北の旅人

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自民党総裁選挙に望む

2008-09-05 15:20:19 | Weblog

自民党総裁選が賑やかになってきた。麻生太郎、小池百合子、与謝野馨、石原伸晃の各氏に加え、更に若手の中からも出そうという動きがある。大変結構なことだ。それぞれの政策を堂々と述べ、実のある論戦を交わしてもらいたい。

9/4
日付、読売新聞夕刊「よみうり寸評」に興味ある記事が載っていた。<志、執念、図太さ、不敵なもの、それに知性と見識>―次の自民党総裁にふさわしい人を考える時、これらを兼ね備えた人物を選んでもらいたい。中曽根元総理の言葉だという。
また、「源義平を悪源太義平と呼んだように
<>には悪いという意のほか、悪=強、能力抜群の意がある」と。


われわれは政治家を、「人が良さそうだから」ということで選ぶケースが多いように思うが、それだけでは、政界では大成は難しいらしい。ましてや、一国の総理ともなれば、深謀遠慮する政治家でなければ長くは続かない。吉田茂(2616)、佐藤栄作(2798)、中曽根康 弘(1806)、小泉純一郎(1980)氏など、功罪は別として、確かに、長期政権を担当したリーダーからは、執念、図太さ、不敵なものを感じとることができる。

福田総理が小泉政権の官房長官時代、あの記者会見を見ていて、一度は総理にしてみたいと思ったものだ。いわゆる「胆力」があると感じたからだ。しかし、結局は、トップの器ではなかったということで誠に残念だ。日本の総理大臣が、わずか1年という短命に終わるということは、国際的な信用を失い、国益を大きく損なうことになるのだ。

現に、北朝鮮は拉致問題の再調査について延期を通告してきた。言うまでもなく、政治家の最大の使命は「国民の生命と財産を守ること」だ。こんな体たらくではどうするのか。自民党総裁選に名乗りを上げようとするならば、命がけでわれわれの同胞をとりかえしてくるという強い決意をもって臨んでほしい。経済対策、年金問題等々、難問山積だが、拉致問題を最重要課題として取り組む覚悟が必要だ。

テレビなどを観ていると、有権者が「誰が総理になっても同じだ」「自民党総裁選挙は関係ない」などというコメントをしているが、決して諦めてはいけない。この際、誰がトップリーダーとして相応しいのか見極める必要がある。そして、来るべき選挙に生かさなければならない。

マスコミにも、ひとこと言いたい。訳知り顔のキャスターが、「国民不在の自民党総裁選挙だ」と、発言していたが、われわれが直接選ぶシステムではないのだから、こうした安易なコメントを言うべきではない。われわれは、国会議員に意思を託しているのだから、選挙の時に意思表示をすればよいのだ。やたら、政治不信を煽るようなコメントや、公平さを欠くような報道は慎んでもらいたい。


       



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