![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/45/f290a48f6231fecc1e29731045eeee18.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/23/ca7fb3179cc679499a7abf0c390eac22.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/1b/e3fce6beba1ad081d56542ab66f2850e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/39/508f1c601d6507f2944f77a571748854.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ac/e6549b9fe88429cad9af579b713f2d4d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a3/a93695af88b235bbc4d48e9a46c55fd1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/fc/b8eb9b665d50c959d47152cc92bae157.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/87/902a344e3e5c558f0a1f2b40144ef9cd.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/bf/fc0db4045a93b051ab4753741fbae756.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/04/0d555459f270c1094bf7e6e3fcdcfd59.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/b9/59affcdfd5e9b4743886e7d3ed013367.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/3f/524c80dea270cad7e43626f382301927.jpg)
福山雅治主演の集団左遷!!
どうなのこれって。
第1回目の放送を見たが、正直「うーん・・・」って感じ。面白くないわけではない。久々に見た三上博史の片眉を演技(勝手にネーミング)も悪くないし、社会ドラマでこの人が出りゃ締まる香川照之も相変わらずのくせ者ぶりを演じてます。
原作は江波戸哲夫氏の『集団左遷』と『銀行支店長』が原作で、銀行を舞台に繰り広げられる熱いワーカードラマだ。
そう、堺雅人主演で大ヒットした『半沢直樹』から続く、企業や組織のしがらみの中で情熱を持って働く男たちの話。銀行が舞台だと、どうしてもこの『半沢直樹』と比べてしまうのよね。
福山雅治がいくら土下座をしても『半沢直樹』で香川照之がプライドずたずた渾身の土下座にはかなわないし、小手伸也が嫌味な銀行監査を演じても、片岡愛之助のあの不気味さ&嫌味さと比べてしまうのよ。
そしてこの集団左遷は1994年に柴田恭平主演で映画化されてる。(共演:中村敦夫/津川雅彦)だから実写化というよりはリメイク版なんだけどね。これと比べてしまうのもどうだかなぁ。映画公開時(1994年)とは時代が違うから、今回の福山版は現代の時勢に合わせてるからね。
ではこのドラマ、面白くないかといえばそうでもない。人気のある日曜劇場だし、福山主演だからスタッフも揃えてるだろうし、予算はふんだんにかけてるだろうからか、結構見れてしまうのよ。
第一話は、福山に銀行の支店長の辞令が降りるが、その蒲田支店は光友銀行に吸収合併された大昭和銀行の元本店。元大昭和銀行で今はお飾りの光友銀行頭取の市村正規の反対も虚しく、三上博史演じる常務取締役が廃店にしようとしてる支店の一つ。福山は「頑張らなくていい」と三上に釘を刺され、赴任していってみれば元光友と元大昭和で派閥はできてるし、副支店長の香川照之は真面目に業務をこなすが定時で帰る。神木隆之介は始業ギリギリに来るゆとり世代行員で、井之脇海は融資先の社長が夜逃げして「死にたい」と口癖のように言う。
ここら辺で「あぁ、このダメ社員を熱い情熱で変えていく物語かな」なんて早合点したら大間違いだった。神木隆之介は営業で初めて取引先となった工場をなんとか貸しはがしから守ろうと紛争するし、井之脇はなんやかんやいって福山と一緒に逃げた社長を追いかける。半沢直樹の最初も確かこんなストーリーだったな。ここら辺もデジャヴ感が強いのよ。原作は全然違う人なのにね。変なの。
NHK大河『龍馬伝』で岩崎弥太郎を怪演した香川照之が、龍馬を演じた福山雅治と組んでるだけでも違和感があるのだが、蒲田支店の行員の中村アンと本部鑑査室の小手伸也ときたらもうフジの『SUITS/スーツ』とデジャヴになってしまう。
副支店長の香川照之は旧大昭和銀行系の人間で、定時で帰るのは訳があるのだろう。原作を読んでいないのでわからないが、ドラマでは病院の前でのシーンがあった。けど、まさか奥様(西田尚美)が入院してるとか子供が病気だとかじゃないだろうな。それじゃぁまるで『下町ロケット』の徳重聡だよ。「帰りま〜す」とか「残業だぁ〜」って叫ばさないよね。
そういや『下町ロケット』のWOWOW版での主役(TBS版で阿部寛が演じた役ね)は三上博史だったなぁ。
さらに言えばナレーションが貫地谷しほりってのもなぁ。彼女はテレビ東京系で今クールやってる、玉木宏主演の『スパイラル〜町工場の奇跡〜』で、銀行の貸しはがしにあいかけ倒産しかけてる町工場の長女を演じてる。そんな人になぜこのドラマのナレーションをさせたんだろう?
頑張ってしまうサラリーマンを福山雅治が演じ、頑張らず定時で帰る女を吉高由里子が『わたし、定時で帰ります』を演じる。この対極になるドラマの主演を共にアミューズがやってるが、肝心のアミューズは労働基準局(監督だったかな)が入って是正命令が出てるという皮肉さ。まぁ芸能界に労働法を適用しようってのが無茶なんだけどね。
ちなみに神木隆之介もアミューズだ。
エレファントカシマシが歌う主題歌「俺たちの明日」はすごくいい曲で、ドラマにも合ってるのでケチをつけたくないのだが、エレカシもアミューズ。こうなると「どこまでアミューズで固めるんだ!」って思ってしまうのだよ。
あ、それ以前に、福山雅治にスーツが似合わないぞ。銀行員らしい吊るしのスーツを着せて、さらに走らせるのは似合わないと思うのは俺だけか?走って息切れしてはぁはぁ言ってる福山。、なんか違和感があるのよね。これがこのドラマに入り込めない原因だとなんとなく思ってる。今後、自転車を漕ぐシーンがないことを祈る。多分、福山ファンはそんな福山は見たくないだろう(と勝手に思う)。
一体どうしたことだ。
モンキーパンチさんに続き小池一夫さんまで亡くなられた。
令和を目の前にして、日本のサブカルチャーの礎を作られたレジェントたちが、ここ最近次々お亡くなりになられてる。合掌。
梶原一騎と共に、昭和の劇画ブームを作った原作者。(あと武論尊さんね)
小池一夫さんの作品は数多くあるけれど、『子連れ狼』が一番有名かな。
今の若い人はしらないだろうが、実はこれも今はやりの漫画の実写化ものだ。(原作:小池一夫:漫画:小島剛夕/2000年死去)仮面ライダーとかキカイダー、鉄人28号もそうだから、当時から漫画の実写化は多かったのね。
テレビでは萬屋錦之介が主演でやっていた。(確か高橋英樹版もあった。映画版は若山富三郎だったかな?)子供の名前は確か大五郎。今、シングルマザーの問題が取りざたされることがよくあるが、当時でも画期的なシングルファーザーの物語だ。
ボンカレーの宣伝でこれをパクって、笑福亭仁鶴が「三分間待つのだぞ」ってやってたのを今思い出した。それくらい当時は人気があったってことだな。
橋幸夫さんが歌った主題歌も有名ね。作詞は小池一夫。冒頭の「しとしとぴっちゃん」って歌詞はすごいセンスだ。雨の擬音で「シトシト」、雫が垂れるのを「ぴっちゃん」、さらにそれを合わせ技にするとは。見事なり。さらに言えばジャケットもかっこいいのだが、EPアダプターを付けなくていいように手裏剣をイメージした中央の穴部分もセンス冴えてます。
小池作品といえばエロスとバイオレンス。
池上遼一さんと組んだ『クライングフリーマン』は傑作。陶芸家なのになぜか殺し屋になって、人を殺すたびに涙を流す。百八竜というチャイニーズマフィアの長になって、全編女とやりまくる殺しまくるという無茶苦茶なクライム漫画。
他にも池上遼一さんとは『傷追い人』とか新撰組とユダヤの関係を描いた『赤い鳩(アピル)』とかいろいろあるんだけど、雁屋哲(美味しんぼの原作者)と組んだ『男組』や『男大空』とかとちょっとかぶってて、どっちがどっちだが混乱する。やたらとHなシーンが多いのが小池作品。
Hなシーンが多いといえば叶精作さんと組んだ『実験人形ダミーオスカー』とか『オークションハウス』だな。
どちらもやたらとエロいシーンが多い。しかもリアルな描写。ストーリーに脈略なく唐突に展開されるエロなシーン、それがまたかなり大胆だったりするのでたまらんのよ。
このエロスのオンパレードは、今なら「我こそは正義」と勘違いしたどこかのなんとか団体ってとこから、すぐクレームが入るのではないかね。そう考えるといい時代だったな。
小池作品のもう一つの醍醐味は、主人公が日本人でありながら世界を股にかけて活躍するってこと。
『実験人形ダミーオスカー』も『オークションハウス』も海外諸国が舞台だ。
井上紀良さんと組んだ『デュエット』では、インドの暗殺組織に育てられた主人公が財閥の女を守る。
『マッド★ブル34』ではマンハッタン・N.Y.市警を舞台に日系三世の主人公が黒人のパワーガイと組んで捜査する。毎回、白人のナイスバディ婦人警官が登場してきてエロス満載だ。
インターネットの普及で世界が近くなったせいか、逆に海外へ出る人、憧れる人が減った気がする。そのくせやたらと「何々について、日本は何番目です」なんてどうでもいいデータに振り回されたりする。
そんな今こそ、小池作品を是非読んでほしいなぁ。
また一人昭和の巨匠が亡くなられた。
ルパン三世の作者、モンキー・パンチさん。
ご冥福をお祈りします。
ルパン三世を知らない日本人はほぼいないだろう。
次元大介、峰不二子、石川五右衛門、銭形警部も誰だって知ってるだろう。
でもそんなルパン三世は放送開始当初、泥棒がメインのアニメって事で賛否両論。アニメといえば子供向けの時代に峰不二子はお色気ムンムンだし、次元もルパンも銃を撃ちまくルシ、石川五右衛門は斬って斬りまくる。しかも五右衛門は最初ルパンの敵だし、峰不二子は平気でルパンを裏切る。教育上全然良くない内容ばかり。
でも、「大事なことは漫画(アニメ)が教えてくれた」っていうのをよく聞くが、このルパン三世で知ったことは多い。教科書や学校では習えない教われない事ばかりだ。
ワルサーP38という銃(おかげでのちにガンマニアになってしまった)、インターポールという国際警察組織(銭形警部ね)、ジェットスキー(桟橋からモーターボートで引っ張られるシーン)、タイプライター(オープニングで打ち出されるその回のタイトル)など多数。あの時代に早くもコンピューターと対決したりしてるし、Time Machineなんかも取り上げてるんだけどね。
結構面白かったんだが、低視聴率だったそうで結局第一シリーズは打ち切りになってしまった。俺はこれを日本4大アニメ打ち切り作と勝手に呼んでいる。
それでもTV第二シリーズが作られたから不思議ね。
他の打ち切り3作の『ドラえもん』『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』(あくまでも俺の勝手な選定)は、映画版アニメで人気が出てまた復活って感じだったが、ルパン三世はテレビ第二シーズンの方が先。映画版は『ルパンVSクローン』と宮崎駿の映画初監督作品でもある「カリオストロの城」が有名だが、これはテレビ第二シリーズが始まってから公開されたからね。ちなみに宮崎駿と高畑勲のアニメ二大巨匠(当時はAプロダクション)はTV第一シーズンから参加してる。
『宇宙戦艦ヤマト』が打ち切りになったのは裏番組で宮崎駿が関わった『アルプスの少女ハイジ』が始まったせいだ。当時はやっぱり子供向けアニメの方が人気があったのね。でもそう考えると、なんで打ち切りになったルパン三世の第二シーズン制作がOK出たんだろうか。不思議。大人の事情ってやつですか。
ほとんどの人が知ってるルパン三世はこのテレビ第二シーズンからのルパンだ。
ルパンのジャケットの色は赤だと思われてるが、これは第二シーズンやカリオストロの城のイメージが強いんだな。テレビ第一シーズンでは青緑のジャケットだもの。ルパンの愛車もフィアットではなく当初はベンツだ。「ルパンは人を殺さない」というのもTV第二シリーズからで、第一シリーズ(特に第1話とか)ではバンバンピストル撃って殺してる。(しかも最初はワルサ−P38ではなかった気がする)「心優しい大泥棒」ルパンという設定になってしまったのは宮崎駿のせいだと思ってる。(だから俺は宮崎駿とディズニーが大嫌い)
ルパン三世は音楽もいいのよね。
第二シーズンから使われた大野雄二作曲のTHEME FROM LUPIN III(通称ルパン三世のテーマ)は名曲だ。
これと『宇宙戦艦ヤマト』『妖怪人間ベム』を日本三大アニメテーマ曲(こういう表現好きだな、俺)だと勝手に思ってる。ちなみにTV主題歌ベストならこれらに『太陽にほえろ』と『傷だらけの天使』『Gメン’75』を入れたい。当時はかっこいい主題歌やテーマ曲多かったのよね。
大野雄二作曲のTHEME FROM LUPIN III(特にシンセサイザー駆使したインストのやつでボーカル入ってないやつね)はかっこいいんだけど、第一シーズンの「ル・ル・ル・ルパン〜」ってやつも好きだったのよ。「ルパンルパンルパン〜」ってのもね。第一シーズンのエンディングで峰不二子が乗るバイクのシルエットと共に流れる「足〜元に〜」ってのも物悲しくて好き。これ以上の物悲しさ感じる曲は大岡越前のテーマ曲とドナドナくらいだな。
おっといけない。モンキー・パンチさんの訃報ニュースが入ってきて、あれこれ思い出してたらルパンの話ばっかりになってしまった。でも、正直モンキー・パンチさんの漫画ってルパン三世しか知らないのよね。アクションコミックスの第1巻の初版本を持ってるのがちょっと自慢。
長谷川町子さんが亡くなられてもサザエさんが続いてて、さくらももこさんが亡くなってもちびまる子ちゃんが続いてるように、モンキーパンチさんが亡くなられてもルパン三世は続くのだろうか。
俺にとって、ルパン三世の声といえば山田康雄さんなんだが(栗田貫一は山田康雄のモノマネをしてるだけだと思ってる)1995年にお亡くなりになられてる。初代銭形警部の声をされてた納谷悟朗さんも2013年にお亡くなりになられてる。井上真樹夫さん、小林清志さん、増山江威子さん、皆さんご高齢だ。
ルパン三世はどうなってしまうのだろう。ちょっと心配だ。
国民的アニメ、サザエさん。
この魚介類の名前の付いた一家のことを知らない日本人はほぼ皆無だろう。日曜の夜はサザエさんとちびまる子ちゃん。これを見終わると「あぁ、明日からまた仕事だぁ」と憂鬱になるとかならないとか。
さて、そんなサザエさん。
最近では些細なことにクレームとまでは言わないが、SNSなどでツッコミが入っている。サザエさんはなぜ働かないのかとか、登場人物の言動にいちいちツッコミが入ったりしてる。
まぁ、元は昭和の時代に朝日新聞(それ以前は西日本新聞社)で連載されてた漫画だ。今の若い人には理解できないことも多々あるだろう。
連載開始が昭和21年。太平洋戦争真っ只中。そして終戦。昭和の中頃の生活文化がよくわかる内容だけに、単行本のセットを全巻持っている俺としてはたまに読み返したりするのだが、「あぁ、昭和のこの頃ってこうだったんだなぁ」って思うもの。
教師、近所の人、親でさえ殴ったら問題になるこの時代の人に、カツオくんは哀れでしかないだろう。マスオさんと波平さんが酔っ払って帰ってくるだけでサザエサやフネさんが機嫌悪くなることが、女子会とか一人飲みとかしてる人に理解できるわけがない。三河屋さんが勝手口から「毎度〜」って入ってくるのが、そろそろamazonに変わるのではなんて言われてるくらいだ。未来からやってきたドラ焼きが好きな機械猫アニメでもそれは同じことかもしれない。もはや古典だな。
そんなサザエさんの3月24日の放送。
カツオ君が大きな桜の木がある空き地を通りかかったところ、悲しそうにその桜の木を眺めてる女性と出会う。花沢さんの父(不動屋さん)から以前あそこにあった家に住んでた人だと教えてもらう。そして今度新しく家が建つ際にはあの桜の木は切り倒されてしまうのだと。
それを聞いたカツオ君は波平さんに「あの土地を買ってください」と懇願する。そしてそれを聞いたサザエさんは意気揚々に地主のところへ直談判しに行こうとするが、波平に止められる。
「忘れたのか?新婚時代に借りてた家のことを」と。
そう、新婚時代まだマスオさんと二人で暮らしてた家の塀を、マスオさんがのこぎりで切ってるのを大家に見られ、「一方的に解約だ、出てってくれ」と告げられたとサザエに言われた波平は大家のところに行く。そこには傷だらけの大家が・・・。サザエが直談判に行くもどうやら頭にきてボコボコにしばいたみたいだ。
その内容についてネットでは「サザエさん頭おかしい」とか「マスオさん鬼畜」とか「二人とも思考回路がぶっ飛んでる」とか言いたい放題。
マンガを読めばわかるのだが実はこのエピソード、今回のアニメではマスオさんは棚を作ろうと塀をのこぎりで切ったことになっているのだが、漫画では“まき”にしようと思って切ってるのだ。ちなみにこれは2巻に収録されてるエピソードだから終戦後間もない頃の話だ。米や生活用品が配給の貧しい中、暖をとるための薪にするのと、ただ棚を作るのではまったく違う。
変に忖度して内容を弄るから今の若い人にこんな誤解を受けてしまうのだ。
夏目漱石の子孫がインタビューで言ってたが、ある出版社が「坊ちゃん」の文庫版の改訂版出版の話の際「女給」という言葉をウェイトレスに変えさせてくれと言ったので「言葉を変えるなら出版しなくていい」と怒ったそうだ。
誰に遠慮して、誰に気遣ってるのかわからないが、昔の文芸作品にいちいちそんなことやってたら、文化は滅びるぞ。司馬遼太郎の「竜馬が行く」も池波正太郎の「鬼平犯科帳」も初版と今の改訂版では語句も違うし言い回しも全然違ったりする。
ドカベンの初期の頃なんか改訂版ごとにどんどん酷くなってる。特に大阪代表の坂田投手のエピソードでは、路地裏で犬に石を投げ捕まえおばちゃんに売るシーンがあるのだが、これは台詞だけで迷い犬を保護した話に挿げ替えられてる。
俺は読んだことがないのだが、少女漫画誌「りぼん」で連載されてる「HIGH SCORE」という漫画の登場人物が持ってるキセルが描写NGになったらしい。
なんじゃそれ?って言いたくなるが、受動喫煙がどうちゃらとうるさい今、煙管から煙をくゆらせる描写はダメなんだとさ。じゃぁ「パタリロ」のバンコランも今後葉巻を吸えないのか?このまま行くと時代物で花魁や博徒の親分がキセル吸ってるのもダメになるだろう。なんか世知辛い世の中だね。
「表現の自由」とか「報道の自由」とか、やたらと自由と権利をスローガンに言うメディア・マスコミが自分たちで勝手に不自由になってやんの。変なの。時代考証はちゃんとしろよ。歴史認識をしろよ。捻じ曲げんなよ。
戦国時代は刀持ってたし、封建社会だ。あちこちで斬り合いがあった。江戸時代は太平だと言われてるがいろいろあった。幕末は内乱だ。日本人同士が外国の思惑に逆らい戦った時代だ。明治時代は外国の技術や知識を取り入れれた人と、あいなれなかった人の時代だ。
大正時代は西洋かぶれだ。誰もが豊かになりたいと思った。そのせいで昭和の初期は海外進出で無謀に広げていった。諸外国から睨まれ不安と混沌で戦争になった。終戦後は復興と混乱、団塊の世代がデモして偏差値教育があってバブルが崩壊して昭和は終わった。平成はテロと震災から始まりあと一ヶ月で終わる。明日には新しい元号が発表される。
でもさ、ちゃんと過去は過去として捉えておかないと、未来はないぞ。
文化も思想も理解できないぞ。
サザエさんは、今の便利な時代の人にはもう理解できないのだろうな。
ちなみにサザエさん第2巻の頃は、東京で家が40万円で買えた時代だ。
ガスト水道付きと言いながら井戸は共同・・・。