福島原発に関し、原子力安全委員会の斑目(まだらめ)委員長(東大大学院教授)の参院予算委員会(3/22日)での発言は、極めて歯切れの悪いものだった。「想定を超えたもので、想定が悪かった。事故の想定は世界的な見直しが必要」と。しかし、震度6~7程度の想定は、極めて甘く、東京電力寄りの姿勢だったのではないか。甚だ疑問。
そのことは、東京電力側も認めている。1基数千億円要し、震度を1上げると建設コストが2割位増すという。それは、結局、利用者に回ってくることになるが、こんな大事故を起こされては、たまったものではない。企業もチェック機関も、「まさか、こんな大地震が起こるはずはない」と、本当に思っていたのか。
同委員長はまた、「原子力を推進してきたものの一人として、個人的に謝罪するつもりはある」と語っているが、重大な任務を負っている立場の人間としては、もっと明確に謝罪すべきだ。責任逃れ、言い逃れは許されない!
原子力安全委員会委員
1972.3. |
東京大学大学院工学系研究科修士課程修了 |
1990.11. |
東京大学工学部教授 |
1995.4. |
東京大学大学院工学系研究科教授 |
2010.4. |
原子力安全委員会委員(常勤) |
1975.3. |
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 |
1990.4. |
日本原子力研究所東海研究所安全性試験研究センター 原子炉安全工学部熱水力安全研究室長 |
1996.10. |
名古屋大学大学院工学研究科教授 |
2009.4. |
原子力安全委員会委員(常勤) |
1972.3. |
広島大学医学部医学科卒業 |
1988.5. |
日米共同研究機関・放射線影響研究所臨床研究部副部長 |
1989.4. |
広島大学原爆放射能医学研究所非常勤講師 |
1996.4. |
(財)放射線影響協会放射線疫学調査センター審議役 |
2004.4. |
原子力安全委員会委員(常勤) |
1970.3. |
東京大学大学院工学系研究科修士課程修了 |
2002.4. |
(株)日立製作所技師長 |
2005.10. |
(独)日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門長 |
2007.10. |
(独)日本原子力研究開発機構原子力科学研究所所長 |
2009.4. |
原子力安全委員会委員(常勤) |
1974.3. |
京都大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学 |
1996.4. |
京都大学原子炉実験所教授 |
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京都大学大学院エネルギー科学研究科教授(兼任) |
2003.4. |
京都大学原子炉実験所長 |
2010.4. |
原子力安全委員会委員(常勤) |