直前の学習法 社会

これも理科の勉強と似ていますが、より、知識に対する比重が大きくなります。社会の出題範囲は、歴史、地理、公民の３分野ですが、これに時事問題が追加されてきています。時事問題はどうしてもその年の１０大ニュースをまとめなければならないので、年末から正月にかけての勉強になってくるでしょう。あまり細かな知識を覚える必要はありませんが、どういうことが起こっていたのか、小学生として知っておくべきことはあるはずだという感覚で出題される傾向があります。その意味で、子どもたちが新聞を読んだり、ニュース番組を見ておくことも大事だと思います。またそのニュースに関して、お父さんやお母さんと話をすることも、とても大切だと思います。塾は１１月を中心に、その年の時事問題集をまとめますが、それを勉強するよりは、むしろ、そのような日々の積み重ねの方が効果はあるでしょう。

　地理については、意外に大切なのが地図です。時に地図記号は最初に勉強してから、その後、放置されている可能性が高いので、再度確認をしておく必要があります。また日本地図を描く練習もしておきましょう。日本地図を描けという問題は過去にいろいろな学校で出題されていますから、注意が必要です。

　知識に関して、私はなるべく漢字で覚えるように指導してきました。親鸞も書けなければいけないと話していました。これには理由があります。表音のひらがなだけだと印象が薄く、かえって覚えにくいものです。しかし漢字を交えて覚えると、漢字も覚えることで、覚える印象が深くなってくるのです。その印象が思い出すきっかけになるので、覚えるときは多少大変でも、後が楽になってくるのです。漢字はいろいろ意味がありますから、その意味をひとつの鍵にして覚えていけると思います。

	中学入試用 サピックス重大ニュース〈2011〉
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