W A K I の気ままなトンボの目

自分流の勝手な生き方ですが、何か気付いたことを書いてみます。
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終戦の日に寄せて 「人間のエゴの犠牲に動物も」

2009年08月15日 | TOWN
 きのうは大阪市内に娘を送って行った帰りにいまの時期入園料が無料の天王寺動物園に寄って来た、丁度「戦時中の動物園展」が行なわれていた。太平洋戦争では大阪市も例外ではなくB29による空襲で壊滅的な打撃を受けた。動物園は動物への飼料の確保も難しくなり、また、猛獣などの危険から人々を守ると言う名目で暗黙に薬殺が決められた。戦意高揚に借り出されたかと思えば果ては処分と誠に身勝手なことが実行に移されたのである。
 その頃WAKIは国民学校4年生、今では堺市に編入されたがのどかな田舎に家族で疎開した、そうして大阪の大空襲では住んでいた家は被災、すぐ近くの堺市はまるで花火のように焼夷弾で焼け尽くされるのを見て、まだくすぶっている中を歩き、沢山の焼死体も見た、また、艦載機による攻撃も体験した。そういうご時世だから動物どころか自分たちが生きてゆくのに精一杯の時代が続いた、しかし、世の中が平和になり復興が進み一番先にわれわれに希望を与えてくれたのは動物たちであった、インドから戦後はじめて象が贈られて日本中が熱狂的に迎えたのはとりもなおさず平和な世の中だからこそとしみじみ思う。
コメント (3)
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