<作文>
「3人で迎えた32年の年」
(G・S)
昨年の大晦日だ。私の家では兄と姉と妹が札幌へ遊びに行く日だった。午後6時頃の汽車でたつので、私と母は送りに行った。汽車が出発する時、なんとなく寂しい感じがした。
私と母は妹達が窓から手を振るのをぼんやりと立ち、見送った。母は心配そうな顔をしていた。無理もないのです。妹は、母の手から今はじめて離れて行ったからです……。
すぐその足で私達の年をとる用意をするので、Kさん(店の名)で買い物をして来た途中、ふと後ろを向くと母は私の後ろからぽとぽと、なにかを考えているようにしてついて来た。
家につくと父は、一人ぽつんと火をたいてまっていた。それからいろいろと仕事をして、3人で御膳についたのは、7時すぎであった。
普通だったら5人も6人も、テーブルにつくのに今日は3人だ。とっても物たりないので、私はから元気を出してさわいでいた。
だんだんと夜も更けて来た。3人はラジオに耳を傾けていると、10時過ぎごろ歌合戦が始まった。私達は、真剣にきいていた。
すると何時ごろだったろうか。きっと10時半頃だったでしょう。隣の家でお風呂に入りにおいでとよびに来たので、私は喜んで行きました。お風呂に入ってからトランプなどをして遊んでしまいました。
12時頃、私はかえって来ました。すぐ床について元旦のプランを立てながら寝ました。 元旦は、とっても良い天気で、私はなんとなく気がさわやかだった。
朝から夕方まで友達の家で遊んでいて5時頃まで帰らなかった。母と父は、2人で何も話をしないでぽつんとしている。母は私が家にいないととっても寂しいといっていた。
その晩も3人で御膳についた。すると母は「子供のいない家はこんなにさびしいものなんだろうか」と父に話かけていた。私もつくづくと姉妹がいないと、つまらないものだと思った。
☆ ☆
そう言えば、あの頃、冬の間は家族や友達と結構トランプで遊んだものだ。私の場合は、百人一首(下の句かるた)が大好きで、中学生の頃は冬休みに、街の大人たちに交じって遊んでいた。
夜遅くまで出かけていて、よく親に怒られたものだ。しかし、正月などには、かるた大会があり、上位入賞の経験もある。楽しい思い出の一つだ。