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文法文章論

2017-02-04 | 日本語文法文章論
文法があれば文章法がある。文法論と言いながら、かたや文章法論ということは少ない。日本語の語構成では文法と文章法とが重なり合う。文と文章と、その共通性であるが、文章論となると言葉のなりたちが異なるのである。というのは文法と文章論とがそれぞれ、その術語で異なる成り立ちを持つと言ってよい。そこに言葉をもって、西洋語の文法とするなら、西欧化、西洋化と見ることになる、欧米化の流れであるから、欧米文法をひと昔前の用語から、洋語文法と言うことになる。それまでが漢語による文法であったからであるが、その文法という語を使うようになる前には漢語による文章法があった、ということである。それはしかし、文章論と表すことが行われてきた。するといま言うところの文法は句法と呼ばれていたことがわかるし、その一方では、語法であった。漢語の語と句のことは、措辞、章句のこととして文をとらえてきたのであるから、漢語文法としての句子ということと、洋語としての文ということの、そのそれぞれが日本語に取り入れられて、これまで分析されてきたことになる。 . . . 本文を読む