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札幌川柳社50年史より・・五十嵐万依・佐藤容子

2008年03月20日 | 川柳
生きるのも哀しいものですほとけさま 万依(あかしあ賞平成11年度)
爪パチリどんどん強くなっていく    容子(あかしあ賞昭和63年度)    
     
    北海道を代表する閨秀女流作家のほほえましい親娘の受賞作品です。
「札幌川柳社50年史」をぱらぱらめくっていると、万依さんの「生きるって哀しいものですほとけさま」の句に私の視線は留められました。
 それもそのはず、ご本人は今、体調がすぐれず入院中で、「もう・・句は創れる状態ではない」と、知らされたからです。(この50年史を手にできたかしら?万依さんの川柳の息子さんの岡崎守さんが編集長でみなさんが力をあわせ立派な歴史的な偉業をされたのですよ。)
 娘の「容子」さん亡き後に、容子さんの分まで北海道の各柳社に作品を発表し続けた後姿を心ある川柳人ならその想いをご存知だったと思います。
        そんな、お二人の姿を50年史より探してみます。

      娘さんの容子さんは、昭和57年にも年度賞を受賞しています。
          ふたあつの枕のままを嗤う朝  容子
      お母さんの<五十嵐万依さんは「論壇」>に登場されています。
   昭和59年  至上なるもの「個性」  万依
   昭和60年  「私の雑記から」    万依
   平成 3年  -自分さがしー     万依
   平成11年  500号記念誌ヘむけて
          黎明の頃(前半)室蘭川柳社主幹 五十嵐万依
          21世紀の川柳
        「この時をもとに生きて」 札幌川柳社同人 万依
   平成14年  現在を切り取るより
       「文学の世界を形勢する鑑賞」札幌川柳社同人 万依
          <佐藤容子さんの論壇>
   昭和62年・・女性川柳論・・私が選んだ女性作家論 ・・より
         「体内の荒野」                容子
   平成 3年  現代川柳の主張・・より
        五呂八にみる現代詩            容子
   平成 6年  眼の深さ     札幌川柳社同人 容子
 ( お二人の「生きた証」の「句」と「論」が、歴史に刻まれて良かったな。)

         仙境に遊ぶ彼方のものがたり    万依
         ひとすじの虹へちります夢の端    万依
        (函館川柳社同人・2008・12月号より)
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1 コメント

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懐かしくて (南部芙見)
2013-11-26 11:03:51
その昔今から65年ほど前に父がラジオの川柳の選者をしていた事があって、仕事から帰って、一杯飲みながら楽しそうに、葉書で応募してきた句を何度も読み返し選んでいたのを思い出します。その頃を思い出し私も興味の湧くこの頃です。太秦氏のシニアの川柳とても楽しく読みました。私は75歳まだ現役で働いてますから川柳を始めても続かないだろうと思い楽しむだけにしてますが、先日どこかのテレビで句会の集まりを見て楽しそうだなと眺めてました。
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