北の旅人

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福田総理の辞任

2008-09-03 16:26:20 | Weblog

福田総理の突然の辞任には驚いた。内閣改造を行い、総合経済対策をまとめたばかりで、

さぁ、これからという時だ。無責任だといわれても仕方ない。確かに、福田政権は長くはないと思っていたが、これほど早いとは誰も予想しなかったのではないか。

辞任会見で、国民へのメッセージもなく、記者からの「他人ごとようだ」との質問に、「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです!」と、開き直る始末。口では、「国民目線で」と繰り返しながら、あの言葉を聞いて、あぁ、やっぱり口先だけだったのかと、がっかりした。中曽根総理が、「2世、3世は根性が弱い」と指摘しているが、図星だ。

福田総理は、テロ特措法の成立、中国との関係改善や、地球温暖化問題解決への枠組みづくり、道路特定財源の一般財源化、消費者庁の設置など、それなりの成果をあげたことも事実だが、最後が、あのような態度では評価もどこかへぶっ飛んでしまうのだ。

今回の辞任劇の要因の一つに、連立のパートナーである公明党との関係があると言われる。臨時国会の会期、解散時期 、減税などについて、おもに公明党の選挙対策に引きずられていたことは明白だ。自民党にとっては、解散・総選挙を考えれば、公明党の主張を聞き入れざるを得ないということなのだが、いい加減、公明党との関係を見直さなければ、日本の政治はガタガタになる。

民主党と言えば、「民主党には政権担当能力はない」と自らが告白した小沢一郎代表の顔色を窺いながら右往左往しているのが実態だ。小沢氏と言えば、体調管理のため、食事後は休む必要があるとかで、国会すら欠席した過去があるのだ。鳩山幹事長は、「すぐに民主党に政権を渡すべきだ」と強調するが、とても危なくて日本を任せるわけにはいかないのだ。

したがって、この際、もう一度、政策を中心に政界再編が行われることが望ましい。自民党総裁選に、大きな期待は持てないが、少なくとも、明確なビジョンを持ち、それを果敢に実行するリーダーを選ぶべきだ。決して選挙対策だけで選ぶような愚を犯してはならない。


       



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