秋の心構え
札幌の秋は、本州のような残暑がないのでとても爽やか。日中暖かくても、日が暮れると10度近くまで気温が下がるので、薄手のコートは必須アイテムです。10月になると朝晩の冷え込みが厳しくなるので、カーディガンやセーターなど重ね着できるものを用意しておきましょう。首元を温めるストールがあると便利ですよ。
イベントはもちろん畑でも収穫の秋を楽しむ、札幌ならではの観光はいかが?
北海道の秋は収穫の最盛期。札幌市民はもちろん、全国からファンが訪れる食の祭典「さっぽろオータムフェスト」なら、北海道中の秋の味覚を楽しめます。大通公園の各エリアにずらりと並ぶ飲食ブースは目移り必至。さらに、本格的に畑で収穫の秋を楽しめるのが、札幌ならではの観光コース。札幌市内中心部から車で30分ほどの農業体験交流施設「サッポロさとらんど」は、人参や玉ねぎなどの収穫体験が人気です。土と触れ合う時間は、思わず童心にかえってしまうかも。
いくら、ししゃも、エゾシカなどのジビエ!秋の旬を味わおう
札幌観光で人気上位にあがる食材といえば「いくら」。サケの遡上が始まる9月頃から旬を迎え、市場ではつくりたての生いくらが楽しめます。北海道の太平洋沿岸部でしか獲れない「ししゃも」も10月に漁が解禁。新物ならではのおいしさを食べ逃しなく。さらに、エゾシカなど野生動物(ジビエ)が冬に向けて栄養を蓄える秋は、ジビエ料理の旬。
本州よりも早く紅葉に彩られる札幌。秋のベストショットはどこで撮る?
昼夜の寒暖差が激しくなる札幌の秋。いち早く訪れる鮮やかな紅葉は、札幌市民の秋の楽しみ。中島公園、北海道大学、円山公園はアクセス抜群で、気軽に紅葉を楽しめる人気観光スポット。郊外に足を延ばすなら、露出した岩肌と紅葉のコントラストが美しい石山緑地もおすすめです。札幌の奥座敷、定山渓は紅葉に染まる渓谷が見もの。温泉はもちろん、カヌーや乗馬などのアクティビティも充実しているので、錦繍の山々に囲まれる1日を満喫してください。
- 文化施設や歴史的建造物が点在、四季を身近に感じる街なかの公園「中島公園」
- モットーはBoys, be ambitious!大志と歴史と自然がつまったキャンパス「北海道大学」
- 天然記念物の原始林が広がる、札幌を代表する桜の名所「円山公園」
- 札幌軟石の石切り場跡がユニークなランド・アートに再生「石山緑地」
- 人々を魅了しつづける“札幌の奥座敷”「定山渓温泉街」
サケの遡上を見たあとは、サケを使った郷土料理に舌鼓
秋から冬にかけて、産卵のために生まれ故郷の川を遡上してくるサケ。札幌市内では琴似発寒川にかかる農試公園橋(JR札幌駅から3駅の発寒中央駅から徒歩10分)下流が、10~11月にかけてのおすすめ観察スポット。新千歳空港から車で10分の「サケのふるさと 千歳水族館」は、遡上してきたサケを間近で観察できる水中観察室、サケを捕獲する水車などが人気です。サケの遡上を見たあとは、札幌中心部から車で40分の鮭料理専門店「金大亭」で、「石狩鍋」など鮭尽くしのコース料理はいかが?アイヌの伝統料理「ルイベ」と呼ばれる凍らせた鮭の刺身など、北海道の郷土料理をお楽しみください。
秋の札幌観光は、国際映画祭やアートイベントで芸術を楽しもう
狸小路5丁目にある札幌プラザ2・5をメイン会場として開催される札幌国際短編映画祭。世界中から集まった、ドキュメンタリーやドラマ、アニメーションなどが一挙に上映されるお祭りです。11月からは、1カ月にわたって札幌駅前通地下歩行空間を中心に展覧会や音楽ライブなどが行われる「さっぽろアートステージ」が開催。無料で楽しめるものがたくさんあるので、ぜひ足を運んでみてください。豊かな自然に囲まれた北海道博物館、札幌芸術の森も、紅葉とアートを楽しめるおすすめスポットです。
- 札幌から短編映画の魅力を発信「札幌国際短編映画祭」
- 市民も観光客も楽しめる、札幌の夏の風物詩「さっぽろアートステージ」
- 北海道の歴史や自然・文化が集結した「北海道博物館」
- 40haの森に広がる芸術と創作の拠点「札幌芸術の森」