中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法
兄弟姉妹
最近は一人っ子が増えてきましたが、2人兄弟姉妹というご家庭も少なくないでしょう。もちろん親としては、それぞれに公平に応対しているのですが、子どもはそう思わないことが多いようです。特に下の子どもが小さいうちは、
「お兄ちゃんでしょ。がまんしなさい」
「お姉ちゃんがめんどうみてくれなきゃ」
ということが結構あるものです。兄弟の年の差が離れていれば、そうでもないのでしょうが、2つ、3つのうちは
「なんで、あいつばっかり」
という心理が働くものです。
ある兄弟がいました。年の差は3つ。お兄ちゃんの方は、長男ですし、みんなが最初の子どもでかわいがりましたから、精神年齢が他の子どもたちにくらべて幼かったと思います。それにくらべると弟クンはお兄ちゃんという存在がいましたから、いろいろと早めに吸収できたので、割としっかりしてきました。
お母さんは、決してどちらをかわいがるということはなかったと思うのですが、お兄ちゃんに比べると、いろいろなことができる弟クンの方が誉められる機会が多かったと思います。
ある日、お兄ちゃんは学校へ行くのがいやだと言いはじめました。
「いじめかしら、何か学校であったのかしら」
慌てて学校の先生と相談しました。先生もいろいろ考えてみたのですが、特に思い当たるふしもありません。でも、彼はやはり学校に行くのはいやだといいます。
不思議なことに、お兄ちゃんは塾へはくるのです。お母さんに相談された私は、お兄ちゃんと話はじめました。といって、最初から学校にどうしていかないの?と聞くと、今度は塾も行きたくないといわれてしまうかもしれないので、プロ野球の話やらゲームの話やら、何人かの子どもたちもまぜて話をしながら、本人の様子をみていたのです。
ある日、他の子どもが
「おれ、今度ドンキーコング買ってもらったんだ」
と言い出しました。当時はやりのゲームソフトです。お兄ちゃんもゲームが好きでしたから、
「君もうまいんだろ?」
と聞いてみると、
「僕より弟の方がうまい」
といったきり、ぜんぜん話にのってこないのです。
私にはなんとなく話が見えてきたように思いました。彼にとって弟クンはライバルなのです。そしていつもお母さんの関心は弟クンにいっていると勝手に思っているようなのです。だから、彼はお母さんを困らせることで、関心を得たいのではないかと考えました。
それからご両親と相談して、ある対策を考えました。なるべくお兄ちゃんの前で、弟クンよりもお兄ちゃんの方ができることを話題にしてあげるようにしたのです。成績では弟クンの方ができますが、やはり3つ離れていますからお兄ちゃんの方がからだはしっかりしています。弟クンよりお兄ちゃんの方ができることを、ご両親ともいっしょうけんめい探しました。すると、ご両親も反省することが出てきたのです。
「公平に扱ってきたつもりですけど、やはり弟の方に関心がいっていたのは間違いありません」
とご両親がおっしゃったので、私もそれ以上はお尋ねをしませんでした。
お兄ちゃんは結局、学校を休むことはなく、やがて「学校に行きたくない」ともいわなくなりました。ささいなことですが、兄弟がいる子は一人っ子がいいなと思いがちです。それは、やはり近くにいるライバルに対する競争心があるからです。それが、教育上とてもよい方向にでるときもあります。が、逆の場合も当然あるのです。なかなか公平にというわけにはいかないでしょうが、それなりに一人一人を見つめてあげることが大切だと思います。
「お兄ちゃんでしょ。がまんしなさい」
「お姉ちゃんがめんどうみてくれなきゃ」
ということが結構あるものです。兄弟の年の差が離れていれば、そうでもないのでしょうが、2つ、3つのうちは
「なんで、あいつばっかり」
という心理が働くものです。
ある兄弟がいました。年の差は3つ。お兄ちゃんの方は、長男ですし、みんなが最初の子どもでかわいがりましたから、精神年齢が他の子どもたちにくらべて幼かったと思います。それにくらべると弟クンはお兄ちゃんという存在がいましたから、いろいろと早めに吸収できたので、割としっかりしてきました。
お母さんは、決してどちらをかわいがるということはなかったと思うのですが、お兄ちゃんに比べると、いろいろなことができる弟クンの方が誉められる機会が多かったと思います。
ある日、お兄ちゃんは学校へ行くのがいやだと言いはじめました。
「いじめかしら、何か学校であったのかしら」
慌てて学校の先生と相談しました。先生もいろいろ考えてみたのですが、特に思い当たるふしもありません。でも、彼はやはり学校に行くのはいやだといいます。
不思議なことに、お兄ちゃんは塾へはくるのです。お母さんに相談された私は、お兄ちゃんと話はじめました。といって、最初から学校にどうしていかないの?と聞くと、今度は塾も行きたくないといわれてしまうかもしれないので、プロ野球の話やらゲームの話やら、何人かの子どもたちもまぜて話をしながら、本人の様子をみていたのです。
ある日、他の子どもが
「おれ、今度ドンキーコング買ってもらったんだ」
と言い出しました。当時はやりのゲームソフトです。お兄ちゃんもゲームが好きでしたから、
「君もうまいんだろ?」
と聞いてみると、
「僕より弟の方がうまい」
といったきり、ぜんぜん話にのってこないのです。
私にはなんとなく話が見えてきたように思いました。彼にとって弟クンはライバルなのです。そしていつもお母さんの関心は弟クンにいっていると勝手に思っているようなのです。だから、彼はお母さんを困らせることで、関心を得たいのではないかと考えました。
それからご両親と相談して、ある対策を考えました。なるべくお兄ちゃんの前で、弟クンよりもお兄ちゃんの方ができることを話題にしてあげるようにしたのです。成績では弟クンの方ができますが、やはり3つ離れていますからお兄ちゃんの方がからだはしっかりしています。弟クンよりお兄ちゃんの方ができることを、ご両親ともいっしょうけんめい探しました。すると、ご両親も反省することが出てきたのです。
「公平に扱ってきたつもりですけど、やはり弟の方に関心がいっていたのは間違いありません」
とご両親がおっしゃったので、私もそれ以上はお尋ねをしませんでした。
お兄ちゃんは結局、学校を休むことはなく、やがて「学校に行きたくない」ともいわなくなりました。ささいなことですが、兄弟がいる子は一人っ子がいいなと思いがちです。それは、やはり近くにいるライバルに対する競争心があるからです。それが、教育上とてもよい方向にでるときもあります。が、逆の場合も当然あるのです。なかなか公平にというわけにはいかないでしょうが、それなりに一人一人を見つめてあげることが大切だと思います。
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