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バーボングラス片手のロックな毎日

そんなにやりたきゃ、しましょう五輪-2

2021-05-30 15:21:37 | Talk is Cheap

そんなにやりたいのか東京オリンピック。

日本人の80%が延期か中止だと言っても、やめるという選択肢はないそうだ。

 

わかった。

そこまで言うならやりましょう。

そんなに五輪やりたきゃ、やりましょうよ。その2だ。

 

IOCディック・バウンド元副会長/委員は言う。

「日本の首相が中止を求めたとしても、それはただの個人的な意見だ」と。

その日本の首相を今やってる菅って人は、たかがスポーツ団体の最古参委員にこんな暴言吐かれても、格下扱いされても、全然平気みたいだ。

何を質問しても呪文のように「安心・安全な大会となるよう取り組みます」と繰り返すだけだ。

傀儡のようでちょっと怖くなるが、総理大臣が言ってくれてるんだ。安心で安全な大会になるんだろうさ。

 

バウンドがさらに「アルマゲドン(最終戦争/人類滅亡)が起きない限り大会は進む」と暴言を吐いても、橋本って組織委員会長は「強い意志の表れで、情熱が言葉に出たのだろう」とかばう。

橋本聖子は、オウム真理教(麻原彰晃教祖)が「アルマゲドンが迫っている」と不安を煽り信者を勧誘し、1995年の阪神大震災のあった年に、地下鉄でサリンを撒く大惨事テロをおこした事件を忘れてるのか、知らないふりしてるのかわからん。

でも、これで本当に安全な大会になるんだろうか?などと不安がっちゃいけない。

 

橋本聖子は、五輪大好き(スケートと競輪で夏冬5回出場)人間で、オリンピックしか頭にない人だからね。

日本人がアルマゲドンという言葉にアレルギー(拒絶反応)を持っているなんて気にもしてないんだろう。

だから「情熱が言葉に出たのだ」などと言えるのだよ。

パッション(情熱)ときたら、もう松岡修造や山下真司(スクールウォーズ)を呼んでくるしかないね。ブルース・ウイルスでもいいか。もちろんBGMはエアロスミスの「I Don't Want To Miss A Thing」だ。

 

 

緊急事態宣言で「密を避けろ」「不要不急の外出は控えろ」と口すっぱく言い、映画館やコンサートなど人が集まるところは自粛させておきながら、パブリックビューイング会場は作る小池って都知事。

「東京2020ライブサイト」はコロナ禍以前の計画で、大掛かりなPV会場を作り、公式グッズ販売や飲食ブースを設けて大会の感動と興奮を共感(共有)できる場所なのだ。

井之頭公園や代々木公園、日比谷公園、上野公園でも予定されていたのだよ。東日本大震災被災地の岩手・宮城・福島や熊本などでも開催予定だったんだ。

だから予定通り6月1日から代々木公園のPV会場設置準備に入ったのさ。

もう樹木の剪定は始めてるが、これはクレーンや工事車両の通行に邪魔な36本の樹木を剪定したが、育成に配慮し最小限にしたらしいぞ。54万㎡に1万本を超える樹木があるうちのたった36本だ。何か文句ある?

 

不要不急とか、密を避けろと都民には自粛させておきながら、人が集まるパブリックビューイング会場は作るよ。

怒っちゃいけない。ダブルスタンダード、二枚舌は政治家の得意技なんだから。

だから緊急事態宣言もバッハ来日の予定に合わせたり(結局来なかったけど)、延長する羽目になっても、また五輪開催予定の一ヶ月前に合わせて6月20日迄にしても、文句言ったらダメだ。

たとえ無観客か有観客かの決定を、6月20日以降に先延ばししたとても、「それで間に合うのか?」とか「どうせ観客入れてやるつもりなんだろ?」とか言っちゃダメだよ。

そもそも中止とか延期さえ議論する気ないんだから。やる気満々なんだから。協力してあげよう。

 

コロナが収まらないのは、まるで都民が飲みに出歩いてるせいだと言わんばかりに、飲食店に自粛や休業夜間の営業などをうるさく言い取り締まり、酒の提供も禁止してる。

だけどオリンピック選手村では、アルコール類の持ち込みが可能になるらしいね。

選手村では酒類・アルコール類の販売や提供はしないが、持ち込みは可能だそうだ。バブルだ謝絶だとか言いながら、選手も関係者も買い物には行けるのね。自由だ。フリーだ。

種類の提供をストップさせられてる都内や大阪の居酒屋やバーは、店名に「選手村」をつければ大丈夫だ。

「和民選手村」「白木屋選手村」。「ビアレストラン・ミュンヘン選手村」なんて違和感ないぞ、ぴったりじゃないか。さぁ今すぐ店名変更してお酒の提供を復活しよう。

大丈夫だ。なんとか見回り隊とかが来ても「文句があるなら東京都やオリンピック組織委員会に言え」と言え。

「アスリートの奴らも罰金払うねんな」と。

 

最低限の選手同士の交流のためのアルコール。なぜスポーツ選手の交流にアルコールが必要なのかはわからないが、ゴルフで昼飯の際に飲むビールをおっさんどもが「ガソリン」と呼ぶのと一緒かもしれん。

「節度を持って行動してくれるはず」という甘い考えの組織委担当。

性善説はいいけど、そんな甘っちょろい考え奴らに通用するのかな?

ラグビーW杯の時、参加各国の選手やサポーターが酒飲んで、街でどんだけ暴れてたかなんてもう忘れたのだろうか。健忘症かな?それなら仕方ないや。

 

だいたい、「ルール守らんかったら国外追放」とか言ってるけどさ、そこらへんの路上呑みしてる奴らでさえ逮捕したり取り締まれないのに、できるのか?なんて心配してはいけない。

オリンピック選手や関係者相手に、逮捕権も強制執行権も持たないただのボランティアが、強く言えるはずがないのだ。

そもそも言葉が通じん国の人にはどう説明するのだ。Google翻訳か?

取り締まりができるとかできないではなく、しないのだ。

都合の悪いことは「見えん・聞こえん・喋らん」の三猿じゃないと、組織委員会のスタッフやボランティアは務まらないのだ。ご苦労様。

 

選手村で配られるコンドームが15万個なんてのも気にしちゃいけない。

ボランティアの中には下半身専門の担当もいるのかな?とか、選手や大会関係者同士でそんなに日本にいる間にSEXするのかなとか勘ぐってはいけない。

各国代表団にはそれぞれ新型コロナ対策のリエゾンオフィサーとやらがついている。

だが選手村では、最低限の選手同士の交流のためにアルコールが必要なように、そのあとはコンドームが必要な行為が秘密裏に行われるのだろう。

SAFE SEXだ。避妊は必要だ。

コロナはワクチン接種で感染防げるが、HIV感染防止にはコンドームだ。

 

それにこれはサガミやオカモトなど国内メーカ−4社提供なのだ。税金ではない。ご好意だ。

濃厚接触を推奨してるのではなく、選手村で使うのを助長してるわけでもないそうだ。母国に持ち帰って啓発に利用して欲しいそうだ。

メダリストになって母国帰国後ちやほやされて、美女やハンサムボーイとなんか濃厚接触する際に、使って欲しいそうだ。

そんないい雰囲気になった時、五輪中に選手村でもらったコンドームを颯爽と問り出して使うのだね。用意周到に準備しておくのだね。相手が引かないか?「こいつハナからやる気満々だったんだな」って思われても、啓発で使ってくれるんだろうね。ここでも性善説だ。

 

全然盛り上がらない聖火リレーもやめちゃいけない。

たとえ有名タレントだけでなくアスリートまで次々と辞退しても、大会スポンサー様のために走るのだ。代わりはいくらでもいる。走りたい人はいくらでもいる。

たとえ公道が走れなくて、閉鎖された空間でトボトボ短距離走るだけでも、無観客でも笑顔で手を振り走るのだ。トーチキスだけでも「勇気を与えられたら」とインタビューでは答えるのだ。

大丈夫だ、主要マスコミやメディアも大会オフィシャルスポンサーなのだから。その部分だけを切り取ってちゃんと報道してくれるさ。

 

昨日2日目の聖火リレーが行われた福井県なんかすごいぞ。

福井放送(FBC)なんて、何を勘違いしたか「フェンシングで東京五輪出場を決めた佐藤希望選手が“沿道の声援に応えながら”笑顔で走った」と報道してるんだぞ。

現地に来るな家で見ろとか、もし見るなら無声で応援とか、いろいろ全く無視してるがいいのだよ。福井県はお隣の石川県と違って感染者数がまだまだ少ないのだから。

佐藤選手も調子に乗って「『試合頑張って』という声援をたくさんもらったので、このパワーを試合にぶつけたい」と言っている。とんだ間抜けさんだが、頭の中は五輪でいっぱいなんだろう。応援してあげようよ。がんばれ佐藤。君のことは全く知らんけど。

 

日本人口の4分の1を占める高齢者。いや、そろそろ3分の1になるかもしれない高齢化社会だが、逆に言えばその老人を「開催賛成」に持っていければ世論はなんとかなる。

そのためにはワクチンだ。ワクチンを打てばコロナに感染しないと勘違いしてるうちに、高齢者優先で打ち始めてしまえ。7月までに高齢者は打ちおえろ。我先にと接種予約に群がってきてくれてるじゃないか。

何か反対運動する際は「子供達の未来のために」とか「こどのたちに負の遺産がどうたら」とか言うくせに、ワクチンに関しては「老い先短いわしらより子供を先に」とか「わしらはどうでもいいから若い人優先に」とかは絶対言わない老人だ。副作用なんか心配してないし、注射も慣れっこなんだろう。

ワクチンさえ打てば安心と勘違いさせてしまえば思惑通りだ。五輪で来日する外国の選手や関係者は、すでにワクチン接種済みだと言えば安全なんだと勘違いしてくれる。それなら反対する必要がないな、じゃぁ賛成でいいよに変わるだろう。

 

五輪開催してもいいよ、数少ない「賛成」に票を入れてるのは、アスリートを除くばほぼこの高齢者世代だろう。

1964年の東京オリンピックの成功や栄光が忘れられない人たち(老人ね)にとっては、五輪は世紀の祭典だもんね。

あれで高度成長したんだ、日本も戦後復興したんだと勘違いさせられてるからな。

前畑が、円谷が、東洋の魔女が・・・。

夢よ再びだ。

 

野村総研が「五輪中止なら経済損失は1.8兆円」と試算を発表した。

これを聞いたら老人は「五輪中止なら経済がぁ〜」と不安がるだろう。

馬鹿言っちゃいけない。日本のGDPは500兆円だ。つまり日本国民は一日当たり1.37兆円生み出してるので、1.8兆円はたったの2日分にも満たないのだよ。安心してくれ、数字がよくわからない老人は気にしちゃいけないよ。

コロナが収まらず、いや、五輪のせいでもっと長引けば、そちらの方がよほど経済の打撃は大きいのだが、そんなことは年金と貯金がすべての老い先短い老人には関係ないもんね。

そもそも33兆円の経済効果があると試算して開催を決めた東京五輪。開催しないなら1.8兆円の損失。内訳は仮設設置などで3890億円、関連グッズやテレビ購入で2910億円、マーケティング1360億円、新型コロナ対策960億円、チケット販売900億円、観戦者の消費支出が568億円だそうだ。

これを世間では「捕らぬ狸の皮算用」という。

 

さぁ、みんなで協力してオリンピックを成功させよぅ・・・。

 

もう、書いててほとほと嫌気がさしてきた。

誰でもいいから、どんな手段とってもいいからオリンピックを中止にしてくれないか。

ゴルゴ13に依頼すべきか。DEATH-NOTEに書き込めばいいのか?

いっその事、ドラゴンボールを集めて神龍(シェンロン)呼び出して叶えてもらうか。

みんな、オラに力を貸してくれ。

 

2024年、パリで会いましょう。


そんなにやりたきゃ、しましょう五輪-1

2021-05-29 23:18:46 | Talk is Cheap

そんなにやりたいのか東京オリンピック。

世論の80%が延期か中止だと言っても聞く耳持たない。耳が悪いのかボケてるのかわからないが、やめるという選択肢はないそうだ。

もはや偏屈・頑固ジジイに説教してるようなもんだ。

 

ただのスポーツ団体でしかないIOC(国際オリンピック委員会)とやらが、どれだけ偉いのかは知らないが、奴らは一つの国家より自分たちの方が上だと勘違いしているみたいだ。

ヨーロッパの貴族の末裔たちが未だに牛耳ってるこの団体からすりゃ、日本なんて下等民族の国だくらいにしか思ってないんだろう。

そんな高貴な方の集まり、IOCはオリンピックを開催するのが意義だからな。っていうか、五輪開催するための団体だから、開催しなけりゃ存在意義が無くなる。したがって、やめるという選択肢がこいつらにあるわけ無いのは当然(必然?)の事なのだよ。

 

わかった。

そこまで言うならやりましょう。

そんなに五輪やりたきゃ、やりましょうよ。

 

すでに協賛金という名目のお金は充分に集めてるが、開催さえすりゃ放映権という名目のお金がさらにIOCにはがっぽり入るんだからな。

2013年から2016年のIOCの収入は56億ドル(日本円で6200億円)で、その73%が放映権料だ。一応その中の90%が世界各国のアマチュアスポーツ強化費用として分配されてる。JOCも年間112億円受け取ってる。

その割には日本のアマボクシング連盟とかは、選手から試合参加料を徴収してたりする。不思議だ。

 

でも、協力してあげよう。

 

その体質から、ワシントンポスト紙に「ぼったくり男爵」とニックネームつけられた、バッハというIOCの会長は「日本人は粘り強い精神力を持ってるだろ?逆境に耐え抜く能力あるだろ?じゃァ開催できるだろ?」と無茶苦茶な三段論法を展開して褒めてくれた。

これは「カカロットよ、サイヤ人の誇りを忘れたか」と孫悟空を叱責するベジータのように、我々日本人に諭してくれてるのだ。

「お前たち日本人は太平洋戦争時にはモノが無くても食料が無くても耐え、圧倒的な物資や戦闘力の差を見せつけられてもくじけなかった民族じゃないか」と言ってくれてるのだ。

そう、俺たちは、玉砕覚悟のカミカゼアタックで散っていったご先祖様たちの、大和魂を忘れてしまってはいけないのだ。

だからバッハ様は「犠牲を払わなければならない」と言ってくださってるんだ。

 

あんまりにもみんながわーわー言うもんだから「犠牲とは日本国民に向けたもんじゃない。我々だ」とか言い訳を一応してたが、何の犠牲を彼らは払うと言うのだろうかなどと疑問に感じてはいけない。具体的に100字以内で述べよ(30点)などと質問しても、はぐらかすだけだ。

でも大丈夫、日本にはIOCの手先となるJOC(日本オリンピック委員会)てのがあって、そこの会長を今している山下って元柔道選手はちゃんとバッハ様をフォローする。

「あれはバッハ会長の言葉を聞いてればわかるが、『犠牲』という部分だけが切り取られ報道されたんだ」と。

この人は原文を読んでないのか読めないのかわからないが、とにかくオリンピックは運動選手にとっては憧れの、頂点に存在する晴れ舞台だと崇めてる人だ。「モスクワの悲劇を繰り返してはいけない」と思ってるから、IOCやバッハに逆らうわけがない。

 

「日本が緊急事態の宣言下であっても開催するのか?」って質問に「答えはYES!」と、某美容外科院長みたいに爽快に答えたコーツという副会長(兼調整委員長)。

有観客でも無観客でもIOCは構わないのだ。どっちにしろ放映権は入るから、とにかく何でもいいから開催しろよと。

彼は言う。世界の国から見たら日本の感染者数や死亡数は圧倒的に低いじゃないか。

アメリカ 感染者数 3314万人 死者数 59万人

インド 感染者数 2694万人 死者数 30万7千人

ブラジル 感染者数 1612万人 死者数 44万9千人

それに比べて日本は 感染者数 72万人 死者数 1万2千人だろ?

わーわー騒ぐほどの数字じゃないじゃないか。(数字はすべて5月25日現在)

全世界 感染者数 1億6千万人 死者数 347万3千人からしてみりゃ、日本なんてめっちゃ少ない数字なのに、なぜ緊急事態宣言なんか出すんだ?

世の中、お金以上に大事なものなんて無いのに・・・、人の命より経済の方が大切なのに、なんでわざわざ店を閉めたり自粛させたりする緊急事態宣言を出すのだ?

オリンピックは、お金いっぱい生んで、経済を活性化するのがわかってるのだ。不要不急の自粛対象ではないのだから、中止する必要もないのだ。そんなことも日本人はわからないのか?と呆れておられるのだ。

 

これくらいの感染者数なら、オリンピック開催しても大丈夫さ。

全世界からアスリート以外に14万人の関係者とやらが来ても大丈夫だろ。PCR検査とワクチンで完璧さ。

ワクチンは「感染しても発症を最小限に防ぐため」のものだけど、「ワクチンを打ったら新型コロナウイルスに感染しない」と勘違いさせて摂取させろ。

ワクチンさえ打ってれば日本人は安心するんだ。

ワクチン打ってるから重症化しないし発症もしてない全世界のスプレッダー、サイレントキラーがコロナウイルスを日本に持ち込んでも大丈夫さ。日本人はマスクするし、うがいや手洗いするし消毒意識高いし。感染しないって。

参加選手全員がワクチンうっていれば大丈夫さ。レスリングや柔道などで組み合っても大丈夫さ。だから日本の選手もワクチンを早く打て。

間に合わない?

えーい、IOCが選手用の分は調達してくれるって言ってるから、それを選手全員に打たせろ。根源である(発症元である)中国も「ワクチン提供しようか?」って謎の上から目線で言ってきてくれてるぞ。どうする?

武漢ウイルスは「差別用語になるから使うな」で、インド変異株とか英国型変異株はいいってのが不思議だけどさ。

 

とにかく早く打て。ファイザーでもモデルナでもナンデモいいから早く打て。

認証されてない?副作用は?とか、ドーピング検査は大丈夫か?とか気にするな。変異株には効果がないのでは?とかも気にするな。選手はただメダルを競いたいだけなんだろ?だからこのコロナ禍でもやりたいんだろ?我々はその舞台に協力するだけだ。

選手にはオリンピック参加同意書に署名させるそうだね。

内容には「新型コロナに感染した場合、主催者が免責される」が盛り込んであるらしいね。これでもし五輪参加中に選手が感染してもIOCが責任取る必要はないね。

医療スタッフも足りないけど、IOCが競技会場に医療スタッフの追加支援してくれるそうだ。そりゃ安心だ。

 

でも14万人の大会関係者は多いなぁ。もう少し減してくれないかな。

頼んでみたら「じゃぁゲストやスタッフを大幅に見直してあげよう」って言ってくれたよ。5万9千人にまで減してくれたよ。やればできるじゃん。

でも3000人のオリンピックファミリーとか1万5千人の各国のオリンピック委員会(NOC)の関係者は減ってないけどさ。

日本の武藤って事務総長曰く「彼らは必要不可欠な人材だから(別名:特権階級だから)」なんだとさ。じゃぁ仕方がないね。

 

アメリカが日本への渡航中止(レベル4)を出しても心配ないよ。五輪出場選手は関係なく来れるよ。オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、ラオスが日本への渡航中止を勧告しても大丈夫さ。

日本の加藤官房長官って人も「五輪派遣選手団は関連してないと聞いてる」と言ってるじゃないか。五輪選手も関係者も特別扱いしてあげるのだ。

 

さぁ、みんなで協力してオリンピック開催に向けて一丸となろう。

 

って、書いててほとほと嫌気がさしてきたが、2に続く。


珈琲いかがでしょう 実写版ドラマがすごく良かった

2021-05-28 21:56:29 | BOOK/COMICS

コーヒーが好きだ。

そんなコーヒーをテーマにしたドラマが放送されてた。

「珈琲いかがでしょう」

コナリミサトさん原作の漫画を、中村倫也主演でドラマ化した作品。

先日最終回だった。

 

いやぁ、面白かった。

普段ならTVドラマのレビューは初回、または2-3回見たあたりで書くのだが、あえて最終回までやめておいたのには訳がある。

コナリミサトさんの原作漫画は単行本2巻なのだが、それをどこまでやるのかに興味があったから。もし最後までやるなら絶対ネタバレになっちゃうから。

というのもこの「珈琲いかがでしょう」という漫画、1巻あたりではほのぼのとしてるが、2巻あたりでどんどん「何があった!」「どうした」って気にやむくらい内容がハードになるのだ。

TV東京のプロデューサーもドラマスタート前のインタビューで「このドラマ、一口目はちょっと甘〜く感じるかもしれませんが、回を追うほどに意外なほどにビターでハードなテイストに仕上がっていきます」とコメントしてたくらいだ。

ってことは、2巻の結構エグいハードな内容もやっちゃうってことだろ。なら、ネタバレしたら申し訳ない。そう思って今まで我慢してた。

 

ストーリーは中村倫也演じる「青山」がワゴンカー(今でいうキッチンカーね)「たこコーヒー」で、日本全国あちこちの場所で珈琲の移動販売をやってる。

各地で出店する「たこコーヒー」には、なかなか思うようには生きられない人や、傷ついた心を持つ人がコーヒーを飲みにやってくる。

青山(中村倫也)の淹れる一杯のコーヒーと優しい言葉で、そっと癒されていく。

 

とまぁこんな感じで書くと「おっ、癒し系のほんわかしたドラマだね」と思うだろう。ハードな日々や人間関係に疲れた人を、一杯のコーヒーが癒してくれる、そんな話だねって思うだろう。

確かに前半はそうだ。

豪華ゲストが毎回登場し、それぞれ生き方に迷ってたり、心が傷ついてたりするお客を演じてくれてる。

生真面目な故に疎まれ後輩に出し抜かれてしまうOL・夏帆。平凡な毎日に嫌気がさし死にたがってる女性・貫地谷しほり。田舎にうんざりし東京でキラキラ輝きたい女子高生・山田杏奈。夢を持って上京したのに挫折した臼田あさ美。

原作には無いドラマオリジナル脚本もあって、仕事もルックスも完璧と自分では思っていたが、実は裏で同僚のOLたちから小馬鹿にされてた事実を知ったり、下に見てた同僚・小手伸也にも追い越されたり、自信喪失するサラリーマンを戸次重幸が演じる。

スナックのママ・滝藤賢一は田舎町では理解されないゲイ。ある日偶然店に寄ってくれた同級生の丸山智己は、実は怪しい水などを売るマルチ商法販売員だった・・・。

これらの人を癒してくれるコーヒーを、青山(中村倫也)が淹れてくれる。

 

しかし、これら第3話(一回が2話仕立てなのでここまでで6話)の随所に、後のハードな内容の伏線が張られてるのだ。

あぁ、これは原作通りハードな部分までやっちゃうのね、と思った。

いいのか。引かれるくらいエグいぞ。絶対、この前半部分で癒しドラマだと勘違いしてしまった人は脱落するぞ。

キン肉マンをギャグ漫画と思って油断して読んでたら、ラーメンマンやブロッケンJr.が出てきたあたり一気にハードになったのと同じパターンだ。気合い入れて観ないときついぞ。

 

コーヒーを入れながら、ほんわりゆっくり語りかけるように話す青山(中村倫也)だが、右手には薬指と小指が隠れる手袋を常にはめている。

第2話(ep.3)、のどかな田舎の生活にうんざりして、テレビや雑誌でキラキラに見える東京に憧れる女子高生・山田杏奈。青山(中村倫也)のコーヒーワゴンに潜り込んで東京まで連れてきてもらい、ネットで知り合った女性(臼田あさ美/ep.4にも登場)に案内してもらったり泊めてもらうという。でも、実は騙されてて「あんたレベルは東京にはゴマンといる」と現実を突きつけられるわ、「タダで泊めてもらえると思ったん?」と半グレ男達に襲われそうになる。

そこに中村倫也登場。

優男に見える中村倫也をなめてかかり喧嘩を仕掛ける半グレ達。だが、あっけなく中村倫也にやられる。強い。強すぎる。喧嘩慣れしてる動き。そしてその目はいつもの優しい目ではなく、深い闇をたたえた瞳。

ラーメン屋で「まだびびってんすか」という後輩に先輩半グレは「ありゃァ、絶対過去に人を殺してる奴の目だ。真っ暗(まっくろ)の目だ」と。その会話を聞いていたチンピラが「兄さん、その話詳しく教えてくれない?」と・・・。

チンピラの名前はぺい(磯村勇斗)。この前半部分では正体は謎のままだが、青山(中村倫也)を追ってる(探してる)みたいだ。

 

青山(中村倫也)の強さは、第3話(ep.6)のゲイのママ・滝藤賢一が、元同級生の丸山智己にマルチ勧誘されてるところでも発揮される。執拗にハンコを押させようとする丸山智己を、スナックの奥のソファで寝てた中村倫也があっけなく成敗。その強さは異常だ。喧嘩慣れしてるってレベルじゃない。

第4話(ep.7)で、パンクしたタイヤを交換してもらうために寄った、昔の仲間が経営するガソリンスタンド&修理工場。昔の仲間ゴンザ(一ノ瀬ワタル)は青山(中村倫也)の過去を知ってるみたいで、本当にコーヒー屋になったん?なんかの罠?と勘ぐる。

あげくには「なるべく早く出ていってくれ」と、完全にビビってる様子。

そのガソリンスタンドの客で、愛する妻(松本若菜)を亡くしてコーヒーを絶っていたトラックドライバー(野間口徹)の心を癒した後、中村倫也は次の街へ。

 

頼まれてた希少な豆を渡すために、元バリスタチャンピオンの光浦靖子のカフェに立ち寄る。

そこで開催してるコーヒー教室には、遊び半分の有閑主婦の生徒に混じって、第一話(ep.1)で登場したOL夏帆の姿が。青山(中村倫也)の淹れてくれた珈琲で、コーヒーの世界にすっかりハマってるみたいだ。

しかし、昔の仲間ゴンザ(一ノ瀬ワタル)はぺい(磯村勇斗)に脅され、娘の無事と引き換えに青山(中村倫也)の車にGPSを仕掛けてた・・・。

ついにぺい(磯村勇斗)に見つかった青山(中村倫也)。巻き込まれる夏帆。

 

青山(中村倫也)の過去や、青山を追うぺい(磯村勇斗)の正体などが後半明らかになっていく。

 

ここからがハードな内容になるのだ。かなりエグイ暴力描写などがあるから、録りだめしてて一気観しようとしてる人は注意。特に気の弱い人や、ほんわかしたドラマと勘違いしてる人は、ここから先は見ない方がいいかもしれない。読まないでくださいね。

 

青山(中村倫也)は裏社会の人間で、暴力団(組織)の依頼で必要のない人間(ほるもん)を始末する壊し屋だった。当時は金髪で、無表情に淡々と相手を殴り続け、その圧倒的な暴力で平気で人を殺す。そう、常軌を逸脱したまっくろな目で。

その姿に憧れていつもくっついてるぺい(磯村勇斗)。

 

ある日、またも組織から依頼を受けた「ほるもん」を処分した後、二人は路地裏で変な浮浪者と出会う。その男の名前はタコ(光石研)といい、手にコーヒー豆を入れた籠(煎るための網)を持っている。

「美味しいのを飲ませてやる」と言うタコ(光石研)についていく二人。タコの住まいはお約束のガード下のバラックだが、中は驚くほど整理整頓されている。特にコーヒーミルやドリッパー、カップなどコーヒーに関するものはピカピカだ。

そのタコ(光石研)が淹れてくれたコーヒーを飲んで、青山(中村倫也)は驚く。

「美味い」と。

ぺい(磯村勇斗)には美味しさがわからない。

この二人の演技が素晴らしいのだ。

 

その後、青山(中村倫也)はタコ(光石研)の元に通い、コーヒーを習うのだが、人生で初めて夢中になれるものに出会えた喜びや、子供のようにコーヒーに夢中になる姿を見事に演じてる。まっくろな目をした殺し屋とは思えない。

コーヒーの淹れ方だけでなく、人生を楽しむために大事なことを色々、タコ(光石研)から教わ流うちに、次第に暴力だけの世界に嫌気がさし、ほるもんを処理する(仕事)にも躊躇するようになる。

 

コーヒーの美味しさがわからないぺい(磯村勇斗)は、コーヒーに夢中になる兄貴分に、置いてきぼりを食った子供のように寂しそうだ。青山(中村倫也)がコーヒーの道具を片付けた時の嬉しそうな顔。やっと自分のところに戻ってきてくれたんだと。やっといつものあの圧倒的な暴力の兄貴に戻ってくれるのだと。

磯村勇斗はこんな誰かを慕うチンピラ役が似合う。

「SUITS/スーツ」では中島裕翔演じる鈴木大貴の幼い頃からの親友というか悪友・谷元遊星役。真っ当に働こうとしてる中島裕翔を自分の裏稼業に巻き込もうとする、厄介な幼馴染を演じてた。

「今日から俺は!!」では、三橋(賀来賢人)や伊藤(健太郎)の喧嘩相手で、不良の巣窟と言われる開久高校のNo.2、相良猛を演じてた。「狂犬」と異名されるほど卑怯な喧嘩を得意とするが、最終回で番長の片桐(鈴木伸之)とともに開久高校を去る時の寂しそうな顔。

どちらも、強がっているが、置いてきぼりを食らいたくない、ひとりはいやだ、寂しいのは嫌いだという役だった。そして今回の「珈琲いかがでしょう」でも、見事に青山(中村倫也)を慕う弟分を演じた。

そういや、中村倫也も「今日から俺は!!」に出てたな。東京の不良・白原(紅野と偽名名乗ってる)で、無関係の大学生のアパートを勝手に占拠して居座ったり、開久高校の生徒をリンチして歯を全部抜いたりと、やりたい放題。自分が逃げるためなら仲間も平気で裏切る悪党を演じてた。

そう考えると中村倫也が今回演じた過去の壊し屋も、ぴったりな役なのかもしれない。

 

青山(中村倫也)がリンチされるシーンなどもかなりエグイ描写だが、その時の「俺はただ美味しいコーヒーが淹れたい。ただそれだけです」と言う中村の表情はとても印象的なのだ。

青山(中村倫也)がリンチにあってる時のぺい(磯村勇斗)は切なさそうで、「お前も殴れ」と命令された時のなんとも言えない表情は、こちらまで泣きそうになったよ。

淋しさを紛らわす飴のことも、そして三代目の命令で探してた理由も切ないが、自分の足をナイフで刺して青山(中村倫也)を逃がす健気さも最高だ。

そして今度は自分がリンチされながら思い出す珈琲が苦手な理由も・・・。

 

なんで三代目が青山(中村倫也)を探していたのか、そもそもなんで青山(中村倫也)はくみ抜けしてまでワゴンでコーヒーの移動販売しながら全国回っているのか。

細かいところが知りたければドラマや原作漫画を読んでくれ。俺が説明するより、スッキリ明瞭だ。

 

 

一つだけ気になったのはウインナーコーヒーの話。

今時「ウインナーコーヒーって、ウインナー・ソーセージがコーヒーに入ってるの?」なんてこと質問する人はいないと思うが、問題はそこじゃない。

ドリップコーヒーに生クリーム(ホイップクリーム)を乗せたこのウインナーコーヒーが、オーストリアのウィーン発祥だからそう呼ぶんだってところまではいい。

でもそれなら「ウィーン・コーヒー」でいいじゃないか。「ブラジラー・コーヒー」とか「コスタリアーコーヒー」とは言わんやろ?

それに「ブラジル」とか「コロンビア」って、豆の産地だけで呼ぶよね。それならただ単に「ウィーン」と呼べばいいじゃないか。

そもそもウィーンはドイツ語読みで(Wien)ヴィーン、フランス語読みなら(Vienne)ヴィエンヌ、米語で(Vienna)ヴィエナだ。ウィーンは日本語読みか?

「トルココーヒー」とか、「ベトナムコーヒー」というのだから、「オーストリアコーヒー」でもいいじゃないか。

謎は深まるばかりだ。

 

 

俺は1日に何杯もコーヒーを飲む。

以前は少ない日で5杯、多い日は10杯以上飲んでたが、最近は1日マグカップ3杯程度に落ち着いてる。ただし在宅時で、出かけるとカフェやサテンを見つけては入ってしまう。

カフェインは身体に・・・とか、飲み過ぎは・・・とか気にしない。美味しいから飲む。

最近世間では「身体に」とか「健康に」とか気にしすぎね。みんなそんなに健康ヲタクなのかな。病気にでもなってない限り、医者に止められてない限り、美味しいもん食え、好きなもん飲めって思う。

 

それではそろそろ、コーヒー淹れようかね。

たこさん仕込みじゃないけど、俺も結構美味しいコーヒー淹れれるんだよ。

さすがに焙煎まではしないけどね。

青山(中村倫也)のように、キッチンワゴンで移動カフェやろうかな。

 


深田恭子の休業

2021-05-27 17:15:10 | MUSIC/TV/MOVIE

深田恭子が休業するそうだ。

適応障害。

心身症とか鬱とかと一緒でストレスが原因ってのはわかってるが、だからと言って何かしたら治るとか、これを飲めば治るとかってもんじゃない。だから、今はゆっくり休んでほしい。

普段ならあれやこれやと騒ぎ立てるマスコミも、今回ばかりはデリケートなことだからか、腫物に触るように事務所から発表された言葉だけを忠実に伝えてる。

 

はっきり言ってマスコミ・メディアはいらんこと書き過ぎ、報道しすぎ。

つい先日の新垣結衣の電撃結婚の際も、「残るは綾瀬はるかと深田恭子だ」と書きたてた。

これってマリッジハラスメント(marriage harassment)ではないのかね。

親からの「あんた結婚は?」攻撃。田舎の親戚の「結婚はせんのかいな」爆撃。先に結婚した昔の友人から謎の「結婚してないあんたが羨ましいよ」魚雷。上から目線の「子供の笑顔見てたら幸せだよ。産むなら早くしなくちゃ」地雷もある。

それに等しいのがマスコミの「次は」「残るは」で、そこにSNSの「俺たちにはまだ」が加わる。でも、これはれっきとしたハラスメントではないのかね。

 

同じホリプロには石原さとみもいて、彼女が結婚した時も「ホリプロ三姉妹、残るは綾瀬はるかと深田恭子」ってマスコミは書きたてた。

大きなお世話の一つに「深キョンレベルになると相手もそれなりのレベルでないと釣り合いが取れない」ってのもある。

石原さとみの旦那が、一般人とはいえないくらいのエリート・高収入男だったからと言って、綾瀬や深キョンの相手は実業家の何々ととか、大手なんとか企業の社員と交際してて結婚は秒読みだとか、あることないことを書き立ててきたマスコミにも、今回のストレスの責任はあると思うぞ。

 

だいたいそんなのは当人たちの問題であって、相手が芸能界の人だろうが一般人であろうが、金持ちだろうが貧乏だろうが関係ないだろう。三高必須の玉の輿狙いしてたバブル時のOLじゃあるまいし。

いい人がいて結婚したいと思えばするだろうし、別に結婚しなくていいと思えばしないだろう。交際0日でも10年付き合ってても、する人はするししない人はしない。ただそれだけだ。ほっといてあげてくれ。

 

深キョンの友人に浜崎あゆみがいる。

今も仲がいいのかわからないが、昔「ayu ready?」という浜崎あゆみメインのバラエティ番組があって、そこに深キョンがゲストに出た時、仲良しアピールしてた。

彼女も相手が公開されていない(していない)シングルマザーで、つい先日2人目を産んだ。そんなことも影響してるのかな。

 

深田恭子は歌が上手い。

「ayu ready?」出演時、ayuと一緒に歌を歌ったのだが(ユーミンの曲だった気がする)、「うわぁ、めっちゃ歌うまいやん」って驚いた記憶がある。(元もとは歌手志望なのね)

長くイメージキャラを務めてるメナードのCM。もう21作目だそうだが、毎回深キョンは鼻歌みたいに「フェイシャルサロン 月二回 メナード」と歌う。しかしこのCM曲、サビのとこもそうだが、その前の部分もかなり音程を取るのが難しい歌である。実際このメロディラインを歌ったらわかる。

KinKi Kidsの「新堂本兄弟」で、錚々たるミュージシャンに混じってピアノ弾いてたくらいだから、もともと音感とかもしっかりあるのだろうけどね。

 

深田恭子はサーフィン好きだ。

役柄では不思議ちゃんとか、おっとりしたお嬢様役が多い深田恭子だが、実生活ではサーフィンをこよなく愛すアクティブレディだ。

コロナ禍で、スケジュールがバッサリ空いても、このご時世、おちおち波乗りにさえ行けない。そんなストレス発散ができなかったのも関係するのかな。コロナ鬱ってのもあるからね。

 

深田恭子を最初にTVで見たのは、多分「それが答えだ!」だ。

天才マエストロと評された三上博史だが、性格が悪くて楽団員にそっぽを向かれ解雇され、隠れるように生活している田舎で、ひょんなことから中学校のオーケストラ指導をさせられるって話。深キョンは藤原竜也と一緒に生徒役(オーケストラ部員役)で出てた。

まだそれほど売れてない頃の藤原紀香も出てたが、これ、残念ながらDVD化されていない。(はず)

 

次がたぶん「神様、もう少しだけ」だ。

このドラマは今更説明するまでもないくらい有名だが、ギャルの深キョンが援助交際するし、HIVに感染してしまう、悲しく美しい名作だ。

でもこのドラマ、当時は深キョンよりも仲間由紀恵の方に注目して観てたの。姉(宮沢りえ)の元恋人である金城武が仲良くする深キョンに嫉妬し、嘘をつき、それが二人の運命を・・・って役。「TRICK」や「ごくせん」でブレイクする前の仲間由紀恵が深キョンに負けじと可愛いのだよ。

 

で、映画「下妻物語」ね。

賛否両論分かれるけど、これ、めっちゃ面白い映画よ。ヤンキーで特攻服の土屋アンナと、ロリータ服をまとった深田恭子のコンビ。続編がなぜ作られなかったのか不思議なくらい爽快痛快な映画だ。

深田恭子のロリータファッションの似合うこと。この映画のせいで、その後の深キョンの不思議ちゃん&ふわふわイメージができてしまったと言っても過言ではない(と思ってる)。

お父さん役の宮迫がいい味出してる。ペチモン(バッタもん=偽物)のヴェルサーチを売ってたりね。最後深キョンが尼崎弁でまくしたてるとこは、この父と一緒に暮らしてるって設定がなかったら不自然なのだ。

この映画は数々の映画祭で評価されたのだが、ヨコハマ映画祭か毎日映画コンクールかどっちだったかは忘れたが、深田恭子が主演女優賞を受賞したことに某ベテラン女優(誰か忘れた)が「キワモノが受賞するようじゃダメね」的な発言をして物議を醸した。

樹木希林が「映画なんて面白かったらそれでいいのよ」とフォローしたのが印象的だった。賞とか権威に興味がない樹木希林さんならではだね。

 

そして何と言っても「富豪刑事」。

筒井康隆の原作と違って、設定を女性に変えたのは深キョンに主演さすためだろうが、これがまた傑作に面白いドラマなのだ。

新米刑事だが実は大富豪の孫である深キョンが、事件解決のために大金を惜しげもなく使う。まるで「俺の空(by本宮ひろ志)」の女版。

捜査会議で煮詰まってるところに「あの〜ちょっとよろしいでしょうか」と手を挙げ、突拍子もないアイデアを提案し、上司の山下真司は呆れるが、署長の西岡徳馬は「面白いじゃないか」「いいじゃないか」と採用するのがお約束。

犯人を監視するために周りのビル全部買い取ったり、容疑者に尻尾出させるためにアラブの大富豪を動かしたり、世界的権威の賞をとらせたり、挙句には宝くじ全部買い取って当たりくじを引かせるってのもあったな。

刑事になった孫娘を可愛がる夏八木勲。「今まで悪いことしてきたから」と「罪滅ぼし」で「いいこと(捜査)に全財産使ってくれ」と言うが、捜査で深キョンが散財するも、事件解決後には利益が出てしまって「増えとるじゃないかぁ」と嘆くというオチもお約束。

まだ無名の頃の寺島進が一気に知名度を上げ飛躍した作品でもあるね。

 

深キョンは英語がうまい。

「TOKYOエアポート」という羽田空港(?)の管制塔を舞台にしたドラマで、管制官を演じる深キョン。航空管制官という役柄ゆえに英語を使うシーンがめっちゃ多いのだが、かなりペラペラに喋ってる。

「キャビンアテンダント刑事」という2時間ドラマでも、ペラペラに喋ってた。実際にペラペラなのかどうかは知らないが、彼女ならネイティブに喋りそうだ。

 

深キョンはアクションもできる。

おっとりしたイメージのお嬢さんって役が多い深田恭子だが、実はアクションもできる。

TVドラマ「専業主婦探偵〜私はシャドウ」では運動音痴の主婦だったし、「ハロー張りネズミ」(瑛太主演)でもそんなにアクションしてないやんって言われそうだが、映画「ジョーカーゲーム/JOKER GAME」(亀梨和也主演)ではルパン三世の峰不二子のように敵か味方かわからない女スパイを演じ、激しいアクションをこなしているのだよ。

「ルパンの娘」でも、ボディスーツを身にまといアクションをこなす。敵とハードなアクションで戦い、「悔い改めな」という決め台詞を放つのがお約束。映画「ヤッターマン」のドロンジョといい、CM「UQモバイル」といい、深田恭子にはボディスーツ(ほぼコスプレ)が似合う。

「ルパンの娘」は視聴率は悪かったはずなのに、続編が作られ、それもあんまり芳しくない視聴率だったはずだが映画化もされるという不思議さ。これが深キョンマジックってやつか。

映画「ルパンの娘」はもう撮り終わってるだろうし、公開も10月15日だから問題ないだろう。この7月からのフジテレビ系連続ドラマは降板したらしい。

横浜ゴム(タイヤ)のCMで「雨の日の運転って心配だよね」と、顔面ドアップで舌足らずにたどたどしく語りかけてくれる深田恭子。

君の身体の方が心配だよ。いや、心か。

どちらにしても、今は何も気にせず、ゆっくり静養してほしいな。

 

午後の紅茶でも飲んでリラックスしてくれ。

好きなサーフィンで発散してくれ。


及川光博とナポリタンの関係

2021-05-26 22:07:03 | FOOD&DRINK

「マツコの知らない世界」に及川光博が出てた。

俺はこの番組が結構好きだ。

知らない人のために一応書くが、毎回「その道の達人」が登場し、マツコに「いかにそれがすごいか」を一生懸命プレゼンする番組だ。食べ物だったり趣味だったり。

当然面白い回もあれば全然面白くない回もある。マツコが興味津々で食いついて盛り上がる回もあれば、全く興味を示さず盛り上がらない回もある。でも、まぁよくも毎回いろんな企画立てていろんな人を呼んでくる(見つけてくる)もんだと感心してる。

 

5月25日放送の回に及川光博が出てた。

テーマは「ナポリタンの世界」。

スパゲッティをピーマンとハムなど具材と共に、トマトソースとケチャップで炒めた料理。カレーやサンドウィッチと並ぶ喫茶店定番のお食事メニューだ。

玉ねぎの白とピーマンの緑、そしてハム(または赤ウインナー)の赤でイタリアの国旗をイメージしてるそうだが、長崎名物トルコライスや天津飯と同じく、イタリアのナポリには存在しない日本独自のメニューだ。(諸説あり)

ミッチーも番組で言っていたが、関西圏では「ナポリタン」では無く「イタリアン」だったのだよ。昔はイタリア映画の西部劇を「マカロニ・ウエスタン」と言ってたな。関係ないけど。

 

ミッチーとナポリタン。

なんかちょっとイメージがわかないというか、王子イメージのミッチーに似つかわしくないなぁとか思いながら見始めた。

及川光博は子供の頃からナポリタンが好きで、今でも何かにつけ食べるそうだ。しかも洒落たイタメシ屋のパスタではなく、街の洋食屋や喫茶店で出てくるナポリタンが大好きなんだそうだ。

初っ端はまずTBS緑山スタジオにある「喫茶レインボー」のナポリタン。裏メニューのこのナポリタン、かなり豪華である。

この店の話とかは一旦置いておく。あとで書く。

そして、発祥と言われるホテルニューグランドのナポリタン。戦後の食糧難、進駐軍が引き上げた後に残された大量のトマト缶を使って作った(諸説あり)とか、そんなウンチクは一切なし。

 

これらはこれで美味いんだけど、ミッチーの好きなナポリタンはこれじゃぁないのだ。

もっと手軽でガツガツ食うスパゲッティだ。

ビニールのテーブルクロスの上で、スプーンの上でくるくる絡めて口にほうばる。口の周りがケチャップまみれになるのもお構いなしだ。と、及川光博が熱く語るのに思わず「うんうん」と同意してしまった。

 

そして街の洋食屋や喫茶店のナポリタンが紹介される。

なんと映像は、ミッチーのわがままを聞き入れ、「世界遺産」のスタッフに依頼して撮影してもらったという。

その映像は確かにすごかった。

そこらのグルメ番組では「これが店長自慢の○○です」とか「○○さんオススメのメニューがこちら」と料理が映し出されても、そんなに「美味しそうだな」とか「うわぁ食いてぇな」とか思わない。

しかし、今回撮られたパスタは「あかん、めっちゃ美味そうや」だ。うわぁ、と思わず言いそうになり、よだれが出そうな映像だ。

艶っぽく、湯気の立ち方もすごい。料理の湯気ってスマホで写真撮ったらわかるけど、うまく撮れないのよね。雑誌なんかでは湯気をドライアイスで出してるのがほとんど。

そういう小細工・誤魔化し無しの、あつあつほかほかのナポリタン映像。しかもナレーションも「世界遺産」と同じく杏さんがしてくれてるという豪華版。

「こんなの見せられたら腹減ってきたわ」「明日絶対スパゲッティ食べに行こ」「あかん、緊急事態発令で時短・自粛中や」「なら今からスパゲッティ茹でよかな」と、数秒間で一気に脳内会議が行われたよ。

 

しかし、不満がある。

こんな映像見せられながら食べれないとかいう問題ではない。

とにかく編集や構成が下手くそすぎるのだ。

世界遺産のカメラマンが撮った映像の凄さは見りゃわかるから、別に普段のカメラマンが撮った映像と比較させないでもいいと思うよ。番組カメラマンのプライドもあるしね。

でも、せっかく撮ってくれた映像を台無しにするような編集だ。

しかも、世界遺産のナレーションをしてる杏さんが、わざわざナレーションしてくれることになったのに、その紹介や導入のとこなんかは最悪だった。どこがどうとかではなく、全然ダメだった。

 

そしてなんと言ってもマツコ・デラックスが下手。

及川光博が熱くナポリタン愛を語っても、ブツ切り。返しが悪い。話が広がらない。テンポが悪い。

「マツコってこんなにMC下手だっけ?」と心配になる程マツコ・デラックスが下手なのだ。

ネタふりはおろか、つかみも最悪。ミッチーがいくらいいボール投げても、返せない。後逸(トンネル)はしないまでもファンブル(お手玉)してる。

ちゃんとキャッチしたこと思うと、今度は見当違いなとこに投げる。話が全然広がらないどころかぶつ切りだ。

最近のマツコって会話のキャッチボールの下手さが目につく。こんなに下手じゃなかった。疲れてるのかな。

 

先ほどのTBS緑山スタジオのナポリタンの話でも、「なぜこんなパスタに予約が必要なの?」とか失礼なこと言うし。まぁ、失礼なこと言うのはマツコのキャラだけどさ。

「他に頼む人はいるの」と、ようやくちゃんとボールを投げてくれたとミッチーが、「結構レインボーファンは多くって、木村くんも」とキムタクの名前まで出したのだが、そこから話は広がらない。

広がらないと言うよりは、まぁ言うなればスルーしたのだ。

なぜだ、なぜ広げない。

マツコは木村拓哉と同級生なんだし、共通の知り合いなんだから問題ないだろ?

 

さらにミッチーは、ドラマ「相棒」に2代目相棒として出演してた時に、杉下右京(水谷豊)にラストシーンの撮影時にアドリブで、「神戸くん(ミッチーの役名)何か食べに行きましょうか」とフラれて、つい「じゃぁナポリタン」って答えたら、それ以降、公式でナポリタン好きという設定がされたんです。

ってことを語ったのだが、マツコこれもスルーだ。

いったいどうしたんだ。木村拓哉に続き、水谷豊もスルー。

 

ミッチーはさらに、今撮ってる(放送してる)「ドラゴン桜」の話も持ち出したのだが、阿部寛の話でも食いつかない。

どうしたマツコ。

 

「当時はスパゲッティといえばミートソースかナポリタンかの二択だった」とミッチーがジャブを入れても、あぁボロネーゼねと話のコシを折る。見事なまでにバッサリと。

さらに「パスタなんて洒落た言い方していなかった」とフっても、「ジェノベーゼに出会って」とまたも横道にそれる。迷子のように。

それならと、ミッチーが「僕らDISCO世代はジェノベーゼに・・・」とノって話を広げても、今度はブツ切り。

下手すりゃゲストいじめだぞ、これ。

 

以前のマツコ・デラックスはこんな下手じゃなかった。

話を振られたら独自の視点で時に辛口に、時にシビアに辛辣に答えてた。それでも場(番組)の空気を瞬時に判断してるから、ただのイヤミにでもなく悪口でもないように聞こえた。ズバッと相手が誰でも忖度しない物言いは、好きだった人多いんじゃないかな。はっきり言う。言いたいこと言ってるってね。

LGBTの話は別にして、俺はこのおねぇタレントというのが基本的には大嫌いだ。

一時期雨季のタケノコのごとく登場したお馬鹿キャラやモデル上がりのタレントと同じく、おねぇタレントも次々とメディアに登場してきた。

ピーター(池畑慎之介)やおすぎとピーこなど、まだ偏見まみれの時代から出てる人は何のと思わないののよ。でもこの時期に出てきた、ただ女言葉(おネェ言葉)を喋る人らには、なんの魅力も感じなかったのだ。それこそ「見なければいいのに」なので、テレビを消してた(またはチャンネル変えてた)くらいだ。

その中で唯一の例外がマツコ・デラックス。男とか女とかおかまとかそういったものを超越して、マツコ・デラックスという生物なのだ。ピッコロ(ナメック星人)と同じ感じね。

そのマツコ・デラックスの最大の魅力が、トーク力と場を回す力だったのだ。だが、どうした。

 

もう1年前の話になるが、「マツコの知らない世界」に宇多田ヒカルが出たことがある。本人が出たいと希望して実現したそうだが、その時のマツコも下手くそった。

宇多田ヒカルが出てくれたことに舞い上がったのかどうかわからんが、この時も会話のキャッチボールが全然できていなかった。トーク番組として成り立っていないくらいのレベル。

この時も宇多田ヒカルが逆に話を振ってくれたり、広げようとしてくれたりしてたのだが、マツコは全然返せなかった。拾えないどころか、そこらの場末のスナックにいそうな、人の話を何も聞いてないママとかホステスみたい。

それどころか、よせばいいのに藤圭子の話を持ち出して語る。宇多田ヒカルがその話はスルーしたがってるのは所長しゃの俺でさえすぐわかったのに、マツコは気づいているのかいないのか、しつこく何回も話を振る。

あげくには「ここで一曲歌ってくれない?」みたいなことを軽々しく言い出す始末。

「カラオケ一曲どう?」ってノリの場末のスナックじゃあるまいし、プロの歌手に向かってそれはないだろう。ノーギャラとかバックの演奏がとかいう問題じゃなく、プロに対してあまりにも失礼で不用意な発言。

宇多田ヒカルは「歌いません」って即答して、別の話をしだして流れを変えたが、あれは内心かなりがっかりしてたと思う。いやマジで、「なめてんのか」って機嫌損ねて帰られても仕方がないくらいのレベルだったのよ。観てた人ならわかると思うけど。

 

今回の及川光博の回のMC・トークも、それに匹敵するくらい下手だった。

途中から会話のキャッチボールがなされず、当然が盛り上がらん。ミッチーが語るというよりは、何を語られようが、何を説明されようが、ネタフリされようが、ただ単にマツコがナポリタンを食い、自分の思い出をノスタルジックに浸るだけ。

なんだかなぁ。

 

及川光博が「ドラゴン桜」に出てる話。マツコはスルーしたが、もっと聞きたかったのだがね。

でも、ミッチー、このドラマでイマイチ登場場面が少ないのよね。

原作ではTVシリーズ1の内容の頃から登場してるキャラだから、ドラマ設定のオリジナルキャラではないのだけど、それにしては少なすぎる。

まぁ彼は「グランメゾン東京」でも、「半沢直樹」でも出しゃばらないが、重要な脇役って感じなのだが。今回のドラマでも脇役に徹してるのだが、それでもミッチー登場場面が少ないと思ってしまうのは俺だけか。

スケジュールの関係か?なんか意図があるのかな。

ドラマでは元理事長(江口のりこの父)が、学園周辺の土地を買い占めなんかを作ろうとか転売しようと目論んでるような気配があるが、関係してるとか?

阿部寛の元同僚で長澤まさみの上司にあたる早霧せいなと、ミッチーは実は裏で繋がってるとかだったら嫌だな。

弁護士・早霧せいなは、東大に合格できず自殺未遂起こし阿部寛を恨んでる佐野勇斗とも繋がってるし。ミッチーまでもが闇落ちキャラだったら嫌だなぁ。

まさかね。

 

まぁ、とりあえずナポリタン(しつこいようだが大阪ではイタリアン)については今後また書こう。

明日はパスタを食べようかな。

俺の文章力も今のマツコ並みにまとまりがないなぁ。ごめん。


それほどまでやりたいのか東京五輪

2021-05-24 20:52:24 | Talk is Cheap

東京五輪。

開催するにしろ、中止にするにしろ、科学的な根拠や具体的な数字とか人数などで示せばいいだけなのに、精神論まで持ち出してきた。

そんなにやりたいか、オリンピック。

マスコミは世論では開催中止が何%とか延期が何%でとか書くくせに、もし開催しなかったらいくらの損失が出るとか解約金がかかるとか金の話ばっかりしてる。

掟破りで、読売も朝日も毎日も産経もスポンサーだからな。系列テレビ局を持ってる大手新聞社が全て五輪オフィシャルスポンサーなんて異常だよ。

 

バッハはやっぱり来なかった。

以前このブログで予言した通り来なかった。

「緊急事態宣言と五輪は無関係」と無神経な発言までしたくせに、コロナにビビって来日しなかった。「ぼったくり男爵」とワシントンポストに酷評されるわけだ。

それでも「日本人の勤勉な精神を賞賛している」とか「日本の社会は連帯感を持ってしなやかに対応してる」とか綺麗事だけは言うんだ。

挙句に「精神的な粘り強さ、へこたれない精神を持っている」とか「献身的な努力で未曾有のチャレンジをしている」なんて、太平洋戦争時の帝国陸軍みたいなことまで言い出したよ。

いくら言うのはタダだからといっても度が過ぎてないかい?

オリンピックっていうのはそこまで奉仕精神と自己犠牲を払わないと開催できないものなのか?

 

バッハよりタチが悪いのがコーツ。

以前から「東京大会は計画通り開催する。仮定の話は必要ない」と、頑なに開催ありきの上から目線でしかものを言わなかった人だ。

21日の調整委員会後の会見で「緊急事態宣言下であっても無かっても、安心安全な大会が実施される」と言いやがった。

コーツは、WHO(世界保健機構)からのアドバイスとか、IOCが組織委員会とまとめたプレーブック(規則集)で開催は可能と言うが、何を根拠にして言ってるのか全くわからん。

「五輪はアスリートのため」とか言ってるが、ただ「やりたい」「やれるよね」「やろうよ」と駄々をこねてるだけ。「日本の国民の安全を一番大事」とか言うなら、いますぐ五輪中止をしてくれ。それが一番安全でリスクがないのだ。

 

そのIOCに全く逆らえない橋本聖子会長。失言大王の前会長・森さんの跡を継いで会長になったが、やっぱりダメだな。

医療スタッフの人数や配置シミュレーションなど全く不透明なのに「安心安全な大会」と根拠なく繰り返すだけ。

大会期間中1万人の医療スタッフが必要だということだが、今頃になって、看護師500人確保を日本看護協会に依頼したり、200人のスポーツドクター(医師)募集をしている。どこが安心・安全なんだろうか。

医療現場はもうそんな余裕はどこにもない。東京保険医協会が五輪中止の意見書を提出したくらいだ。

そんなことだから、IOCが大会関係者用にワクチン用意すると言ったら、犬の様に飛びついてる。でもそれ、誰がどこでどう打つんだ?間に合うのか?それ以前にそれ安全なのか?

16日には式典で「安全な大会とすることを最優先に準備している。どうかアスリートの皆さんを温かく見守り応援していただきたい」と、アスリートを盾にし出す始末。

 

丸川五輪相は、五輪開催には「絆を取り戻す大きな意義がある」と、これまた寝ぼけたことを平気で言いだした。「絆」だの「新たな光」だのは、どこかの24時間ボランティア番組に任せとけ。

もはや「復興五輪」も「コロナに打ち勝った証」もどこかに消え失せ、今度は「絆」。次はなんだ。「感動」とか「涙」とかか?「友情」とか言うなよ。もはや三流青春ドラマだ。

 

東京都の小池百合子知事の動向が気になるのだが、今のところまだ開催の方向を変えていない。

元日弁連会長の宇都宮氏が、ネット署名で35万通の「東京オリパラ中止」署名を集め、小池都知事に提出したがスルー状態だ。

 

菅首相は壊れたテープレコーダーの様に「安心安全な大会」を繰り返すだけ。

その根拠を問われても、どんな対策なのか具体案を聞かれても「安心安全な大会のためしっかり準備」しか言わない。なんか傀儡のようで気持ち悪い。やること多すぎて、五輪なんてどうでもいいと思ってるのかもしれない。

 

内閣官房参与で嘉悦大学教授(経済学)の高橋洋一氏が、ツイッターで各国のコロナ感染者数のグラフを引用し「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とか笑笑」と投稿し、大批判を浴びた。

さらに調子に乗って21日「日本の緊急事態宣言と言っても、欧米から見れば戒厳令でもなく『屁みたいな』ものではないかな」とツイート。

さすがに辞任したけど、こんな老害ジジイが菅総理の周りにはまだまだいるからなぁ。

 

聖火リレーなんか、もう全然盛り上がってない。

止めたらいいのになんかしぶとくやってる。スポンサーのせいだな。

 

西村知美(山口県)/湊かなえ、アンガールズ田中(広島)/関ジャニ∞安田章大、さかなくん、紀平梨花(兵庫)/吉岡里帆(京都)/元宝塚歌劇望海風斗(神奈川)・・・。

著名人が次々と相変わらず辞退しているのだが、それでもまだやってる。

福岡も山口も広島も公道での実施ができず、誰も観客がいない閉ざされた敷地を、トーチを持って笑顔でぐるぐる回る聖火リレー。もはやなんかの宗教儀式のようだ。

老人ランナーはそれでも嬉しそうなのが余計不気味。

聖火ランナーはトボトボ走るか、トーチキスしかできてないのに、「勇気を届けれたら」「感動を伝えたい」とか、インタビューでどいつもこいつも綺麗事を言う。

それ本気で言ってるのか?

そんなボンベの火で何が繋がるって言うんだ?

洗脳されてないか?

 

だいたい大会組織委員会って、なんでそんなに偉そうなん?って思ってしまう。

21・22日の鳥取県での聖火リレー。県は公道に人が集まらないように芸能人や著名人の聖火ランナーに辞退要請した。イモトアヤコや森下広一(バルセロナ五輪銀メダリスト)なんかが辞退したのだが、大会組織委員会は推薦ランナーの枠にこそっと「ガンバレルーヤ」のまひるをエントリーさせる姑息さ。

さらに平井鳥取県知事が組織委員会に「まひるさんは公道は走らせないでね」と求めたら「公道は走らないよ」と返答しておきながら、報道機関向けに出した資料ではしっかり公道を走ることになっていた。

県が訂正を求めても「機を見て新しい情報を出す」なんて言いながら実行されなかった。板挟みになったのが苦しかったんだろうね。まひるさんは辞退した。

 

23・24日に兵庫県で聖火リレー行われたけど、姫路城では桜の木が邪魔で中継映像の車両が入れないからと認めなかった。緊急事態宣言下で無観客なのに?

間寛平さんがドタキャンするのもわかるわ。

26日の京都での聖火リレーも、公道の代わりに二条城でという京都市の案が、大会組織委員会に認められなかった。

当初は二条城から御池通や川端通を走り岡崎公園で式典を開く予定だったが、緊急事態宣言下でコロナウイルスの感染防止のために「二条城だけで」と言ってるのにさ。「式典会場の変更は許可できない」って、組織委員会ってそんなに偉いん?

 

聖火リレーがこんな状態でもまだやめないように、オリンピックも何があっても中止や延期はしない気だな。

それほどまでやりたいのか東京五輪。

やればどんな悲惨な目にあうのか、どんな結末が待ってるのか、誰でももうわかってるのに。

それでも金に目がくらんでるIOCをはじめとした大会組織委員会や関係者は、現実逃避してるんだろうな。目をそらしてるんだろうな。

開催さえすればなんなとかなるって。メダルが取れれば国民は勝手に盛り上がるって。

ナメられたもんだな。

 

五輪のあと、日本国内のみならず世界にコロナがまた蔓延しても、奴らは決して責任なんて取らないだろう。関係ない、五輪のせいじゃないと言い張るだろう。さぁ次は北京だと言うだけだろう。

そんなやつらが言う「安全で安心な五輪」。

ぼったくり男爵ではなく、ハッタリ野郎でしかないな。


CMソングは商品名入りが多い

2021-05-23 16:53:41 | MUSIC/TV/MOVIE

「この木 なんの木 気になる木」

作詞家の伊藤アキラさんが亡くなられた。

といってもこの方の名前、存じ上げてなかったの。

お亡くなりになられたという訃報が、生前お作りになられた歌詞のあれこれと共に発表され、「あぁあの曲の詞を書いた人なのか」「伊藤アキラさんという方なのだね」と知ったくらいである。

 

普段何気に聞き流してしまう、テレビで流れるCMソング。

70年代のCMソングは企業名・商品名をメロディにのせたものが多かった。

有名なのはロート製薬。鳩が飛び立つバックで「ロート ロート ロ〜ォ〜トー」と繰り返される。

「ハウスバーモンドカレーだよ〜」「カルビーのかっぱえびせん」「しょ〜ちくばい(松竹梅)」「サッポロいちばん みそらーぁめん」

「ミルキーはママの味」とか「あ〜らよっ出前一丁」といったように、ちょっとイレギュラーでも基本的には、会社名や商品名をメロディにのせる。

商品名をメロディにのせることによって耳障りをよくし、知らない間に覚えてる。気がついたら口ずさんでるといった、まるで悪魔の白い粉のような中毒性で、知名度や認知度をあげようって狙い。

それが当時のCMソングの王道だ。

 

伊藤アキラさんのCMソングにはそれが無い。

代表作にあげられる「この木 なんの木 気になる木」は、日立のCMソング「日立の樹」だが、別に商品名も企業名も出てこない。

ライバルのナショナル(現:Panasonic)が、「あっかるいナショナル あっかるいナショナル 家中(うちじゅう)みんな 何でもナショナル〜」と企業名(ブランド名)を連呼してたのとえらい違いだ。

 

吉村大阪府知事の血迷ったかのような「ポビドンヨードがコロナに効く」発言によって、一気に品切れになったうがい薬「イソジン」のCMソングも伊藤さん作詞だ。

「ただいまのあとは ガラガラジンジン」

これも商品名は連呼されない。

タイトルが「ただいまのあとで」というこの曲は、家に帰ってきて「ただいま〜」って言ったら次はうがいだぞっと、まるで今の新型コロナ禍を見越してたかのような内容だが、商品名の「イソジン」はハッキリとは出てこない。

 

お線香の「星雲」のCMソング「幸せの青い雲」。

「星雲 それは君が見た光」とさとう宗幸が歌うのだが、この歌詞の中の「星雲」が商品名だとは思われていないだろう。「青葉城恋歌」のさとう宗幸が歌うフォークソングをCMソングにしたと、ほぼ勘違いされてると思う。確か映像は連凧が連なって靡いてような気がする。

 

とは言っても伊藤さんの作品でも、「きのこの山は食べ盛り」(きのこの山)とか、「おいしいシウマイ崎陽軒」(崎陽軒)など、ズバリそのまま商品名CMソングってのもある。

15秒や30秒という限られた時間では、やっぱり商品名や企業名を入れた方が効果的だものね。

 

伊藤さんの作品には「ゆったり たっぷり のんびり 旅ゆけば三日月 ホテル三日月」ってのもある。 

この頃の深夜放送(特にサンテレビ)ではホテルのCMが多かったな。ホテルのCMソングはホテル名をメロディにのせたやつが多い。

CM、いやCMソングのせいで、「伊東に行くならハトヤだね」と刷り込まれてる。

「琵琶湖おんせ〜ん〜ホテルこうよう〜」と、琵琶湖で温泉ならホテル紅葉でしょと、思わされてる。

「有馬温泉東洋閣へ」「ホテルにゅーあ〜わ〜じ〜」と、どこも行ったことも泊まったことないのに、ホテル名だけは覚えてしまってる。

だから後年、仕事や旅行で行った時に現地で実際の建物や看板を見つけた時は「おう、ここにあったのか」と感動してしまったりする。「初めまして」なのに「久しぶりだな」って、なんだか長年会えなかった友達に逢えたような気持ちになる。

 

「とれとれぴちぴちカニ料理〜」など、関西ローカルCMソングを多数作曲してる難波のモーツアルト・キダタローさんの名作に「京橋はええとこでっせ グランシャトーがおまっせ」がある。

関西人なら誰もが知ってるCMソングだが、ここも行ったことのある人は少ない。

京橋(大阪の京阪沿線/JR環状線のよ)で、実際にグランシャトーを見つけた人は「あれ?ここにあったん?」とか「実物はこんなのだったんだ」と思うだろう。アニメファンの聖地巡礼ではないが、「グランシャトーって、実際にあったんだぁ」って。実存したんだぁとなんか不思議な変な気持ちになる。

まぁ関西ローカルのCMだから、これ読んでる人が関西以外の人ならなんのこっちゃ意味不明だろうね。

だが、「あーらよっ出前一丁!」のフレーズで長年親しまれている出前一丁のCMソングも、伊藤アキラ作詞でキダ・タロー作曲なのですよ。(大瀧詠一さん作と勘違いされてるが、大瀧さんのは別バージョン)

 

CMには「わんぱくでもいい たくましく育ってほしい」(丸大ハム)や「24時間戦えますか」(リゲイン)のように、インパクトあるキャッチコピーで攻めるものもあるが、基本は商品・企業名をメロディに乗せたものが多い。

「あいてます あなたのローソン」「セブンイレブンいい気分」「あなたとコンビにファミリーマート」と三大コンビエンスストアはどれも王道パターンだ。

「メタルインドカレー」「いいことあるぞ ミスタードーナッツ」のようにショートなものから、「チョッコレイト チョッコレイト チョコレイトは明治」などミドルバージョン、「赤ちゃん夜泣きで困ったな かん虫乳吐き困ったな ヒヤヒヤひやの樋屋奇応丸」のようなロングバージョンまで多種多様。

伊藤さんの作品にも「パッ!とさいでりあ パッ!とさいでりあ 大好きな街だから 離れられない」というミディアムバージョンもある。

 

商品名や会社名を出さずとも、「白黒抹茶あがりコーヒーゆず桜」とメロディに乗せたCMソング戦略で、「ういろうといえば名古屋」と勘違いさせるのに成功した青柳の外郎のような例もある。

「北の国から」のテーマ曲のように「ダ〜バーダァ〜バダバダァー」とコーラスだけのネスカフェ・ゴールドブレンドや、「パッパラッパッパッパラッパ〜」とトランペットの音色だけの大鵬薬品の正露丸のようなCMソングもあるから、必ずしも商品名や企業名をメロディに載せる必要はないのかもしれないけどね。

 

替え歌バージョンってのもあるね。

最近のなら「Pana Home」「UQモバイル」などね。既存のヒット曲に企業名や商品名を替え歌で載せるってのは、安易だが効果的だからやるんだろうけど、俺に言わせりゃ手抜きだな。

一時期やたらと替え歌に合わせてダンスしたり、みんなで踊ったりするCMが多かったけど、最近はちょっと少なくなって安心してる(俺が心配することではないが)。

今のポカリスウェットのように芸術的なCMや、au「三太郎シリーズ」やsoftbank「白戸家」のようなショートコメディものもいいけど、やっぱりオリジナルCMソング入りがいいなぁ。

「みんな揃ってタケモトピアノ」のように、聞かせると泣いてぐずってた赤ちゃんが泣き止むといわれるCMソングもあるくらいだからね。(実際泣き止む)

アーティストの楽曲とコラボ・タイアップするのもいいけど、やはりオリジナルのCMソングでしょう。

 

CMソングではあまり商品名や企業名を連呼するものを作らなかった伊藤さんだが、歌謡曲の歌詞では恐ろしいまでに連呼するものがある。

渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」だ。

「ハーバーライトが朝日に変わる その時 一羽の かもめが翔んだ」で始まる有名な曲だ。サビで「かもめが翔んだ〜」「かもめが翔んだ〜」って狂ったように続く。ちょっと怖い。狂気だ。

「あなた一人で生きられるのね」と続くのだが、そのあなたは彼のことなのか、かもめのことなのか、それとも私のことなのかよくわからん。

でも、港や船上でカモメを見るたびに、かもめが翔んだと連呼されるこの曲を思い出してしまうのだよ。

 

まぁ「春という字は 三人の日と書きます」(石野真子/春ラ!ラ!ラ!)や「ニッチもサッチもどうにもブルドッグ」(フォーリーブス/ブルドッグ)なんて歌詞を書く人だ。

凡人にはわからない世界なのでしょうね。

 


田村正和のダンディズム

2021-05-21 19:07:51 | MUSIC/TV/MOVIE

田村正和さんがお亡くなりになられてた。

4月3日に既に心不全でお亡くなりになられてたと、5月18日に発表された。新型コロナかで取材ができないとはいえ芸能レポーターとか、芸能取材陣は最近手抜きだなぁ。

 

マスコミ・メディアも、相変わらず猛威を振るう新型コロナと、それでも強引にやろうとしてる東京五輪の事ばかり報道して飽き飽きしてたところに、新垣結衣と星野源の結婚おめでとうニュースと、田村正和さんの訃報が入ってきたもんだから狂喜乱舞。

でも、このおめでたいことと哀しいこと、両極端な二つのニュースをどうやって流したらいいかいいか戸惑ってる。

しかもどっちも取材できてなかったから情報がない上に、この先も取材できない。

いつものごとく「ネットでは」とか、「関係者の話では」とかばっかりだ。後はおきまりの芸能人のSNSを拾って、誰々がこんなコメントしてたってのばかり。

手抜き取材を通り越して、こたつ記事ばかり。これでいいのかね。

 

田村正和さんといえば、何と言っても「古畑任三郎」だろう。

1994年から放送されたこのドラマは、刑事ドラマとしては異色だった。だってそれまでの刑事ドラマって、刑事が捜査して犯人を見つける過程を描くものだもの。視聴者もそうさの過程で事件の概要をつかみ、「こいつが怪しい」とか「こいつが犯人では?」などと自分も推理しながら観るものだった。

しかし「古畑任三郎」は違う。

先に犯人が分かってる。冒頭で田村正和演じる古畑任三郎が事件の概要と真犯人について語る。そして「今日の見所はここですよ」「ここに注意してみてください」と言わんばかりの親切さ。今でいう「ネタバレ」で視聴者は観るという、大きなお世話大好きの三谷幸喜ならではの脚本だ。

したがって視聴者は、「真犯人は誰なのか」ではなく、古畑任三郎がどうやって事件を解明し、どうやって真犯人から自白や自供さすのかを観る。完璧なトリックをしかけた犯人を古畑任三郎が追い詰めていく、それを楽しむのだ。

毎回、豪華ゲストが犯人役として出演してた。

たしか第一回目は中森明菜だ。

菅原文太や草刈正雄、津川雅彦、緒形拳など大物が犯人の回もあった。

風間杜夫、鹿賀丈史、市村正規などベテランから唐沢寿明、真田広之、石黒賢などまで起用。

古手川祐子、沢口靖子、桃井かおり、鈴木保奈美など女優陣も超豪華。大地真央も出てた気がする。

笑福亭鶴瓶、小堺一機、明石家さんまなどお笑い界だけでなく、イチローやSMAPまで本人役で登場するという大盤振る舞い。

俺が好きなのは最終回での江口洋介との電車内で繰り広げられる心理合戦ね。ファイナルでの石坂浩二と藤原竜也の回も圧巻だったな。

 

本間勇輔さん作曲のオープニング曲も有名よね。ちょっと(いや、だいぶ)「007」のテーマ曲と似てるけど、そこはあまり掘り下げないでスルーしよう。

刑事ドラマはいいテーマ曲多いよね。「太陽にほえろ」「西部警察」「Gメン'75」「相棒」「踊る大捜査線」。テーマ曲が流れただけでドラマを思い出す。

 

 

古畑任三郎は警部補なので、階級で言えば「相棒」の杉下右京(水谷豊)や、もうすぐスペシャルが放送される「駐在刑事」の江波敦史(寺島進)と同じだ。

ついでに言えば「遺留捜査」の糸村聡(上川隆也)、ストロベリーナイトの姫川玲子(竹内結子)、「新参者」の加賀恭一郎(阿部寛)、「アンフェア」の雪平夏見(篠原涼子)とも同階級だが、古畑任三郎の方が偉く見えるのは田村正和さんの持つオーラのせいか。

ちなみに警部の方が階級は上だから、銭形幸一(ルパン三世)や目暮十三(名探偵コナン)よりも警部補の古畑任三郎は下である。どうでもいい情報だが。

 

田村正和さんは80年代には、トレンディドラマにも主演されてる。

その筆頭が「ニューヨーク恋物語」だろう。

タイトル通り全編ニューヨークロケという、時代を象徴するかのようなバブリーなドラマである。

主題歌は井上陽水の「リバーサイドホテル」。この曲を聴けばこのドラマを思い出す人は多いだろう。

 

 

登場人物は男3人(田村・真田広之・柳葉敏郎)と女5人。桜田淳子を除く4人がワケありバーテンダーの田村正和に惚れるという謎設定だ。

岸本加世子が右手にホットドッグ左にコーラという、「お前それ、ひったくりにすぐ会うぞ」って両手ふさがり超油断スタイルでN.Y.の街を闊歩してるところに、向こうから歩いてくるトレンチコートの田村正和。岸本加世子のヒールの靴紐が解けるのに気付き、跪いて靴紐を結び直してあげ無言で立ち去る田村正和。

今思い出してみても、ただ「N.Y.は素敵な街」「その街で出会うおしゃれな男女の素敵な恋の物語」を表現したいってのが丸わかりの演出だ。

しかし、当時の正和さまはそんなベタな演出も、サラリと似合いすぎるほどカッコよかったのだ。

「パパはニュースキャスター」「パパは年中苦労する」(共演:浅野温子)、パパとなっちゃん(共演:小泉今日子)など、パパを演じても田村正和はおしゃれでかっこいいのだ。

 

古畑任三郎の後も、田村正和のかっこいい主演ドラマは多々ある。

「協奏曲」(共演:木村拓哉/宮沢りえ)では建築設計士。ピークを過ぎた建築士の苦悩と葛藤がわかる演技はさすがだ。キムタクの抑えた演技もいい。

「総理と呼ばないで」(共演:鈴木保奈美/鶴田真由)では総理大臣。三谷幸喜は「記憶にございません」(主演:中井貴一)でも支持率の低迷する総理大臣描いてたな。

「美しい人」では美容整形外科医。夫・大沢たかおのDVから逃れるために「どんな顔にしてもいいから:と整形手術を希望する常盤貴子を、田村は亡き妻と同じ顔にする。野島伸司脚本ならではの暗い演出は田村正和には合わなかった気がする。松本清張シリーズなら違和感ないのにね。不思議。

 

そう、田村正和さんは「かっこいい」を貫いた人なのだ。

プライベートはほとんど明かされてないし、トーク番組でペラペラしゃべることもない。

役者は私生活はミステリアスな方がいい。どんなとこに住んでて、どんなもの食べてて、どんな暮らしをしてるかなんて、視聴者にバラす必要ない。想像にお任せしますでいいじゃない。

最近は俳優でも歌手でも簡単にプライベート語りすぎよ。トーク番組に出るとかもそうだけど、SNSで自ら発信してる人もいる。そんなにサーヴィスしなくていいのにな。

 

そんなミステリアスなダンディズムを貫いた田村正和さん。

ご冥福をお祈りします。

 


新垣結衣はまだ結婚していない

2021-05-20 20:15:29 | MUSIC/TV/MOVIE

いやぁ。驚いた。

新垣結衣が結婚したというニュース。

「あぁ、これは夢だ」と自分に言い聞かせ寝たのだが、朝目覚めても世界は何も変わってっていなかった。

掟上今日子のように記憶がすっぽり抜け落ちてくれてるわけでもない。どうやらこれは現実のようだ。

 

「晴天の霹靂」とはこういう事を言うのだね。

全く油断してた。っていうより芸能レポーターも業界関係者の「まさかね」が本音だろう。

そりゃ、「逃げるは恥だが役に立つ」での星野源とのコンビネーションは良かった。コメディタッチで笑いあり、ホロっと泣かせたり、考えさせられたり。「こういうカップルってのもいいよな」って思うような二人が描かれてた。

だからと言ってそのまま現実で恋愛に発展し、結婚するとは・・・。それこそ「まさか・・・」だ。

 

星野源。

別に驚くほどの男前でもない。歌がすごくいいわけでもない。うなるような演技をするわけでもない。(ファンの方すいません・・・)

「逃げ恥」で描かれてたそのまんま、よく言えば普通、悪く言えば特色のない人だ。

なぜ星野源なんだ。

共演者と結婚ってのなら、「リーガル・ハイ」での堺雅人は菅野美穂、映画「ミックス」での瑛太は木村カエラと結婚してるから対象外として、「空飛ぶ広報室」での綾野剛でもいいじゃないか。「掟上今日子の備忘録」での岡田将生というのアリだぞ。

 

まだ売れてない頃に出た「ドラゴン桜」や、「コード・ブルー」でも共演した山下智久っていうのもアリだぞ。(まぁ山P相手ならファンから大ブーイング受けそうけど)

 

「コード・ブルー」で共演した戸田恵梨香が松坂桃李と結婚したから、マスコミは「コード・ブルーからまた」みたいな書き方してるけど、それなら「ギャルサー」でもいいじゃないか。まぁ観てないんだろうけどな。

戸田恵梨香と言えば「大恋愛」でムロツヨシの奥様役を演じた。新垣結衣も「親バカ青春白書」でムロツヨシの奥様役(ほぼ回想)を演じた。恐るべし、ムロツヨシ・・・。何かのパワーがあるのか。

 

おっといけない、また話が脱線しかかってきた(いつものことだが)。戻そう。

 

まさか新垣結衣が生涯の伴侶に、この普通の人(まぁ実際は全然普通の人ではないんだが)を選ぶとは思わなかった。全く油断してたって話だ。

2016年末の紅白歌合戦で星野源が「恋」を歌う際、ステージ上で「恋ダンス」とやらを一緒に踊るという演出がされていた。商品名は宣伝になるからと歌詞を変えさすくせに、他局のヒットドラマはそのまま便乗するNHKの、紅白恒例うだうだ企画だが、審査員席の新垣結衣は断固として踊るのを拒否してた。

潔し。

「もう放送終わったドラマだから」と、もう私を引き込まないでオーラを放ってた。

いつまでも「ミクリ」イメージをひきづりたくない。ってのがありありと分かる光景だったのだ.

 

が・・・、柳の下のドジョウ狙いというか、二番煎じというか、安易というか、2021年「がんばれ人類!新春スペシャル!!」という続編が作られた。

これで再会して焼け木杭に火がついたのか、コロナ禍での自粛生活の影響か、それとも一時の気の迷いかわからんが、この度の結婚になったそうだ。

ほんと余計なことしてくれたな。

 

しかし、全国のガッキーファンよ、まだ希望はあるぞ。

婚姻届はまだ出していないんだろ?

結婚式あげてないよな。

同居もしていないみたいだ。

それは果たして結婚したと言えるのか?

この結婚、実は月給19万4000円の報酬で雇用契約してるんじゃないか(新垣結衣のギャラから考えたらめっちゃ格安だが)。細々な取り決めを就労規則や労働条件通知書にして交わしてないか?

 

そりゃ、確かに二人は連名で業界関係者にコメントは出したよ。

「私たち、星野源と新垣結衣は、この度結婚する運びとなりましたことをご報告させていただきます」とね。

でも「結婚する運び」、つまり「このまま(順当に)いけばふたりは結婚するという流れになったよ」ってことだよね。「結婚しました」「入籍しました」「新しい命を授かりました」とかではないのだ。「結婚する運び」になっただけなのだ。まだ結婚していないのだ。諦めてはいけない。

 

なんてね。こじつけだけどさ。

悪あがきだよ。わかってるよ、そんなこと。

 

しかし、まだわからんぞ。(しつこいな)

星野源よ、実はその新垣結衣、中身は舘ひろしかもしれんぞ。

 

そんなくだらんことを考えるくらいショックを受けている・・・。

おめでとう。

 


迷惑行為の自覚ない毎日新聞とAERA

2021-05-18 13:29:13 | Talk is Cheap

迷惑きわまりない。

多分報道の自由とか勘違いしてるんだろうなぁ。

毎日新聞と朝日新聞出版(AERA)、お前らのことだよ。

 

自衛隊による東京都と大阪府での新型コロナウイルスワクチンの大規模接種。

先日も書いたが、両会場とも接種の予約はWEBホームページかLINEでの予約。電話での受付はやっていない。

17日に24日〜30日までの予約が開始され、大阪会場は午後1時からの受付開始後26分で全2万五千人分枠が全部埋まった。東京会場の予約全5万人分も受付開始45分で2万1千件が完了し、その後すべて埋まったそうだ。

東京が大阪に比べて時間かかったのは、アクセスが集中して繋がりにくかったのと、すでに区とかで集団接種や個別接種の受付をしてる人もいたからだろう。(二重予約は危険だ)

 

こともあろうに、毎日新聞と朝日出版(AERA)の記者は、この混雑して繋がりにくくなってる専用サイトにアクセスし、架空の情報を入れて虚偽の予約をしやがった。それを記事にして喜んでる。馬鹿だ。

予約には、送られてくる接種券の番号や生年月日の入力が必要だが、架空の番号でも予約ができたみたいだ。

それを鬼の首を取ったかのように自慢げに記事にする。いや、記事にするためにわざわざアクセスしたんだろう。

それがこの記事だ。

 

「架空の数字入れても取れたぁ〜」って。

何がしたいんだ?お前ら。

システムがずさんだとか、穴があるとか、ケチつけたいのか?

本来は、ワクチンを国から各都道府県に割り当て、各市町村の高齢者から順に医療機関で集団接種や個別接種をしていきたい。

だが、大阪や東京は新規患者数も臨床者も死亡者も多い。医療機関ももうパンク寸前だ(これでオリンピックしようとしてるのが不思議だが、それは今は置いておく)。だから自衛隊に救援頼んだ。いや、殆ど丸投げだ。

台風や自然災害の救援や救助のように、今回も突貫工事みたいに迅速に動いてくれた自衛隊。急遽大型特設会場での集団接種をすることにして、予約サイトを立ち上げて予約できるようにした。

 

それが「架空の番号でも予約できるぞ」って・・・、だからどうした。

予約システムの稼働テスト、検証とかしてる暇ねぇんだけどな。迅速さを優先した結果だろ?

だいたい、不正防止システムって不正する奴がいるのを前提に作るもんだろ?

「そんなアホな真似(不正)する奴はおらんやろ」という日本特有の性善説を、報道機関が自ら破ってどうするよ。

それに架空の番号や名前で予約できたとしても、当日会場で接種券の番号が違えばワクチンは打てないようになっている。どんだけゴネても打てない。したがって予約枠に穴が開くとか、ワクチンが無駄になるだけだ。

 

したがって、お前らがやった行為は

1,ただの迷惑行為(お前らのせいで取れなかった人がいたかもしれん)

2,ただの邪魔(お前らが余計サイトに繋がりにくくしただけ)

3,ただの不正行為(威力偽計何ちゃらとかいう罪にならんか、これ)

4,悪質な嫌がらせ(「真似してみよう」ってバカを生み出すだけ)

でしかない。

 

確かにサイトの欠点を暴き出したかもしれん。

しかし、それがどうした。

それよりも、お前らのせいでどれだけの老人が「つながらねぇ」と諦めたか。わかってる?

「つながらねぇ」「つながらねぇ」「何で電話で予約できないんだ」「つながらねぇ」「面倒臭い」「つながらねぇ」「だからネットは嫌いだ」「つながらねぇ」「どうなってんだ(番号合ってるか?不安)」「つながらねぇ」「これもすべて政治が悪いんだぁ」「つながらねぇ」「ちくしょう、わしらに死ねと言うんか」「あっ繋がった」「なんじゃ、もう全部埋まっとるやないケェ」「ふざけんなぁ〜〜〜〜」

 

それを

「大規模ワクチン接種予約始まる」「アクセス集中で一時アクセス繋がりにくく」

って・・・。まるで他人事やん。繋がりにくくしたんはお前らの架空入力作業のせいやん。

「大げさな」とか言うなよ。大げさなんはおまえらだ。

 

 

緊急事態宣言の大阪や東京の繁華街にわざわざ出向いて、カメラ回して「人出は変わりません」とかやってんのと一緒。まずはお前らがSTAY HOMEしろよ。

街角でインタビューして「コロナ疲れ」とか「自粛に飽きた」とか言わせてみたり、飲食店の従業員や店主に「もう保たない」と嘆かせてみたり。二言目には「補償がぁ」だ。それこそもう飽きた。

一部のハッチャケ嬉しがり屋がしてる路上呑みとかを取材して、いかにもそこらへんあちこちで路上呑みがされてるかのようにミスリード。

お前ら何がしたいのかよくわからん。それを報道して何がどうなることを期待してるのだ?

 

今回の不正アクセス、不正入力、迷惑行為は、

「予約システムが正常に機能するかどうかを検証するため」だったとか、

「予約が完了したのを確認した後はキャンセルしたとか」書いてる。

ずる賢く切り抜けようとしても、ただの迷惑行為は正当化されへんで。

 

お前らがした行為を別のたとえにすれば、その腐った脳みそでも理解できるか。

「大型災害時に被災し崩壊した会社とか大学の女子寮。知事や自治体の長の依頼を受け自衛隊が緊急・突貫で仮設の寮建物を作った。

そこの入り口のセキュリティーキーは、試してみたら暗証番号を架空のデタラメな番号を入力しても開いた。さらに廊下伝って部屋に侵入。寝てる女の子にいたずらができる状態だった。これは問題だ。

でも安心ください。ちゃんと最後は行為はキャンセルしてパンツは元に戻しておきました。」

 

これ、許される?

ジャーナリズムとか、報道は検証して事実を発表するからとか、通用する?

お前らのやったことは、これと全く大差ない行為なんだけどなぁ。

これって。居直り強盗みたいなもんやん。落語でなんかあったな。空き巣に入った泥棒が帰ってきた家主に見つかって、戸締りとか、金品の隠し場所とか説教する話。あれみたいだ。

 

立憲民主党とかいうとこの党首とやらは、毎日新聞と朝日新聞をかばってる(防衛庁を糾弾してる)けど、それ、お門違いだろ。

お前の家の玄関の鍵を、記者が勝手に入り込んで「何を使っても空いた」とかやられたら、「なんで頼んでもないのにわざわざそんなことすんねん!」って怒らへんのか?

で記者に「セキュリティの脆弱性を検証したまでだ」とか「今後重大な犯罪行為が行われる可能性がある」とか言われて、「おう、それはありがとう」とか礼を述べるのか?

 

岸防衛相は毎日新聞と朝日新聞出版(AERA)両者に抗議するとのこと。

「不正な手段によって予約することは、貴重なワクチンを無駄にしかねない悪質な行為」

今後は法的措置も検討するとのこと。かなりお怒りだ。もっともだ。

 

今度はいつものごとく「ネットではこんな声も出てる」なんてまた逃げる気だろうな。

いつも「謝罪しろ」「責任逃れ」「ごまかすな」って騒ぐ両社。

なんか自分たち報道機関は、特別な種族と勘違いしていないか?

やったのはただの犯罪行為。

 

「言論の自由」「報道の自由」「ジャーナリズム」「真実を伝える」

自分たちの都合のいい時だけ使うこれらの言葉。

薄っぺらいなぁ。

 


ワクチンに群がる老人

2021-05-17 20:37:27 | Talk is Cheap

先に書いておく。

今回の内容は高齢者に対しての暴言などが含まれますので、怒りっぽい老人は読まないでください。血圧が上がっても責任持ちません。まぁそんな人はわざわざこんなブログ探して読まないだろうけどさ。

あと「コロナ陰謀説」とか、何かと陰謀説・黒幕説がお好きな人も読まないでね。

 

浅ましいなぁ。

早いもん勝ちじゃないんだけどなぁ。なんでそんなに焦って我先にと群がる。

限定品や数量限定の超レアものってのじゃないのにさ。転売ヤー並だな。

 

新型コロナワクチン。

防衛省が17日から開始した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの受付。

大阪会場の受付は本日17日の1時から開始されたのだが、全2万5千人分の枠が26分で埋まったそうだ。

何故そんなに焦って打ちたいのだ。家でじっとしてれば感染しないぞ。マスクして手洗いして密避けてりゃほぼ大丈夫だ。

慌てて打たなきゃいけない理由はなんだ。もしワクチン接種が有料でもこんなに群がるのか?

 

ワクチンは個別接種か集団接種のどちらかで接種できる。

大阪市では65歳以上を対象に接種券を送付。85歳以上の高齢者から順に5歳刻みで「お知らせハガキ」が送付されてる。24日から接種開始。

個別接種取り扱い医療機関は14日に、市の公式サイトで公開された。

集団接種はネットかコールセンターで予約でき、それが今日17日の1時から開始されたやつだ。

 

接種券を持ってる高齢者は、防衛省のホームページからかLINEで受付。

これに「電話予約が何故ないんだぁ」と怒る爺婆。電話回線がパンクするからだよ。考えたらわかるだろう?我先にと電話するからだよ。85歳以上は大阪市だけで11万人いるんだぞ。

コンサートチケットのチケットぴあじゃあるまいし、役所にもっと専用回線増設しろと?その予算はお前らの年金から聴取していいか?俺の税金は使うなよ。

何度もリダイヤルしても繋がらんのに、イライラしてまだかけようとするやろ。どんだけ暇なん?

そんだけ暇を持て余してるのに、なぜそんなに慌ててワクチン打ちたがるんだ。そっちの方が不思議だわ。

 

「ネットの使い方がわからんのだぁ」って怒る人もいるそうだ。そんな知らんがな。勉強しろやとかしか言えんわ。「老い先短いから今更勉強したくない」「パソコンやスマホ使えなくてもいい」って言うんなら、なぜワクチンを打とうとするんだ?

 

「LINE使ったことない」とか「アプリってなんじゃ」とか言ってる人もいるそうだが、これは・・・不安なのならちょっとわかる。

俺も長いことLINEはインストールしていなかった。

無料だよ、便利だよ、既読がどうのってみんなこぞってアプリ入れてたし、勧められたが、俺は気持ち悪くてさ。

だって親会社が韓国で、どうやって利益を出してるのか正体不明の会社だよ。そんな会社のアプリ、個人情報とか平気でスマホから抜き取っていくだろうって。

実際、中国に情報垂れ流しされてたやん。中国に委託してたとか中国人技師がどうとか言い訳してたけど、あれってどうなったん?COCOA不具合とか接触アプリ機能してないとかと同じく、有耶無耶やん。

 

このLINE情報流出事件があった頃、ある女の子は「私のスマホに入ってる個人情報なんて、盗んでも何の利用の価値もない」なんて言ってたが、それは違うぞ。

今やスマートフォンにはかなりの情報が入っている。いや、持ち主の情報だけならまだいいが、電話帳のデータから交友関係、つまり登録されてる人の情報がわかるその人がまたアプリ使ってりゃそこからも情報が取れる。そうやって複数のスマホ情報(例えばLINEやSNSなどの登録者)を繋ぎ合わせれば、かなり広範囲のネットワークができる。それがネットワーク社会だ。

 

いつどんなサイトにアクセスしたのかで、このスマホの持ち主が何歳で、どこに住んでて、どんな交友関係をもってて、どんなことに興味があるのか全部わかってしまう。

amazonや楽天で買い物したり、ページビューしただけで。次から「あなたにオススメの」とか出てこない?しまいには「こんなのに興味あるでしょ」ってね。

あれ、データマイニング機能って言うんだけど、それと同じことがスマホで簡単にできちゃう。

 

「個人情報だ」「個人情報保護法が」とか言う割には、スマホでは平気で個人情報垂れ流し。

新型コロナの緊急事態宣言下、東京や大阪の繁華街の人の流れや交通量や、前年・先週・先日比がニュースで流されてる。あれだって、膨大なスマホの位置情報(衛星利用測位システム=GPS)機能を使って出してるんだ。みんなのスマホを勝手に利用されてるんだよ。

でも、自分のデーターが使われてるとは気づかない。「個人データ」じゃなくて「みんなのデータ」になってるからね。なんとなく「自分に関係ない」「他人事」と危機感を感じずスルーしちゃう。

LINEの情報流出がわかった時もそうだ。誰も騒がない。みんなが使ってるのに、自分だけアプリ外したりしても、のけ者にされちゃうだけだからね。

 

ネットでクレジットカード使うのは危険とか怖いとか言いながら、「スマホ決済」「電子マネー」って言葉変えられたらもう油断しちゃう。

「ビットコイン」とか「仮想通貨」だと二の足踏むのに、「Pay」なら安心ってどんな理屈かよくわからん。

個人情報バンバン入れて、利用登録しちゃった電子マネーやPayで支払うたびにデータが蓄積されて、いつ、どこで、誰が、どんなものを購入したのか丸わかり。どんなものが売れて、どんなものに興味があるかに利用され、それがサーバー経由でビッグデータに蓄積されていく。そしてA.I.とかで・・・。

 

何かにこじつけて「陰謀論」とか「黒幕が」とか「仕組まれてる」と騒ぐ人がいる。あげくには「CIA」がとか「フリーメイソンが」とか言い出したりね。「誰から聞いたん?」「ネットで」って・・・信ぴょう性ないのになぜか信じ込んでる。「恒心教」とか「Qアノン」とか陶酔したりね。

そんな人らと大差ないのだが、このスマホを使ったワクチン接種予約とかは、なんかそういった裏がありそうな気がする。

 

そんな便利なものがいろいろ搭載されたスマートフォン。

使っていないのは老人世代だと言っても過言ではない。

理由は「携帯電話で充分」と「使い方がよくわからん」だ。

 

あれだけ多機能で、他国からよくもここまで他の追随を許さないほどの独自進化したと、「ガラパゴス携帯」と称された携帯電話。なのにそれを「ガラケー」と時代遅れの品みたいに自虐し、スマホにチェンジしていった日本。

着メロも待ちウタも使えず、バッテリーの保ちも悪く、誰がどこでどう利用してるのか不明なアプリを搭載したスマートフォンを推奨する。世界最高登録者数だったi-modeをあっさり捨てる意味がわからん。

 

しかしそんなスマホを使わない層が老人、高齢者層だ。

 

この世代にどうやって持たすか。

一つは携帯電話の通信ができなくすること。auは2022年、softbankは2024年、Docomoは2026年に終了する。そうなれば必然的にスマホに乗り換えるだろう。「家の固定電話だけでいい」とか「もういらない」とかいう人は別にして。

もう一つはスマホを使わないと不便にさすこと。

それが今回の「ワクチン予約はネットか無料通信アプリ(Line)で」だ。

 

これは新型コロナが蔓延しだした頃に、マイナンバー登録を推奨したのに似てる。

世界でも類を見ない戸籍制度、住民票、ほぼ100%の健康保険証や運転免許証があるのに、今更マイナンバー。

どうしても新たな国民監理システムが作りたい政府は、住民台帳制度で失敗した汚点を「マイナンバー」と名前を変え、全国民に登録させようとしたが、「面倒だ」「必要性がよくわからん」とイマイチ反応が薄い。

なら「給付金申請はマイナンバーが便利」と無理やりくっつけやがった。「マイナンバー(カード)持ってる人はスマホで申請できる」って。

この時も、老人はマイナンバー登録に我先にと役所に群がった。新型コロナでSTAY HOMEと言ってるのにだ。密でも平気だ、お構いなしだ。

待ってりゃそのうちハガキが届いて、申請した口座に振り込まれるのにね。欲深いなぁ。早くもらわないと明日には死んじゃってるかもしれないと不安なのか?

でもマイナンバー使った給付金申請はスマホからって言いながら、実はiPhone7以降のスマホじゃないと機能しないというお粗末なアプリだったことは全然報道されてない・・・。

今後は運転免許証や健康保険証もマイナンバーに組み込まれていくみたいだ。そうなると渋々でもマイナンバー登録しないとこの国では生きていけないよな。

 

顔認証システムだってそうだ。

顔認証システムで登録された顔を使えば、人混みの中から犯罪者や容疑者を探せる。どこの誰だかすぐ判明できる。

じゃぁどうやって顔認証の登録をさせるか。

運転免許証を持っている人は公安委員会に既に登録済みだ。あとは犯罪者でもない限り登録はされていない。履歴書からは個人情報保護法とかで無理だ。

そこでマイナンバー登録だ。顔写真付きだ。

他にもコンサートで「転売ヤー対策・チケット転売防止で本人確認が必要不可欠」とか言って「でも運転免許証とかじゃダメよ」と顔登録をさせてたのも、そのデータを顔認証システムに利用するためだ。(本当か?)

 

そして、スマホをもたせたり、アプリをインストールさせたり以外にも、ワクチンの安全性の検証のためってのもあると思う。

ワクチンの効果とか、副作用とかをチェックするために、まずは老人からってのかもしれない。老人なら何年か後に副作用が出ても・・・とか?

 

臨床実験が少なく、突貫で作ったワクチンだ。安全性も効果も心配だ。しかもすべて外国製。ファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製・・・。あげくに中国まで「五輪選手に提供してやろうか?」とか上から目線で言い出す始末。

この科学や医療先進国の日本が、新型コロナワクチンを作れなかったってのも、どうも引っかかるのだがね。

インフルエンザも毎年「さぁ今年もワクチン打とう」ってやるやん。そして予防接種したからってかからないわけじゃないやん。ワクチンと罹患したウイルスのタイプが違ったって。じゃぁ今のファイザー社のワクチンはどうなの?「N501Y」イギリス型とかインド型とか変異株に対応してるの?

それなのに、我先に「ワクチン打ってくれ〜」って焦るなんて異常よ。

 

そんなに慌てて老い先短いのにワクチン打たなあかんのか?

普通に考えたらまずは医療関係従事者だろう。その次は行政や役所の職員だろう。警察や消防の人らも含むぞ。

次が働き盛りの会社員や労働者だろう。85歳以上の年金受給老人より、今ガンガン働いてくれて生産と消費、そして納税してくれる者だろう。

そして次に学生や子供。未来は子供が作っていくんだからな。だけど、子供は感染しても発症しなかったり、重症化するケースは稀みたいだから後回しでいいだろう。もちろん学校・教育関係者は優先的に摂取だ。

そしてやっと最後に老人の順だろう?

 

老人は何か反対運動する時はすぐ「子供たちの未来のために」と綺麗事を言うくせに、なぜワクチン接種では「老い先短いわしらより、これからの子供達を優先してくだされ」とか言わんのや?

今の高齢者は食料やモノがない時に、親や大人に「私らより子供たちに」ってしてもらって育ってきたんと違うんか?

浅ましいなぁ。

そりゃ、コロナで死にたくないとか、長生きしたいのはわかるけど、なんか粋じゃないなぁ。

 

「基礎疾患があるんじゃぁ」って人はせいぜいこれまでと同じく自粛・自衛してくれ給え。

「わしらは新型コロナに感染したら死ぬんじゃぁ」って怖がるな。人はいずれ死ぬんだし、それにワクチンとか予防接種っていうのは、微量のウイルスを注射で身体の中に入れることだぞ。そして抗体を作らせて重症化を防ぐのだ。

言うなればワクチン摂取(予防接種)は感染してる(させてる)のと一緒だ。ワクチン摂取で死ぬ場合だってある。それがまだ検証されてない段階のワクチンを、焦って打ちたがる方が不思議だ。

 

何度も言うぞ。

焦らんでもワクチンは必ず打てる。

個別接種か集団接種のどちらかで接種できるのだから。

だから焦るな、急ぐな。

急かすな、キレるな。

それよりも自治体の個別接種を予約してるのに、集団接種の会場予約もするダブルブッキングは避けろよ。会場側ではチェックできへんぞ。それこそ自己責任でやれよ。

それに個別接種ではファイザー社のワクチンだが、集団接種ではモデルナ社のワクチンだぞ。間違えるな。

1回目は自治体の個別接種、二回目は集団接種ってのはするなよ。かなり危険だぞ。

そんなに焦ってると、便乗したワクチン優先詐欺電話とかにコロっとひっかかるぞ。

今更慌ててもしゃぁないぞ。

 

ちなみに俺は打たない。

俺の分とか順番(枠?)ってのがもしあるのなら、誰かに譲ってあげるよ。

勘違いしないで欲しいが俺は「コロナはただの風邪」とか言うバカじゃない。それは散々これまで書いてきた。接客業だし、基礎疾患あるし、肺や呼吸器系も悪いし弱い。新型コロナにかかって肺炎になったらまず間違いなくアウトだろう。

でも、ワクチンは打たない。

強がりとかじゃない。どうぞ、みなさんは遠慮せずに打ってくれ。

 

あと、このスマホアプリを無料で提供してインストールさせ悪事に利用したり、薬を安価で流通させといて、実はそれは危険な薬で解毒剤(ワクチン)欲しけりゃ高額な金銭と地位を提供しろとかって、英国の痛快スパイ映画「KINGSMAN」で描かれた世界の受け売りもちょっと入ってるので、陰謀説がお好きな方は誤解しないように。映画も是非見てくれ。

 

最新作が新型コロナのせいで、ずーっと公開延期なのさ・・・。

早く観たいのになぁ。

 


現代版遠山の金さん イチケイのカラス

2021-05-16 10:54:17 | MUSIC/TV/MOVIE

イチケイのカラス。

以前も書いたが裁判官を主人公にしたドラマだ。これが面白い。

 

原作は浅見理都の漫画。

実写化が最近大流行りだが、これは今に始まったことじゃない。「タイガーマスク」や「巨人の星」だって漫画原作のアニメ化だし、「仮面ライダー」だって漫画原作の実写化だもの。

漫画や小説を実写化すると、原作ファンから必ずと言っていいほど「イメージが違う」とか「この話を何故描かないんだ」とかいろいろ言われる。

最近は「ネタバレ歓迎」って人も多いそうで、そんな人はオリジナル脚本より原作あるものの実写ドラマ化がいいそうだ。どんな結末を迎えるのかわかってからの方が、安心して観れるってのは俺にはちょっと理解できないが、まぁそれも一つの楽しみ方なんだろう。犯人がわかってから推理小説を読むみたいなもんか。そういや「古畑任三郎」はこのパターンだもんな。

 

確かに原作があるとストーリーの大筋やキャラクターなどの設定がつかみやすい。そこらへんが昨今の実写化ブームの背景にあるのかもしれない。(ただスポンサー探しや説明が楽だからってのもありそうだが)

 

実写化にあたって一番原作ファンが戸惑うのが、原作と違ったキャラクター設定にされたり、舞台が変更さたりすることだ。これをされると原作ファンは戸惑ってしまう。

今回の「イチケイのカラス」、ドラマでは竹野内豊が演じてる入間(いるま)みちおが主人公だが、原作の主人公は坂間真平だ。坂間真平は堅物のエリートで面白みの欠片も無い融通の利かないいかにも裁判官ってキャラはそのままだが、今回のドラマで女性に変更され、坂間千鶴として黒木華が演じてる。

この主人公変更とか、キャラ変・性別変更されると、原作ファンは違和感かなり感じ戸惑う。

まぁドラマを観るのは原作を読んでる人だけとは限らんけどね。

 

筒井康隆原作の「富豪刑事」の主人公は男(神戸大助)だが、実写ドラマでは性別変更され、深田恭子が神戸実和子として演じた。アニメ化では性別変更なしだったから、深キョンを主演で起用のするために変更したんだろう。

万城目学原作の「鹿男あをによし」では、原作では男の藤原くん(妻子持ち)が実写ドラマでは、藤原道子と変更され綾瀬はるかが演じてる。まぁ、玉木宏演じる主人公・小川孝信も原作では「おれ」で、本名不明の語り部だけどな。

綾瀬はるかは、同じく万城目学原作「プリンセス・トヨトミ」の実写映画化版でも性別変更(原作:鳥居忠→映画:鳥居忠子)され、出演してる。

木村拓哉の黒歴史とも言える「宇宙戦艦ヤマト」の実写版映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。原作漫画やアニメでお馴染みの、一升瓶片手に診察する艦内おっさん医者・佐渡先生を実写映画では、性別変更し高島礼子に演じさせるという暴挙。かなり無茶だ。(映画も見事にコケた)

 

これに比べりゃ今回の「イチケイのカラス」、黒木華の性別変更キャラは許容範囲とも言える。

事務的に法律にのっとって事件を処理する、頭の固い融通きかない東大卒のエリート裁判官ってキャラ設定は変わってないもの。その黒木華が竹野内豊演じる破天荒な裁判官に振り回され、その考え方に徐々に感化され本物の裁判官になっていくって話は原作に沿ってるもの。男か女かなんてどうでもいい事だ。

そもそも竹野内豊が演じる入間みちおは、原作漫画ではデブでメガネでお菓子ばっか食ってるイケてないキャラだしね。

しかしドラマで竹野内豊が演じる入間みちおは、かっこいい。この人は「BEACH BOYS」の頃から変わっていない。この人のまわりだけ時間が止まってるのではないか。

髭を生やし、服装はカジュアル(ネルシャツの上から法衣を纏う)、ゆる〜い口調でとぼけた発言する砕けたイメージの裁判官。「BOSS」の時とちょっとかぶってるが、これはこれで良しだろう。

ふるさと納税好きって設定は、HEROのキムタクが通販好きだったってのをオマージュしてるのかな。

普段は飄々としてるが、必要とあらば事件現場現場まで出向き捜査のやり直しまでする。これも検察官が現場検証をし直す「HERO」のリスペクトかな。

 

「そんな裁判官いるわけねぇよ」

なんてのは言いっこなし。そんなこと言ったらほとんどのドラマは成り立たない。

以前も書いたが、裁判官を主人公にしたドラマは初めてだろう。

時代劇には「遠山の金さん」や「大岡越前」など奉行ものがあったけど、現代物じゃこの「イチケイのカラス」が初めてじゃないかな。

 

「遠山の金さん」は、普段は身分を隠して(っていうより元々武士なのに町人暮らししてた人だけど)町の人と触れ合い、事件が起こったところに出くわして、お白州で裁きを下すっていうパターンだ。

下手人(今でいう容疑者)がお白州(今でいう裁判所)にてシラを切る。「はて、なんのことですかねぇ」としらばっくれる悪者。「私にはなんのことかさっぱり」などとすっとぼける黒幕(悪代官や庄屋)。あげくには「金さんとかいう遊び人が・・・」などと逃げ口上を言い出す。

そこで遠山金四郎奉行、満を持して『ヤイヤイ、黙って聞いてりゃいい気になりやがって」と一喝。諸肌脱いで『この桜吹雪が目に入らぬか』ババーンと効果音とともに決めセリフ。悪人どもはへヘェ〜と平伏。『これにて一件落着』。

これが「遠山の金さん」の黄金パターンだ。

決めセリフには『この顔は忘れちまってるようだが、この桜吹雪には見覚えがあるんじゃねぇのかぃ?』ってバリエーションもあるが、基本的に毎回このパターンだ。

 

「イチケイのカラス」でもこの黄金パターンが形成されつつある。

毎回、東京地方裁判所第三支部第1刑事部(通称:イチケイ)に事件が入る。

裁判が始まり、検察(升毅・山崎育三郎)や被告、証人などの言葉から事件に疑問を感じ、掘り下げて審議したいと言い出す刑事裁判官・竹野内豊。

「職権発動します」

裁判所主導で再捜査だ。警察や検察は何してたんだとか言っちゃぁいけない。そもそもこんな事は日常的に行われはしない。基本的に裁判は検察側の起訴状の鵜吞みだ。過去の判例主義や効率最優先の慣習だ。だから起訴されたら99.9%で有罪判決が出るのだ。

これまでのドラマでは寡黙で冷静な法の番人として描かれてきた裁判官だが、竹野内豊は違うのだ。

「職権発動」するのだ。

そんな事やるから「いつまでも処理件数が減らないんだ」と嘆く刑事裁判官・黒木華。渋々言いながらも結局は協力する。

「やりましょう」とにこやかな部総括判事・小日向文世。「毎度のことだ」と諦めながらも協力してくれる書記官たち(中村梅雀・新田真剣佑)。

検察も協力的だ。本来は裁判(起訴事実)をひっくり返されたら不満に思う立場なのだが、升毅も山崎育三郎も協力的だ。なぜかいつも被告側の弁護士(国選だからか?)がやる気がない。

 

そしてラスト、衝撃の事実が明らかになり、公正な判断による正当な判決が下る。これなら再審請求や上告はされないだろう。

毎回基本はこの黄金パターン。

偉大なるワンパターンは見る側が安心できるのだ。

 

「職権発動」は、水戸黄門で言えば印籠だ。

「水戸黄門」の黄金パターンは、毎回縮緬問屋の老人一行が旅先で事件に遭遇。風車の弥七などが調べ、悪者がわかり、アジトに乗り込む一行。「懲らしめてやりなさい」という黄門様の号令で助さん格さんが立ち回り、それでもまだ歯向かう悪者に「この紋所が目に入らぬか!」と印籠登場。

この偉大なるワンパターンでかなりの長寿番組だ。一度印籠出さなかった回があったらしいが大クレームだったらしいぞ。(由美かおるの入浴シーンの無い回も)

 

時代劇は基本的に勧善懲悪が鉄板の黄金パターン。

弱気を助け強きを挫く。町人が事件に巻き込まれそれを助ける。越後屋とか悪徳商人は悪いお代官様と悪だくみをしている。羊羹の箱には小判など金子が入ってる。そこへ正義の主人公たちが現れたら決まり文句「皆のもの出あえ出あえ〜」。用心棒と大立ち回り。「先生、お願いします」と登場した剣客も、最後は切られてめでたしめでたし。

基本はこの黄金パターン。

 

現代劇でも「半沢直樹」や「下町ロケット」にしたって黄金パターンは踏襲してる。

毎回なんか事件が起こり、窮地に追いやられるが、起死回生の一発で逆転。見てる方はスッキリだ。

 

「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」でも黄金パターン。

1,怪獣が暴れる、2,地球防衛軍が戦うが手に負えない、3,ウルトラマン(セブン)が現れ戦う、4,一進一退の攻防が続き、5,カラータイマーが鳴りピンチだ。頑張れ。そして6,必殺技(スペシウム光線とかアイスラッガーとか)が炸裂しやっつける。

ただし、ウルトラマンやセブンでは戦わない回があったり、怪獣が悪者でなかったりするのもある。大人になってDVDで見返してわかったのだが、人の業やエゴが描かれてたりする回もある。子供の頃はそんなこと気にもしちゃいなかった。ただ単に怪獣をヒーローがやっつけてる黄金ワンパターンを楽しんでたのだ。

 

日本はアメリカと違って法廷ものってあんまり受けないからか、裁判所が舞台のものは少ない。

今まで裁判所は警察や弁護士ドラマの法廷シーンで出てくるくらい。そして法廷でのメインは被告人の無罪か有罪かを、弁護士と検察官が論戦を繰り広げる。裁判官はヒートアップしたところで「静粛に」と言うくらいだ。裁判官の他のセリフは「主文、被告を○○に処す」くらいだ。

しかし、この「イチケイのカラス」。裁判官が主人公のドラマだけあって、裁判所とかのセットが見事だ。机や壁紙、調度品から窓まで(裁判所に基本窓はないはずだがそこは無視して)、実に年季の入った重厚感ある雰囲気。奥行きや臨場感が見事に出てる。

美術さんや大道具さん、小道具さん、演出、見事なり。(照明や効果もね)

 

ほとんどの人が裁判所でどんなことが行われてるかは知らない。法廷に立ったことのある人も少ない。犯罪者(被疑者・容疑者)になったか、民事訴訟を起こされでもしない限り縁がないはずだ。証言台に立つこともまぁほんどないだろう。

逮捕から起訴、裁判の流れもよく知らない。

警察が捕まえ、調書をまとめ、検察に送致するかを判断し、検察はその送検書類を元に起訴するかしないかを決める。そして起訴されればようやく裁判所で司法判断が下される。

刑事事件が起訴されて裁判になれば、99.9%有罪判決が下されるのは、一人当たり250件前後の事件を担当する刑事裁判官(民事はまた別)が、迅速かつ効率的に処理をしていくがゆえに、この一連の流れがパターン化・慣習化されてるからだ。

悪く言えば警察は証拠を集められなかったり自白が取れなかったり、検察も送検された案件が裁判でヒックリ返されそうな場合は不起訴にするのだ。

だから刑事事件は起訴されたらほぼ間違いなく有罪判決が下る。だから弁護士も法廷では無罪を主張するよりも、情状酌量とかで減刑や執行猶予狙いをする。

 

今回竹野内豊が演じる主人公の裁判官・入間みちおは、そんな慣習的に行われる事務的に処理される刑事事件を掘り下げて調べていく。元弁護士だがある事件をきっかけに裁判官に転身したのも、冤罪である場合も多いそんな裁判制度に疑問を感じたからなのだ。

だから裁判の最中に法廷でいきなり「職権発動します」なんて言うのだ。

裁判官が「職権発動」する事なんて現実にはまず無い。だいたい、こんな破天荒で型破りの判事もいるわけ無いのだが、そこはドラマだ。大目に見てくれ。

それよりもこの黄金のワンパターンを楽しんで観てほしい。

そして、ちょっとでもこの国の司法制度のことを知ってもらえたら、いいなぁって思う。

 

ところで、ドラマ主題歌「Straight」。アーティスト名が、最初WGBと明記されてた。

正体は「和楽器バンド」だった。

今までの和楽器バンドのサウンドとちょっと違うからわかんなかった。デジタルサウンドがミクスチャーされ、打ち込みも多用されてる。何よりボーカルの歌い方がナチュラルだ。

でも、かっこいいぞ。

ドラマにピッタリな楽曲だ。

 

ところで、すっかり世間の話題にならなくなったが、裁判員制度ってどうなってるのかね。

お呼びがかかるの、ずっと待ってるんだけどなぁ。

 


コブクロ黒田の不倫 豚の子宮のコンビ名

2021-05-15 18:51:05 | FOOD&DRINK

コブクロの黒田俊介が不倫してたことを週刊文春にすっぱ抜かれた。

なぜバレる。

不倫なんて、よほどのことがない限り世間にはバレないはずだ。

いや、別に不倫を推奨してるわけではないぞ。できるなら一人の女性をとことん愛せ。それもまた相手はしんどいかもしれんがな。

でもたまに気の迷いとかで、他の女性(男性)と妖しい雰囲気になることもあるだろうさ。どこまではまるかだ。どこで引くかだ。それを分別という。

 

奥様が(または旦那が)「どうも怪しい」と感づくことはあるだろう。

特に女性の勘は侮れないぞ。普段は全然ほったらかしなのに、女の人と飯食ってる時に限って「今日遅い?」とか「明日早いからもう寝るね」などと、メールやLINEが入ったりしたら気をつけてくれ。第六感、危機管理能力のアンテナが働いてる証拠だ。

石鹸の匂いをさせて帰ってきた。香水の匂いがする。やたらと残業だと強調して帰りが遅い。ゴルフに行ったはずだがポロシャツが・・とか、どれだけごまかしても完全にバレてると思ってくれ。本人がいくら繕ってもそんなものはチョンバレなのだ。

素知らぬ顔してくれてるうちにやめときゃいいのに、調子に乗って逢瀬を重ね、深みにはまったら最悪。携帯チェックされたり、カマかけられ始めたら、もうかなりバレてると思え。それでも口先三寸で適当に誤魔化そうとしてたらそのうち、探偵雇割れたり慰謝料の計算を始められてしまうぞ。

 

不倫なんて火遊び。一度の過ちくらいならなんて男の方は遊びのつもりでも、女性の方は遊びじゃないかもしれない。

まぁ女性の愛人が「旦那と別れて貴方と一緒になりたい」なんて演歌みたいなセリフ、よほどのことがない限り言わないとは思うがね。中には「出会った順番が間違ってた」なんてロマンスに変えちゃう人もいるからさ。「好きになった人に奥さんがいただけ」なんてのも聞いたことがあるな。

 

基本的に浮気や不倫は、女性の方が泣きを見る方が多いんじゃないかな。男がずるいといった方が早いか。

そんな気もないくせに適当なことを言って関係続けてたら、「奥さんといつ別れてくれるの」なんて言い出されるぞ。

「私と一緒になってくれると言ったじゃない」からの「奥さんといつ別れてくれるの」。返答をしぶってたら「騙したのね」。「遊びだったのね、本気だったのに」そして「ひどい」「許せない」。この後は修羅場だ。刑事ドラマなら包丁で刺されるか、飲み物に薬物入れられるな。

 

まぁ普通はそこまで行く前に「それなら奥さんにバラす」と脅されたりするんだろうね。そんなこと言っても事態は好転はしないのだが、相手を困らせたいんだろう。愛情の裏返しは嫉妬や憎悪だからな。仕方がない。身から出た錆だ。火遊びの代償だ。

せいぜい弁護士を交えて手切れ金の準備をしたほうがいい。金の切れ目が縁の切れ目ってやつね。それで許してもらえれば、御の字だ。

 

有名人は「それなら週刊誌にバラす」と脅されたりするんだろうね。

「好きにしろ」とか「証拠はない」なんて言ってたら、Lineやメールでのやりとりや、写真なんかを平気で文春だの新潮だのに売られる。

いや、情報をリークされた瞬間から、裏をとるために、証拠集めのために、記事にするために、カメラで追われてるかもしれない。

 

コブクロの黒田俊介が不倫を週刊文春にすっぱ抜かれた。

さすが週刊文春。「バイク売るならバイク王」のように「情報売るなら週刊文春」なのか。相変わらずアンテナ張ってるねぇ。

黒田が不倫してた女性は、別れ話のもつれからややこしいことになって、自殺未遂までしてたそうだ。最悪のパターンね。

記事の鵜吞みだから真相はどうかわからないが、女性をそこまで思いつめさせたらダメだろう。いや、不倫自体がダメなんだけどさ。ミュージシャンってモテるからそこは仕方ないとは思うがね。

本当かどうかわからんが、黒田(事務所)は東京地裁に掲載号の出版差し止め請求する「仮処分命令申立書」を提出していたそうだ。マスコミ・ メディアに謝罪文を出す前にそんな姑息なことをしていたとは・・・うーん・・・。どんだけ泥沼状態だったんだろうな。

 

不倫なんて基本的に夫婦と愛人の問題だ。離婚や別居なんてことになれば身内(親族)や仕事関係者にも広がるが、他の人には全く関係ない話だ。あとファンも関係者に該当するね。

だから近藤真彦が不倫しようが一般人には関係ない。ベッキーも矢口真里もね。鈴木杏樹や斉藤由貴なんかはもうそんなことあったっけってくらいだ。ただ「へぇ、不倫してたんだぁ」って好奇な目で見るくらいだ。

だから別に記者会見や謝罪会見する必要もない。

 

ミュージシャンはモテるから仕方がないとは書いたが、それだけに不倫の代償は大きい。

今迄歌ってきた数々の曲まで否定されるからな。ファンは「今までのあのラブバラードは何だったんだ」「誰のために歌ってたんだ」って、ガッカリね。

ファンキー何とかって歌手も未だに愛想つかされてるみたいだね。

コブクロも今後同じように言われるんだろうな。仕方がない。

 

相方の小渕健太郎も2016年に不倫疑惑が報じられたよな。

二人揃って不倫かぁ。まぁ小渕健太郎は不倫よりも、君が代裏声歌唱事件の方がインパクト強かったけどね。

 

知ってるだろうけど、コブクロって豚の子宮のことだ。焼肉屋での人気メニューだね。モツやホルモンと言えば牛の内蔵が思い浮かべられるが、コブクロは基本ブタのものだ。牛のは硬い。飼育期間の短い雌ブタの子袋だから希少だよ。置いてない(扱ってない)焼肉店も多い。

そんな豚の子宮をコンビ名につけたから不倫するのか、それとも子宮が好きだからコンビ名にしたのか。

 

いやいや、ここで「コブクロは小渕健太郎の『コブ』と黒田俊介の『クロ』からだ」とかわかりきったこと一々反論するなよ。

大阪(特に堺。和泉)でコブクロと言ったら豚の子宮だ。凸凹コーラスデュオよりホルモン屋で煙モクモクさせてるあれだ。

 

この際コンビ名は変えた方がいいかもしれん。

「ハラミとツラミ」とかどうだ。

「ボンジリ」なんてのもいいかもしれんな。

大きなお世話だろうけど。

 

「築地魚河岸三代目」コミックスより引用


数原晋さんのトランペット

2021-05-13 22:34:36 | MUSIC/TV/MOVIE

トランペッターの数原晋さんがお亡くなりになられた。

まぁ名前を知らない人の方が多いと思う。「フライデー・ナイト・ファンタージー」のトランペット吹いてた人だよと言われてもピンとこないかもしれない。もっとかいつまんで「『金曜ロードSHOW』のオープニングで流れてた、夕日をバックに流れるあのメロディだよ」と言われれば「アァあれね」とわかるだろう。

「フライデー・ナイト・ファンタージー」は、フランスのピアニスト兼作曲家ピエールボルトが「金曜ロードショー」のテーマ曲として、番組のために書き下ろした曲。

真っ赤な夕日に映し出された海をバックに流れる切ないメロディ。夕陽が沈む入江に浮かぶヨット、沖に伸びる桟橋にたたずむ一人の男のシルエット。「さぁ今夜も映画の始まりだ」と期待感いっぱいにワクワクさせる映像に合わせた、哀愁を帯びたトランペットの旋律。

「金曜ロードSHOW!」1985-1997年の初代オープニングで、このドラマチックなトランペットを吹いておられるのが数原晋さんだ。

 

「必殺仕事人のテーマ」の方が知られてるか。

チャラリーチャラリラらららららら〜。闇に紛れて悪人の背後に忍び寄る仕置人たち・・・。こちらも哀愁を帯びた素晴らしい演奏だ。

「ルパン三世」や「天空の城ラピュタ」のトランペットも彼の仕事だというのは、訃報のニュースで知った。

 

昭和を彩ったベテランミュージシャンが次々と亡くなられていく。

まぁ、みなさんある程度お歳を召されてるんだから仕方がないんだけどね。

 

同じくトランペッターの近藤等則さんも昨年10月に亡くなられた。この人の『337』(IMA名義)は傑作だ。なんのコマーシャルだったかは忘れてしまったが、CMで流れてるのを聞いてすぐレコード屋に走ったことは覚えてる。

 

今年の3月にはドラマーの村上“ポンタ”秀一さんが亡くなられた。

春一番(キャンディーズ)、UFO(ピンクレディ)、プレイバックPart2(山口百恵)、勝手にしやがれ(沢田研二)など歌謡曲から、井上陽水、山下達郎、氷室京介、近藤房之助などフォーク・ロック・ブルーズ、そしてガッチャマンなどのアニメ主題歌まで、幅広いジャンルドラムを叩く人だ。

演奏曲は1万五千曲を超えるという。またどれもうまい。

ラジオから流れてきた曲のドラムを「うまいなぁこのドラム。誰が叩いてんの」と絶賛。実は村上“ポンタ”秀一さんが叩いてたってオチなのだが、誰の曲を叩いたかなんて、あまりに多すぎて本人も覚えちゃいないんだろうね、

廃盤になっていた、デビュ−25周年記念アルバム「Welcome to My Life」(1998年発売)のサイプレスが始まったようだ。参加ミュージシャンも豪華。山下達郎、矢野顕子、忌野清志郎、桑田佳祐、井上陽水、CHAR、仲井戸麗市、渡辺香津美、高中正義・・・レジェント球がこれでもかと並ぶ。

そういやポンタさんの25週年だったか30周年だったかのライブ。吉川晃司が歌った「飾りじゃないのよ涙は」はサブイボもののドラムだ。ぜひ機会あれば聴いてみてくれ。ちなみにその時のサックスは武田真治だ。

 

3月にはプリズムの和田アキラさんも亡くなられた。

フュージョンギタリストって呼べばいいのかな。「PRISM」が結成されて、「カシオペア」「スペクトラム」「T-スクエア」とかフュージョンってジャンルはどこまでが入るのかよくワカらない・・・。

中森明菜の「ミ・アモーレ」のラテンあふれるギターを弾いてる人だ。

 

4月には菊池俊輔さんが亡くなられた。

この人も数多くの名曲を作曲されてるのだが、名前だけ聞いたらわからないと思う。

「Gメン’75」ならどうだ。この曲を聴けば、世代の奴らは滑走路を横並びになって歩きたくなるはずだ。

「暴れん坊将軍」もそうだ。白い馬に乗って浜辺を駆けたくならないか。「スクール☆ウォーズ」や「スチュワーデス物語」などもそうだ。主題歌だけでなく、劇中でBGMや効果に使われるアレンジ・編曲されたのもまたいいのだよ。

何と言っても「タイガーマスク」のオープニングとエンディング曲が有名よね。

特にエンディングの「みなし児のバラード」は傑作。今ならどこかのなんちゃら保護団体とかやらがワーワー言いそうなタイトルだが、「あたたかい 人の情けも 胸をうつ あつい涙も 知らないで育った僕は〜」と哀愁バッチリ。プロレスの必殺技とかで興奮した気持ちを鎮めるのに、ぴったりのエンディング曲だった。

仮面ライダーシリーズの楽曲も菊池さんだ。初代仮面ライダーのエンディング曲も哀愁があるメロディだよね。

そうかと思えば、「ドラえもん」「Dr.スランプ アラレちゃん」「おばけのQ太郎」「ドラゴンボール」など、実に幅広い。

 

耳に残る、記憶に残る楽曲を、数多く世に送り出してくれたレジェントたち。

お亡くなりになられても、曲は受け継がれ、歌い継がれていく。

すごいことだな。

 

ご冥福をお祈りします。


コントが始まる ユーミンの歌の世界観

2021-05-09 20:43:06 | MUSIC/TV/MOVIE

これは『売れないコントグループを10年続けてきた三人と、心に傷を持った女の青春群像劇』のドラマである。

「コントが始まる」を簡単に説明するとこうなる。番宣でもそうなってる。

 

このドラマは観る人によって評価が別れると思う。人によっては「うまい作り方だなぁ、面白いぜこれ!」と絶賛する人もいれば、「なんだこれ?意味わからん」と全く共感できない人もいるだろう。

いや、それ以前にタイトルで「コント番組かぁ」と勘違いしてしまう人もいるのではないだろうか。

したがって多分視聴率は悪いと思う。いいドラマ=高視聴率とは限らんからな。世代視聴率ならともかく、子供から老人まで全世代が楽しめるドラマ(ファミリードラマ)って、今の時代不可能だと思うのよ。

 

俺はこのドラマ、めっちゃ面白いと思う。めっちゃいいドラマだと思う。脚本もいいし、演出もいいし、何より演じる役者がいい。

演じるのは、今売れに売れている菅田将暉、仲野大賀、神木隆之介、そして有村架純(奇しくもみんな1993年生まれ)という豪華メンバー。古川琴音、芳根京子、松田ゆう姫、伊武雅刀、中村倫也、鈴木浩介などが脇を固める。

菅田、仲野、神木の三人は高校の同級生で、同居(シェアハウスなんていいもんじゃない)しながら「マクベス」という売れないコントグループを10年続けてる。

有村架純は三人がネタ作りに利用してるファミレスのウェイトレスで、最近マクベスのヲタ(ファン)になった。古川琴音はボロボロになって会社辞め引きこもった姉(有村)を心配して上京〜そのまま同居している妹。

 

毎回、ドラマ冒頭でコントシーンがあり、それが伏線となって展開され、ラストで見事に回収される。

ってのがドラマ通とか言われる人(誰だ)の評価だ。ネットでもそう書いてる人が多い。半分正しく半分間違ってる。伏線は至る所に張り巡らせてあり、いろんなところで回収される。週をまたいで回収されたりする場合もある。

したがって「何だ、あれ(伏線)はここに繋がっていたのか」と気付く人、「えっ、あれってそういうことだったのぁ」と、してやられた感を楽しむ人にとってはめちゃくちゃ面白いドラマだ。

逆に最近多い「ネタバレ希望」「結末は先に教えてくれ。じゃないと落ち着いて見れない」という人には全く不向きなドラマである。

 

例えば、第一話で菅田将暉が泥酔している有村架純と初めて出会うシーンがある。これは第1話の冒頭のコントの伏線でもあるのだが、第3話のたこ焼きパーティシーンで、これは有村架純が会社を辞めた日の事だったことが判明。

そのあと彼女は引きこもるのだが、助けに来てくれた妹(古川琴音)の事は第2話と第4話でリンクしている。

ちなみにそのたこ焼きパーティの際、第1話と2話で仲野大賀が調味料を使ったらすぐに冷蔵庫に戻してたのだが、あれがここで回収される。スルーしてしまうようなキャラクターのただの癖さえも伏線として利用されてる。

他にも神木は卒業後プロゲーマーになり、途中からマクベスに参加した本当の理由や、母親(西田尚美)との不仲とか金髪の理由とかいろんな事が、第2話第3話で繋がり回収される。

 

演じるのがかなり難しい脚本だ。

この演技力に長けてる実力派が集まったからこそ成り立つドラマだ。よくスケジューリングできたなぁ)。

芳根京子が演じる仲野の彼女もいい。可愛い。小憎たらしい。こんな彼女がいたら最高だろう。そりゃ告白するときアキレス腱も伸ばすし、部屋に上がる前に足も洗うさ。

松田ゆう姫が古川がバイトしてるスナックのママを演じてるのだが、ミステリアスだねぇ。目立つ演技をしてるわけではないが華があるのはさすが。

伊武雅刀は神木がバイトしてる焼き鳥屋の大将。津川雅彦亡き今、不敵な笑いの似合う役者は彼以外いない。元祖スネークマンショーは神木に泣かせる言葉かけたり、菅田にきつい言葉かけたり、親代りみたいな役どころ。

中村倫也はマクベスのマネージャー。解散を撤回するよう説得するが「10年やって人気の無い奴に可能性なんてあります?」と言う菅田。そんな彼に『今売れてる奴らは、例外なくもう限界だなってところからもう一踏ん張りしてきてるんだよ』と説得(説教)するシーンがあるんだが、これがリアリティあってサブイボ出たわ。だってこれ、くすぶってた中村がムロツヨシに言われた言葉やん(ちょっとニュアンス違うけど)。

鈴木浩介は三人の高校の先生。グループ名マクベスの由来でもある。結成の後押しをしてくれた先生だが、解散撤回の後押しはしてくれなかった。「今までの10年とこれからの10年は意味が違う」と。これも売れない下積みの時代の長かった鈴木の言葉だけに重みがある。

 

毎回大げさな事件が起こるわけでもなく、どこにでもある、いやどこかにある若者たちの姿が描かれる。

そう、このドラマはまるで80年代全盛期の松任谷由実の歌なのだ。

「なんか懐かしい」とか「わかるわぁ」とイメージできる、いや、そう錯覚してしまうのだ。

「あの時あの夢を諦めてなかったら」「あの道を進んでたら」「ずっと夢を見続けてたら」

分岐点でこっちを選んで今の自分の生活がある。それを後悔することはないが、間違ってなかったとも思えない。

ただ時々ふっと懐かしく思えて振り返ったりすると「なぜ私は(僕は)現実に向き合ってしまたのだろう」と考えたりもする。

 

でもそれは「もしかしたら自分にもあったかもしれない」世界。

夢を一緒に追う友達と狭いアパートで同居してたこともないし、バイト生活しながら売れないまま10年経ったこともない。親に「10年好きにさせてくれ」と約束してしまった期限が来る焦りも感じたことないし、志半ばで諦めて帰ったこともない。

普通の人はそうだろう。バンドマンか劇団員かそういった類の夢老い人以外は、普通に会社に入り、普通に通勤し、普通に恋愛し、普通に家庭を持っていく。

なのに、「なんか懐かしい」とか「わかるわぁ」と感じさせるドラマなのだ。

 

このドラマかなりの秀作である。

ただ、残念なのは「コントが始まる」というタイトルのくせに、肝心のコントは全く面白くないってところだ。まぁ「だから10年間売れなかった」ってことなんだけどさ、結構苦痛よ。毎回この面白くないコントのくだり見せられるの。

視聴率は悪いだろうな。

でもいい、ドラマ自体は面白いもん。