中学受験で疲弊しないために、親子で楽しむ受験になるヒントを綴っていきたいと思います。
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法

親はコーチ役に徹する
計画を立てるにあたって、重要なことは、計画が確実に終了するか?ということです。すばらしい計画を立てる子は何人もいますが、それが実行できたためしがないという子もたくさんいます。これはお母さんがコントロールしてあげてください。過去に、こんなことを言う子どもがいました。
「この計画は6年生になって何回目だっけ?」
「何回目か忘れた。」
「計画だけは立ててるよね。」
「何いってんの、ちゃんとやってるんだよ。」
「ほんとですか?」
「お母さんの前ではね。」
子どもたちは、なかなか口達者ですから、「やった?」と聞くくらいでは確認にはなりません。自分でしっかり入ろうという意識ができるまでは、親がある程度管理してあげることが必要です。そのために受験手帳を使うのです。受験手帳を開けば、今日、子どもが何をしているのかわかりますから、その中から答えあわせをしたり、疑問点がのこっていないかなどをチェックしてあげてください。何をしなければならないかということが具体的にわかっていない子どもは決して少なくはありませんから、指示はあくまで具体的にしなければならないのです。
以前、自習時間に、ジーっと解いた問題のノートを眺めている子がいました。
「なにやってるの。」
「復習。」
「さっきの授業の?」
「そう。」
「解いてないじゃん。」
「だって復習だよ。」
「え、復習だからこそ、できなかった問題はやり直さなきゃ、だめじゃない。」
「復習だから読み直せばいいんじゃないの?」
「で、頭に入るのかい?」
「よく、わかんない。」
見ているノートはお世辞にもきれいなものではありません。これは読んでも何がかいてあるか判別するだけで大変そうです。
「解きなおせば、自然と何がかいてあるか、わかるんじゃないの?解ければそれでOKだし。」
「え、解ければいいの?」
「そりゃそうでしょ。できる問題何回解いても意味がない。大事なのはできなかった問題でしょう。できない問題ができるようになるから成績がよくなるんでないの?」
「そうっか、じゃ、今日は2問でいいんじゃん。」
意外に効率の悪い勉強をしていたりするものなのです。ですから具体的な勉強の様子をみていないと、だめなのです。こういうお話をすると、お母さんの中には「先生、うちの子が解いている問題、私、解けません。」といわれる方がいらっしゃいます。別に教える必要はないのです。名コーチがつねに名選手であったわけではないでしょう。コーチ役というのは本人の力を引き出して、どうすべきか、アドバイスができればよいのです。そういう意味で、お母さんは子どもに近いところにいるのですから、子どもに対する影響力は実に大きいのです。
よくお母さんと面談をすると
「先生、もううちの子は私の言うことは聞きませんから、先生からおっしゃってください。」とよく言われたものですが、これは間違っています。プロだと思うから聞く子もいるでしょうが、実際に塾の先生と共有している時間は子どもたちからすればわずかなもの。いっしょにいる間だけ、いい子にしていればすむものです。ところがお母さんは子どもと共有している時間が長い分、子どものいろいろな面をご存知です。したがって、お母さんのいうことを聞く子どもたちが一番多いのです。
ですから、お母さんがいいコーチ役になられると、受験は非常にうまくいきます。ではどういう点に気をつけていけばよいでしょうか。
私は一番大事なことは、お母さんが子どもに甘えないということだと思っています。自分の子ともである分、距離感は近いので、親にも当然遠慮がありません。言葉にもなかなか激しいものがあります。しかし、それだけで子どもたちのやる気を出すことはできないでしょう。よく勘違いされているお母さんがいらっしゃいます。
「あのくらい、きつく言えばくやしくてもっとがんばるだろう。」
これはほぼ、全員の子どもたちにあてはまりません。子どもたちは「ぼくって、かわいそうだな」と思っているだけです。
「この計画は6年生になって何回目だっけ?」
「何回目か忘れた。」
「計画だけは立ててるよね。」
「何いってんの、ちゃんとやってるんだよ。」
「ほんとですか?」
「お母さんの前ではね。」
子どもたちは、なかなか口達者ですから、「やった?」と聞くくらいでは確認にはなりません。自分でしっかり入ろうという意識ができるまでは、親がある程度管理してあげることが必要です。そのために受験手帳を使うのです。受験手帳を開けば、今日、子どもが何をしているのかわかりますから、その中から答えあわせをしたり、疑問点がのこっていないかなどをチェックしてあげてください。何をしなければならないかということが具体的にわかっていない子どもは決して少なくはありませんから、指示はあくまで具体的にしなければならないのです。
以前、自習時間に、ジーっと解いた問題のノートを眺めている子がいました。
「なにやってるの。」
「復習。」
「さっきの授業の?」
「そう。」
「解いてないじゃん。」
「だって復習だよ。」
「え、復習だからこそ、できなかった問題はやり直さなきゃ、だめじゃない。」
「復習だから読み直せばいいんじゃないの?」
「で、頭に入るのかい?」
「よく、わかんない。」
見ているノートはお世辞にもきれいなものではありません。これは読んでも何がかいてあるか判別するだけで大変そうです。
「解きなおせば、自然と何がかいてあるか、わかるんじゃないの?解ければそれでOKだし。」
「え、解ければいいの?」
「そりゃそうでしょ。できる問題何回解いても意味がない。大事なのはできなかった問題でしょう。できない問題ができるようになるから成績がよくなるんでないの?」
「そうっか、じゃ、今日は2問でいいんじゃん。」
意外に効率の悪い勉強をしていたりするものなのです。ですから具体的な勉強の様子をみていないと、だめなのです。こういうお話をすると、お母さんの中には「先生、うちの子が解いている問題、私、解けません。」といわれる方がいらっしゃいます。別に教える必要はないのです。名コーチがつねに名選手であったわけではないでしょう。コーチ役というのは本人の力を引き出して、どうすべきか、アドバイスができればよいのです。そういう意味で、お母さんは子どもに近いところにいるのですから、子どもに対する影響力は実に大きいのです。
よくお母さんと面談をすると
「先生、もううちの子は私の言うことは聞きませんから、先生からおっしゃってください。」とよく言われたものですが、これは間違っています。プロだと思うから聞く子もいるでしょうが、実際に塾の先生と共有している時間は子どもたちからすればわずかなもの。いっしょにいる間だけ、いい子にしていればすむものです。ところがお母さんは子どもと共有している時間が長い分、子どものいろいろな面をご存知です。したがって、お母さんのいうことを聞く子どもたちが一番多いのです。
ですから、お母さんがいいコーチ役になられると、受験は非常にうまくいきます。ではどういう点に気をつけていけばよいでしょうか。
私は一番大事なことは、お母さんが子どもに甘えないということだと思っています。自分の子ともである分、距離感は近いので、親にも当然遠慮がありません。言葉にもなかなか激しいものがあります。しかし、それだけで子どもたちのやる気を出すことはできないでしょう。よく勘違いされているお母さんがいらっしゃいます。
「あのくらい、きつく言えばくやしくてもっとがんばるだろう。」
これはほぼ、全員の子どもたちにあてはまりません。子どもたちは「ぼくって、かわいそうだな」と思っているだけです。
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