函館駅から函館ベイエリア散策コースのマップ看板です
実は、この看板を作るにあたっていろいろなエピソードがありました。
もう何年も前ですが、当時函館での旅行客の自殺者が多発していました。
バブル後の経済状況の前途を悲観してのことだったのでしょうか?
社長令嬢からは「いいデザインにして下さい。」というご注文でした。
デザイン料だけで28万円。(プランニング・デザインで製作時間1ヵ月)
コンセプトは、明るい気持ちで函館観光を楽しんでいただくことと、このマップを見て自殺志願を一人でもくい止めるでした。
なぜかといえば、当時レスキュー隊で自殺者を海から引き上げる作業をしている方から・・・「今日も・・・またなんですよ・・・」というお話をいつも聞かされていたのでした。
私の仕事で何かできることがないだろうか?と考え、当時イラスト本の「ウォーリーを探せ!」という本にヒントを得ました。
このデザイン画に人を沢山書き込んで、「あなたは旅しても一人ではないのよ!」という思いが投影されればと願い色もパステル調にしました。
札幌駅や函館空港にも大型広告として掲示されました。
こんな仕事をしているわたしですが、これからはもっともっと自殺者が増えていくのだろうと思っています。
実は、皆さんもご存知だろうと思いますが「自殺」というのは日本人独特の
「死生観」に基づく変な「文化」なのですよ!
武士の切腹の歴史どころか、白無垢姿でお嫁に行く娘に昔は帯刀を手渡し・・・「生涯家には戻って来てはいけない・・・戻ってくるときは、この帯刀で死んで戻って来なさい・・という武家娘の印籠なのでした。(白無垢のあなたの色に染まりますの裏にこのようなドラマがあったのですね。)
だからどんな事があっても、死んではいけないですよ!
仕事が無ければリヤカーでも曳いて「将来の大社長になる修行のつもりでフィットネスでお金を払って汗をかかなくても、自営業はいつでも出来るではありませんか?」
当社のお得意様のY会長の口癖は、「会社が大変になったらもう一回リヤカーを曳けばいいだけだ!!」と、商人の原点を教えてくださいます。
自殺したら、沢山の人に迷惑をかけますし、残されたご家族の悲しみは子々孫々まで癒えることはありません。
恐慌がなんだ!大恐慌がどうした!100年に一度の世界の人間のお祭りだーい!!
・・・くらいに構えて、人間の英知を鍛える時間を天から頂いたくらいのノリで乗り越えることにするつもりです。
だまっていたって・・・いずれお迎えが来ます。
自殺したくなったら・・・川柳を始めてはいかがですか?
人間の真髄に近づけるすばらしい世界ですよ。
そして、 五七五で思いのたけを・・・ぶっちゃけちゃうといいのですから。
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