何か不安が漂うなりゆきは、ひところなら、怪しげである。日本がアメリカに同調して表明している。発足当初、2014年10月は20か国であった。豪州、韓国はそこになかった。それが、参加表明となって50カ国に及んでいる。いまやG7の中で、カナダが検討中となり、日米だけ、不参加である。それについて、ADBアジア開発銀行に対抗する勢力となる形勢となる。中国の提案は果たして何を狙うか。日本が参加しないことは戦略的誤りだという論調が出てきた。戦略的誤り、a strategic error、戦略的誤りを犯す、make a strategic error。ここで用いられた、戦略的な誤り、というのは、なにを意味するだろうか。戦略と戦術が異なるという説明で、新たに戦略の表現が意味するところは、strategy、の翻訳語として、長期的、全体的展望に立った闘争の準備、計画、運用の方法、三省堂 大辞林、となる。戦略の具体的遂行が戦術であると、辞書はさらに、区別する解説を付ける。 . . . 本文を読む