日大の宮川君がこの意識高い系で、己を貫いて行ったなら…ここまでの問題にならなかったが・・・日本中の悪しきコーチ監督たちには足元震え上がらせた膿にメスが入る結果になったのだから・・・将来いい問題提起になったのだろうと肯定するに限る。
私事ですが、以前プロ投手を嘱望されていた社長に
「ボートは僕も体験したことあったけどあんなに苦しかったのは初めてで、よーくあんなに苦しいスポーツやってたよね!!コーチから暴力も受けてたろうね!」と言われ面食らった。(全くそのようなことがなかったのでびっくり!!)
ご本人は高校時代野球の名門校に進学したが暴力の理不尽さに耐えきれず、退部されたそうだ。
人間というのは自分自身の体験を他人にも同じように重ねるのか・・・内心「ボートは真摯なスポーツだし!!」と思っていた。
当時、一般で働きながら日曜日は朝練夕練があり日に2度出艇する。
たった一度だけ、バスに乗り遅れ5分遅刻した。
その時女性監督から「もう一本早い便で来ればバスが遅れたという言い訳は通じない!今度から一便早いので来るように!」とお尻をパンと叩かれたのが好意的叱咤であった。後にも先にもこの経験だけです。
私たちチームはなぜか、人格・教養・頭がいいコーチ監督が好きで、力任せだけでボートを漕ぐオアズマンを寄せ付けることもなかった。
日本一になりたかったら「日本一効果的な練習をすること・・大会の日に最高のコンディションに持っていくこと」
真摯なスポーツの理念は東大ボート部の大先輩の教えの元、チームが一丸となってその素晴らしき理念を継承していた。
(今でもたまに東大ボート部のブログを見ています。)
戸田のボート競技場で合宿や遠征をしても向いの東大ボート部のミーティングルームで受講している「漕法」「力学」「呼吸法」をもっと極めたくてどれほどあの施設の環境を憧れたか。。。
片や、隣の日大ボート部は体力的にもつわものぞろい、へとへとになるまで一番の練習量で結果を残すときは残すが、コーチ次第で学生の目の色も違う。
私は「最大のフィジカルと極限の精神力と最大の力学漕法と頭脳で最大の効果が得れる」と思っていたので、「効果のない練習は取り入れない派!」でどんどん勝ち進んできた。
結果・・諸先輩から「日本中で一番練習量が少なくて日本一になったチーム!」と揶揄されたこともあった。
そう言ったのは・・「日大系統の諸先輩」でありました。
内心「頭もっと使って・・・ボート漕げよ!」と思っていた我がボートチームでしたが今初めて独白させていただきます。
ここが・・・一番足りてないのが…やっぱり…と思います
暴力はエリート大学にだってふんだんにあります。
事が公になったら・・・人生吹っ飛ぶ方々がいっぱいいます。
ボート人生・・人格も否定されず、素晴らしい同僚・先輩に恵まれたなーと思います。
多分暴力体質のクラブなら・・・「わたし・・当時学生なら・学長室に相談しますよ!!それでだめなら暴力は犯罪だから警察でしょう!!」度胸的に・・・そこが・・違う。
自己防衛能力が・・同僚も救う。 きっと私たちクルーはそんな存在も受け付けないほど真摯なクルーだったのだと思います。
「暴力で指導する先輩・コーチ・監督なら・・・ボートやめちまえ!スポーツやめろ!」と今でも思います。
が・・・以前高校生のコーチをしていた時…数人の全道の他校生からも信じられない相談を受け・・・何もできなかった自分がいました。「公にしたらその先生は犯罪者」・・・それは深刻な問題でした。
諸君!だから自己防衛能力を一番に発揮すること!・・・これが人生のディフェンスです。
自分の夢の実現をどうか大切に。。。