ろう学校幼児教室は、やや不定期感があった昨年度にくらべると、今年度は毎週1回が原則になっています。
ベテラン先生の指導のもと、5組くらいの母子がリズム遊びなどですごす1時間半。
「楽しいよー」とウキウキの娘。
「マメちゃん、今日は学校でお勉強だよ。お友だちに会えるからうれしいねー」などとマメの気分も盛り上げています。
さて、きのうは定例の教室とはべつに、マメ個人の時間をとってくれているとのこと。
「個人面談ならお母さんも参加したい」と、娘とマメについていくことになりました。
(以前いちど参加したことがありますが、今年度は担任も変わったので、あいさつかたがた教室でのマメのようすを聞きたかった。)
行ってみると「個人面談」でなく「個人指導」でした。
マメひとりに、マンツーマンで濃密な指導が与えられるようです。
おもちゃ遊び、リズム遊び、ことば遊び、などなど。
わたしはじゃまね、とすぐ悟り、引き留めてくれる先生にお礼を言いながら退出しました。
そのほんの10分足らずのあいだに感じたのが、先生たちの対応のすばらしさです!!
教室玄関のドアを開けると、すぐに何人もの先生が笑顔で迎えてくれます。
「マメちゃんおはよう。お目々はちゃんとさめてるかな?」
「可愛いマメマメマメちゃん。今日もいっしょに遊ぼうね」
「お母さん、調子はどう?元気?」
「あら、おばあちゃん久しぶりですねぇ」
など、あふれる笑顔と温かいことば掛け。
部屋に入ってからも、先生はマメのすべての動作に肯定的な反応を示します。
「そうよそうよマメちゃん、じょうずだねぇ」
「あーら、そんなこともできるんだねえ、マメちゃんすごいよ」
「やっぱりマメちゃんはママが大好きなんだねぇ」
難聴児本人だけでなく、難聴児育児で疲弊している母親をサポートすることも、幼児教室の大事な役割だそうです。
それにしても、全スタッフあげての、あれほどのやさしさ、あれほどの受容。
プロフェッショナルの気概を感じます。
娘が毎回楽しみにしているわけがわかったし、ありがたいなあと胸がいっぱいになったことでした。