
今日あたりは確か、十年近く御夫婦でお稽古をしていた方が、
仕事の都合でしぱらく遠くに行かれる日だったと思います。
先日御夫婦で御挨拶に来られて、しばしの別れを惜しみました。
永遠の別れではないのですが、戻られるのは何年先か・・
お薄をさし上げながら、一期一会をかみしめました。
そんな思いを胸に今朝は、
昨日の「練香」のお話にヒントを得て、茶香炉で練香を聞いてみました。
この茶香炉は、その方が以前プレゼントしてくださったものです。
お茶の世界では練香は炉の灰の中におとして聞きます。
炉中の灰のぬくもりが、良い香りを起こしてくれます。
でもお点前に関係なく、
普段も手軽に練香の香りを楽しむことができることがわかりました。
聞き香炉の銀葉の上に載せて聞く方法です。
私達は聞き香炉には、沈香という香木を使うので、とても新鮮な方法です。
そして茶香炉でも、火力の調節を上手にすれば十分楽しめるとしり、
早速その方法で香りを楽しんでみました。
練り香の香りをこんな風に楽しむのもいいですね。
練り香にも、アロマオイルのように、
いろいろな効き目を考えた調合の仕方があるそうで、
時には「癒し」時には「覚睡」なんていう風に使い分けることも。
茶香炉の練り香はこころなしか、
炉中の香より、緩やかに長く香ってくれています。