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週間計画を立てる-1

受験勉強を始めるとなれば、当然これまでの生活スケジュールは変えていかなければなりません。まず目標として、塾や習い事のスケジュールがない日は、1日4時間は勉強するペースを組まなければなりません。え、4時間なんて、とんでもない?今はそうかもしれませんね。5年生から6年生になる段階では、子どもたちの意識もまだまだです。例えば自分の部屋の中に、少年マガジンがならんでいたり、コナンが並んでいたりすると、つい、勉強そっちのけになってしまうことがあるかもしれません。そこで、時間の使い方にめりはりをつけることからまずはじめていきましょう。

 子どもたちの1週間の生活を考えてみましょう。公立の小学校にお通いの場合であれば、土日がお休みです。ウィークディは何時に帰ってきますか?まっすぐ帰ってくれば3時か遅くとも4時には家についているでしょう。ここから夕食までの時間が大事な時間帯です。この時間帯に勉強ができれば、かなり進みます。しかし、この時間はいまの子どもたちの場合、大抵、なんとなくすごしてしまう時間ではないでしょうか。おやつを食べる、テレビを見る、テレビゲームをやる、なんとなく休む、いろいろすごし方はあるかもしれませんが、よく観察してみると、あまり有意義にすごしてはいないものです。

 そこで、この時間を使って勉強しようと思います。ここで2時間確保すれば、夕食後に2時間勉強すればそれですむのですから、かなり楽になります。ところが、この時間に勉強するのは子どもたちからすると、結構大変です。友達と遊ぶ約束をしてしまう時間でもありますし、みんなと遊ぶのも子どもにとっては大事な時間なので、すべてを勉強に費やすというわけにはいかないでしょう。それでもやはりめりはりはつけなければいけないので、週に3日はこの時間を勉強に使う計画を立てましょう。

 ここで電子版受験手帳を用意します。
 
 

(親を青、子どもをオレンジで表示しています。)

 次に1週間で何を勉強するかを書き出してみましょう。塾に行かれている場合は、塾の宿題や復習の時間もとらなければならないでしょうから、意外に自宅の勉強時間というのが少ないかもしれません。最近の学習塾の先生はあまり、家庭学習をしろといわなくなりました。これはお母さんがお子さんの面倒をみるのが大変なので、塾まかせにしたいという本音があり、それに応えてのことのようです。

 しかし、この傾向はあまり感心できません。塾で勉強したことを、自分の机の上で復習しなければ、なかなか定着しないものです。それを塾に行く時間ばかりを長くしてしまうと、だらだらと時間をつかってしまうだけで、あまり効率的とはいえません。私は6年生でも週3日の通塾にとどめるべきだと考えています。1週間は7日ですから、3日塾に行っても3日復習の時間がとれ、かつ1日あまります。ところが4日以上塾に行ってしまうと、多分、復習の時間がとれず、垂れ流しが始まってしまう可能性があるのです。習ったことは、復習して定着させてはじめて効果があります。それができないのにインプットばかりを増やしても、効果はあがりません。

 もうひとつ、自学自習ができないと中学以降大変苦労します。小学校受験をした後、受験勉強をしたことのない生徒が落ちこぼれるケースが少なくありません。これは小学校受験ではなかなか自分で努力して勉強するという意識がつかないからです。同様のことは中学受験でも起こっていて、塾まかせにしていて、自分で学習する力が無い子どもは、中学に入っても自分で勉強するということがなかなかできず、また塾に頼ったり、家庭教師をつけなければならなくなります。これは本末転倒な話。まず自分でしっかり勉強できる姿勢、習慣を身につけさせるべきでしょう。


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