5月26日(土) 「塩の道」として知られる千国街道沿いにある牛方宿を後にして小谷へと暫く
歩くと千国の宿にたどり着きます。
千国の宿は寄棟屋根屋に白壁の家々が立ち並ぶひっそりと佇む里です。
集落の南側にある石標から千国集落に入ります。
木立が覆う川沿いの谷間を下りて行くと
最初に目に入るのが2階建の立派な民家です。
玄関を覗くと生活感がなく空家のようです。
かつては民宿だったのでしょうか。
手榴弾消火器
昭和30年前後の頃と思われる消化器です。
茅葺屋根から鉄板被覆に変わった民家が軒を連ねます。
正面の屋根を切り落とした「かぶと造り」の民家が並びます。
周りを山に囲まれた谷合にある集落です。
かつての暮らしぶりが想像できそうな民家や農小屋が佇みます。
千国の宿を貫く千国街道。
江戸時代は越後と信州を結ぶ主要道でありながら、大名行列などが通る華やかさはなく
庶民の生活を支える物資の輸送路でした。
茅葺屋根に白い漆喰壁が映えます。
千国の庄資料館・千国番所の受付と休憩所
千国番所
ここに江戸時代初期から明治2年の280年にわたり松本藩の千国口留番所(関所)が置かれ
通行税の徴収や塩などの荷物や人改めの監視をしました。
史料館
集落にあった民家をそのまま移築した建物で、いろりや居間、黒光りの梁や板戸、オヒツなど
から昔の暮らしぶりを見ることができます。
長閑な田園風景です。
千国宿は街道の名前にもなって街道の中心でした。
今ではかつての華やかさは感じられませんが
往時を偲ばせる宿場町の暮らしぶりや牧歌的な風景が見られました。