私が着任した当時、津地裁民事部の最大の課題は、数々の「長期未済」の難事件の早期終局であった。
これは、私が10年前に大分地裁民事第1部の部総括に着任した当時とほぼ同様の状況であった。
大分では、在任3年間でほぼ一掃できたものの、どうしても最後に残ったのが、数十人の元トンネル工事労働者が原告となり、十数社の建設工事会社を被告としてマトリックス状に損害賠償を請求した「トンネルじん肺」訴訟であった。原告と被告との一対一の対応関係では、確か数百通り近くに及んでいたと思う。それらを全部、和解又は判決で解決しなければならないという超々難事件であった。私の転出後、留任した左陪席が大奮闘して和解をまとめてくれたと聞いた。さすがだ。感謝感激。
さて、津地裁でも今週、平成時代に受理した最後の合議事件が結審した。
2月から3月にかけて、平成26年ないし29年の事件番号の3判決(事件番号では7件)を判決すれば、
「平成くん、さようなら」
「平成も遠くなりにけり」
となる。
最近は「長期未済スイーパー」を自称している。
その嚆矢となるのが、他地裁・高裁には遅ればせながら、2月22日の生活保護多地裁係属訴訟の判決だ。
最初の提訴から実に約9年半を要したが、さらにこれを上回る長期未済事件の判決が翌週以降にあるのだから大変だ。お待たせしたのをご理解賜りたい。
久しぶりに傍聴券抽選が予定されていて、間もなく当日の抽選参加締切時刻等がホームページに掲載される運び。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/list?id=229,231,230,232,233,234,235,236,237,238,239
長期未済一掃は、裁判所がお好きな統計には歴然と現れるはずなので、少しは評価してくれるかしら。
これは、私が10年前に大分地裁民事第1部の部総括に着任した当時とほぼ同様の状況であった。
大分では、在任3年間でほぼ一掃できたものの、どうしても最後に残ったのが、数十人の元トンネル工事労働者が原告となり、十数社の建設工事会社を被告としてマトリックス状に損害賠償を請求した「トンネルじん肺」訴訟であった。原告と被告との一対一の対応関係では、確か数百通り近くに及んでいたと思う。それらを全部、和解又は判決で解決しなければならないという超々難事件であった。私の転出後、留任した左陪席が大奮闘して和解をまとめてくれたと聞いた。さすがだ。感謝感激。
さて、津地裁でも今週、平成時代に受理した最後の合議事件が結審した。
2月から3月にかけて、平成26年ないし29年の事件番号の3判決(事件番号では7件)を判決すれば、
「平成くん、さようなら」
「平成も遠くなりにけり」
となる。
最近は「長期未済スイーパー」を自称している。
その嚆矢となるのが、他地裁・高裁には遅ればせながら、2月22日の生活保護多地裁係属訴訟の判決だ。
最初の提訴から実に約9年半を要したが、さらにこれを上回る長期未済事件の判決が翌週以降にあるのだから大変だ。お待たせしたのをご理解賜りたい。
久しぶりに傍聴券抽選が予定されていて、間もなく当日の抽選参加締切時刻等がホームページに掲載される運び。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/list?id=229,231,230,232,233,234,235,236,237,238,239
長期未済一掃は、裁判所がお好きな統計には歴然と現れるはずなので、少しは評価してくれるかしら。