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歴史事件の説明を練習する

 社会の記述が出題される学校があります。特に最近は増えてきていますが、なかなか社会の記述の練習をするのが難しい。

 過去問は、時事問題が多いので、3年違うともう子どもたちにはテーマがわからなくなる。だから練習にならないことが多いのです。
 
 そこでお勧めするのが歴史事件の説明。

 例えば関ヶ原の戦い、226事件といったひとつのテーマでいったいどういう事件だったのかを400字程度にまとめる練習をするのです。時間の関係でたくさんはできないでしょうが、それでも10回ぐらいは練習すると、明らかに社会的な文章を書けるようになってきます。

 歴史事件の説明は、歴史の復習にもなります。自分で説明しろ、ということになると案外、あいまいな記憶がわかってきたりするもの。そうなるとやはり調べたりすることになりますから、結構時間がかかったりしますが、知識が明確になるという点ではいいでしょう。

 ただし。

 歴史が好きな子は本当に好きですから、こればっかりやってしまう。楽しくて仕方がない。まあ、こういう子は文系の素養があるのでしょうが、しかし歴史だけやって合格できるわけではありませんから、時間のコントロールが必要でしょう。

 10回ぐらいやれば、できるようになってきますが、ここでも国語の時と同じような注意が必要です。

 1 一文は短く。ひとつの文はひとつのことを言えばよい。
 2 結論は先にかく。

 まずひとことでこの事件は何か、ということを最初に書いてしまう。226事件でいえば陸軍青年将校による反乱、とかクーデター未遂事件とか。この最初の言葉があると、比較的説明がしやすくなっていきます。いつ、どこで、だれが、何を、どうした、というような内容もしっかり盛り込めるようにしますし、それを親が確認してあげれば、採点もそれほど難しくはないでしょう。

 ただし、やりすぎないように。算数もがんばらないとね。


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