」と記載してあるのがこのコメンターは気にくわないらしい。

わざわざ「正しくはSTAY HOME」ですね、文法的にもだとさ。

それこそ、お前アメリカかイギリスに住んでたんか?って突っ込みたくなるくらいだ。まぁこんな浅はかな知識を、よくもまぁ堂々と書き込めたもんだ。感心してしまう。

 

STAY HOMEもSTAY AT HOMEも、どっちも通用する言葉だ。ネイティブが使ってるのだが、このマウントコメントパーソンはどこで覚えた知識か、文法的にも間違ってると否定する。

自分の英語力をひけらかしたいようだが、ちょと相手が悪かったな。

もし本人は英語が得意だと勘違いしてるなら非常に危険だ。いや、多分英語は苦手なのかもしれない。まぁ東大受験するわけでもないだろうし、ハワイやアメリカに移住するわけでもなけりゃいいけどさ。

 

納得いかないだろうから、あえて海外で実際にSTAY AT HOMEが使われてる画像を添付しておく。

文句があるなら、これをちゃんと説明してみろ。

 

そして地獄からの使者、アメリカンハードロックを代表するKISSのTシャツ。

コロナで全ツアーがキャンセルになったのをパロディにしたロックTシャツだ。

 

間抜けなコメント入れてくる人の中には、「どこ知識?」「誰知識?」ってのもあるが、「そこ問題?」ってのもあったりする。こういった人は会話してても平気で話の腰を折ったりする人だろうね。

自分の知識をひけらかしたいのはわかる。

俺もどっちかというとそのタイプだからな。でも、ちゃんと会話の流れは重視してるぞ。話を盛り上げ膨らませてるとまではいかないが、できるだけ話しの腰は折らないように気を使う。

だいたい大阪では嫌われるのよ、ボケてんのに真面目に答えられたりするとね。

でも最近増えたね。とにかく会話が続かない。キャッチボールができない。自己中っていうレベルでもないな。LINEとかSNSの悪影響か?知らんけど。

 

例えば「昨日帰りの電車で、寝てるのかどうかわからんけど、ずーっともたれかかってくるおっさんがいて」なんて話をしだした友達に、「その人はきっと疲れてたんだよ」と見当違いのことを平気で言うやつね。

その人は「ずーっともたれかかってきた、あのおっさんがうざかった」と言いたいのだ。「ムカついた」「気持ち悪かった」と言いたいのだ。

だから「それは鬱陶しいな」と同情した内容の返答(相槌?)が欲しいのだ。「私やったら肘で攻撃してあっち行けってするわ」と同調したような返答が欲しいのだ。

なのになぜその身も知らないおっさんの擁護をするのだ。わからん。

 

同調圧力に屈さないぞと思うのはいい。独自の視点で述べるのもいい。

でも、その返答は・・・ちょっと違うぞってのは、困るのだよ。

ましてや、どこで得た知識なのかわからん理論理屈を、さも「これは世間一般的です」とか「知らないなら教えてあげましょう」と押し付けてくるのは止めてくれ。

コロナはただの風邪とか、どこかの陰謀だとか、ワクチンはマインドコントロールするためのものだとか、思い込みや誰かの「いかにも」理論を鵜呑みにしてるやつと変わらんぞ。

 

とにかく、薄っぺらい知識をひけらかすのはやめた方が身のためだ。

そして話の腰を折るな。

間違っても「STAY at HOMEは間違いですとコメントを入れてきた人は、きっと寂しかったんだよ」って、変な擁護するなよ。

 

っていうか、緊急事態宣言とか蔓延防止何ちゃらとかまだ続いてるねんから、STAY HOMEでもSTAY at Homeでも、どっちでもいいから守れよ。

不要不急の外出はやめろよ。飲みに行くなよ、家で飲め。最近弛んでるぞ。何が自粛疲れだ。

ソーシャルディスタンス守ってくれよ。トナラーかなんか知らんが、やたら距離詰める奴多いぞ。

そしてワクチンは万能薬じゃないぞ。感染防止薬じゃないぞ、かかっても重症化しないだけだぞ。

たむらけんじがなぜもうワクチンを摂取できたのかは疑問だが・・・・。

 


ワクチンを万能薬と勘違いしてないか?

2021-06-08 17:32:00 | Talk is Cheap

もう何が何でも強引に開催しようとしてる東京五輪。

「中止(延期)という選択肢はない」と言いだし、もうやるのを前提とした話しか出てこない。

 

何を言われても聞かれても「安心・安全な」と、まるで傷の入ったレコードが針飛び起こしたように繰り返す菅首相。

「国民の命と健康を守ることが開催の前提」「しっかりと対策を講じれば大丈夫」と言う総理。『じゃぁどんなしっかりとした対策をするんだ?』って問いに「来日する大会関係者や選手の新型コロナウイルスワクチンの接種だ」と答える。

どうやら菅首相もまた、ワクチンさえ打てばコロナに感染しないとか、人にうつさない万能薬と思ってる人みたいだ。

 

組織委員会会長の橋本聖子なんか「スポーツの力で世界を一つにする」とまで言い出した。

そして世界のアスリートに向けて「感染症対策を万全に準備してますので、安心してお越しください」と、これまた無責任な発言までしちゃったよ。「アスリートのみなさんの健康は組織委員会が必ず守り切ります」だとさ。日本人の一般市民の健康も是非守って欲しいのだがね。

全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスが心配でも、選手も関係者も皆がワクチンを打ってるなら大丈夫ですよって誤解してないか?

国民に「ワクチンを打てば安全なんだ」と勘違いさせてしまえば「じゃぁ、東京五輪をしても大丈夫か・・・ 」と考えを変えるとでも思ってるのかな。

 

マスコミの一部も最近じゃ、ワクチンがまるでコロナウイルスをやっつける特効薬かのように報道してる。

さぁ打て。早く打て。まずは老人からだ。自衛隊動員して大規模接種会場作るぜ。数は確保したから焦るな、台湾に送るほどあるぜ。打ち手が足りない?調達するぜ。

オリンピック開催のためにはとにかくお前らワクチンを打つんだ〜とばかりに、「さぁみんなワクチン打ちましょうキャンペーン」が始まった。

どう転んでも今のペースでは、オリンピックまでには集団免疫が期待出来る%の接種率までは進まんと思うのだが、それでも「安全で安心な五輪のためにはワクチン接種です」とばかりに推奨して報道してる。

 

なんども書くが、ワクチンは新型コロナウイルスに感染しなくなるのではない。人にうつさなくするものでもない。

ワクチンは簡単に言えば「免疫を誘導し」「感染しても発症させない」「発症しても症状を軽くする」ためのものだ。

ファイザーでもモデルナでもアストラゼネカでもジョンソン&ジョンソンでも、どこのメーカーのワクチンでもこれは一緒だ。

 

ワクチンのことについてこれから書くが、俺は医者でも感染症の専門家でもないので、間違ってる部分や字の間違い、意味の取り違えなどがあるかもしれん。が、ツッコむな、指摘するな、揚げ足とるなよ。

あくまでも、俺がお客様に聞かれた時に応えれるように覚えた知識だ。

田村厚労大臣が分科会の尾身茂会長に放った暴言と同じく、これは「自主的な研究な成果」だ。丸川珠代五輪大臣が言う「違う地平」なのかもしれん。鵜呑みにしないようにね。詳しく知りたい人は医者や専門家に聞くか専門書を読んでくれ。

 

まずほとんどの人が勘違いしてるのが「感染」と「発症」をごっちゃにしてる。

「感染」とは体内に病原微生物(細菌やウイルス)が侵入すること。

「発症」は感染して体内で細菌やウイルスが増殖し熱や咳などの症状が出ること。

「感染」=「発症」ではない。

 

人間の身体に病原体が入ると細胞「マクロファージ」が食べちゃう(やっつける)。これを自然免疫という。

そして病原体を食べた細胞は「サイトカイン」という物質を出し、白血球を集めて「病原体をやっつけろ」とか、「熱を出せ」(病原体は熱に弱い)とか指令を出す。これが炎症反応。

そして樹状細胞から報告を受けたヘルパーT細胞が「おいB細胞、あいつにピッタリの武器(抗体)を作れ、そして倒せ!」と指示をする。これが獲得免疫だ。

 

したがって次に同じタイプの病原微生物(くどいようだが細菌やウイルスの事だよ)に感染しても、「おい前のあれを持って来い!あれでこいつは倒せる」と指示をするのだ。

一度罹患してこの細胞性免疫(食べちゃうやつね)と液性免疫(抗体が攻撃するタイプね)ができてると、感染しても発症しなかったり、発症しても症状が軽かったりするのだ。

ワクチンは、この二つの免疫を誘導するものだ。

したがって「感染」=「発症」ではないし、「ワクチン」=「感染しない特効薬」ではない。

 

ワクチンにはざっくり大きく分けて2種類ある。

BCGとか麻疹・風疹などの生ワクチンと、ジフテリアとかB型肝炎の不活性ワクチンだ。インフルエンザ用はどちらもあるがこれは後で説明する。

生ワクチンは弱毒化した病原体そのものを軽く感染させ、細胞性免疫と液状免疫を作る。長持ちで強い免疫を期待できるが、免疫低下してると打てなかったり体内で増えるから熱が出たりする。(これを副反応という。これも後でまた出てくるので忘れないように。)

不活性ワクチンは不活化したウイルスや成分を入れ、液性免疫を作る。全身反応は少ないが効果が短いので複数回の接種が必要だ。

はい、よくわからんけどなんで今回のコロナワクチンが2回に分けて接種しなきゃいけないのか、何となくわかりましたね。

 

インフルエンザワクチンは、コロナ禍の前は毎年「今年は何型が流行るぞ」「ワクチン打てよ」と接種を煽っていたが、不活性化ワクチンが多いので細胞性免疫ができない。皮下注射で血清中には抗体ができるけど上軌道にはできない。

そして一番の問題、「ワクチンと流行してるインフルエンザ株が一緒でないと効果が薄い」だ。だから「せっかく予防接種したのにインフルかかった」ってお気の毒な人が出たりするのだよ。

したがって、新型コロナウイルス用のワクチンを打っても、それがインド型とかイギリス型(今はβとかαと呼べとWHOが言ってるみたいだが)の変異株に効くのかどうかは怪しい。

だけど、インフルの場合はワクチンのタイプが違っても感染するかもしれないが重症化は防げると言われてる。コロナ変異株にも効くかもしれないし効かないかもしれない。わからん。

そしてインフルのワクチンは、インフルエンザになったことのある人ほど効果がある。インフルにかかったことがない小児は効果が弱いのだ(だから2回打つのだ)。高齢の人ほど効果があると言われてる。だから今回のコロナワクチンも高齢者から打つようにしてるのかな。知らんけど。

 

そしてワクチン接種でよく言われるのが、「副作用が心配」だ。

正しくは「副反応」だよ。ワクチンによる望ましくない反応=免疫反応による症状の事で、他の医薬品でこれが起こるものが「副作用」です。

なぜワクチンの場合のみ副反応と呼ぶのかわからないが(自分で調べてくれ)、ワクチンを打って熱が出たとかめまいを起こしたとか、変な行動や言動するなど(これを有害事象と呼ぶ)のうち、「これはワクチン打ったからなった症状だぜ」と科学的に証明されたものを副反応と呼ぶのだ。

ちなみに病原体への防御機構が働けば、それは主反応と呼ぶのさ。

 

で、その有害事象も報告を集めて研究すれば頻度の低い副反応が見つかったり、実は関連性がなかったりが証明できたりもする。

でも、日本では1991年に最高裁判所が「ワクチン接種後1ヶ月以内に起きたものは全部副反応」って判決を出しちゃったもんだから、科学的に立証されなくても全部副反応にされることになってしまった。

これが原因で、どこの薬品メーカーもワクチン開発に躊躇しだした。だって「ワクチン接種で副反応が出た」って訴訟起こされたら、負けるって前例ができちゃったんだもん。日本の司法は前例主義さ。イチケイのカラスby竹野内豊。

俺がガキの頃はやたらと「ワクチン接種だ」ってやってたのに、最近じゃぁあんまり聞かないのはこういった事情からなのね。

 

そして、日本が今回の新型コロナワクチンの開発に遅れた理由も、国が接種に躊躇した理由もここにあるのだよ。

 

だって、本来ワクチンって開発までに2-3年かかるんだ。それが海外で1年足らずで出来上がって、臨床とかデータ収集も怪しいままに持ち込まれたら、そりゃ誰だって躊躇するだろ?打って大丈夫かって。

インフルエンザワクチンでさえ、変な行動したとか、接種後目を離すなとかなってるんだ。今回みたいな急ごしらえのワクチン、どんな副反応が出るかまだわかっていない。しかも各社バラバラだし。そりゃ不安にもなるわいな。

 

あまり大きくは報道されていないが、日本でのワクチン摂取開始から3ヶ月経った5月21日の段階で、すでに85人が接種後に亡くなっているのだよ。

25歳から102歳までの老若男女で、死因も心筋梗塞や急性心不全、くも膜下出血など様々だが、「ワクチン摂取との因果関係」は3分の2のケースで明らかになっていない。

だけどこれは遺族が解剖を望まなかったり、詳細な検査がされないことが原因だ。

接種から24時間以内に亡くなった人が10人で、3日以内に急変して亡くなられた方が約半数。突然の死に混乱して、悲しみに暮れる間もなく慌ただしく葬儀の準備。解剖しても生き返るわけでもないし、訴えれるわけでもなけりゃ調査を望まない人も多いだろう。

 

そして最後にもう一つ。

ウイルスと細菌は違う。

テレビにわざわざ出演し「国民は嘘をつく」とまで暴言吐いた竹中とかいう馬鹿は、「コロナ菌」と言っていたが、コロナはウイルスだ。菌ではない。

細菌は単細胞生物で、ウイルスは非生物だ。

簡単にいえばウイルスは細胞質を持たないし、自己増殖もできないから、生体に感染しないと生きていけないのだ。だからあの手この手で何とか侵入しようとしてくるのだ。

コレラやO-157のように食物採取からの経口感染とか、HIV(AIDS)や肝炎のように性感染や血液感染、虫刺されなどによる日本脳炎やデング熱なんかがある。

新型コロナウイルスの場合は飛沫感染が圧倒的に多い。

 

空気感染やエアゾル感染は言われてないから、くしゃみや咳や会話などでの飛沫感染を防ぐことがコロナ感染予防だ。

ちなみに大きさは、細菌は1マイクロメートルだが、ウイルスは0.1マイクロメートル。一般的なマスクの隙間は5マイクロメートルだから、ウイルスそのものの侵入は防げないが、飛沫についたウイルスの大きさは5マイクロメートルなのでギリセーフなのだ。無意味じゃないぞ。

だから食事でマスクを外してる時は危険だぞ。できれば会食は避けろ。誰かと一緒に食べるなら大声で騒ぐなよ、黙々と食べろ。そして食べたらさっさと帰れ。食後のコーヒーとか飲んでぺちゃくちゃ喋るな。

できれば一人で食事しろ。孤独のグルメの井之頭五郎さんのように、一人飯を楽しめ。season9の放送も決まったことだし。

酒飲んでると特に大声になるから特に気をつけろよ。酔っ払いは気も大きくなるが、注意されてもキレるなよ。酔っ払いは自分が酔ってることに気がつかないからな。

緊急事態宣言で酒の提供をしてる店を早めに閉めさせたり、酒の提供をやめるようにしているのはそのせいだ。「死活問題だ」って言ってる居酒屋を助けるためとか言い訳すんな。家でゆっくり晩酌しろよ。

路上呑み?問題外だ。迷惑だし、外だから換気心配しなくていいと油断したら危険だぞ、マスクは外すな。でも、そんなとこで飲まんと家でゆっくり飲めよ。

 

マスクしてても鼻マスクでは意味がないぞ。ファッションか?何のつもりか知らんがそれではマスクの意味が全くない。いちいち説明されなきゃわからんか?

それに飛沫は目にもつくから気をつけろ、煙だって目にしみるだろ、ウイルスはしみないが簡単にそこから侵入するぞ。

髪の毛にもつくぞ。髪をしょっちゅう触る奴(ナル?)はその手に注意しろよ。その手で食べ物触ったら口から入ってくるぞ。

 

日本人は海外と違って、家で靴を脱ぐし、手洗いやうがいも子供の頃から習慣づいてる。マスクをするのにも抵抗がない。何よりお風呂が大好きだ。

だから今まで世界に比べて低い感染率だったのだ。

そりゃバッハもコーツもこんな数値で何を開催躊躇してるんだと思うわね。高橋参与が「この程度のさざ波(笑)」とか失言してしまうわけだ。

 

これでワクチンまで打てば完璧とか思ってないか。

違うぞ、ワクチンはあくまで感染後、発症を押さえたり症状を軽くするだけだ。

万能薬じゃねぇぞ。

間違えるな。

 


カップヌードルのフタとめシール

2021-06-06 16:54:49 | FOOD&DRINK

あれの正式名称をなんというのは知らない。

カップヌードルのフタを止めるシール。

あれが無くなるらしい。

 

最初はあれ、ぴちっと商品にラッピングされてるビニールパッケージを、剥がしやすくするために着いてるもんだと思ってた。実際他社のカップラーメンのパッケージは剥がしにくい。爪を切った後なんかは最悪だ。カリカリと・・・、下手すりゃ容器までちょっと凹んだりね。

しかしカップヌードルは底にあのシールが付いているおかげで、あれを剥がすと同時にパッケージフィルムをめくれるのだ。さらにそのシールはお湯を入れた後の上蓋の止め、そうフタドメシールとして使えるのだ。以前はあそこにバーコードが印刷されてた時もあった(はず)。

カップヌードルの容器に改良が施され、底部分に凹みができてパッケージが破りやすくなってもフタドメシールは付いていた。(ちなみに底の凹みは配送時の麺割れ防止とお湯を入れた時の対流を促すためにできた)

しかし6月3日のカップヌードル公式twitterで「さようなら、すべてのフタ止めシール」と6月4日に発表するよと告知された。

 

あの他社カップラーメンにはない、便利なシールがなくなってしまうのだ。

あのシールがあるおかげで、お湯を入れた後に蓋を何の細工もせず留めておけるのだ。上蓋を剥がした際に、片手でも止めやすいようにセッティングしておくというプロ技をしておけば、片手にヤカン持っていても簡単に止めれる。

シールが無くなっても「重しを載せればいいじゃないか」などというやつもいるだろう。そいつは多分少年ジャンプを重しに置いて、バランス崩してうわぁってなったことがない奴だな。

コミックスとか文庫本で重しをすると最悪。湯気でよわよわになってしまうのだよ。割り箸とか置いてもダメだ、軽すぎてふたが開くと同時にずり落ちてしまう。

「熱いヤカンの底を蓋に当てればアイロンみたいにぴちっと止めれるぞ」とウンチクたれる奴もいるかもしれない。コンビニのイートインや野外でそれできるのか?

 

シールが無くても止められるよう、今度のフタ部分は開け口の持ち手が二つになったものになるそうだ。「Wタブ」というネーミングだそうだ。

環境への配慮が目的で、このシールを廃止することでプラスチック原料使用量が年間33トン削減されるそうだ。さすが全世界80カ国、累計400億食食べられてるラーメンだ。

ここにもプラ削減の波が来るのか。その前にスーパーで売ってる肉のトレーやフィルム、惣菜コーナーのプラ容器のほうがよっぽどプラ使用してると思うのだが・・・。

 

カップヌードルは環境を考えて今までもなんやかんやしたことがある。

カップヌードルの容器自体も発泡スチロール製から紙に変えたことがある。「熱くて持てん!」と大クレームでまた戻ったがね。今の材質が何かはよく知らない。興味ある人はググって調べてくれ。

カップヌードルライトの容器の材質は紙かもしれん。

カップヌードルは容器レスも考え、中身だけ(リフィル)の販売もしてた。環境保全がどうとか割り箸は森林がとかヒステリックに言う奴は嫌いだが、俺も少しは環境のことは考えるよ。でもリフィルって計算すると割高なのさ。

マグカップヌードルとか、お椀でカップヌードルとかも一緒ね。それになんか腑に落ちないのよ。

だってカップヌードルって、チキンラーメンを海外に売り込みに行った安藤百福さんが、アメリカ人がマグカップに割って入れて食べてるの見て「これダァ〜!」ってひらめいて開発された商品だろ?カップ無くしたら本末転倒やん。

シャーペンのボディの材質がプラスチックなのは環境に悪いと木材に変え、芯が細いと折れやすく敬愛的で無いからと太くして、改良を重ねてったらそれってただの鉛筆やんってのが出来上がったってやつね。

 

まぁフタどめシールを廃止して年間33トン削減されるなら、まぁちょっとくらいの不便は我慢しよう。

ワイドナショーでこの話題を取り上げた際、松本人志が「フタ止めシール使わない」「そもそも蓋をしない」などと言ったそうだが、信じちゃいけないよ、みんな。

奴はライバル社・東洋水産の、マルちゃん「QTTA(クッタ)」のCMに出てるんだ。フタしないってのはちょっと問題がないか?浜ちゃんが「俺、出前とったことない」って言ってるようなもんだぞ。

 

1971年生まれだから今年で50周年を迎えたカップヌードル。

歩行者天国で宣伝販売をして、簡単、便利、外でも食べれるって認知された。残念ながら「歩きながら食べる」って狙いは日本人の道徳観によって見事に外れたが(って言うかそもそも歩きながら麺は食えんって)、浅間山荘事件で一気に知名度が上がって、雪山でも真夏の海でもとにかくお湯さえあればどこでも食べられるってことは認知された。

この外でも食べられるってのは、外でも気軽に音楽が楽しめる、音楽を持ち運べるというのを世間に広めた、SONYのWALKMAN(ウォークマン)と同じく画期的だったなぁ。(ウォークマンは1979年〜)

 

今やカップヌードルは家や店、街や国を飛び越し、地球を飛び出して宇宙にまで持っていける。

「スペースカップヌードル」は、JAXA公認の宇宙食(正式には宇宙日本食)で、ISS(国際宇宙ステーション)に滞在した野口さんも携行していったそうだ。ちなみにホテイのやきとり缶詰も宇宙食用に改良されたものがある(本当)。

 

 

それとカップヌードルのCMソングにはいい曲が多い。

ハウンドドッグの「ff/フォルテシモ」はヒットしたねぇ。

大友克洋の映像とコラボした宇多田ヒカルの書き下ろし「This is Love」は圧巻だったね。

Mr.Childrenの「タガタメ」もカップヌードルのCM「NO BORDER」シリーズの楽曲だ。好評だったためフルコーラス作られラジオ限定で流され、さらにフルバージョンとなってアルバム「シフクノオト」に収録された曲だ。

カップヌードルのCMには話題になるものが多い。

シュワちゃんに3口で食わせたり、ジェームスブラウンに「ミソッパ」ってシャウトさせたり、原始人にマンモスを負わせたりとコミカルなものも多いが、戦争反対や社会問題を提起したメッセージ色の強いものもある。

崩壊したベルリンの壁で食べたり、兵士が合い向かって並んでるライン(国境?)にカップヌードルあ並べられてる上記の「NO BORDER」シリーズなどね。

でも「少年兵を肯定してる」と湾曲解釈されて批判されたり、大坂なおみと錦織圭をアニメ化した時は、「大坂なおみの肌の色が意図的に変えられてる」「これは差別だ」と炎上した。

矢口真里とビートたけしが出てたCMも、なんか意味のわからない「不謹慎だ」「ふざけすぎだ」攻撃を受けて中止になった。

 

文句を言う前に3分待て。ちょっと考えろ。

そう、カップヌードルにお湯を注いで、ちょうどいい食べごろになる時間だ。

お湯を注いでフタを止めようとして「シールが無いじゃないか、不良品だ」と慌てるなよ。間違ってもクレームは入れるなよ。今度のは「Wタブ」だ。しっかり二つ折れよ。そして3分待て。

あとは一気に食え。スマホ触らずに食え。麺をすすれ、謎肉つまめ、知るを飲み干せ。腹がいっぱいになったら、しょうもないことなんかどうでもいいやって思えるさ。

 

ありがとうカップヌードル。これからも宜しくだ。


一度死んでみた 広瀬すずがデスメタル?

2021-06-05 22:45:47 | MUSIC/TV/MOVIE

緊急事態宣言発令中なので映画館に行けない。

なので家でビデオを観る。

ビデオと言ってるがDVDやBlu-rayだ。「Line通話する」を「電話をかける」と言ってるようなもんなので、そこはあんまり気にしないように。

 

一度死んでみた

物騒なタイトルだが、広瀬すず主演の娯楽映画だ。

 

ストーリーは単純明快。

親に反発して「死んでくれ」と言ってた娘が、実際に死んじゃった父を生き帰らすために、存在感の薄い男と一緒に奮闘する。

これじゃぁ何のこっちゃわからんか。もう少しちゃんと説明しよう。

すべてを物理や化学に置き換える理系脳の父・堤真一に育てられた娘・広瀬すず。幼少時は仲が良かったが、母・木村多江の臨終時にも研究に没頭して来なかったことから父に反発し、デスメタルバンドのボーカルとして不満を歌で爆発させてる。

「いっぺん死んでくれ」と。

その父が突然死んでしまった。

影が薄く存在感がないためお目付け役をさせられてた吉沢亮は、広瀬すずに事情を説明する。

「これは開発を進めている若返りの薬を巡っての合併トラブルから、情報を外部漏洩してる社内のスパイをあぶり出すための一時的な死なのだが、このままだと火葬され本当に殺されてしまう」と。

二人で協力して父を生き返らせようと奮闘する。

 

これがこの映画のあらすじだ。

相変わらずあらすじを書くのが下手だなぁ。まぁそんなことは今更気にしてもしょうがない。詳しく知りたい人はググるかwikiでもみてくれ。っていうより映画観てくれ。その方が早い。

 

この映画、はっきりいって面白い。

ヒットしたのか興行収入がどれくらいだったのかは知らないが、この映画が公開されたのは約1年前、コロナの猛威がようやく日本でも理解され始め、自粛だ、いやそれは大げさだと世論が言い始めたくらいの頃なので、そんなものはあてにならない。

 

娯楽映画はこれでいい。

単純明快でテンポよくわかりやすい。

「本当の家族とは何か」とか「人生とは、生きるとは、巨匠なんとかが描くどうたらこうたら」なんてテーマを深く掘り下げて描いた、映画賞が喜びそうな文芸作品ならいざ知らず、気楽に見れる映画はこれでいい。

親に反発して「死んでくれ」といってた娘が、実際に死んじゃった父を生き帰らすために、存在感の薄い男と一緒に奮闘する。

そんな映画に堅苦しいものを入れられても困る。

だいたいそういった重いテーマの映画は画面が暗い。見てて気が滅入ってしまうので、こんなコロナ禍で巣ごもり中はきつい。こっちのメンタルがやられてしまう。

 

この映画は脚本がいい。

観てれば、なるほど、これでそうなったのねって理解できる。昨今の何でもかんでもセリフの中に入れて説明されるのはどうもね。お前らにはここまで丁寧に説明しないとこのシーンの意味とか判らないだろ?ってバカにされてるみたいでね。

父・堤真一が理系脳ってこともよくわかる。娘・広瀬すずがまだ子供の頃から、何でも物理化学で説明して育ててたってことも、上手く描いてる。「花火の色はね、こういった化学反応で、だからこう見えてるんだよ」とかね。

だからと言って頑固でも、扁壺でもない。いつもにこやかで瑣末なことは「まぁいいか」ってところも、いかにも研究者上がりの製薬会社の社長って感じがしていい。だから簡単に策略にはまってしまうのだ。

 

娘・広瀬すずが、母・木村多江の臨終時にも研究に没頭して来なかったことから父・堤真一を嫌いになり・・・っていうよくある黄金パターンも上手く描いてる。

通常ならそこで家を出て一人暮らしをしてたり、疎遠になってるってのが王道だが、この映画はちょっと違う。家では境界線を引き、部屋ではサンドバックに似顔絵を貼り「死ね」とストレスをぶつけているが、朝ごはんは一緒に食べる。

デスメタルバンド「魂ズ」のボーカルで、で不満を歌詞に乗せ「早く死んでくれ」とシャウトしてるが、見に来た音楽プロデューサー・大友康平に「魂がこもってない」「これじゃぁ『魂ズ』じゃなくただの『ズ』だと酷評される。

これらで、口や行動とは裏腹に父をそこまで本当に嫌ってないって事がわかる。父・堤真一が社長を務める製薬会社・野畑製薬に就職する気はないが、面接だけは受けに行ってるくらいだもんね。

 

キャスティングも娯楽映画らしく豪華だ。

あまりの存在感のなさから「ゴースト」と呼ばれているお目付け役・吉沢亮。その影の薄さは随所で描かれる。静電気もちってところが妙に共感できる。俺もそうだから。

野畑製薬古参研究員の藤井さん(通称ジィさん)を演じるのは松田翔太。若返りの薬「ロミオ」開発してる途中で2日間だけ死ねる薬「ジュリエット」を作ってしまう。実際に自分で飲んで治験してるってところがミソ。

コンサルタントの小澤征悦。「経営再建のプロ」と招かれ、情報漏えいのスパイをあぶり出すために「ジュリエットを飲んで2日間だけ死にましょう」と堤真一に持ちかける。「いやいや、お前が一番怪しいだろ」って期待を裏切らずスパイだがマヌケすぎてお茶目。

天国への道先案内人にリリー・フランキー。おとぼけた飄々とした感じがいいね。堤真一がダダを捏ねるのに付き合うちょっとお人好しなところもいいね。

妻夫木聡はクラウンホテルの支配人。

いきなり火葬されたのでは生き返る前に焼かれちゃうので、葬儀をして時間を伸ばそうとする広瀬すずや吉沢亮だが、裏で糸を引くライバル製薬会社・ワトスン製薬の社長・嶋田久作に棺桶発注や葬儀会場を先に全部埋められてしまう。

そこで思い出したのが、郷ひろみのディナーショーが急遽中止になったクラウンホテルの宴会場。妻夫木は葬儀に使うのはNGだと断るが「魂ズ」のクリスマスミサだと言われ許可する。当日受付や式微など「どう見ても葬儀じゃないか」を「いやこれはあくまでもミサだ」と言い返すやりとり(ツッコミとボケ)の演出は見ごたえあり。

 

いや、かなり無駄使いも多い。

竹中直人はお坊さん、城田優は警備員、佐藤健は高級クラブのボーイで池田エライザはそこのホステス。ほぼセリフなしか一言のみ。カメオ出演か?ちなみに郷ひろみはポスター画像と(歌:ジャパーン部分)のみ登場だ。

野畑製薬の研究員に柄本時生、西野七瀬、前野朋哉、志尊淳。社長の堤真一が死んだことより、その死体が安置されてるために食堂が使えないことを嘆いてる。セリフは各自一言二言程度。なんて無駄使いだ。

葬儀シーンでは宇宙飛行士の野口聡一さんまで登場。まぁ、途中に出てきた社長室に飾ってある宇宙服などはクライマックスのネタ振り・伏線なので重要なんだけど、野口さん本人まで登場させる必要があったのかなかったのか。予算がふんだんに使えたのかね。

 

研究ノートを家でようやく見つけた二人の前に立ちはだかる悪者二人。このワトスン製薬から雇われた悪者を演じる(と言っても演技はできてないけど)のは、プロレスラーの真壁と本間。っていうかお前ら二人とも、「ルパンの娘」に田中みな実演じる怪盗の部下で出てなかったか?

真壁は相変わらずぶっといチェーンを首に巻いてて、本間は相変わらず何言ってるわからん滑舌の悪さで、お約束のように広瀬すずにあっけなくやられる。「ネメシス」でカラリパヤットの使い手を演じてる広瀬すずの敵ではない。

その「ネメシス」では中華料理屋のマスターの加藤諒、今回は「魂ズ」のファンを演じてる。デスメタルファンというよりはアイドルのファンのようだが、彼はオタクっぽい役がよく似合う。

広瀬すずのお目付け役の吉沢亮をストーカーか?と怪しがり、ファン仲間とともに居酒屋で詰問するが、薬関係の仕事(製薬会社勤務)をクスリを売りさばく売人やヤク中と勘違いする。挙句には酔っ払った吉沢亮に「呼んだら5分で来い」と舎弟にさせられるところなんか「翔んで埼玉!!」っぽい卑屈さが出てて良し。

 

とまぁ、娯楽映画ならではの豪華キャスト(一部無駄使いだが)で展開されるエンターテイメント娯楽映画。

バンド「魂ズ」の演奏シーンが嘘っぽいとか、広瀬すずのボーカルがデスメタルではないとか、そんなことはどうでもいいのよ。気にしちゃいけない。これは音楽映画ではないのだからね。広瀬すずって意外と歌うまいのねくらいで観てくれ。

劇中、「魂ズ」のドラムスが木魚のリズムに合わせながら、山の手線駅名を念仏代わりに唱えるシーンがある。あぁ俺も、いつも葬儀や何回忌だとかでお坊さんの読経を聞いてると、「あぁこれって究極のラップだなぁ」と思ってしまうなぁと。(罰当たりだけどね)

 

あと、劇中BGMで映画「ゴースト/ニューヨークの幻」のアンチェインドメロディや、「2001年宇宙の旅」のツァラトゥストラはかく語りきが使われてる。

アンチェインドメロディがアレックス・ノースの曲だということは有名だが、「2001年宇宙の旅」のBGMもスタンリー・キュブリックに依頼され作ってたのに、知らない間にボツにされてたって逸話がある。なんか絡んでるのかな?誰かわかってる人がいれば教えてください。

 

広瀬すずは演技うまいなぁ。

今放送されてる「ネメシス」をはじめ、視聴率は取れない女優とされてるけど、これって番宣しない・出ないからじゃないかな。彼女は多分バラエティ番組に出るのが嫌とか苦手になったんじゃないかな。

以前、とんねるずの番組で「なんであの人は照明を仕事にしようと思ったのかな」っていう部分だけ切りとられ、「裏方をバカにしてる」とか「女優が上だと勘違いしてる」って炎上したからね。

「普段暇なときは何してるの?」と聞かれたから「人間観察してる」って答え、さらに「どんな風に?」と聞かれたから「何でこの人はこの職業につこうと思ったのかなぁとか考えたり」って答えたら、さらに木梨に「じゃぁあの人見てどう思う」ってスタジオの ADを指して言われたから「なんであの人は照明を仕事にしようと思ったのかな」って答えただけなのにね。

海街diary」や「ちはやふる」で見せた演技はかなりのもので、かなり評価が高かったからその反面、アンチも多かったのかもしれないね。

成功したり頑張ってる人の粗探しをして、悪口を言う(SNSでつぶやく)事でマウントが取れたと勘違いする変な奴らっているもんね。最近特に増えたもんね。

 

そんな奴らこそ「いっぺん死んでくれ」だ。

って、うまくまとめたつもり。

 


仲間由紀恵は笑わない

2021-06-03 19:19:26 | MUSIC/TV/MOVIE

仲間由紀恵主演のドラマを見るのは久しぶりだ。

「女王の法医学〜屍活師〜」。

今回仲間由紀恵が演じるのは、タイトル通り法医学の先生。大学の法医学研究所の准教授で、検視にかけては天才的な能力を持っているが、その身勝手さや横柄な態度・物言いから「女王」と周りから言われてる桐山ユキ。

 

このドラマが面白い。

原作は社野亜希さんの人気漫画だそうだが、読んだことがなかった。全18巻だそうなので今度読んでみようと思うが、それだけ原作(ネタ)があるなら是非このドラマはシリーズ化してほしい。いや、連続ドラマ化してほしいくらいだ。

今回は単発2時間ものだったが、かなり見応えあったもん。

 

仲間由紀恵は笑わない役が似合う。

今回の役は「女王」と呼ばれるだけあって、超クールな仲間由紀恵が堪能できる。

 

と言っても、仲間由紀恵は今までもほとんど笑う役はしていない。

「コメディの作品に結構出てるじゃないか」と思われる方も多いだろうが、いつも実はほとんど笑ってないのだよ。「ニコッ」と微笑むことはあるが「ハハハ」とは笑わない。笑ってても目が笑ってないとかなのだ。

出世作「TRICK」でもそうだ。堤幸彦ワールド全開で、あれだけ随所に小ネタとコメディが張りめぐされてるのに、仲間由紀恵は笑わない。ニヤっとか、テヘっとかはするが基本無表情だ。

もう一つの出世作「ごくせん」でもニコニコとしているが、それは笑ってるのか?と聞かれたらちょっと違う気がする。実家の家業や喧嘩っ早い素性がばれないように気をつかってるだけだろう。

 

そう、コミカルな演技はしても笑わない女、それが仲間由紀恵だ。

 

ブレイク直前の「神様もう一度だけ」での深田恭子に嫉妬心燃やす役でも、「P.S.元気です、俊平」で堂本光一の初恋の人なのに本屋の店長と不倫してる役でも、「二千年の恋」で中山美穂の妹だが、東幹久にボロボロにされる役でも笑わない。

「顔」で似顔絵書きの警察官を演じても、「SAKURA」で聴覚の優れた刑事を演じても、「ゴーストママ」で殉職したが残した子供が心配で成仏できない警察官を演じても、笑わない。もちろん「相棒」でも笑わない。

「美しい隣人」や「サキ」、「10の秘密」、映画「g@me」などのサスペンスものでは当然笑わないし、「アンタッチャブル」で事件記者を演じても、「美女と男子」で芸能プロダクションのマネージャーを演じても笑わない。キムタク主演の「Mr. BRAIN」にゲスト出演しても笑わない。

いつの時代でも笑わない。

戦国時代末期の「功名が辻」で山内一豊の良妻賢母を演じても、江戸初期の「SHINOBI」で女忍を演じても、「大奥」で総取締役を演じても、明治末期〜昭和初期の「花子とアン」で吉高由里子の友人(?)を演じても、「私は貝になりたい」で太平洋戦争後に戦犯にされてしまう中居正広の妻を演じても笑わない。

 

そんな笑わない仲間由紀恵、今回の法医学の女王さま役は見事にハマった。

大学の医学部四回生で、希望の外科ではなく法医学研究室に自習配属になってしまい、いまいちやる気のない松村北斗(Six TONES)演じる犬養一を「ワンコ」と呼び、パワハラ同然、コンプライアンスお構いなしにこき使う仲間由紀恵女王さま。

うーんKOOLだねぇ。(千堂大善/椎名桔平by桜の塔)

彼女の白衣姿は「ナイトホスピタル」以来だ。「サキ」では看護師だったから白衣は着ていなかったと思う。

よく似合ってる。出産後ちょっとふくよかになられたみたいだが、まぁそれも魅力だ。っていうより二児(双子)の母とは思えないな。

ドラマで法医学の先生(法医)を、いろんな役者が演じてる。

若村麻由美(科捜研の女)、北大路欣也(刑事7人)、上野樹里(監察医朝顔)、藤原竜也(ST 赤と白の捜査ファイル)など。

今回の仲間由紀恵も遜色ないぞ。

 

ある事件がきっかけで死体にしかメスが入れれなくなった(から法医になった)とか、その事件後になった味覚障害はまだ治らないのかとか、お前のせいで弟は死んだと今でも思ってるとか、桐山ユキ(仲間由紀恵)の過去を知ってる刑事・村上を演じる田辺誠一。

法医学研究所の所長だが、実質的にすべて桐山ユキ(仲間由紀恵)に任せてる丹波教授を演じる石坂浩二。

仲間由紀恵にとって、この二人が出てくれるのはとても心強いだろう。

生瀬勝久さんとの共演がかなり多いイメージのする仲間由紀恵だが、田辺誠一とは「ナイトホスピタル〜病気は眠らない〜」や映画「リング0 バースデイなどで共演してる。

石坂浩二さんとはかなり多い。「相棒」「島の先生」「森光子を生きた女」「東京湾景」や、「私は貝になりたい」など多数のドラマや映画で共演している。

そういや石坂浩二の白衣姿を見るのは「白い巨塔」(2003年唐沢Ver.)以来かも。「東教授のご回診〜」って聞こえてきそうだ。

 

でも結構ドラマでも登場する法医だが、現実問題として法医になる(目指す)人は少ないそうだ。そりゃ、手術や治療して治す方が医者としてはやりがいあるもんな。死体は治らないし生き返りもしないもんね。

どこも人材不足だから、よほど不審死か事件性がない限り、司法解剖しない(できない)状況も問題だそうだ。

 

今は法医だけでなく、医師も看護婦も足りない。

新型コロナウイルスの治療に当たってる医師や看護師は、寝る間もなくフル回転だ。

逼迫して破綻しかかってる医療現場で、今日も懸命に頑張ってくれてる人たち。感謝しないとねってつくづく思う。

それなのに五輪やってる場合か?スポーツドクターだの看護師だの派遣しろってよく言えるよな。

「これ以上は死活問題だ」と嘆いて、時短営業や酒類提供の依頼や命令無視して営業してる場合か?

ましてや自粛疲れとか言ってる場合か?「お偉いさんが破ってるのに自粛してるのが馬鹿らしい」とか「飲食店を助けるためだ」とか言い訳して、のこのこ飲みに出かけて行ってマスクもせず酔っ払って大声で楽しんでる場合か?

お前らがコロナに感染しても、診てくれる病院ないぞ。入院できる施設ないぞ。家で寝てても治らんぞ。

もう少しだ。ワクチン接種率が目標数に達するまで、もう少しだけおとなしくしておけ。

 

知らなかったのだが、この「女王の法医学〜屍活師〜」、以前にフジテレビにて松下奈緒主演で単発ドラマ化されてたのね。関ジャニ∞の横山裕くんが、今回は松村北斗(Six TONES)くんが演じた犬養一役だったのね。

今回の仲間由紀恵バージョンはテレビ東京。権利とかなんかいろいろややこしいのかな。

でも、シリーズ化、連続ドラマ化希望。

なぜ死体にしかメスを入れれなくなったのか知りたい。

チリペッパーソースをダバダバかけてたり、辛いせんべいをいつも食べてたり、コーヒーに砂糖何回も入れたりって味覚障害になぜなったのか知りたい。

田辺誠一が「お前のせいで弟は死んだと思ってる」という、その事件とは何?

原作漫画大人買いして、一気読みするしかないのかね。

 

笑わない仲間由紀恵のクールな姿をもっと見たいのだ。

 


京都聖火リレーと5年前の水樹奈々ライブ記事

2021-06-02 19:03:49 | Talk is Cheap

なぜか最近、5年前に書いた記事のアクセスが多い。

水樹奈々のコンサートで、甲子園の芝がめちゃくちゃになったことについて書いた記事だ。

2016年の9月に書いたものなのに今更なんで?と思っていたら、京都で先日行われた聖火リレーのせいだったのね。

京都スタジアム(サンガスタジアム京セラ)の芝がボロボロになって変色したことに絡んでアクセス増えたのね。

 

どれだけ批判を受けても、辞退者が続出しても、決して止めようとはしない聖火リレー。

5月25日と26日に行われた京都の聖火リレー。緊急事態宣言が出てて、自粛だ営業時短だって言ってる最中の京都でも聖火は走らせる。

新型コロナウイルスの感染深刻化を受け、各地で人が集まらないように芸能人・著名人のランナーに辞退を促したり、公道利用は困難だから遠慮するように申し入れても聞く耳を持たない組織委員会。

奴らがどれだけ偉いのかは知らないが、京都市や京都府から代替え地にと提案された二条城だと「樹木が中継車の邪魔になる」と拒否され、亀岡市にある京都スタジアムで行われた。

 

25.26日の京都での聖火リレーの会場となった京都スタジアムの芝生は、その結果、見るも無残な姿に。

聖火リレーのコースだった場所の芝は、踏み固められた上に変色している。

無観客開催で行われた聖火リレーは、スタジアム1周200mのコースを2日間で180人の暇人ランナーが走行したらしい。

その模様を中継する車なども走る。多分当然スポンサーの車もいただろう。芝生を一応保護するためにシート状の保護板が敷き詰められたそうだが、逆にそのせいで芝に日光が当たらなくなって変色したそうだ。

 

京都府の担当者は「想定外だった、今後張り替えをするか検討する」と話し、亀岡市の桂川市長は地震のTwitterで「芝の張り替えは500万くらいかかるだろう」とつぶやいた。

京都府は責任の所在について、大会組織委員会と協議してるが、組織委員会側は「京都府において対応していただくべき」と言ってるらしい。

直訳すると「そんなん知らんがな、俺らのせいにすんなや、京都府でやれよ、謝罪もせんし、金なんぞ払わん」と言ってるわけだ。聞く耳もたんのだ。

 

京都スタジアムは、2020年1月に竣工式があったばかりの、できたてホヤホヤ球技専用スタジアムで、J2京都サンガFCの本拠地でもある。

いいか、ここは球技専用スタジアムである。大事なことだから2回書いた。

聖火リレー用でもないし、ましてやTV中継車やイベントトレーラーなど、大型車両が走る想定はされていない。サッカーとか球技をするピッチである。

しかし、大会組織委員会は言う。俺たちに責任はないと。

場所をタダで借りといて、まぁよくもヌケヌケと言えたもんだ。呆れて物が言えないってのはこのことを言うのだろう。

 

でもこれでわかった。なぜ、2016年の9月に書いた

水樹奈々スタッフは甲子園球場破壊したのに他人事

って記事に最近アクセスが増えたのか。

googleとかで「芝生」「張り替え」「悪意」とかのキーワード検索したらヒットしたのだろうか。

 

しかし勘違いしてはいけない。

この時、甲子園球場の芝がボロボロになったのは確かに水樹奈々コンサートのせいだが、水樹奈々のせいではない。運営スタッフと企画会社、会場設営会社のせいだ。

一部以前の記事を抜粋して記載する。

水樹奈々のライブ“NANA MIZUKI LIVE PARK 2016”は、鉄の骨組みをベースにしたジャングルジムのようなイメージのステージを甲子園球場内に作り、バックダンサーやバックバンドのメンバーが鉄の枠内をそれぞれ移動していく演出だった。

大雨の中(というより途中から豪雨の中)で決行されたライブでは、ステージだけではなく、大きさ12mの恐竜の骨格をした車両に乗って、甲子園のグラウンド外周を歩き回ったそうだ。

芝は変色し、格子状にはげ、深い溝もあり、茶色い水が浮いている。特に右翼と左翼はボコボコ。

いくら豪雨だろうが日照りだろうが、完璧な状態に甲子園の芝を仕上げる凄腕職人集団の阪神園芸さんでも、さすがにお手上げ状態だった。

豪雨のせいともいえるがこれは人災だ。コンサート終了後にすぐ撤去作業をしなかったらしいからね。
したがって、水樹奈々のコンサートだが、彼女や観客のせいではない。運営スタッフと企画会社。会場設営会社のせいだ。

そして、この水樹奈々コンサート運営会社並びに主催者、レーベル関係者は謝罪とは思えない言い訳のような謝罪しかしていない。

今回の聖火リレーを行った大会組織委員会と一緒ね。今回は雨のせいではないが、養生の悪さと重たい車両のせいっていうのがね。謝罪しないっていうところもね。

 

話を京都の聖火リレーに戻す。

緊急時来宣言やまん延防止が発令されても、感染防止のために公道が走れなくても、始まったからには全国まわるまでするぞと意気込む組織委員会。開催した地にコロナを撒き散らしても知らんふり。証拠は?根拠を示せよと開き直るその態度は、半グレよりタチが悪い。

たとえ閉鎖された場所で、一般人(観客)が誰もいなくても、短い距離をトボトボ走るのだとしても、トーチ片手にニコニコ手を振り走るのだ。

バカにされても、呆れられても、うんざりされても・・・とにかく走れ、スポンサー様のために。

そう、聖火リレーはトーチを持ったランナーがメインではない。スポンサー様がメインなのだ。

 

沿道を走る場合は、先導車が走る。そしてパートナー企業(スポンサー)様がパフォーマンスを行う車両が続いて、そして中継車が走る。

30台以上の車が800mの隊列を組んで走る。まるで大門軍団か西部警察のようにだ。

戦後の日本で進駐軍がばらまくチョコや飴に子供が群がったように、本来聖火リレーは、スポンサー車両がパフォーマンスで配るノベルティグッズを、沿道の民衆がありがたくほしがらなければいけない儀式なのだ。

したがって、芝が傷もうが、変色しようが「瑣末なことは気にすることはないぞ、我はスポンサーなるぞ、良きに計らえ」ってな意識のお殿様企業たちなのだ。そして大会組織委員会のメンバーたちは、その企業の恩恵をたんまり賜る下僕のようなもんだ。

 

25日の京都での聖火リレー会場となった亀岡にある京都スタジアムでは、外側にっかげられてるスタジアム名の一部が黒い幕で覆われた。

京都スタジアムの正式名称は、サンガスタジアム京セラである。京セラが年1億円×20年の命名権で契約したのだ。したがってスタジアムの北側と南側に大きな「SANGA STADIUM by KYOCERA」と記された25mの看板がある。

 

この看板の「SANGA」と「by KYOCERA」の文字が隠された。

京セラはオリンピックの大会スポンサーではないからだという理由だ。

さらにスタジアム内のジュースの自動販売機も、スポンサーのコカコーラ社以外の企業名が入ったものは、すべて布で覆われたそうだ。

 

これって今までも各地で行われた聖火リレーで公道を走ってた場合は、沿道にある自販機はカバーで覆われたり隠されたりしてたのだろうか。中継車や報道が入るところだけ隠してたのかな?

公道以外で代替えイベントが開催された場合、その会場にある自販機なども今回と同じようにスポンサー企業以外のは隠されたのかな。

大会組織委員会とやらは、そこまで徹底するのだが、当然京セラには命名権を日割りしたお金を払うんだろうな。1億円÷365日×使用日数(カバーで覆った日数)だ。

コカコーラ社以外の自販機メーカーにも、1日あたりの損害金などをちゃんと払うのだろうか。だって誰も買えないんだもん。

 

責任転嫁し、そんな金さえ払わない大会組織委員会。

予算を湯水の如く使い、まだ足りぬ、もっと出せとどんどん膨れ上がらせ、金をせびり取り(間抜きし)、そのせいで今更何があっても「中止」や「延期」なんて口が裂けても言えなくなってしまった組織委員会。

京都スタジアムの芝生補修代金くらい、すんなり出しなさい。

ますます嫌われるぞ。

まぁ、もう手遅れだけどさ。

 

 

記載の水樹奈々コンサートのことを書いたブログ記事を読むなら、こちらからどうぞ↓

水樹奈々スタッフは甲子園球場破壊したのに他人事

4年前の水樹奈々記事に間抜けなコメント入れてくる奴


西島秀俊 シェフは名探偵

2021-06-01 21:14:01 | MUSIC/TV/MOVIE

美味しそうなドラマが始まった。

西島秀俊主演の連続ドラマ「シェフは名探偵」。

先日放送された第一話を見たのだが、これが面白い。

 

西島秀俊が今回演じるのは、フレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」のシェフ三舟忍。

西島秀俊といえば現在NHK朝ドラ・おかえりモネで、主演の気象予想(予報?)士を目指す清原果那をサポートする気象キャスターとして出演しているのだが、某報道番組では「潜入捜査員にしか見えない」などと言われたりしてる。確かに彼は、MOZUCRISISメゾン・ド・ポリス奥様は取扱注意まで、なんか警察や公安などの役のイメージが強い。

だが今回は、冷静沈着で穏やか、一見何を考えてるかわからないが、実はすごくお節介なシェフだ。

店に訪れたお客様たちに関わる事件や不可解な出来事の謎を解いていく、グルメミステリードラマだ(と宣伝文句には書いてある)が、別に前職は潜入捜査員でも、公安のスパイでもない。

 

「ビストロ・パ・マル」で、シェフ三舟忍(西島秀俊)の片腕を務めるスーシェフ(副料理長)志村洋二に神尾佑さん。

ワイン好きが高じてOLからソムリエ(女性だから本当はソムリエールだと思うのだがそこはスルー)に転向した金子ゆきを石井杏奈さん。

そして第1話で、会社をリストラされた失意の中、1年前に大きな取引をまとめれたお祝いをした思い出のレストランに食事をしにきて、シェフ三舟忍(西島秀俊)に「うちで働かないか」と持ちかけられ、ギャルソンとして働くことになった高築智行を濱田岳さんが演じる。

 

この4人が、うまいのだ。

 

第一話を見終わってからふと気がついたのだが、このドラマ、ほぼレストラン(ビストロ・パ・マル)だけで撮られて作られているのだ。

ギャルソンになった濱田岳が店の表を掃除したり、看板をOPENやCLOSEにするシーンはあるが、基本店内のみの映像で話は進んでいく。

小林薫主演の名作、深夜食堂も基本的には店内映像のみだったから、今回もそんな感じかな。

室内劇、言うなれば舞台での演劇と一緒なのだ。したがって、そうなると役者の演技力に全てがかかっているのだ。

 

第一話で、デザートに使うチョコレートのダメ出しをお客様(玉置玲央)にされる。そのわずかな劣化に気づき指摘した客は、今話題のお店をオープンしたばかりのショコラティエとわかり、スーシェフ・神尾佑とソムリエ・石井杏奈は「まだ開いてるな、ちょっと買いに行こう」と立ち上がる。

だが、その店(ノンブル・プルミエ)に行くシーンはない。次のシーンは玉置玲央の店で買ってきたチョコを店でみんなで食べるシーンだ。

しかし全然違和感がない。

実際に人気チョコレート店(ノンブル・プルミエ)に行って並んで買って、店(ビストロ・パ・マル)に帰ってきて、さぁみんなで食べてみようってのが、ちゃんとこの短いシーンで繋がるのだ。みんなの演技力・表現力の高さゆえ可能なのだ。(ちょっと石井杏奈がきつそうだが、頑張れ!)

 

第一話では偏食の激しい気むづかしいお客様(奥田洋平)さんの話も並行して行われる。

食べれないものが多すぎる奥田洋平だが、料理を気にいられて常連になってもらえた。彼がいつも連れてくる女性(冨手麻妙)が奥様ではなく、秘書で愛人だということをシェフ(西島秀俊)は見抜いてた。

落としたイヤリングを探しに来た彼女に言う。「あなたは彼と別れるべきだ」と。

出たお節介。これがこのドラマのお約束だろう。

 

この第一話だけで、シェフ・西島秀俊が、料理の腕は抜群っだということ、洞察力と観察力に長けていること、そしてお人好しのようなお節介を焼くという人だということが、うまくそつなく表現されてる。

脚本も演出もいいし、それぞれの演技力が高いから可能なのだ。

 

秘書・冨手麻妙は彼・奥田洋平の奥様は料理下手だ、まずいのは下処理も何もしてないからだ、それは愛情不足だ、私なら・・・と語るが、シェフ・西島秀俊にはその本当の理由もお見通しだ。

ショコラティエ・玉置玲央は店に連れてきた妹・井上小百合に、現在闘病中の母親の見舞いに行かないことを責められる。帰国して店をオープンしたてで忙しいのを言い訳にしてるが、シェフ・西島秀俊は彼が母親のお見舞いに行かない本当の理由もお見通しなのだ。

 

店名ノンブル・プルミエの通り、玉置玲央のお店では素数(割り切れない数)入りの詰め合わせしか用意してない理由なども含め、ショコラティエを目指した理由、母との思い出の回想シーンなどはイラスト風で表現してある。

秘書&愛人の冨手麻妙が彼・奥田洋平の家で奥様の手料理を食べた回想シーンも、イラスト風に表現してある。

基本的に室内(店内)劇以外の部分は、イラスト風に表現されるという不思議な演出を使ったドラマなのだ。

 

西島秀俊は、前述の公安や警察組織のハードボイルドな役のイメージが強いが、料理といえば「きのう何食べた?」で演じた料理男子というイメージも強いみたいだね。

俺は彼の料理やシェフ姿といえば、映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶」の方が印象が強い。

麒麟の舌と呼ばれる絶対味覚を持ち、天皇の料理番(佐藤健じゃないよ)をしていたが「大日本帝國食彩全席」を作るために満州に渡り、太平洋戦争開戦直前にそのレシピとともに姿を消した悲劇の天才シェフ・山形直太郎を演じてたのだ。

映画では、現代にその麒麟の舌を持ち、お客さまの記憶にある「最後に食べたい料理」を提供するシェフを二宮和也が演じ、依頼された「行方不明の大日本帝國食彩全席レシピの再現」を探るうちに、レシピの裏に隠された歴史の真実や、彼の出生ルーツまでもが明らかになってくる。という、とてもスケールの大きな見応えある映画だ。

料理をテーマにした話なので、当然調理シーンや食事のシーンなどがふんだんに出てくるが、ただの「おいし〜ぃ」ってグルメ映画では無い。

是非一度観てくれ。

 

昨今グルメドラマは多々あるが、ほとんどは食べ歩きメインだ。孤独のグルメのヒットに便乗したかのようなね。

シェフや料理店をメインとした料理ドラマは少ないが、でも、過去には結構名作や印象に残ってる作品がある。

木村拓哉主演の「グランメゾン東京

竹内結子主演の「ランチの女王

江口洋介主演の「dinner」、唐沢寿明主演の「おいしい関係」、天海祐希主演の「Chef〜三つ星の給食〜」、向井理主演の「ハングリー!」てのもあったな。

 

料理ドラマの醍醐味は何と言っても、調理シーンが大事だ。颯爽と炎を操り鍋を振ってほしいし、スパッと包丁やナイフを入れてほしい。もちろん出来上がった料理は、いかにも美味しそうに見せてほしい。

その点でも、今回の「シェフは名探偵」、問題なしだ。

料理は美味しそうだし、調理シーンもサマになっている。そういや、西島秀俊は「メゾン・ド・ポリス」でもみんなの食事を作ってたな。

プライベートでも料理するのかな。謎だ。

まぁ、だから彼は謎な役が似合うのかもしれない。

 

ドラマ第一話ラストで、濱田岳に「なぜ僕をギャルソンに誘ってくれたのですか?」と聞かれた西島秀俊は「8年前に流行ってるラーメン屋に入った時、麺の茹で加減やトッピングなど、10人近くのややこしいオーダーを間違えずに記憶してたバイトがいた」と答える。

そして「その彼は、1年ぶりに来たこの店で、以前食べた料理やワインまでもメニューも見ずに注文した」「能力は衰えてないとわかった」からだと。

どちらもなんて記憶力だ。

でも、最後の質問「店名のビストロ・パ・マルってなんでつけたんですか?」には、シェフ西島は答えをはぐらかし逃げてしまう。スーシェフの神尾佑も、ソムリエの石井杏奈もそそくさと退散・いなくなってしまう。

これも謎だ。

そして店の前で掃除してる濱田岳の前にひょこっと現れる佐藤寛太も謎だ。彼は原作ではオーナーのハズなのだが・・・。

 

もちろん次週も観るぞ。楽しみだ。